JP2008105601A - キャビンのドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトに保持姿勢と収容姿勢とに切り替え可能で、操作性のよいキャビンのドア装置を実現する。
【解決手段】 キャビンフレーム21の側部にドア33を開閉自在に設け、キャビンフレーム21側に設けたストライカ40にドア33側に設けたロック装置37を結合させて、ドア33を閉鎖状態に保持させるように構成してあるキャビン14のドア装置において、キャビンフレーム21側に、ドア33を少し開けた状態でロック装置37と結合して結合状態に保持させる横向きの保持姿勢と、キャビン14室内に収容されて起立した収容姿勢とに姿勢変更自在な補助ストライカ45を備えて、補助ストライカ45を前後方向の軸心P1周りで揺動可能に構成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、作業車等の車輌に搭載されるキャビンのドア装置に関する。
従来の技術としては、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されているように、補助ストライカ(特許文献1の図3の2,特許文献2の図1の26)を横向きの保持姿勢に姿勢変更し、ロック装置(特許文献1の図3の4,特許文献2の図1の10)を結合することによってドアを少し開けた状態を現出して、キャビン室内の空気を排気し、又は、キャビン室内に外気を取り入れることができるように構成したキャビンのドア装置が知られている。
特許第3108182号公報(図3、図4、及び段落番号「0010」参照) 特許第3177081号公報(図1参照)
特許文献1に開示されている従来のキャビンのドア装置においては、補助ストライカ(特許文献1の図3の2)を約270度回転させることによって、補助ストライカを保持姿勢と収容姿勢とに切り替え可能に構成しており、また、特許文献2に開示されている従来のキャビンのドア装置においては、補助ストライカ(特許文献2の図1の10)を約180度回転させることによって、補助ストライカを保持姿勢と収容姿勢とに切り替え可能に構成している。
このように、補助ストライカを保持姿勢と収容姿勢とに切り替える際に、補助ストライカを広い角度範囲で回転又は揺動させようとすると、補助ストライカを回転又は揺動させる広い空間を確保する必要がある。そのため、例えば、キャビン内の機器の配置が制約されるといった問題や、荷物等を補助ストライカの回転又は揺動する位置に置いた場合には補助ストライカの姿勢変更を行うことができず操作性が悪いといった問題があった。
本発明は、コンパクトに保持姿勢と収容姿勢とに切り替え可能で、操作性のよいキャビンのドア装置を実現することを目的とする。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、キャビンフレームの側部にドアを開閉自在に設け、キャビンフレーム側に設けたストライカにドア側に設けたロック装置を結合させて、ドアを閉鎖状態に保持させるように構成してあるキャビンのドア装置において、次のように構成することにある。
前記キャビンフレーム側に、ドアを少し開けた状態で前記ロック装置と結合して結合状態に保持させる横向きの保持姿勢と、キャビン室内に収容されて起立した収容姿勢とに姿勢変更自在な補助ストライカを備えて、前記補助ストライカを前後方向の軸心周りで揺動可能に構成する。
(作用)
本発明の第1特徴によると、横向きの保持姿勢と起立した収容姿勢とに姿勢変更自在な補助ストライカを備えて、補助ストライカを前後方向の軸心周りで揺動可能に構成することにより、起立した収容姿勢から補助ストライカを下方へ揺動させることで横向きの保持姿勢に姿勢変更することができて、横向きの保持姿勢から補助ストライカを上方へ揺動させることで起立した収容姿勢に姿勢変更することができる。すなわち、補助ストライカを比較的狭い角度範囲で上下に揺動させることで保持姿勢と収容姿勢とに姿勢変更することができる。
