JP2008109037A - 表面処理装置及び方法 - Google Patents

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徹哉 石井
Shinichi Kawasaki
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Abstract

【課題】被処理物を相対移動させながら処理流体を被処理物に噴き付けて表面処理を行なう装置において、被処理物の端部の過剰処理(ローディング効果)を防止する。
【解決手段】噴き出し部31の左側(一側)に第1吸い込み部32Lを配置し、右側(反対側)に第2吸い込み部32Rを配置する。間隔調節機構40にて噴き出し部31と各吸い込み部32L,32Rとの間隔を調節可能にする。処理流体を噴き出し部31から噴き出すとともに、移動機構12にて被処理物Wを左右方向へ移動させる。被処理物Wの右端部(第2側の端部)を処理する際は、噴き出し部31と第1吸い込み部32Lとの間隔を小さくする。これにより、ローディング効果の起きる領域を小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス基板や半導体ウェハ等の被処理物に処理ガス等の処理流体を噴き付けることにより、エッチング、洗浄、成膜、表面改質等の表面処理を行なう装置及び方法に関する。
この種の表面処理装置として、例えば、処理ヘッドの吹出し口から処理ガスを被処理物に吹き付けながら、被処理物を処理ヘッドに対し一方向に相対移動させるスキャン方式の装置がある(例えば特許文献1参照)。処理ガスは、処理ヘッドと被処理物との間の処理通路を処理ヘッドの吸い込み口に向かって流れる。この過程で、処理ガス中の反応性成分が被処理物の表面上で反応を起こし、被処理物のエッチング等の表面処理がなされる。処理済みのガスや反応副生成物は、吸い込み口から吸引排気される。
特許文献1では、吸い込み口のさらに外側に不活性ガスの吹出し部を設け、処理領域の周りを不活性雰囲気で囲むようにしている。これにより、処理工程の効率化及び歩留まりの向上を図っている。
特開2002−151494号公報
処理ヘッドが被処理物の中央部上をスキャンしている時は、処理ガスが被処理物上を吹出し口の側から吸い込み口の側へ流れていくにしたがって、処理ガス中の反応性成分が反応により漸次消費され濃度が減少していく。一方、処理ヘッドが相対的に外側から被処理物の端部上に入って来る時や被処理物の端部上から外側へ出て行く時は、吹出し口が被処理物の端部より外側に位置し吸い込み口が被処理物の端部上に位置する状態が存在し得る。この状態では、吹出し口から吹出された処理ガスが被処理物の端部に達するまでは、反応性成分が消費されずに高濃度を維持し、被処理物の端部に達してはじめて反応性成分の消費が開始される。そのため、被処理物の端部は、高濃度の反応性成分によって中央部よりも過度に処理されてしまう。これをローディング効果という。したがって、被処理物の端部は製品として使用に供することができず、廃棄せざるを得ない。処理ヘッドの吹出し口と吸い込み口の間の距離を短くすれば、このようなローディング効果が起きる領域の幅を狭くできる。しかし、そうすると、処理ガスが吹出し口から出て吸い込み口に吸込まれるまでの時間が短くなり、被処理物の表面上で十分に反応し得ないまま吸い込み口に吸込まれることになる。したがって、処理速度の低下を招くとともに、処理ガスのロスが大きくなる。被処理物のダミーを作成し、これを被処理物の端部に継ぎ足しておくことにより、被処理物の端部でも処理流体の反応性成分が被処理物の中央部と同様の濃度分布になるようにすることも考えられるが、被処理物と同質のダミーを常に用意するのは困難である。
上記問題点を解決するために、本発明は、被処理物に処理ガス等の処理流体を噴き付けて前記被処理物の表面を処理する装置であって、
(A) 前記被処理物と対向すべき処理ヘッドと、
(B) 前記処理ヘッドに対し前記被処理物を一方向に相対移動させる移動機構と、
(C) 間隔調節機構と、
を備え、前記処理ヘッドが、
(a) 前記処理流体を噴き出す噴き出し口を有する噴き出し部と、
(b) 前記噴き出し口から前記一方向に離れて処理流体を吸い込む吸い込み口を有する吸い込み部と、
を含み、前記間隔調節機構が、前記噴き出し部と吸い込み部を前記処理ヘッドと被処理物との相対位置に応じて前記一方向に相対変位させて、前記噴き出し口と吸い込み口の間隔を調節することを第1の特徴とする。
これにより、被処理物の端部を処理する際、ローディング効果の起きる領域を減じることができ、被処理物の端部のローディング効果を抑制することができる。
前記噴き出し口又は吸い込み口と被処理物との相対位置と、前記噴き出し口と吸い込み口の間隔との関係は、例えば一次関数で表されるのが好ましい。
前記一方向の例えば一側(移動機構による移動方向の前方でもよく後方でもよい)に噴き出し口が配置され、反対側に吸い込み口が配置されている。
