JP2008105013A - 赤外線照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺状の取付具に対して防水シートを連続的かつ確実に固定することが出来る赤外線照射装置を提供する。
【解決手段】赤外線の照射源28を備える赤外線照射装置26の側部に、ローラ56を取り付けたローラ取付板48を設ける。取付具20に向けて赤外線を照射しながら赤外線照射装置26を長尺状に形成された取付具20の長手方向に沿って移動する。このとき、作業員は、グリップ43を持ち、防水シート18を取付具20に向けて押圧し、かつ、取付具20の溶解した部分の上の防水シート18上をローラ56が回転しながら走行するように赤外線照射装置26の移動を行う。これにより、長尺状の取付具20の表面が連続して溶解され、かつ取付具20に対して防水シート18が連続して効率的に固着される。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線照射装置にかかり、特に、合成樹脂等からなる防水シートを壁面に取付ける際に用いる赤外線照射装置に関するものである。
例えば、ゴミ処分場等では、地盤に水分が染み込まないように壁面に防水シートを敷設している。
防水シートを壁面に敷設する方法として、例えば、特許文献1に開示されている方法を用いることができる。
特許第3795649号公報
特許文献1に開示の防水シートの敷設方法では、円板状の取付具を所定の間隔をおいて壁面に固定し、その後、壁面及び取付具を覆うように防水シートを配置し、取付具の表面を溶解するように防水シート側から赤外線を照射し、防水シートを取付具に押圧することで取付具に防水シートを接着している。
しかしながら、ゴミ処分場等では、面積が大きく、かつ高さのある壁面に防水シートを敷設しなければならない。このため、防水シートの重さを支えるために多数の取付具を壁面に取り付け、これらの取付具毎に溶解及び押圧を繰り返さなければならないため、施工が煩雑になる問題があった。
これを解決するために、取付具を長尺状に形成し、取付具の一端側から他端側に向けて連続的に表面を溶解しつつ防水シートの固定を行うことが考えられるが、特許文献1に開示されてる従来の赤外線照射装置では、長尺状の取付具に対して防水シートを連続的かつ確実に固定することができない。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、長尺状の取付具に対して防水シートを連続的かつ確実に固定することが出来る赤外線照射装置の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、防水シートを取付ける壁面に配置した合成樹脂製の取付具に、前記防水シート側から赤外線を照射して前記取付具の表面を加熱溶融し、前記取付具に防水シートを固着する際に用いる赤外線照射装置であって、装置本体と、前記装置本体に設けられる赤外線の照射源と、前記装置本体に設けられ、前記防水シートを前記取付具に押し付けながら回転する少なくとも1本のローラと、を有することを特徴としている。
次に、請求項1に記載の赤外線照射装置の作用を説明する。
請求項1に記載の赤外線照射装置では、長尺状の取付具を覆っている防水シートの上に照射源を配置し、取付具の表面に赤外線を照射して取付具の表面を溶解させる。溶解した部分の上を押圧するようにローラを防水シートの上で回転させながら装置本体を取付具の長手方向に沿って動かす。進行方向前側に照射源、進行方向後ろ側にローラが来るように装置本体を配して動かすことで、取付具を連続して溶解すると共に、長尺状の取付具に対して防水シートを連続して固着することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の赤外線照射装置において、少なくとも1本の前記ローラは、モータによって一定速度で回転する、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載の赤外線照射装置の作用を説明する。
請求項2に記載の赤外線照射装置では、少なくとも1本のローラをモータによって一定速度で回転させるため、装置本体を一定速度で動かすことができる。これにより、溶解及び固着のムラを防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の赤外線照射装置において、前記ローラの回転速度に基づいて前記装置本体の走行速度を指示する指示手段を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の赤外線照射装置の作用を説明する。
請求項3に記載の赤外線照射装置では、ローラを防水シートに接触させた状態で装置本体を動かすことでローラが回転するので、指示手段は回転したローラの回転速度に基づいて装置本体の走行速度を指示する。
