JP2008104730A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】リーチ表示による演出を行う遊技機において、簡素な構成でリーチ表示に対する興趣を向上させる。
【解決手段】複数種類の識別図柄が変動表示される複数の識別図柄表示領域を有する識別図柄表示手段を備え、停止表示される識別図柄の組合せが予め定められた当り図柄の組合せの場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機において、リーチ表示を行うか否かを決定するリーチ表示決定手段と、リーチ図柄として使用する識別図柄の種類を決定するリーチ図柄決定手段と、リーチ図柄として使用可能な識別図柄の種類をリーチ可能図柄として表示するリーチ可能図柄表示手段と、リーチ可能図柄の種類を変更するリーチ可能図柄変更手段と、リーチ表示決定手段によりリーチ表示を行うことが決定されたときに、リーチ可能図柄表示手段に表示されているリーチ可能図柄の中からリーチ図柄を決定するリーチ図柄決定手段とを設ける。
【選択図】図25
【解決手段】複数種類の識別図柄が変動表示される複数の識別図柄表示領域を有する識別図柄表示手段を備え、停止表示される識別図柄の組合せが予め定められた当り図柄の組合せの場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機において、リーチ表示を行うか否かを決定するリーチ表示決定手段と、リーチ図柄として使用する識別図柄の種類を決定するリーチ図柄決定手段と、リーチ図柄として使用可能な識別図柄の種類をリーチ可能図柄として表示するリーチ可能図柄表示手段と、リーチ可能図柄の種類を変更するリーチ可能図柄変更手段と、リーチ表示決定手段によりリーチ表示を行うことが決定されたときに、リーチ可能図柄表示手段に表示されているリーチ可能図柄の中からリーチ図柄を決定するリーチ図柄決定手段とを設ける。
【選択図】図25
Description
本発明は遊技機に関し、特にいわゆるパチンコ遊技機等の弾球遊技機に関する。
パチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入球により変動表示した識別図柄が大当り図柄の組合せで停止表示した場合に、遊技者に有利な大当り状態(特別遊技状態)を発生させるように構成されており、識別図柄が変動する際にリーチ表示による演出を行うことが知られている。ところが、リーチが成立するまでは単に識別図柄の変動が行われるだけで、遊技者はどの図柄でリーチが成立するかを認識することができず、リーチ成立前の図柄変動が遊技者にとって単調になりがちだった。そこで、識別図柄の変動毎に変動表示に用いられる識別図柄の数を変化させる遊技機が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開平10−52539号公報
特開2004−344402号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の遊技機では、同一の識別図柄表示領域で変動表示される識別図柄の数を変化させるために、含まれる識別図柄の数が異なる複数の図柄配列データを予め用意し、識別図柄の変動毎に複数の図柄配列データの中から変動表示に用いる図柄配列データを選択して識別図柄の変動表示を行っている。このため、複数の図柄配列データを格納しておくための記憶容量が増大したり、図柄表示用の制御プログラムが複雑化するという問題がある。
そこで、本発明は上記点に鑑み、リーチ表示による演出を行う遊技機において、簡素な構成でリーチ表示に対する興趣を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、複数種類の識別図柄が変動表示される複数の識別図柄表示領域を有する識別図柄表示手段を備え、複数の識別図柄表示領域に停止表示される識別図柄の組合せが予め定められた当り図柄の組合せの場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機において、
複数の識別図柄表示領域のうち一の識別図柄表示領域にて識別図柄を変動表示させた状態で、一の識別図柄表示領域を除く他の識別図柄表示領域にて当り図柄の一部を構成する識別図柄をリーチ図柄として停止表示させるリーチ表示を行うか否かを決定するリーチ表示決定手段と、リーチ図柄として使用可能な識別図柄の種類をリーチ可能図柄として表示するリーチ可能図柄表示手段と、リーチ可能図柄表示手段に表示されるリーチ可能図柄の種類を変更するリーチ可能図柄変更手段と、リーチ表示決定手段によりリーチ表示を行うことが決定されたときに、リーチ可能図柄表示手段に表示されるリーチ可能図柄の中からリーチ図柄を決定するリーチ図柄決定手段と、リーチ図柄決定手段により決定されたリーチ図柄を使用してリーチ表示を行うリーチ表示手段とを備えることを特徴としている。
複数の識別図柄表示領域のうち一の識別図柄表示領域にて識別図柄を変動表示させた状態で、一の識別図柄表示領域を除く他の識別図柄表示領域にて当り図柄の一部を構成する識別図柄をリーチ図柄として停止表示させるリーチ表示を行うか否かを決定するリーチ表示決定手段と、リーチ図柄として使用可能な識別図柄の種類をリーチ可能図柄として表示するリーチ可能図柄表示手段と、リーチ可能図柄表示手段に表示されるリーチ可能図柄の種類を変更するリーチ可能図柄変更手段と、リーチ表示決定手段によりリーチ表示を行うことが決定されたときに、リーチ可能図柄表示手段に表示されるリーチ可能図柄の中からリーチ図柄を決定するリーチ図柄決定手段と、リーチ図柄決定手段により決定されたリーチ図柄を使用してリーチ表示を行うリーチ表示手段とを備えることを特徴としている。
このように、リーチ表示に用いられるリーチ可能図柄を予め表示し、識別図柄変動表示中にリーチ可能図柄の種類を変更させることで、遊技者はリーチ成立前にリーチになる可能性がある図柄を予測しやすくなる。これにより、リーチが成立するまでの図柄変動中における興趣を向上させることができる。また、識別図柄の表示内容は変化させず、リーチ可能図柄の種類を変化させることで、識別図柄の図柄配列データそのものを変更する必要がない。このため、識別図柄の図柄配列データを複数種類用意する必要がなく、データ容量の増加を抑制することができる。さらに、識別図柄の図柄配列データを変更することがないので、変動表示に用いられる図柄配列データを切り替える必要もなく、制御プログラムが複雑化することを抑制することができる。
また、リーチ可能図柄の種類の変更は、リーチ可能図柄の種類の一部を消去させることによって行うことができ、あるいは、リーチ可能図柄の種類を増加させることによっても行うことができる。
また、当り図柄の組合せに、通常利益図柄の組合せと特別利益図柄の組合せとが含まれるようにし、識別図柄が通常利益図柄の組合せで停止表示した場合より識別図柄が特別利益図柄の組合せで停止表示した場合の方が、遊技者が得られる利益が大きくなるように構成し、リーチ可能図柄変更手段は、リーチ可能図柄には通常利益図柄より特別利益図柄の方が多く含まれるようにリーチ可能図柄の種類を変更するように構成することができる。これにより、遊技者は、大きな利益が得られる特別利益図柄によるリーチ表示が行われる確率が高いことを認識でき、リーチ発生に対する遊技者の期待感を向上させることができる。
また、識別図柄が特別利益図柄で停止表示した場合に、特別遊技状態の終了後に識別図柄が当り図柄の組合せで停止表示する確率を向上させる確率変動手段を備えるようにし、リーチ可能図柄変更手段は、確率変動手段が作動している際にリーチ可能図柄の種類を変更することで、確率変動状態の連続的な発生に対する遊技者の期待感を向上させることができ、興趣を向上させることができる。
また、識別図柄が変動表示する毎にリーチ可能図柄表示手段に表示されるリーチ可能図柄を初期状態にすることで、リーチ可能図柄の変更を識別図柄の一変動表示毎に行うことができる。これにより、一回の識別図柄の変動表示に対する遊技者の興趣を高めることができる。
また、リーチ表示が行われる毎にリーチ可能図柄表示手段に表示されるリーチ可能図柄を初期状態にすることで、リーチ可能図柄の変更をリーチ表示が発生するまで識別図柄の複数変動にまたがって行うことができる。これにより、複数回の識別図柄の変動表示に対する遊技者の興趣を高めることができる。
また、識別図柄表示手段を、当り図柄の組合せが表示可能な図柄組合せラインを複数の識別図柄表示領域に複数形成するように構成し、リーチ表示手段は、複数の識別図柄表示領域に図柄組合せラインが複数形成される状態でリーチ表示を行う際に、該複数の図柄組合せラインのうちの少なくとも一の図柄組合せラインでリーチ可能図柄に含まれていない種類の識別図柄が停止表示される場合には、該停止表示される識別図柄をリーチ図柄と異なる表示態様で識別図柄表示領域に表示させることとしてもよい。これにより、遊技者はリーチ可能図柄に含まれていない種類の識別図柄ではリーチが成立していないことを容易に認識することができる。
