JP2008110579A - ボールペン先端部 - Google Patents

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Abstract

【課題】極小ボールを適正に前方に押圧可能なボールペン先端部を提供する。
【解決手段】ボールペン先端部1は、先端部にボール23を回転可能に抱持するボールペンチップ2と、ボール23を前方に付勢するスプリング4とを備える。スプリング4が、ストレート部41と該ストレート部41の後端に一体に連設されるコイル部42とからなる。ボール23の外径を0.3mm未満に設定する。ボール23とスプリング4との間のボールペンチップ2内にピン状の可動体3を遊挿する。可動体3が、小径部32と該小径部32の後方に連設される大径部31とからなる。ボール受け座22の中心孔21aに小径部32を挿通する。小径部32の先端をボール23後面に当接させる。大径部31の後端にスプリング4のストレート部41の先端を当接させる。スプリング4の線材の外径Aをボール受け座22の中心孔22aの内径Dより大きく設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ボールペン先端部に関する。詳細には、ボールペンチップ先端のボールをスプリングで前方に付勢してなるボールペン先端部に関する。
従来、ボールペン先端部において、例えば、特許文献1には、スプリングがストレート部と捲線部とからなり、前記ストレート部がボール背面を押圧する構成が開示されている。
また、従来、ボールペン先端部において、特許文献2には、ボールと、スプリングのストレート部との間に合成樹脂製の押圧部材を配置した構成が開示されている。
特開2000−198291号公報 特開2006−102956号公報
ところが、前記特許文献1のタイプにおいて、細い筆跡幅を得るために、ボールペンチップ先端のボールとして、外径が極めて小さいボール(即ち極小ボール)を採用した場合、そのボールを受けるボール受け座の中心孔の内径も極めて小さくせざるを得ない。そのため、前記ボール受け座の中心孔にスプリングのストレート部を適正に挿入させることが困難となり、ストレート部でボールを適正に前方に押圧することができなくなるおそれがある。
また、前記特許文献1のタイプにおいて、前記ボール受け座の中心孔にスプリングのストレート部を適正に挿入させるために、スプリングの線材の外径を細く設定するか、あるいは、スプリングのストレート部の先端のみを細く加工することが考えられる。しかし、これらはいずれもスプリングの製造が困難である。
また、前記特許文献2の構造を、極小ボールを備えたボールペン先端部に適用した場合、押圧部材が合成樹脂製であるため、適正な形状の押圧部材の小径部を精度よく得ることができないおそれがある。さらに、押圧部材の小径部の強度が不十分となって、小径部の先端がボールとの接触により磨耗したり、変形したりするおそれがある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、極小ボールを適正に前方に押圧することが可能なボールペン先端部を提供しようとするものである。
本願の第1の発明は、内向きの先端縁部21と該先端縁部21の後方に形成したボール受け座22との間でボール23を回転可能に抱持したボールペンチップ2と、前記ボール23を前方に付勢するスプリング4とを備え、前記スプリング4がストレート部41と該ストレート部41の後端に一体に連設されるコイル部42とからなるボールペン先端部であって、前記ボール23とスプリング4との間のボールペンチップ2内にピン状の可動体3を遊挿し、前記可動体3が、先端部に形成される小径部32と、該小径部32の後方に連設され且つ該小径部32より大きい外径を有する大径部31とを備え、前記ボール受け座22の中心孔22aに可動体3の小径部32を挿通し、前記小径部32の先端をボール23後面に当接させ、前記可動体3の大径部31の後端にスプリング4のストレート部41の先端を当接させ、前記スプリング4の線材の外径Aを前記ボール受け座22の中心孔22aの内径Dより大きく設定したことを特徴とする。
