JP7195778B2 - 成膜装置、クリーニングガスノズル、クリーニング方法 - Google Patents
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1.クリーニングにおけるチャンバ内のダメージ発生を低減すること。
2.クリーニング時間の短縮を図ること。
3.クリーニングによる成膜特性の均一性低下を防止すること。
4.成膜室内を均一にクリーニングすること。
前記成膜室内に配設された略矩形の基板支持部と、
前記基板支持部に対向して配設され、成膜ガスを前記成膜室内に導入するための多数の小孔を有するシャワープレートと、
前記シャワープレートを介さずに直接前記成膜室内に連通されたクリーニングガス導入管と、
前記成膜室の外部に設けられ、前記クリーニングガス導入管に接続されたラジカル生成源と、
前記クリーニングガス導入管に接続され、前記クリーニングガスを前記基板支持部と前記シャワープレートとの間で前記シャワープレートに向けて噴出するクリーニングガス開口を有するとともに、前記クリーニングガス開口周囲に配置され、前記クリーニングガスの噴出方向をガイドするガイドガスを噴出する複数のガイドガス開口を有する2基以上のクリーニングガスノズルと、
前記2基以上のクリーニングガスノズルの前記ガイドガス開口に、ガイドガス流路を介してそれぞれ接続されたガイドガス供給源と、
前記クリーニングガスノズルそれぞれにおいて、前記複数のガイドガス開口からの前記ガイドガスの噴出を独立に制御するガイドガス制御手段と、
を備え、
前記ガイドガス開口は、前記シャワープレートの面内方向となる前記クリーニングガス開口の両側位置にそれぞれ配置されており、
前記ガイドガス流路は、前記クリーニングガスノズルに備えられており、前記ガイドガス開口近傍における前記ガイドガス流路は、前記クリーニングガス開口の周縁位置から中心位置に向かって前記クリーニングガス開口の軸線に向けて傾斜するように配置されており、
前記ガイドガス開口は、前記シャワープレートの面に対して鉛直な方向における開口寸法が、同方向における前記クリーニングガス開口と等しいか、これより大きく設定されている、
ことにより上記課題を解決した。
また、本発明において、前記基板支持部の対向する2辺部のそれぞれに前記クリーニングガスノズルが設けられている手段を採用することもできる。
前記クリーニングガスノズルは、前記クリーニングガス導入管から前記クリーニングガス開口まで連通するクリーニングガス流路を有し、
本発明は、前記クリーニングガス流路は、前記クリーニングガス開口側が前記クリーニングガス導入管側に比べて縮径されているとともに、前記クリーニングガス噴出方向が湾曲するように湾曲部が設けられ、
前記クリーニングガス開口よりも前記成膜室側には、前記湾曲部に対して、前記成膜室内側に向かって拡径する拡径部が設けられる、ことができる。
本発明のクリーニングガスノズルは、成膜室と、
前記成膜室内に配設された略矩形の基板支持部と、
前記基板支持部に対向して配設され、成膜ガスを前記成膜室内に導入するための多数の小孔を有するシャワープレートと、
前記シャワープレートを介さずに直接前記成膜室内に連通されたクリーニングガス導入管と、
前記成膜室の外部に設けられ、前記クリーニングガス導入管に接続されたラジカル生成源と、
前記クリーニングガスの噴出方向をガイドするガイドガスを供給するガイドガス供給源と、
を有する成膜装置に設けられるクリーニングガスノズルであって、
前記クリーニングガス導入管に接続され、前記クリーニングガスを前記基板支持部と前記シャワープレートとの間で前記シャワープレートに向けて噴出するクリーニングガス開口を有するとともに、前記クリーニングガス開口周囲に配置され、前記クリーニングガスの噴出方向をガイドするガイドガスを噴出する複数のガイドガス開口を有しており、
前記ガイドガス開口は、前記シャワープレートの面内方向となる前記クリーニングガス開口の両側位置にそれぞれ配置されており、
