JP2008110196A - 取っ手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一般に用いられている風呂敷をそのまま用い、手提げバッグとして使用
可能な簡易包装体を形成するための取っ手に関する。
【解決手段】風呂敷を用いた簡易包装体の取っ手であって、円形を含む多角形の把持部A11と、同把持部の両端に各々一辺を回動可能に軸支された2個の四辺形のリングA12と、リングA12の中間部にスライド可能に接続された弛張棒13とを持つ構造としている。四辺形の風呂敷の対向する二辺を重ね合わせ二つ折りにし、対向する隅部を二枚重ねのまま、リングA12に固定する。同固定は、前記風呂敷の隅部をリングA12と弛張棒13との取っ手側隙間より差込み貫通後、弛張棒13を介して折り返し、弛張棒13とリングA12の下側隙間より抜き弛張棒13を引き下げることにより、リングA12と弛張棒13で挟みこみ固定する。これにより手提げバッグとして使用可能な簡易包装体を提供する。
【選択図】 図1

Description

風呂敷等四辺形のシートを用いた簡易包装体に使用する取っ手に関するものである。
従来におけるこの種の取っ手は、風呂敷の対向する二辺の縁に袋状のポケットを形成し、その中に手紐を引き出し可能に設け、被包装体を風呂敷の上に載せた後手紐を引き出し、風呂敷の縁を絞ると同時に手提げバンドを形成する構造としたもの(例えば、非特許文献1参照)、あるいは風呂敷の四辺の縁部全体を袋状にし、全周に手紐を通し、4隅のコーナー部に開口部を設けた構造とし、従来どおり風呂敷として使用するときは、対角線上に対向する隅部をそれぞれ結び、被梱包体を包み込んで使用し、簡易手提げ袋として使用するときは、該風呂敷に内包された手紐を引き出し、被梱包体を包み込むと同時に、引き出した紐を取っ手あるいはショルダーバンドとして使用する構造としたもの(例えば、特許文献2参照)、また、風呂敷の対角線上に対向する2箇所に取っ手用プレートを縫着し、被梱包体を風呂敷の上に置き、まず、取っ手のついていない対角線上に対向する隅部を括った後、取っ手のついている隅部どうしを合わせ、取っ手用プレートを嵌着する構造としたもの(例えば、特許文献3参照)がある。
いずれのケースに於いても風呂敷にあらかじめ加工を施し、風呂敷本体に手提げやショルダーバッグとしての機能を持たせた構造となっており、一般的に市販されている従来の風呂敷をそのまま活用することが困難であった。
実開平5−86858 特開2002−114262 特開2005−132411
本発明の目的は、上述の従来技術の問題に鑑み、風呂敷や四辺形のシートを加工することなくそのまま用いてハンドバック、ショルダーバックとして使用可能な簡易包装体を形成するための取っ手を提供すること。また、その日の服装に合わせて風呂敷や四辺形のシートのデザインを選び、おしゃれをコーディネートできる機能を有する簡易包装体の取っ手を提供すること、また、現在、環境問題、世界的な重油逼迫の問題から、ポリ袋の削減の政令化、義務化がなされようとしている中、ポリ袋の代替手段としての風呂敷の活用が重要であり、この手段として、風呂敷を便利良くおしゃれに使える道具として提供し、積極的に使いたくなる環境を提供すること、更に、風呂敷や四辺形のシートのサイズや厚みに対し、幅広い適用範囲を有し、且つ多彩なデザインのバッグを形成しうる簡易包装体としての取っ手を提供することである。
前記目的を達成するために請求項1に係る取っ手は、風呂敷等四辺形のシートを用いた手提げバッグ、ショルダーバッグとして使用可能な簡易包装体の取っ手であって、円形を含む多角形の把持部と、該把持部の両端に各々一辺を回動可能に軸支された2個の四辺形のリングと、該リングの軸支された辺と平行で、かつ、該リング中間部にスライド可能に接続された弛張棒とを有する構造としている。風呂敷を手提げバッグ、ショルダーバッグとして使用するときは、四辺形の風呂敷の対向する二辺を重ね合わせるように二つ折りにし、対向する隅部を重ねた状態で、二枚重ねのまま該取っ手のリング部に固定する。該リングへの固定は、二枚重ねにした風呂敷の隅部を該リングと該弛張棒との取っ手側隙間より差込み、該弛張棒を介して折り返し、該弛張棒と該リングの下側隙間より抜き、該弛張棒を引き下げることにより、該リングと該弛張棒で挟みこみ固定する。
