JP2010039155A - 光走査装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びこれを搭載した画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010039155A
JP2010039155A JP2008201551A JP2008201551A JP2010039155A JP 2010039155 A JP2010039155 A JP 2010039155A JP 2008201551 A JP2008201551 A JP 2008201551A JP 2008201551 A JP2008201551 A JP 2008201551A JP 2010039155 A JP2010039155 A JP 2010039155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
folding mirror
optical scanning
scanning device
image forming
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008201551A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Uchida
幸佑 内田
Naoki Yamane
直樹 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2008201551A priority Critical patent/JP2010039155A/ja
Publication of JP2010039155A publication Critical patent/JP2010039155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】ハウジングやレンズ、折り返しミラーなどの製作上の精度やその誤差に対応して、被走査面上における光ビーム照射位置のずれを補正でき、且つ折り返しミラーの振動を効果的に防止でき、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置を提供する。
【解決手段】光走査装置20は、光ビームを被走査面上に導くべく反射させる折り返しミラー53と、この折り返しミラー53の支持部54の箇所に設けられ、折り返しミラー53に接触してその傾きを調整する傾き調整機構60とを備えるとともに、この傾き調整機構60が、折り返しミラー53との接触箇所に防振部材62を備える。これにより、折り返しミラー53と、傾き調整機構60との間で起こり得る振動に対応して、その振動を防止することが可能である。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリといった画像形成装置に搭載され、像担持体の表面を光ビーム(例えばレーザ光)で露光走査するための光走査装置に関する。また、この光走査装置を搭載した、複写機やプリンタに代表される電子写真方式の画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどに用いられる光走査装置は、一般的に、感光体ドラムに代表される像担持体の表面、すなわち被走査面上を走査しながら露光し、感光体ドラム表面に所定の静電潜像を形成するものである。光走査装置において、光源から照射される、例えばレーザ光のような光ビームは、光偏向器によって主走査方向に偏向され、折り返しミラーなどの光学系部材によって被走査面に向けて出射される。
詳細には、光走査装置は、一般的に、レーザダイオードなどといった光源を備え、光源から照射されたレーザ光が、光偏向器であるポリゴンミラーに入射する。ポリゴンミラーは、その反射面でレーザ光を反射し、主走査方向に偏向する。主走査方向に偏向された各レーザ光は、続いてfθレンズによって感光体ドラムの軸線方向に平行に等速度偏向され、折り返しミラーを介して、感光体ドラム表面に向かって出射され、結像される。
上記のような光走査装置においては、光走査装置本体のハウジングやレンズ、折り返しミラーなどの製作上の精度やその誤差に起因して、被走査面上での光ビームのスポット径や照射位置が意図せずずれてしまうといった問題が発生する。そこで、このような問題を解決すべく、被走査面上での光ビームの照射位置を調整する様々な手法が提案され、その一例を特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された光走査ユニット(光走査装置)は、反射ミラー(折り返しミラー)の傾きを調整することが可能な変位機構を備えている。
特開2006−145730号公報(第8−10頁、図5−7)
ここで、近年では、高速印刷が可能な画像形成装置が著しく普及している。そして、光走査装置もそれに対応した動作が必要となり、ポリゴンミラーを高速で回転させる必要がある。このため、光走査装置では、光偏向器の箇所を中心として、振動が発生し易くなっている。また、高速印刷に起因して画像形成装置の他の箇所で発生する振動が、光走査装置に伝播する恐れもある。すなわち、画像形成装置に搭載された光走査装置は、複数の振動モードで振動する可能性が高い。
上記のように光走査装置において発生、伝播した振動は、レンズや折り返しミラーなどといった光学部材の箇所まで到達する可能性が高い。これにより、特に折り返しミラーが振動すると、折り返しミラー自体の所定の位置や角度を保持できなくなり、光ビームの光軸がずれてしまう恐れがある。その結果、感光体ドラム表面に形成される静電潜像に悪影響を及ぼし、画像品質の低下を招くといった問題が発生する。