(第1実施例)
以下、本発明の実施形態を示す第1実施例について図面を用いて説明する。本発明の遊技機をパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に適用した実施例を図1〜図25に示す。
以下、本発明の実施形態を示す第1実施例について図面を用いて説明する。本発明の遊技機をパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に適用した実施例を図1〜図25に示す。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、本体枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
本体枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものであり、遊技機1の外枠を構成している。中枠3はプラスチック製であり、本体枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。
下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。前面枠4における遊技盤20の周囲には、LED等のランプ類(図示略)が設けられている。これらのランプ類は、遊技効果を高めるためにゲーム進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。皿外縁部5aの上面には、演出スイッチ5dや球貸ボタン5e等が設けられている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から下皿部6に遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。下皿部6の左端には灰皿7が設けられている。下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ10a〜10dが設けられている。スピーカ10a〜10dは、遊技機1の上部に設けられた上部スピーカ10a、10bと遊技機1の下部に設けられた下部スピーカ10c、10dとからなる。さらに、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、後述する裏機構盤102(図9参照)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面に設けられた外レール22と内レール23とにより略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、図柄表示装置25、普通図柄作動ゲート27、始動口28、大入賞装置(特別電動役物)33、左入賞口34、35、右入賞口36、37、第1装飾部材50、第2装飾部材60等の遊技装置が配設されている。なお、図示を省略しているが、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
中央装置24は遊技領域21の略中央部に配置され、図柄表示装置25が設けられている。大入賞装置33は遊技領域21における中央装置24の下方に配置されている。第1装飾部材50は遊技領域21における大入賞装置33の左側に配置され、第2装飾部材60は遊技領域21における大入賞装置33の右側に配置されており、装飾部材50、60はいわゆるサイド飾りを構成している。また、第1装飾部材50には、普通図柄表示装置56(図3参照)と左入賞口34、35がユニット化されており、第2装飾部材60には、特別図柄表示装置62(図6参照)と右入賞口36、37がユニット化されている。
図柄表示装置25は、遊技の進行に応じて種々の演出表示が可能な表示領域を有する表示装置であり、本実施例では12インチ程度の大型液晶表示装置を用いている。図柄表示装置25の画面構成については後述する。
普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ27sが設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過することで、後述の普通図柄が変動開始する。
始動口28は、中央装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口28は、2つの入球口28a、28bが上下方向に並んで配置されている。上段側入球口28a(上始動口)は常時開口しており、下段側入球口28b(下始動口)はいわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部28cが開閉するように形成されている。普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示された場合には、翼片部28cが開いて下段側入球口28bが開放される。つまり、下側入球口28bは普通電動役物として機能する。
始動口28の内部には、遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ28s(図10参照)と、翼片部28cを作動させるための始動口ソレノイド28d(図12参照)とが備えられている。この一対の翼片部28cが左右に開いた場合には、下段側入球口28bは遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部28cが立設された場合には、下段側入球口28bは遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。遊技球が始動口28に入球することで、後述の特別図柄が変動開始する。
大入賞装置33は、始動口28の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、この開閉板33bを開閉するための大入賞口ソレノイド33c(図12参照)と、遊技球の入球を検知する大入賞口入球検知スイッチ33s(図12参照)とから主に構成されている。なお、大入賞口33aが本発明の可変入球口に相当している。
大入賞装置33の左斜め上方には、左入賞口34、35が設けられている。これらの内部には、それぞれ左入賞口入球検知スイッチ34s、35s(図12参照)が設けられている。大入賞装置33の右斜め上方には、右入賞口36、37が設けられている。これらの内部には、右入賞口入球検知スイッチ36s、37b(図12参照)が設けられている。
図3は、第1装飾部材50の正面図である。図3に示すように、第1装飾部材50には、特図保留表示部52と、普図保留表示部53と、遊技状態表示部55と、普通図柄表示部56が設けられている。
特図保留表示部52は、特別図柄変動中に始動口28に入球した遊技球の数を4個まで保留可能として特別図柄保留数を表示するものである。次回の特別図柄の変動が開始する毎(特別図柄当否判定が行われる毎)に未始動回数(保留数)が消化され、特別図柄保留数が1個ずつ減少する。普図保留表示部53は、普通図柄変動中に普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球の数を4個まで保留可能として普通図柄保留数を表示するものである。次回の変動表示が開始する毎(普通図柄当否判定が行われる毎)に未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。普通図柄保留数と特別図柄保留数の増減は、後述の主制御部200の制御により行われる。なお、主制御部200が本発明の保留手段に相当している。
図4は、特図保留表示部52と普図保留表示部53による保留数表示を説明するための図である。特図保留表示部52と普図保留表示部53は、それぞれ2つのLEDからなる。これらの保留表示部52、53は、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、4個を上限として保留数を表示することができる。具体的には、図4に示すように、LEDが2つとも消灯している場合は保留数0個を示し、LEDが1つ点灯し1つ消灯している場合は保留数1個を示し、LEDが2つ点灯している場合は保留数2個を示し、LEDが1つ点滅し1つ点灯している場合は保留数3個を示し、LEDが2つ点滅している場合は保留数4個を示している。
遊技状態表示部55は、現在の特別図柄当否判定確率が高確率と通常確率(低確率)のどちらであるか、つまり、確率変動機能が作動しているか否かを表示するとともに、下側入球口(普通電動役物)28bを開放状態とする時間が延長される開放時間延長機能が作動しているか否かを表示する。
