JP2008112031A - 走査光学装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングの開放部をカバーする、薄板形状の蓋部材のたわみを防止して、好適な光ビーム照射を遂行でき、高品質の画像を得ることが可能な走査光学装置を提供する。
【解決手段】走査光学装置20は、光ビームを被走査面上に照射する光学機器を内部に備えるハウジング21と、このハウジング21の開放部をカバーする薄板形状の蓋部材25とを備える。蓋部材25は、その外面に密着させて補強部材28を備えるとともに、この補強部材28は、蓋部材25の内側から蓋部材25を貫通させた締結部材であるねじ29により、蓋部材25に取り付けられる。これにより、補強部材28とねじ29とで蓋部材25を挟むようにして、補強部材28を蓋部材25外面に取り付けることができ、この方法は蓋部材25の強度を上げる効果が高い。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリといった画像形成装置に搭載され、像担持体の表面を光ビーム(例えばレーザ光)で露光走査するための走査光学装置に関する。また、この走査光学装置を搭載した、複写機やプリンタに代表される電子写真方式の画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどに用いられる走査光学装置は、一般的に、感光体ドラムに代表される像担持体の表面、すなわち被走査面上を走査しながら露光し、感光体ドラム表面に所定の静電潜像を形成するものである。走査光学装置において、光源から照射される、例えばレーザ光のような光ビームは、光偏向器によって主走査方向に偏向され、反射ミラーによって被走査面に向けて出射される。
走査光学装置は、ハウジングと、このハウジング内に、光源や光偏向器、反射ミラーなどのような光ビームを被走査面上に照射する光学機器とを備えている。ハウジングは、一面を開放した箱形状をなし、装置の組み立ての際には、この開放部から内部に光学機器が挿入され、配置される。そして、このハウジングの開放部には、複写機やプリンタといった画像形成装置内で飛散したトナーなどの塵埃が走査光学装置内に侵入しないように、カバーとなる薄板形状の蓋部材が備えられ、開放部を塞いでいる。このような構成の走査光学装置の一例を、特許文献1に見ることができる。
特開2006−154228号公報(第6頁、図2)
特許文献1に記載された走査光学装置(光走査ユニット)は、上面に開放部を有するハウジング(ユニット本体部)に対して蓋部材(上面蓋)を設けることにより、ハウジング内部の光学機器が飛散トナーなどの塵埃による悪影響を受けることなく、良好な光ビーム照射ができるようにしている。しかしながら、このような走査光学装置の蓋部材は、比較的広い領域の平面部を有し、且つハウジング内を走査する光ビームに干渉しないようにその周縁部のみでハウジングに固定しているので、重力の作用により中央部がたわんでしまう恐れがある。これにより、蓋部材がハウジング内の光学機器に接触したり、光路を遮蔽したりする可能性があり、光ビームの照射に悪影響が及ぶといった問題が発生する。
また、特許文献1に記載された走査光学装置には、蓋部材(上面蓋)に、光学機器が照射する光ビームが被走査面に向かう際に通過する開口部が設けられている。光ビームを主走査方向、すなわち感光体ドラムの軸線方向に偏向する必要があるので、ハウジングに設けた前記開口部は、感光体ドラムの軸線方向に比較的長い形状をなしている。そして、この開口部には、ハウジング内に飛散トナーなどの塵埃が侵入しないように防塵ガラスといった光透過性部材が備えられ、さらにこの防塵ガラス表面に圧接して払拭する清掃用の弾性ブレード(ゴムブレード)を備えている。