特許文献1に記載された光走査ユニット(光走査装置)は、反射ミラー(折り返しミラー)の反射面側に設けられた支持部に向かって、反射面の反対面側から付勢する付勢手段を備えることで振動に対応し、さらに反射ミラーの傾きを調整することが可能な変位機構を備えることで光ビームの結像位置を移動させ、ハウジングやレンズ、反射ミラーなどの製作上の精度やその誤差にも対応できる。しかしながら、この構成では、反射ミラーと変位機構との間には、防振対策が何ら施されていない。これにより、反射ミラーの振動を十分に回避することができず、画像品質の低下を免れない恐れがある。したがって、高画質な画像形成が実現できなくなる可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、光走査装置のハウジングやレンズ、折り返しミラーなどの製作上の精度やその誤差に対応して、被走査面上における光ビーム照射位置のずれを補正することができ、且つ折り返しミラーの振動を効果的に防止することができ、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置を提供することを目的とする。また、このような光走査装置を搭載した高性能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、光ビームを被走査面上に導くべく反射させる折り返しミラーと、この折り返しミラーの支持部の箇所に設けられ、折り返しミラーに接触してその傾きを調整する傾き調整機構とを備えた光走査装置において、前記傾き調整機構は、前記折り返しミラーとの接触箇所に、防振部材を備えることとした。
また、上記構成の光走査装置において、前記折り返しミラーを支持する支持部が、前記傾き調整機構に向かって折り返しミラーを押し当てて保持する弾性部材を備えるとともに、前記傾き調整機構が、折り返しミラーを隔てて弾性部材の反対側の箇所に設けられ、折り返しミラーに接触する偏芯カムを備え、前記防振部材を、この偏芯カムの、折り返しミラーとの接触箇所に貼付することとした。
また本発明では、上記光走査装置を画像形成装置に搭載することとした。
本発明の構成によれば、光ビームを被走査面上に導くべく反射させる折り返しミラーと、この折り返しミラーの支持部の箇所に設けられ、折り返しミラーに接触してその傾きを調整する傾き調整機構とを備えた光走査装置において、前記傾き調整機構は、前記折り返しミラーとの接触箇所に、防振部材を備えることとしたので、折り返しミラーと、傾き調整機構との間で起こり得る振動に対応して、その振動を防止することが可能である。したがって、光走査装置のハウジングやレンズ、折り返しミラーなどの製作上の精度やその誤差に対応して、被走査面上における光ビーム照射位置のずれを補正することができることに加えて、折り返しミラーの振動を効果的に防止することができる。このようにして、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置を提供することができる。
また、前記折り返しミラーを支持する支持部が、前記傾き調整機構に向かって折り返しミラーを押し当てて保持する弾性部材を備えるとともに、前記傾き調整機構が、折り返しミラーを隔てて弾性部材の反対側の箇所に設けられ、折り返しミラーに接触する偏芯カムを備え、前記防振部材を、この偏芯カムの、折り返しミラーとの接触箇所に貼付することとしたので、偏芯カムをどのように変位させても、偏芯カムと折り返しミラーとの間に防振部材が介在するように対応することができる。これにより、一層高精度な折り返しミラーの傾き調整を遂行することが可能である。したがって、被走査面上における光ビーム照射位置精度、及び折り返しミラーの振動防止効果をさらに向上させることができ、画像の高品質化がより一層高められた光走査装置を提供することができる。
また本発明では、上記光走査装置を画像形成装置に搭載することとしたので、光走査装置のハウジングやレンズ、折り返しミラーなどの製作上の精度やその誤差に対応して、被走査面上における光ビーム照射位置のずれを補正することができ、且つ折り返しミラーの振動を効果的に防止することができ、高品質の画像を得ることが可能な高性能な画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る光走査装置を搭載した画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は、画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。この画像形成装置は、中間転写ベルトを用いてトナー像を用紙に転写するカラー印刷タイプのものである。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の内部下方には、給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3は、その内部に、印刷前のカットペーパー等の用紙Pを積載して収容している。そして、この用紙Pは、図1において給紙カセット3の左上方に向けて、1枚ずつ分離されて送り出される。なお、給紙カセット3は、本体2の前面側から水平に引き出すことが可能である。
本体2の内部であって、給紙カセット3の左方には、第1用紙搬送部4が備えられている。第1用紙搬送部4は、本体2の左側面に沿って略垂直に形設されている。そして、第1用紙搬送部4は、給紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に二次転写部9まで搬送する。
給紙カセット3の上方であって、第1用紙搬送部4が形設された本体2の左側面とは反対側の側面である右側面の箇所には、手差し給紙部5が備えられている。手差し給紙部5には、給紙カセット3に入っていないサイズの用紙や、厚紙、OHPシートのように1枚ずつ手で送り込みたいものが載置される。
