JP2008107999A - 半導体装置、及び車載システム - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置において、通常の動作状態から省電力状態に移行した際に、従来における動作状態の移行後にあるRAMへの動作設定の書き換えのためのオーバーヘッドを抑えることを目的とする。
【解決手段】半導体装置に、二つの動作状態それぞれに対応する動作設定に関するデータを、それぞれ同じデータ構造で格納したRAMと、所定の電源電圧値を閾値としてCPUのRAMの参照先を切り替えるセレクタとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に当該半導体装置における省電力状態と通常状態における動作設定変更に関する。
従来よりマイクロコンピュータにおいては、2以上の発振(以下、クロックという)を供給し、マイクロコンピュータにおける省電力を実現していた。マイクロコンピュータは高速クロックと低速クロックの両方の発振で動作することが可能であり、高速クロックの供給を受けて動作する場合は、処理能力は高いものの、消費電力も合わせて高くなる。他方、低速クロックの供給を受けて動作する場合は、高速クロックの供給を受ける場合よりも、処理能力は落ちるものの、消費電力も低くなる。よって、マイクロコンピュータで省電力を実現する場合には、低速クロックの供給を受けて動作できるようにすればよい。なお、ここで高速クロック及び低速クロックと記述したが、これは区別するための表現であり、相対的にクロックの速度が高速と低速になっているものとする。
そのようなマイクロコンピュータを用いた省電力技術としては、休止状態からの復帰時に特定のメモリ領域から直ちにウェイクアップ時用の制御プログラムを読み出して実行するものがある(特許文献1参照)。
特開2006−127466号公報
ところで、低速クロックを供給されて動作する省電力状態と高速クロックを供給されて動作する通常状態とでは、マイクロコンピュータが搭載される装置などにおいて、当該マイクロコンピュータが装置の各回路を制御するための設定パラメータや動作状況などが異なる。そこで、通常状態から省電力状態、あるいは省電力状態から通常状態に移行した場合には、マイクロコンピュータは、メモリ内における各設定パラメータなどを書き換える必要があり、従来においては状態が移行した後に設定の書き換えを行っていた。その書き換えのためのオーバヘッドが存在するため、従来のマイクロコンピュータにおいては状態の移行において動作を開始するのにタイムラグが発生しているといえる。特に、書き換えるデータ量が多い場合などには、書き換えのための時間が多くなってしまい、その時間は、装置によって、例えば車両制御システムなどにおいては、安全性を欠く可能性にもつながる。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、2種類以上のクロックを受けて、上記オーバーヘッドをなくすことができるマイクロコンピュータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、第1クロックと前記第1クロックよりも低速の第2クロックのいずれかに同期して動作する半導体装置であって、前記第1クロックで動作する場合の自装置内各部の動作条件を設定するための第1パラメータを記憶する第1メモリと、前記第2クロックで動作する場合の自装置内各部の動作条件を設定するための第2パラメータを記憶する第2メモリと、前記第1クロックまたは前記第2クロックを受けて前記自装置内各部を前記動作条件に基づいて制御するCPUと、前記第1クロックまたは前記第2クロックを前記CPUに供給するクロック制御手段と、前記クロック制御手段により前記第1クロックが供給されているときには前記CPUに前記第1メモリを参照させ、前記クロック制御手段により前記第2クロックが供給されているときには前記CPUに前記第2メモリを参照させるように前記CPUの参照先を切り替えるセレクタとを備えるを備えることを特徴としている。
上述のような構成によって、半導体装置は、第1クロックを受けて動作している第1の動作状態から第2クロックを受けて動作している第2の動作状態に移行する際に、セレクタがCPUの参照先のRAMを切り替えるので、従来にあった動作設定の書き換えのためのオーバーヘッドを発生させることなく動作設定の変更をすることができる。
また、前記第1パラメータ及び前記第2パラメータは、自装置に接続されている外部機器の動作条件を含み、前記CPUは、更に、当該動作条件に基づいて前記外部機器を制御することとしてもよい。
これにより、半導体装置は、自装置を搭載した機器や、自装置に有線ないし無線で接続されている機器も、メモリに格納されている動作設定に基づいて制御できるようになる。
また、前記半導体装置は、更に、自装置に供給される電源電圧の電圧値が予め定められた第1閾値を下回ったかどうかを検出する検出手段を備え、前記クロック制御手段は、前記第1クロックを前記CPUに供給している場合において、前記検出手段により、前記電源電圧の電圧値が前記第1閾値を下回ったと検出されたときに、前記第2クロックを前記CPUに供給し、前記セレクタは、前記第1メモリを前記CPUに参照させ、前記検出手段により、前記電源電圧の電圧値が前記第1閾値を下回ったと検出された場合に、前記CPUの参照先を前記第1メモリから前記第2メモリに切り替えることとしてもよい。
これにより、半導体装置のセレクタは、第1の動作状態から第2の動作状態に移行する際に、供給されている電源電圧値に基づいてRAMの参照先を切り替えることができ、半導体装置において、第2の動作状態である省電力状態へ移行するためのトリガとすることができる。