蓋部材は、上記のような開口部を備えることで剛性が低下するので、より一層たわみ易くなる。そして、蓋部材がたわむと、清掃用の弾性ブレードを、長手方向、すなわち主走査方向全域において均一に、防塵ガラス表面に密着させることができない可能性がある。これにより、弾性ブレードによる防塵ガラス表面の効果的な払拭を行うことができない。その結果、清掃むらが発生して光ビーム照射に悪影響を及ぼし、画像品質の低下を招くといった問題が発生する。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、光学機器を内部に備えるハウジングの開放部をカバーする薄板形状の蓋部材を備える走査光学装置において、蓋部材を、ハウジング内を走査する光ビームに干渉しないようにその周縁部のみでハウジングに固定する場合であっても、その蓋部材のたわみを防止して、好適な光ビーム照射を遂行することができ、高品質の画像を得ることが可能な走査光学装置を提供することを目的とする。また、このような走査光学装置を搭載した高性能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、光ビームを被走査面上に照射する光学機器を内部に備えるハウジングと、このハウジングの開放部をカバーする薄板形状の蓋部材とを備えた走査光学装置において、前記蓋部材は、その外面に密着させて補強部材を備えるとともに、この補強部材は、蓋部材の内側から蓋部材を貫通させた締結部材により、蓋部材に取り付けられることとした。
また、上記構成の走査光学装置において、前記蓋部材は、前記光学機器が照射する光ビームが被走査面に向かって通過する開口部を備えることとした。
また、上記構成の走査光学装置において、前記蓋部材が合成樹脂で構成され、前記補強部材が金属で構成されていることとした。
また、上記構成の走査光学装置において、前記補強部材は、薄板形状をなし、その外縁部に、前記蓋部材外面に対して外側に向かう折り曲げ部を有することとした。
また、上記構成の走査光学装置において、前記締結部材は、前記補強部材の端部及び中央部の、複数箇所に設けられていることとした。
また本発明では、上記走査光学装置を画像形成装置に搭載することとした。
本発明の構成によれば、光学機器を内部に備えるハウジングの開放部をカバーする薄板形状の蓋部材を備えた走査光学装置において、蓋部材は、その外面に密着させて補強部材を備えるとともに、この補強部材は、蓋部材の内側から蓋部材を貫通させた締結部材により、蓋部材に取り付けられることとしたので、補強部材と締結部材とで蓋部材を挟むようにして、補強部材を蓋部材外面に取り付けることができる。この方法は、蓋部材の強度を上げる効果が高い。また、締結部材は蓋部材の内側から蓋部材を貫通しているので、蓋部材に貫通孔を設ける加工を行ったり、その貫通孔に締結部材を通して蓋部材を貫通させたりする時に発生する切り屑が、ハウジング内に落下するのを防止することができる。これにより、前記切り屑が、光学機器のレンズやミラーに付着して、光ビーム照射の障害となることを回避することができる。このようにして、蓋部材を、ハウジング内を走査する光ビームに干渉しないようにその周縁部のみでハウジングに固定する場合であっても、その蓋部材のたわみを防止して、好適な光ビーム照射を遂行することができ、高品質の画像を得ることが可能な走査光学装置を提供することができる。
また、前記蓋部材は、光学機器が照射する光ビームが被走査面に向かって通過する開口部を備えることとしたので、開口部を備えることで剛性が低下して、より一層たわみ易くなる状況において、補強部材によって高い剛性を保持することができる。これにより、開口部を備えた場合であっても、蓋部材の強度を高いままにして、たわみが発生することを防止することができる。したがって、開口部に設けられた防塵ガラスなどの光透過性部材の表面の清掃を効果的に実施することができ、好適な光ビーム照射を遂行することが可能である。
また、前記蓋部材が合成樹脂で構成され、前記補強部材が金属で構成されていることとしたので、蓋部材全体を高価な金属で構成する必要がなく、さらに補強部材による蓋部材の強度向上の効果を一層高めることができる。したがって、蓋部材の、大幅なコストアップを防止した上で、たわみを防止することが可能である。
また、前記補強部材は、薄板形状をなし、その外縁部に、蓋部材外面に対して外側に向かう折り曲げ部を有することとしたので、全体としての曲げに対する強度が向上し、蓋部材の剛性をさらに高めることができる。したがって、蓋部材のたわみを防止する作用がさらに向上し、好適な光ビームの照射に対する安全性が高められる。
また、前記締結部材は、補強部材の端部及び中央部の、複数箇所に設けられていることとしたので、補強部材の、蓋部材に接触する全面において、蓋部材との密着性を高めることが可能になる。したがって、蓋部材のたわみを防止する作用をより一層向上させることができる。
