JP2019147410A - セルフシャット装置および車載制御装置 - Google Patents

セルフシャット装置および車載制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019147410A
JP2019147410A JP2018031726A JP2018031726A JP2019147410A JP 2019147410 A JP2019147410 A JP 2019147410A JP 2018031726 A JP2018031726 A JP 2018031726A JP 2018031726 A JP2018031726 A JP 2018031726A JP 2019147410 A JP2019147410 A JP 2019147410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
circuit
self
shut
ecu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018031726A
Other languages
English (en)
Inventor
山下 哲生
Tetsuo Yamashita
哲生 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2018031726A priority Critical patent/JP2019147410A/ja
Publication of JP2019147410A publication Critical patent/JP2019147410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】車載制御装置を不必要に高機能、高価格となることを抑えるセルフシャット装置を提供する。【解決手段】他の車載装置からの入力信号が所定期間、遮断されていることを検知する検知回路と、前記検知回路での検知結果に基づいて、電源回路に対して、当該電源回路からの電力供給の遮断を指示する指示信号を出力する出力回路と、を備える、セルフシャット装置。【選択図】図4

Description

この発明はセルフシャット装置および車載制御装置に関し、特に、車載装置を起動させるセルフシャット装置および車載制御装置に関する。
近年、自動車の技術分野においては、車両の高機能化が進行しており、多種多様な車載機器が車両に搭載されている。従って、車両には、各車載機器を制御するための制御装置である、所謂ECU(Electronic Control Unit)が多数搭載されている。
ECUの種類には、例えば、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作に対してエンジンやブレーキ、EPS(Electric Power Steering)等の制御を行う走行系に関わるもの、乗員によるスイッチ操作に応じて車内照明やヘッドライトの点灯/消灯と警報器の吹鳴等の制御を行うボディ系ECU、運転席近傍に配設されるメータ類の動作を制御するメータ系ECUなどがある。
一般的にECUは、マイクロコンピュータ等の演算処理装置によって構成されており、ROM(Read Only Memory)に記憶した制御プログラムを読み出して実行することにより、車載機器の制御が実現される。
車載電源としては、常時電力供給する電源(常時電源)に加えて、ユーザ操作によって電力供給がON/OFFされるイグニッション電源(IG電源)がある。一般的なECUは、IG電源がOFFされると同時にシャットダウンしてしまう。そのため、特許文献1には、マイコンを搭載し、マイコンがイグニッションスイッチのオフを検知し、シャットダウン命令を出力することによって、マイコンによって指定したタイミングでシャットダウンする、いわゆるセルフシャット回路を有するECUが開示されている。
特開2004−189055号公報
しかしながら、セルフシャット回路を搭載するためにはECUにマイコンを搭載する必要があり、そのためにECUが、必要以上に高機能、高価格になるという課題がある。
本発明のある局面における目的は、車載制御装置を不必要に高機能、高価格となることを抑えるセルフシャット装置、および、当該セルフシャット装置を搭載した車載制御装置を提供することである。
ある実施の形態に従うと、セルフシャット装置は、他の車載装置からの入力信号が所定期間、遮断されていることを検知する検知回路と、検知回路での検知結果に基づいて、電源回路に対して、当該電源回路からの電力供給の遮断を指示する指示信号を出力する出力回路と、を備える。