図5は、遊技状態表示部55による遊技状態表示を説明するための図であり、(a)は確率変動機能と開放時間延長機能が作動している状態を示し、(b)は開放時間延長機能のみが作動している状態を示している。遊技状態表示部55は、点灯および消灯が可能な2個のLED55a、55bから構成され、一方のLED55aにより確率変動機能の作動状態を表示し、他方のLED55bにより開放時間延長機能の作動状態を表示している。各LED55a、55bの点灯によって確率変動機能や開放時間延長機能の作動中が示され、各LED55a、55bの消灯によって確率変動機能や開放時間延長機能の非作動中が示される。
図3に戻り、普通図柄表示部56は1個のLEDから構成されており、このLEDにより普通図柄の表示が行われる。普通図柄表示部56を構成するLEDは、点灯および消灯が可能となっており、本実施例では当り表示を点灯、外れ表示を消灯、変動表示を点灯と消灯の繰り返しである点滅で、それぞれ行うものとしている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に行われる普通図柄当否判定で当りと判定された場合には、普通図柄表示部56で停止表示される普通図柄が当り普通図柄の表示態様(点灯)に決定され、普通図柄当否判定で外れと判定された場合には、普通図柄表示部56で停止表示される普通図柄は外れ図柄の表示態様(消灯)に決定される。
普通図柄表示部56では、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過することにより普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に普通図柄が当り普通図柄の表示態様あるいは外れ普通図柄の表示態様で停止表示される。そして、普通図柄が予め設定された当り普通図柄の表示態様で停止表示すると、下側入球口(普通電動役物)28bが所定時間(例えば1秒)開放される。
本実施例では、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に取得される普通図柄当否判定用乱数が用意されており、その乱数が下側入球口(普通電動役物)28bを作動させるか否かの普通図柄当否判定に用いられる。普通図柄当否判定用乱数には、予め当り値が設定されており、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したタイミングで取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、当りと判定された場合には、普通図柄表示部56で停止表示される普通図柄は、上記当り普通図柄の表示態様に決定される。一方、外れと判定された場合には、普通図柄表示部56で停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。なお、普通図柄当否判定および普通図柄の停止図柄の決定は、後述の主制御部200によって行われる。
図6は、第2装飾部材60の正面図である。図6に示すように、第2装飾部材60には、特別図柄表示部62、ラウンド数表示部63が設けられている。
本実施例の特別図柄は、特別図柄表示部62で表示される本特別図柄(以下、「本図柄」ともいう。)と図柄表示装置25で表示される疑似特別図柄(以下、「疑似図柄」ともいう。)とからなる。疑似図柄については後述する。特別図柄表示部62は、7個のLED62a〜62gから構成されており、これらのLED62a〜62gにより本図柄が表示される。特別図柄表示部62を構成する各LED62a〜62gは、点灯および消灯が可能となっており、これら各LED62a〜62gの点灯および消灯の組合せにより本図柄の複数の表示態様を表示できる。そして、7個のLED62a〜62gで表示される本図柄の組合わせのうち、特定の組合せが当り特別図柄(大当り図柄)の組合せとして設定されており、当り特別図柄以外の組合せが外れ特別図柄(外れ図柄)と設定されている。本実施例では、本図柄の変動表示を各LED62a〜62gが点灯と消灯を繰り返す点滅表示で行うものとしている。
特別図柄表示部62では、始動口28を遊技球が通過することにより本図柄が変動開始し、所定時間経過後に本図柄が当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。本実施例では、特別図柄当否判定用乱数が用意されている。特別図柄当否判定用乱数は、遊技球が始動口28に入球した際に取得されるもので、条件装置を作動させるか否かの特別図柄当否判定に用いられる。具体的には、特別図柄当否判定用乱数には、予め当否判定用の当り値が設定されており、遊技球が始動口28に入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、当りと判定された場合には、特別図柄表示部62で停止表示される本図柄は、上記当り図柄の組合せのいずれかに決定される。一方、外れと判定された場合には、特別図柄表示部62で停止表示される本図柄は、上記外れ図柄の組合せに決定される。特別図柄当否判定、本図柄の変動態様の決定、本図柄の停止図柄の決定は、後述の主制御部200によって行われるように構成されている。
特別図柄表示部62で表示された本図柄の組合せが当り特別図柄の組合せであった場合には、主制御部200は遊技者に相対的に有利な特別遊技状態を発生させる。特別遊技状態は、大入賞装置33を作動させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益を付与するものである。特別遊技状態は、後述の特別電動役物遊技処理(図22参照)が繰り返し実行されることによって実現される。
特別遊技状態の発生により、大入賞装置(特別電動役物)33および条件装置が作動する。ここで、条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。具体的には、条件装置は、後述の主制御部200(CPU400)を主体として構成され、本図柄が大当り図柄で停止表示することで作動を開始し、役物連続作動装置を作動させるものである。また、役物連続作動装置とは、後述の主制御部200(CPU400)を主体として構成され、大入賞装置33を連続して作動させ、大入賞口33aを連続して開放状態とする装置である。役物連続作動装置の作動開始により、大入賞口33aが連続して開放する特別遊技状態が開始される。なお、主制御部200(CPU400)が本発明の特別遊技状態発生手段に相当している。
大入賞装置33の作動開始により、大入賞口33aが開放して遊技球受入状態となる。この遊技球受入状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、遊技球受入状態の開始後における大入賞口33aの開放時間が所定開放時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは遊技球受入状態の開始後、大入賞口33aに入球した遊技球数が所定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。
この遊技球受入状態の開始から終了までを1ラウンドとした場合、上述の役物連続作動装置は、所定ラウンドが終了したときに作動終了する。大入賞装置33では、遊技球受入状態が終了してから所定時間(例えば2秒)が経過した後に、大入賞口33aが開放して再び遊技球受入状態となり、次のラウンドが開始する。このような開始から終了までを1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラウンド数(15ラウンド)が終了して役物連続作動装置の作動が終了するまで繰り返し継続される。
図7は、特別図柄表示部62による特別図柄の表示態様を示しており、(a)は外れ図柄の組合せを示し、(b)、(c)は当り図柄の組合せを示している。本実施形態の当り図柄の組合せには、通常大当りを発生させる通常大当り図柄(図7(b))と、確変大当りを発生させる確変大当り図柄(図7(c))がある。
また、本図柄が通常大当り図柄で停止表示した場合には、特別遊技状態の終了後の所定期間だけ、変動時間短縮機能および始動口(下始動口)としての下側入球口(普通電動役物)28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能が作動する(いわゆる時短遊技状態となる)。変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動は、主制御部200の制御により行われるものであり、変動時間短縮機能には、普通図柄変動時間を短縮させる普通図柄変動時間短縮機能と、特別図柄変動時間を短縮させる特別図柄変動時間短縮機能とが含まれている。変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、役物連続作動装置の作動終了後、次回条件装置が作動するまでの間、または本図柄の変動回数が所定回数(本例では100回)に到達するまで作動する。なお、開放時間延長機能が作動している状態が本発明の特定遊技状態に相当し、主制御部200が本発明の特定遊技状態発生手段に相当している。
