JP2008111522A - 同期装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のレバー型同期装置の機能を有したままで部品点数を減らすことを目的とする。
【解決手段】本発明の変速機は、シャフト2と、シャフト2に固定された第1回転体3と、シャフト2上に回転可能に軸承された外周円錐面411を形成する第2回転体4と、第2回転体4の外周円錐面411と相対する内周円錐面51をもち、第1回転体3に対して軸方向に移動可能で回転方向に連動する同期リング5と、第1回転体3の外周において軸方向に摺動可能に装着されるスリーブ6と、スリーブ6の内周側で第1回転体3及び同期リング5の間に配置され、第2回転体4方向に同期リング5をてこの原理で押圧するレバー7と、スリーブ方向にレバー7を押圧するスリーブ方向付勢部82とレバー7を同期リング5から離間する方向に付勢する戻し付勢部83とが一体的に形成されている戻し手段8と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、変速機などにおけるギヤなどの相対回転する回転体相互の回転速度を同期させる同期装置に関する。
変速機は入力軸及び出力軸の間の変速比を種々に切替可能な装置であり、例えば自動車のエンジンの回転動力を走行状況に合わせて選択される変速比で駆動輪に伝達するために使用されるものである。変速比の切替を実現するためには種々の方式があるが代表的な変速機として異なる変速比をもつギヤの組み合わせを複数用意しておき、それらのギヤの組み合わせから適正な変速比をもつものを適宜選択する変速機がある。
ギヤの組み合わせの切り替えを円滑に進行するために同期装置を備えた同期型変速機がある。同期型変速機は、動力伝達軸とこの動力伝達軸にスプライン継合されたクラッチハブと、このクラッチハブの両側に位置し動力伝達軸に遊嵌された一対のギヤと、各ギヤに摺動可能に保持された一対の同期リングを含む同期装置とからなる。
なお、この同期装置としては、同期動作が完全に完了するまでクラッチハブとギヤとを咬合することのできない構造のワーナ型同期装置が一般的によく知られている。また近年、このワーナ型同期装置と比較して簡素な構造でありながら、いわゆるてこの原理を利用することで、より小さい操作力でも上記同期動作の実行が可能なレバー型同期装置も用いられるようになっている。
特許文献1及び特許文献2に上記レバー型同期装置について開示されている。まず、こうしたレバー型同期装置の動作について、自動車に用いられる同期装置を例にして、図4〜図6を参照して簡単に説明する。図には同期装置の主要部のみを記載している。実際の変速機ではこのような同期装置が回転の同期が必要な部分に複数組用いられている。
従来のレバー型同期装置は、図4に示すように、エンジンの回転動力が伝達されるシャフト2と、シャフト2に固定されたクラッチハブ(第1回転体)3と、シャフト2上に回転可能に軸承されるギヤ(第2回転体)4と、以下の順序でギヤ4とクラッチハブ3との間に配置される、同期リング5、Cスプリング91及び戻しスプリング92、そしてレバー6と、クラッチハブ3及びギヤ4の外周において軸方向に摺動可能に装着されるスリーブ6とを有する。このレバー型同期装置は相対回転可能なクラッチハブ3及びギヤ4の間を同期させて連結した状態(連結状態)とクラッチハブ3及びギヤ4の間の連結を解除して相対回転可能な状態(ニュートラル状態)との間を切り替える装置である。
クラッチハブ3は外周にスプライン31が形成されておりシャフト2に固定されている。
ギヤ4は、シャフト2上にベアリング(図示せず)を介して回転可能に軸承されたギヤ本体(図示せず)と、クラッチハブ3側に外周円錐面411を形成するギヤピース41(円錐体)とを一体に備える。ギヤピース41は外周円錐面411が形成されている部位に対して軸方向に隣接する部位の外周に歯面412が形成されている。歯面412の外径はスプライン31の外径と同じである。