本願の第1の発明のボールペン先端部は、極小のボール23を採用しても、スプリング4の線材の外径を細く設定したり、スプリング4のストレート部41の先端のみを細く加工したりすることが不要となる。それにより、製造が容易となり、極小のボール23を適正に前方に押圧可能なボールペン先端部を確実に得ることができる。さらに、本願の第1の発明のボールペン先端部は、スプリング4の線材の外径Aを十分な太さに設定でき、その結果、スプリング4のストレート部41を大径部31の後端に適正に当接させることができ、且つ、スプリング4のコイル部42が適正な弾発力を有することができる。
本願の第2の発明は、内向きの先端縁部21と該先端縁部21の後方に形成したボール受け座22との間でボール23を回転可能に抱持したボールペンチップ2と、前記ボール23を前方に付勢するスプリング4とを備え、前記スプリング4がストレート部41と該ストレート部41の後端に一体に連設されるコイル部42とからなるボールペン先端部であって、ボール23の外径を0.3mm未満に設定し、前記ボール23とスプリング4との間のボールペンチップ2内にピン状の可動体3を遊挿し、前記可動体3が、先端部に形成される小径部32と、該小径部32の後方に連設され且つ該小径部32より大きい外径を有する大径部31とを備え、前記ボール受け座22の中心孔22aに可動体3の小径部32を挿通し、前記小径部32の先端をボール23後面に当接させ、前記可動体3の大径部31の後端にスプリング4のストレート部41の先端を当接させてなることを特徴とする。
前記第2の発明のボールペン先端部1は、外径0.3mm未満の極小ボール23を採用しても、スプリング4の線材の外径を細く設定したり、スプリング4のストレート部41の先端のみを細く加工したりすることが不要となる。それにより、製造が容易となり、極小のボール23を適正に前方に押圧可能なボールペン先端部を確実に得ることができる。
本願の第3の発明は、内向きの先端縁部21と該先端縁部21の後方に形成したボール受け座22との間でボール23を回転可能に抱持したボールペンチップ2と、前記ボール23を前方に付勢するスプリング4とを備え、前記スプリング4がストレート部41と該ストレート部41の後端に一体に連設されるコイル部42とからなるボールペン先端部であって、ボール23の外径を0.3mm未満に設定し、前記ボール23とスプリング4との間のボールペンチップ2内にピン状の可動体3を遊挿し、前記可動体3が、先端部に形成される小径部32と、該小径部32の後方に連設され且つ該小径部32より大きい外径を有する大径部31とを備え、前記ボール受け座22の中心孔22aに可動体3の小径部32を挿通し、前記小径部32の先端をボール23後面に当接させ、前記可動体3の大径部31の後端にスプリング4のストレート部41の先端を当接させ、前記スプリング4の線材の外径Aを前記ボール受け座22の中心孔22aの内径Dより大きく設定したことを特徴とする。
前記第3の発明のボールペン先端部1は、外径0.3mm未満の極小ボール23を採用しても、スプリング4の線材の外径を細く設定したり、スプリング4のストレート部41の先端のみを細く加工したりすることが不要となる。それにより、製造が容易となり、極小のボール23を適正に前方に押圧可能なボールペン先端部を確実に得ることができる。
さらに、前記第3の発明のボールペン先端部1は、スプリング4の線材の外径Aを十分な太さに設定でき、その結果、スプリング4のストレート部41を大径部31の後端に適正に当接させることができ、且つ、スプリング4のコイル部42が適正な弾発力を有することができる。
本願の第4の発明は、前記第1、第2または第3の発明において、前記可動体3が金属材料の切削加工体からなることを特徴とする。