他の実施の形態に従うと、車載制御装置は、上記セルフシャット装置と、セルフシャット装置に接続された電源回路と、電源回路からの電力供給により、制御対象を制御する駆動回路と、を備える。
この発明によると、車載制御装置を不必要に高機能、高価格となることを抑えることができる。
実施の形態にかかる車両および中継装置の構成を表した概略図である。 上位ECUの内部構成を示すブロック図である。 下位ECUの内部構成を示すブロック図である。 セルフシャット装置の回路構成の一例を表わした概略回路図である。 下位ECUにおける電源シーケンスの具体例を表わした図である。 比較例にかかるECUの構造を表わした図である。 比較例にかかるECUにおける電源シーケンスの具体例を表わした図である。
[実施の形態の説明]
本実施の形態には、少なくとも以下のものが含まれる。すなわち、
(1)本実施の形態に含まれるセルフシャット装置は、他の車載装置からの入力信号が所定期間、遮断されていることを検知する検知回路と、検知回路での検知結果に基づいて、電源回路に対して、当該電源回路からの電力供給の遮断を指示する指示信号を出力する出力回路と、を備える。
かかるセルフシャット装置を搭載することによってマイコン等を搭載した制御部を不要とすることができる。そのため、車載制御装置を不必要に高機能化することを抑え、また、コストアップを抑えることができる。
(2)好ましくは、検知回路は、入力信号のローレベルを積分する積分回路を含む。
検知回路が積分回路を含むことによって、通信信号または制御信号の入力がないことを検出できる。そのため、かかる積分回路を含むことで、検知回路は容易にイグニッション電源のOFF状態を検出することができる。
(3)好ましくは、出力回路は、積分結果と閾値とを比較する比較回路を含み、閾値を超えると指示信号を出力する。
これにより、検知回路での検知結果に従って指示信号が出力されるようになる。
(4)好ましくは、電源回路は、イグニッション電源の入力を受ける第1の入力端子と、指示信号の入力を受ける第2の入力端子と、を含むOR回路であるイネーブル端子を有し、出力回路は、第2の入力端子に接続されている。
OR回路であるイネーブル端子の一方の入力端子にイグニッション電源が入力され、他方の入力端子に指示信号が入力されることによって、少なくとも一方が入力されている状態で電源回路は電力供給を行い、両端子に入力がない場合に電力供給を停止することになる。これにより、高精度で電源回路からの電力供給を制御することができる。
(5)好ましくは、記他の車載装置からの入力信号は、前記他の車載装置からの駆動用の信号と通信用信号との少なくとも1つである。
これにより、他の車載装置に特別な信号出力機能を搭載することなく、セルフシャット装置を利用して電源回路からの電力供給を制御することが可能になる。
(6)本実施の形態に含まれる車載制御装置は、(1)〜(5)のいずれか1つに記載のセルフシャット装置と、セルフシャット装置に接続された電源回路と、電源回路からの電力供給により、制御対象を制御する駆動回路と、を備える。
かかる車載制御装置は、上記(1)〜(5)のセルフシャット装置と同様の効果を奏する。
[実施の形態の詳細]
以下に、図面を参照しつつ、好ましい実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
〔車両構成〕
図1は本実施の形態にかかる車両の構成を表した概略図である。
図1を参照して、本実施の形態にかかる車両1は、車外装置と通信するための車外通信機15と、複数のECU(Electronic Control Unit)と、車外装置と複数のECUとの通信を中継するECUである中継装置10と、を含む。
複数のECUは、上位ECU40A,40B,40Cと、下位ECU30A,30B,30C,…と、を含む。上位ECU40A,40B,40Cを代表させて上位ECU40、下位ECU30A,30B,30C,…を代表させて下位ECU30とも称する。
各上位ECU40は、中継装置10において終端する車内通信線16によって接続されて、中継装置10とともに車内の通信システム4を構成する。通信システム4は、中継装置10を最上位のノードとし、中継装置10直下に上位ECU40が接続される、バス型の通信システム(たとえば、CAN(Controller Area Network))よりなる。CANでは、通信フレームと呼ばれるフォーマットに情報を格納して送受信される。通信フレームは、ハイレベルまたはローレベルの2種類の信号の連続からなる。各上位ECU40には1以上の下位ECU30が接続され、上位ECU40から下位ECU30に対して、下位ECU30に接続されたモータなどの負荷を下位ECU30に制御させるための制御信号が送信される。