同期リング5は、ギヤ4のギヤピース41の外周円錐面411と相対する内周円錐面51をもつ。同期リング5は、クラッチハブ3とギヤ4との間に配置され、クラッチハブ3に対して軸方向に移動可能で回転方向に連動する。
スリーブ6は、内周にスプライン61が形成される。このスプライン61がクラッチハブ3の外周に形成されたスプライン31と嵌合され、スリーブ6はクラッチハブ3と一体に回転する。スリーブ6は図示しないシフトレバーの操作に同期してクラッチハブ3のスプライン31に沿って軸方向に摺動する。軸方向に摺動したスリーブ6は最終的にギヤピース41の外周に形成された歯面412にまで到達し、歯面412とスプライン31とを跨嵌する。これにより、ギヤピース41とクラッチハブ3とが連結駆動される。また、スリーブ6のスプライン61には、その軸線方向の中央部にスプラインの欠けた間欠部63が周状に設けられている。
レバー7は、クラッチハブ3と同期リング5との間に配置され、クラッチハブ3と同回転をしながら、てこの原理でギヤ4に同期リング5を押圧する。レバー7は、図4(a)及び図5に示すように、略半円弧状に形成されており、円弧の頂部71の外周側にキー部711を、円弧の端部72に内周側に折曲したかぎ部721を有している。
同期装置がニュートラル状態にあるとき、レバー7のキー部711がスリーブ6の間欠部63に嵌合されている。スリーブ6のスプライン61と間欠部63との境界部分は、テーパ状に形成されたテーパ面64を有している。
Cスプリング91は、一部が切り欠かれたリング状の部材でレバー7の内周に嵌着される。Cスプリング91は自身の弾性により、レバー7をスリーブ6方向(径方向)に付勢する部材である。
戻しスプリング92は、同期リング5とレバー7との間に配置する薄板リング状の平坦面921と、この平坦面921から分岐する形で設けられた4本の脚部922とをもつ。脚部922の先端には自身の弾性によって同期リング5から離間する方向にレバー7を押圧する押圧部923が各々形成されている。また、戻しスプリング92は、戻しスプリング92をクラッチハブ3に固定するための固定部924を有する。固定部924は、平坦面921からレバー7の内周側を通って、クラッチハブ3側に突き抜ける形状である。
この従来のレバー型同期装置が、スリーブ6の摺動動作に基づいて同期動作を行う様子を図6を用いて説明する。なお図6においては、スリーブ6、レバー7、戻しスプリング92、同期リング5、及び、ギヤピース41を模式的に図示している。
まず、スリーブ6の摺動が行われる以前のニュートラル状態においては、図6(a)に示されるように、レバー7のキー部711が、スリーブ6のスプライン61の間欠部63に嵌合している。この状態では、クラッチハブ3(図示略)とギヤピース41とは駆動連結されていない。
このとき、レバー7は、同期リング5とクラッチハブ3との間にあって、Cスプリング91からスリーブ方向に付勢力を受け、戻しスプリング92からクラッチハブ3側に付勢力を受けている。戻しスプリング92によってレバー7がクラッチハブ3側に付勢力を受ける位置は、レバー7の厚さが一定の部分となるように設定されている。このため、レバー7は常に、クラッチハブ3に当接密着している。
上記構成にあって、スリーブ6が軸方向に沿ってギヤピース41側に摺動されると、図6(b)に示すように、レバー7は、キー部711がスリーブ6のテーパ面64と係合して戻しスプリング92から受ける付勢力に抗してスリーブ6の摺動方向に押圧される。レバー7は、このテーパ面64によって受けた押圧力を同期リング5に伝達する。具体的には、レバー7のキー部711を力点、端部72を支点、頂部71を作用点として同期リング5における頂部71との当接面52に伝達する。
この伝達された押圧力により同期リング5がギヤピース41側に変位する。さらに、スリーブ6の摺動が行われると、図6(c)に示すように、レバー7はCスプリング91から受けているスリーブ方向への付勢力に抗して内周側に挿入される。