更に前記クリーニングガスノズルには、前記ガイドガスをガイドガス開口に供給するガイドガス流路が備えられており、
前記ガイドガス開口近傍における前記ガイドガス流路は、前記クリーニングガス開口の周縁位置から中心位置に向かって前記クリーニングガス開口の軸線に向けて傾斜するように配置され、
前記ガイドガス開口は、前記シャワープレートの面に対して鉛直な方向における開口寸法が、同方向における前記クリーニングガス開口と等しいか、これより大きく設定され、
前記ガイドガス開口に供給する前記ガイドガス流量がそれぞれ独立して切り替え可能とされている、
ことにより上記課題を解決した。
また、本発明のクリーニング方法は、上記のいずれか記載の成膜装置におけるクリーニング方法であって、
前記クリーニングガスノズルの前記クリーニングガス開口から前記シャワープレートに向けて前記クリーニングガスを噴出する工程と、
前記ガイドガス開口から前記ガイドガスを噴出して前記クリーニングガスの噴出方向を設定する工程と、
前記クリーニングガスが前記シャワープレートよりも前記基板支持部と反対側に侵入しないように前記シャワープレートから侵入防止ガスを噴出する工程と、を有することができる。
前記成膜室内に配設された略矩形の基板支持部と、
前記基板支持部に対向して配設され、成膜ガスを前記成膜室内に導入するための多数の小孔を有するシャワープレートと、
前記シャワープレートを介さずに直接前記成膜室内に連通されたクリーニングガス導入管と、
前記成膜室の外部に設けられ、前記クリーニングガス導入管に接続されたラジカル生成源と、
前記クリーニングガス導入管に接続され、前記クリーニングガスを前記基板支持部と前記シャワープレートとの間で前記シャワープレートに向けて噴出するクリーニングガス開口を有するとともに、前記クリーニングガス開口周囲に配置され、前記クリーニングガスの噴出方向をガイドするガイドガスを噴出するガイドガス開口を有するクリーニングガスノズルと、
前記クリーニングガスノズルの前記ガイドガス開口に接続されたガイドガス供給源と、 を備えることにより、ガイドガス供給源から供給されたガイドガスをガイドガス開口から噴出することで、クリーニングガス開口から噴出されるラジカルを含んだクリーニングガスの噴出方向を制御して、シャワープレートの基板支持部と対向する面において、一箇所に集中してクリーニングガスが吹きつけないようにクリーニングをおこなうことができる。これにより、シャワープレートの広い範囲を順次クリーニングガスによりクリーニングして、特にシャワープレートにおいて成膜時に付着した反応生成物を面内均一状態に除去することが可能となる。
この際、一方のクリーニングガスノズルからのガス噴出方向と、他方のクリーニングガスノズルからのガス噴出方向とを、意図的に異ならせることで、クリーニング時間を短縮することが可能となる。
前記成膜室内に配設された略矩形の基板支持部と、
前記基板支持部に対向して配設され、成膜ガスを前記成膜室内に導入するための多数の小孔を有するシャワープレートと、
前記シャワープレートを介さずに直接前記成膜室内に連通されたクリーニングガス導入管と、
前記成膜室の外部に設けられ、前記クリーニングガス導入管に接続されたラジカル生成源と、
前記クリーニングガスの噴出方向をガイドするガイドガスを供給するガイドガス供給源と、
を有する成膜装置に設けられるクリーニングガスノズルであって、
前記クリーニングガス導入管に接続され、前記クリーニングガスを前記基板支持部と前記シャワープレートとの間で前記シャワープレートに向けて噴出するクリーニングガス開口を有するとともに、前記クリーニングガス開口周囲に配置され、前記クリーニングガスの噴出方向をガイドするガイドガスを噴出するガイドガス開口を有することにより、ガイドガス供給源から供給されたガイドガスをガイドガス開口から噴出することで、クリーニングガス開口から噴出されるラジカルを含んだクリーニングガスの噴出方向を制御して、シャワープレートの基板支持部と対向する面において、一箇所に集中してクリーニングガスが吹きつけないようにクリーニングをおこなうことができる。これにより、シャワープレートの広い範囲を順次クリーニングガスによりクリーニングして、特にシャワープレートにおいて成膜時に付着した反応生成物を面内均一状態に除去することが可能となる。
