JP2008111417A - 空気圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 圧縮ユニットを複数台並べて配設した場合に、カバー部材内に冷えた冷却風を取入れることにより、圧縮部の冷却効率、圧縮効率を向上する。
【解決手段】 第1の圧縮ユニット11と第2の圧縮ユニット41を空気タンク2上に並べて配設する場合、パッケージ12,42の空気取入口20,50が互いに対向するように向い合わせて配設する。従って、2台の圧縮ユニット11,41は、空気取入口20,50を一箇所に集めると共に、空気取入口20,50を外部排出口21,22,51,52のいずれからも離間させる。これにより、空気取入口20,50は、パッケージ12,42から排出される温度上昇した冷却風を吸込むことなく、冷えた空気をパッケージ12,42内に取入れることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 第1の圧縮ユニット11と第2の圧縮ユニット41を空気タンク2上に並べて配設する場合、パッケージ12,42の空気取入口20,50が互いに対向するように向い合わせて配設する。従って、2台の圧縮ユニット11,41は、空気取入口20,50を一箇所に集めると共に、空気取入口20,50を外部排出口21,22,51,52のいずれからも離間させる。これにより、空気取入口20,50は、パッケージ12,42から排出される温度上昇した冷却風を吸込むことなく、冷えた空気をパッケージ12,42内に取入れることができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば吸込んだ空気を圧縮して吐出する圧縮機を備えた空気圧縮装置に関する。
一般に、空気圧縮装置は、吸込んだ空気を圧縮して吐出する圧縮部を有する圧縮ユニットと、該圧縮ユニットから吐出される圧縮空気を貯える空気タンクとにより大略構成されている。また、空気圧縮装置には、静粛性等を向上するために圧縮ユニットの周囲をパッケージによって取囲んだパッケージ型の空気圧縮装置がある。このパッケージ型空気圧縮装置は、圧縮ユニット、空気タンク等を防音構造を有するパッケージに収容する構成となっている。これにより、圧縮運転時には、圧縮ユニットの圧縮部、冷却ファンによる騒音の低減、安全性の向上を図ることができる。
また、上述したように、騒音を発生するのは、圧縮部、冷却ファン等を備えた圧縮ユニットであり、空気タンク自体は騒音を発生しない。しかも、空気タンクは、圧縮ユニットに比較して大きい場合が多く、この空気タンクを取囲むためにはパッケージが大型化してしまう。
そこで、パッケージ型空気圧縮装置には、防音構造のパッケージと、該パッケージ内に収容した騒音の発生源となる圧縮部とからなる圧縮ユニットを空気タンク上に配設する構成としたものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
ところで、上述した各特許文献によるパッケージ型空気圧縮装置は、温度が上昇した状態で排出される冷却風をパッケージ内に再度取込まないように、空気の取入口と排出口とを離れた場所に配置している。
しかし、パッケージ内に圧縮部を収容した圧縮ユニットを複数配設する場合には、圧縮ユニットが排出する温度上昇した冷却風を隣の圧縮ユニットが吸込んでしまうことがあり、圧縮部の冷却効率、圧縮効率が悪くなるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、圧縮ユニットを複数台並べて配設した場合でも、カバー部材内に冷えた冷却風を取入れることができ、圧縮部の冷却効率、圧縮効率を向上できるようにした空気圧縮装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による空気圧縮装置は、空気取入口を有し内部で冷却風が流通するカバー部材と該カバー部材内に配置され吸込んだ空気を圧縮して吐出する圧縮部とからなる圧縮ユニットを複数台備え、前記複数台の圧縮ユニットを前記空気取入口が互いに対向するように向い合わせて配設する構成としている。
請求項2の発明によると、前記各カバー部材の間には、互いに対向した前記各空気取入口に向けて空気を案内する空気ガイドを設ける構成としたことにある。
請求項3の発明によると、前記圧縮ユニットを構成する前記カバー部材は、前記圧縮部の全体を覆って防音構造とするパッケージである。