このとき、Cスプリング91は、切り欠き部分が互いに接近あるいは接触し、径が小さくなる。このため、レバー7は、キー部711がスリーブ6のスプライン61に形成されたテーパ面64に係合しなくなり、スリーブ6からの押圧力を受けなくなる。
こうして、同期リング5の内周円錐面51がギヤピース41の外周円錐面411に押圧されて、当接される円錐面間に発生する摩擦力が徐々に増大することにより両者の同期動作がなされる。そして、同期動作がなされたのちに、スリーブ6がさらにギヤピース41側に摺動されて変速動作が完了する。
特開平9−89002号公報 特開2004−44648号公報
本発明は、上記レバー型同期装置の機能を有したままで部品点数を減らすことを可能とする同期装置を用いた変速機を提供することを目的とする。
本発明の同期装置は、第1回転体と、
本体部と前記第1回転体側に外周円錐面を形成する円錐体とを一体に備え前記第1回転体と同一の回転軸をもつ第2回転体と、
前記第2回転体の前記円錐体の外周円錐面と相対する内周円錐面をもち、前記第1回転体及び前記第2回転体の間に配置され、前記第1回転体に対して軸方向に移動可能で回転方向に連動する同期リングと、
前記第1回転体の外周において軸方向に摺動可能に装着されるスリーブと、
前記スリーブの内周側で、前記第1回転体及び前記同期リングの間に配置され、前記スリーブの前記第2回転体側への移動に伴い押圧力を受ける力点部をもち前記第2回転体方向に前記同期リングをてこの原理で押圧するレバーと、
前記スリーブ方向に前記レバーを押圧するスリーブ方向付勢部と該レバーを同期リングから離間する方向に付勢する戻し付勢部とが一体的に形成されている戻し手段と、を有することを特徴とする。
本発明の同期装置によれば、スリーブ方向付勢部と戻し付勢部とを一体化したことで、従来のレバー型同期装置の機能を有したままで部品点数を減らすことができる。従来、スリーブ方向付勢部としてはCスプリングを採用し、リングの切り欠きの間の距離が縮んで弾性体としての機能を発揮していたが、Cスプリングに代えて、本体部分として変形しない板状体(例えば円環形状)を採用した上で、固定支持された中央部分から付勢方向に対して垂直方向に延設された短冊状の形態などとすることでスリーブ付勢部や戻し付勢部が撓んでも本体部分が撓まないような構成が実現できる。その結果、戻し手段の大きさを撓みを考慮しない最小限の大きさとすることが可能になる。例えば、後述する実施例のように、戻し手段の中央部分をシャフトが貫通する構造を採用する場合にCスプリングのように撓みを考慮しなくても良いので戻し手段の大きさを小さくすることが可能になり、同期装置全体の小型化に寄与できる。
本発明の同期装置は第1回転体及び第2回転体の間の回転を同期する装置である。レバーにおける力点部と同期リングを押す部分(作用点)の位置関係を調節することでスリーブが同期リングを押圧する力又は同期リングを移動させる距離を増幅することが可能である。
そして、スリーブによって第1回転体及び第2回転体の間を直接連結する機構を加えることで第1回転体及び第2回転体の間で大きなトルクを伝達することができる。
更に、本発明の同期装置で用いられる戻し手段は、1枚の板材をプレス加工などの塑性加工にて成形した部材であることが好ましい。
本発明の同期装置によれば、少ない操作力で強力な同期動作が行えるレバー型同期装置の性能を維持したまま、部品点数を減らすことができ、コスト的に有利な構造となる同期装置を実現することができる。
以下、本発明にかかる同期装置について、自動車のエンジンの回転動力を駆動輪に伝達するのに用いられる変速機の一構成要素として、実施例を用いて具体的に説明する。以下の説明において、先に説明した従来技術の同期装置と同様の構成要素については、図面中における符号を従来技術に付けた符号と同じものを付けている場合がある。
(実施例)
