JP2008109259A - 動画像符号化装置及び動画像符号化プログラム - Google Patents

動画像符号化装置及び動画像符号化プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】デコーダバッファを破綻させないために、そのバッファ占有量の最大値及び最小値に対してマージンをとって符号量制御すると、マージンの分だけ画質が悪化する。この悪影響を小さくするためにマージンを小さくすると、小さな符号化単位で符号量を大きく制御せざるを得ず、マクロブロック間等の画質レベルに大きな差が生じる。
【解決手段】バッファチェッカ部24は、デコーダバッファが破綻したと判断した時は、スイッチ25を端子b側に接続制御して、そのときのストリームを破棄すると共に、破綻している所定区間の画像信号をエンコーダ部22により再エンコードさせる。この再エンコード時にはデコーダバッファの破綻箇所が分かっているので、デコーダバッファの破綻箇所より以前から少しずつ符号量を抑制することで、極端な符号量制御による画質レベルの不均一の発生を防止すると共に、マージンの無い符号量制御ができる。
【選択図】図1

Description

本発明は動画像符号化装置及び動画像符号化プログラムに係り、特に動画像信号をデコーダバッファが破綻しないように圧縮符号化する動画像符号化装置及び動画像符号化プログラムに関する。
現在、インターネットやDVDレコーダなどの普及により、デジタル表現された動画像はますます一般的になっている。そして、動画像を少ない符号量で効率的にデジタル表現するために、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)の規格(例えば、非特許文献1参照)や、MPEG4-AVC(Advanced Video Coding)の規格(例えば、非特許文献2参照)などに代表される動画像符号化方式が広く用いられている。
この動画像符号化方式の規格は、動画像符号化装置(エンコーダ)により動画像を圧縮符号化して得られた符号化信号列であるビットストリームが満たすべき条件を規定したものであり、同時にそのビットストリームをデコードするための仮想的なデコーダのモデルも規定されている。エンコーダはそのエンコーダが生成するビットストリームが、そのビットストリームをデコード(復号)するデコーダのデコーダバッファを破綻させることがないように、符号化しなければならない。
ここで、「デコーダバッファの破綻」とは、動画像復号装置(デコーダ)が持つバッファ容量を超える容量のビットストリームを入力(オーバーフロー)したり、デコーダが持つバッファにビットストリームが入力し終わる前にデコードを開始(アンダーフロー)したりすることによって、正しくデコードできなくなる状態のことである。
そこで、デコーダバッファを破綻させないために、エンコーダにおいて仮想的なデコーダバッファのバッファ占有量をシミュレートして、デコーダバッファが破綻しないかをチェックし、符号量を制御する動画像符号化装置が従来開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図7はこの従来の動画像符号化装置の一例のブロック図を示す。同図に示すように、この動画像符号化装置は、画像信号11が入力されるエンコーダ部12、エンコーダ部12から出力された符号化信号を蓄積してその符号量をチェックするバッファチェッカ部13とを有し、バッファチェッカ部13からビットストリーム14が出力される。
図7に示す従来の動画像符号化装置では、画像信号11がエンコーダ部12に入力され、ここで画像信号11に対して所定の圧縮符号化(エンコード)がなされる。このエンコード結果はバッファチェッカ部13に入力される。バッファチェッカ部13では、入力されたエンコード結果の符号量により仮想的なデコーダバッファのバッファ占有量をシミュレートし、上記デコーダバッファが破綻しないかをチェックして符号化信号列であるビットストリーム14として出力する。
バッファチェッカ部13は、デコーダバッファが破綻しない最小符号量をBmin、最大符号量をBmax、デコーダバッファの破綻を防ぐための安全をみたマージンをMとすると、デコーダバッファのバッファ占有量Bが、次の不等式
(Bmin+M)≦B≦(Bmax−M) (1)
を満たさないときに、エンコーダ部12にデコーダバッファが破綻する危険があることを通知する。
エンコーダ部12は、バッファチェッカ部13からデコーダバッファが破綻する危険があることを通知されると、次のマクロブロック、次のスライス、または次のピクチャのエンコード時に既知の符号量制御方法により符号量を制御して、デコーダバッファが破綻しないようにする。デコーダバッファが破綻しないように(すなわち、バッファ占有量Bが(1)式を満たすように)符号量を制御した場合、デコーダバッファのバッファ占有量をシミュレートした結果を図8に例示する。以上の動作を、画像信号11が入力されなくなるまで繰り返す。