通信システム4は、CANだけでなく、LIN(Local Interconnect Network)、CANFD(CAN with Flexible Data Rate)、Ethernet(登録商標)、又はMOST(Media Oriented Systems Transport:MOSTは登録商標)などの通信規格を採用するネットワークであってもよい。
ECU30,40は、たとえば、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作に対してエンジンやブレーキ、EPS(Electric Power Steering)等の制御を行うパワー・トレイン系ECU、スイッチ操作に応じて車内照明やヘッドライトの点灯/消灯と警報器の吹鳴等の制御を行うボディ系ECU、運転席近傍に配設されるメータ類の動作を制御するメータ系ECUなどである。
各上位ECU40には1以上の下位ECU30が接続され、上位ECU40から下位ECU30に対して、下位ECU30に接続された負荷を下位ECU30に制御させるための制御信号が送信される。
中継装置10は、上位ECU40に対して各部の制御を指示する。上位ECU40は、当該指示に従って自装置に接続されている制御対象の負荷(以下、対象負荷とも称する)を制御するとともに、自装置に接続されている下位ECU30に対して、当該下位ECU30の対象負荷を制御させるための制御信号を出力する。また、上位ECU40は、対象負荷の状態を示す信号を中継装置10に送信するとともに、自装置に接続されている下位ECU30からの、当該下位ECU30の対象負荷の状態を示す信号を中継装置10に送信する。対象負荷の状態を示す信号は、たとえば、電圧値を示す信号、電流値を示す信号、センサ信号、などである。
〔中継装置の構成〕
図1は、さらに、中継装置10の内部構成を示している。
図を参照して、中継装置10は、制御部11、記憶部12、および車内通信部13などを備える。
中継装置10の制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を含む。制御部11のCPUは、記憶部12に記憶された1または複数のプログラムを読み出して、各種処理を実行するための機能を有している。
制御部11のCPUは、たとえば時分割で複数のプログラムを切り替えて実行することにより、複数のプログラムを並列的に実行可能である。
制御部11のCPUは、1または複数の大規模集積回路(LSI)を含む。複数のLSIを含むCPUでは、複数のLSIが協働して当該CPUの機能を実現する。
記憶部12は、フラッシュメモリ若しくはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性のメモリ素子よりなる。
記憶部12は、制御部11のCPUが実行するプログラムまたは実行に必要なデータなどを記憶する記憶領域を有する。
車内通信部13には車内通信線16が接続されている。車内通信部13は、CANなどの所定の通信規格に則って、ECU30と通信する通信装置よりなる。
車内通信部13は、制御部11のCPUから与えられた情報を所定のECU30宛てに送信し、ECU30が送信元の情報を制御部11のCPUに与える。
〔上位ECUの構成〕
図2は、ECU40(上位ECU)の内部構成を示すブロック図である。
図2を参照して、ECU40は、制御部41、記憶部42、車内通信部43、および電源回路44、対象負荷を制御するための負荷制御回路45、などを備える。
ECU40の制御部41は、CPUを搭載したMCU(Micro Controller Unit)を含む。制御部41のMCUは、記憶部42に記憶された1または複数のプログラムを読み出して、各種処理を実行するための機能を有している。
制御部41のMCUは、たとえば時分割で複数のプログラムを切り替えて実行することにより、複数のプログラムを並列的に実行可能である。
制御部41のMCUは、1または複数の大規模集積回路(LSI)を含む。複数のLSIを含むMCUでは、複数のLSIが協働して当該MCUの機能を実現する。
記憶部42は、フラッシュメモリ若しくはEEPROMなどの不揮発性のメモリ素子よりなる。
記憶部42は、制御部41のMCUが実行するプログラムおよび実行に必要なデータなどを記憶する記憶領域を有する。
車内通信部43には車内通信線16が接続されている。車内通信部43は、CANなどの所定の通信規格に則って、中継装置10および下位ECU30と通信する通信装置よりなる。
車内通信部43は、制御部41のMCUから与えられた情報を所定のECUまたは中継装置10宛てに送信し、所定のECUまたは中継装置10が送信元の情報を制御部41のMCUに与える。