前記間隔調節機構は、前記処理ヘッドが前記被処理物における前記一方向の反対側の端部の近傍に位置しているときは、前記間隔を相対的に小さくし、前記処理ヘッドが前記被処理物における前記反対側端部近傍より前記一側寄りに位置しているときは、前記間隔を相対的に大きくすることが好ましい。
これにより、被処理物の端部のローディング効果を抑制することができるとともに、被処理物の内側部分では十分な処理がなされるようにすることができる。
前記噴き出し部又は吸い込み部が、前記一方向に変形可能なフレキシブル部材にて構成されているのが好ましい。このフレキシブル部材に前記間隔調節機構が接続されていることが好ましい。
これにより、間隔調節を簡易に行なうことができる。
前記処理ヘッドの前記噴き出し口と吸い込み口の間には、通路画成部材が、前記間隔調節を許容するようにして設けられていることが好ましい。
この通路画成部材により、噴き出し口から吸い込み口までの処理流体の通路を画成でき、処理流体が噴き出し口から吸い込み口へ確実に流れるようにすることができる。
前記通路画成部材は、例えば、前記噴き出し口と吸い込み口の間に繰り出し・巻き取り可能に張られたベルト状の部材にて構成されていてもよい。
噴き出し口と吸い込み口の間隔調節に合わせて、前記ベルト状部材を前記噴き出し口と吸い込み口の間に繰り出したり、前記噴き出し口と吸い込み口の間から巻き取ったりすることにより、噴き出し口から吸い込み口までの処理通路画成部分を簡易に拡縮でき、噴き出し口と吸い込み口の間隔に関わらず噴き出し口から吸い込み口までの処理通路を確実に画成することができる。
前記通路画成部材は、多数の孔を有して前記噴き出し口又は吸い込み口に被さるように配置された多孔部材にて構成されていてもよい。
これにより、噴き出し口と吸い込み口の間隔に関わらず、通路画成部材の孔を通して処理流体の噴き出し又は吸引を行なうことができる。
また、本発明は、被処理物に処理ガス等の処理流体を噴き付けて前記被処理物の表面を処理する装置であって、
(A) 前記被処理物と対向すべき処理ヘッドと、
(B) 前記処理ヘッドに対し前記被処理物を一方向に相対移動させる移動機構と、
(C) 間隔調節機構と、
を備え、前記処理ヘッドが、
(a) 前記処理流体を噴き出す噴き出し口を有する噴き出し部と、
(b) 前記噴き出し口から前記一方向の第1の側に離れて処理流体を吸い込む第1吸い込み口を有する第1吸い込み部と、
(c) 前記噴き出し口から前記一方向の前記第1側とは反対の第2の側に離れて処理流体を吸い込む第2吸い込み口を有する第2吸い込み部と、
を含み、前記間隔調節機構が、前記噴き出し部及び第1、第2吸い込み部を互いに前記処理ヘッドと被処理物との相対位置に応じて前記一方向に相対変位させて前記噴き出し口と各吸い込み口の間隔を調節することを第2の特徴とする。
これによって、被処理物の端部を処理する際、ローディング効果の起きる領域を減じることができ、被処理物の両端部のローディング効果を抑制することができる。
第2の特徴において、前記間隔調節機構は、前記被処理物における前記第1側の端部の近傍に前記処理ヘッドが位置しているときは、前記噴き出し口を前記第2吸い込み口に接近させ、前記被処理物における前記第2側の端部の近傍に前記処理ヘッドが位置しているときは、前記噴き出し口を前記第1吸い込み口に接近させることが好ましい。
これによって、被処理物の両端部のローディング効果を確実に抑制することができる。
第2の特徴において、前記間隔調節機構は、例えば、前記第1吸い込み口の近傍に配置された第1ローラと、前記第2吸い込み口の近傍に配置された第2ローラと、これら第1、第2のローラの間を被うように張られるとともに各ローラに繰り出し・巻き取り可能に掛け回されたベルト状部材とを含むのが好ましい。
ベルト状部材(通路画成部材)により、噴き出し口から吸い込み口までの処理流体の通路を画成でき、処理流体が噴き出し口から吸い込み口へ確実に流れるようにすることができる。
前記ベルト状部材に開口が形成され、この開口の周縁に前記噴き出し部の噴き出し口の周縁が接合されていることが好ましい。
これにより、ベルト状部材と噴き出し部が接合される。前記第1、第2ローラを回転させ、前記ベルト状部材を繰り出したり巻き取ったりすることにより、前記噴き出し部を変位させることができ、前記噴き出し口をスライドさせることができる。
この場合、前記噴き出し部は、フレキシブル部材にて構成されているのが好ましい。
前記ベルト状部材は、環状をなしていてもよい。環状のベルト状部材が前記噴き出し部を囲んでいてもよい。
前記ベルト状部材が、前記第1、第2のローラ間のベルト部分と、前記第1ローラを介して前記ローラ間ベルト部分と角度をなして連なる第1側ベルト部分と、前記第2ローラを介して前記ローラ間ベルト部分と角度をなして連なる第2側ベルト部分とを有しているのが好ましい。
前記処理ヘッドが、前記第1側ベルト部分と対向する第1壁部と、前記第2側ベルト部分と対向する第2壁部とを有し、前記第1側ベルト部分と第1壁部とが、互いの間に前記第1吸い込み口とそれに連なる第1吸い込み路を形成して前記第1吸い込み部を構成し、前記第2側ベルト部分と第2壁部とが、互いの間に前記第2吸い込み口とそれに連なる第2吸い込み路を形成して前記第2吸い込み部を構成しているのが好ましい。