また、前記検出手段は、更に、電源電圧の電圧値が一度前記第1閾値を下回った後において、予め定められた前記第1閾値よりも高い第2閾値を超えたかどうかを検出し、前記クロック制御手段は、前記検出手段により、前記電源電圧の電圧値が前記第2閾値を越えたと検出された場合に、前記第1クロックを前記CPUに供給し、前記セレクタは、前記検出手段により、前記電源電圧の電圧値が前記第2閾値を越えたと検出された場合に、前記CPUの参照先を前記第2メモリから前記第1メモリに切り替えることとしてもよい。
これにより、第2の動作状態から、第1の動作状態に移行するトリガとして、半導体装置に供給されている電源電圧値が第2閾値を超えたかどうかによって第1の動作状態への移行が実行される。また、第2の動作状態が省電力状態で、第1の動作状態が通常状態である場合に、第2閾値を第1閾値よりも高く設定することで、一度省電力状態へ移行した後に通常状態に復帰したときに、閾値付近での電源電圧値が上下してチャタリングするのを防ぎ、より安定して、半導体装置が通常状態での動作に復帰することが可能となる。
また、前記第1メモリが記憶している前記第1パラメータと、前記第2メモリが記憶している第2パラメータは、それぞれ同じデータ構造を有し、それぞれのメモリにおいて自装置内の同じ部を制御するための動作設定は、同じアドレス位置に格納され、前記CPUは、当該部を制御する場合に、セレクタの切り替え先の前記第1メモリまたは前記第2メモリの同一のアドレス位置を参照することとしてもよい。
これにより、半導体装置のCPUはメモリが切り替わったことを意識せずに切り替わった先のメモリのデータを用いて半導体装置の各部の制御を実行することができる。
また、前記セレクタは、前記CPUの参照先を前記第1メモリとしているとき、前記第2パラメータの書き込みを行う場合にのみ、前記CPUに対し、前記第2メモリへのアクセスできるように切り替え、前記セレクタは、前記CPUの参照先を前記第1メモリとしているとき、前記第2パラメータの書き込みを行う場合にのみ、前記CPUに対し、前記第2メモリへのアクセスできるように切り替え、前記CPUは、前記第1クロックを供給されて動作しているときに、前記第2メモリに対して前記第2パラメータを書き込み、前記第2クロックを供給されて動作しているときに、前記第1メモリに対して前記第1パラメータを書き込むこととしてもよい。
これにより、CPUは、使用していない側のメモリに対して、自装置が動作している状態とは、異なる動作状態の動作設定を書き込むことができる。動作状態が3以上あり、動作設定用のRAMとして2つ分の記憶領域しか確保できない場合などには、CPUが動作設定を書き換えることで対応できるようになる。
また、前記クロック制御手段は予め定められた周期で前記第1クロックと前記第2クロックとを切替ながら供給し、前記セレクタは、前記周期と同じ周期で前記第1メモリと前記第2メモリにおける前記CPUの参照先の切り替えを行うこととしてもよい。
これにより、セレクタは、予め定められた時間周期で、第1の動作状態と第2の動作状態の切替のトリガとすることができる。
また、本発明は、車載システムであって、前記自動車の駆動制御を実行するための機器を含む駆動制御系と、前記自動車の車内設備の制御を実行するための機器を含む電装系と、ユーザが前記自動車を運転する際の利便性を向上させるための機器を含むAV系とを含む自動車各部に請求項4に記載の半導体装置を付設したこととしてもよい。
また、前記車載システムの前記自動車各部において、前記第1閾値は、前記AV系、前記電装系、前記駆動制御系の順に小さくなるように設定され、前記第2閾値は、前記AV系、前記電装系、前記駆動制御系の順に小さくなるように設定されることとしてもよい。
これにより、車載システムにおいて、各部に対応して、半導体装置を設けることで、各部の省電力状態と通常動作状態とを、メモリにおける動作設定の書き換えオーバヘッドを発生させることなく切り替えることができる。自動車の制御などにおいて、このオーバーヘッドによる動作状態移行のためのタイムラグは時として事故につながる可能性があるが、これを未然に防ぐことも可能となる。また、各部の閾値をそれぞれの動作設定にあわせることで、自動車において重要な箇所をできるだけ省電力状態に陥らせることを防げる。
つまり、自動車の運行上最も重要な部位はエンジンやステアリングなどの駆動制御を実行する部位であり、特に動作していなくても問題ないのが、CDプレーヤなどのユーザの嗜好を満たすためのAV系の機器であるので、AV系の機器から省電力状態になるようにAV系の第1閾値を駆動制御系のそれよりも高く設定する。AV系への電力をある程度カットすることで、その分、電源電圧に余裕ができるので、その分をより重要な駆動制御系に回すことで、自動車が走行できなくなる事態をなるべく防ぐことができる。
以下、本発明の一実施形態である半導体装置について図面を用いて説明する。
<実施の形態1>
<構成>
図1は、本発明に係るマイクロコンピュータの機能構成を示したブロック図である。同図に示すように、マイクロコンピュータ100は、タイマ101と、通信部102と、汎用I/O(Input/Output)ポート103と、A/D(Analog/Digital)コンバータ104と、D/A(Digital/Analog)コンバータ105と、電圧検出器106と、ROM(Read Only Memory)107と、RAM(Random Access Memory)108と、RAM109と、CPU(Central Processing Unit)110と、セレクタ111と、クロック制御部112とを含んで構成される。
また、マイクロコンピュータ100は、図2に示すようにオーディオセット200に接続され、当該オーディオセット200の機能の一部または全部を制御するものとする。