電源回路44は電力線17を介して電源18から電力供給を受け、供給された電力から当該ECU40で必要な電力と生成して制御部41等に供給する。電源18は、イグニッション電源(以下、IG電源)18Aと、バッテリ電源(常時電源)(以下、+B電源)18Bと、を含む。IG電源18Aは、ユーザ操作によって電力供給状態(ON状態)と、非電力供給状態(OFF状態)とに切り替わる。+B電源18Bは、常時、電力供給状態(ON状態)である。
制御部41は、下位ECU30の動作を制御する処理を実行するための下位ECU制御部411を有する。下位ECU制御部411は、MCUが記憶部42に記憶された1又は複数のプログラムを実行することによって実現される。下位ECU制御部411は、下位ECU30による対象機器の制御を指示するための制御信号や、下位ECU30での制御に必要なセンシング情報などを送信する。これにより、これら信号や情報はパルス信号として、対象の下位ECU30に送信される。
制御部41は電源回路44から供給される電力によって動作するため、IG電源18AがOFF状態となり、電力が供給されなくなると動作を停止し、それにより、上記パルス信号は下位ECU30に送信されなくなる。
〔下位ECUの構成〕
図3は、ECU30(下位ECU)の内部構成を示すブロック図である。
図3を参照して、ECU30は、セルフシャット装置34、電源回路36、対象負荷を制御するための負荷制御回路35、複数の電流検出回路33A,33B,33C、などを備える。
電源回路36は、電力線17を介して電源18から電力供給を受ける。また、電源回路36は、5Vの電源37を経由して負荷制御回路35に電力を供給するとともに、セルフシャット装置34に電力を供給する。負荷制御回路35は、電源回路36からの電力供給により対象負荷を制御する。図3では、対象負荷が一例としてモータMで示されている。
上位ECU40と負荷制御回路35とは通信線で接続され、上位ECU40から負荷制御回路35には、モータMの制御を負荷制御回路35に実行させるための制御信号がパルス信号として送信されている。
上位ECU40と各電流検出回路33A,33B,33Cとは通信線で接続され、各電流検出回路33A,33B,33Cで検出された負荷電流が上位ECU40にモータMの状態を示す情報として送信される。好ましくは、下位ECU30には、モータMの状態を検出するための1または複数のセンサからのセンサ信号の入力をそれぞれ受ける1または複数の回路32A,32Bが含まれ、当該センサ信号が上位ECU40にモータMの状態を示す情報として送信される。
セルフシャット装置34は、上位ECU40と負荷制御回路35との間の通信線に接続されている。当該通信線には、上位ECU40からの上記のパルス信号が転送されている。セルフシャット装置34は、電源回路36から供給される電力によって、上位ECU40からのパルス信号を用いた処理を実行する。
図4は、セルフシャット装置34の回路構成の一例を表わした概略回路図である。図3および図4を参照して、セルフシャット装置34は、IG電源18AのOFF状態を検知する検知回路と、電源回路36からの電力供給の遮断を指示する指令(以下、セルフシャット指令信号と称する)を電源回路36に出力する出力回路と、を有する。検知回路は、一例として、上位ECU40から入力されるパルス信号の電圧をハイレベル(ハイ電圧)およびローレベル(ロー電圧)に分割する分圧回路341と、分圧後のロー電圧の波形の時間積分に等しい波形の電圧を出力する積分回路342と、からなる。出力回路は、一例としてコンパレータ343からなる。
コンパレータ343は、積分回路342から入力された電圧と閾値(Th)を比較し、入力電圧の閾値Th以内の場合にセルフシャット指令信号を出力し、閾値Thを超えるとセルフシャット指令信号の出力を停止する。セルフシャット指令信号は、出力中は電源回路36に対して電力供給を指示し、出力が停止されることで電源回路36に対して電力供給の遮断を指示するものである。
電源回路36はイネーブル端子361を有する。イネーブル端子361は、電力線17を介してIG電源18Aから入力を受ける入力端子と、セルフシャット装置34からセルフシャット指令信号の入力を受ける入力端子と、の2入力端子を含むOR回路である。電源回路36は、イネーブル端子361が少なくとも一方の入力端子で入力を受け付けているときに動作し、いずれの入力端子も入力を受け付けていないときに動作を停止する。電源回路36が動作を停止することによって当該下位ECU30には電力が供給されず、下位ECU30は動作停止状態、すなわちスリープ状態となる。
〔制御方法〕