ISO/IEC 13818-2:2000, Information technology -- Generic coding of moving pictures and associated audio information: Video ISO/IEC 14496-10:2004, Information technology -- Coding of audio-visual objects -- Part 10: Advanced Video Coding 特許第2873781号公報
しかし、前述の特許文献1にあるように、デコーダバッファを破綻させないためには、バッファ占有量Bが(1)式を満たすように符号量を制御することが一般的である。そのため、マージンMをとって符号量を制御してもデコーダバッファが破綻しない場合には、マージンMをとらずにM=0とした場合に比べてこのマージンMの分の符号量制御が画質や効率を悪化させる。
画質について換言すると、符号量が多いほど画質が良くなることが多いのでバッファ占有量BはBmaxまで許すべきだが、バッファ占有量Bは(1)式に示したようにBmax−Mまでに制限されているため、マージンMの分だけ画質が悪化する。また、この悪影響を小さくするためにマージンをMより小さくした場合、デコーダバッファが破綻する直前の状態では僅かな符号量でもデコーダバッファが破綻するようになるので、小さな符号化単位で符号量を大きく制御せざるを得ない。つまり、マクロブロックやスライス、ピクチャ単位で量子化レベルを大きく変えることになるので、マクロブロック間やスライス間、ピクチャ間の画質レベルに大きな差が生じる。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、画質を均一にしながらデコーダバッファの破綻を防ぐことが可能な動画像符号化装置及び動画像符号化プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明は、動画像である画像信号を符号化して得たストリームを復号するデコーダにおけるバッファが破綻することがないように、上記バッファに相当する仮想的なデコーダバッファを想定してそのデコーダバッファが破綻しないように符号量制御を行って画像信号の符号化を行う動画像符号化装置において、画像信号を最初に全て符号量制御無しに符号化して複数の符号化単位画像が時系列的に合成されたストリームを出力するエンコード手段と、エンコード手段から出力されたストリームの符号量に基づき、符号化単位画像毎にデコーダバッファのバッファ占有量を算出してそのバッファ占有量の推移をシミュレートし、バッファ占有量が予め定めた所定の範囲内にあるかどうか比較して、バッファ占有量が所定の範囲内にあるときデコーダバッファが破綻しないと判定し、バッファ占有量が所定の範囲を超えたときデコーダバッファの破綻であると判定するバッファチェック手段と、バッファチェック手段からデコーダバッファが破綻しないとの判定結果が得られたときはストリームをそのまま出力し、デコーダバッファが破綻するとの判定結果が得られたときは、ストリーム中のバッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像を含み、かつ、複数の符号化単位画像からなる所定の信号区間のストリームを破棄するスイッチ手段と、バッファチェック手段がデコーダバッファが破綻すると判定した時に、バッファチェック手段からストリーム中のバッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像とバッファ占有量が所定の範囲を超えた量に基づいて、バッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像を含む所定の信号区間に対応した画像信号の信号区間をエンコード手段に入力させて、量に応じて再エンコードさせる手段とを有することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、動画像である画像信号を符号化して得たストリームを復号するデコーダにおけるバッファが破綻することがないように、バッファに相当する仮想的なデコーダバッファを想定してそのデコーダバッファが破綻しないように符号量制御を行って画像信号の符号化をコンピュータにより実行させる動画像符号化プログラムにおいて、コンピュータに、