作業員は、指示手段による走行速度の指示により装置本体の走行速度が分かるので、適正な溶融、及び固着が行われるように装置本体の走行速度を調整することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の赤外線照射装置において、前記指示手段は、前記装置本体の走行速度が、予め設定された基準走行速度の範囲内であるか否かを指示する、ことを特徴としている。
次に、請求項4に記載の赤外線照射装置の作用を説明する。
請求項4に記載の赤外線照射装置では、装置本体の走行速度が、予め設定された基準走行速度の範囲内であるか否かを指示手段が指示をする。
このため、作業員は、装置本体の走行速度が、予め設定された基準走行速度の範囲内であるか否かを把握できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の赤外線照射装置において、前記防水シートと前記赤外線照射源との間隔を一定に保つための間隔調整用のローラと、前記装置本体に対して付勢手段を介して取り付けられ、前記防水シートを前記取付具側へ付勢する押圧用のローラと、を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項5に記載の赤外線照射装置の作用を説明する。
請求項5に記載の赤外線照射装置では、間隔調整用のローラが防水シートと前記赤外線照射源との間隔を一定に保つ。
また、押圧用のローラは、付勢手段により付勢されて防水シートを取付部材へ押し付けながら回転することができる。
請求項5に記載の赤外線照射装置では、作業員が間隔調整用のローラを防水シートに接触させることで、押圧用のローラは付勢手段により一定の力で防水シートに押圧され、防水シートは常に一定した押圧力で取付部材に押圧され、確実な固着を行うことができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記防水シートに対する前記ローラの押圧力が所定値に達しているか否かを表示する表示手段、を有することを特徴としている。
次に、請求項6に記載の赤外線照射装置の作用を説明する。
請求項6に記載の赤外線照射装置では、防水シートに対するローラの押圧力が所定値に達しているか否かが、表示手段によって表示される。作業者は、この表示手段の表示に基づいてローラの押圧力を調整することができる。したがって、取付具の溶融を好ましい状態とすることも可能であり、融着した状態でも融着強度や融着幅を安定させることが可能になる。
なお、本発明では、ローラの押圧力が所定値に達しているか否かを表示できればよいが、押圧力が過剰である場合には、その旨を表示できる構成とすることも可能である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記表示手段が、前記防水シートに対する前記ローラの押圧力を検出する押圧力検出手段と、前記押圧力検出手段で検出された押圧力が前記所定値に達している場合と達していない場合とで表示を切り替える表示部材と、を有することを特徴としている。
次に、請求項7に記載の赤外線照射装置の作用を説明する。
請求項7に記載の赤外線照射装置では、防水シートに対するローラの押圧力が押圧力検出手段で検出される。表示部材は、検出された押圧力が所定値に達している場合と達していない場合とで表示を切り替える。したがって、作業者は、表示部材を見ながら、防水シートに対するローラの押圧力を調整することができる。
なお、ここでいう表示部材の「表示を切り替える」構成には、たとえば、押圧力(あるいは押圧力を特定の基準で換算した値)をデジタル的にあるいはアナログ的に数値で表示している場合には、この数値表示を切り替えることも含まれる。
以上説明したように本発明の赤外線照射装置によれば、長尺状の取付具に対して防水シートを連続的かつ確実に固定することが出来る、という優れた効果を有する。
[第1の実施形態]
本発明の赤外線照射装置の第1の実施形態を図1乃至図8にしたがって説明する。
先ず最初に、本発明の赤外線照射装置を用いる廃棄場10の説明をする。図1に示すように、地盤12には鉛直な壁面14が構成されている。
壁面14の外側には、コンクリート層16が設けられている。コンクリート層16は、壁面14に沿って設けられており、コンクリート層16で囲まれた内側に廃棄場10が構成される。廃棄場10の下面はコンクリートで覆われておらず、地盤12で構成されている。
コンクリート層16の天端16A、及び廃棄場側の鉛直面16Bは、防水シート18で覆われている。
防水シート18は、コンクリート層16の天端16A、及び鉛直面16Bに設けられた取付具20に固定されている。
防水シート18は、例えばLDPE、HDPE、TPO等の合成樹脂からなっている。なお、防水シート18に用いる合成樹脂は、透明もしくは半透明の材料とされており、可視光線を透過するようになっている。特に、後述する赤外線吸収剤(カーボンブラック等)を配合されておらず、赤外線を透過する。
図2、及び図3に示すように、防水シート18を取り付ける取付具20は長尺状を呈している。