また、本発明は、被処理物に処理ガス等の処理流体を噴き付けて前記被処理物の表面を処理する方法であって、
前記処理流体を噴き出し口から噴き出す工程と、
前記噴き出し口に対し一方向に離れた吸い込み口から処理流体を吸い込む工程と、
前記被処理物を前記噴き出し口又は吸い込み口に対し前記一方向に相対移動させる工程と、
前記噴き出し口と被処理物との相対位置に応じて、前記噴き出し口と吸い込み口の間隔を調節する工程と、
を含むことを第3の特徴とする。
これによって、被処理物の端部を処理する際、ローディング効果の起きる領域を減じることができ、被処理物の端部のローディング効果を抑制することができる。
第3の特徴において、前記一方向に沿って一側に前記噴き出し口を配置し、反対側に前記吸い込み口を配置し、
前記噴き出し口が被処理物における前記一方向の反対側の端部の近傍にあるときは、前記噴き出し口と吸い込み口の間隔を相対的に小さくし、前記噴き出し口が被処理物における前記反対側端部近傍より前記一側寄りにあるときは、前記間隔を相対的に大きくすることが好ましい。
これにより、被処理物の端部のローディング効果を抑制することができるとともに、被処理物の内側部分では十分な処理がなされるようにすることができる。
本発明は、例えば大気圧(常圧)近傍の圧力下で生成したプラズマにて表面処理を行なうのに適用される。ここで、大気圧近傍とは、1.013×104〜50.663×104Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×104〜10.664×104Paが好ましく、9.331×104〜10.397×104Paがより好ましい。
本発明によれば、被処理物の端部を処理する際、ローディング効果の起きる領域を小さくすることができ、被処理物の端部の過剰処理を防止でき、ローディング効果を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、この実施形態では、例えば平面視四角形のガラス基板Wを被処理物とし、この基板Wを大気圧近傍下でプラズマ表面処理している。表面処理の内容は、例えば基板Wの上面に被膜されたアモルファスシリコン等の膜をエッチングするものであるが、これに限定されるものではない。
プラズマ表面処理装置Mは、ステージ10と、プラズマ生成部20と、処理ヘッド30とを備えている。以下、装置Mにおいて、左右に対をなす構成要素について互いを区別するときは、左側のものについては符号にLを付し、右側のものについては符号にRを付すものとする。
ステージ10の上面には、凹部11が形成されている。この凹部11に、処理すべき基板Wが設置されている。基板Wの上面と、ステージ10の凹部11より外側の上面とは略面一になっている。
ステージ10に移動機構12が接続されている。この移動機構12によってステージ10ひいては基板Wが左右方向に移動されるようになっている。
移動機構12を処理ヘッド30に接続し、ステージ10及び基板Wが静止される一方、処理ヘッド30が左右に移動されるようにしてもよい。
プラズマ生成部20には、一対の電極21が設けられている。一方の電極21Lは電源23に接続され、他方の電極21Rは電気的に接地されている。電源23からの電圧供給により電極21,21間に電界が印加され、大気圧グロー放電が生成されるようになっている。少なくとも一方の電極21の対向面には固体誘電体層(図示省略)が設けられている。電極間の空間21aには処理流体源25からのガス路26が接続されている。処理流体源25は、例えばCF、O等の混合ガスからなる処理ガスすなわちガス状の処理流体を生成し、この処理ガスを、ガス路26を介して電極間の放電空間21aに導入する。これによって、処理ガスがプラズマ化され、フッ素ラジカルや酸素ラジカル等の反応性成分が生成される。電極間空間21aから反応性処理ガス路27が処理ヘッド30へ向けて延びている。
図1及び図2に示すように、処理ヘッド30は、左右の壁部35L,35Rと、これら壁部35L,35Rの間に配置された間隔調節機構40と、中央のガス均一化部33及び噴き出し部31と、左右一対の吸い込み部32L,32Rとを備えている。
図2に示すように、ガス均一化部33は、管状をなし前後方向(図1の紙面直交方向)に延びている。ガス均一化部33の長手方向の一端部(図2の手前側の端部)は、プラズマ生成部20からの反応性処理ガス路27に連なり、他端部(図2の紙面奥側の端部)は閉塞されている。ガス均一化部33の管壁には、多数の小孔33aが形成されている。小孔33aに代えて前後方向に延びるスリットであってもよい。ガス均一化部33を構成する管を多孔質セラミック等の多孔質部材で構成してもよい。
プラズマ生成部20からの反応性成分を含む処理ガスは、反応性処理ガス路27を経てガス均一化部33により均一化され、多数の小孔33aから導出されるようになっている。