本実施例の変速機で用いられる同期装置1は、図1に示すように、エンジンの回転動力が伝達されるシャフト2と、シャフト2に固定されたクラッチハブ(第1回転体)3と、シャフト2上に回転可能に軸承されクラッチハブ3と相対回転をするギヤ(第2回転体)4と、クラッチハブ3とギヤ4との間に位置する同期リング5、レバー7及びマルチスプリング(戻し手段)8と、クラッチハブ3の外周において軸方向摺動可能に装着されるスリーブ6と、を有する。
クラッチハブ3は、シャフト2に固定され、外周にスプライン31を有している。
ギヤ4は、シャフト2上にベアリング(図示せず)を介して回転可能に軸承されたギヤ本体(図示せず)と、クラッチハブ3側に外周円錐面411を形成するギヤピース41(円錐体)とを一体に備える。ギヤピース41は、外周円錐面411が形成されているのとは軸方向で隣接する部位の外周に歯面412が形成されている。歯面412が形成された外周の外径はクラッチハブ3のスプライン31が形成されている外周の外径と同じである。
同期リング5は、ギヤ4のギヤピース41の外周円錐面411と相対する内周円錐面51をもち、クラッチハブ3とギヤ4との間に配置される。同期リング5はクラッチハブ3に対して軸方向に移動可能で回転方向に連動する。内周円錐面51が外周円錐面411に外嵌する態様で当接することによって、ギヤピース41と同期リング5との間に摩擦が発生し、この摩擦力に基づいて両者の回転の同期動作が行われる。
スリーブ6は、内周にスプライン61が形成され、これがクラッチハブ3外周に形成されたスプライン31と嵌合されて一体に回転する。スリーブ6は、クラッチハブ3のスプライン31に沿って軸方向に摺動する。スリーブ6はギヤピース41の外周に形成された歯面412にまで摺動可能であり、歯面412及びスプライン31の間を跨嵌できるようになっている。
これにより、ギヤピース41とクラッチハブ3とが駆動連結される。ちなみに、スリーブ6を摺動させるために、スリーブ6の外周には周溝62が形成されており、図示しないシフトフォークと係合されて、シフトフォークに連結されたシフトレバー(図示せず)の操作に基づいて摺動動作する。スリーブ6のスプライン61には、その軸線方向の中央部にスプラインの欠けた間欠部63が周状に設けられている。
レバー7は、クラッチハブ3と同期リング5との間に配置され、クラッチハブ3と同回転をしながら、てこの原理でギヤ4に同期リング5を押圧する。レバー7は、図1(a)及び図2に示すように、略半円弧状に形成されており、円弧の頂部71の外周側にキー部711を、円弧の端部72に内周側に折曲したかぎ部721を有している。
同期装置1がニュートラル状態にあるときには、レバー7のキー部711はスリーブ6の間欠部63に嵌合している。スリーブ6のスプライン61と間欠部63との境界部分は、テーパ状に形成されたテーパ面64を有している。そして、レバー7の厚みは、一方の面における端部72から頂部71に向かって、直線状の境界部73を境として途中から徐々に薄くなる形状を有している。なお、以下の説明において便宜上、この厚みが徐々に薄くなる面をおもて面74、その反対の平坦な面をうら面75とよぶこととする。
以下、レバー7が、おもて面74がクラッチハブ3に対向し、うら面75が同期リング5に対向して配置されている場合について考える。この場合、レバー7のキー部711がギヤ4側に押圧力を受けると、おもて面74の端部72を支点として傾倒し、うら面75の頂部71を作用点として同期リング5をギヤ4側に押圧する。
また、レバー7のキー部711がクラッチハブ3側に押圧力を受けると、おもて面74の境界部73を支点としてシーソー状に傾倒し、うら面75の端部72を作用点として、同期リング5をギヤ4側に同じく押圧する。こうして、レバー7は、どちらの方向に押圧力を受けて傾倒した場合も、同期リング5をギヤ4側に押圧する反転型レバーとしても機能する。
