JP2008109040A - 回路基板 - Google Patents

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一也 早坂
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Abstract

【課題】簡単な構造で、低減させる不要輻射の周波数を容易に変更することができる回路基板を提供する。
【解決手段】回路基板10が有する電源パターンに、所定の長さの導電パターン28の端部を接続することによって、電源パターンを伝搬する不要輻射Fが、電源パターンと導電パターン28の二手に分かれる(以降、この位置を分岐点と記載する)。導電パターン28に向う不要輻射Fは、導電パターン28の先端部28Aで全反射して再び分岐点に戻る。このとき導電パターン28は、導電パターン28の先端部28Aから戻ってきた不要輻射Fと、電源パターンを伝搬して分岐点に到達する不要輻射Fとが逆位相になる所定の長さを有しているので、これらの不要輻射F、F同士が分岐点で合成されて打ち消し合う。これにより、回路基板10に発生した不要輻射Fを簡単なオープンスタブの構造で低減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電源パターン及びグランドパターンを有する回路基板に関する。
回路基板の不要輻射(EMI)対策として、従来は、グランド強化、導電性の貼付物によるシールド、電波吸収体による輻射の吸収等が行われてきた。
しかし、固有の振動数の不要輻射に対して十分な輻射低減の効果を発揮させるためには、過剰な量の導電性の貼付物を用いたり、又は基板を大幅に変更する必要がある。よって、不要輻射対策を施すのが面倒であり、製造コストの点でも問題があった。
図10の側断面図に示すように、特許文献1の回路基板200は、複数の絶縁層202、204、206を介して、配線パターン212、電源パターン210、及びグランドパターン208が積層されている。
また、図11の平面図に示すように、絶縁層202の上には、複数のIC214やLSI216等が実装されている。
図12の平面図に示すように、グランドパターン208の周辺にはスリット218を設けることによって導通路220が形成されている。導通路220は中央部が切断されており、図10に示すように、内部にメッキが施されたビアホール222を介して、導通路220の切断端220A、220Bが絶縁層202上に設けられた抵抗素子224に接続されている。すなわち、導通路220がショートスタブとなっている。
よって、定在波の電気エネルギーを抵抗素子224で消費して熱エネルギーに変換することで、グランドパターン208及び電源パターン210からなる給電系の給電インピーダンスの低減や、回路基板200に接続されるケーブル(不図示)等からの不要輻射を低減することができる。
しかし、特許文献1の回路基板200は、ショートスタブの形態をとっているので、その構成上、導通路220の調整長さには限度があり、固有の周波数の不要輻射が低減できるように調整するのが難しい。
特開2000−49429号公報
本発明は係る事実を考慮し、簡単な構造で、低減させる不要輻射の周波数を容易に変更することができる回路基板を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、電源パターン及びグランドパターンを有する回路基板において、前記電源パターン又は前記グランドパターンに端部が接続された所定の長さの導電パターンを備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、回路基板が電源パターン及びグランドパターンを有している。そして、電源パターン又はグランドパターンに、所定の長さの導電パターンの端部が接続されている。
よって、電源パターン又はグランドパターンを伝搬する不要輻射が、電源パターン又はグランドパターンと導電パターンとの二手に分かれる(以降、この位置を分岐点と記載する)。
そして、導電パターンに向う不要輻射は、導電パターンの先端部で全反射して再び分岐点に戻る。
このとき導電パターンは、導電パターンの先端部から戻ってきた不要輻射と、電源パターン又はグランドパターンを伝搬して分岐点に到達する不要輻射とが逆位相になる所定の長さを有しているので、これらの不要輻射同士が分岐点で合成されて打ち消し合う。
これにより、回路基板に発生した不要輻射を簡単なオープンスタブの構造で低減することができる。また、導電パターンの長さを変えるだけで、低減させる不要輻射の周波数を容易に変更することができる。