ガス均一化部33に噴き出し部31が接続されている。噴き出し部31は、耐プラズマ性の樹脂等のフレキシブル部材にて構成されている。噴き出し部31は、前後方向に基板Wに対応する幅を有して略上下に延びる扁平な筒状(ホース状)をなしている。噴き出し部31の内部は、噴き出し路31bを構成し、その下端部(先端部)は噴き出し口31aを構成している。噴き出し部31の上端部(基端部)は、ガス均一化部33を包むように固定されている。これにより、ガス均一化部33の多数の小孔33aが、噴き出し部31の内部の噴き出し路31bに連なっている。これにより、上記反応性成分を含む処理ガスが、ガス均一化部33から噴き出し路31bに均一に導入されるようになっている。
間隔調節機構40は、ベルト状部材41(通路画成部材)と、4つの回転ローラ42とを有している。ベルト状部材41は、耐プラズマ性のフレキシブル材料にて構成され、環状をなして前後方向(図1の紙面直交方向)に延びている。4つのローラ42は、それぞれ軸線を前後に向け、上下左右に分かれて配置されている。これらローラ42にベルト部材41が略4分の1周だけ掛け回されている。これにより、ベルト状部材41は、左上と右上のローラ42間の上側部41Uと、左上と左下のローラ42間の左側部41Lと、右上と右下のローラ42間の右側部41Rと、左下(第1)と右下(第2)のローラ42間の底部41Bとからなる正面視四角形をなしている。ベルト底部41Bには、開口41aが形成されている。開口41aは、前後方向に延びるスリット状をなしている。
ローラ42の回転により、ベルト状部材41が周方向に回転移動されるようになっている。ベルト状部材41の回転移動可能範囲は、開口41aがベルト底部41Bに位置する範囲内になるように規制されている。ベルト状部材41を正面視で時計周りに回転移動させるとき、底部41Bの左端部が左下の第1ローラ42Lを介して左側部41Lへ巻き取られ、右側部41Rが右下の第2ローラ42Rを介して底部41Bへ繰り出され、開口41aが左側にスライドされる。これにより、ベルト底部41Bの開口41aより左側の部分41BLが短縮され、開口41aより右側の部分41BRが伸張されることになる(図1参照)。
ベルト状部材41を正面視で反時計周りに回転移動させるとき、左側部41Lが左下のローラ42Lを介して底部41Bへ繰り出され、底部41Bの右端部が右下のローラ42Rを介して右側部41Rへ巻き取られ、開口41aが右側へスライドされる。これにより、ベルト底部41Bの開口41aより左側の部分41BLが伸張され、右側の部分41BRが短縮されることになる(図4参照)。
ベルト状部材41によってガス均一化部33と噴き出し部31が囲まれている。噴き出し部31は、ガス均一化部33からベルト底部41Bの開口41aへ向けて延び、下端の噴き出し口31aの周縁が開口41aの周縁に接合されている。したがって、ベルト状部材41を回転移動させると、これに伴なって、フレキシブルな噴き出し部31が左右方向に変形し、下端の噴き出し口31aが左右にスライドされるようになっている。噴き出し口31aは、左下のローラ42Lに近接する位置(図1)と、右下のローラ42Rに近接する位置(図4)との間でスライド移動可能になっている。
ガス均一化部33から噴き出し路31bに導入された処理ガスは、噴き出し口31aからベルト底部41Bの下方へ噴き出されるようになっている。
図1、図3、図4に示すように、左下と右下のローラ42L,42R間のベルト底部41Bは、基板Wまたはステージ10と協働して、処理通路60を画成するようになっている。処理通路60は、噴き出し口31aを上流端として左右両側に分かれている。噴き出し口31aから左側のローラ42Lまでのベルト底部41BLは、左側の第1処理通路60Lを画成する部材として提供され、噴き出し口31aから右側のローラ42Rまでのベルト底部41BRは、右側の第2処理通路60Rを画成する部材として提供されている。
ベルト状部材41の回転移動ひいては噴き出し口31aの左右スライドに伴ない、左右の処理通路60L,60Rの一方が縮み、他方が延びるようになっている。
噴き出し口31aから吹き出された処理ガスは、左右の各処理通路60L,60R内を外側へ流れるようになっている。この通路60L,60R内の処理ガスFL,FRが基板Wと接触すると、処理ガスFL,FR中の反応性成分が反応を起こす。これにより、基板Wの表面処理を行なうことができる。処理に伴い、処理ガスの反応性成分が消費される。したがって、処理ガスFL,FRの処理能力は、ステージ10上を流れるときはあまり変化せず、基板W上を流れるときは下流へ向かうにしたがって低減する。
なお、図示は省略するが、処理ヘッド30の前後方向(図1の紙面直交方向)の両端の下端部には、処理ガスが漏れないようにするための凸縁が設けられている。
処理ヘッド30の左側の壁部35Lとベルト状部材41の左側部(第1側ベルト部分)41Lとの間には、隙間32bLが形成されている。隙間32bLの上端部(基端部)は、吸引路51を介して吸引手段50に接続され、下端部32aL(先端部)は、開口されて左側処理通路60Lに連なっている。これにより、左側壁部35Lとベルト左側部41Lとによって第1の吸い込み部32Lが構成されている。隙間32bLは、第1吸い込み路を構成し、その下端開口32aLは、第1吸い込み口を構成している。