手差し給紙部5の左方には、第2用紙搬送部6が備えられている。第2用紙搬送部6は、給紙カセット3のすぐ上方にあって、手差し給紙部5から第1用紙搬送部4まで略水平に延び、第1用紙搬送部4に合流している。そして、第2用紙搬送部6は、手差し給紙部5から送り出された用紙P等を受け取り、略水平に第1用紙搬送部4まで搬送する。
一方、画像形成装置1は、外部コンピュータ(図示せず)から原稿画像データを受信する。この画像データの情報は、第2用紙搬送部6の上方に配置された露光手段である光走査装置20に送られる。光走査装置20により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが、画像形成部30に向かって照射される。
光走査装置20の上方には計4台の画像形成部30が、さらにそれら各画像形成部30の上方には中間転写体を無端ベルトの形で用いた中間転写ベルト7が備えられている。中間転写ベルト7は、複数のローラに巻き掛けられて支持され、図示しない駆動装置により図1において時計方向に回転する。
4台の画像形成部30は、図1に示すように、中間転写ベルト7の回転方向に沿って、回転方向上流側から下流側に向けて一列にして配置された所謂タンデム方式である。4台の画像形成部30とは、上流側から順に、イエロー用の画像形成部30Y、マゼンタ用の画像形成部30M、シアン用の画像形成部30C、及びブラック用の画像形成部30Bである。これらの画像形成部30には、各色に対応する現像剤供給容器及び搬送手段(図示せず)により、現像剤(トナー)が補給される。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「Y」「M」「C」「B」の識別記号は省略するものとする。
各画像形成部30では、露光手段である光走査装置20によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、各画像形成部30の上方に備えられた一次転写部8で、中間転写ベルト7表面に一次転写される。そして、中間転写ベルト7の回転とともに、所定のタイミングで各画像形成部30のトナー像が中間転写ベルト7に転写されることにより、中間転写ベルト7表面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト7が用紙搬送路に懸かる箇所には、二次転写部9が配置されている。中間転写ベルト7表面のカラートナー像は、第1用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた用紙Pに、二次転写部9に形成される二次転写ニップ部で転写される。
二次転写後、中間転写ベルト7表面に残留するトナーなどの付着物は、中間転写ベルト7に対してイエロー用の画像形成部30Yの回転方向上流側に設けられた中間転写ベルト7用のクリーニング装置10によってクリーニング、回収される。
二次転写部9の上方には、定着部11が備えられている。二次転写部9にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部11へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着部11の上方には、分岐部12が備えられている。定着部11から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合、分岐部12から画像形成装置1の上部に設けられた用紙排出部13に排出される。
分岐部12から用紙排出部13に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部14としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部14において、定着部11から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、分岐部12、定着部11の左方、及び二次転写部9の左方を通って下方に送られ、再度第1用紙搬送部4を経て二次転写部9へと送られる。
続いて、画像形成装置1の光走査装置20について、図2及び図3を用いてその構造の概略を説明する。図2は光走査装置の模型的垂直断面正面図、図3は光走査装置の模型的上面図である。
なお、この光走査装置20は、前述のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色各々に対応した4個の感光体ドラム31が備えられたタンデム型の画像形成装置1に搭載するべく設計されたものである。画像形成部30同様、光走査装置20のいくつかの構成要素にも、4色各々に対応した「Y」「M」「C」「B」の識別記号が付くが、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、それらの識別記号を省略することがある。
光走査装置20には、図2及び図3に示すように、上面が開放部として形成された箱形状のハウジング21の内側に、光源22、光偏向器40、光学系50、及び光センサ23で構成される光学機器が備えられている。
光源22は、図3に示すように、ハウジング21内の一端に備えられている。光走査装置20は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応したものであって、光源22も独立した4個が設けられている。光源22は、可視領域の光ビーム、例えば670nm程度のレーザ光を照射する仕様のレーザダイオードで構成されている。