マルチスプリング8は、レバー7の内周に嵌着され、円環状の本体部81と、スリーブ方向にレバー7を押圧するスリーブ方向付勢部82と、レバー7を同期リング5から離間する方向に付勢する戻し付勢部83と、マルチスプリング8をクラッチハブ3に固定するための固定部84と、を有する。
スリーブ方向付勢部82は、本体部81からクラッチハブ3側に分岐し折り曲げられ、接線方向に延長した板形状をしており、その端部821がレバー7の内周側に当接し、レバー7をスリーブ6の方向に押圧する。この端部821は、スリーブ方向とは逆方向にレバーから押圧された場合は、シャフト2の軸中心側にたわむ。
戻し付勢部83は、スリーブ方向付勢部82から90度ずれた位置で、本体部81から外周方向に分岐する形で4本の脚部831が設けられている。この脚部831の先端にはレバー7を押圧する押圧部832が各々形成されている。この押圧部832がレバー7を押圧するときの反力による脚部831の弾性変形に基づいて、戻し付勢部83がレバー7をクラッチハブ3側に付勢している。固定部84は、戻し付勢部83より更に外周側に位置し、クラッチハブ3側に突出したコ字状(U字状)をしている。
次に、本実施例の変速機で用いられる同期装置1が、スリーブ6の摺動動作に基づいて同期動作を行う様子を図3を用いて説明する。なお、図3においては、スリーブ6、レバー7、マルチスプリング8、同期リング5及びギヤピース41を模式的に図示している。また、レバー7はそのおもて面74が、図示を割愛しているクラッチハブ3側に対向して配置されている。
まず、スリーブ6の摺動が行われる以前のニュートラル状態においては、図3(a)に示されるように、レバー7のキー部711がスリーブ6のスプライン61の間欠部63に嵌合している。この状態ではクラッチハブ3(図示略)とギヤピース41とは駆動連結されていない。
このとき、レバー7は同期リング5とクラッチハブ3との間にある。レバー7は内周面がマルチスプリング8のスリーブ方向付勢部82からスリーブ方向に付勢力を受け、うら面75が戻し付勢部83からクラッチハブ3側に付勢力を受けている。このレバー7がクラッチハブ3側に付勢力を受ける位置は、レバー7の厚さが一定部分となるように設定されている。このためにレバー7は常にクラッチハブ3に当接密着している。
上記構成にあって、スリーブ6が軸方向に沿ってギヤピース41側に摺動されると、図3(b)に示すように、レバー7はキー部711がスリーブ6のテーパ面64と係合して戻し付勢部83から受ける付勢力に抗してスリーブ6の摺動方向に押圧される。
このテーパ面64によって受けた押圧力はレバー7により同期リング5に伝達する。具体的には、レバー7における、キー部711を力点、おもて面74の端部72を支点、そのうら面75の同期リング5に当接する部分を作用点として、同期リング5におけるうら面75との当接面52に伝達する。
この伝達された押圧力により同期リング5がギヤピース41側に変位する。さらに、スリーブ6の摺動が行われると、図3(c)に示すように、レバー7はスリーブ方向付勢部82から受けているスリーブ方向への付勢力に抗して内周側に挿入される。このとき、スリーブ方向付勢部82の端部711は、スリーブ方向とは逆方向、つまりシャフト2の軸中心側にたわむ。このため、レバー7は、キー部711がスリーブ6のスプライン61に形成されたテーパ面64に係合しなくなり、スリーブ6からの押圧力を受けなくなる。
こうして、同期リング5の内周円錐面51がギヤピース41の外周円錐面411に押圧されて、当接される円錐面間に発生する摩擦力が徐々に増大することにより両者の同期動作がなされる。そして、同期動作がなされたのちに、スリーブ6がさらにギヤピース41側に摺動されて変速動作が完了する。
上記、一連の同期動作は、レバー7が常時、戻し付勢部83によってクラッチハブ3側に付勢されている状態を保ちつつなされる。このため、スリーブ6のテーパ面64とレバー7のキー部711とが係合する変速動作時にくわえて、それ以外のニュートラル時および変速完了時においても、同期リング5およびクラッチハブ3の間でのレバー7の姿勢が定められるようになる。