左側の処理通路60Lを通過した処理ガスFLは、この吸い込み部32Lの吸い込み口32aLから吸い込み路32bLに吸込まれ、吸引路51を経て排出されるようになっている。
同様に、処理ヘッド30の右側の壁部35Rとベルト状部材41の右側部(第2側ベルト部分)41Rとの間には、隙間32bRが形成されている。隙間32bRの上端部(基端部)は、吸引路51を介して吸引手段50に接続され、下端部32aR(先端部)は、開口されて右側処理通路60Rに連なっている。これにより、右側壁部35Rとベルト右側部41Rとによって第2の吸い込み部32Rが構成されている。隙間32bRは、第2吸い込み路を構成し、その下端開口32aRは、第2吸い込み口を構成している。
右側の処理通路60Rを通過した処理ガスFRは、この吸い込み部32Rの吸い込み口32aRから吸い込み路32bRに吸込まれ、吸引路51を経て排出されるようになっている。
左右の吸い込み口32aL,32aRの間に噴き出し口31が挟まれるように位置されている。
左右の吸い込み口32aL,32aRは、互いに位置固定されており、両者間の距離は固定されている。これに対し、噴き出し口31aが間隔調節機構40によって左右にスライドされることにより、噴き出し口31aと各吸い込み口32aL,32aRとの間隔が調節されるようになっている。
図1に示すように、噴き出し口31aをベルト底部41Bの左端部近傍の位置までスライドさせると、噴き出し口31aと左側の吸い込み口32aLとの間隔が小さくなる。
図4に示すように、噴き出し口31aをベルト底部41Bの右端部近傍の位置までスライドさせると、噴き出し口31aと右側の吸い込み口32aRとの間隔が小さくなる。
上記のように構成されたプラズマ表面処理装置Mの動作を説明する。
今、処理ヘッド30の下方にはステージ10の右端部が位置しているものとする。このステージ10を移動機構12にて右方向へ一定速度で移動させる(移動工程)。このとき、噴き出し部31を間隔調節機構40によって左側に寄せ、左側の吸い込み部32Lとの間隔を小さくしておく(間隔調節工程)。そして、処理ガスをプラズマ生成部20でプラズマ化して反応性成分を生成し、噴き出し部31の噴き出し口31aから吹き出す(噴き出し工程)。この処理ガスFは、約半分ずつ左右に分かれ、左右の処理通路60L,60R内をそれぞれ外側へ向けて流れ、吸い込み部32L,32Rに吸い込まれる(吸い込み工程)。処理ガス中の反応性成分は、ステージ10の右端部上を流れている間は高濃度を維持している。
やがて、図1に示すように、基板Wの右端部が処理ヘッド30の下側に入って来、左側の処理通路60Lに位置するようになる。これにより、噴き出し口31aから左側へ分かれた処理ガス流FLが、高濃度のまま基板Wの右端部に接触し、基板Wの右端部が表面処理される。一方、このとき、左側処理通路60Lの路長は短くなっている。したがって、ローディング効果の起きる領域が小さくなっており、基板Wの右端部が高濃度の処理ガス流FLで処理される期間は短い。これにより、基板Wの右端部が過剰に処理されるのを防止でき、ローディング効果を抑制することができる。
ステージ10ひいては基板Wが更に右方向へ移動するのと連動して、間隔調節機構40によって噴き出し部31を中央へ戻していく。これにより、噴き出し口31aと吸い込み部32Lとの間の間隔が広がっていき、処理通路60Lの路長が伸張していく。このとき、基板Wの左右方向の位置と噴き出し口31aの左右方向の位置は、例えば一次関数で表される位置関係を保つように設定されている。
そして、図3に示すように、基板Wの右端部は、噴き出し口31aより右側の処理通路60Rをも通過し、右側の処理ガス流FRによっても表面処理される。これと相前後して、噴き出し口31aが左右の吸い込み口32aL,32aRのちょうど中間まで戻り、左右の処理通路60L,60Rの路長が等しくなる。このちょうど中間位置で噴き出し口31aのスライドを停止する。基板Wは、そのまま右方向へ移動させる。これにより、基板Wの右端部より内側の部分を表面処理することができる。基板Wの内側部分は、左右の処理ガス流FL,FRにより均等に処理される。処理通路60L,60Rを十分に長く設定することにより、処理ガス流FL,FRの反応性成分を無駄なく消費することができ、処理効率を確保することができる。
図4に示すように、やがて基板Wの左端部が処理ヘッド30の下側に位置するようになる。このとき、間隔調節機構40によって噴き出し部31を右側へ変位させ、噴き出し口31aと吸い込み口32aRの間隔を小さくし、右側処理通路60Rの路長を短くする。したがって、基板Wの左端部が高濃度の処理ガス流FRで処理される期間が短くなる。これにより、基板Wの左端部が過剰に処理されるのを防止でき、ローディング効果を抑制することができる。
このようにして、基板Wの左右の端部の過剰処理を防止しつつ、基板W全体をほぼ均一に処理することができる。