前記第1、第2または第3の発明のボールペン先端部1は、極小のボール23を採用したことにより、ボール受け座22の中心孔22aの内径も極めて小さくなり、それにより、前記中心孔22aに挿通する可動体3の小径部32を極めて細く設定する必要がある。そこで、前記第4の発明のボールペン先端部1は、可動体3が金属材料の切削加工体からなることにより、合成樹脂の切削加工体に比べ、適正な形状の可動体3を精度よく得ることができる。しかも、前記第4の発明のボールペン先端部1は、合成樹脂製の可動体3に比べ、可動体3の小径部32が十分な強度を有し、小径部32の先端がボール23との接触により磨耗することや変形することを抑えることができる。尚、前記金属材料は、十分な強度と耐腐食性を有する点から、ステンレス鋼からなることが好ましい。
本願の第5の発明は、前記第1、第2、第3または第4の発明において、前記可動体3の小径部32の外面が円錐面からなり、前記可動体3の大径部31の外面が円柱面からなることを特徴とする。
前記第5の発明のボールペン先端部1は、小径部32の外面の形状が円錐面からなることにより、小径部32の外面の形状が円柱面からなる場合に比べ、小径部32が十分な折れ曲がり強度を得ることができる。さらに、前記第5の発明のボールペン先端部1は、小径部32外面の形状が円錐面からなることにより、小径部32の外面の形状が円柱面からなる場合に比べ、切削加工が容易となり、適正形状の小径部32を容易に得ることができる。
本願の第6の発明は、前記第1、第2、第3、第4または第5の発明において、前記スプリング4の線材の外径をA、前記可動体3の大径部31の外径をB、前記ボール受け座22の後方のボールペンチップ2の内径をCとするとき、
A+B>C
を満足することを特徴とする。
前記第6の発明のボールペン先端部1は、「A+B>C」の関係を満足することにより、スプリング4のストレート部41が、大径部31外面とボールペンチップ2内面との間に入り込むことなく、確実に大径部31の後端を押圧することができる。
本発明は、前記構成により、極小ボールを適正に前方に押圧可能なボールペン先端部を確実に得る。
<第1の実施の形態>
図1乃至図3に本発明・ボールペン先端部1の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態は、先端部にボール23を回転可能に抱持したボールペンチップ2と、該ボールペンチップ2の後部が前部に圧入固着されたホルダー5と、ボールペンチップ2内に遊挿配置された可動体3と、前記可動体3を前方に付勢するスプリング4とからなる。
前記ボールペンチップ2は、直管状円筒体の金属製細管からなる。前記ボールペンチップ2の材質は、具体的には、SUS304、SUS321等のオーステナイト系ステンレス鋼からなる。前記ボールペンチップ2の先端には、内方への環状の折り曲げ加工(カシメ加工)により内向きの先端縁部21が形成される。前記先端縁部21の後方のボールペンチップ2の内周面には、径方向外方から内方への押圧加工(ポンチ加工)により周方向等間隔に複数(例えば3個または4個)の内方突出部が形成される。前記先端縁部21と前記内方突出部との間で、ボール23が回転可能に抱持される。
前記複数の内方突出部はボール受け座22を構成する。前記内方突出部の相互間には、中心部から径方向外方に放射状に延びるインキ流出間隙が形成される。尚、本発明では、前記ボール受け座22は、押圧加工により形成することに限らず、切削加工により形成することもできる。
尚、本実施の形態において、前記ボール23の外径は、0.25mmに設定され、ボールペンチップ2のボール受け座22の後方の内径Cは、0.27mmに設定され、ボール受け座22の中心孔22aの内径D(具体的にはインキ流出間隙の中心部の仮想内接円の直径)は、0.08mmに設定される。
前記可動体3は、ステンレス鋼製(例えば、SUS303、SUS304、SUS316、SUS321等のオーステナイト系ステンレス鋼製)の円柱状棒状体を切削加工することにより得られるピン状部材である。前記可動体3は、大径部31と、該大径部31の先端のより前方に一体に連設される小径部32とからなる。前記大径部31の外面はストレート状の円柱面(直円柱面)よりなり、前記小径部32の外面は前方に向かうに従い外径が小さくなる円錐面よりなる。前記小径部32先端がボール23後面に当接し、前記大径部31の後端にスプリング4のストレート部41の先端が当接される。