又、前記目的を達成するために請求項2に係る取っ手は、風呂敷等四辺形のシートを用いた手提げバッグ、ショルダーバッグとして使用可能な簡易包装体の取っ手であって、円形を含む多角形の把持部と、該把持部の両端に各々2個ずつのD型リングを有し、該D型リングは、該把持部の端にその直線状の一辺を2個互いに隣接して一括で回動可能に軸支された構造としている。風呂敷を手提げバッグ、ショルダーバッグとして使用するときは、四辺形の風呂敷の対向する二辺を重ね合わせるように二つ折りにし、対向する隅部を重ねた状態で二枚重ねのまま該取っ手のD型リング部に固定する。該D型リングへの固定は、二枚重ねにした風呂敷の隅部を2個のD型リングを一括で内側から外側に向けて通し、外側のD型リングを巻き込む形で折り返し、内側のD型リングをくぐらせて、2枚のリングで挟み込み固定する。
前記の通り、該取っ手を一個携帯しておけば、どのような四辺形のシートでも必要な時に取っ手付の簡易包装体として活用でき、特に風呂敷の活用の幅が大幅に広がる効果がある。
また、風呂敷に特別の加工を加えなくても良く、一般家庭で既に持っている風呂敷、一般に市販されている風呂敷、あるいは布を四辺形に切ってそのまま活用できるため、前記風呂敷の活用の幅が広がる効果のほかに、服装に合わせたデザインの風呂敷や布を用いて、おしゃれなハンドバッグ、ショルダーバッグとしておしゃれをコーディネートできる効果もある。
現在、環境問題、重油資源逼迫問題からポリ袋の削減が政令化、義務化されようとしている中、前述の通り風呂敷を簡単に活用でき、且つおしゃれをコーディネートできることにより、人々に風呂敷を使いたいという気持ちを誘発し、結果として、義務としてではなく能動的なポリ袋削減環境を整える効果が期待される。
前記の通り、D型リングを有する構造とすることにより、構造がシンプルで且つ風呂敷や四辺形の布を通す面積が大きく確保できるため、より厚手の布を用いることが可能になる他、おしゃれグッズとしてのデザインのバリエーションが増える効果がある。
把持部A11は革製又は樹脂製で、表面に無地もしくは絵柄等デザインを施したシートで芯材15を巻き込み、合わせ縫い、または接着している。把持部A11の両端には四辺形のリングA12の一辺に該革製あるいは樹脂製シートの端部を巻き込み回動可能に軸支し、折り返し部を縫着部A14で縫着又は接着している。把持部A11は、把持あるいはショルダーに適した形であれば芯材15の形状を選ぶことにより、円形、四角形、多角形等どのような形状でもよく、又、芯材15を有しない型枠成型した構造でも良い。又、四辺形リングA12の中間部には弛張棒13がスライド可能に固定されている(図1、図2、図3、図4)。
リングA12と弛張棒13に風呂敷の対向する2辺を重ね合わせるように二つ折りにし、重ねた隅部を図中の風呂敷隅部通し方向A19の如くリングA12と弛張棒13の間を内側から通し弛張棒13を介して折り返し、該リングA12と弛張棒13の下側の隙間から内側に通し弛張棒13を引き下げることによりリングA12と弛張棒13に挟み込み、風呂敷隅部を金具に結び付けることなく固定することができる構造にしている(図5)。
把持部A11の両端各々に2個ずつのD型第一リング21、第2リング22を固定している。固定方法としては、把持部A11の該革製あるいは樹脂製シートの端部を第1リング21,第2リング22の直線状の一辺に2個一括で巻き込み回動可能に軸支し、折り返し部を縫着部A14で縫着又は接着している(図6、図7、図8、図9、図10)。
第1リング21、第2リング22に風呂敷の対向する2辺を重ね合わせるように二つ折りにし、重ねた隅部を図中の風呂敷隅部通し方向B23の如く第1リング21、第2リング22を内側から外側に向けて通し外側のリング22を介して折り返し、第1リング21を外側から内側に通すことにより、第1リング21,第2リング22間で挟み込み、風呂敷隅部を金具に結び付けることなく固定することができる構造にしている(図11)。
前記の通り取っ手把持部は、把持あるいはショルダーに適した形であれば円形、四角形、多角形、バンドタイプ等どのような形状でもよく、また、材質は革製、樹脂製、布製いずれでも良い。把持部B24は、バンドタイプの取っ手の実施形態を示している。把持部B24の両端には各々2個ずつの第1リング21、第2リング22が回動可能に固定されている。第1リング21,第2リング22の把持部B24への固定は、第1リング21,第2リング22の直線状の一辺を2個一括で把持部B24のバンド端部で巻き込み回動可能に軸支し、折り返し部を縫着部B25で縫着又は接着している(図12、図13、図14、図15、図16)。
バンド部26、カバー部29は、革、ナイロン等可塑的変形可能な材料により構成されており、第2縫着部33で縫着あるいは接着されている。また、バンド部26の両端には、それぞれ四辺形のリングB27の一辺を回動可能に軸支し、第1縫着部32で固定している。二つ折りにした風呂敷の対向する隅部を二枚重ねのまま、該取っ手両端のリングB27に弛張棒28を巻き込む形で通し、該弛張棒28を引き下げリングB27と弛張棒28間で挟み込み固定する。リングに設けた隙間34は、一旦リングに通し弛張棒を巻き込む形で折り返した風呂敷隅部をそのまま該隙間34を通してリングB27の中に挿入するためのものある(図17、図18、図19、図20)。