光源22の近傍には、光偏向器40が備えられている。光偏向器40は、ポリゴンミラー41と、モータ42とで構成されている。モータ42は、図2において垂直方向の軸線中心に、正多角形の平面形状をなすポリゴンミラー41を回転駆動するものである。その軸線中心に回転するポリゴンミラー41の周囲には、光を反射する反射面が複数設けられている。
4個の光源22から照射されたレーザ光LY、LM、LC、LBは、各々、副走査方向(図2の上下方向)に微小角度ずつずれた状態でポリゴンミラー41周囲の反射面に入射する。ポリゴンミラー41は、回転しながら、その反射面で各レーザ光を反射し、主走査方向(図3の左右方向)に偏向しつつ、ハウジング21内の他端に向けて導く。
光学系50は、ハウジング21内の、光偏向器40にて反射されたレーザ光が進む先の領域に備えられている。光学系50は、第1fθレンズ51、第2fθレンズ52、及び折り返しミラー53を備えている。
第1fθレンズ51は、光偏向器40にて反射されたレーザ光LY、LM、LC、LBが進む、そのすぐ先の箇所に配置されている。第1fθレンズ51は、レーザ光LY、LM、LC、LBに対して共用ものであって、1個備えられている。この第1fθレンズ51では、各レーザ光LY、LM、LC、LBが主走査方向において等速度に偏向される。さらに第1fθレンズ51は、ポリゴンミラー41へのレーザ光LY、LM、LC、LBの入射角や、ポリゴンミラー41の面倒れといった走査上の悪影響を補正しながら、各レーザ光LY、LM、LC、LBの副走査方向の角度を若干広げる。
第1fθレンズ51を通過したイエロー用のレーザ光LYは、ハウジング21の内底面近傍の折り返しミラー53Yaで反射し、第1fθレンズ51の方向に折り返される。その後、レーザ光LYは、第2fθレンズ52Yを通過し、ハウジング21の上端近傍の折り返しミラー53Ybにて反射され、被走査面であるイエロー用の感光体ドラム31Y表面に到達、結像される。
第1fθレンズ51を通過したマゼンタ用のレーザ光LMも、イエロー用のレーザ光LYと同様に、ハウジング21の内底面近傍の折り返しミラー53Maで反射し、第1fθレンズ51の方向に折り返される。その後、レーザ光LMは、第2fθレンズ52Mを通過し、ハウジング21の上端近傍の折り返しミラー53Mbにて反射され、被走査面であるマゼンタ用の感光体ドラム31M表面に到達、結像される。
第1fθレンズ51を通過したシアン用のレーザ光LCは、ハウジング21の内底面近傍の折り返しミラー53Caで略垂直上方に向かって反射され、続いてハウジング21の上端近傍の折り返しミラー53Cbで略水平方向に、第1fθレンズ51の方向に折り返される。その後、レーザ光LCは、第2fθレンズ52Cを通過し、折り返しミラー53Ccにて反射され、被走査面であるシアン用の感光体ドラム31C表面に到達、結像される。
第1fθレンズ51を通過したブラック用のレーザ光LBは、折り返しミラーを介すことなく直接第2fθレンズ52Bを通過する。その後、レーザ光LBは、折り返しミラー53Bにて反射され、被走査面であるブラック用の感光体ドラム31B表面に到達、結像される。
光センサ23は、図3に示すように、折り返しミラー53Ya、及び第2fθレンズ52Mの近傍であって、主走査方向の外側寄りの箇所に配置されている。光センサ23は、光偏向器40のポリゴンミラー41にて反射されたレーザ光のうち、被走査面の有効露光領域外のものを受光する。光センサ23が受光するレーザ光は、第2fθレンズ52Bの近傍に備えられた折り返しミラー24で、光センサ23に向かって反射される。光センサ23は、4色各々に対応したレーザ光LY、LM、LC、LBの走査タイミングを計るための同期検知センサであって、BDセンサと呼ばれる。
そして、光学系50は、図3に示すように、所定の傾きを設定した形で主走査方向両端において支持された折り返しミラー53の、傾き調整機構60を備えている。なお、図3では、傾き調整機構60の詳細な描画は省略し、その配置箇所を二点鎖線で囲んだ形で描画している。
傾き調整機構60は、ハウジング21の、折り返しミラー53や第1fθレンズ51、第2fθレンズ52が配置された領域より正面側の箇所に配置されている。また、傾き調整機構60は、すべての折り返しミラー53の傾きを調整すべく配置されているわけではなく、イエロー用の折り返しミラー53Ybに対する傾き調整機構60Y、マゼンタ用の折り返しミラー53Mbに対する傾き調整機構60M、及びシアン用の折り返しミラー53Ccに対する傾き調整機構60Cの計3個が設けられている。3個の傾き調整機構60の構成は各々同様である。
続いて、この折り返しミラー53の傾き調整機構60の構成について、図3に加えて、図4〜図6を用いて詳細に説明する。図4は折り返しミラーの背面側支持部を示す垂直断面部分正面図、図5は折り返しミラーの正面側支持部を示す垂直断面部分正面図、図6は折り返しミラーの正面側支持部の箇所周辺を示す斜視図である。なお、ここでは、3個の傾き調整機構60のうち、シアン用折り返しミラー53Ccの傾き調整機構60Cを例として掲げている。
傾き調整機構60の説明に先立って、折り返しミラー53の主走査方向両端に設けられた、通常の支持部の構成について、傾き調整機構60を擁する折り返しミラー53の背面側支持部54R(図4)を例にとって説明する。
折り返しミラー53は、通常、図4に示す支持部54にて支持されている。支持部54は、支持部材55、及び弾性部材である板ばね56を備えている。
支持部材55は、正面から見た垂直断面がL字形状をなし、折り返しミラー53の、反射面側から上端面側にかけての箇所に配置されている。そして、支持部材55は、その本体部から折り返しミラー53に向かって突出する2個の突起55a、55bを備えている。突起55aは、折り返しミラー53の上端面に向かって突出し、その先端が上端面に当接している。突起55bは、折り返しミラー53の反射面に向かって突出し、その先端が反射面に当接している。