前記大径部31の外径Bは、ボール受け座22の後方のボールペンチップ2の内径Cより僅かに小さく設定される。前記大径部31の外面とボールペンチップ2の内面との間には、インキ通路が形成される。前記大径部31の外径Bは、0.2mmに設定され。前記大径部31の後端面は軸線に対して垂直な平面により形成される。
尚、本実施の形態では、前記大径部31の外周面は横断面円形状であるが、これ以外にも、例えば、前記大径部31の外面に軸方向にインキ通路を構成する溝を貫設し、前記大径部31の外面を異形状にすることもできる。
本実施の形態で、前記小径部32の外面が円錐面よりなることにより、小径部32の折れ曲がり強度が向上するとともに、充填後のインキの内部の空気を除去する遠心処理の際に、ボールペンチップ2内の空気を後方へスムーズに移動させ、ボールペンチップ2内に空気が残留することを回避できる。
本実施の形態で、前記小径部32の外面の円錐面の両側面のなす角度αは、10度〜30度に設定される。それにより、前記小径部32が、ボール受け座22の中心孔22aに確実に挿通でき且つ十分な強度を有する。
前記小径部32の先端の外径は、0.02mm以上(具体的には0.04mm)に設定される。それにより、小径部32先端の十分な耐磨耗性が得られる。仮に、前記小径部32の先端の外径Bが、0.02mm未満であると、小径部32先端がボール23との接触により容易に磨耗する。
また、前記小径部32の先端の外径は、ボール受け座22の中心孔22aの内径Dよりも小さく設定される。それにより、前記小径部32が、適正にボール受け座22の中心孔22aに挿通され、適正に、ボール23後面に当接し該ボール23後面を前方へ押圧することができる。
前記スプリング4は、弾発力を得るためのコイル部42と、該コイル部42先端より一体に連設され且つ軸方向前方に延びるストレート部41とからなる。前記ストレート部41の先端が可動体3の後端面(即ち大径部31の後端面)を前方に押圧する。本実施の形態では、前記スプリング4の線材の外径A(スプリング4の線材の直径)は、0.12mmに設定され、ボール受け座22の中心孔22aの内径Dよりも大きく設定される。また、前記スプリング4による弾発力(即ち可動体3を介してボール23を前方に押圧するボール押圧力)は、10グラム〜15グラムに設定される。
前記ホルダー5は先端に取付孔を備え、前記取付孔にボールペンチップ2の後部が圧入固着される。前記ホルダー5の外面には、ボールペンチップ2の外面を支持する支持筒6が固着される。前記取付孔の後方のホルダー5内部には、前記スプリング4のコイル部42が取り付けられる。前記ホルダー5は合成樹脂の射出成形により得られる。
本実施の形態のボールペン先端部1は、外径0.3mm未満の極小ボール23を採用しても、スプリング4の線材の外径を細く設定したり、スプリング4のストレート部41の先端のみを細く加工したりすることが不要となるため、製造が容易となり、その結果、極小のボール23を適正に前方に押圧可能なボールペン先端部を確実に得ることができる。
本実施の形態のボールペン先端部1は、前記スプリング4の線材の外径Aが、前記ボール受け座22の中心孔22aの内径Dよりも大きく設定されることにより、スプリング4の線材の外径を十分な太さに設定でき、その結果、スプリング4のストレート部41を可動体3の大径部31の後端に適正に当接させることができ、且つ、スプリング4のコイル部42が適正な弾発力を有することができる。
本実施の形態のボールペン先端部1は、前記可動体3が金属材料の切削加工体からなることにより、可動体3が合成樹脂の切削加工体に比べ、適正な形状の可動体3を精度よく得ることができ、しかも、合成樹脂製の可動体3に比べ、可動体3の小径部32が十分な強度を有し、小径部32の先端がボール23との接触により磨耗することや変形することを抑えることができる。