本図柄が確変大当り図柄で停止表示した場合には、特別遊技状態の終了後、確率変動機能が作動して確率変動状態となる。確率変動状態は、主制御部200の制御により実現されるものであり、この確率変動状態では、上記変動時間短縮機能に加え、特別図柄当否判定の確率、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率を変更(向上)させる確率変動機能が作動する。確率変動機能は、役物連続作動装置の作動終了後、次回条件装置が作動するまでの間、または本図柄の変動回数が所定回数(本例では10000回)に到達するまで作動する。なお、主制御部200は、確率変動機能を作動させるための確率変動手段としての機能を有している。
特別図柄表示部62の右上には、ラウンド数表示部63が設けられている。ラウンド数表示部63は、特別遊技状態の最高継続ラウンド数が複数設定されている際に、いずれのラウンド数が選択されているかを示すものである。ラウンド数表示部63によるラウンド数の表示は、特別図柄が大当り図柄で停止表示されて特別遊技状態が発生する際に行われる。
次に、図柄表示装置25の画面表示構成について説明する。図8は、図柄表示装置25の画面表示例を示している。図8に示すように、図柄表示装置25の画面には、疑似図柄が表示される疑似図柄表示領域25a〜25cとリーチ可能図柄表示領域25dが設けられている。なお、図柄表示装置25が本発明の識別図柄表示手段とリーチ可能図柄表示手段に相当し、疑似図柄表示領域25a〜25cが本発明の識別図柄表示領域に相当している。
疑似図柄表示領域25a〜25cは、図柄表示装置25の表示画面の中央に大きく設けられており、左疑似図柄が表示される左疑似図柄表示領域25a、中疑似図柄が表示される中疑似図柄表示領域25b、右疑似図柄が表示される右疑似図柄表示領域25cからなる3つの疑似図柄表示領域からなる。各疑似図柄表示領域25a〜25cは、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。各疑似図柄表示領域25a〜25cは、「1」〜「9」からなる9個の疑似図柄をそれぞれ表示可能となっており、変動表示の際には「1」〜「9」の各疑似図柄が順に表示される。疑似図柄は、上記本図柄の変動表示が開始されることにより変動表示を開始する。そして、本図柄が図7で示した何れかの図柄で停止表示されると、この本図柄に応じた図柄で停止表示される。疑似図柄では、偶数図柄が通常大当り図柄となっており、奇数図柄が確変大当り図柄となっている。このため、疑似図柄では、3桁同一の偶数図柄の組合せ(「2・2・2」、「4・4・4」、「6・6・6」、「8・8・8」)が本図柄の通常大当り図柄の組合せに対応し、3桁同一の奇数図柄の組合せ(「1・1・1」、「3・3・3」、「5・5・5」、「7・7・7」、「9・9・9」)が本図柄の確変大当り図柄の組合せに対応に対応し、それら以外の図柄の組合せが本図柄の外れ図柄に対応している。なお、疑似図柄が本発明の識別図柄に相当し、疑似図柄の通常大当り図柄(偶数図柄)が本発明の通常利益図柄に相当し、疑似図柄の確変大当り図柄(奇数図柄)が本発明の特別利益図柄に相当している。
本実施例の遊技機1は、図柄表示装置25の各疑似図柄表示領域25a〜25cで疑似図柄を用いたリーチ表示を行うことができるように構成されている。「リーチ表示」とは、複数の疑似図柄表示領域25a〜25cにて疑似図柄を変動表示させた状態で、一の疑似図柄表示領域(例えば、中疑似図柄表示領域25b)を除く他の識別図柄表示領域(例えば、左疑似図柄表示領域25a、右疑似図柄表示領域25c)にて大当り図柄の一部を構成する疑似図柄をリーチ図柄として停止表示させることで、最終停止図柄となる疑似図柄が停止表示される前で大当り可能性が継続している状態とする演出表示をいう。例えば、左疑似図柄表示領域25aに表示される左疑似図柄、中疑似図柄表示領域25bに表示される中疑似図柄、右疑似図柄表示領域25cに表示される右疑似図柄のように、横方向に3つ配置される疑似図柄が、左疑似図柄、右疑似図柄、中疑似図柄の順に停止表示され、これら停止表示された疑似図柄がすべて同一図柄で揃った場合に大当りとなるものとする。このとき、最終停止図柄である中疑似図柄以外の左疑似図柄及び右疑似図柄が同一図柄で停止表示されている状態をリーチ状態という。
本実施例の遊技機1では、疑似図柄表示領域25a〜25cの疑似図柄によるリーチ表示は、特別図柄当否判定で当り判定となった場合(当りリーチ)と、特別図柄当否判定で外れ判定となった場合においてリーチ表示を行うと決定された場合(外れリーチ)に行われる。このため、疑似図柄表示領域25a〜25cにおけるリーチ表示後に、当り図柄で停止する場合と外れ図柄で停止する場合とがあり、リーチ表示後に当り図柄で停止する確率が高いほど、そのリーチパターンの信頼度が高い。
リーチ可能図柄表示領域25dは疑似図柄表示領域25a〜25cの下方に設けられており、リーチ可能図柄が表示可能となっている。リーチ可能図柄は、リーチ図柄として用いることが可能な疑似図柄の種類を示している。リーチ可能図柄表示領域25dでは、リーチ可能図柄として疑似図柄の全種類の図柄(本例では「1」〜「9」)が表示可能となっている。本実施例では、リーチ可能図柄表示領域25dに疑似図柄の全種類の図柄が表示された状態を、リーチ可能図柄表示領域25dの初期状態としている。
そして、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されているリーチ可能図柄の図柄種類が変更されるリーチ可能図柄変更演出が行われる。本実施例では、確率変動機能が作動している場合にリーチ可能図柄変更演出が行われるように構成されている。また、本実施例のリーチ可能図柄変更演出では、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されているリーチ可能図柄のうち一部の図柄を消去図柄として消去することで、リーチ可能図柄の図柄種類の変更が行われる。
疑似図柄を用いたリーチ表示が行われる場合には、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されているリーチ可能図柄のいずれかがリーチ図柄として選択される。このため、遊技者は、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されているリーチ可能図柄からリーチ図柄の図柄種類を予測することができる。
なお、疑似図柄表示領域25a〜25cにおける疑似図柄を用いたリーチ表示と、リーチ可能図柄表示領域25dにおけるリーチ可能図柄の表示は、後述のサブ制御部260の制御により実現される。すなわち、サブ制御部260は、リーチ表示制御手段とリーチ可能図柄表示制御手段を構成しており、リーチ表示を行うか否かを決定するリーチ表示決定手段と、リーチ表示に用いることが可能な疑似図柄の種類(リーチ図柄)を表示するリーチ可能図柄表示手段と、リーチ表示に用いる疑似図柄の種類(リーチ図柄)を決定するリーチ図柄決定手段と、リーチ可能図柄の種類を変更するリーチ可能図柄変更手段と、リーチ図柄決定手段により決定されたリーチ図柄を用いてリーチ表示を行うリーチ表示手段として機能する。
次に、本実施例の遊技機1の裏面構造について図9に基づいて説明する。図9は遊技機1の裏機構盤102の正面図である。
図9に示すように、裏機構盤102は中枠3における遊技盤20の反対面に設けられており、一対のヒンジ103により中枠3に開閉可能に取り付けられている。裏機構盤102の左上方部には、タンク球切れ検知スイッチ104を内側面に備えた賞球タンク105が設けられている。賞球タンク105には、外部の補給装置から供給される払い出し用の遊技球が貯留されている。賞球タンク105の底面は、遊技機1の背面側からみて右下がりに構成されており、賞球タンク105の右側下方には、賞球タンク105と接続したタンクレール106が設けられている。タンクレール106は、裏機構盤102にネジ止めによって組み付けられるもので、賞球タンク105の右下角部から遊技球払出装置109の上方まで傾斜して形成されている。
タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられている。球抜きレバー107の下流側には、遊技球払出装置109が設けられている。また、タンクレール106の下流側であって、遊技球払出装置109の上方には、タンクレール106を流下してきた遊技球の進行方向を変えて遊技球払出装置109に誘導するためのケースレール(遊技球誘導通路)108が設けられている。