取っ手全体を携帯して持運ぶ時はバンド部26の両端部を折り曲げ、リングと一緒にカバー部29の中に収納しフック凹30,フック凸31で止める(図21、図22)。
取っ手として使用する時は、バンド部26の両端とリングB27をカバー29から取り出し、カバーはフック凹30,リング凸31で元の位置に留める。これによりバンド部26とカバー部29で形成された把持部と、両端に風呂敷を留めるリングB27を有する簡易包装体の取っ手を形成する(図23、図24)。
図25は、該取っ手に風呂敷16を取り付けた簡易包装体の使用時全体図である。把持部A11の両端のリングA12に風呂敷16の対向する隅部を二枚重ねにしたものを一括で通し固定している。該弛張棒での風呂敷折り返し部17と折り返し後の風呂敷隅部18は、リボン状になり、取っ手付きハンドバッグ、ショルダーバッグの簡易包装体の装飾的役割を果たしている(図25)。
厚さ1.5mmの革素材で作成した。取っ手把持部は径14mmΦ×長さ260mmで、両端のリング取り付け部の幅は40mmとしている。把持部A11は、綿製芯材を巻き込み後、中央部200mm長さに渡り、付き合わせ縫いを行った。リングは3mmΦの鋼線で、横35mm×縦20mm、中央部にスライド可能に取り付けた弛張棒を持つ構造としている。
厚さ1.5mmの革素材で作成した。取っ手把持部は径14mmΦ×長さ230mmで、両端のリング取り付け部の幅は40mmとしている。把持部A11は、綿製芯材を巻き込み後、中央部160mm長さに渡り、付き合わせ縫いを行った。リングは3mmΦの鋼線で、横35mm×縦23mmのD型リングを両端2個ずつ取り付けた構造としている。
前記寸法で作成した取っ手に、その日の服装に合わせた絵柄の風呂敷を選びセットし、日常ハンドバックに入れて持ち歩く財布、ハンカチーフ、化粧セット等を入れて、ショルダーバッグとして使用したところ、入れ物兼装飾品としての使用ができおしゃれをコーディネートできた。
また、取っ手と風呂敷をハンドバックに入れておき、スーパーで買い物をした後その場で組み立て使用してみたところ、約20秒で簡単に組み立てられた外、風呂敷の持つ形状、サイズの自在性が十分発揮され、多くの買い物をまとめて包み込むことができ、ポリ袋の代替として何の支障も無く使用可能であった。また、ポリ袋の持つ無機質感も無く親しみのある使い方ができた。
また、D型リング付の取っ手に80cm×80cmの厚手の布をセットしたところ、頑丈でカジュアルな服装に似合うおしゃれなバッグができ、買い物袋としても、たくさんの荷物を入れることができた。重い荷物を入れてショルダーバッグとして持ってみると、皮製の把持部が肩にやさしく楽に持ち運ぶことができた。
把持部が丸形で四辺形リング付き取っ手の正面図 図1の平面図 図1の底面図 図2のA−A断面図 図1の側面図および使用説明図 把持部が丸形でD型リング付き取っ手の正面図 図6の平面図 図6の底面図 図7のB−B断面図 図6の側面図 図6の使用説明図 把持部がバンド形でD型リング付取っ手の正面図 図12の平面図 図12の底面図 図13のC−C断面図 図12の側面図 キーホルダー形取っ手の正面図 図17の平面図 図17の底面図 図18のD−D断面図 図17の取っ手を携帯する時の状態を示す部分断面図 図21の側面図 図17の取っ手を使用する時の状態を示す正面図 図23の側面図 把持部が丸形で四辺形リング付き取っ手の使用状態全体図
符号の説明
11 把持部A
12 リングA
13 弛張棒
14 縫着部A
15 芯材
16 風呂敷
17 風呂敷折り返し部
18 風呂敷隅部
19 風呂敷隅部通し方向A
21 第1リング
22 第2リング
23 風呂敷隅部通し方向B
24 把持部B
25 縫着部B
26 バンド部
27 リングB
28 弛張棒
29 カバー部
30 フック凹
31 フック凸
32 第1縫着部
33 第2縫着部
34 隙間

Claims (2)

  1. 風呂敷等四辺形のシートを用いた簡易包装体の取っ手であって、円形を含む多角形の把持部と、該把持部の両端に各々一辺を回動可能に軸支された2個の四辺形のリングと、該リングの軸支された辺と平行で、かつ、該リング中間部にスライド可能に接続された弛張棒とを有することを特徴とする取っ手。
  2. 該把持部の両端に各々2個ずつのD型リングを有し、該D型リングは、その直線状の辺が該把持部の端に2個互いに隣接して一括で軸支されていることを特徴とする請求項1の取っ手。
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