請求項1の発明によれば、複数台の圧縮ユニットは、空気取入口が互いに対向するようにカバー部材を向い合わせて配設している。これにより、空気取入口を一箇所に集めることができ、カバー部材から排出される温度上昇した冷却風を隣のカバー部材が吸込むような事態を防止することができる。従って、カバー部材内の圧縮部は、冷えた空気により効果的に冷却することができ、また、冷えた空気を吸込むことにより効率よく圧縮仕事をすることができる。
この結果、複数台の圧縮ユニットを並べて配設した場合でも、冷えた空気を空気取入口からカバー部材内に取入れることができるから、圧縮部の冷却効率、圧縮効率を向上することができる。
請求項2の発明によれば、各カバー部材の間に設けた空気ガイドは、空気取入口を対向して配置した場合でも、空気取入口に向けて流れる空気が互いに干渉しないように案内することができる。これにより、空気取入口からカバー部材内に空気を効率よく吸込ませることができる。
請求項3の発明によれば、カバー部材を圧縮部の全体を覆って防音構造とするパッケージとしているから、圧縮部を運転したときの騒音を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態による空気圧縮装置の代表例として、パッケージ内にスクロール式の圧縮部を収容した2台の圧縮ユニットを空気タンク上に搭載したタンク搭載式のパッケージ型空気圧縮装置を例に挙げ、図1ないし図8に従って詳細に説明する。
1は本実施の形態によるタンク搭載式のパッケージ型空気圧縮装置を示している。このパッケージ型空気圧縮装置1は、後述する空気タンク2上に並べて搭載した第1の圧縮ユニット11、第2の圧縮ユニット41と、空気を案内する空気ガイド59とにより構成されている。
まず、2はパッケージ型空気圧縮装置1の空気タンクで、該空気タンク2は、2台の圧縮ユニット11,41の台座を構成している。また、空気タンク2は、後述する圧縮機本体24,54から吐出される圧縮空気を貯えるもので、両端が閉塞された円筒状の密閉容器として形成されている。
また、空気タンク2の下側位置には、4個の車輪2A(2個のみ図示)が設けられている。また、空気タンク2の上側位置には、左,右方向の両端部に位置して移動するときに把持する把手2Bが設けられている。さらに、空気タンク2の中央位置には、各圧縮ユニット11,41の運転を制御する制御ボックス3が取付けられている。
次に、11はパッケージ型空気圧縮装置1を構成する第1の圧縮ユニットである。この第1の圧縮ユニット11は、パッケージ型空気圧縮装置1を正面(操作面)からみて空気タンク2の右側に搭載されている。そして、第1の圧縮ユニット11は、後述のパッケージ12、圧縮部23等により大略構成されている。
12は第1の圧縮ユニット11の外形をなすカバー部材としてのパッケージを示している。このパッケージ12は、後述する圧縮部23の全体を覆うもので、例えば複数の鋼板等によって囲まれた略直方体状の箱状ケースとして形成され、防音構造を有している。
ここで、パッケージ12は、図1ないし図6に示す如く、圧縮部23を搭載する台座13と、該台座13の左側に立設される左パネル14と、前記台座13の右側に立設される門型パネル15と、該門型パネル15の右側を閉塞して設けられた右パネル16と、前記左パネル14と門型パネル15との間の前面に設けられた前パネル17と、左パネル14と門型パネル15との間の背面から天面に亘って一体的に設けられた後パネル18、天井パネル19とにより大略構成されている。
13はパッケージ12のベースとなる台座で、該台座13は、図3、図5に示すように空気タンク2の上部に取付けられている。また、台座13は、圧縮機本体24を支持するもので、該圧縮機本体24の軸方向となる左,右方向に長尺な長方形状の支持台として形成されている。ここで、台座13には、図5に示す如く、圧縮機本体24の圧縮空気の吐出側となる右側に、後述の吐出管35と冷却風とを通すための外部排出口21が設けられている。
14は台座13の左端側に沿って立設された左パネルである。この左パネル14は、左,右方向に狭幅なボックス状に形成され、その下端部が台座13にボルト止めされている。また、左パネル14の左端面14Aには、図2、図6等に示すように、パッケージ12内に外気を冷却風として取入れる後述の空気取入口20が形成されている。
15は台座13の右側に立設された門型パネルである。この門型パネル15は、門型状に形成され、その下端部が台座13にボルト止めされている。また、門型パネル15の前面には、運転スイッチ15A等が取付けられている。