では、図1に基づいてマイクロコンピュータ100の各部の機能を説明する。同図に示されるように、マイクロコンピュータ100の各部は、バス(白抜き矢印)を介して接続されている。
タイマ101は、現在時刻をカウントし、CPU110に対して時刻を通知する機能を有する。
通信部102は、マイクロコンピュータに接続される各種機器と通信するための機能を有する。
汎用I/Oポート103は、マイクロコンピュータ100に接続される各種機器とデータの送受信を行う機能を有する。
ADC104は、アナログデータをデジタルデータに変換する機能を有する。また、変換して生成したデジタルデータをマイクロコンピュータ100の各部あるいは外部の機器に送信する機能も有する。
DAC105は、デジタルデータをアナログデータに変換する機能を有する。また、変換して生成したアナログデータをマイクロコンピュータ100の各部あるいは外部の機器に送信する機能も有する。
電圧検出器106は、マイクロコンピュータ100に供給されている電源電圧値をマイコン電源電圧線から検出し、検出した電圧値をセレクタ111に送出する機能を有する。
ROM107は、マイクロコンピュータ100やマイクロコンピュータ100が搭載される装置を制御するためのプログラムやデータなどが予め記録されているメモリである。
RAM108は、マイクロコンピュータ100が低速クロックで動作している場合にCPU110が各部を制御するための設定パラメータを記憶するためのメモリである。
RAM109は、マイクロコンピュータ100が高速クロックで動作している場合にCPU110が各部を制御するための設定パラメータを記憶するためのメモリである。
CPU110は、マイクロコンピュータ100の各部を制御する機能を有する。
セレクタ111は、電源電圧値に関する閾値を記憶しており、電圧検出器106から送出されてくる電圧値が当該閾値を下回っているかどうかを判断し、下回っていた場合に、クロック制御部112に低速クロックを受信するように指示し、それ以外の場合には、高速クロックを受信するように指示する機能を有する。
クロック制御部112は、セレクタ111の指示に基づいて、高速発振クロック(以下高速クロックという)若しくは、低速発振クロック(以下低速クロックという)のいずれかを受け、マイクロコンピュータ100の各部に供給する機能を有する。ここで、簡単に高速クロックと低速クロックでの動作の差による消費電力の差について図3に基づいて説明する。
図3において、高速発振動作状態とは高速クロックを受けて動作している状態のことであり、低速発振動作状態とは低速クロックを受けて動作している状態のことである。同図において、消費電力を示すための矢印は、単位時間当たりの消費電力を示している。図3に示すように、高速発振動作状態の方が消費電力は高く、低速発振動作状態の方が消費電力は低い。これはクロックにおいて1パルスごとに回路やCPUは動作するので、クロックが高速であるほど、動作回数が多くなり、当然に消費電力も高くなる。以下、マイクロコンピュータ100が、高速クロックに同期して動作している状態を通常状態、低速クロックに同期して動作している状態を省電力状態という。
図2は、このようなマイクロコンピュータ100が接続される外部機器との接続状態の一例を示した図である。
同図に示すように、マイクロコンピュータ100は、オーディオセット200に接続されている。
マイクロコンピュータ100は、オーディオセット200に対し電源電圧を供給し、また、通信を行って、オーディオセット200の各部の機能の一部または全部を制御する機能を有する。
具体的には、マイクロコンピュータ100は、オーディオセット200のDSP(Digital Signal Processor)201に対して、当該オーディオセット200の各機能を制御するための信号SDA、SCLを、通信部102、汎用I/Oポート103を介して出力する。この制御には、マイクロコンピュータ100が通常状態で動作している場合の通信制御と、省電力状態で動作している場合の通信抑止制御を含む。
また、マイクロコンピュータ100はパワーモジュール202に対して電源電圧POWの供給、及び供給停止を実行する機能を有する。
<データ>
ここで、各RAMに格納される概念的なデータの一例を示す。
図4(a)は、RAM108に記憶されているデータのデータ構造の一例を示した図で、図2に示したようなシステム状態における省電力動作時の動作設定の一例を示している。また、図4(b)は、RAM109に記憶されているデータのデータ構造の一例を示した図で、図2に示したようなシステム状態における通常動作時の動作設定の一例を示している。
RAM108は、アドレス値0X00000000からのアドレス領域を汎用RAMエリアとして各種通常データを格納し、アドレス値0X00008000から、マイクロコンピュータ100の各部を制御するためのデータを格納する機能を有する。図4(a)に示すようにアドレス値0X00000100の開始位置から、マイクロコンピュータ100が省電力状態から通常状態に復帰するための復帰電圧値として3Vを上回ることが記憶されており、これは、マイクロコンピュータから省電力状態から通常状態へ復帰するための条件に関するデータである。マイクロコンピュータ100は、電圧検出器106で検出される電圧値が3Vを上回ったかどうかに基づいて省電力状態から通常状態への復帰を行うことになる。
アドレス値0X00008000から、マイクロコンピュータ100からオーディオセット200への電源供給のPowerをHi出力する設定が記憶されており、ここには、外部機器の電源設定に関するデータが格納されている。アドレス値0X00008008からSDAをONし、アドレス値0X00008016からSCLをONする設定、即ち停止されていた通信制御を実行する動作設定が記憶されている。