取付具20は、熱可塑性樹脂で成形されている。本実施形態の取付具20に用いている樹脂は、LDPE、HDPE、TPO等の樹脂に対して赤外線吸収剤としてのカーボンブラックが加えられたものである。
取付具20としては長方形が好ましく、幅をW、長さをLとしたときに、W:L=1:5〜30を満足することが好ましく、幅Wの具体的寸法は、50〜200mmの範囲内とすることが好ましい。また、取付具20の厚さは、3〜20mmの範囲内が好ましく、5mm程度が特に好ましい。
取付具20には、アンカー22を挿通するための取付孔24が長手方向に沿って一定間隔で形成されている。なお、取付孔24には、アンカー22の頭部22Aが埋没するように座グリ24Aが形成されている。
(赤外線照射装置)
取付具20に防水シート18を取り付けるために、図4〜図8に示すような赤外線照射装置26を用いている。
図4に示すように、赤外線照射装置26は、例えばハロゲンランプなどの赤外線の照射源28および、この照射源28から照射される赤外線を反射して外部へ均等な照射分布として導く反射板30を基本構造とし、さらに該反射板30の開口を覆うプロテクトガラス32および該プロテクトガラス32に接触させて、その周端縁に沿って配置した冷却水管34を備えている。赤外線は防水シート18を透過して取付具20に到達させる必要があり、そのためには、波長が1.0 〜2.5μmの範囲の赤外線を用いることが好ましい。
これら照射源28、反射板30、プロテクトガラス32、冷却水管34等は、円筒状の装置本体36に取り付けられている。
冷却水管34は、反射板30の背面に設置した、照射源28および反射板30の冷却に供する冷却水路38を介して、装置側面に設けた冷却水導入口40および冷却水出口42と連結し、装置外部から冷却水を冷却水管34に循環供給してプロテクトガラス32を冷却する仕組みとなっている。
図5、及び図6に示すように、装置本体36の中央部分には、この赤外線照射装置26を持つためのグリップ43が一対設けられている。
図5、及び図7に示すように、装置本体36の外面には、矩形のボス44が設けられている。ボス44の中央には雌ネジ46が形成されている。
ボス44は、ローラ取付板48に形成された長方形の凹部50に挿入されており、ローラ取付板48は、凹部50にボス44が挿入された状態で、装置本体36の軸方向に沿って所定寸法スライド自在となっている。
ローラ取付板48には、凹部50の中央に凹部50の長手方向に沿って延びる長孔52が形成されている。長孔52には、蝶ネジ54のネジ部54Aが挿通しており、ネジ部54Aをボス44の雌ネジ46にねじ込むことでローラ取付板48をボス44に固定することができる。
図7、及び図8に示すように、ローラ取付板48の一端側には、金属製のローラ56が回転自在に設けられている。ローラ56の回転軸は、装置本体36の軸線と直交する方向である。図8に示すように、本実施形態のローラ56は、取付具20の幅よりも長く設定されている。なお、ローラ56が、装置本体36の端部に設けたプロテクトガラス32よりも突出するように、ローラ取付板48は位置決めされている。
図5、及び図6に示すように、赤外線照射装置26には、ケーブル60を介して電源等を内蔵した制御装置62に接続されている。また、装置本体36の背面には、照射源28の点灯、及び消灯を行うためのスイッチ68が設けられている。なお、スイッチ68は、ケーブル63を介して制御装置62に接続されている。
(作用)
次に、本実施形態の赤外線照射装置26を用いた防水シート18の施工方法を説明する。
先ず、図1に示すように、コンクリート層16にアンカー等で取付具20を固定しておく。
次に、図7に示すように、取付具20を覆っている防水シート18の上に赤外線照射装置26を配置する。このとき、2つのローラ56を取付具20の上の防水シート部分に押し付けておく。
次に、スイッチ68をオンにして、取付具20に向けて赤外線を照射しながら赤外線照射装置26を取付具20の長手方向に沿って移動する。このとき、作業員は、グリップ43を持ち、防水シート18を取付具20に向けて押圧し、かつ、取付具20の溶解した部分の上の防水シート18上をローラ56が回転しながら走行するように赤外線照射装置26の移動を行う。
これにより、長尺状の取付具20の表面が連続して溶解され、かつ取付具20に対して防水シート18が連続して効率的に固着される。
なお、防水シート18には赤外線吸収剤が配合されておらず、取付具20には赤外線吸収剤としてのカーボンブラックが配合されているので、赤外線照射により防水シート18は溶解せず、取付具20の表面が溶解して防水シート18との固着が行われる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る赤外線照射装置26を図9にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図9に示すように、一方のローラ56の回転軸には、ローラ56の回転速度を検出する回転速度センサー58が接続されている。回転速度センサー58は、ケーブル60を介して制御装置62に接続されている。