16は左パネル14と対面するように台座13と門型パネル15の右端部に取付けられた右パネルである。この右パネル16は、上,下方向に延びた長方形状の板体として形成されている。また、右パネル16には、中央から下側に亘って外側に膨らむようにして膨出部16Aが形成されている。この膨出部16Aは、後述の排気ダクト38の一部を構成するものである。また、膨出部16Aの下端部は、図3に示す如く、斜め右側に開口することにより後述する他の外部排出口22となっている。
17は左パネル14と門型パネル15との間に位置して前面を覆う前パネルで、該前パネル17は、左,右方向に長尺な長方形状に形成されている。そして、前パネル17は、その下端部が台座13にボルト止めされ、上端部が後述の天井パネル19の前端縁にボルト止めされている。
18は左パネル14と右パネル16との間に位置して背面を覆う後パネル、19は上面を覆う天井パネルである。これらの後パネル18と天井パネル19は、板材をL字状に折曲げることにより一体的に形成されている。また、後パネル18は、前パネル17とほぼ同様に、左,右方向に長尺な長方形状に形成され、その下端部が台座13にボルト止めされている。一方、天井パネル19は、左,右方向に長尺な長方形状に形成され、その左,右の端部が左パネル14と門型パネル15にボルト止めされている。
20は左パネル14に設けられたパッケージ12の空気取入口を示している。この空気取入口20は、図2、図3に示す如く、後述する第2の圧縮ユニット41を構成するパッケージ42の空気取入口50と対向するように左パネル14の左端面14Aに設けられている。そして、空気取入口20は、外部の空気をパッケージ12内に取込むための開口で、図6に示すように多数個の小穴によって形成されている。
21は台座13の右側寄りに空気タンク2に対面して設けられた外部排出口である。この外部排出口21は、冷却風ガイド37から吐出される冷却風を空気タンク2に向けて排出するものである。また、外部排出口21は、後述の吐出管35を通す挿通孔も兼ねている。また、22は右パネル16の膨出部16Aの下端部に設けられた他の外部排出口を示している。そして、各外部排出口21,22は、空気タンク2に向けて開口しているから、後述の排気ダクト38を流通してくる冷却風を空気タンク2に向けて排出することができる。
次に、23はパッケージ12内に設けられた第1の圧縮ユニット11の圧縮部を示している。この圧縮部23は、吸込んだ空気を圧縮して吐出する後述の圧縮機本体24と、この圧縮機本体24を冷却する冷却風ガイド37とにより大略構成されている。
24は圧縮部23の本体部分をなす圧縮機本体を示している。この圧縮機本体24は、空気を吸込んで圧縮し、この圧縮空気を吐出するもので、例えばスクロール式の空気圧縮機として構成されている。また、圧縮機本体24は、図7に示す如く、後述のケーシング25、電動モータ28、スクロール30,31、冷却ファン36等により構成されている。
25は圧縮機本体24の外枠を形成するケーシングである。このケーシング25は、モータケース26、スクロールケース27等により構成している。そして、モータケース26は、後述の電動モータ28を収容するもので、軸方向の左側が開口し、右側が閉塞された有底筒状に形成されている。また、モータケース26の下部側は、冷却および潤滑用の油液を溜める油槽26Aとなっている。さらに、モータケース26の下端部には、図7、図8に示すように支持脚26Bが設けられ、該各支持脚26B間は、後述する冷却風ガイド37の一部を構成する通路部26Cとなっている。
一方、モータケース26の開口側に設けられたスクロールケース27には、モータケース26の開口側を施蓋する蓋部27Aが一体に形成されている。また、スクロールケース27には、後述する旋回スクロール31の鏡板31Aが摺接した状態で配置される環状凹部27Bが設けられている。
28はケーシング25のモータケース26内に設けられた電動モータである。この電動モータ28は、モータケース26の内周側に固定された円筒状の固定子28Aと、該固定子28Aの内周側に回転可能に配置され、駆動軸29に一体的に取付けられた回転子28Bとにより大略構成されている。また、駆動軸29の一端側は、モータケース26から突出し、この突出端側には後述の冷却ファン36が設けられている。一方、駆動軸29の他端側は、スクロールケース27の蓋部27Aから突出してクランク29Aとなっている。