板ばね56は、折り返しミラー53の反射面の反対面側から下端面側にかけての箇所に配置され、それらの箇所における正面から見た垂直断面がL字形状をなしている。板ばね56は、折り返しミラー53の反射面の反対面側の箇所において、締結部材57によってハウジング21に取り付けられている。そして、板ばね56は、図4に矢印で示すように、折り返しミラー53の下端面側から上端面側の突起55aに向かって(矢印A)、さらに反射面の反対面側から反射面側の突起55bに向かって(矢印B)、折り返しミラー53を付勢し、支持部材55に押し当ててそれを保持している。
一方、傾き調整機構60は、図5及び図6に示すように、折り返しミラー53の正面側支持部54Fの箇所に備えられている。この正面側支持部54Fは、図4に示す背面側支持部54Rと同様に、支持部材58、及び板ばね56を備えている。しかしながら、正面側支持部54Fの支持部材58は、先端が折り返しミラー53の反射面に当接する突起を備えず、先端が折り返しミラー53の上端面に当接する突起58aのみを備えている。そして、傾き調整機構60は、折り返しミラー53を隔てて、折り返しミラー53の反射面の反対面側から反射面側に向かって付勢する板ばね56と対向する形で設けられている。
傾き調整機構60は、図5及び図6に示すように、偏芯カム61、防振部材62、及び調整つまみ63を備えている。
偏芯カム61は、略垂直な偏芯した回転軸線を備え、この軸線周りに回転自在にして、ハウジング21に支持されている。そして、偏芯カム61は、その周面の箇所で、折り返しミラー53の反射面に接触している。これにより、偏芯カム61は、折り返しミラー53を隔てて板ばね56の反対側の箇所に設けられることになる。したがって、板ばね56は、図5に矢印で示すように、折り返しミラー53の下端面側から上端面側の突起58aに向かって(矢印C)、さらに反射面の反対面側から反射面側の偏芯カム61に向かって(矢印D)、折り返しミラー53を付勢し、支持部材58及び傾き調整機構60に押し当ててそれを保持している。
そして、偏芯カム61が回転すると、その軸線が偏芯していることにより、折り返しミラー53との接触箇所と、軸線との距離が変化するので、板ばね56によって付勢された折り返しミラー53の傾きが変位する。
なお、偏芯カム61の下部には、その回転軸線と軸線を一致させて結合された従動ギア61a(ウォームホイール)が設けられている。
防振部材62は、防振ゴムなどで構成され、偏芯カム61の、折り返しミラー53との接触箇所である周面に貼付されている。すなわち、偏芯カム61は、防振部材62を介して折り返しミラー53と接触することになる。
調整つまみ63は、図6に示すように、偏芯カム61に対応する箇所の、ハウジング21の正面側、外側に設けられている。調整つまみ63は、略水平な回転軸線を備え、その軸線周りに、手で回転が自在である。そして、調整つまみ63は、図5に示すように、ハウジング21内部の、偏芯カム61の従動ギア61a(ウォームホイール)の箇所に向かって延びるネジ部63a(ウォーム)を備えている。これらネジ部63aと従動ギア61aとが連結することで、ウォームギア機構を構成している。したがって、傾き調整機構60は、調整つまみ63を手で回転させることによって偏芯カム61を回転させ、折り返しミラー53の傾きを変位させて調整することが可能である。
上記のように、光ビームを被走査面上に導くべく反射させる折り返しミラー53と、この折り返しミラー53の支持部54の箇所に設けられ、折り返しミラー53に接触してその傾きを調整する傾き調整機構60とを備えた光走査装置20において、傾き調整機構60は、折り返しミラー53との接触箇所に、防振部材62を備えているので、折り返しミラー53と、傾き調整機構60との間で起こり得る振動に対応して、その振動を防止することが可能である。したがって、光走査装置20のハウジング21やレンズ、折り返しミラー53などの製作上の精度やその誤差に対応して、被走査面上における光ビーム照射位置のずれを補正することができることに加えて、折り返しミラー53の振動を効果的に防止することができる。このようにして、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置20を提供することができる。
そして、折り返しミラー53を支持する支持部54が、傾き調整機構60に向かって折り返しミラー53を押し当てて保持する弾性部材である板ばね56を備えるとともに、傾き調整機構60が、折り返しミラー53を隔てて板ばね56の反対側の箇所に設けられ、折り返しミラー53に接触する偏芯カム61を備え、防振部材62を、この偏芯カム61の、折り返しミラー53との接触箇所に貼付したので、偏芯カム61をどのように変位させても、偏芯カム61と折り返しミラー53との間に防振部材62が介在するように対応することができる。これにより、一層高精度な折り返しミラー53の傾き調整を遂行することが可能である。したがって、被走査面上における光ビーム照射位置精度、及び折り返しミラー53の振動防止効果をさらに向上させることができ、画像の高品質化がより一層高められた光走査装置20を提供することができる。