タンクレール106の左側であって賞球タンク105の下方には、振動モータ110が設けられている。振動モータ110は、裏機構盤102にネジ止めによって組み付けられるもので、タンク球切れ検知スイッチ104にて賞球タンク105内の遊技球がなくなったことが検知された際に、賞球タンク105を振動させ、賞球タンク105内に残留している遊技球を賞球タンク105から完全に排出させるためのものである。
タンクレール106の下方には、前面側に図柄表示装置(図示略)が取り付けられ、背面側に裏ケース111が設けられている。裏ケース111は、一対のヒンジ112により裏機構盤102に開閉可能に取り付けられている。裏ケース111の内部では、遊技制御に必要となる各種制御基板が収納された基板ケースとして、ランプインタフェース基板、主制御基板ケース、サブ制御基板ケース、演出表示制御基板ケースが、それぞれ遊技盤20の裏面に取り付けられている。
裏ケース111の下方には、左側に電源基板ケース116が設けられ、右側に払出制御基板118が設けられている。さらに裏機構盤102の右上方部には、大当たり、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、貸球用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた枠用外部端子基板122が設けられている。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図10に基づいて説明する。図10は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図10に示すように、電子制御装置は、主制御部(遊技制御部)200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260及び280とを含んで構成されている。副制御部は、賞球制御部(払出制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板280aをそれぞれ備えている。
主制御部200は、遊技の進行を司るものであり、各副制御部230、260及び280に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260及び280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
例えば、主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示信号、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。また、主制御部200からサブ制御部260には、各種ランプ制御コマンド、各種音声制御コマンド、及び各種演出表示制御コマンドが送信される。
各制御部200、230、260及び280には、主電源129と接続された電源受電基板128から電源基板127と電源中継基板121とを介して電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が電源基板127および電源中継基板121を介して各制御部200、230、260及び280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
図11は、主制御部200の主制御基板200aに設けられたCPU400の構成を示すブロック図である。図11に示すように、CPU400は、CPUコア401、内蔵RAM402(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM403(以下、単にROMともいう)、メモリ制御回路404、クロック発生器405、アドレスデコーダ406、ウォッチドッグタイマ407、カウンタ/タイマ408、パラレル入出力ポート409、リセット/割り込みコントローラ410、外部バスインターフェース411及び出力制御回路412を備えている。
CPU400は、ROM403に格納された制御プログラムにより、RAM402をワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU400が主体となって、ROM403に格納された当否判定プログラムにより当否判定を行う当否判定手段を構成している。なお、本実施例の主制御部200の制御周期は4msに設定されている。
図10に戻り、主制御部200には、盤用外部端子基板201、始動口入球検知スイッチ28s、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、盤面中継基板210及び遊技枠中継基板220が接続されている。始動口入球検知スイッチ28sは、始動口28に遊技球が入球したことを検知するものである。普通図柄作動ゲート検知スイッチ27sは、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過したことを検知するものである。
次に、盤面中継基板210を図12に基づいて説明する。図12は、盤面中継基板210に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。盤面中継基板210は、遊技盤20面に設けられた各種スイッチ等と主制御部200との間で、スイッチ信号等を中継するものである。
図12に示すように、盤面中継基板210には、図柄表示装置駆動基板211、入賞口入球検知スイッチ34s、35s、36s、37s、大入賞口入球検知スイッチ33s、各種ソレノイド28d、33cが接続されている。
図柄表示装置駆動基板211は、普通図柄表示部56および特別図柄表示部62を作動させるものである。入賞口入球検知スイッチ34s、35s、36s、37sは、各入賞口34、35、36、37への遊技球の入球を検知するものである。大入賞口入球検知スイッチ33sは、大入賞口33aに遊技球が入球したことを検知するものである。これらの遊技球検知スイッチは、近接スイッチあるいはフォトセンサ等により構成することができる。各種ソレノイド28d、33cとしては、下始動口としての下側入球口28bを開閉するための始動口ソレノイド28d、大入賞口を開閉するための大入賞口ソレノイド33c等がある。
次に、図10に戻り、払出制御部230について説明する。図10に示すように、払出制御部230には、枠用外部端子基板122、スイッチ中継端子基板231、CR接続基板234、発射制御部250等が接続されている。スイッチ中継端子基板231には、タンク球切れスイッチ232、下皿満タンスイッチ233が接続されている。タンク球切れスイッチ232は、枠用外部端子基板122にも接続されている。
タンク球切れスイッチ232は、賞球タンク105内の遊技球が球切れとなったことを検知するものである。タンク球切れスイッチ232の球切れ信号は、枠用外部端子基板122を介して外部の補給装置に送信され、補給装置から賞球タンク105に遊技球が補給される。下受け皿満タンスイッチ233は、下皿部6の下受け皿が満タン状態になったことを検知するものである。なお、払出制御部230の払出制御基板230aは、上記図11で示した主制御基板200aのCPU400と同様の構成を有するCPUを備えている。本実施例の払出制御部230の制御周期は、主制御部200より短い2msに設定されている。
次に、サブ制御部260を図13に基づいて説明する。図13は、サブ制御部260に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。サブ制御部260に設けられたサブ制御基板260aには、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素(図示略)とサウンドジェネレータ(図示略)が設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。
図13に示すように、サブ制御部260には、ランプインタフェース基板261を介して、各種盤面LED基板263、各種遊技枠部LED基板264等が接続されている。ランプインターフェース基板261は、各種ランプ類の駆動回路が設けられており、サブ制御基板260aから独立した別基板として構成されている。盤面LED基板263および遊技枠LED基板264には、遊技効果LED基板等が接続されている。これらのランプ類はゲームの進行に対応して点灯・消灯又は点滅し、遊技効果を高めている。
さらに、サブ制御部260にはアンプ基板265が接続されている。アンプ基板265にはスピーカ266および音量スイッチ基板267が接続されている。スピーカ266からは、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等が出力される。音量スイッチ基板267は、図示しない音量スイッチの操作に従ってスピーカ266の出力音量の設定を行うものである。