具体的に説明すると、例えば、図6に示すように、補助ストライカ(図6の45)を保持姿勢と収容姿勢とに揺動させる角度が、特許文献1又は特許文献2の角度(約270度又は約180度)より小さくなる(図6の例では約90度)。そのため、補助ストライカを比較的狭い角度範囲で上下に揺動させることで保持姿勢と収容姿勢とに姿勢変更することができる。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、補助ストライカを比較的狭い角度範囲で上下に揺動させることで保持姿勢と起立姿勢とに姿勢変更することができるため、補助ストライカを揺動させる空間を広く確保する必要がなくなる。そのため、例えば、キャビン内の機器の配置が制限されることが少なくなって、設計上の自由度を向上させることができる。また、例えば、荷物等を補助ストライカの前方に置いたとしても補助ストライカの姿勢変更を行うことが可能になるため、補助ストライカの操作性を向上させることができる。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴のキャビンのドア装置において、次のように構成することにある。
前記保持姿勢における前記補助ストライカのロックピンが、前記補助ストライカの前後方向の軸心より下側に位置するように前記補助ストライカを構成する。
(作用)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
例えば、特許文献1に開示されている従来のキャビンのドア装置においては、保持姿勢において、補助ストライカの先端部(特許文献1の図3の矢印の部分)が補助ストライカ(特許文献1の図3の2´)の前後方向の軸心のやや上側に位置するように配置されている。そのため、例えば、補助ストライカを垂下した状態から270度回転させて保持姿勢に姿勢変更した状態で、ドア(特許文献1の図3の3)を勢いよく閉めてロック装置(特許文献1の図3の5)を補助ストライカに係合させようとすると、補助ストライカが上方へ跳ね上げられて補助ストライカにロック装置を確実に係合させることができず、補助ストライカの操作性が悪いといった問題があった。
本発明の第2特徴によると、保持姿勢における補助ストライカのロックピンが、補助ストライカの前後方向の軸心より下側に位置するように補助ストライカを構成することにより、例えば、ドアを勢いよく閉めてロック装置を補助ストライカに係合させようとする場合に、補助ストライカを下方に揺動させようとするモーメントが発生することになり、補助ストライカが上方へ跳ね上げられることが少なくなって、ロック装置を補助ストライカに、より確実に係合させることができる。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、ロック装置を補助ストライカに、より確実に係合させることができるため、補助ストライカの操作性を向上させることができる。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第1特徴又は第2特徴のキャビンのドア装置において、次のように構成することにある。
前記補助ストライカを前記ストライカのロックピンに接当させることで、前記補助ストライカを前記保持姿勢に係止可能に構成する。
(作用)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1特徴又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第3特徴によると、補助ストライカをストライカのロックピンに接当させることで補助ストライカを保持姿勢に係止可能に構成することにより、ストライカのロックピンを、補助ストライカを保持姿勢に係止する係止具として兼用することができる。そのため、例えば、補助ストライカを保持姿勢に係止する係止具を別個に設ける場合に比べて、補助ストライカを保持姿勢に係止する構造を簡素化することができる。
(発明の効果)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1特徴又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、補助ストライカを保持姿勢に係止する構造を簡素化することができるため、部品点数を削減することができて、製造コストを削減することができる。
〔多目的作業車の全体構成〕