本実施の形態のボールペン先端部1は、小径部32の外面の形状が円錐面からなることにより、小径部32の外面の形状が円柱面からなる場合に比べ、小径部32が十分な折れ曲がり強度を得ることができる。さらに、本実施の形態のボールペン先端部1は、小径部32外面の形状が円錐面からなることにより、小径部32の外面の形状がストレート状の円柱面からなる場合に比べ、切削加工が容易となり、適正形状の小径部32を容易に得ることができる。
本実施の形態において、前記スプリング4の線材の外径Aが、0.12mm、前記可動体3の大径部31の外径Bが0.2mm、前記ボール受け座22の後方のボールペンチップ2の内径Cが、0.27mmである。よって、本実施の形態は、「A+B>C」の関係を満足する。
本実施の形態のボールペン先端部1は、前記「A+B>C」の関係を満足することにより、スプリング4のストレート部41が、大径部31外面とボールペンチップ2内面との間に入り込むことなく、確実に大径部31の後端を押圧することができる。
前記ボール受け座22の後方のボールペンチップ2の内径Cに対する前記スプリング4の線材の外径Aの比の値は0.4以上が好ましい。即ち、「A/C≧0.4」の関係を満足することにより、スプリング4のストレート部41が、一層、確実に大径部31の後端を押圧することができる。
図3に前記第1の実施の形態のボールペン先端部1の適用例を示す。本適用例のボールペン7は、先端部にボール23を回転可能に抱持したボールペンチップ2と、前記ボールペンチップ2の後部が前部に圧入固着されたホルダー5と、前記ホルダー5の前部外面に固着される支持筒6と、前記ホルダー5の後部が先端開口部に圧入固着されたインキ収容筒71と、前記インキ収容筒71内に収容されるインキ71a及び追従体71bと、前記ホルダー5の内部に収容配置されるスプリング4と、前記インキ収容筒71の後端開口部に圧入固着される、通気孔72aを備えた尾栓72とからなる。
前記インキ収容筒71の内部には、インキ71aと、該インキ71aの後端に配置され且つ該インキ71aの消費に伴って前進する高粘度流体からなる追従体71bとが充填される。前記インキ71aは、例えば、低粘度の水性または油性インキ、または剪断減粘性を有する水性または油性ゲルインキ等が挙げられる。前記追従体71bは、例えば、高粘度流体のみからなる構成、または高粘度流体中に固形物を収容させた構成が挙げられる。
前記スプリング4は、前部のストレート部41と後部のコイル部42とが一体に連設されてなる。前記コイル部42の後端部には、外径が前方のコイル部42より大きく設定された密着巻部よりなる膨出部43が形成される。前記膨出部43がホルダー5内周面の係止突起を後方より乗り越えて、前記係止突起に係止される。それにより、スプリング4が圧縮状態で保持される。
前記ストレート部41の先端が、可動体3の大径部31の後端面に当接し且つ前記可動体3を前方に押圧し、前記可動体3の小径部32の先端が、ボール23を前方に押圧する。それにより、ボール23がボールペンチップ2先端の先端縁部21内周面に密接され、ペン先がシールされる(即ちボール23と先端縁部21内周面との間がシールされる)。前記先端縁部21内周面にボール23が密接されることにより、ペン先下向き状態で保管したとしても、ペン先からのインキ漏出が防止され、また、ペン先上向き状態で保管したとしても、ペン先からの空気混入が防止される。
<第2の実施の形態>
図4に本発明・ボールペン先端部1の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態は、小径部32の外面が円柱面からなり、小径部32の後端と大径部31の先端とが、外径が後方に向かうに従い大きくなる傾斜面または曲面により接続される。尚、本実施の形態の他の構成及び作用効果は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