制御装置62は、回転速度センサー58からの回転速度信号とローラ56の径に基づいて、ローラ56の周速(赤外線照射装置26の走行速度)を演算するようになっている。
制御装置62には、針式のスピードメータ64が連結されている。なお、スピードメータ64は、装置本体36の背面に設けられている。
スピードメータ64は、指針64A及び速度表示板64Bを備えており、速度表示板64Bには、赤外線照射装置26の走行速度が適正速度であることを示す適正速度領域66A、適正速度よりも低速であることを示す低速警告領域66B、及び適正速度よりも高速であることを示す高速警告領域66Cの3つの領域が記されている。
(作用)
本実施形態では、ローラ56が回転されると、赤外線照射装置26の走行速度がスピードメータ64に表示される。作業員は、取付具20の表面が最適に溶解されるような適正速度、即ち、指針64Aが適正速度領域66Aを指示するように赤外線照射装置26の走行を行うようにする。
これにより、長尺状の取付具20の表面を連続して最適に溶解することができ、溶解不良による固着不良を回避することができ、確実な固着を行うことが出来る。
ここで、指針64Aが低速警告領域66Bを指示した場合には、取付具20の表面が溶解し過ぎることを示し、一方、指針64Aが高速警告領域66Cを指示した場合には、取付具20の表面が十分に溶解されないことを示す。
本実施形態では、走行速度をスピードメータ64で指示するようにしたが、ランプ(例えば、走行速度に応じて低速警告ランプ、適正速度ランプ、高速警告ランプの3つのランプの何れかを点灯する。)、音(例えば、走行速度に応じて低速警告音、適正速度音、高速警告音の3つの音の何れかを発する。)、音声(例えば、走行速度に応じて「速度が遅すぎます」、「適正速度です」、「速度が速すぎます」の3つの音声の何れかを発する。)等で指示するようにしても良い。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る赤外線照射装置26を図10にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の赤外線照射装置26では、一方のローラ56に歯車69A、及び歯車69Bを介して、モータ70が接続されている。モータ70は制御装置62に連結されている。
本実施形態では、スイッチ68をオンにすると、赤外線が照射されると同時にモータ70が一定速度で回転する。
このため、作業員は、ローラ56を防水シート18に押し付ける操作を行えば、後は赤外線照射装置26が、取付具20の表面を連続して最適に溶解するように一定速度で走行するので、適正かつ確実な固着を行うことができる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態に係る赤外線照射装置26を図11にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態の赤外線照射装置26では、矩形のボス44が第1の実施形態とは90°ずれた位置に設けられ、ローラ取付板48においもて、ローラ56の向きが第1の実施形態とは90°ずれて設けられている。これにより、一対のローラ56は、取付具20を幅方向に跨るように配置される。
また、装置本体36の外面には、ボス44とは90°ずれた位置に軸方向に長いブロック72が取り付けられている。
ブロック72の内部には、取付具20側(図11の下方側)に開口する凹部74が形成されており、凹部74には、取付具20側にローラ支持台76が配置され、凹部74の底部側にバネ78、及びバネ押え80が配置されている。
ローラ支持台76の取付具20側には、取付具20の幅よりも長い金属製の押えローラ82が回転自在に設けられている。
また、ブロック72には、凹部74の底部から取付具20側とは反対側に向けて雌ネジ84が形成されており、この雌ネジ84に調整ネジ86がねじ込まれている。ブロック72の外側に突出している調整ネジ86の端部には、ツマミ88が取り付けられている。
凹部74の内方に突出する調整ネジ86の端部は、バネ押え80に接触している。バネ78は、バネ押え80とローラ支持台76との間で圧縮されており、ローラ支持台76を取付具20側へ付勢している。
(作用)
本実施形態では、一対のローラ56を、取付具20の側方の防水シート18上を走行するように赤外線照射装置26を配置し、かつ、押えローラ82を赤外線照射装置26の進行方向(矢印A方向)とは反対側に配置する。
これにより、ローラ56が取付具20と照射源28とが一定距離に保たれ、また、押えローラ82が取付具20の上の防水シート18に接触してローラ支持台76が凹部74の内方に押圧されてバネ78が圧縮される。
作業者が、ローラ56を取付具20の側方の防水シート18を押すようにしながら赤外線照射装置26の移動を行うと、バネ78で付勢された押えローラ82は、一定の力で防水シート18を押しながら回転する。