図1に作業車の一例である多目的作業車の全体側面図を、図2に多目的作業車の全体平面図を示す。多目的作業車は、車体フレーム1に防振支持されたエンジン2からの動力を、ギヤ式変速装置4及び静油圧式無段変速装置3等を介して、左右一対の前輪5及び後輪6に伝達することで四輪駆動するように構成されている。また、図3に、ドア33を少し開けた状態における多目的作業車の平面図を示し、図4に、フロントガラス26及びリアガラス27を少し開けた状態における左側面図を示す。
図1及び図2に示すように、多目的作業車の前部には、前輪フェンダ兼用の下部カバー7、上部の左右中央が開口された上部カバー8及びその開口を開閉可能に覆う揺動開閉式のボンネット9等が配備されている。
多目的作業車の前後中央部には、前輪操舵用のステアリングハンドル11及び運転座席12等が配備されたキャビン14を備え、このキャビン14によって搭乗空間が形成されている。
多目的作業車の後部でギヤ式変速装置4の上方に油圧式のダンプシリンダ15が配備され、このダンプシリンダ15を伸縮することで、車体フレーム1の後端部に配備した左右向きの支軸16を支点にして荷台17が上下にダンプするように構成されている。
車体フレーム1は、搭乗空間を形成するキャビンフレーム20と、このキャビンフレーム20から前後に延出された前部フレーム18及び後部フレーム19等を備えて構成されており、車体フレーム1を構成する各種フレーム類(18,19,20等)は、溶接によって強固に連結されている。
キャビンフレーム20は、乗降口を形成する左右一対のドアフレーム21、この左右のドアフレーム21に亘って設けられた複数のクロスメンバ22、搭乗空間の床を形成するフロアパネル23、運転座席12を支持する支持フレーム24、搭乗空間の天井部分に位置し左右のドアフレーム21に亘って設けられたルーフパネル(図示せず)等を備えて構成されており、このキャビンフレーム20の前面側及び後面側は、それぞれ開閉可能なフロントガラス26及び開閉可能なリアガラス27で覆われており、ルーフパネルの上方は樹脂製のアウタルーフ25で覆われている。
図3及び図4に示すように、フロントガラス26は、その上端部の左右に位置するヒンジ28によって、フロントガラス26の下側が車外に開放されるように揺動自在に支持されている。フロントガラス26下部の左右両端部には、フロントガラス26とドアフレーム21とに亘ってガスダンパー29が取り付けられており、フロントガラス26下部の左右両側部に設けたロックハンドル30を解除すると、ガスダンパー29の反力によってフロントガラス26がヒンジ28の軸心周りに前後に揺動してフロントガラス26の下側が車外に開放されて、前方からの外気を運転座席12に取り込むことができるように構成されている。
リアガラス27は、その上端部の左右に位置するヒンジ31によって、リアガラス27の下側が車外に開放されるように揺動自在に支持されている。リアガラス27下部の左右両側部には、リアガラス27とクロスメンバ22とに亘って折りたたみ式のステー32が取り付けられており、このステー32に設けられたロック具(図示せず)を解除し、リアガラス27の下側を内側から後方に押すと、リアガラス27がヒンジ31の軸心周りに前後に揺動してリアガラス27の下側が車外に開放されるように構成されている。フロントガラス26の下部を開放した状態で、リアガラス27の下部を開放すると、前方から運転座席12に取り込んだ外気が運転座席12を通ってリアガラス27の下部から排気されるようになっている。
キャビンフレーム20の両側部には、ドア33を備え、運転座席12の内側又は外側から開閉ハンドル34を操作すると、外開き式の左右一対のドア33が、ドア33前部の上下に位置するヒンジ35の軸心周りで片開き式に開閉するように構成されている。
ドア33は、ABS製の樹脂板をプレス成形して表面をアクリルシートで被膜することによって構成したドア本体33aと、角パイプ状の鋼管をループ状に湾曲成形した補強フレーム33bと、ドア本体33に装着されたサイドガラス33cとを備えて構成されており、ドア33を構成するドア本体33aの外周部にシール材36を嵌め込み装着してドアフレーム21のドア受け部21aにドア33を閉めた状態で密着させることで、ドア33のシール性を確保することができるように構成されている。