前記クリーニングガスノズルの前記クリーニングガス開口から前記シャワープレートに向けて前記クリーニングガスを噴出する工程と、
前記ガイドガス開口から前記ガイドガスを噴出して前記クリーニングガスの噴出方向を設定する工程と、
前記クリーニングガスが前記シャワープレートよりも前記基板支持部と反対側に侵入しないように前記シャワープレートから侵入防止ガスを噴出する工程と、
を有することにより、
クリーニングガス開口の両サイドに位置するそれぞれのガイドガス開口からのガイドガス噴出状態を制御することで、ガイドガスの噴出方向と逆側にクリーニングガスの噴出方向を変化させ、シャワープレートの面内方向で任意の方向にクリーニングガスの噴出方向を設定して、ラジカルを含んだクリーニングガスがシャワープレートの基板支持部と対向する面の面内方向でなるべく広範囲に吹きつけ位置を変化可能なように調整することができ、ラジカルの吹き付け位置においてシャワープレートにダメージが発生することを防止できるとともに、クリーニング中にシャワープレートから侵入防止ガスを噴出することで、クリーニングガスが前記シャワープレートよりも前記基板支持部と反対側に侵入しないようにすることができる。
図1は、本実施形態における成膜装置を示す縦断面図であり、図2は、本実施形態における成膜装置を上側から見た横断面図であり、図において、符号1は、成膜装置である。
成膜ガス導入管6には、バルブ12と成膜ガス供給源11が接続されている。
クリーニングガスノズル20には、また、図1,図2に示すように、バルブ(ガイドガス制御手段)25の設けられたガイドガス導入管26を介してガイドガス供給源24が接続されている。
クリーニングガスノズル20は、上述した成膜用のシャワープレート5を介さずに、直接成膜室10内に連通している。
制御部15は、バルブ(ガイドガス制御手段)25と、バルブ(ガイドガス制御手段)28とに対して、それぞれ開閉動作および流量調節動作を独立に制御可能とすることができる。
さらに、制御部15は、成膜装置1の他の構成を制御する機能を有することもできる。
クリーニングガスノズル20は、図3~図5に示すように、真空槽2側壁部2b,2cを貫通するとともに、その真空槽2外側端にクリーニングガス導入管23が接続され、真空槽2内側端にクリーニングガス開口201が設けられている。
クリーニングガス開口201は、略円形輪郭となるように設けられる。また、クリーニングガス流路202は、略円形輪郭断面となるように設けられる。
湾曲部203以外のクリーニングガス流路202は、その軸方向で略均一な内径寸法とされている。
ガイドガス流路205,206の真空槽2内側端には、それぞれガイドガス開口207,208が設けられている。
ガイドガス流路205,206は、クリーニングガスノズル20の外側端よりも真空槽2内側位置でガイドガス導入管26,29に接続されている。
あるいは、ガイドガス開口207とクリーニングガス開口201とガイドガス開口208とが、シャワープレート5の面と平行な位置に配置されている。
これにより、ガイドガス開口207およびガイドガス開口208は、単にクリーニングガス開口201の近傍に配置されているだけで、ガイドガスを吹き出すことによってクリーニングガスを所定の方向に噴射することができる。さらに、クリーニングガス開口201から噴出されたクリーニングガスを、ガイドガス開口207とガイドガス開口208とを結ぶ方向に変化させてフレキシブルに制御することができる。
上記のようにガイドガス流路205,206が配置されていることで、クリーニングガス開口201の中央を進行するクリーニングガス流れにガイドガスの流れを吹き付けることができ、クリーニングガスの進行する向きを変えやすくなるように設定されている。