また本発明では、上記走査光学装置を画像形成装置に搭載することとしたので、走査光学装置の蓋部材を、そのハウジング内を走査する光ビームに干渉しないように周縁部のみでハウジングに固定する場合であっても、蓋部材のたわみを防止して、好適な光ビーム照射を遂行することができ、高品質の画像を得ることが可能な高性能な画像形成装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る走査光学装置を搭載した画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は、画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。この画像形成装置は、中間転写ベルトを用いてトナー像を用紙に転写するカラー印刷タイプのものである。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の内部下方には、用紙カセット3が配置されている。用紙カセット3は、その内部に、印刷前のカットペーパー等の用紙Pを積載して収容している。そして、この用紙Pは、図1において用紙カセット3の左上方に向けて、1枚ずつ分離されて送り出される。用紙カセット3は、本体2の前面側から水平に引き出すことが可能である。
本体2の内部であって、用紙カセット3の左方には、第1用紙搬送部4が備えられている。第1用紙搬送部4は、本体2の左側面に沿って略垂直に形設されている。そして、第1用紙搬送部4は、用紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に二次転写部9まで搬送する。
用紙カセット3の上方であって、第1用紙搬送部4が形設された本体2の左側面とは反対側の側面である右側面の箇所には、手差し給紙部5が備えられている。手差し給紙部5には、用紙カセット3に入っていないサイズの用紙Pや、厚紙、OHPシートのように1枚ずつ送り込みたいものが載置される。
手差し給紙部5の左方には、第2用紙搬送部6が備えられている。第2用紙搬送部6は、用紙カセット3のすぐ上方にあって、手差し給紙部5から第1用紙搬送部4まで略水平に延び、第1用紙搬送部4に合流している。そして、第2用紙搬送部6は、手差し給紙部5から送り出された用紙P等を受け取り、略水平に第1用紙搬送部4まで搬送する。
一方、画像形成装置1は、外部コンピュータ(図示せず)から原稿画像データを受信する。この画像データの情報は、第2用紙搬送部6の上方に配置された露光手段である走査光学装置20に送られる。走査光学装置20により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが、画像形成部30に向かって照射される。
走査光学装置20の上方には計4台の画像形成部30が、さらにそれら各画像形成部30の上方には中間転写体を無端ベルトの形で用いた中間転写ベルト7が備えられている。中間転写ベルト7は、複数のローラに巻き掛けられて支持され、図示しない駆動装置により図1において時計方向に回転する。
4台の画像形成部30は、図1に示すように、中間転写ベルト7の回転方向に沿って、回転方向上流側から下流側に向けて一列にして配置された所謂タンデム方式である。4台の画像形成部30とは、上流側から順に、イエロー用の画像形成部30Y、マゼンタ用の画像形成部30M、シアン用の画像形成部30C、及びブラック用の画像形成部30Bである。これらの画像形成部30には、各色に対応する現像剤供給容器及び搬送手段(図示せず)により、現像剤(トナー)が補給される。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「Y」「M」「C」「B」の識別記号は省略するものとする。
各画像形成部30では、露光手段である走査光学装置20によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、各画像形成部30の上方に備えられた一次転写部8で、中間転写ベルト7表面に一次転写される。そして、中間転写ベルト7の回転とともに、所定のタイミングで各画像形成部30のトナー像が中間転写ベルト7に転写されることにより、中間転写ベルト7表面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト7が用紙搬送路に懸かる箇所には、二次転写部9が配置されている。中間転写ベルト7表面のカラートナー像は、第1用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた用紙Pに、二次転写部9に形成される二次転写ニップ部で転写される。