請求項2に記載の発明は、前記導電パターンは、連結部材を介して連結された複数の導電路によって形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、連結部材を介して複数の導電路を連結することにより導電パターンが形成されている。
よって、複数の導電路を連結することにより導電パターンの長さを調整し、低減させたい不要輻射の周波数に対応した長さにすることができる。
請求項3に記載の発明は、前記連結部材の少なくとも1つは、抵抗素子であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、連結部材としての抵抗素子を介して複数の導電路を連結することにより導電パターンが形成されている。
よって、導電パターンの物理的な長さを容易に調整できる。
請求項4に記載の発明は、前記連結部材の少なくとも1つは、リアクタンス素子であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、連結部材としてのリアクタンス素子を介して複数の導電路を連結することにより導電パターンが形成されている。
よって、実際の長さよりも長い導電パターンを用いた場合と同じ効果が得られ、電気的な長さを調整することができる。
これにより、短い導電パターンしか配置できないスペースにおいても、低減させたい不要輻射の周波数に対応した長さとすることができる。
また、導電パターンが形成されてしまった後からでも、容易に電気的な長さを調整し直すことができる。
請求項5に記載の発明は、前記連結部材の少なくとも1つは、キャパシタンス素子であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、連結部材としてのキャパシタンス素子を介して複数の導電路を連結することにより導電パターンが形成されている。
よって、実際の長さよりも短い導電パターンを用いた場合と同じ効果が得られ、電気的な長さを調整することができる。
これにより、導電パターンが形成されてしまった後からでも、低減させたい不要輻射の周波数に対応した長さに容易に調整し直すことができる。
請求項6に記載の発明は、前記導電パターンは、分岐されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明では、分岐した導電パターンのそれぞれの長さを調整することによって、不要輻射同士を分岐点で打ち消し合わせるための微調整を行うことができる。
これにより、限られたスペースにおいて導電パターンの長さ調整の自由度を増やすことができる。
請求項7に記載の発明は、前記導電パターンは、1つの導電路によって形成されていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明では、1つの導電路によって導電パターンが形成されている。
よって、より簡単な構造の導電パターンで、回路基板に発生した不要輻射を低減することができる。
請求項8に記載の発明は、前記導電パターンは、プリント基板パターンであることを特徴としている。
請求項8に記載の発明では、導電パターンをプリント基板パターンとすることによって、任意の導電パターンを容易に形成することができる。
請求項9に記載の発明は、前記導電パターンは、リード線、導電箔、又は導電布であることを特徴としている。
請求項9に記載の発明では、リード線、導電箔、又は導電布を導電パターンとすることにより、切断等により容易に導電パターンの物理的な長さの調整を行うことができる。
本発明は上記構成としたので、簡単な構造で、低減させる不要輻射の周波数を容易に変更することができる。
図面を参照しながら、本発明の実施形態に回路基板を説明する。
なお、本実施形態では、配線パターン、電源パターン、及びグランドパターンが積層された回路基板の例を示すが、電源パターン及びグランドパターンを有するさまざまな回路基板に対して本実施形態を適用することができる。
まず、本発明の第1の実施形態に係る回路基板10について説明する。
図1は、第1の実施形態の回路基板10の平面図である。図1のA−A断面図である図2に示すように、回路基板10は、配線パターン12や給電系を構成する電源パターン14及びグランドパターン16が下からこの順に積層された構造となっている。
そして、配線パターン12と電源パターン14の間、電源パターン14とグランドパターン16の間、及びグランドパターン16の上面には絶縁層18が形成されている。
配線パターン12、電源パターン14、グランドパターン16は、例えば金属箔やメッキ等で構成される。
また、図1に示すように、最上層の絶縁層18上には、IC20やLSI22等が複数実装され、これらのIC20やLSI22等は、この最上層の絶縁層18上に設けられた配線パターン(不図示)、グランドパターン16、電源パターン14、配線パターン12に接続されて、動作電力の供給を受けたり、信号の授受等を行うことにより動作する。