また本発明では、上記光走査装置20を画像形成装置1に搭載したので、光走査装置20のハウジング21やレンズ、折り返しミラー53などの製作上の精度やその誤差に対応して、被走査面上における光ビーム照射位置のずれを補正することができ、且つ折り返しミラー53の振動を効果的に防止することができ、高品質の画像を得ることが可能な高性能な画像形成装置1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、光走査装置20は、上記実施形態では中間転写ベルト7の回転方向に沿って一列にして複数の画像形成部30を備え、複数色を重ね合わせて画像形成することが可能なタンデム方式のカラー印刷用画像形成装置1に搭載することとしたが、光走査装置20の搭載機種がこのような機種に限定されるわけではなく、ロータリーラック方式のカラー印刷用画像形成装置や、ブラックトナーのみを使用したモノクロ印刷用画像形成装置に搭載することにしても構わない。
また、傾き調整機構60は、その配置箇所が上記実施形態で説明した折り返しミラー53の箇所に限定されるわけではなく、他の折り返しミラー53に対して設けても構わない。そして、傾き調整機構60は、手動によって折り返しミラー53の傾きを変位させて調整することとしたが、駆動装置を設け、自動的に調整することとしても構わない。
本発明は、光走査装置全般において利用可能である。
本発明の実施形態に係る光走査装置を搭載した画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。 図1に示す光走査装置の模型的垂直断面正面図である。 図2に示す光走査装置の模型的上面図である。 図3の折り返しミラーの背面側支持部を示す垂直断面部分正面図である。 図3の折り返しミラーの正面側支持部を示す垂直断面部分正面図である。 図3の折り返しミラーの正面側支持部の箇所周辺を示す斜視図である。
符号の説明
1 画像形成装置
20 光走査装置
21 ハウジング
30 画像形成部
31 感光体ドラム
50 光学系
53 折り返しミラー
54 支持部
55、58 支持部材
56 板ばね(弾性部材)
60 傾き調整機構
61 偏芯カム
62 防振部材
63 調整つまみ

Claims (3)

  1. 光ビームを被走査面上に導くべく反射させる折り返しミラーと、この折り返しミラーの支持部の箇所に設けられ、折り返しミラーに接触してその傾きを調整する傾き調整機構とを備えた光走査装置において、
    前記傾き調整機構は、前記折り返しミラーとの接触箇所に、防振部材を備えることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記折り返しミラーを支持する支持部が、前記傾き調整機構に向かって折り返しミラーを押し当てて保持する弾性部材を備えるとともに、前記傾き調整機構が、折り返しミラーを隔てて弾性部材の反対側の箇所に設けられ、折り返しミラーに接触する偏芯カムを備え、前記防振部材を、この偏芯カムの、折り返しミラーとの接触箇所に貼付したことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光走査装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
JP2008201551A 2008-08-05 2008-08-05 光走査装置及びこれを搭載した画像形成装置 Pending JP2010039155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008201551A JP2010039155A (ja) 2008-08-05 2008-08-05 光走査装置及びこれを搭載した画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008201551A JP2010039155A (ja) 2008-08-05 2008-08-05 光走査装置及びこれを搭載した画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010039155A true JP2010039155A (ja) 2010-02-18

Family

ID=42011790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008201551A Pending JP2010039155A (ja) 2008-08-05 2008-08-05 光走査装置及びこれを搭載した画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010039155A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110292151A1 (en) * 2010-05-28 2011-12-01 Kyocera Mita Corporation Support structure and image forming apparatus
JP2013057804A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびカラー画像形成装置
JP2014145998A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Canon Inc 走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2017016063A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 株式会社東芝 画像形成装置
JP2017120442A (ja) * 2017-03-08 2017-07-06 キヤノン株式会社 走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2018156087A (ja) * 2018-04-19 2018-10-04 キヤノン株式会社 走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110292151A1 (en) * 2010-05-28 2011-12-01 Kyocera Mita Corporation Support structure and image forming apparatus