二次転写後、中間転写ベルト7表面に残留するトナーなどの付着物は、中間転写ベルト7に対してイエロー用の画像形成部30Yの回転方向上流側に設けられた中間転写ベルト7用のクリーニング装置10によってクリーニング、回収される。
二次転写部9の上方には、定着部11が備えられている。二次転写部9にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部11へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着部11の上方には、分岐部12が備えられている。定着部11から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合、分岐部12から画像形成装置1の上部に設けられた用紙排出部13に排出される。
分岐部12から用紙排出部13に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部14としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部14において、定着部11から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、分岐部12、定着部11の左方、及び二次転写部9の左方を通って下方に送られ、再度第1用紙搬送部4を経て二次転写部9へと送られる。
続いて、画像形成装置1の走査光学装置20について、図2〜図4を用いてその構造の概略を説明する。図2は走査光学装置の模型的垂直断面正面図、図3は走査光学装置の模型的上面図、図4は走査光学装置の斜視図である。なお、図2及び図3では、図4に見られる走査光学装置の上面に配置された蓋部材の描画を省略している。
前述のように、この走査光学装置20は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色各々に対応した4個の感光体ドラムが備えられたタンデム型の画像形成装置1に搭載するべく設計されたものである。
走査光学装置20には、図2及び図3に示すように、上面が開放部として形成された箱形状のハウジング21の内側に、光源22、光偏向器40、光学系50、及び光センサ23で構成される光学機器が設けられている。
光源22は、図3に示すように、ハウジング21内の一端に備えられている。走査光学装置20は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応したものであって、光源22も独立した4個が設けられている。光源22は、可視領域の光ビーム、例えば670nm程度のレーザ光を照射する仕様のレーザダイオードで構成されている。
光源22の近傍には、光偏向器40が備えられている。光偏向器40は、ポリゴンミラー41と、モータ42とで構成されている。モータ42は、図2において垂直方向の軸線中心に、正多角形の平面形状をなすポリゴンミラー41を回転駆動するものである。その軸線中心に回転するポリゴンミラー41の周囲には、光を反射する反射面が複数設けられている。
4個の光源22から照射されたレーザ光LY、LM、LC、LBは、各々、副走査方向(図2の上下方向)に微小角度ずつずれた状態でポリゴンミラー41周囲の反射面に入射する。ポリゴンミラー41は、回転しながら、その反射面で各レーザ光を反射し、主走査方向(図3の左右方向)に偏向しつつ、ハウジング21内の他端に向けて導く。
光学系50は、ハウジング21内の、光偏向器40にて反射されたレーザ光が進む先の領域に備えられている。光学系50は、第1fθレンズ51、第2fθレンズ52、及び反射ミラー53を備えている。
第1fθレンズ51は、光偏向器40にて反射されたレーザ光LY、LM、LC、LBが進む、そのすぐ先の箇所に配置されている。第1fθレンズ51は、レーザ光LY、LM、LC、LBに対して共用ものであって、1個備えられている。この第1fθレンズ51では、各レーザ光LY、LM、LC、LBが主走査方向において等速度に偏向される。さらに第1fθレンズ51は、ポリゴンミラー41へのレーザ光LY、LM、LC、LBの入射角や、ポリゴンミラー41の面倒れ等といった走査上の悪影響を補正しながら、各レーザ光LY、LM、LC、LBの副走査方向の角度を若干広げる。