画像信号を最初に全て符号量制御無しに符号化して複数の符号化単位画像が時系列的に合成されたストリームを生成する第1のステップと、ストリームの符号量に基づき、符号化単位画像毎にデコーダバッファのバッファ占有量を算出してそのバッファ占有量の推移をシミュレートする第2のステップと、バッファ占有量が予め定めた所定の範囲内にあるかどうか比較して、バッファ占有量が所定の範囲内にあるときデコーダバッファが破綻しないと判定し、バッファ占有量が所定の範囲を超えたときデコーダバッファの破綻であると判定する第3のステップと、第3のステップによりデコーダバッファが破綻しないとの判定結果が得られたときはストリームをそのまま出力し、デコーダバッファが破綻するとの判定結果が得られたときは、ストリーム中のバッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像を含み、かつ、複数の符号化単位画像からなる所定の信号区間のストリームを破棄する第4のステップと、第3のステップによりデコーダバッファが破綻すると判定した時に、第3のステップにより得られるストリーム中のバッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像とバッファ占有量が所定の範囲を超えた量に基づいて、バッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像を含む所定の信号区間に対応した画像信号の信号区間を、量に応じて再エンコードする第5のステップとを実行させることを特徴とする。
第1及び第2の発明では、デコーダバッファが破綻したと判定した場合のみ、その破綻箇所であるストリーム中のバッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像とバッファ占有量が所定の範囲を超えた量に基づいて、バッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像を含む所定の信号区間に対応した画像信号の信号区間を上記の量に応じて再エンコードするようにしたため、マクロブロック間やスライス間、ピクチャ間の画質レベルに大きな差が生じないように再エンコードすることができる。
ここで、上記の第1、第2の発明におけるストリームは、二以上の符号化単位画像からなるグループ単位で時系列的に合成されており、所定の信号区間は、一又は二以上の前記グループからなることを特徴とする。
本発明によれば、デコーダバッファが破綻したと判定した場合のみ、その破綻箇所であるストリーム中のバッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像とバッファ占有量が所定の範囲を超えた量に基づいて、バッファ占有量が所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像を含む所定の信号区間に対応した画像信号の信号区間を上記の量に応じて再エンコードするようにしたため、デコーダバッファの破綻を防ぐための極端な符号量制御を行うことなく、マクロブロック間やスライス間、ピクチャ間の画質レベルに大きな差が生じないように緩やかな符号量制御の再エンコードができ、これにより画質を均一にしながらバッファの破綻を防ぐことができる。
また、本発明によれば、再エンコードによる符号量制御は、デコーダバッファの破綻を検出した破綻量だけ行えるため、算出したバッファ占有量が予め定めた所定の範囲内にあるかどうか比較することにより、デコーダバッファの破綻の有無を判定する際に、上記の所定の範囲として従来のマージンをとらずに判定することができ、従来に比べマージンの分だけバッファ占有量が増加し、その分だけ画質や効率を向上できる。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる動画像符号化装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、本実施の形態の動画像符号化装置は、画像信号21が入力されるエンコーダ部22、エンコーダ部22から出力された符号化信号を蓄積するストリームバッファ部23、ストリームバッファ部23からの符号化信号の符号量をチェックするバッファチェッカ部24、バッファチェッカ部24出力符号化信号を選択するスイッチ25を有し、スイッチ25で選択されたバッファチェッカ部24からビットストリーム26を出力する。
エンコーダ部21は、動画像信号である画像信号21をデコーダバッファの破綻の如何に拘らず画像信号21に対して、所定の符号化単位でエンコード(符号化)を行って符号化画像信号列であるストリームを生成する。ストリームバッファ部23はエンコーダ部21により生成されたエンコード結果であるストリームを後述する区間単位で蓄積する。
