JP2008106932A - 筐体の防水構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体の防水構造は、第1筐体1及び第2筐体2と、周縁部43が第1筐体1及び第2筐体2の間の全周に配置される防水部材4とを備える。第2筐体2には、防水部材4の周縁部43を圧入する凹部23を設ける。第1筐体1には、防水部材4の凹部23に圧入される周縁部43と対向する位置に当該周縁部43の抜けを防止する規制部13を設ける。防水部材4には、周縁部43から内部方向に折曲して第1筐体1側に向かって起立する周壁部42を設ける。周壁部42を第1筐体1及び第2筐体2で案内する。
【選択図】図4
Description
なお、秤の防水構造として、ケースに設けた凹部状の係合溝に防水ダイヤフラムの端部を圧入して防水を図るものもある(特許文献3参照)。
また、特許文献3の構造のように、ケースに設けた凹部状の係合溝に防水ダイヤフラムの端部を圧入しただけでは、防水ダイヤフラムの端部が振動などによって外れてしまい、防水機能が損なわれてしまう恐れがあった。
重ね合わせて合体される第1筐体及び第2筐体と、
周縁部が当該第1筐体と第2筐体との間の全周に配置される防水部材と、を備える防水構造であって、
前記第2筐体には、前記防水部材の周縁部を圧入する凹部を設け、
前記第1筐体には、前記防水部材の前記凹部に圧入される前記周縁部と対向する位置に当該周縁部の抜けを防止する規制部を設け、
前記防水部材には、前記周縁部から内部方向に折曲して前記第1筐体側に向かって起立する周壁部を設け、
この周壁部を前記第1筐体及び第2筐体で案内することを特徴とする。
第1筐体と、
前記第1筐体に重ね合わせて合体される第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体との間の全周に配置される周縁部と、前記周縁部から前記第1筐体側に向かって起立する周壁部とを含み、前記第1筐体と前記第2筐体との間に設けられる、弾性変形可能な材料から形成される板状の防水部材と、を有し、
前記第2筐体は、前記防水部材の周縁部を圧入する凹部を有し、
前記防水部材は、その一部として、前記第2筐体側に張り合わされる金属板を含み、
前記金属板は、その端部より所定距離内側位置で前記第2筐体側に向かって折曲げられ、該折曲げられた位置より若干距離外側位置で前記第1筐体側に向かって折曲げられる、第1フックを有し、前記第1フックの端部は、前記周壁部から突出しており、
前記第2筐体は、前記第1フックと係合可能な第2フックを有する、ことを特徴とする。
前記金属板は、前記平面部の前記第2筐体側に一体的に設けられる、ことも可能である。
前記第1筐体には、前記防水部材を挟んで、前記第1開口と対向する位置に、第2開口が設けられている、ことも可能である。
前記シールを露出する第2開口が、前記第1筐体に設けられている、ことも可能である。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態の構成を示すもので、1は第1筐体、2は第2筐体、3は内装品、4は防水部材、5は外装品である。
この実施形態において、防水構造は、折り畳み式携帯電話機の表示側本体を構成する第1筐体1及び第2筐体2に適用したものである。第1筐体1及び第2筐体2の間に収容される内装品3は液晶表示パネル31及びそのシールドケース32等により構成される。防水部材4は膜状のゴムパッキンである。この防水部材4の材質としては、ポリブタジエン、ポリアクリロニトリル、ポリクロロプレン、ポリイソプレン等を用いることができる。
外装品5は透明パネル51の一端側にヒンジピース52を有して他端側に左右一対のネジ目隠し53を有している。
そして、第2筐体2の外表面に外装品5が取り付けられる。すなわち、第2筐体2の外表面において、液晶表示パネル31の表示画面が位置する開口部21の周囲に透明パネル51が両面テープ6(図4参照)で貼り付けられるとともに、その一端側のヒンジピース52及び他端側の左右一対のネジ目隠し53が同様に図略の両面テープで貼り付けられ、これにより防水が図れている。
この防水部材4の平面部41には、図2に示すように、外表面のほぼ中央に凹部による装着部47が形成され、この装着部47に導光板7がインサート成型されている。すなわち、防水部材4は透明なゴムで作製されているが、液晶表示パネル31が高精細である場合には平面部41のほぼ中央に導光板7をインサートすることで見易い表示にすることができるもので、その成形時に金型において、外表面側に導光板7をセットしてインサート成型されている。
このように、防水部材4の平面部41に導光板7をインサート成型により一体成形することで、例えば防水部材4に開口窓を設けて導光板を組み付ける場合と比べて防水箇所を削減するともに、その防水施工部の厚み及び部品点数を削減して、防水性能を安定できる。
このように、防水部材4の平面部41の内表面に銀シート(または金属板)8をインサート成型して電磁シールド8を一体成形することで、従来は第1筐体1の内表面に施していた銀蒸着等の工程を削減できる。
さらに、第2筐体2の左右両側部には、図2に示すように、凹部23の外周側に位置する一対の係合爪26が突出して形成されている。