ドア33を構成するドア本体33aには、抜き差し式のヒンジ35が外側から固定されており、この抜き差し式のヒンジ35をドア本体33aに固定した状態で上方からドアフレーム21に固定したボス部35aに内嵌することで、ドア30がドアフレーム21に揺動開閉可能に取り付けられている。
図4及び図7に示すように、ドア33の外面側には、ロック解除ボタン34aを備えた開閉ハンドル34が固定されており、多目的作業車の外側から開閉ハンドル34を握ってロック解除ボタン34aを押すと、ロック装置37を構成するロック爪37aのロックピン42に対する係合が解除されてドア33を開くことができるように構成されている。
補強フレーム33bには、車体内方側に折り曲げ成形されたブラケット38が固着されており(図5参照)、このブラケット38に、施錠可能なロック装置37が固定されて、ドア33を閉めてドアフレーム21側に固定したロックピン42又はロックピン47にロック装置37を係合させることによって、ドア33を閉めた状態又はドア33を少し開けた状態で保持することができるように構成されている。
ロック装置37は、上下一対のロック爪37a、ケース37b、ロック解除具37c等を備えて構成されている。上下一対のロック爪37aは、ロック爪37aが上下に開いたロック解除状態に、ケース37bに内蔵されたねじりバネ(図示せず)によってバネ付勢されており、ドア33を閉めてロック装置37をロックピン42又はロックピン47に係合させて、ロックピン42又はロックピン47の押し込む力がロック爪37aに働くとねじりバネの付勢力に抗してロック爪37aが閉じて、このロック爪37aが閉じた状態でロックピン42又はロックピン47を保持することができるように構成されている。なお、ロック装置37は樹脂製の保護カバー37dで覆われており、ロック装置37の内部が露出せず誤操作を防止できるとともに、見栄えが良くなるように構成されている。
ロック装置37に取り付けられたロック解除具37cを内側から操作するか又は外側から開閉ハンドル34のロック解除ボタン34aを操作すると、ロック爪37aの保持が解除されてロック爪37aがねじりバネの付勢力によって開いて、ロックピン42又はロックピン47のロック装置37への係合が解除されて、ドア33を開閉できるように構成されている。
〔補助ストライカの構造〕
図5〜図8に、本発明に係る補助ストライカ45の詳細構造について説明する。図5は、保持姿勢(図5(イ))と収容姿勢(図5(ロ))における補助ストライカ45付近の横断平面図を示し、図6は、保持姿勢(図6(イ))と収容姿勢(図6(ロ))における補助ストライカ45の付近の正面図をそれぞれ示す。また、図7は、補助ストライカ47を内側から見た側面図を示し、図8は、補助ストライカ47取付部の縦断側面図を示す。なお、図5〜図8においては、多目的作業車の左側のドア33のキャビンのドア装置について説明するが、右側のドア33のキャビンのドア装置についても、左右対称の勝手が異なる以外の他の構成は、左側のドア33のキャビンのドア装置と同様である。
図5〜図8に示すように、左右のドアフレーム21に亘って設けられたクロスメンバ22に、コ字状に折り曲げ成形されたブラケット39が固着されており、このブラケット39にストライカ40が2本の連結ボルト44で固定されている。
ストライカ40は、板状の取付部41と、この取付部41に固着されたロックピン42によって構成されており、取付部41には、ブラケット39に固定するための取付穴と後述する補助ストライカ45を取り付けるためのネジ部41bが形成されている。また、上側の取付穴の外方側には、補助ストライカ45の内方側への揺動範囲を規制するストッパ41cが固着されている。
ロックピン42は、前後方向に長い円柱状の棒材によって構成されており、ロックピン42の先端には、ロック装置37との係合が外れ難いように六角形状の抜け止め部42aが形成されている。
ストライカ40の取付部41に設けた取付穴は連結ボルト44の外形より大きめに加工されており、ストライカ40の上下左右方向の位置及び取付角度を調節できるように構成されている。このように、ストライカ40の取付部41に設けた取付穴を加工することにより、ロック装置37の位置に合わせてストライカ40及び補助ストライカ45の位置及び取付角度を微調整することができて、ドア33を閉めた状態におけるシール性を確保しつつ、ドア33を少し開けた保持姿勢における補助ストライカ45の位置調節を行うことができるように構成されている。