本発明の第1の実施の形態の要部拡大縦断面図である。 図1のX−X線拡大断面図及び図4のY−Y線拡大断面図である。 図1のボールペン先端部を適用したボールペンの例を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態の要部拡大縦断面図である。
符号の説明
1 ボールペン先端部
2 ボールペンチップ
21 先端縁部
22 ボール受け座(内方突出部)
22a 中心孔
23 ボール
3 可動体
31 大径部
32 小径部
4 スプリング
41 ストレート部
42 コイル部
43 膨出部
5 ホルダー
6 支持筒
7 ボールペン
71 インキ収容筒
71a インキ
71b 追従体
72 尾栓
72a 通気孔
A スプリングの線材の外径
B 可動体の大径部の外径
C ボール受け座の後方のボールペンチップの内径
D ボール受け座の中心孔の内径

Claims (6)

  1. 内向きの先端縁部と該先端縁部の後方に形成したボール受け座との間でボールを回転可能に抱持したボールペンチップと、前記ボールを前方に付勢するスプリングとを備え、前記スプリングがストレート部と該ストレート部の後端に一体に連設されるコイル部とからなるボールペン先端部であって、前記ボールとスプリングとの間のボールペンチップ内にピン状の可動体を遊挿し、前記可動体が、先端部に形成される小径部と、該小径部の後方に連設され且つ該小径部より大きい外径を有する大径部とを備え、前記ボール受け座の中心孔に可動体の小径部を挿通し、前記小径部の先端をボール後面に当接させ、前記可動体の大径部の後端にスプリングのストレート部の先端を当接させ、前記スプリングの線材の外径を前記ボール受け座の中心孔の内径より大きく設定したことを特徴とするボールペン先端部。
  2. 内向きの先端縁部と該先端縁部の後方に形成したボール受け座との間でボールを回転可能に抱持したボールペンチップと、前記ボールを前方に付勢するスプリングとを備え、前記スプリングがストレート部と該ストレート部の後端に一体に連設されるコイル部とからなるボールペン先端部であって、ボールの外径を0.3mm未満に設定し、前記ボールとスプリングとの間のボールペンチップ内にピン状の可動体を遊挿し、前記可動体が、先端部に形成される小径部と、該小径部の後方に連設され且つ該小径部より大きい外径を有する大径部とを備え、前記ボール受け座の中心孔に可動体の小径部を挿通し、前記小径部の先端をボール後面に当接させ、前記可動体の大径部の後端にスプリングのストレート部の先端を当接させたことを特徴とするボールペン先端部。
  3. 内向きの先端縁部と該先端縁部の後方に形成したボール受け座との間でボールを回転可能に抱持したボールペンチップと、前記ボールを前方に付勢するスプリングとを備え、前記スプリングがストレート部と該ストレート部の後端に一体に連設されるコイル部とからなるボールペン先端部であって、ボールの外径を0.3mm未満に設定し、前記ボールとスプリングとの間のボールペンチップ内にピン状の可動体を遊挿し、前記可動体が、先端部に形成される小径部と、該小径部の後方に連設され且つ該小径部より大きい外径を有する大径部とを備え、前記ボール受け座の中心孔に可動体の小径部を挿通し、前記小径部の先端をボール後面に当接させ、前記可動体の大径部の後端にスプリングのストレート部の先端を当接させ、前記スプリングの線材の外径を前記ボール受け座の中心孔の内径より大きく設定したことを特徴とするボールペン先端部。
  4. 前記可動体が金属材料の切削加工体からなる請求項1乃至3の何れかに記載のボールペン先端部。
  5. 前記可動体の小径部の外面が円錐面からなり、前記可動体の大径部の外面が円柱面からなる請求項1乃至4の何れかに記載のボールペン先端部。
  6. 前記スプリングの線材の外径をA、前記可動体の大径部の外径をB、前記ボール受け座の後方のボールペンチップの内径をCとするとき、
    A+B>C
    を満足する請求項1乃至5の何れかに記載のボールペン先端部。
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