本実施例の変速機によれば、同期装置1が、レバー7をスリーブ方向へ付勢するスリーブ方向付勢部82と、レバー7が常にクラッチハブ3側に付勢されている状態を保ちつつ姿勢を維持する戻し付勢部83と、の機能を1つの部材、すなわちマルチスプリング8によって実現することができる。これにより、少ない操作力で強力な同期動作が行えるレバー型同期装置の性能を維持したまま、部品点数を減らすことができ、コスト的に有利な構造とすることができる。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、マルチスプリングのスリーブ方向付勢部及び戻し付勢部の形状が、レバーをスリーブ方向に付勢することができる付勢部と、レバーをクラッチハブ側に押圧させる付勢部とを有するものであれば良い。
また、本実施例ではシャフト2に固定されたクラッチハブ3を第1回転体としシャフト2と相対回転自在に軸支したギヤ4を第2回転体として説明を行ったが、反対に第2回転体をシャフトに固定した形態の装置における同期装置とすることも可能である。
本実施例の変速機で用いられる同期装置の構成を示す一部断面図である。(a)は、同期リング側からみた図であり、(b)はA−A’線に沿った一部断面図である。 本実施例の同期装置の構成部品の斜視図である。 本実施例の同期装置の同期動作を模式的に表した図である。(a)はニュートラル時、(b)は変速動作時及び(c)は変速完了時の状態を示している。 従来の変速機で用いられる同期装置の構成を示す一部断面図である。(a)は、従来のレバー型同期装置を同期リング側からみた図であり、(b)は(a)のA−A’線に沿った一部断面図である。 従来の同期装置の構成部品の斜視図である。 従来の同期装置の同期動作を模式的に表した図である。(a)はニュートラル時、(b)は変速動作時及び(c)は変速完了時の状態を示している。
符号の説明
1:同期装置
2:シャフト
3:クラッチハブ(第1回転体)
4:ギヤ(第2回転体)
5:同期リング
6:スリーブ
7:レバー
8:マルチリング
31、61:スプライン
41:ギヤピース
51:内周円錐面
52:当接面
62:周溝
63:間欠部
64:テーパ面
71:頂部
72:端部
73:境界部
74:おもて面
75:うら面
81:本体部
82:スリーブ方向付勢部
83:戻し付勢部
84、924:固定部
91:Cスプリング
92:戻しスプリング
411:外周円錐面
412:歯面
711:キー部
721:かぎ部
821:端部
831、922:脚部
832、923:押圧部
921:平坦面

Claims (2)

  1. 第1回転体と、
    本体部と前記第1回転体側に外周円錐面を形成する円錐体とを一体に備え前記第1回転体と同一の回転軸をもつ第2回転体と、
    前記第2回転体の前記円錐体の外周円錐面と相対する内周円錐面をもち、前記第1回転体及び前記第2回転体の間に配置され、前記第1回転体に対して軸方向に移動可能で回転方向に連動する同期リングと、
    前記第1回転体の外周において軸方向に摺動可能に装着されるスリーブと、
    前記スリーブの内周側で、前記第1回転体及び前記同期リングの間に配置され、前記スリーブの前記第2回転体側への移動に伴い押圧力を受ける力点部をもち前記第2回転体方向に前記同期リングをてこの原理で押圧するレバーと、
    前記スリーブ方向に前記レバーを押圧するスリーブ方向付勢部と該レバーを同期リングから離間する方向に付勢する戻し付勢部とが一体的に形成されている戻し手段と、を有することを特徴とする同期装置。
  2. 前記戻し手段は1枚の板材を塑性加工にて成形した部材である請求項1に記載の同期装置。
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