第1fθレンズ51を通過したイエロー用のレーザ光LYは、ハウジング21の内底面近傍の反射ミラー53Yaで反射し、第1fθレンズ51の方向に折り返される。その後、レーザ光LYは、第2fθレンズ52Yを通過し、ハウジング21の上端近傍の反射ミラー53Ybにて反射され、被走査面であるイエロー用の感光体ドラム31Y表面に到達、結像される。
第1fθレンズ51を通過したマゼンタ用のレーザ光LMも、イエロー用のレーザ光LYと同様に、ハウジング21の内底面近傍の反射ミラー53Maで反射し、第1fθレンズ51の方向に折り返される。その後、レーザ光LMは、第2fθレンズ52Mを通過し、ハウジング21の上端近傍の反射ミラー53Mbにて反射され、被走査面であるマゼンタ用の感光体ドラム31M表面に到達、結像される。
第1fθレンズ51を通過したシアン用のレーザ光LCは、ハウジング21の内底面近傍の反射ミラー53Caで略垂直上方に向かって反射され、続いてハウジング21の上端近傍の反射ミラー53Cbで略水平方向に、第1fθレンズ51の方向に折り返される。その後、レーザ光LCは、第2fθレンズ52Cを通過し、反射ミラー53Ccにて反射され、被走査面であるシアン用の感光体ドラム31C表面に到達、結像される。
第1fθレンズ51を通過したブラック用のレーザ光LBは、反射ミラーを介すことなく直接、第2fθレンズ52Bを通過する。その後、レーザ光LBは、反射ミラー53Bにて反射され、被走査面であるブラック用の感光体ドラム31B表面に到達、結像される。
光センサ23は、図3に示すように、反射ミラー53Ya、及び第2fθレンズ52Mの近傍であって、主走査方向の外側寄りの箇所に配置されている。光センサ23は、光偏向器40のポリゴンミラー41にて反射されたレーザ光のうち、被走査面の有効露光領域外のものを受光する。光センサ23が受光するレーザ光は、第2fθレンズ52Bの近傍に備えられた反射ミラー24で、光センサ23に向かって反射される。光センサ23は、4色各々に対応したレーザ光LY、LM、LC、LBの走査タイミングを計るための同期検知センサであって、BDセンサと呼ばれる。
上記のような光学機器が収容されたハウジング21の上面には、図4に示すように、薄板形状の蓋部材25が備えられている。蓋部材25は、合成樹脂で構成され、箱形状のハウジング21の上面に形成された開放部をカバーして塞ぐものである。
この蓋部材25には、光学機器が照射する光ビームであるレーザ光LY、LM、LC、LBが被走査面である感光体ドラム表面に向かって通過する開口部26が設けられている。開口部26は、主走査方向に延びる長方形状をなし、レーザ光LY、LM、LC、LBに対応して4箇所が設けられている。4箇所の開口部26は、各レーザ光Lに対応した4本の感光体ドラム31が並ぶのと同様にして、並べて配置されている。
4箇所の開口部26には、光透過性部材である防塵ガラス27が備えられている。防塵ガラス27は、開口部26と同様に主走査方向に延びる直方体形状をなし、開口部26からハウジング21内に飛散トナーなどの塵埃が侵入しないように、開口部26を塞ぐ形で設けられている。
そして、蓋部材25の上面には、図4に示すように、防塵ガラス27の清掃機構60が備えられている。清掃機構60は、スライド部材61、支持部材62、及びクリーニングブレード63を備えている。
スライド部材61は、直方体形状の棒状に延びる部材であって、4箇所の防塵ガラス27が並ぶ方向に沿うようにして、防塵ガラス27の外側に配置されている。スライド部材61は、防塵ガラス27の両外側に1本ずつ計2本配置されている。蓋部材25にはスライド部材61がぴったりと収まる形状の溝25aが設けられ、スライド部材61はこの溝25aに沿って、4箇所の防塵ガラス27が並ぶ方向にスライド移動することができる。
支持部材62は、2本のスライド部材61の間に、スライド部材61と直角をなす形で連結されている。支持部材62は、4箇所の防塵ガラス27に対応して、4個設けられている。支持部材62は、蓋部材25の上面に対して所定の間隙を設けて、その上方に配置されている。