一方、RAM109は、RAM108と同じデータ構造を有し、アドレス値0X00000000からのアドレス領域を汎用RAMエリアとして各種通常データを格納し、アドレス値0X00008000から、マイクロコンピュータ100の各部を制御するためのデータを格納する機能を有する。図4(b)に示すようにアドレス値0X00000100の開始位置から、マイクロコンピュータ100が通常状態から省電力状態に移行するための省電力電圧値として2Vを下回ることが記憶されており、ここには、マイクロコンピュータ100が通常状態から省電力状態へと移行するための条件が格納されている。電圧検出器106で検出される電圧値が2Vを下回ったかどうかに基づいて通常状態から省電力状態への移行を行うことになる。アドレス値0X00008000から、マイクロコンピュータ100からオーディオセット200への電源供給のPowerをLow出力する設定が記憶されている。アドレス値0X00008008からSDAをOFFし、アドレス値0X00008016からSCLをOFFする設定、即ち実行されていた通信制御を停止する動作設定が記憶されている。
RAM108とRAM109とが同じデータ構造を有しているが故に切替がスムーズに行われ、CPU110が参照先が実質的に切り替わったことを意識せずに、動作することが可能となる。
<動作>
次に、本実施の形態におけるマイクロコンピュータの動作を図面を用いて説明する。
まず、比較のために従来の場合におけるマイクロコンピュータの省電力状態への移行、通常状態への復帰を図5に基づいて説明する。
図5は、マイクロコンピュータが動作しているクロックと、マイクロコンピュータにおける処理内容と、RAMに記憶されるデータの内容に関するタイミングチャートである。
本図は、時刻T0からT1にかけては、マイクロコンピュータのCPUには、クロックは高速クロックが供給されている。この時間帯においては、RAMには通常時の動作条件が記憶されており、当該動作条件に基づいてマイクロコンピュータの各部は通常時の処理を実行している。
時刻T1において、省電力状態に移行する必要があった場合に、時刻T1からはクロックは、低速クロックがマイクロコンピュータのCPUに供給され始める。そして時刻T1からT2にかけて、CPUがRAMに省電力時の動作条件を低速クロックに同期して動作しながら書き込む。時刻T2において、RAMの動作設定の書き込みが終了し、時刻T2から、省電力時の処理が実行される。
時刻T3において省電力状態から通常状態に復帰すべく、CPUに供給されるクロックが低速クロックから高速クロックに切り替わり、時刻T3からT4にかけて通常状態の動作条件のRAMへの書き込みが実行され、時刻T4から通常時の処理がマイクロコンピュータ上において実行される。
以上が従来における、省電力状態への切り替わり、省電力状態から通常状態への復帰に関するマイクロコンピュータにおける動作の簡単な説明である。
これが本発明の場合であると、図6に示したタイミングチャートのようになる。本発明の場合について、マイクロコンピュータ100の省電力状態への移行、通常状態への復帰を図6に基づいて説明する。
図6においては、クロックの状態と、マイクロコンピュータにおける処理内容と、RAM108、RAM109におけるデータの状態と、CPU110の参照先の推移を示した。本図においては、CPU110の参照先については、斜線部分で示している。
本発明の場合、時刻T5からT6にかけて、通常の処理を実行しており、CPU110はRAM109を参照している。
そして時刻T6において、電源電圧の低下が検出され、RAM108が参照されるようになり、通信制御レジスタに格納されている通信停止設定に基づいてマイクロコンピュータ100は、オーディオセット200との通信を停止する。従来だと時刻T6の時点でRAMへの動作設定の書き込みにより発生する図5において時刻T1からT2におけるラグがなくなり、参照先は単にセレクタにより切り替わるのみであり、次の動作に即座に移行できる。
時刻T6からT7にかけて省電力時の処理が実行され、時刻T7において、マイクロコンピュータ100のセレクタ111が、電圧検出器106により検出される電圧値が、通常の動作状態に復帰する電圧値を超えたとする。すると、セレクタ111は、CPU110の参照先をRAM109に戻し、またクロック制御部112は高速クロックを供給し始める。RAM109にもとより格納されている通常時のデータに基づいて、マイクロコンピュータ100は、通信制御レジスタに格納されている通信動作設定に基づき、オーディオセット200の通信を開始する。但し、省電力時とは異なり、通信に関しては、初期設定、例えば、通信のアドレス設定などが必要な部分があり、その部分に関しては、従来と同様にCPU110がRAM109に対して書き込み設定を行う。但し書き込みは通信制御レジスタに関する部分のみである。この通信初期化設定は時刻T7からT8において実行される。
そして時刻T8から、完全に通常時の処理が実行される。
本図6と図5とを比較すればわかるように、本発明においては、RAMを二つ備え、単にCPU110の参照先を切り替えるだけにする構成とすることで、従来においては、必要だった設定変更の書き込みにおける時間(図5、時刻T1〜T2)が排除されているのが大きな特徴である。
では、図6における通常状態から省電力状態へ移行する際のマイクロコンピュータ100の動作をより具体的に図1のブロック図と図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、電圧検出器106が、マイコン電源電圧線に引火される電圧値を検出して検出した値を、バスを介してセレクタ111に通知する(ステップS701)。なお、電圧値の通知は、所定時間ごと、例えば0.5secごとに行われる。セレクタ111は検出された電源電圧値が、RAM109に格納されている省電力電圧値である2Vを下回っているかどうかを判断する(ステップS703)。当該省電力電圧値は、RAM109を参照させるように切り替えた時点で、セレクタ111により、RAM109から予め読み出され、セレクタ111内のレジスタに記憶されている。