US8531498B2 (en) * 2010-05-28 2013-09-10 Kyocera Mita Corporation Support structure and image forming apparatus
JP2013057804A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびカラー画像形成装置
JP2014145998A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Canon Inc 走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置
US20160313554A1 (en) * 2013-01-30 2016-10-27 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning device, and image forming apparatus equipped with the same
US9977237B2 (en) * 2013-01-30 2018-05-22 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning device, and image forming apparatus equipped with the same
JP2017016063A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 株式会社東芝 画像形成装置
JP2017120442A (ja) * 2017-03-08 2017-07-06 キヤノン株式会社 走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2018156087A (ja) * 2018-04-19 2018-10-04 キヤノン株式会社 走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5899964B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP4925623B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2010256397A (ja) 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2006267398A (ja) 走査光学装置及び画像形成装置
JP2010039155A (ja) 光走査装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2008110553A (ja) 走査光学装置及びこれを搭載した画像形成装置
US8605344B2 (en) Optical reflecting mirror, and optical scanner and image forming apparatus including same
JP2004013074A (ja) 光走査方法、光走査装置及び画像形成装置
JP5580275B2 (ja) レンズアレイ及びこれを用いた画像形成装置
US8534852B2 (en) Mirror unit of exposure device and image forming apparatus using mirror unit
JP6358196B2 (ja) ミラー支持構造、光走査装置、画像形成装置
JP2013076995A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5494281B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
CN107850774B (zh) 光扫描装置和图像形成装置
JP5614052B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2010191045A (ja) 光走査装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP5207593B2 (ja) 走査光学装置および画像形成装置並びに走査光学装置の走査線調整方法
JP2008112031A (ja) 走査光学装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP6130803B2 (ja) 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置
US8532513B2 (en) Image forming apparatus
JP2008185691A (ja) 走査光学装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2008122867A (ja) 走査光学装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP6241567B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置
JP6350454B2 (ja) ミラー支持構造、光走査装置、画像形成装置
JP4933970B2 (ja) 走査光学装置及び画像形成装置