補助ストライカ45は、平板状のアーム部46と、このアーム部46に固着されたロックピン47によって構成されており、アーム部46及びロックピン47は、ドア33を保持姿勢で確実に保持し、多目的作業車の走行等によって補助ストライカ45に大きな外力が働いたとしても補助ストライカ45が変形したり破損することがないように、アーム部46の板厚やロックピン47の外径が大きめに設定されている。
補助ストライカ45のアーム部46には、補助ストライカ45をストライカ40に回動自在に取り付けるためのボス部46aと、ストライカ40のロックピン47の形状に合わせて凹状に入り込んだ形状に成形された接当部46bとが形成されている。接当部46bは、ドア33を少し開けた保持姿勢において補助ストライカ45をストライカ40のロックピン47に接当させて揺動範囲の下限位置を規制するために設けられたものである。
補助ストライカ45の先端部のロックピン47は、ストライカ40のロックピン42と同様の形状の前後方向に長い円柱状の棒材によって構成されており、ロックピン47の先端には、ロック装置37との係合が外れ難いように六角形状の抜け止め部47aが形成されている。
補助ストライカ45は、先端部にネジ加工が施された取付ピン48に外嵌された状態で、皿バネ49及びカラー50を介して取付ピン48の軸心周りで上下に揺動自在に取り付けられており(図8参照)、補助ストライカ45を皿バネ49の反力に抗して下方へ倒すと、アーム部46の接当部46bがストライカ40のロックピン42に接当して、ロック装置37を係合させる保持姿勢に補助ストライカ45が位置決めされて、補助ストライカ45を皿バネ49の反力に抗して上方へ持ち上げると、上方へ補助ストライカ45を持ち上げた位置で皿バネ49の反力によって姿勢保持されて、キャビン14室内に収容された収容姿勢に補助ストライカ45が姿勢保持されるように構成されている。なお、この多目的作業車においては、皿バネ49によって補助ストライカ45とストライカ40の取付部41との間を摩擦保持させる機構を採用しているが、補助ストライカ45を摩擦保持させる構成としては、皿バネ49に限らず異なる構成であってもよい。
補助ストライカ45を最も上方へ揺動させた状態においては、ストッパ41cによって内方側への補助ストライカ45の揺動範囲が規制されて、補助ストライカ45を誤って揺動し過ぎて化粧カバー52等を破損することがないように構成されている。
図6(イ)に示すように、補助ストライカ45を下方へ倒した保持姿勢において、ロック装置37と係合するロックピン47の軸心の位置が、補助ストライカ45の前後方向の軸心P1より下側に位置するように、補助ストライカ45の形状等が設定されている(図6(イ)中のH)。そのため、補助ストライカ45を保持姿勢に倒した状態で、外側から勢いよくロック装置37を備えたドア33を閉めてロックピン47に左右方向の大きな力が作用したとしても、補助ストライカ45がその力によって上方に跳ね上げられることが少なくなって、確実にかつ簡易に補助ストライカ45とロック装置37を係合させてドア33を少し開けた保持状態を現出することができる。
図6(ロ)に示すように、補助ストライカ45を最も上方に揺動させてストッパ41cに接当させた状態における収容姿勢では、補助ストライカ45の重心位置P2が、補助ストライカ45の揺動支点P1より車体内方側に位置するように補助ストライカ45の形状等が構成されている(図6(ロ)中のW)。そのため、多目的作業車の走行によって車体左右方向の遠心力が働いたとしても、皿バネ49のバネ反力に抗して補助ストライカ45が外方側に倒れ難くなる。そのため、例えば、補助ストライカ45を起立させた状態で保持するための保持具(図示せず)を別途設ける場合に比べて、部品点数が少なくなって製造コスト削減できる。また、補助ストライカ45の姿勢変更を行う場合には、保持具を解除する手間が省けるため、補助ストライカ45の操作性を向上させることができる。