電源電圧値が2Vを下回っていない場合には(ステップS703のNO)、セレクタ111は、参照先を切り替えるためのスイッチを切り替えないで、CPU110の参照先のRAMをRAM109のままにしておき(ステップS704)、マイクロコンピュータ100は、通常の処理を続行する。
電源電圧値が2Vを下回っていた場合には(ステップS703のYES)、セレクタ111は、まず、CPU110の参照先のRAMをRAM109からRAM108に切り替える(ステップS705)。また、セレクタ111は、ほぼ同時にクロック制御部112に対して、CPU110に供給するクロックを高速クロックから低速クロックに切り替えるための指示信号を出力し、クロック制御部112は、CPU110に対して低速クロックを供給し始める。
そして、CPU110は、RAM108に格納されている動作設定に基づいて、動作設定を行い、マイクロコンピュータ100は、切り替わった参照先のRAM108に格納されている動作設定に基づいて省電力時の処理を実行する。
また、セレクタ111は、切り替えた先のRAMの省電力状態から通常状態へ復帰するための復帰電圧値を自己のレジスタ内に記憶しておき、以降は、電圧検出器が検出する電圧値が当該復帰電圧値を超えるかどうかを判断する。
以上が通常時の処理を行っているときに電圧値を一度検出した場合におけるマイクロコンピュータ100の動作である。
そして、図6における省電力状態から通常状態へ復帰する際のマイクロコンピュータ100の動作を図8のフローチャートに基づいて説明する。
まず、電圧検出器106が、マイコン電源電圧線に引火される電圧値を検出して検出した値を、バスを介してセレクタ111に通知する(ステップS801)。セレクタ111は検出された電源電圧値が、RAM109に格納されている復帰電圧値である3Vを上回っているかどうかを判断する(ステップS803)。
電源電圧値が3Vを上回っていない場合には(ステップS803のNO)、セレクタ111はCPU110の参照先を切り替えずに、CPU110の参照先のRAMをRAM108のままにしておき(ステップS804)、マイクロコンピュータ100は、省電力時の処理を続行する。
一方、電源電圧値が3Vを上回っていた場合には(ステップS803のYES)、セレクタ111は、まず、CPU110の参照先のRAMをRAM108からRAM109に切り替える(ステップS805)。また、セレクタ111は、ほぼ同時にクロック制御部112に対して、CPU110に供給するクロックを低速クロックから高速クロックに切り替えるための指示信号を出力し、クロック制御部112は、CPU110に対して高速クロックを供給し始める。
そして、CPU110は、RAM109に格納されている動作設定に基づいて、動作設定を行い、マイクロコンピュータ100は、切り替わった参照先のRAM109に格納されている動作設定に基づいて省電力時の処理を実行する。また、セレクタ111は、切り替えた先のRAMの通常状態から省電力状態へ移行するための省電力電圧値を自己のレジスタ内に記憶しておき、以降は、電圧検出器が検出する電圧値が当該省電力電圧値を下回るかどうかを判断する。
なお、最初の起動時においては、マイクロコンピュータ100は通常状態で動作するものとしてセレクタ111は、RAM109をCPU110の参照先としている。
以上に説明してきたように、本発明においては、通常時と省電力時とに対応する二つのRAMに動作設定を予め格納しておき、セレクタにより切り替えることで、RAMの内容を書き換えることなく、動作設定を変更し、すぐに次の状態へ移行して処理を実行できる。
<実施の形態2>
上記実施の形態1においては、電圧検出器106を用いて電圧値を検出することとしたが、実施の形態2においては電圧の検出に関する別実施例を記載する。ここでは、実施の形態1と異なる部分についてのみ説明し、その他の重複する部分については説明を割愛する。
図9は、本実施の形態におけるマイクロコンピュータの機能構成を示したブロック図である。マイクロコンピュータ900は、実施の形態1において示したマイクロコンピュータ100とは異なり、電圧検出器106を備えていない。またマイコン電源電圧線から、ADC904に接続されている。
ADC904は、ADC104の機能に加えて、所定期間ごとに、電源電圧線の電圧のアナログ値をデジタル値に変換し、変換された電圧値をセレクタ111に出力する機能を有する。
即ち実施の形態1において、電圧検出器106が果たしていた機能をADC904が代替することが本実施の形態における特徴である。
マイクロコンピュータ900の動作としても、マイクロコンピュータ100における動作において電圧検出器106が行っていた動作をADC904が実行することになる点が実施の形態1と相違する点である。こうすることにより、電圧検出器を備えなくとも、通常のマイクロコンピュータならば、備えているADCを用いることで電圧値を検出することができ、電圧検出器のために必要とするコストを軽減することができる。
<実施の形態3>
上記実施の形態1においては、マイクロコンピュータ100とオーディオセット200との簡単なシステムを説明したが、本実施の形態においては、自動車に搭載されるマイクロコンピュータ100を使用した車載システムを開示する。
<構成>
図10は、車載システム1000のシステム図を示している。
車載システム1000の各機器は、大別して3系統の機器に分けられる。図10に示すように、車載システム1000は、AV系1010と、電装系1020と、制御系1030とを含んで構成され、各部はバスを介して接続されている。