拡径部204がなくてもガイドガス開口207,208が斜め前方向きにガイドガスを噴出できるように設けられていればよい。
例えば、ガイドガス開口207,208が、クリーニングガス開口201の縁部に接して配置する構成などが例示できる。
このとき、湾曲部203が形成されたクリーニングガス開口201から噴出されることで、図4に示すように、クリーニングガスC0は、噴出方向がシャワープレート5側向き、つまり、図において噴出方向が上側向きに傾斜するように設定される。
本実施形態におけるクリーニングガスノズル20においては、図6に矢印G1で示すように、ガイドガス供給源24(図1,図2参照)から供給されたガイドガスをガイドガス開口207から噴出することができる。このとき、クリーニングガス開口201からクリーニングガスを噴出している場合には、図6に矢印C1で示すように、クリーニングガス開口201から噴出するクリーニングガスの噴出方向が変化する。
以上のように構成される成膜装置1を用いた成膜時には、成膜室10内を排気口7を介して排気して減圧した後、制御部15によってバルブ12を開き、成膜ガス供給源11から成膜ガスを成膜ガス導入管6を介してシャワープレート5に供給し、このガスがシャワープレート5の多数の小孔を通って、基板9に対して均一に噴出される。
なお、本実施形態の成膜工程において、成膜される膜組成は特に限定されないが、後述するように、侵入防止ガスとしてのAr等をシャワープレート5に供給可能とされることが必要である。
成膜室10内のクリーニング時には、排気口7を介して成膜室10内を減圧した後、まず、制御部15は、クリーニング時に、バルブ12に対して、開閉動作および流量調節動作を制御して、成膜ガス供給源11から成膜ガス導入管6を介してガイドガスと同種のガスを、侵入防止ガスとして供給する。
これにより、シャワープレート5におけるクリーニングガスが到達して吹き付けられる箇所を、クリーニングガスノズル20の噴出方向C0と一致する正面に対して、左右に振ることが可能となる。
また、局所的に過剰なクリーニングは、成膜時に影響を与えるパーティクル発生源となる可能性があるが、これを防止することが可能となる。
例えば、図8に示すように、ガイドガス開口207a,207bおよびガイドガス開口208a,208bのようにクリーニングガス開口201の図における左右位置で、それぞれ上下の二箇所に分割されていることができる。
例えば、図9に示すように、ガイドガス開口207cおよびガイドガス開口208cのようにクリーニングガス開口201の図における左右位置で、それぞれ左右方向における上側からのクリーニングガス開口201までの距離が下側からのクリーニングガス開口201迄の距離よりも大きく設定されていることができる。
例えば、図10に示すように、ガイドガス開口207d,207e,207f,207g,208d,208e,208f,208gのように、クリーニングガス開口201の周囲位置で、複数のガイドガス開口207d,207e,207f,207g,208d,208e,208f,208gが、上下左右および斜めの位置として囲んだ状態に配置されることができる。
例えば、クリーニングガスノズル20が、図11に示すように、平面視して略矩形の真空槽2において、長辺となる対向位置の側壁部2bと側壁部2cとに、それぞれの中央位置から逆方向にずれた位置となるように貫通配置されることができる。
例えば、クリーニングガスノズル20が、図12に示すように、平面視して略矩形の真空槽2において、いずれも短辺となる側壁部2aと長辺となる側壁部2bとの4箇所の角部に、真空槽2の中心側を向いてそれぞれ貫通配置されることができる。
ここでは、図1~図3に示した構成のうち、片側の側壁部2b中央にクリーニングガスノズル20が設けられた成膜装置1において、クリーニングガスおよびガイドガスを噴射してクリーニングをおこなうとともに、その際のガイドガスの流量を変化させた。
以下にクリーニングにおける諸元を示す。
・圧力:400Pa.