すなわち、このストリームバッファ部23は、例えば図2に示すように、互いに区別された複数のバッファ(buffer)から構成されており、図3に模式的に示す区間0−1のストリームはバッファ30に蓄積し、図3の区間1−2のストリームはバッファ31に蓄積し、図3の区間2−3のストリームはバッファ32に蓄積し、以後の区間のストリームも同様にしてバッファ単位で蓄積する。
バッファチェッカ部24は、入力されたストリームの符号量によりデコーダバッファのバッファ占有量Bをシミュレートして、デコーダバッファが破綻しないかをチェックし、デコーダバッファが破綻しないと判断した時は、スイッチ25を端子a側に接続制御して、そのときのストリームをそのままビットストリーム26として出力し、一方、デコーダバッファが破綻したと判断した時は、スイッチ25を端子b側に接続制御して、そのときのストリームを破棄する。
次に、本実施の形態の動作の詳細について図4のフローチャート等を併せ参照して説明する。まず、動画像信号である画像信号21がエンコーダ部22に入力される(図4のステップS1)。エンコーダ部22はデコーダバッファの破綻の如何に拘らず画像信号21に対してエンコードを行い、符号化画像信号を生成し、ストリームとして出力してストリームバッファ23に供給して、ストリームを区間単位で図3に示したストリームバッファ23内のバッファ30、31、32、・・・に順次蓄積する(図4のステップS2)。
ここで、上記の区間は、エンコード時に、画面間予測符号化の参照関係が無いなどにより、符号化が互いに影響しない符号化単位画像(マクロブロック、スライス、ピクチャなど)が隣接する時点において図3に模式的に示すように区切ったストリーム区間である。換言すると、一又は二以上の符号化単位画像からなるグループ単位で時系列的に合成されたストリームを他のグループの符号化単位画像を用いなくても復号可能なグループの符号化単位画像が隣接する時点で区切られる区間である。図3では、エンコードの開始から最初に区切られるまでを区間0−1、最初に区切られてから次に区切られるまでを区間1−2とし、以後の区間も同様とする。
具体的には、例えば、IDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャで区切り、あるIDRピクチャから次のIDRピクチャの直前のピクチャまでの、一又は二以上のピクチャからなるグループを一区間とする。MPEG4-AVC規格のIDRピクチャは、デコーダ復号動作の瞬時リフレッシュピクチャであり、そのピクチャより前のピクチャの情報を一切使わなくても、それ以後のピクチャを正しく復号できることを意味する特別なピクチャである。
エンコーダ部22によるエンコードは、画像信号21が入力されなくなるまで繰り返され(図4のステップS3、S1、S2)、その全てのエンコードにより生成された符号化画像信号列であるストリームは、ストリームバッファ部23に入力されて区間単位で各バッファに蓄積される。
次に、ストリームバッファ部23から各バッファに蓄積された区間単位のストリームが読み出されてバッファチェッカ部24に入力され、ここでそのストリームの符号量によりデコーダバッファのバッファ占有量Bがシミュレートされて計算される(図4のステップS4)。続いて、バッファチェッカ部24は、計算したバッファ占有量Bが次の不等式
Bmin≦B≦Bmax (2)
を満たすかどうか判定する(図4のステップS5)。
バッファチェッカ部24は、計算したバッファ占有量Bが上記の(2)式を満足するときはデコーダバッファは破綻しないと判断して、スイッチ25を端子a側に接続制御して、バッファチェッカ部24からのストリームをスイッチ25を通してそのままビットストリーム26として出力させる(図4のステップS8)。
一方、バッファチェッカ部24は、計算したバッファ占有量Bが上記の(2)式を満足しないときはデコーダバッファは破綻すると判断して、スイッチ25を端子b側に接続制御して、そのときのストリームをスイッチ25を通して破棄する。また、バッファチェッカ部25は、チェック結果からデコーダバッファが破綻する箇所と量(すなわち、ストリーム中のバッファ占有量が(2)式の範囲を超えた時点の符号化単位画像と、上記の範囲超えたバッファ占有量)を特定し、それらの情報をエンコーダ部22及びストリームバッファ部23へ供給する。
これにより、エンコーダ部22は、通知されたデコーダバッファが破綻する箇所と量の情報に基づいて、該当する箇所を含む区間の画像信号21を入力として取得し(図4のステップS6)、その画像信号21をデコーダバッファが破綻しないように例えば量子化ステップ幅を前回と異ならせて再エンコードし、得られたそのエンコード結果のストリームをストリームバッファ部23に入力し蓄積させる(図4のステップS7)。その後、再びステップS4の処理に戻る。以上の処理は、全ての区間が処理されるまで繰り返される。