また、図2に示すように、電源パターン14下面の絶縁層18には、この絶縁層18を貫通するビアホール24が穿設されている。
ビアホール24の内部にはメッキ等の方法により接続導体26が形成され、この接続導体26の上端部が電源パターン14と接続されている。そして、この接続導体26の下端部は、最下層の絶縁層18下面に形成された導電パターン28の端部と接続されている。
導電パターン28は、端部の1点のみが接続導体26の下端部と接続されている。すなわち、導電パターン28の端部の1点のみが電源パターン14と接続されている。
また、後に述べるように、導電パターン28は、電源パターン14を伝搬してきた不要輻射が電源パターン14と接続導体26とに二手に分かれる位置を分岐点Dとしたときに、電源パターン14を伝搬してきて分岐点Dに到達する不要輻射Fと導電パターン28の先端から戻ってきて分岐点Dに到達した不要輻射Fとが逆位相になるような所定の長さを有している。
最下層の絶縁層18を下面から見た図3の平面図に示すように、導電パターン28はメッキにより形成されたプリント基板パターンとなっている。
さらに、複数の導電路30が連結部材としての抵抗素子32によって連結されている。抵抗素子32の抵抗値は0Ωとなっている。
次に、本発明の第1の実施形態に係る回路基板10の作用及び効果について説明する。
まず、不要輻射を低減する原理について説明する。
図4に示すように、電源パターン14から枝分かれするように、この電源パターン14に導電パターン28の端部の1点のみが接続され、導電パターン28がオープンスタブの形態をとっている場合、電源パターン14を伝搬してきた不要輻射Fは、そのまま電源パターン14を伝搬し続ける不要輻射Fと、導電パターン28を伝搬する不要輻射Fの二手に分かれる。
不要輻射Fが二手に分かれたこの位置を分岐点Dとすると、導電パターン28に向う不要輻射Fは、導電パターン28の先端部28Aで全反射して再び分岐点Dに戻る。
このとき導電パターン28の長さLが、電源パターン14を伝搬してきて分岐点Dに到達する不要輻射Fと導電パターン28の先端部28Aから戻ってきて分岐点Dに到達した不要輻射Fとが逆位相になる(不要輻射Fと不要輻射Fの位相差が180゜になる)長さである場合には、これらの不要輻射Fと不要輻射Fとが分岐点Dで合成されて打ち消し合い、これによって不要輻射Fが低減される。
すなわち、不要輻射Fの波長をλ、周波数をf、光速をCとすれば、第1の実施形態における導電パターン28の所定の長さとは、L=λ/4=(C/f)/4の式を満たす長さLのことである。
この原理を用いて、第1の実施形態の回路基板10による不要輻射の低減効果について説明すると、図2に示すように、電源パターン14を伝搬してきた不要輻射Fは、そのまま電源パターン14を伝搬し続ける不要輻射Fと、接続導体26を伝搬する不要輻射Fの二手に分かれる。
不要輻射Fが二手に分かれたこの位置を分岐点Dとすると、接続導体26に向う不要輻射Fは、図3に示す導電パターン28を伝搬して、この先端部28Aで全反射する。そして、接続導体26を介して再び分岐点Dに戻る。
このとき導電パターン28は、電源パターン14を伝搬してきて分岐点Dに到達する不要輻射Fと、導電パターン28の先端部28Aから戻ってきて接続導体26を介して分岐点Dに到達した不要輻射Fとが逆位相になるような所定の長さを有しているので、不要輻射Fと不要輻射Fが分岐点Dで合成されて打ち消し合う。
よって、回路基板10に発生した不要輻射Fを簡単なオープンスタブの構造の導電パターン28によって低減することができる。
また、複数の導電路30を連結することにより導電パターン28の物理的な長さを調整し、低減させる不要輻射の周波数に対応した長さにすることができる。また、この連結は抵抗素子32を介して行うので接続が簡単であり、導電パターン28の物理的な長さを容易に調整することができる。
また、導電パターン28はプリント基板パターンなので、任意の導電パターン28を容易に形成することができる。
なお、第1の実施形態では、抵抗素子32の抵抗値を0Ωとしたが、他の抵抗値を有する抵抗素子を用いてもよい。抵抗値が0Ωの抵抗素子を用いると、抵抗素子を接続することによって電気的な長さが変わることがないので、導電パターン28の物理的な長さ調整を容易に行うことができる。また、抵抗素子を用いずに、ハンダ等によって導電路30同士を連結してもよい。
また、抵抗素子32の数や配置は、必要に応じて適宜決めればよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係る回路基板38について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態において、連結部材として用いられた抵抗素子32をリアクタンス素子にしたものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