AV系1010は、CD(Compact Disc)プレーヤ1011と、カーナビ1012と、ラジオ1013と、モニタ1014と、リモコン1015とを含んで構成される。各部について簡単に説明する。
CDプレーヤ1011は、音楽CDからデータを読み出しスピーカに出力する機能を有する。
カーナビ1012は、自動車の現在位置や進行方向などをGPS、地磁気計などを利用して算出し、算出された位置と地図を対応させてモニタ1014に表示させる機能を有する。また、ユーザに指定された目的地までの最適な経路を算出し提示する機能も有する。また、リモコン1015から出力された指示内容に基づく処理を実行する機能を有する。
ラジオ1013は、ラジオ放送を受信して、スピーカに出力する機能を有する。
モニタ1014は、カーナビ1012の指示に基づき地図などの表示を実行したり、テレビ放送受信機能を搭載していた場合などには、放送されている番組を表示したりする機能を有する。
リモコン1015は、近距離無線でカーナビ1012を操作するためのものであり、ユーザ入力の内容をカーナビ1012に出力する機能を有する。
電装系1020は、ウィンドウ1021と、ライト1022と、ITS(Intelligent Transport System)1023と、各種センサ1024と、ドアロック1025とを含んで構成される。
ウィンドウ1021は、自動車の窓の開閉をユーザからの操作に基づいて実行する機能を有する。
ライト1022は、自動車のライト1022をユーザからの操作に基づいて点灯、消灯を実行する機能を有する。
ITSは、最先端の情報通信技術を用いて人と道路と車両とを情報でネットワークすることにより、交通事故、渋滞などといった道路交通問題の解決を目的に構築する交通システムのことであり、ITS1023は、渋滞情報などをカーナビ1012に出力する機能や、料金所などの料金を自動的に課金される料金を納付する機能を有する。
各種センサ1024には、例えば、接触センサ、光度センサ、超音波センサなどが含まれており、例えば、超音波センサの場合には、自動車が壁などに対して距離が近すぎていないかなどを検出し、例えば警報音をスピーカに出力させてユーザに事故防止を促すものである。
また、制御系1030は、エンジン1031と、サーボモータ1032と、ステアリング1033と、バッテリー1034とを含んで構成される。
エンジン1031は、自動車を駆動させるためのエンジンである。
サーボモータ1032は、自動車の運動制御を行う機能を有し、ユーザからの入力、例えば、アクセルの踏み込み具合やブレーキペダルの踏み込み具合などに応じて、エンジンの回転数をあげたり、ブレーキをかけたりする。
ステアリング1033は、ハンドルのことであり、ユーザのハンドル操作に基づいて車輪の向きを変える機能を有する。
バッテリー1034は、電力を生成するものであり、車載システム1000の各部に電力を供給する機能を有する。
以上の車載システム1000の各部には、マイクロコンピュータ100と同様の機能を有するMC(Micro Computer)が取り付けられている。なお、各MCに設定されている省電力状態に移行する閾電圧値は、それぞれの機器の必要性に応じて、個別に設定されるのが望ましいが、ここでは理解しやすくするために、各系統ごとに、その閾値が異なるものとし、同系統内においては、同じ閾値をそれぞれのMCが記憶しているものとする。
また、MC100a〜eについては、実施の形態1において示したマイクロコンピュータ100とは異なり、RAMを更に一つ追加され、省電力状態よりもなお電力を要求しない休止状態の動作設定と休止状態への電源電圧値に関する移行条件とが書き込まれている。
<動作>
図11には、本実施の形態における車載システムの動作例を示すタイミングチャートを示した。本図においては、電源電圧値の推移とそれに伴う各系統の動作状態の変化を示した。なお、ここでは簡単のため、AV系1010に属する各機器の省電力電圧値などの電圧値は一括で統一されているものとする。電装系1020と制御系1030とにおいても同様とする。よって、本実施の形態において、マイコンの動作は、系統別でAV系マイコン、電装系マイコン、制御系マイコンとして説明する。AV系マイコンは、図10におけるMC100a〜eであり、電装系マイコンは、MC100f〜jであり、制御系マイコンは、MC100k〜mである。
図11は、バッテリ電圧値の推移と、AV系1010に含まれる各機器のマイコンの処理内容と、電装系1020に含まれる各機器のマイコンの処理内容と、制御系1030に含まれる各機器のマイコンの処理内容とを対応付けて示したタイミングチャートである。
図11に示すように時刻T10からT11にかけて、AV系マイコン、電装系マイコン、制御系マイコンそれぞれは、通常時の処理を実行している。
そして時刻T11において、AV系マイコンが、バッテリ電圧値が省電力閾値を下回ったことを検知して、セレクタは、RAMの参照先を省電力時の動作設定を格納しているRAMを切り替え、AV系マイコンは省電力時の処理を低速クロックに同期して実行する。
時刻T12において、更にバッテリ電圧値が低下し、AV系マイコンが休止状態に移行する休止閾値を下回ったことで、AV系マイコンは休止状態に陥り、CPUに対するクロックの供給がカットされる。また、休止状態におけるデータなどの保護処理を実行する。ただし、電圧検出器とセレクタは動作したままである。
しばらくしてバッテリー電圧が持ち直し、時刻T13において、AV系マイコンが休止状態から省電力状態に復帰するAV系復帰閾値をバッテリー電圧値が超えたことをセレクタが検出する。そして、セレクタは、クロック制御部に対してCPUへの低速クロックの供給を開始させ、CPUの参照先のRAMを省電力時対応のRAMに切り替える。そして、AV系マイコンは、時刻T13からT14にかけて省電力時の処理を実行する。