本実施の形態によれば、デコーダバッファが破綻しない(バッファ占有量Bが(2)式を満たす)場合、デコーダバッファのバッファ占有量Bをシミュレートした結果を図5に示す。従来の動画像符号化装置による図8に示したデコーダバッファのバッファ占有量の変化に比べて、図5に示す本実施の形態の場合はマージンMの分だけバッファ占有量が増加し、その分だけ画質や効率を向上できる。なお、図5等に示すように、デコードは瞬時に行われ、デコーダバッファのバッファ占有量は、各符号化単位毎にデコーダバッファよりデータが瞬時に抜き取られるために符号化単位毎に瞬時に低下する。
また、本実施の形態によるデコーダバッファが破綻した(バッファ占有量Bが(2)式を満たさない)場合の再エンコードは、デコーダバッファのチェック時に特定した破綻箇所と量を用いて、マクロブロック間やスライス間、ピクチャ間の画質レベルに大きな差が生じないようにすることができる。
例えば、バッファチェッカ部24のチェック結果からデコーダバッファが破綻(オーバーフロー)していることが判明した場合、デコーダバッファのバッファ占有量をシミュレートした結果は例えば図6に示すようになる。図6では区間1−2のストリームの符号量によりデコーダバッファが破綻(オーバーフローが発生)していることを示しているので、この区間1−2の画像信号を再エンコードする。
再エンコード時にはデコーダバッファの破綻箇所が分かっているので、デコーダバッファの破綻箇所より以前から少しずつ符号量を抑制することができる。これにより、従来のバッファ破綻を防ぐ方法にあった、極端な符号量制御により画質レベルが均一にならない欠点を克服できる。また、符号量の抑制は、デコーダバッファのチェック時に特定したデコーダバッファの破綻量だけ行えばよく、マージンは必要ない。
以上のように、本実施の形態の動画像符号化装置によれば、エンコード後にデコーダバッファが破綻するかどうかをチェックし、デコーダバッファが破綻した場合のみ、その破綻箇所を含む区間のビットストリームは破棄する一方、その破綻箇所を含むビットストリームの区間に対応した画像信号の区間だけを、符号化されたビットストリームがデコーダバッファのバッファを破綻させないように再エンコードする。この再エンコード時は、デコーダバッファのチェック時に特定したデコーダバッファが破綻する箇所と量を用いて、マクロブロック間やスライス間、ピクチャ間の画質レベルに大きな差が生じないようにする。これにより、本実施の形態によれば、デコーダバッファの破綻を防ぐために極端な符号量制御を行わないので、画質を均一にしながらバッファの破綻を防ぐことができる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、コンピュータにより図4のフローチャートの各手順をコンピュータにより実行させる動画像符号化プログラムも包含するものである。この動画像符号化プログラムは、記録媒体に記録されていて記録媒体からコンピュータに取り込まれてもよいし、ネットワークを介して配信されてコンピュータにダウンロードされてもよいし、予め装置内にファームウェアとして組み込まれていてもよい。
本発明の動画像符号化装置の一実施の形態のブロック図である。 図1の動画像符号化装置におけるストリームバッファ部の一例の構成を示す図である。 図1の動画像符号化装置において、エンコードの区間の一例の説明図である。 図1の動作説明用フローチャートである。 図1の動画像符号化装置において、デコーダバッファが破綻しない場合のバッファ占有量の変化の一例を示す図である。 図1の動画像符号化装置において、デコーダバッファが破綻した場合のバッファ占有量と再エンコードの区間の一例を示す図である。 従来の動画像符号化装置の一例のブロック図である。 従来の動画像符号化装置において、デコーダバッファが破綻しない場合のバッファ占有量を示す図である。
符号の説明
21 画像信号
22 エンコーダ部
23 ストリームバッファ部
24 バッファチェッカ部
25 スイッチ
26 ビットストリーム
30〜32 バッファ(buffer)

Claims (4)

  1. 動画像である画像信号を符号化して得たストリームを復号するデコーダにおけるバッファが破綻することがないように、前記バッファに相当する仮想的なデコーダバッファを想定してそのデコーダバッファが破綻しないように符号量制御を行って前記画像信号の符号化を行う動画像符号化装置において、
    前記画像信号を最初に全て前記符号量制御無しに符号化して複数の符号化単位画像が時系列的に合成されたストリームを出力するエンコード手段と、