第2の実施形態では、第1の実施形態で示した接続導体26の下端部が、最下層の絶縁層18下面に形成された導電パターン34の端部と接続されている。すなわち、導電パターン34の端部の1点のみが電源パターン14と接続されている。
最下層の絶縁層18を下面から見た図5の平面図に示すように、導電パターン34はメッキにより形成されたプリント基板パターンとなっている。
さらに、複数の導電路30が、連結部材であるリアクタンス素子としてのコイル36によって連結されている。導電路30と接続導体26の下端部とは抵抗素子32によって連結されている。
また、導電パターン34は、電源パターン14を伝搬してきた不要輻射が電源パターン14と接続導体26とに二手に分かれる位置を分岐点Dとしたときに、電源パターン14を伝搬してきて分岐点Dに到達する不要輻射と導電パターン34の先端から戻ってきて分岐点Dに到達した不要輻射とが逆位相になるような所定の長さを有している。
次に、本発明の第2の実施形態に係る回路基板の作用及び効果について説明する。
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の作用によって、不要輻射Fと不要輻射Fとが分岐点Dで合成されて打ち消し合い、これによって不要輻射Fが低減される。
また、コイル36を導電パターン34中に設けることによって、実際の導電パターン34の長さよりも長い導電パターンを用いた場合と同じ効果が得られ、電気的な長さを調整することができる。
これにより、短い導電パターンしか配置できないスペースにおいても、低減させたい不要輻射の周波数に対応した長さとすることができる。
また、導電パターンが形成されてしまった後からでも、容易に電気的な長さを調整し直すことができる。
なお、第2の実施形態では、リアクタンス素子としてコイル36を用いた例を示したが、実際の導電パターン34の長さよりも長い導電パターンを用いた場合と同じ効果が得られるものであればよい。
また、コイル36の数や配置は、必要に応じて適宜決めればよい。
次に、本発明の第3の実施形態に係る回路基板40について説明する。
第3の実施形態は、第1の実施形態において、連結部材として用いられた抵抗素子32をキャパシタンス素子にしたものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
第3の実施形態では、第1の実施形態で示した接続導体26の下端部が、最下層の絶縁層18下面に形成された導電パターン42の端部と接続されている。すなわち、導電パターン42の端部の1点のみが電源パターン14と接続されている。
最下層の絶縁層18を下面から見た図6の平面図に示すように、導電パターン42はメッキにより形成されたプリント基板パターンとなっている。
さらに、複数の導電路30が、連結部材であるキャパシタンス素子としてのコンデンサ44によって連結されている。導電路30と接続導体26の下端部とは抵抗素子32によって連結されている。
また、導電パターン42は、電源パターン14を伝搬してきた不要輻射が電源パターン14と接続導体26とに二手に分かれる位置を分岐点Dとしたときに、電源パターン14を伝搬してきて分岐点Dに到達する不要輻射と導電パターン42の先端から戻ってきて分岐点Dに到達した不要輻射とが逆位相になるような所定の長さを有している。
次に、本発明の第3の実施形態に係る回路基板の作用及び効果について説明する。
第3の実施形態では、第1の実施形態と同様の作用によって、不要輻射Fと不要輻射Fとが分岐点Dで合成されて打ち消し合い、これによって不要輻射Fが低減される。
また、コンデンサ44を導電パターン42中に設けることによって、実際の導電パターン42の長さよりも短い導電パターンを用いた場合と同じ効果が得られ、電気的な長さを調整することができる。
これにより、導電パターンが形成されてしまった後からでも、容易に電気的な長さを調整し直すことができる。
なお、第3の実施形態では、キャパシタンス素子としてコンデンサ44を用いた例を示したが、実際の導電パターン34の長さよりも短い導電パターンを用いた場合と同じ効果が得られるものであればよい。
また、コンデンサ44の数や配置は、必要に応じて適宜決めればよい。
次に、本発明の第4の実施形態に係る回路基板46について説明する。
第4の実施形態は、第1の実施形態において、導電パターンを分岐させたものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
第4の実施形態では、第1の実施形態で示した接続導体26の下端部が、最下層の絶縁層18下面に形成された導電パターン48の端部と接続されている。すなわち、導電パターン48の端部の1点のみが電源パターン14と接続されている。