クリーニングブレード63は、4個の支持部材62の各々に1個ずつ支持される形で、計4個備えられている。クリーニングブレード63は、防塵ガラス27に沿って主走査方向に延びる直方体形状をなし、ポリウレタンゴムで構成されている。そして、クリーニングブレード63は、その先端が防塵ガラス27に圧接するように、支持部材62から斜め下方に向かって延びる形で取り付けられている。クリーニングブレード63は、その先端が防塵ガラス27に圧接しているので、常時湾曲した形態を保持している。
スライド部材61を蓋部材25の溝25aに沿ってスライド移動させると、それに従ってクリーニングブレード63も移動する。このとき、クリーニングブレード63は、防塵ガラス27表面に圧接したままその表面を払拭して清掃する。
そして、蓋部材25の開口部26のすぐ横には、図4に示すように、蓋部材25の補強部材28が備えられている。
続いて、この蓋部材25の補強部材28の構成について、図4に加えて、図5〜図7を用いて詳細に説明する。図5は蓋部材の補強部材周辺を示す斜視図、図6は補強部材周辺を示す垂直断面正面図、図7は補強部材周辺の上面図である。
補強部材28は、図4に示すように、蓋部材25の上面であって、開口部26のすぐ横に配置されている。補強部材28は、図5に示すように、開口部26と同様に主走査方向に延びる、開口部26と略同じ長さの長方形の薄板形状をなし、金属で構成されている。そして、補強部材28は、その外縁部に、蓋部材25の外面に対して外側、すなわち図5において上方に向かう折り曲げ部28aを有している。
補強部材28は、図6に示すように、蓋部材25の外面に密着する形で設けられる。この補強部材28の蓋部材25への取り付けは、締結部材であるねじ29によって行われる。
蓋部材25は、補強部材28に対応する箇所に、複数の貫通孔25bを備えている。ねじ29は、蓋部材25の内側から貫通孔25bを通って蓋部材25を貫通し、補強部材28に到達する。補強部材28の、ねじ29に対応する箇所には、めねじ28bが形成されている。これにより、補強部材28は、補強部材28とねじ29の頭とで蓋部材25を挟むようにして、蓋部材25外面に取り付けられる。
締結部材であるねじ29は、図7に示すように、1枚の補強部材28に対して複数箇所に設けられている。詳しく言えば、ねじ29は、補強部材28の端部及び中央部に、計6箇所設けられている。
このようにして、光学機器を内部に備えるハウジング21の開放部をカバーする薄板形状の蓋部材25を備えた走査光学装置20において、蓋部材25は、その外面に密着させて補強部材28を備えるとともに、この補強部材28は、蓋部材25の内側から蓋部材25を貫通させた締結部材であるねじ29により、蓋部材25に取り付けられているので、補強部材28とねじ29とで蓋部材25を挟むようにして、補強部材28を蓋部材25外面に取り付けることができる。この方法は、蓋部材25の強度を上げる効果が高い。また、ねじ29は蓋部材25の内側から蓋部材25を貫通しているので、蓋部材25に貫通孔25bを設ける加工を行ったり、その貫通孔25bにねじ29を通して蓋部材25を貫通させたりする時に発生する切り屑が、ハウジング21内に落下するのを防止することができる。これにより、前記切り屑が、光学機器のレンズやミラーに付着して、光ビーム照射の障害となることを回避することができる。このようにして、蓋部材25を、ハウジング21内を走査する光ビームに干渉しないようにその周縁部のみでハウジング21に固定する場合であっても、その蓋部材25のたわみを防止して、好適な光ビーム照射を遂行することができ、高品質の画像を得ることが可能な走査光学装置20を提供することができる。
また、蓋部材25は、光学機器が照射する光ビームが被走査面に向かって通過する開口部26を備えているので、開口部26を備えることで剛性が低下して、より一層たわみ易くなる状況において、補強部材28によって高い剛性を保持することができる。これにより、開口部26を備えた場合であっても、蓋部材25の強度を高いままにして、たわみが発生することを防止することができる。したがって、開口部26に設けられた防塵ガラス27などの光透過性部材の表面の清掃を効果的に実施することができ、好適な光ビーム照射を遂行することが可能である。
そして、蓋部材25が合成樹脂で構成され、補強部材28が金属で構成されているので、蓋部材25全体を高価な金属で構成する必要がなく、さらに補強部材28による蓋部材25の強度向上の効果を一層高めることができる。したがって、蓋部材25の、大幅なコストアップを防止した上で、たわみを防止することが可能である。