また、サブ制御部260には、モード切替スイッチ268および演出スイッチ5dが接続されている。モード切替スイッチ268はディップスイッチとして構成されており、電源投入時に遊技場従業員が操作する。モード切替スイッチ268により、図柄表示装置25における背景や出現するキャラクタの変更等を行うことができる。演出スイッチ5dは、遊技者が遊技中に操作することで、図柄表示装置25における背景や出現するキャラクタの変更等を行うことを可能とするものである。
次に、演出表示制御部280を図14に基づいて説明する。図14は、演出表示制御部280に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。演出表示制御部280に設けられた演出表示制御基板280aには、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御部260に接続されている。
図14に示すように、演出表示制御部280には、図柄表示装置25を作動させる図柄表示装置駆動基板280aが接続されている。演出表示制御部280は、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして図柄表示装置25の表示制御を行う。演出表示制御部280による図柄表示装置25の表示制御は、サブ制御部260からのコマンドに基づいて行われる。また、演出表示制御基板280aのROMには、図柄表示装置25の疑似図柄表示領域25a〜25cで表示される疑似図柄の図柄画像データといった演出用の図柄画像データが格納されている。疑似図柄の図柄画像データは、「1」〜「9」からなる9個の数字図柄が並んだ図柄配列データが3つの図柄表示領域25a〜25cのそれぞれに対応して設けられている。
次に、本実施例の遊技機1の作動を図15〜図22のフローチャートに基づいて説明する。図15は、主制御部200のROMに格納されたプログラムに基づいてCPU400が実行するメインジョブの一例を示している。図15に示すメインジョブは、電源投入処理S100を実行した後、遊技開始処理S200、普通図柄遊技処理S300、普通電動役物遊技処理S400、特別図柄遊技処理S500、特別電動役物遊技処理S600の各ステップが、タイマリセットされる毎に繰り返し実行される。なお、本実施例では、リセット周期は4msに設定されている。
電源投入処理S100を図16のフローチャートに基づいて説明する。この電源投入処理は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものである。まず、電源投入時に必要な各種設定を行う(S101)。具体的には、スタックポインタをRAMの所定アドレスに設定し、割り込みモードの設定を行い、RAMのアクセスを許可する。
次に、RAMクリアスイッチが押されている場合、あるいは、RAMにバックアップフラグ(電源断の発生情報)が設定されていない場合には、電源投入時と判定してRAM初期化処理を行い、その後リターンする(S102、S103、S104)。RAM初期化処理としては、CPU周辺の内蔵デバイスの初期設定を行い、RAMの全領域を0クリアし、通常遊技中の初期値を設定し、割り込みを許可する。また、ゲーム開始フラグを設定する。
一方、RAMにバックアップフラグが設定されている場合には電源断復帰時と判断し、電源断時に保護したRAMの内容からチェックサムを算出して(S105)、電源断時に作成、保存したチェックサムの内容と比較する(S106)。これらのチェックサムが一致しない場合にはRAMの内容が壊れていると判定し、上記S104のRAM初期化処理を行う。RAMの内容が正常にバックアップされている場合には、以下の復電時の処理を行う。
まず、電源断直前のスタックポインタを復帰し、バックアップフラグをクリアする。次に、電源断時の遊技状態に復帰させるための復帰設定を行い、CPU周辺デバイスの初期設定を行い、レジスタを電源断直前の状態に戻す。その後、電源断直前のプログラム実行位置に戻ってプログラムを再開する。
次に、遊技開始処理S200を図17のフローチャートに基づいて説明する。まず、主制御部200に接続されているRAMクリアスイッチ以外のすべてのスイッチを読み込み(S201)、各々のスイッチ状態を判定して検出情報を保存する(S202)。
次に、当否判定用乱数、図柄表示用乱数等の各種乱数の更新を行う(S203)。具体的には、上述のRAMに設定された乱数カウンタの値を、初期値(例えば0)から所定値(例えば255)の間で1ずつ加算する。乱数カウンタの値が所定値を超える場合には初期値に戻る。
次に、S204〜S207の賞球制御を行う。まず、入賞口スイッチにより各入賞口をチェックし、遊技球が入賞口に入賞した場合には、入賞検知情報をRAMに保存する(S204、S205)。次に、保存した賞球検知情報がある場合には、払出制御部230に獲得遊技球に対応した賞球数指定コマンドを送信する(S206、S207)。
次に、普通図柄遊技処理S300を図18のフローチャートに基づいて説明する。まず、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27sにより、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したか否かを判定する(S301)。この結果、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したと判定された場合には(S301:YES)、普通図柄表示部56の作動保留数が4未満であるか否かを判定し(S302)、普通図柄保留数が4未満の場合には(S302:YES)、普通図柄当否判定用の乱数を記憶する(S303)。
次に、始動口(下始動口)としての下側入球口(普通電動役物)28bが作動中か否かを判定し(S304)、下側入球口(普通電動役物)28bが作動中であると判定された場合には(S304:YES)、そのままリターンし、下側入球口(普通電動役物)28bが作動中でないと判定された場合には(S304:NO)、普通図柄が変動中か否かを判定する(S305)。この結果、普通図柄が変動中でないと判定された場合には(S305:NO)、普通図柄の停止表示時間中か否かを判定し(S306)、普通図柄表示時間中であると判定された場合には(S306:NO)、後述のS314の処理に移行し、普通図柄表示時間中でないと判定された場合には(S306:YES)、普通図柄保留数がゼロか否かを判定する(S307)。
この結果、普通図柄保留数がゼロであると判定された場合は(S307:YES)、そのままリターンし、普通図柄保留数がゼロでないと判定された場合は(S307:NO)、普通図柄当否判定を行い(S308)、普通図柄の変動時間を設定する(S309)。変動時間短縮機能が作動中の場合は、変動時間短縮機能作動時の普通図柄変動時間を設定し、変動時間短縮機能が作動中でない場合は、変動時間短縮機能未作動時の普通図柄変動時間を設定する。そして、普通図柄の変動を開始する(S310)。
上記S305で普通図柄が変動中であると判定された場合には(S305:YES)、普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定し(S311)、普通図柄の変動時間が経過していないと判定された場合には(S311:NO)、そのままリターンする。一方、普通図柄の変動時間が経過していると判定された場合には(S311:YES)、普通図柄の変動を停止し(S312)、普通図柄の停止表示間を設定する(S313)。
次に、普通図柄の停止表示間が経過したか否かを判定し(S314)、普通図柄の停止表示間が経過していないと判定された場合には(S314:NO)、そのままリターンし、普通図柄の停止表示間が経過していると判定された場合には(S314:YES)、普通図柄の停止図柄が下側入球口(普通電動役物)28bを作動させることとなる大当り図柄の組合せか否かを判定する(S315)。この結果、普通図柄の停止図柄が大当り図柄の組合せでないと判定された場合には(S315:NO)、そのままリターンする。
普通図柄の停止図柄が大当り図柄の組合せであると判定された場合には(S315:YES)、下側入球口(普通電動役物)28bの作動時間を設定する(S316)。開放時間延長機能が作動している場合には、開放時間延長機能作動時の始動口作動時間(例えば5.4秒)を設定し、開放時間延長機能が作動していない場合には、開放時間延長機能未作動時の始動口作動時間(例えば0.1秒)を設定する。そして、下側入球口(普通電動役物)28bの作動を開始させる(S317)。
次に、普通電動役物遊技処理S400を図19のフローチャートに基づいて説明する。まず、下側入球口(普通電動役物)28bが作動中であるか否かを判定し(S401)、下側入球口(普通電動役物)28bが作動中でないと判定された場合には(S401:NO)、そのままリターンする。一方、下側入球口(普通電動役物)28bが作動中であると判定された場合には(S401:YES)、下側入球口(普通電動役物)28bの作動時間が経過したか否かを判定し(S402)、下側入球口(普通電動役物)28bの作動時間が経過していないと判定された場合には(S402:NO)、普通電動役物に規定入賞数の入賞があったか否かを判定する(S403)。