図5は、下位ECU30における電源シーケンスの具体例を表わした図である。図5は、上から順に、+B電源18BのON/OFF状態、IG電源18AのON/OFF状態、上位ECU40から入力されるパルス信号、下位ECU30の積分回路342の出力電圧、コンパレータ343から出力されるセルフシャット指令信号のON/OFF状態、および、電源回路36への電力供給のON/OFF状態を、時間経過に沿って示している。
図を参照して、時刻t0においてIG電源18AがON状態からOFF状態に移行すると、OFF状態を検出した上位ECU40からのパルス信号が、時刻t0の後の時刻t1のタイミングで入力されなくなる。このとき、電源回路36のイネーブル端子361へのIG電源18Aからの入力がOFFとなるが、セルフシャット装置34からのセルフシャット指令信号の入力が継続しているため、端子電力が維持される。そのため、電源回路36は通常状態を維持している。
上位ECU40からのパルス信号が入力されている期間における積分回路342からの出力は、パルス信号の電圧の波形の時間積分に等しい波形である。そのため、時刻t1でパルス信号が入力されなくなると、時刻t1から積分回路342からの出力が増加し続けて閾値Th以上となる。積分回路342の出力が閾値Thに達した時刻t2に、セルフシャット装置34からイネーブル端子361に入力されるセルフシャット指令信号が停止する。
電源回路36のイネーブル端子361の両入力端子は、時刻t0でIG電源18Aからの入力がOFFとなり、さらに、時刻t2でセルフシャット装置34からのセルフシャット指令信号の入力もOFFとなる。これにより、電源回路36は、時刻t2の直後の時刻t2にスリープ状態に移行する。電源回路36がスリープ状態に移行すると、電源37を介した負荷制御回路35への電力供給も時刻t2に停止する。これにより、負荷制御回路35の動作が停止する。また、電源回路36がスリープ状態となることでセルフシャット装置34への電力供給が停止する。そのため、時刻t2に積分回路342の出力は0に戻り、以降の出力が停止する。
時刻t3でIG電源18AがON状態に復帰すると、時刻t3の後にイネーブル端子361へのIG電源18Aからの入力が再開する。これにより電源回路36はスリープ状態から通常状態に復帰する。
電源回路36が通常状態に復帰した際に積分回路342の出力は0を維持し、また、上位ECU40からのパルス信号の入力も再開されるので、時刻t3の後に、セルフシャット装置34からのセルフシャット指令信号の入力も再開する。また、電源37を介した負荷制御回路35への電力供給も再開する。これにより負荷制御回路35の動作が再開する。
〔第1の実施の形態の効果〕
本実施の形態にかかる下位ECU30の効果を、セルフシャット装置34を有さない比較例にかかるECUαと比較して説明する。
図6は、比較例にかかるECU30αの構造を表わした図である。
図を参照して、ECU30αは、電源回路36αのスリープ状態/通常状態を制御するための、マイコンを含む制御部31αを有する。電源回路36αは、5Vの電源を介して制御部31αに電力を供給する。制御部31αは電源回路36αから供給される電力によって動作し、IG電源18AがON状態のときには電源回路36αに対してセルフシャット指令信号を出力し、OFF状態となるとセルフシャット指令信号の入力を停止する電源制御を実行する。
電源回路36αは、電力線17を介してIG電源18Aからの入力を受ける入力端子と、制御部31αからのセルフシャット指令信号の入力を受ける入力端子と、の2入力端子を含むOR回路であるイネーブル端子361αを有する。これにより、電源回路36αは、イネーブル端子361αが少なくとも一方の入力端子で入力を受け付けているときに動作し、いずれの入力端子も入力を受け付けていないときに動作を停止してスリープ状態となる。
図7は、ECU30αにおける電源シーケンスの具体例を表わした図である。図7は、上から順に、+B電源18BのON/OFF状態、IG電源18AのON/OFF状態、制御部31αからのセルフシャット指令信号のON/OFF状態、イネーブル端子361αへの入力、および、電源回路36αへの電力供給のON/OFF状態を、時間経過に沿って示している。
図を参照して、時刻t0においてIG電源18AがON状態からOFF状態に移行すると、制御部31αはそれを検知して電源制御を実行する。時刻t0では、電源回路36αのイネーブル端子361αへのIG電源18Aからの入力はOFFとなるが、制御部31αからのセルフシャット指令信号の入力が継続しているため、端子電力が維持される。そのため、電源回路36αは通常状態を維持している。