最下層の絶縁層18を下面から見た図7の平面図に示すように、導電パターン48はメッキにより形成されたプリント基板パターンとなっている。
さらに、複数の導電路30が連結部材である抵抗素子32によって連結され、また、導電路30は途中の分岐点Kで二手に分岐されている。導電路30と接続導体26の下端部とは抵抗素子32によって連結されている。
また、電源パターン14を伝搬してきた不要輻射Fが電源パターン14と接続導体26とに二手に分かれる位置を分岐点Dとすると、電源パターン14を伝搬してきて分岐点Dに到達する不要輻射Fと、二手に分かれた導電パターン48A、48Bのそれぞれの先端から戻ってきて分岐点Dに到達した不要輻射F、Fとが合成されたときに、打ち消し合うような位相差にそれぞれの不要輻射がなるように、導電パターン48は所定の長さを有している。
次に、本発明の第4の実施形態に係る回路基板の作用及び効果について説明する。
第4の実施形態では、第1の実施形態と同様の作用によって、不要輻射Fと不要輻射F、Fとが分岐点Dで合成されて打ち消し合い、これによって不要輻射Fが低減される。
また、分岐した導電パターン48A、48Bのそれぞれの長さを調整することによって、不要輻射同士を分岐点Dで打ち消し合わせるための微調整を行うことができる。
これにより、限られたスペースにおいて導電パターンの長さ調整の自由度を増やすことができる。
なお、第4の実施形態では、分岐点Kで導電路30が二手に分岐された例を示したが、分岐する数や分岐点の数はいくつであってもよいし、分岐点の位置も与えられたスペースに応じて適宜決めればよい。
また、導電パターン48は、抵抗素子32によって導電路30を連結したものでなく、一続きの導電路30のみによって形成されていてもよい。
次に、本発明の第5の実施形態に係る回路基板50について説明する。
第5の実施形態は、第1の実施形態において、1つの導電路によって導電パターンを形成したものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
第5の実施形態では、回路基板50の電源パターン14を取り出して示した平面図である図8に示すように、電源パターン14のコーナー部付近に銅の端子52が突設されている。そして、端子52に導電パターン54の端部の1点のみが端子52と接続されている。すなわち、導電パターン54の端部の1点のみが電源パターン14と接続されている。また、導電パターン54は、1つの導電路としてのリード線が用いられている。
また、導電パターン54は、電源パターン14を伝搬してきた不要輻射が電源パターン14と導電パターン54とに二手に分かれる位置を分岐点Hとしたときに、電源パターン14を伝搬してきて分岐点Hに到達する不要輻射Fと導電パターン54の先端から戻ってきて分岐点Hに到達した不要輻射Fとが逆位相になるような所定の長さを有している。
次に、本発明の第5の実施形態に係る回路基板の作用及び効果について説明する。
第5の実施形態では、第1の実施形態と同様の作用によって、不要輻射Fと不要輻射Fとが分岐点Hで合成されて打ち消し合い、これによって不要輻射Fが低減される。
また、1つの導電路によって導電パターン54が形成されているので、より簡単な構造の導電パターンで、回路基板50に発生した不要輻射を低減することができる。
また、導電パターン54にリード線を用いているので、切断等により容易に導電パターンの物理的な長さの調整を行うことができる。導電パターン54は導電性のある材料ならばよく、リード線以外に導電箔や導電布等を用いても同様の効果を得ることができる。
なお、第1〜第4の実施形態では、導電パターン28、34、42、48にプリント基板パターンを用いた例を示したが、これに限らず、リード線、導電箔、又は導電布等を用いてもよい。これらの材料を用いることによって切断等により容易に導電パターンの物理的な長さの調整を行うことができる。
また、第1〜第5の実施形態では、導電パターン28、34、42、48、54を電源パターン14に接続した例を示したが、導電パターン28、34、42、48、54をグランドパターン16に接続してもよい。導電パターンをグランドパターン16に接続した場合においても、導電パターンを電源パターン14に接続した場合と同様の効果を得ることができる。
また、第1〜第4の実施形態では、導電パターン28、34、42、48を最下層の絶縁層18下面に設けた例を示したが、どの層に設けてもよい。どの層に導電パターンが設けられたとしても第1〜第4の実施形態を適用すれば、限られたスペースを有効に使って不要輻射を低減することができる。導電パターンは、直線的に配置されることが好ましいが、スペースの形状に応じて任意の形態に配置しても不要輻射の十分な低減効果を得ることができる。