    前記エンコード手段から出力された前記ストリームの符号量に基づき、前記符号化単位画像毎に前記デコーダバッファのバッファ占有量を算出してそのバッファ占有量の推移をシミュレートし、前記バッファ占有量が予め定めた所定の範囲内にあるかどうか比較して、前記バッファ占有量が前記所定の範囲内にあるとき前記デコーダバッファが破綻しないと判定し、前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えたとき前記デコーダバッファの破綻であると判定するバッファチェック手段と、
    前記バッファチェック手段から前記デコーダバッファが破綻しないとの判定結果が得られたときは前記ストリームをそのまま出力し、前記デコーダバッファが破綻するとの判定結果が得られたときは、前記ストリーム中の前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えた時点の前記符号化単位画像を含み、かつ、複数の符号化単位画像からなる所定の信号区間の前記ストリームを破棄するスイッチ手段と、
    前記バッファチェック手段が前記デコーダバッファが破綻すると判定した時に、前記バッファチェック手段から前記ストリーム中の前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像と前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えた量に基づいて、前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像を含む前記所定の信号区間に対応した前記画像信号の信号区間を前記エンコード手段に入力させて、前記量に応じて再エンコードさせる手段と
    を有することを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 前記エンコード手段から出力される前記ストリームは、二以上の前記符号化単位画像からなるグループ単位で時系列的に合成されており、前記所定の信号区間は、一又は二以上の前記グループからなることを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  3. 動画像である画像信号を符号化して得たストリームを復号するデコーダにおけるバッファが破綻することがないように、前記バッファに相当する仮想的なデコーダバッファを想定してそのデコーダバッファが破綻しないように符号量制御を行って前記画像信号の符号化をコンピュータにより実行させる動画像符号化プログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記画像信号を最初に全て前記符号量制御無しに符号化して複数の符号化単位画像が時系列的に合成されたストリームを生成する第1のステップと、
    前記ストリームの符号量に基づき、前記符号化単位画像毎に前記デコーダバッファのバッファ占有量を算出してそのバッファ占有量の推移をシミュレートする第2のステップと、
    前記バッファ占有量が予め定めた所定の範囲内にあるかどうか比較して、前記バッファ占有量が前記所定の範囲内にあるとき前記デコーダバッファが破綻しないと判定し、前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えたとき前記デコーダバッファの破綻であると判定する第3のステップと、
    前記第3のステップにより前記デコーダバッファが破綻しないとの判定結果が得られたときは前記ストリームをそのまま出力し、前記デコーダバッファが破綻するとの判定結果が得られたときは、前記ストリーム中の前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えた時点の前記符号化単位画像を含み、かつ、複数の符号化単位画像からなる所定の信号区間の前記ストリームを破棄する第4のステップと、
    前記第3のステップにより前記デコーダバッファが破綻すると判定した時に、前記第3のステップにより得られる前記ストリーム中の前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像と前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えた量に基づいて、前記バッファ占有量が前記所定の範囲を超えた時点の符号化単位画像を含む前記所定の信号区間に対応した前記画像信号の信号区間を、前記量に応じて再エンコードする第5のステップと
    を実行させることを特徴とする動画像符号化プログラム。
  4. 前記ストリームは、二以上の前記符号化単位画像からなるグループ単位で時系列的に合成されており、前記所定の信号区間は、一又は二以上の前記グループからなることを特徴とする請求項3記載の動画像符号化プログラム。
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