このように、皿バネ49の反力及び補助ストライカ45の重心位置によって補助ストライカ45を収容姿勢で保持することにより、例えば、ロック具(図示せず)等を別途設けて、補助ストライカ45を収容姿勢で保持する場合に比べて、部品点数を削減することができて、製造コストを削減することができる。また、補助ストライカ45の姿勢変更を行う場合にロック具等を解除する手間が省けるため、補助ストライカ45の操作性を向上させることができる。
図3に示すように、フロントガラス26及びリアガラス27の下部をそれぞれ開放し、補助ストライカ45を横向きの保持姿勢に姿勢変更してロック装置37と結合して、ドア33を少し開けた状態で多目的作業車を走行させると、前方から外気を運転座席12に取り込むことができて、この運転座席12に取り込んだ外気を少し開けたドア33の隙間とリアガラスの下部の隙間から後方へ排気することができる。そのため、運転座席12内に風の流れが生じて、快適な搭乗空間を形成することができる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、ドア33を、ドア33の前部の軸心周りで開閉するように構成し、ロック装置37、ストライカ40及び補助ストライカ45等をドア33の後部に設けた例を示したが、ドア33を、ドア33の後部の軸心周りに開閉するように構成し、ロック装置37、ストライカ40及び補助ストライカ45等をドア33の前部に設けた場合にも同様に適用できる。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]においては、皿バネ49の反力によって補助ストライカ45を保持姿勢及び収容姿勢に姿勢保持する例を示したが、保持姿勢においては補助ストライカ45の自重によって姿勢保持し、収容姿勢においては姿勢を保持する保持具(図示せず)を別途設けて、補助ストライカ45を保持姿勢と収容姿勢とに姿勢変更可能に構成してもよい。具体的には、例えば、補助ストライカ45とストライカ40の取付部41とに亘って、ロックピン(図示せず)やロック金具(図示せず)を設けて補助ストライカ45を収容姿勢に保持可能に構成してもよい。また、保持姿勢において補助ストライカ45の姿勢を保持する保持具(図示せず)を別途設ける構成を採用してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]、[発明の実施の第2別形態]及び[発明の実施の第3別形態]においては、作業車の一例として多目的作業車のキャビン14のドア装置について示したが、キャビンにドア33を備えた作業車、例えば、トラクタやコンバイン等の農作業車、バックホーやホイルローダ等の建設作業車等のキャビン14のドア装置においても同様に適用できる。
多目的作業車の全体左側面図 多目的作業車の全体平面図 ドアを少し開けた状態における多目的作業車の平面図 フロントガラス及びリアガラスを少し開けた状態における左側面図 補助ストライカの構造を示す横断平面図 補助ストライカの構造を示す正面図 補助ストライカを内方側から見た側面図 補助ストライカ取付部の縦断側面図
符号の説明
14 キャビン
21 キャビンフレーム
33 ドア
37 ロック装置
40 ストライカ
42 ロックピン(ストライカ)
45 補助ストライカ
47 ロックピン(補助ストライカ)
P1 軸心

Claims (3)

  1. キャビンフレームの側部にドアを開閉自在に設け、キャビンフレーム側に設けたストライカにドア側に設けたロック装置を結合させて、ドアを閉鎖状態に保持させるように構成してあるキャビンのドア装置であって、
    前記キャビンフレーム側に、ドアを少し開けた状態で前記ロック装置と結合して結合状態に保持させる横向きの保持姿勢と、キャビン室内に収容されて起立した収容姿勢とに姿勢変更自在な補助ストライカを備えて、前記補助ストライカを前後方向の軸心周りで揺動可能に構成してあるキャビンのドア装置。
  2. 前記保持姿勢における前記補助ストライカのロックピンが、前記補助ストライカの前後方向の軸心より下側に位置するように前記補助ストライカを構成してある請求項1記載のキャビンのドア装置。
  3. 前記補助ストライカを前記ストライカのロックピンに接当させることで、前記補助ストライカを前記保持姿勢に係止可能に構成してある請求項1又は2記載のキャビンのドア装置。
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