また、補強部材28は、薄板形状をなし、その外縁部に、蓋部材25外面に対して外側に向かう折り曲げ部28aを有するので、全体としての曲げに対する強度が向上し、蓋部材25の剛性をさらに高めることができる。したがって、蓋部材25のたわみを防止する作用がさらに向上し、好適な光ビームの照射に対する安全性が高められる。
さらに、締結部材であるねじ29は、補強部材28の端部及び中央部の、複数箇所に設けられているので、補強部材28の、蓋部材25に接触する全面において、蓋部材25との密着性を高めることが可能になる。したがって、蓋部材25のたわみを防止する作用をより一層向上させることができる。
また本発明では、上記走査光学装置20を画像形成装置1に搭載したので、走査光学装置20の蓋部材25を、そのハウジング21内を走査する光ビームに干渉しないように周縁部のみでハウジング21に固定する場合であっても、蓋部材25のたわみを防止して、好適な光ビーム照射を遂行することができ、高品質の画像を得ることが可能な高性能な画像形成装置1を得ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、本発明の実施形態では、4個の感光体ドラムが備えられたタンデム型の画像形成装置に搭載される走査光学装置を例に掲げて説明したが、対象となる走査光学装置はこの形態に限定されるわけではなく、他のタイプの画像形成装置に搭載される走査光学装置であっても構わない。
また、補強部材28の数量や配置箇所、締結部材であるねじ29の数量、締結箇所は、本発明の実施形態の構成に限定されるわけではなく、他の数量、箇所で構成しても構わない。
本発明は、光学機器を内部に備えるハウジングの開放部をカバーする薄板形状の蓋部材を備えた走査光学装置において利用可能である。
本発明の実施形態に係る走査光学装置を搭載した画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。 図1に示す走査光学装置の模型的垂直断面正面図である。 図2に示す走査光学装置の模型的上面図である。 走査光学装置の斜視図である。 蓋部材の補強部材周辺を示す斜視図である。 補強部材周辺を示す垂直断面正面図である。 補強部材周辺の上面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
20 走査光学装置
21 ハウジング
22 光源
23 光センサ
25 蓋部材
26 開口部
27 防塵ガラス
28 補強部材
29 ねじ(締結部材)
40 光偏向器
50 光学系
60 清掃機構
63 クリーニングブレード

Claims (6)

  1. 光ビームを被走査面上に照射する光学機器を内部に備えるハウジングと、このハウジングの開放部をカバーする薄板形状の蓋部材とを備えた走査光学装置において、
    前記蓋部材は、その外面に密着させて補強部材を備えるとともに、この補強部材は、蓋部材の内側から蓋部材を貫通させた締結部材により、蓋部材に取り付けられることを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記蓋部材は、前記光学機器が照射する光ビームが被走査面に向かって通過する開口部を備えることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 前記蓋部材が合成樹脂で構成され、前記補強部材が金属で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走査光学装置。
  4. 前記補強部材は、薄板形状をなし、その外縁部に、前記蓋部材外面に対して外側に向かう折り曲げ部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の走査光学装置。
  5. 前記締結部材は、前記補強部材の端部及び中央部の、複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の走査光学装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の走査光学装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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