処理通路60の画成部材としてフレキシブルなベルト状部材41を用いることにより、噴き出し口31aの左右方向の位置にかかわらず、処理通路60L,60Rの上面を確実に画成することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の実施形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を適宜省略する。
図5に示すように、第2実施形態に係るプラズマ表面処理装置M2の処理ヘッド70には、金属材料からなる3つのノズル71,72が設けられている。中央のノズル71は、プラズマガス路27を介してプラズマ生成部20に連なり、噴き出し部を構成している。噴き出しノズル71は、先端の噴き出し口71aを下に向けて垂直に配置されている。噴き出しノズル71は、前後方向(図5の紙面直交方向)に基板Wに対応する幅を有している。図示は省略するが、噴き出しノズル71の上端部には処理ガスを前後方向に均一化するガス均一化部が設けられている。
噴き出しノズル71の左側に、第1吸い込み部を構成する吸い込みノズル72Lが配置され、右側に第2吸い込み部を構成する吸い込みノズル72Rが配置されている。これら吸い込みノズル72L,72Rは、先端の吸い込み口72aL,72aRを下に向けて垂直に配置されている。吸い込みノズル72L,72Rは、前後方向に噴き出しノズル71と同程度の幅寸法を有している。
左右の吸い込みノズル72L,72Rは、それぞれ位置固定されている。これに対し、噴き出しノズル71には、スライド方式の間隔調節機構80が接続されている。この間隔調節機構80によって、噴き出しノズル71が左右にスライド可能になっている。これによって、噴き出し口71aと第1吸い込み口72aLとの間隔、及び噴き出し口71aと第2吸い込み口72aRとの間隔が調節されるようになっている。
図5に示すように、基板Wの右端部を処理するときは、噴き出しノズル71を左側の吸い込みノズル72Lに寄せて位置させ、噴き出し口71aと左吸い込み口72aLの間隔を狭くする。
図示は省略するが、基板Wの左端部を処理するときは、噴き出しノズル71を右側の吸い込みノズル72Rに寄せて位置させ、噴き出し口71aと右吸い込み口72aRの間隔を狭くする。
これにより、ローディング効果の起きる領域を小さくでき、基板Wの両端部の過剰処理を防止でき、ローディング効果を抑制することができる。
処理ヘッド70の底部には、通路画成部材90が配置されている。通路画成部材90は、多数の孔91を有するパンチングメタルやネット等の多孔部材で構成されている。通路画成部材90は、左右の吸い込みノズル72L,72Rの下端部どうし間に水平に掛け渡されている。この通路画成部材90の中間部が、噴き出しノズル71の下端(先端)の噴き出し口71aに被さっている。間隔調節時には、通路画成部材90の上面に沿って噴き出しノズル71が左右に摺動するようになっている。
通路画成部材90と基板W又はステージ10との間に、処理通路60が画成されるようになっている。処理通路60が、噴き出し口71aから左吸い込み口72aLまでの処理通路60Lと、噴き出し口71aから右吸い込み口72aRまでの処理通路60Rとに分かれること、及び、これら左右の処理通路60L,60Rの路長が噴き出し口71aの位置に応じて伸縮することは、第1実施形態と同様である。
第2実施形態によれば、噴き出しノズル71の左右位置にかかわらず、処理ガスを通路画成部材90の孔91を通して吹き出すことができる。
噴き出しノズル71と吸い込みノズル72との間においては、処理ガスが通路画成部材90から上に拡散するのを抑えることができ、吸い込み口72aへ確実に流れるようにすることができる。
ノズル71,72や通路画成部材90は、金属やセラミックにて構成でき、耐プラズマ性を確保するのが容易である。
間隔調節機構80は、スライド機構にて構成でき、構造の簡素化を図ることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の改変をなすことができる。
噴き出し部が固定される一方、吸い込み部が噴き出し部に接近・離間されることにより、間隔調節がなされるようになっていてもよい。この場合、吸い込み部は、第1実施形態の噴き出し部31と同様に間隔調節方向に変形可能なフレキシブル部材にて構成されていてもよく、第2実施形態のノズル71と同様に金属等の硬質部材にて構成されていてもよい。
被処理物の右端部を処理するときは、噴き出し部と右側の吸い込み部の間隔を被処理物の中央部を処理するときと同じ大きさに維持しつつ、左側の吸い込み部と噴き出し部の間隔を小さくすることにしてもよい。被処理物の左端部を処理するときは、噴き出し部と左側の吸い込み部の間隔を被処理物の中央部を処理するときと同じ大きさに維持しつつ、右側の吸い込み部と噴き出し部の間隔を小さくすることにしてもよい。