したがって、作業者の力加減に関わらず、防水シート18は一定の力で取付具20に押圧され、取付具20の長手方向に渡って均一な固着を行うことができる。
なお、調整ネジ86の調整、及びローラ取付板48の位置調整により、押えローラ82の押圧力を調整することができる。
また、本実施形態と、第2の実施形態、または第3の実施形態とを組み合わせることもでき、これにより、均一かつ確実な固着を行うことができるようになる。
また、上記実施形態の赤外線照射装置26は、反射板30、及びプロテクトガラス32を水で冷却したが、本発明はこれに限らず、内部に反射板30、及びプロテクトガラス32に向けて送風を行うファンを設けて空冷式としても良い。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態に係る赤外線照射装置102を図12及び図13にしたがって説明する。なお、第1の実施形態または第2の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
この赤外線照射装置102は、第2の実施形態の赤外線照射装置26(図9参照)と略同一の構成とされているが、これに加えて表示手段104を有している。
図13に示すように、ローラ取付板48には、凹部106が形成されており、この凹部106内に配設されたバネ108によって、ローラ56が防水シート18に向かって押圧される。特に、作業員がグリップ43を把持して押圧するとバネ108が縮むため、縮み量に応じた押圧力を取付具20に作用させることができる。また、凹部106内にはロードセル110が収容されており、バネ108がローラ56に作用させている押圧力を検出し、電気信号に変換する。
図12に示すように、装置本体36にはランプ112が取り付けられ、さらに、装置本体36内には、制御回路114が備えられている。制御回路114は、ロードセル110から送られた電気信号に基づいて、バネ108がローラ56に作用させている押圧力が、取付具20の溶解に好ましい範囲内であるか否かによって、点灯状態を変える。一例として、本実施形態では、押圧力が、取付具20の溶解に好ましい範囲内である場合にはランプ112を点灯させ、範囲を下回っているときは消灯、上回っているときには点滅させるようにしている。なお、図12では、制御回路114を制御装置62と別体としているが、これらを一体化してもよい。
(作用)
本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、ローラ56が回転されると、赤外線照射装置26の走行速度がスピードメータ64に表示されるので、取付具20の表面が最適に溶解されるような適正速度で赤外線照射装置26を走行させて、長尺状の取付具20の表面を連続して最適に溶解することができる。
本実施形態ではこれに加えて、ローラ56の防水シート18に対する押圧力も、取付具20の溶解に好ましい範囲にすることが容易である。すなわち、ローラ56の防水シート18に対する押圧力に応じて、ランプ112が点灯状態を変えるので、作業員は、このランプ112を見ながら、取付具20の溶解に好ましい押圧力を作用させて作業を行うことができる。本実施形態の例では、ランプ112が常時点灯しているように押圧力を作用させればよい。これにより、取付具20の溶融を好ましい状態とすることが可能である。そして、取付具20に対し防水シート18が融着した状態での、融着強度や融着幅を安定させることが可能になる。
なお、図12及ぶ図13に示す例では、本発明の表示手段を構成する押圧力検出手段としてロードセル110を備え、表示部材として制御回路114及びランプ112を備えたものを例に挙げたが、押圧力検出手段及び表示部材の構成はこれらに限定されない。
図14に示す第5の実施形態の変形例1では、バネ108及びロードセル110に代えて、凹部106内にひずみゲージ116が用いられている。このひずみゲージ116が本発明に係る押圧力検出手段となっており、ローラ56の防水シート18に対する押圧力をひずみ量として検出して、制御回路114に出力する。
図15及び図16に示す変形例2では、バネ108の上端に、バネ108の縮み量に応じて、ローラ取付板48に対する相対的な位置が変化する指針部118が取り付けられており、この指針部118は、ローラ取付板48の外側に露出されている。また、ローラ取付板48には、指針部118の位置に応じた目盛120が形成されている。したがって、変形例2では、ローラ56の防水シート18に対する押圧力を、指針部118による目盛120の指針位置を作業者が直接読み取って知ることができ、制御回路114やランプ112等が不要となる。また、実質的に本発明に係る押圧力検出手段と表示部材とが一体かされているので、この点でも簡素な構成となる。なお、この例では、目盛120として、押圧力を定量的に示す数値目盛を採用してもよいが、押圧力が適正な範囲であるか否かを定性的に示すもの(「押圧力適正領域」、「押圧力不足領域」、「押圧力過剰領域」など)でもよい。