また、第1筐体1のほぼ中央には、図1に示すように、防水部材4の導光板7に重なってロゴ等を表示した照光部17が形成されている。
なお、第1筐体1の左右両側部には、第2筐体2の係合爪26に各々係合する図示しない一対の係合爪が突出して形成されている。
まず、液晶表示パネル31及びシールドケース32等の内装品3を収容した第2筐体2の内部に防水部材4を装着する。すなわち、防水部材4の平面部41を内装品3に被せて、周壁部42の両側部を、第2筐体2の案内部22の外側に被せるとともに、係合爪26の内側に入れてから、周縁部43を第2筐体2の凹部23に圧入する。
また、第2筐体2の両側面部の案内部22によって、防水部材4の周壁部42が揺れたりするのを防止ですることができる。
そして、第2筐体2の左右両側部の案内部22の支持によって、防水部材の平面部41が揺れたりするのを防止することができる。
また、縦(上下)方向に弾性力が働かない防水構造となり、第1筐体1及び第2筐体2の剛性を必要以上に持たせる必要がないため、筐体の肉厚を少なくして薄型化・小型化を図ることができる。
本発明の実施形態2に係る筐体の防水構造が図5に示される。実施形態2に係る防水構造は、実施形態1と異なり、防水部材4は、金属板110を有する。
なお、図5においては、これら切り欠き部110a,110bの存在を強調するため、当該切り欠き部が仮に存在しないとした場合における輪郭形状を破線で示している。
凸部512乃至514の存在により、単純平坦な金属板よりも、金属板110の強度が増加する。
まず、防水部材4を、電気回路基板等が設置済みである携帯電話の第2筐体2の内面の上に載置する。周縁部43は、第2筐体2の凹部23の上に位置付けられるように載置し、周縁部43を指で凹部23に押し込む(図6参照)。これにより、周縁部43の側面に設けられた突起441が、凹部23の横壁に設けられた窪み231に入り込み、該突起441と該窪み231とが係合する。そして、周縁部43が凹部23から抜けにくくなる。続いて、第1筐体1を、防水部材4の上に重ねるように配置する。そして、第1筐体1の、周壁部42に当接する位置に設けられる封止用突起136が、前記周縁部43及び凹部23の上に位置付けられる。
また、同じ理由から、防水部材4の組み付け作業は容易であり、量産される携帯電話の歩留まりのばらつきが生じるおそれも殆どなく、筐体の防水が維持される。
以上のように、金属板110があるから、防水部材4あるいは第1筐体1を薄くし、ひいては携帯電話全体を小型にする。更には、筐体の組み付け作業を容易にする。
金属板110に凸部513乃至514が形成されていることにより、当該金属板110の強度は高い。そのため、防水部材4全体の剛性が、維持・向上する。
従って、本実施形態に係る携帯電話は、ノイズ等の影響を受けず、より正確に動作する。なお、金属板110は、適当な手段によって接地されることも可能である。
本発明の実施形態3に係る筐体の防水構造の断面が図7に示される。実施形態3に係る防水構造は、実施形態1と異なり、周壁部42から筐体内側かつ略水平に延設する位置に金属板110が設けられる。この金属板110は、ステンレスで形成されている。金属板110は厚さ1.0〜5.0mmで形成されている。
まず、内装品3を収容した第2筐体2の内部に防水部材4を装着する。すなわち、周縁部43を第2筐体2の凹部23に圧入するとともに、周壁部42から突出している第1フック120を第2フック130に係合させる。第1フック120を第2フック130に係合させるには、第1フック120の端部121を筐体内側に若干付勢した状態で防水部材4を第2筐体2に押し込む。
また、第1フック120と第2フック130とが係合しているから、防水部材4が第2筐体2から外れることは起こりにくい。
そして、第1フック120の端部121は金属の弾力により筐体外側に付勢され、その端部121の筐体外側への付勢力は第2フック130の面131により受け止められるから、防水部材4が左右に揺れたりするのを防止することができる。
また、縦(上下)方向に弾性力が働かない防水構造となり、第1筐体1及び第2筐体2の剛性を必要以上に持たせる必要がないため、筐体の肉厚を少なくして薄型化・小型化を図ることができる。
実施形態4では、実施形態3と異なり、図8に示されるように、防水部材4は、周壁部42から筐体内側かつ略水平に延設する平面部41を含む。そして、金属板110は、平面部41の第2筐体2側に一体的に設けられている。このように構成することで、防水部材4は、その平面部41で第1筐体1と弾性的に密着することができる。
実施形態5では、実施形態3及び4と異なり、筐体内部の圧力の高低の影響による筐体の変形・ひび割れ等を起こりにくくする、圧力影響緩和のための構造が設けられている。
この圧力影響緩和のための構造は、図9に示されるように、金属板110の中央部に設けられた第1開口140と、防水部材4を挟み、第1筐体1の第1開口140と対向する位置に設けられた第2開口150と、第1開口140と第2開口150との間に位置し、外気に対して露出している平面部41の露出部分411と、から構成される。第1開口140は断面が円形の開口である。第2開口150も、断面が第1開口140と同一直径の円形の開口である。断面が円形の開口であることにより、該開口からの亀裂を発生しにくくすることができる。