左右の吸い込み部のうち片方を省略してもよい。吸い込み部を左側だけにした場合、被処理物の右端部(噴き出し部に対し吸い込み部のある側とは反対側の端部)を処理するときだけ噴き出し口と吸い込み口の間隔を小さくすれよい。吸い込み部を右側だけにした場合、被処理物の左端部を処理するときだけ噴き出し口と吸い込み口の間隔を小さくすれよい。
噴き出し口と吸い込み口の間隔調節の際、これらの間隔と、噴き出し部又は吸い込み部と被処理物の相対位置との関係は、一次関数に限られず高次関数や指数関数等の他の関数で表されるようにしてもよい。
噴き出し口と吸い込み口の間隔調節時に、これら噴き出し・吸い込み口の何れか一方と被処理物との相対速度がゼロになるようにしてもよい。
第1実施形態と第2実施形態の構成要素を互いに組み合わせてもよい。
例えば、第1実施形態のフレキシブル部材31と第2実施形態のスライド式間隔調節機構80を組み合わせたり、第1実施形態のベルト及びローラ式間隔調節機構40と第2実施形態の噴き出しノズル71とを組み合わせたりしてもよい。
また、第1実施形態において、吸い込み部32をベルト状部材41と壁部35とで画成するのに代えて、第2実施形態の吸い込みノズル72を用いることにし、ベルト状部材41は間隔調節及び処理通路画成にのみ用いることにしてもよい。
第1実施形態において、ベルト状部材41は、少なくとも処理通路60を画成するベルト部分41Bと、その両端の第1、第2ローラ42L,42Rに繰り出し・巻き取り可能に掛け回される部分があればよく、環状になっていなくてもよく、両端が切り離されていてもよい。
処理通路画成部材としてベルト状部材41に代えて、噴き出し口31aと吸い込み口32aの間隔に応じて伸縮可能な弾性材料等からなる伸縮部材を用いてもよい。
本発明は、エッチング、アッシング、成膜、洗浄、表面改質等の種々のプラズマ表面処理に適用可能である。
本発明は、常圧下に限らず、減圧下でのプラズマ表面処理にも適用でき、プラズマ表面処理に限られず、熱CVD、その他の種々の表面処理に適用可能である。
処理流体は、流動体であればよく、気体に限られず、例えば霧状(ミスト)にした液体や粒子状の固体であってもよく、これらの混合流体であってもよい。
本発明は、プラズマ処理に限られず、オゾンや弗酸ベーパー(弗酸の蒸気またはミスト)によるエッチングやアッシング、シリコン含有原料の蒸気またはミストによる熱CVD等にも適用できる。プラズマ処理以外の処理を行う場合、プラズマ生成部20に代えて、その処理用の流体供給装置を噴き出し部31,71に接続する。例えば、オゾンにて処理する場合、プラズマ生成部20に代えてオゾナイザーを噴き出し部31,71に接続する。
本発明は、例えば半導体基板の製造やフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造に利用可能である。
本発明の第1実施形態に係る表面処理装置の概略構成を、基板の右端部を処理する状態で示す正面図である。 上記表面処理装置の処理ヘッドの斜視図である。 上記表面処理装置の処理範囲が基板の右端部より内側部分に入った状態を示す正面図である。 上記表面処理装置にて基板の左端部を処理する状態を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る表面処理装置の概略構成を、基板の右端部を処理する状態で示す正面図である。
符号の説明
W ガラス基板(被処理物)
M,M2 表面処理装置
12 移動機構
20 プラズマ生成部
30 処理ヘッド
31 噴き出し部
31a 噴き出し口
31b 噴き出し路
32L 第1吸い込み部
32aL 第1吸い込み口
32bL 第1吸い込み路
32R 第2吸い込み部
32aR 第2吸い込み口
32bR 第2吸い込み路
35L 第1壁部
35R 第2壁部
40 間隔調節機構
41 ベルト状部材(通路画成部材)
41a 開口
41B ベルト底部(処理通路画成部、ローラ間ベルト部分)
41BL 第1処理通路画成部分
41BR 第2処理通路画成部分
41L 第1側ベルト部分
41R 第2側ベルト部分
42L 第1ローラ
42R 第2ローラ
60L 第1処理通路
60L 第2処理通路
FL,FR 処理ガス流(処理流体の流れ)
70 処理ヘッド
71 噴き出しノズル(噴き出し部)
72L 第1吸い込みノズル(第1吸い込み部)
72aL 第1吸い込み口
72bL 第1吸い込み路
72R 第2吸い込みノズル(第2吸い込み部)
72aR 第2吸い込み口
72bR 第2吸い込み路
80 間隔調節機構
90 通路画成部材(多孔部材)
91 孔

Claims (10)

  1. 被処理物に処理流体を噴き付けて前記被処理物の表面を処理する装置であって、
    (A) 前記被処理物と対向すべき処理ヘッドと、
    (B) 前記処理ヘッドに対し前記被処理物を一方向に相対移動させる移動機構と、
    (C) 間隔調節機構と、
    を備え、前記処理ヘッドが、
    (a) 前記処理流体を噴き出す噴き出し口を有する噴き出し部と、
    (b) 前記噴き出し口から前記一方向に離れて処理流体を吸い込む吸い込み口を有する吸い込み部と、