この結果、下側入球口(普通電動役物)28bに規定入賞数の入賞がないと判定された場合は(S403:NO)、そのままリターンし、下側入球口(普通電動役物)28bに規定入賞数の入賞があったと判定された場合と(S403:YES)、下側入球口(普通電動役物)28bの作動時間が経過していると判定された場合には(S402:YES)、下側入球口(普通電動役物)28bの作動を停止する(S404)。
次に、特別図柄遊技処理S500を図20のフローチャートに基づいて説明する。まず、始動口28に入賞したか否かを判定し(S501)、始動口28に入賞したと判定された場合には(S501:YES)、特別図柄表示部62の作動保留数が4未満であるか否かを判定する(S502)。この結果、特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S502:YES)、特別図柄当否判定用の乱数を記憶する(S503)。
次に、条件装置が作動中であるか否かを判定する(S504)。ここで条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置であり、特別遊技状態の発生条件が満たされた場合に作動を開始する装置である。なお、条件装置は、主制御部200のCPUにより構成されている。次に、条件装置が作動中であると判定された場合には(S504:YES)、そのままリターンし、条件装置が作動中でないと判定された場合には(S504:NO)、特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S505)。この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S505:YES)、後述のS513の処理に移行し、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S505:NO)、特別図柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S506)。特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S506:YES)、後述のS516の処理に移行し、特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S506:NO)、特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S507)。
この結果、特別図柄保留数がゼロであると判定された場合には(S507:YES)、そのままリターンし、特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S507:NO)、確率変動機能が作動中であるか否かを判定する(S508)。この結果、確率変動機能が作動中であると判定された場合には(S508:YES)、確率変動時の当否判定を行い(S509)、確率変動機能が作動中でないと判定された場合には(S508:NO)、非確率変動時の当否判定を行う(S510)。
次に、特別図柄の変動パターンの決定処理を行う(S511)。この特別図柄変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動におけるリーチ演出の有無を規定するものである。S511では、特別図柄当否判定が確変大当りである場合には、確変大当り用の停止図柄と変動パターンを決定し、特別図柄当否判定が通常大当りである場合には、通常大当り用の停止図柄と変動パターンを決定し、特別図柄当否判定の結果が外れである場合には、リーチ演出の有無に応じて外れ停止図柄とその変動パターンを決定する。
次に、サブ制御部260に演出パターン指定コマンドを出力し、図柄表示装置25における特別図柄の変動を開始する(S512)。演出パターン指定コマンドは、S511で決定された変動パターンを指定するコマンドである。そして、上記S505で特別図柄が変動中であると判定された場合には(S505:YES)、特別図柄の変動時間が経過しているか否かを判定する(S513)。この結果、特別図柄の変動時間が経過していないと判定された場合には(S513:NO)、そのままリターンし、特別図柄の変動時間が経過していると判定された場合には(S513:YES)、特別図柄の変動を停止し(S514)、特別図柄の停止図柄表示時間を設定する(S515)。
次に、特別図柄の停止図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S516)。この結果、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していないと判定された場合には(S516:NO)、そのままリターンし、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していると判定された場合には(S516:YES)、特別図柄の停止図柄が条件装置を作動させることとなる大当り図柄の組合せであるか否かを判定する(S517)。
この結果、特別図柄の停止図柄が大当り図柄の組合せであると判定された場合には(S517:YES)、条件装置の作動を開始させ(S518)、役物連続作動装置の作動を開始させる(S519)。ここで、役物連続作動装置とは、閉鎖された大入賞口33aを開口させる動作を連続的に行う装置である。なお、役物連続作動装置は、主制御部200のCPUにより構成されている。また、役物連続作動装置の作動開始にあたって、主制御部200のCPUは、大入賞口33aの開放時間と大入賞装置33の連続作動回数を設定する。具体的には、特別図柄当否判定が確変大当りまたは通常大当りの場合(特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄または通常大当り図柄の場合)、大入賞口33aの開放時間を28秒、大入賞装置33の連続作動回数を15回にそれぞれ設定する。
次に、確率変動機能が作動中であるか否かを判定し(S520)、確率変動機能が作動中であると判定された場合は(S520:YES)、確率変動機能を作動停止させ(S521)、変動時間短縮機能を作動停止させ(S522)、開放時間延長機能を作動停止させる(S523)。
上記S517で特別図柄の停止図柄が大当り図柄の組合せでないと判定された場合には(S517:NO)、変動時間短縮機能が作動中であるか否かを判定する(S524)。この結果、変動時間短縮機能作動中でないと判定された場合は(S524:NO)、そのままリターンし、変動時間短縮機能作動中であると判定された場合は(S524:YES)、特別図柄の変動回数を計数し(S525)、変動回数が予め設定された変動回数(本例では100回)に到達したか否かを判定する(S526)。この結果、変動回数が予め設定された変動回数に到達していないと判定された場合には(S526:NO)、そのままリターンし、変動回数が予め設定された変動回数に到達したと判定された場合には(S526:YES)、変動時間短縮機能を作動停止させ(S522)、開放時間延長機能を作動停止させる(S523)。
上記S520で確率変動機能が作動中でないと判定された場合は(S520:NO)、変動時間短縮機能が作動中であるか否かを判定する(S527)。この結果、変動時間短縮機能作動中でないと判定された場合は(S527:NO)、そのままリターンし、変動時間短縮機能作動中であると判定された場合は(S527:YES)、変動時間短縮機能を作動停止させ(S522)、開放時間延長機能を作動停止させる(S523)。
次に、特別電動役物遊技処理S600について図21のフローチャートに基づいて説明する。まず、役物連続作動装置が作動中であるか否かを判定し(S601)、役物連続作動装置が作動中でないと判定された場合には(S601:NO)、そのままリターンし、役物連続作動装置が作動中であると判定された場合には(S601:YES)、大入賞口33aが開放中であるか否かを判定する(S602)。この結果、大入賞口33aが開放中であると判定された場合には(S602:YES)、大入賞口33aの開放時間が経過したか否かを判定し(S603)、大入賞口33aの開放時間が経過していないと判定された場合には(S603:NO)、大入賞口33aに最大入賞数が入賞したか否かを判定する(S604)。
この結果、大入賞口33aに最大入賞数が入賞していないと判定された場合には(S604:NO)、そのままリターンし、大入賞口33aに最大入賞数が入賞していると判定された場合と(S604:YES)、大入賞口33aの開放時間が経過していると判定された場合には(S603:YES)、大入賞口33aを閉鎖する(S605)。