時刻T14においてバッテリー電圧が更に回復し、AV系通常復帰閾値を超えたことを検出したAV系マイコンのセレクタは、CPUの参照先を通常状態の動作設定を格納しているRAMに切り替える。またセレクタは、クロック制御部に対してCPUへの高速クロックの供給を指示する。
以上が車載システム1000における動作の一例である。
<補足>
上記実施の形態に基づいて本発明であるところのマイクロコンピュータと、当該マイクロコンピュータが使用されるシステムについて説明してきたが、本発明の実施の形態はこれに限定されるものではないことは勿論である。以下、その変形例について説明する。
(1)上記実施の形態においては、各RAMにはそれぞれの動作設定が予め格納されているものとして記述したが、動作状態が切り替わる前にCPUが動作設定を書き込む構成としても良い。例えば、通常状態でマイクロコンピュータが動作している場合に、CPUは、RAM109を参照しているが、この間にROMから省電力時の動作設定を読み出し、RAM108に書き込む。この場合、セレクタは、CPUに対して、動作設定の書き込みに際してのみ、使用しているRAMとは逆のRAMへのアクセスを許可する。
(2)上記実施の形態においては、RAMを二つ設けたが、RAMを一つとしてもよい。この場合、RAMには通常時と省電力時と二つの動作状態における設定が、同じデータ構造で、異なるアドレス値に格納される。そしてセレクタは、CPUの参照先をアドレス値の指定を以って行うこととしてもよい。こうすると、RAMが一つで済むので、生産コストを抑制することができる。
(3)上記実施の形態1においては通常状態と省電力状態の2状態がある場合、実施の形態3においては、通常状態と省電力状態と休止状態の3状態がある場合を開示した。場合によっては更なる状態設定をしてもよく、各状態に合わせてRAMを搭載するか、あるいは、ある状態から次の状態に移行できる状態に基づいてRAMに移行可能な動作状態の動作条件をCPUが書き込むこととしてよい。こうすることでより多くの状態でマイクロコンピュータが動作したとしても対応可能になる。
(4)上記実施の形態においては、セレクタを用いて機械的にRAMの参照先を切り替えたが、この切替をプログラムにより実行できることとしてもよい。即ち、CPUが、省電力状態に移行するための処理を実行するためのプログラムを実行しており、当該プログラムにおいては、省電力状態に移行する際には、動作設定の参照先のアドレスを替えることとしてもよい。
(5)上記実施の形態においては、セレクタは、電源電圧値に基づいてCPUの参照先のRAMを切り替えていたが、例えば、タイマに所定時間をカウントさせ、当該所定時間経過の通知を受けて、参照先を切り替え、クロック制御部は、クロックの供給を切り替える構成としてもよい。
(6)上記実施の形態3においては、AV系マイコンのみが、省電力状態になり、更に休止状態になる実施例を示したが、もし、バッテリー電圧値が電装系省電力閾値を下回った場合には、その時点から電装系マイコンも省電力時の処理を実行することとなる。
(7)上記実施の形態においては、セレクタは、高速用のRAMと低速用のRAMを丸ごと切り替える構成としたが、実際に通常状態と省電力状態とで動作設定の異なる部分だけ切り替える構成としても良い。つまり、上記実施の形態1を例にとって言えば、汎用RAMとして通常データを格納している部分については切り替えず、動作設定を格納している制御レジスタの部分のみを切り替える構成としても良い。
本発明に係る半導体装置は、電源電圧が不安定な環境、消費電力の抑制が重視される環境への適用が有効であり、自動車の電源系統を制御するシステム用のマイクロコンピュータとして活用することができる。
マイクロコンピュータ100の機能構成を示したブロック図である。 マイクロコンピュータ100と外部機器であるオーディオセットとの接続状態を示したブロック図である。 消費電力と動作クロックとの関係を示した図である。 (a)RAM108に保持されるデータの一例である。(b)RAM109に保持されるデータの一例である。 従来における動作設定変更を示したタイミングチャートである。 本発明における動作設定変更を示したタイミングチャートである。 マイクロコンピュータにおける通常動作から省電力動作に移行する際の切替動作を示したフローチャートである。 マイクロコンピュータにおける省電力動作から通常動作に移行する際の切替動作を示したフローチャートである。 実施の形態2に係るマイクロコンピュータの機能構成を示したブロック図である。 実施の形態3に係る車載システムの各機能を示したシステムブロック図である。 車載システムにおける省電力の推移の一例を示したタイミングチャートである。
符号の説明
100 マイクロコンピュータ
100a〜m MC(マイクロコンピュータ)
101 タイマ
102 通信部
103 汎用I/Oポート
104 ADC
105 DAC
106 電圧検出器
107 ROM
108 RAM(低速用)
109 RAM(高速用)
110 CPU
111 セレクタ
112 クロック制御部
200 オーディオセット
201 DSP
202 パワーモジュール
1000 車載システム
1010 AV系
1011 CDプレーヤ
1012 カーナビ
1013 ラジオ
1014 モニタ
1015 リモコン
1020 電装系
1021 ウィンドウ
1022 ライト
1023 ITS
1024 各種センサ
1025 ドアロック
1030 制御系
1031 エンジン
1032 サーボモータ
1033 ステアリング
1034 バッテリー

Claims (9)