    を含み、前記間隔調節機構が、前記噴き出し部と吸い込み部を前記処理ヘッドと被処理物との相対位置に応じて前記一方向に相対変位させて、前記噴き出し口と吸い込み口の間隔を調節することを特徴とする表面処理装置。
  2. 前記一方向の一側に噴き出し口が配置され、反対側に吸い込み口が配置されており、
    前記間隔調節機構は、前記処理ヘッドが前記被処理物における前記一方向の反対側の端部の近傍に位置しているときは、前記間隔を相対的に小さくし、前記処理ヘッドが前記被処理物における前記反対側端部近傍より前記一側寄りに位置しているときは、前記間隔を相対的に大きくすることを特徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
  3. 前記噴き出し部又は吸い込み部が、前記一方向に変形可能なフレキシブル部材にて構成され、このフレキシブル部材に前記間隔調節機構が接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表面処理装置。
  4. 前記処理ヘッドには、前記噴き出し口から吸い込み口までの処理流体の通路を画成すべき通路画成部材が、前記間隔調節を許容するようにして設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の表面処理装置。
  5. 被処理物に処理流体を噴き付けて前記被処理物の表面を処理する装置であって、
    (A) 前記被処理物と対向すべき処理ヘッドと、
    (B) 前記処理ヘッドに対し前記被処理物を一方向に相対移動させる移動機構と、
    (C) 間隔調節機構と、
    を備え、前記処理ヘッドが、
    (a) 前記処理流体を噴き出す噴き出し口を有する噴き出し部と、
    (b) 前記噴き出し口から前記一方向の第1の側に離れて処理流体を吸い込む第1吸い込み口を有する第1吸い込み部と、
    (c) 前記噴き出し口から前記一方向の前記第1側とは反対の第2の側に離れて処理流体を吸い込む第2吸い込み口を有する第2吸い込み部と、
    を含み、前記間隔調節機構が、前記噴き出し部及び第1、第2吸い込み部を互いに前記処理ヘッドと被処理物との相対位置に応じて前記一方向に相対変位させて前記噴き出し口と各吸い込み口の間隔を調節することを特徴とする表面処理装置。
  6. 前記間隔調節機構は、前記被処理物における前記第1側の端部の近傍に前記処理ヘッドが位置しているときは、前記噴き出し口を前記第2吸い込み口に接近させ、前記被処理物における前記第2側の端部の近傍に前記処理ヘッドが位置しているときは、前記噴き出し口を前記第1吸い込み口に接近させることを特徴とする請求項5に記載の表面処理装置。
  7. 前記間隔調節機構が、前記第1吸い込み口の近傍に配置された第1ローラと、前記第2吸い込み口の近傍に配置された第2ローラと、これら第1、第2ローラの間を被うように張られるとともに各ローラに繰り出し・巻き取り可能に掛け回されたベルト状部材とを含み、
    前記ベルト状部材に開口が形成され、この開口の周縁に前記噴き出し部の噴き出し口の周縁が接合されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の表面処理装置。
  8. 前記ベルト状部材が、前記第1、第2のローラ間のベルト部分と、前記第1ローラを介して前記ローラ間ベルト部分と角度をなして連なる第1側ベルト部分と、前記第2ローラを介して前記ローラ間ベルト部分と角度をなして連なる第2側ベルト部分とを有し、
    前記処理ヘッドが、前記第1側ベルト部分と対向する第1壁部と、前記第2側ベルト部分と対向する第2壁部とを有し、前記第1側ベルト部分と第1壁部とが、互いの間に前記第1吸い込み口とそれに連なる第1吸い込み路を形成して前記第1吸い込み部を構成し、前記第2側ベルト部分と第2壁部とが、互いの間に前記第2吸い込み口とそれに連なる第2吸い込み路を形成して前記第2吸い込み部を構成していることを特徴とする請求項7に記載の表面処理装置。
  9. 被処理物に処理流体を噴き付けて前記被処理物の表面を処理する方法であって、
    前記処理流体を噴き出し口から噴き出す工程と、
    前記噴き出し口に対し一方向に離れた吸い込み口から処理流体を吸い込む工程と、
    前記被処理物を前記噴き出し口又は吸い込み口に対し前記一方向に相対移動させる工程と、
    前記噴き出し口と被処理物との相対位置に応じて、前記噴き出し口と吸い込み口の間隔を調節する工程と、
    を含むことを特徴とする表面処理方法。
  10. 前記一方向に沿って一側に前記噴き出し口を配置し、反対側に前記吸い込み口を配置し、
    前記噴き出し口が被処理物における前記一方向の反対側の端部の近傍にあるときは、前記噴き出し口と吸い込み口の間隔を相対的に小さくし、前記噴き出し口が被処理物における前記反対側端部近傍より前記一側寄りにあるときは、前記間隔を相対的に大きくすることを特徴とする請求項9に記載の表面処理方法。
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