また、導電パターンは、1つの電源パターン14又はグランドパターン16に対して複数設けてもよい。
また、第1〜第4の実施形態を自由に組み合わせて用いてもよい。例えば、図9(A)〜(C)に示すように、抵抗素子32、コイル36、コンデンサ44を混在させて、導電路30を連結し、物理的な長さや電気的な長さを調整してもよい。
また、第1〜第5の実施形態において、図3、図5、図6、図8の不要輻射F、図7の不要輻射F、F、Fは、説明の都合上、導電パターン28、34、42、48、54の外側に記載したが、導電パターン28、34、42、48、54の内部を伝搬するものである。
本発明の第1の実施形態に係る回路基板を示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る回路基板を下面側から見た平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る回路基板による不要輻射低減の原理を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る回路基板を下面側から見た平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る回路基板を下面側から見た平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る回路基板を下面側から見た平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る電源パターンの平面図である。 本発明の実施形態に係る導電路の連結方法の変形例である。 従来の回路基板を示す断面図である。 従来の回路基板を示す平面図である。 従来の回路基板のグランドパターンを示す平面図である。
符号の説明
10 回路基板
14 電源パターン
16 グランドパターン
28 導電パターン
30 導電路
32 抵抗素子
34 導電パターン
36 コイル(リアクタンス素子)
38 回路基板
40 回路基板
42 導電パターン
44 コンデンサ(キャパシタンス素子)
46 回路基板
48 導電パターン
54 導電パターン

Claims (9)

  1. 電源パターン及びグランドパターンを有する回路基板において、
    前記電源パターン又は前記グランドパターンに端部が接続された所定の長さの導電パターンを備えることを特徴とする回路基板。
  2. 前記導電パターンは、連結部材を介して連結された複数の導電路によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記連結部材の少なくとも1つは、抵抗素子であることを特徴とする請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記連結部材の少なくとも1つは、リアクタンス素子であることを特徴とする請求項2又は3に記載の回路基板。
  5. 前記連結部材の少なくとも1つは、キャパシタンス素子であることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の回路基板。
  6. 前記導電パターンは、分岐されていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の回路基板。
  7. 前記導電パターンは、1つの導電路によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  8. 前記導電パターンは、プリント基板パターンであることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の回路基板。
  9. 前記導電パターンは、リード線、導電箔、又は導電布であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の回路基板。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014160796A (ja) * 2013-01-24 2014-09-04 Kyocera Corp 配線基板および電子装置
JP2016100826A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 デバイス株式会社 ノイズキャンセラ装置
WO2023105768A1 (ja) * 2021-12-10 2023-06-15 日本たばこ産業株式会社 エアロゾル生成装置の電源ユニット

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