好ましくは、制御部31αは、電源制御に先だってセルフシャット処理を実行する。セルフシャット処理は、セルフシャット指令信号の電源回路36αへの出力を停止する前に制御プログラムの更新などの予め規定された処理を実行することである。セルフシャット処理完了後、時刻t0の後の時刻t4に、制御部31αから電源回路36αへのセルフシャット指令信号の入力が停止される。
時刻t4でイネーブル端子361αへの制御部31αからのセルフシャット指令信号の入力が停止すると、イネーブル端子361αの両端子への入力がOFFとなるため、電源回路36αはスリープ状態に移行する。電源回路36αがスリープ状態に移行すると、制御部31αへの電力供給も時刻t4の後に停止する。これにより、制御部31αはスリープ状態に移行する。
時刻t5でIG電源18AがON状態に復帰すると、イネーブル端子361αにIG電源18Aからの入力が再開する。これにより電源回路36αはスリープ状態から通常状態に復帰する。電源回路36αが通常状態に復帰することによって制御部31αへの電力供給が再開し、制御部31αもスリープ状態から通常状態に復帰する。また、制御部31αが通常状態に復帰することによって、制御部31αからのセルフシャット指令信号の入力も再開する。
これに対して、本実施の形態にかかる下位ECU30は、セルフシャット装置34を有することによって、上位ECU40から入力されるパルス信号に基づいてIG電源18AのOFF状態を検出し、その検出結果に従って当該ECU30のスリープ状態/通常状態を制御している。これにより、本実施の形態にかかる下位ECU30では、比較例にかかるECUαにおいてスリープ状態/通常状態を制御するために必要であったマイコンを含む制御部31αを不要とすることができる。その結果、下位ECU30が必要以上に高機能化することを抑えることができ、また、コストアップを抑えることができる。
<第2の実施の形態>
下位ECU30は、マイコンを含む制御部を含まない。そのため、負荷制御回路35を制御する制御信号を上位ECU40から受け取って、当該制御信号に従って負荷制御回路35が動作する。従って、上位ECU40から下位ECU30に対しては、通常の通信用のパルス信号に加えて、制御信号のパルス信号が入力される。車内通信部33は、これらのパルス信号をそれぞれ異なる車内通信線によって受信してもよい。
第2の実施の形態にかかる下位ECU30では、セルフシャット装置34は、これら2種類のパルス信号の両方の入力をそれぞれ別個に受け付けて、両方のパルス信号が一定期間入力されない場合にIG電源18AがOFF状態となったと検出して、セルフシャット指令信号の電源回路36への入力を停止してもよい。これにより、より高精度にIG電源18AのOFF状態を検出することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両
2 広域通信網
4 通信システム
5 サーバ
10 中継装置
11 制御部
12 記憶部
13 車内通信部
15 車外通信機
16 車内通信線
17 電力線
18 電源
18A 常時電源(+B電源)
18B イグニッション電源(IG電源)
30,30A,30B,30C 下位ECU
30α ECU
31α 制御部
32A,32B 回路
33A,33B,33C 電流検出回路
34 セルフシャット装置
35 負荷制御回路
36 電源回路
36α 電源回路
37 電源
40,40A,40B,40C 上位ECU
41 制御部
42 記憶部
43 車内通信部
44 電源回路
45 負荷制御回路
341 分圧回路
342 積分回路
343 コンパレータ
361 イネーブル端子
361α イネーブル端子
411 下位ECU制御部

Claims (6)

  1. 他の車載装置からの入力信号が所定期間、遮断されていることを検知する検知回路と、
    前記検知回路での検知結果に基づいて、電源回路に対して、当該電源回路からの電力供給の遮断を指示する指示信号を出力する出力回路と、を備える、セルフシャット装置。
  2. 前記検知回路は、前記入力信号のローレベルを積分する積分回路を含む、請求項1に記載のセルフシャット装置。
  3. 前記出力回路は、前記積分結果と閾値とを比較する比較回路を含み、前記閾値を超えると前記指示信号を出力する、請求項2に記載のセルフシャット装置。
  4. 前記電源回路は、イグニッション電源の入力を受ける第1の入力端子と、前記指示信号の入力を受ける第2の入力端子と、を含むOR回路であるイネーブル端子を有し、前記出力回路は、前記第2の入力端子に接続されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセルフシャット装置。