しかしながら、実施形態5のように、圧力影響緩和のための構造が設けられていると、例えば外気温が高い場合は、第1開口140と第2開口150との間に位置する平面部41の露出部分411が、筐体外側に膨張するから、筐体内部の圧力の上昇を防止することができる。これにより、筐体にひび割れ等を生じさせにくくすることができる。そのため、本実施形態に係る筐体の防水構造を維持することができる。
実施形態6においても圧力影響緩和のための構造が設けられているが、その構造は実施形態5と異なる。図10に示すように、実施形態6では、圧力影響緩和のための構造は、金属板110の中央部に設けられた第1開口140と、第1開口140と重なる位置に第1筐体1に設けられた第2開口150と、第1開口140に嵌め込まれた弾性材料から形成されたシール160と、から構成される。シール160の材質としては、ポリブタジエン、ポリアクリロニトリル、ポリクロロプレン、ポリイソプレン等を用いることができる。なお、シール160は、第2開口150から水分が侵入しないように、第1開口140に隙間無く嵌め込まれている。
また、筐体及び防水部材の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。例えば、液晶表示パネルやLEDなどの表示装置と対応する防水部材4の一部を透明にしても良い。また、第1筐体1も透明にして、実施形態のように防水部材4の内部側に電磁シールド(銀シートまたは金属板)8を設けることで、筐体のスケルトンに対応することができる。
また、実施形態のように防水部材が透明なゴムで作製されている場合は導光板をインサートしなくともよい。例えば、表示装置の文字サイズが大きい場合やバックライトの光量が十分な場合、さらにLEDなどを用いている場合には導光板は不要となる。
Claims (10)
- 重ね合わせて合体される第1筐体及び第2筐体と、
周縁部が当該第1筐体と第2筐体との間の全周に配置される防水部材と、を備える防水構造であって、
前記第2筐体には、前記防水部材の周縁部を圧入する凹部を設け、
前記第1筐体には、前記防水部材の前記凹部に圧入される前記周縁部と対向する位置に当該周縁部の抜けを防止する規制部を設け、
前記防水部材には、前記周縁部から内部方向に折曲して前記第1筐体側に向かって起立する周壁部を設け、
この周壁部を前記第1筐体及び第2筐体で案内することを特徴とする筐体の防水構造。 - 前記防水部材は、前記第1筐体と第2筐体との間を覆う膜状である、
ことを特徴とする請求項1記載の筐体の防水構造。 - 前記第2筐体には、前記防水部材の前記周壁部の端面を支持する支持部を設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の筐体の防水構造。
- 前記防水部材の一部分に導光板を装着する装着部を設けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の筐体の防水構造。
- 前記防水部材の内部側には銀シートまたは金属板を一体成形することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の筐体の防水構造。
- 第1筐体と、
前記第1筐体に重ね合わせて合体される第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体との間の全周に配置される周縁部と、前記周縁部から前記第1筐体側に向かって起立する周壁部とを含み、前記第1筐体と前記第2筐体との間に設けられる、弾性変形可能な材料から形成される板状の防水部材と、を有し、
前記第2筐体は、前記防水部材の周縁部を圧入する凹部を有し、
前記防水部材は、その一部として、前記周壁部から略水平に延設する位置に設けられる金属板を含み、
前記金属板は、その端部より所定距離内側位置で前記第2筐体側に向かって折曲げられ、該折曲げられた位置より若干距離外側位置で前記第1筐体側に向かって折曲げられる、第1フックを有し、前記第1フックの端部は、前記周壁部から突出しており、
前記第2筐体は、前記第1フックと係合可能な第2フックを有する、
ことを特徴とする筐体の防水構造。 - 前記防水部材は、前記周壁部から略水平に延設する平面部を有し、
前記金属板は、前記平面部の前記第2筐体側に一体的に設けられる、
ことを特徴とする請求項6記載の筐体の防水構造。 - 前記金属板には、第1開口が設けられ、
前記第1筐体には、前記防水部材を挟んで、前記第1開口と対向する位置に、第2開口が設けられている、
ことを特徴とする請求項7記載の筐体の防水構造。 - 前記金属板には、第1開口が設けられ、該第1開口には、弾性材料から形成されたシールが嵌め込まれ、
前記シールを露出する第2開口が、前記第1筐体に設けられている、
ことを特徴とする請求項6記載の筐体の防水構造。 - 前記第1開口及び前記第2開口は、円形乃至楕円形の開口である、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の筐体の防水構造。
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