・温度:平面200℃
・クリーニングガス:NF3
・クリーニングガス開口:φ30mm
・クリーニングガスノズル1箇所に付き、7.5slm
入り口より上流で80%がNF2とFに分解した状態で導入されるとし、ガス状態を以下のように設定した。
NF2:6.0slm(なお中性種として扱う)
F:6.0slm(同上)
・ガイドガス開口:4×30mm
・ガイドガス流量:0slm,1slm,5slm,10slmの範囲
・入防止ガス流量:35slm
・シャワープレートと基板支持部との高さ:70mm
基板寸法:1850×1500mm
各図において、小さな矢印はクリーニングガスの噴出方向およびガスの流束方向を示し、また、濃淡はクリーニングガスの速度分布を示している。また、大きな矢印USC1.は、クリーニングガスノズル位置を示している。
同様に、矢印Ar-Side1.は、クリーニングガスノズル中央のクリーニングガス開口に対して、ガイドガスを噴出している左側のガイドガス開口を示している。
・図13:ガイドガス流量:0slm
・図14:ガイドガス流量:1slm
・図15:ガイドガス流量:5slm
・図16:ガイドガス流量:10slm
特に、クリーニングガスノズルから噴出したクリーニングガスの速度は、直接噴出ガス流である図の中央では、速度低下せずにその速度を維持している。
以下にクリーニングにおける諸元を示す。
各図において、小さな矢印はクリーニングガスの噴出方向およびガスの流束方向を示し、また、濃淡はクリーニングガスの速度分布を示している。また、上側の大きな矢印USC1.および、下側の大きな矢印USC2.は、それぞれクリーニングガスノズル位置を示している。
また、図19において、上側のクリーニングガスノズルでは左側のガイドガスノズルからのみガイドガスを噴出しており、下側のクリーニングガスノズルでは左側のガイドガスノズルからのみガイドガスを噴出している。
また、図18において、下側の矢印Ar-Side4.は、矢印USC2.で示す下側のクリーニングガスノズル中央のクリーニングガス開口に対して、ガイドガスを噴出している右側のガイドガス開口を示している。
また、図19において、下側の矢印Ar-Side3.は、矢印USC2.で示す下側のクリーニングガスノズル中央のクリーニングガス開口に対して、ガイドガスを噴出している左側のガイドガス開口を示している。
・図17:上側ガイドガス流量:0slm、下側ガイドガス流量:0slm
・図18:上側ノズル左ガイドガス流量:10slm、下側ノズル右ガイドガス流量:10slm
・図19:上側ノズル左ガイドガス流量:10slm、下側ノズル左ガイドガス流量:210slm
2…真空槽
3…アノード電極
3a…基板支持部
4…カソード電極
5…シャワープレート
6…成膜ガス導入管
7…排気口
8…高周波電源
9…基板
10…成膜室
11…成膜ガス供給源
15…制御部
20…クリーニングガスノズル
21…ラジカル生成源
12,22…バルブ
23…クリーニングガス導入管
24,27…ガイドガス供給源
25,28…バルブ(ガイドガス制御手段)
26,29…ガイドガス導入管
201…クリーニングガス開口
202…クリーニングガス流路
203…湾曲部
204…拡径部
205,206…ガイドガス流路
207,208…ガイドガス開口
207a~208g…ガイドガス開口
C0,C1,C2,G1,G2…噴出方向
Claims (5)
- 成膜室と、
前記成膜室内に配設された略矩形の基板支持部と、
前記基板支持部に対向して配設され、成膜ガスを前記成膜室内に導入するための多数の小孔を有するシャワープレートと、
前記シャワープレートを介さずに直接前記成膜室内に連通されたクリーニングガス導入管と、
前記成膜室の外部に設けられ、前記クリーニングガス導入管に接続されたラジカル生成源と、
前記クリーニングガス導入管に接続され、前記クリーニングガスを前記基板支持部と前記シャワープレートとの間で前記シャワープレートに向けて噴出するクリーニングガス開口を有するとともに、前記クリーニングガス開口周囲に配置され、前記クリーニングガスの噴出方向をガイドするガイドガスを噴出する複数のガイドガス開口を有する2基以上のクリーニングガスノズルと、