30はケーシング25のスクロールケース27に設けられた固定スクロールである。この固定スクロール30は、駆動軸29と同軸に配置された円板状の鏡板30Aと、該鏡板30Aの表面に立設された渦巻状のラップ部30Bと、該ラップ部30Bを取囲むように鏡板30Aの外周側から旋回スクロール31に向けて軸方向に突出した筒部30Cと、該筒部30Cの突出端側から径方向外側に突出した環状のフランジ部30Dと、鏡板30Aの裏面側に設けられた複数枚の放熱フィン30Eとにより構成されている。
31はケーシング25内に位置して駆動軸29に旋回可能に設けられた旋回スクロールである。この旋回スクロール31は、円板状の鏡板31Aと、該鏡板31Aの表面に立設された渦巻状のラップ部31Bとからなり、鏡板31Aの中央が駆動軸29のクランク29Aに回転可能に取付けられている。
ここで、旋回スクロール31は、そのラップ部31Bが固定スクロール30のラップ部30Bに対して例えば180度ずらして重なり合うように配設されている。これにより、これらのラップ部30B,31B間には複数の圧縮室32を画成することができる。そして、旋回スクロール31が旋回運動することにより、後述の吸込フィルタ33から外周側の圧縮室32内に吸込んだ空気を順次圧縮しつつ、中心側の圧縮室32から後述の吐出口34等を介して空気タンク2側に圧縮空気を吐出するものである。
33は固定スクロール30の外周側に設けられた例えば2個の吸込フィルタで、該各吸込フィルタ33は、吸込む空気中の塵埃等を除去するものである。また、34は固定スクロール30の鏡板30Aの中央近傍に設けられた吐出口である。この吐出口34は、中心側の圧縮室32から外部に圧縮空気を吐出するものである。
35は吐出口34に接続して設けられた吐出管である。この吐出管35は、図3に示す如く、圧縮機本体24から吐出された圧縮空気を外部に導くもので、基端側が吐出口34に接続されている。また、吐出管35は、右向きに延びつつ、下向き、左向きに順次屈曲することにより略U字状に形成され、その先端部は外部排出口21を通じて空気タンク2に接続されている。
36はモータケース26の一側に位置して駆動軸29に取付けられた冷却ファンである。この冷却ファン36は、回転駆動することにより、中央から吸込んだ空気を遠心力で外周側に吹出す吸込式の遠心ファンとして構成されている。
37は圧縮部23を構成する冷却風ガイドである。この冷却風ガイド37は圧縮機本体24を覆うように設けられている。この冷却風ガイド37は、冷却ファン36による冷却風を圧縮機本体24の周囲で左側から右側に向け流通させ、該圧縮機本体24を上側と下側から冷却するものである。
ここで、冷却風ガイド37は、冷却ファン36とケーシング25のモータケース26を覆うように設けられたファン側ダクト37Aと、スクロールケース27と固定スクロール30の上部を覆うように設けられたスクロール側上ダクト37Bと、スクロールケース27と固定スクロール30の下側を覆うように設けられたスクロール側下ダクト37Cと、ファン側ダクト37Aの中央に設けられた冷却風流入口37Dと、スクロール側上ダクト37Bとスクロール側下ダクト37Cとの間に設けられた冷却風流出口37Eとにより構成されている。
38はパッケージ12内に位置して台座13上に設けられた排気ダクトである。この排気ダクト38は、冷却風ガイド37の流出口37Eから流出する冷却風を、外部排出口21,22に向けて流通させるものである。また、排気ダクト38は、その一側が冷却風流出口37Eに接続され、他側が外部排出口21等に接続されている。そして、排気ダクト38は、図3、図5に示す如く、前述した右パネル16の膨出部16Aと、内側面をなす内側枠体38Aと、門型状に形成された外側面をなす外側枠体38Bとにより大略構成されている。
39は排気ダクト38内に設けられた排気通路を示している。この排気通路39は、吐出管35に沿って冷却風ガイド37の流出口37Eから外部排出口21に延びて形成されている。そして、排気通路39は、流通する冷却風により吐出管35を冷却することができる。
このように構成された排気ダクト38は、冷却風ガイド37の流出口37Eから流出する冷却風を吐出管35に沿って排気通路39で下向きに流通させ、台座13の外部排出口21と右パネル16の他の外部排出口22とから外部に排出する。このときに、排気ダクト38は、各外部排出口21,22と共に冷却風を下側に向けて排出するから、温度上昇した冷却風をパッケージ12、冷却風ガイド37内に再度吸込むのを防止でき、冷却効率を向上することができる。