上記した第5の実施形態(変形例1及び変形例2を含む)では、押圧力が適正範囲となっているいか否かを表示できるようにしたが、一般的には、押圧力が所定値以上確保されていれば、取付具20の溶融には問題が生じないことが多い。したがって、押圧力が所定値に達しているか否かのみを表示するようにして、構成をより簡易にしてもよい。
また、表示部材として、押圧力が適正範囲であるか否かを音や音声で報知するようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態の廃棄場の一部を断面にした斜視図である。 本発明の第1の実施形態においてコンクリート層に固定した取付具の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る取付具の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る赤外線照射装置の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る赤外線照射装置の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る赤外線照射装置の背面図である。 本発明の第1の実施形態に係る赤外線照射装置の一部を断面にした側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る赤外線照射装置の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る赤外線照射装置の背面図である。 本発明の第3の実施形態に係る赤外線照射装置の側面図である。 (A)は本発明の第4の実施形態に係る赤外線照射装置の一部を断面にした側面図であり、(B)は図11(A)の11(B)−11(B)線断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る赤外線照射装置の背面図である。 本発明の第5の実施形態に係る赤外線照射装置の一部を断面にした側面図である。 本発明の第5の実施形態の変形例1に係る赤外線照射装置の一部を断面にした側面図である。 本発明の第5の実施形態の変形例2に係る赤外線照射装置の一部を断面にした側面図である。 本発明の第5の実施形態の変形例2に係る赤外線照射装置を部分的に拡大し一部を断面にした側面図である。
符号の説明
26 赤外線照射装置
28 照射源
36 装置本体
56 ローラ
58 回転速度センサー
62 制御装置
64 スピードメータ
70 モータ
78 バネ
82 押えローラ
102 赤外線照射装置
104 表示手段
110 ロードセル
112 ランプ
114 制御回路
116 ひずみゲージ
118 指針部
120 目盛

Claims (7)

  1. 防水シートを取付ける壁面に配置した合成樹脂製の取付具に、前記防水シート側から赤外線を照射して前記取付具の表面を加熱溶融し、前記取付具に防水シートを固着する際に用いる赤外線照射装置であって、
    装置本体と、
    前記装置本体に設けられる赤外線の照射源と、
    前記装置本体に設けられ、前記防水シートを前記取付具に押し付けながら回転する少なくとも1本のローラと、
    を有することを特徴とする赤外線照射装置。
  2. 少なくとも1本の前記ローラは、モータによって一定速度で回転する、ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線照射装置。
  3. 前記ローラの回転速度に基づいて前記装置本体の走行速度を指示する指示手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線照射装置。
  4. 前記指示手段は、前記装置本体の走行速度が、予め設定された基準走行速度の範囲内であるか否かを指示する、ことを特徴とする請求項3に記載の赤外線照射装置。
  5. 前記防水シートと前記赤外線照射源との間隔を一定に保つための間隔調整用のローラと、前記装置本体に対して付勢手段を介して取り付けられ、前記防水シートを前記取付具側へ付勢する押圧用のローラと、
    を有する、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の赤外線照射装置。
  6. 前記防水シートに対する前記ローラの押圧力が所定値に達しているか否かを表示する表示手段、
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の赤外線照射装置。
  7. 前記表示手段が、
    前記防水シートに対する前記ローラの押圧力を検出する押圧力検出手段と、
    前記押圧力検出手段で検出された押圧力が前記所定値に達している場合と達していない場合とで表示を切り替える表示部材と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の赤外線照射装置。
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