  5. 前記他の車載装置からの入力信号は、前記他の車載装置からの駆動用の信号と通信用信号との少なくとも1つである、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のセルフシャット装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のセルフシャット装置と、
    前記セルフシャット装置に接続された電源回路と、
    前記電源回路からの電力供給により、制御対象を制御する駆動回路と、を備える、車載制御装置。
JP2018031726A 2018-02-26 2018-02-26 セルフシャット装置および車載制御装置 Pending JP2019147410A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018031726A JP2019147410A (ja) 2018-02-26 2018-02-26 セルフシャット装置および車載制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018031726A JP2019147410A (ja) 2018-02-26 2018-02-26 セルフシャット装置および車載制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019147410A true JP2019147410A (ja) 2019-09-05

Family

ID=67849025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018031726A Pending JP2019147410A (ja) 2018-02-26 2018-02-26 セルフシャット装置および車載制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019147410A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5910793B2 (ja) フェイルセーフ回路
JP7306119B2 (ja) 車載ネットワークシステム
EP3786763B1 (en) In-vehicle control device
JP2015199444A (ja) 電子制御装置
JP2014151720A (ja) 改竄検知システム、電子制御ユニット
SE538314C2 (sv) Infrastruktursystem för ett fordon
JP2008114806A (ja) 車載装置中継システム、車載装置中継方法及び中継装置
JP2011203967A (ja) 電子制御装置
JP7078347B2 (ja) センサ装置
JP5760738B2 (ja) 車載処理装置及び処理プログラム
WO2021020257A1 (ja) 車載電源システム
JP4691160B2 (ja) 電子装置
SE531137C2 (sv) Kontrollerad avstängning
JP2011093389A (ja) 制御システム、電子装置、制御装置及び装置起動方法
JP2019147410A (ja) セルフシャット装置および車載制御装置
KR101618118B1 (ko) 외부장치를 이용한 차체제어모듈 제어 시스템 및 그 방법
WO2019155684A1 (ja) 起動制御装置、起動指示装置、起動制御システム、起動方法、およびコンピュータプログラム
JP2004040649A (ja) 車載通信装置
JP2010258635A (ja) 制御装置
JP2012162139A (ja) 車両用電源制御装置
US9994174B2 (en) Smart power supply interface, vehicle-mounted electronic component with the same and method of controlling the same
WO2019146169A1 (ja) 制御装置、制御方法、およびコンピュータプログラム
JP2011093377A (ja) 電源制御システム及び電子装置
US11642968B2 (en) On-board equipment diagnostics device, vehicle equipped with on-board equipment diagnostics device, on-board equipment diagnostics method, and non-transitory recording medium
JP7415364B2 (ja) 車載中継装置、コンピュータプログラム及び故障判定方法