次に、41は第1の圧縮ユニット11の左隣に並べて配設された第2の圧縮ユニットを示している。この第2の圧縮ユニット41は、第1の圧縮ユニット11とほぼ同様に、後述のパッケージ42、圧縮部53等により大略構成されている。
ここで、第2の圧縮ユニット41は、空気タンク2の長さ方向(左,右方向)で第1の圧縮ユニット11と対称になるように、後述の空気取入口50と外部排出口51,52とが左,右の逆位置に配置されている。これにより、第1の圧縮ユニット11と第2の圧縮ユニット41とは、空気取入口20と空気取入口50とが互いに対向するように向い合わせて配設されている。従って、各圧縮ユニット11,41は、それぞれの空気取入口20,50から離れた位置に温度上昇した冷却風を排出することができる。
42は第2の圧縮ユニット41の外形をなすカバー部材としてのパッケージを示している。このパッケージ42は、第1の圧縮ユニット11のパッケージ12の左隣に位置して空気タンク2上に配設されている。また、パッケージ42は、パッケージ12とほぼ同様に、例えば複数の鋼板等によって囲まれた略直方体状の箱体として形成され、防音構造を有している。
ここで、パッケージ42は、空気タンク2の長さ方向(左,右方向)でパッケージ12と対称になるように、空気の取入側と排出側とが左,右の逆位置に配置されている。そして、パッケージ42は、後述する圧縮部53を搭載する台座43と、該台座43の右側に立設される右パネル44と、前記台座43の左側に立設される門型パネル45と、該門型パネル45の左側を閉塞して設けられ膨出部46Aを有する左パネル46と、前記右パネル44と門型パネル45との間に設けられた前パネル47、後パネル48、天井パネル49とにより大略構成されている。
50は右パネル44に設けられたパッケージ42の空気取入口で、該空気取入口50は、外部の空気をパッケージ42内に取込むための開口をなしている。また、空気取入口50は、図3に示す如く、パッケージ12の空気取入口20と対面する右パネル44の右端面44Aに設けられている。
51は台座43の左側寄りに空気タンク2に対面して設けられた外部排出口である。また、52は左パネル46の膨出部46Aの下端部に設けられた他の外部排出口である。これらの外部排出口51,52は、空気取入口50と離れた位置で冷却風を排出するものである。
次に、53はパッケージ42内に設けられた第2の圧縮ユニット41の圧縮部を示している。この圧縮部53は、前述した圧縮部23と同様に、吸込んだ空気を圧縮して吐出する後述の圧縮機本体54と、この圧縮機本体54を冷却する冷却風ガイド56とにより大略構成されている。
54は圧縮部53の本体部分をなす圧縮機本体を示している。この圧縮機本体54は、左右対称に配設されている以外は圧縮機本体24と同様の構成となっている。そして、圧縮機本体54は、吐出管55を通じて空気タンク2に接続されている。
また、56は圧縮機本体54を覆うように設けられた冷却風ガイドである。この冷却風ガイド56は圧縮機本体54を冷却するもので、左右対称に配設されている以外は冷却風ガイド37と同様の構成となっている。
57はパッケージ42に設けられた排気ダクトで、該排気ダクト57内は排気通路58となっている。そして、排気ダクト57は、冷却風ガイド56から流出する冷却風を吐出管55に沿って排気通路58で流通させ、外部排出口51,52から空気タンク2に向けて外部に排出する。
次に、59はパッケージ型空気圧縮装置1の空気ガイドで、該空気ガイド59は、2台のパッケージ12,42間に設けられている。また、空気ガイド59は、各空気取入口20,50に向けて空気を案内するもので、後述する第1のガイド部60、第2のガイド部61とにより構成されている。
60は空気ガイド59を構成する第1のガイド部で、該ガイド部60は、第1の圧縮ユニット11側に取付けられている。詳しくは、第1のガイド部60は、図1、図4等に示す如く、空気取入口20を覆うように左パネル14に取付けられている。そして、第1のガイド部60は、図5に示すように前側が外部開口60Aとなって開放された略ボックス形状をなし、図4に示すように、左端面14Aとの間にスペースをもって左パネル14に取付けられている。
これにより、第1のガイド部60は、第2の圧縮ユニット41側のパッケージ42が吸込む空気と干渉することなく、前面側の外部開口60Aから取込んだ空気を空気取入口20に向けて案内することができ、パッケージ12内に効率よく空気を取込ませることができる。