  1. 第1クロックと前記第1クロックよりも低速の第2クロックのいずれかに同期して動作する半導体装置であって、
    前記第1クロックで動作する場合の自装置内各部の動作条件を設定するための第1パラメータを記憶する第1メモリと、
    前記第2クロックで動作する場合の自装置内各部の動作条件を設定するための第2パラメータを記憶する第2メモリと、
    前記第1クロックまたは前記第2クロックを受けて前記自装置内各部を前記動作条件に基づいて制御するCPUと、
    前記第1クロックまたは前記第2クロックを前記CPUに供給するクロック制御手段と、
    前記クロック制御手段により前記第1クロックが供給されているときには前記CPUに前記第1メモリを参照させ、前記クロック制御手段により前記第2クロックが供給されているときには前記CPUに前記第2メモリを参照させるように前記CPUの参照先を切り替えるセレクタとを備える
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1パラメータ及び前記第2パラメータは、自装置に接続されている外部機器の動作条件を含み、
    前記CPUは、更に、当該動作条件に基づいて前記外部機器を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体装置は、更に、
    自装置に供給される電源電圧の電圧値が予め定められた第1閾値を下回ったかどうかを検出する検出手段を備え、
    前記クロック制御手段は、前記第1クロックを前記CPUに供給している場合において、前記検出手段により、前記電源電圧の電圧値が前記第1閾値を下回ったと検出されたときに、前記第2クロックを前記CPUに供給し、
    前記セレクタは、前記第1メモリを前記CPUに参照させ、前記検出手段により、前記電源電圧の電圧値が前記第1閾値を下回ったと検出された場合に、前記CPUの参照先を前記第1メモリから前記第2メモリに切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記検出手段は、更に、電源電圧の電圧値が一度前記第1閾値を下回った後において、予め定められた前記第1閾値よりも高い第2閾値を超えたかどうかを検出し、
    前記クロック制御手段は、前記検出手段により、前記電源電圧の電圧値が前記第2閾値を越えたと検出された場合に、前記第1クロックを前記CPUに供給し、
    前記セレクタは、前記検出手段により、前記電源電圧の電圧値が前記第2閾値を越えたと検出された場合に、前記CPUの参照先を前記第2メモリから前記第1メモリに切り替える
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  5. 前記第1メモリが記憶している前記第1パラメータと、前記第2メモリが記憶している第2パラメータは、それぞれ同じデータ構造を有し、それぞれのメモリにおいて自装置内の同じ部を制御するための動作設定は、同じアドレス位置に格納され、
    前記CPUは、当該部を制御する場合に、セレクタの切り替え先の前記第1メモリまたは前記第2メモリの同一のアドレス位置を参照する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 前記セレクタは、前記CPUの参照先を前記第1メモリとしているとき、前記第2パラメータの書き込みを行う場合にのみ、前記CPUに対し、前記第2メモリへのアクセスできるように切り替え、
    前記セレクタは、前記CPUの参照先を前記第1メモリとしているとき、前記第2パラメータの書き込みを行う場合にのみ、前記CPUに対し、前記第2メモリへのアクセスできるように切り替え、
    前記CPUは、前記第1クロックを供給されて動作しているときに、前記第2メモリに対して前記第2パラメータを書き込み、前記第2クロックを供給されて動作しているときに、前記第1メモリに対して前記第1パラメータを書き込む
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記クロック制御手段は予め定められた周期で前記第1クロックと前記第2クロックとを切替ながら供給し、前記セレクタは、前記周期と同じ周期で前記第1メモリと前記第2メモリにおける前記CPUの参照先の切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  8. 車載システムであって、
    自動車の駆動制御を実行するための機器を含む駆動制御系と、前記自動車の車内設備の制御を実行するための機器を含む電装系と、ユーザが前記自動車を運転する際の利便性を向上させるための機器を含むAV系とを含む自動車各部に請求項4に記載の半導体装置を付設した
    ことを特徴とする車載システム。
  9. 前記自動車各部において、前記第1閾値は、前記AV系、前記電装系、前記駆動制御系の順に小さくなるように設定され、前記第2閾値は、前記AV系、前記電装系、前記駆動制御系の順に小さくなるように設定される
    ことを特徴とする請求項8記載の車載システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011521365A (ja) * 2008-05-22 2011-07-21 エーティーアイ・テクノロジーズ・ユーエルシー 電力消費低減のためのスリープ状態を提供する補助メモリ制御器を有する集積回路及びそのための方法
WO2013054761A1 (ja) * 2011-10-12 2013-04-18 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載用ecu

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