前記2基以上のクリーニングガスノズルの前記ガイドガス開口に、ガイドガス流路を介してそれぞれ接続されたガイドガス供給源と、
前記クリーニングガスノズルそれぞれにおいて、前記複数のガイドガス開口からの前記ガイドガスの噴出を独立に制御するガイドガス制御手段と、
を備え、
前記ガイドガス開口は、前記シャワープレートの面内方向となる前記クリーニングガス開口の両側位置にそれぞれ配置されており、
前記ガイドガス流路は、前記クリーニングガスノズルに備えられており、前記ガイドガス開口近傍における前記ガイドガス流路は、前記クリーニングガス開口の周縁位置から中心位置に向かって前記クリーニングガス開口の軸線に向けて傾斜するように配置されており、
前記ガイドガス開口は、前記シャワープレートの面に対して鉛直な方向における開口寸法が、同方向における前記クリーニングガス開口と等しいか、これより大きく設定されている、ことを特徴とする成膜装置。 - 前記基板支持部の対向する2辺部のそれぞれに前記クリーニングガスノズルが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
- 前記クリーニングガスノズルは、前記クリーニングガス導入管から前記クリーニングガス開口まで連通するクリーニングガス流路を有し、
前記クリーニングガス流路は、前記クリーニングガス開口側が前記クリーニングガス導入管側に比べて縮径されているとともに、前記クリーニングガス噴出方向が湾曲するように湾曲部が設けられ、
前記クリーニングガス開口よりも前記成膜室側には、前記湾曲部に対して、前記成膜室内側に向かって拡径する拡径部が設けられる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の成膜装置。 - 成膜室と、
前記成膜室内に配設された略矩形の基板支持部と、
前記基板支持部に対向して配設され、成膜ガスを前記成膜室内に導入するための多数の小孔を有するシャワープレートと、
前記シャワープレートを介さずに直接前記成膜室内に連通されたクリーニングガス導入管と、
前記成膜室の外部に設けられ、前記クリーニングガス導入管に接続されたラジカル生成源と、
前記クリーニングガスの噴出方向をガイドするガイドガスを供給するガイドガス供給源と、
を有する成膜装置に設けられるクリーニングガスノズルであって、
前記クリーニングガス導入管に接続され、前記クリーニングガスを前記基板支持部と前記シャワープレートとの間で前記シャワープレートに向けて噴出するクリーニングガス開口を有するとともに、前記クリーニングガス開口周囲に配置され、前記クリーニングガスの噴出方向をガイドするガイドガスを噴出する複数のガイドガス開口を有しており、
前記ガイドガス開口は、前記シャワープレートの面内方向となる前記クリーニングガス開口の両側位置にそれぞれ配置されており、
更に前記クリーニングガスノズルには、前記ガイドガスをガイドガス開口に供給するガイドガス流路が備えられており、
前記ガイドガス開口近傍における前記ガイドガス流路は、前記クリーニングガス開口の周縁位置から中心位置に向かって前記クリーニングガス開口の軸線に向けて傾斜するように配置され、
前記ガイドガス開口は、前記シャワープレートの面に対して鉛直な方向における開口寸法が、同方向における前記クリーニングガス開口と等しいか、これより大きく設定され、
前記ガイドガス開口に供給する前記ガイドガス流量がそれぞれ独立して切り替え可能とされている、ことを特徴とするクリーニングガスノズル。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の成膜装置におけるクリーニング方法であって、
前記クリーニングガスノズルの前記クリーニングガス開口から前記シャワープレートに向けて前記クリーニングガスを噴出する工程と、
前記ガイドガス開口から前記ガイドガスを噴出して前記クリーニングガスの噴出方向を設定する工程と、
前記クリーニングガスが前記シャワープレートよりも前記基板支持部と反対側に侵入しないように前記シャワープレートから侵入防止ガスを噴出する工程と、を有することを特徴とするクリーニング方法。
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