また、第1のガイド部60は、空気取入口20を覆っているから、該空気取入口20を通過した騒音を遮断することができる。さらに、パッケージ12の前面側に開口した第1のガイド部60は、パッケージ型空気圧縮装置1を壁に付けて設置した場合でも、常時開口することができる。
61は第2の圧縮ユニット41側に位置する第2のガイド部で、該ガイド部61は、第1のガイド部60と対称形状に形成され、外部開口61Aが前側となるように、パッケージ42の右パネル44に取付けられている。これにより、第2のガイド部61は、前述した第1のガイド部60と同様に、第1の圧縮ユニット11側のパッケージ12が吸込む空気と干渉することなく、外部開口61Aから取込んだ空気を空気取入口50に向けて案内することができる。
本実施の形態によるパッケージ型空気圧縮装置1は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、第1の圧縮ユニット11を例に挙げて説明すると、電動モータ28により駆動軸29を回転駆動し、旋回スクロール31を固定スクロール30に対して旋回運動させる。これにより、これらのラップ部30B,31Bの間に画成された各圧縮室32は、径方向外側から内側に向けて連続的に縮小するから、吸込フィルタ33から外周側の圧縮室32に空気が吸込まれ、この空気は各圧縮室32で順次圧縮されることにより圧縮空気となる。そして、この圧縮空気は、中心側の圧縮室32から吐出口34、吐出管35を介して吐出され、空気タンク2に貯えられる。同様にして、第2の圧縮ユニット41も圧縮空気を空気タンク2に貯えることができる。
また、第1の圧縮ユニット11の運転時には、摩擦熱、圧縮熱等によって各部で温度上昇を発生するから、圧縮機本体24等を冷却風で冷やすことが行われている。この場合、電動モータ28により冷却ファン36が回転駆動されると、空気取入口20からパッケージ12内に空気が吸込まれる。このときに、第1のガイド部60は、図4中の矢示の如く、第2の圧縮ユニット41が吸込む空気と干渉することなく、外部開口60Aから流入する外部の空気を空気取入口20に向けてスムーズに案内することができる。
一方、空気取入口20からパッケージ12内に流入した空気は、冷却風流入口37Dから冷却風ガイド37内に流入し、圧縮機本体24を周囲から冷却した後に冷却風流出口37Eから排出される。また、冷却風流出口37Eから流出する冷却風は、排気ダクト38の排気通路39を流通して外部排出口21,22から空気タンク2に向けて排出される。
このときに、外部排出口21,22は、空気取入口20(第1のガイド部60の外部開口60A)、第2の圧縮ユニット41の空気取入口50の両方から離れた位置に設けているから、温度上昇して排出された空気が再度吸込まれることはない。この空気(冷却風)の流れは、第2の圧縮ユニット41についても同様であるため、その説明を省略するものとする。
かくして、本実施の形態によれば、2台の圧縮ユニット11,41を並べて配設する場合、パッケージ12,42の空気取入口20,50が互いに対向するように向い合わせて配設する構成としている。これにより、2台の圧縮ユニット11,41は、空気取入口20,50を一箇所に集めると共に、空気取入口20,50を第1の圧縮ユニット11の外部排出口21,22、第2の圧縮ユニット41の外部排出口51,52のいずれからも離間させることができる。
従って、空気取入口20,50(ガイド部60,61の外部開口60A,61A)は、パッケージ12,42から排出される温度上昇した冷却風を吸込むことなく、冷えた空気をパッケージ12,42内に取入れることができる。
この結果、2台の圧縮ユニット11,41を並べて配設した場合でも、冷えた空気を空気取入口20,50からパッケージ12,42内に取入れることができるから、圧縮機本体24,54を効果的に冷却することができる。また、冷えた空気を吸込んだ圧縮機本体24,54は、効率のよい圧縮仕事をすることができる。
また、各パッケージ12,42の間には、各空気取入口20,50に向けて空気を案内する空気ガイド59を設けているから、空気取入口20,50を互いに対向して配置した場合でも、空気取入口20,50に向けて流れる空気が干渉するのを防止できる。これにより、空気ガイド59は、空気取入口20,50からパッケージ12,42内に空気を効率よく吸込ませることができ、冷却効率、圧縮効率を高めることができる。
さらに、空気ガイド59の各ガイド部60,61は、前側を外気を吸込む外部開口60A,61Aとしている。これにより、各ガイド部60,61は、空気取入口20,50を覆うことができるから、運転時の騒音を低減することができる。また、パッケージ型空気圧縮装置1を壁際に設置した場合でも、常時開口させることができ、設置方法の自由度を高めることができる。
なお、実施の形態では、圧縮機本体24,54、冷却風ガイド37,56からなる圧縮部23,53の全体を覆うパッケージ12,42をカバー部材として設け、このパッケージ12,42の空気取入口20,50を互いに対向するように向い合わせて配設する構成としている。しかし、本発明はこれに限らず、例えばパッケージ12,42を廃止することにより、圧縮部23,53の冷却風ガイド37,56をカバー部材とし、その冷却風流入口37Dを空気取入口として互いに対向するように向い合わせて配設する構成としてもよい。一方、カバー部材とは冷却風を一端から他端に向けて流通させるものであれば、密閉容器でなくてもよい。
また、実施の形態では、空気ガイド59は、第1の圧縮ユニット11側の第1のガイド部60と、第2の圧縮ユニット41側の第2のガイド部61との2部材により構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、空気ガイドを、各空気取入口20,50間を隔てるように配設した1枚の仕切板として構成してもよい。
一方、例えば第1,第2の圧縮ユニット11,41を図2のように配置した場合には、空気ガイド59を廃止してもよい。このように空気ガイド59を廃止しても、空気取入口20,50からそれぞれ冷却風の取入れが可能である。
また、実施の形態では、空気タンク2の上側に2台の圧縮ユニット11,41を搭載した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば圧縮機の横位置に空気タンクを配設する構成としてもよい。また、空気タンク2を廃止する構成としてもよい。一方、3台以上の圧縮ユニットを設ける構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、空気圧縮装置として回転型圧縮機の代表例であるスクロール式の圧縮機本体24,54を搭載したパッケージ型の空気圧縮装置1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばベーン型圧縮機、トロコイド型圧縮機等の他の回転型圧縮機を搭載する構成としてもよく、また、シリンダ内でピストンが往復動する往復動型の圧縮機を搭載する構成としてもよい。
1 パッケージ型空気圧縮装置
2 空気タンク
11 第1の圧縮ユニット
12,42 パッケージ(カバー部材)
20,50 空気取入口
21,51 外部排出口
22,52 他の外部排出口
23,53 圧縮部
24,54 圧縮機本体
37,56 冷却風ガイド
41 第2の圧縮ユニット
59 空気ガイド
60,61 ダクト部
2 空気タンク
11 第1の圧縮ユニット
12,42 パッケージ(カバー部材)
20,50 空気取入口
21,51 外部排出口
22,52 他の外部排出口
23,53 圧縮部
24,54 圧縮機本体
37,56 冷却風ガイド
41 第2の圧縮ユニット
59 空気ガイド
60,61 ダクト部
Claims (3)
- 空気取入口を有し内部で冷却風が流通するカバー部材と該カバー部材内に配置され吸込んだ空気を圧縮して吐出する圧縮部とからなる圧縮ユニットを複数台備え、
前記複数台の圧縮ユニットを前記空気取入口が互いに対向するように向い合わせて配設する構成としてなる空気圧縮装置。 - 前記各カバー部材の間には、互いに対向した前記各空気取入口に向けて空気を案内する空気ガイドを設ける構成としてなる請求項1に記載の空気圧縮装置。
- 前記圧縮ユニットを構成する前記カバー部材は、前記圧縮部の全体を覆って防音構造とするパッケージである請求項1または2に記載の空気圧縮装置。
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---|---|---|---|
JP2006296531A JP2008111417A (ja) | 2006-10-31 | 2006-10-31 | 空気圧縮装置 |
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- 2006-10-31 JP JP2006296531A patent/JP2008111417A/ja active Pending
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