上記S602で、大入賞口33aが開放中でないと判定された場合には(S602:NO)、大入賞装置(特別電動役物)33の連続作動回数が予め設定された所定回数未満であるか否かを判定する(S606)。この結果、大入賞装置(特別電動役物)33の連続作動回数が所定回数未満であると判定された場合には(S606:YES)、大入賞口33aの閉鎖時間が経過しているか否かを判定し(S607)、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S607:NO)、そのままリターンし、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S607:YES)、大入賞口33aを開放させる(S608)。
上記S606で、大入賞装置(特別電動役物)33の連続作動回数が所定回数に達していると判定された場合には(S606:NO)、役物連続作動装置の作動を停止し(S609)、条件装置の作動を停止する(S610)。これにより、特別遊技状態が終了する。そして、条件装置作動の契機となった特別図柄の停止図柄が確率変動機能を作動させる確変大当り図柄の組合せか否かを判定する(S611)。この結果、特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄であると判定された場合には(S611:YES)、確率変動機能を作動開始させ(S612)、変動時間短縮機能を作動開始させ(S615)、開放時間延長機能を作動開始させる(S616)。
S611の判定処理で特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄でないと判定された場合には(S611:NO)、変動時間短縮機能を作動開始させ(S615)、開放時間延長機能を作動開始させる(S616)。
次に、電源断発生処理S700を図22のフローチャートに基づいて説明する。この電源断発生処理は、停電等によって電源断が発生してノンマスカブル割り込みが発生した場合に行われる。
まず、使用レジスタをRAMに退避し、スタックポインタの値を保存する(S701、S702)。次に、払出モータを停止し(S703)、チェックサムを算出して保存し(S704)、バックアップフラグをセットする(S705)。次に、RAMへのアクセスを禁止し(S706)、システムリセットが発生するまで無限ループ処理を行い、ウォッチドッグのリセットを繰り返し行う(S707)。RAMデータは、図示しないバックアップ電源部により補償される。システムリセットが発生した場合には、上記電源投入処理S100に移る。
次に、サブ制御部260および演出表示制御部280が行う図柄制御処理を図23〜図25に基づいて説明する。図23は、サブ制御部260のCPUがROMに格納されているプログラムに従って実行する図柄制御処理を示すフローチャートである。図24は、演出表示制御部280のCPUがROMに格納されたプログラムに従って実行する図柄変動表示処理の流れを示すフローチャートである。図25は、疑似図柄表示領域25a〜25cとリーチ可能図柄表示領域25dの変化を示す図柄表示装置25の正面図である。ここでは、サブ制御部260による図柄制御処理と演出表示制御部280による図柄変動表示処理とを関連づけて説明する。
まず、サブ制御部260は、主制御部200から演出パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する(図23のS800)。演出パターン指定コマンドは、上述の特別図柄変動パターン決定処理S511で設定された特別図柄の変動パターンを指定するコマンドであり、特別図柄遊技処理S500の中で主制御部200からサブ制御部260に送信されるものである。
この結果、演出パターン指定コマンドを受信していないと判定された場合には(図23のS800:NO)、演出パターン指定コマンドを受信するまで待機状態となる。そして、演出パターン指定コマンドを受信したと判定された場合には(図23のS800:YES)、サブ制御部260は主制御部200から特別図柄停止情報指定コマンドを受信したか否かを判定する(図23のS801)。特別図柄停止情報指定コマンドは、上述の特別図柄変動パターン決定処理S511で設定された特別図柄(本図柄)の停止図柄を指定するコマンドであり、特別図柄(本図柄)が通常大当り図柄、確変大当り図柄、外れ図柄のいずれで停止するかに関する情報が含まれている。
この結果、特別図柄停止情報指定コマンドを受信していないと判定された場合には(図23のS801:NO)、特別図柄停止情報指定コマンドを受信するまで待機状態となる。そして、特別図柄停止情報指定コマンドを受信したと判定された場合には(図23のS801:YES)、サブ制御部260は、特別図柄停止情報指定コマンドで指定された本図柄の種類に基づいて疑似図柄の停止図柄を決定し、疑似図柄変動開始コマンドと疑似図柄指定コマンドを演出表示制御部280に送信する(図23のS802)。本図柄が大当り図柄である場合には、疑似図柄の停止図柄を3桁同一の大当り図柄に決定し、本図柄が外れ図柄の場合には、疑似図柄の停止図柄を外れ図柄に決定する。具体的には、本図柄が確変大当り図柄である場合には、疑似図柄の停止図柄が「1・1・1」、「3・3・3」、「5・5・5」、「7・7・7」、「9・9・9」の何れかの確変大当り図柄に決定され、本図柄が通常大当り図柄である場合には、疑似図柄の停止図柄が「2・2・2」、「4・4・4」、「6・6・6」、「8・8・8」の何れかの通常大当り図柄に決定される。一方、本図柄が外れ図柄の場合には、疑似図柄の停止図柄が、例えば、「1・4・7」や「1・1・5」などのバラケ目からなる外れ図柄に決定される。また、本図柄が外れ図柄で、かつ、リーチ表示を行う場合(外れリーチ)には、疑似図柄の停止図柄を左図柄と右図柄が同一図柄で中図柄のみが異なる図柄からなる外れ図柄(例えば、「7・5・7」や「1・2・1」など)に決定する。なお、疑似図柄変動開始コマンドは、本図柄の変動開始のタイミングに合わせて、疑似図柄の変動開始を指示するコマンドとなっている。疑似図柄変動開始コマンドの送信は、主制御部200から受信した演出パターン指定コマンドをそのまま演出表示制御部280に転送することで行われる。疑似図柄指定コマンドは、疑似図柄の停止図柄を指定するためのものである。
演出表示制御部280は、サブ制御部260から送信された疑似図柄変動開始コマンドと疑似図柄指定コマンドを受信することで、図柄表示装置25において疑似図柄の変動表示を開始する(図24のS900、S901)。この結果、特別図柄表示部62における本図柄の変動表示が開始されるのとほぼ同時に、図柄表示装置25における疑似図柄の変動表示が開始される(図25(a))。
次に、サブ制御部260は、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄の表示を初期状態にするか否か判定し(図23のS803)、リーチ可能図柄を初期状態にすると判定された場合には(図23のS803:YES)、演出表示制御部280に初期状態指定コマンドを送信する(図23のS804)。本実施例では、特別図柄(本図柄、疑似図柄)の一回の変動表示毎にリーチ可能図柄表示領域25dにおけるリーチ可能図柄の表示を初期状態にするので、S803の判定結果は必ず肯定判定となる。
演出表示制御部280は、サブ制御部260から送信される初期状態指定コマンドを受信したか否かを判定し(図24のS902)、初期状態指定コマンドを受信した場合には(図24のS902:YES)、リーチ可能図柄表示領域25dにおけるリーチ可能図柄の表示を初期状態にする。具体的には、リーチ可能図柄表示領域25dに疑似図柄の全種類の図柄「1」〜「9」を表示させる。
次に、サブ制御部260は、リーチ可能図柄変更演出を行うか否かを判定する(図23のS805)。本実施例では、確率変動機能作動中にリーチ可能図柄変更演出を行うように構成されているので、ここでは確率変動機能作動中であるか否かを判定する。この結果、リーチ可能図柄変更演出を行わないと判定された場合、つまり確率変動機能作動中でないと判定された場合には(図23のS805:NO)、S808の処理に移行する。一方、リーチ可能図柄変更演出を行うと判定された場合、つまり確率変動機能作動中であると判定された場合には(図23のS805:YES)、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄のうち表示内容が変更される変更図柄を決定する(図23のS806)。本実施例では、リーチ可能図柄表示領域25dから消去される消去図柄が変更図柄として決定される。
消去図柄(変更図柄)は、遊技の進行状況などに応じて任意に設定することができ、特別図柄停止情報指定コマンドで指定される本図柄の停止図柄の種類や、上述のS802処理で疑似図柄指定コマンドを演出表示制御部280に送信する際に決定される疑似図柄の停止図柄の種類に基づいて決定すればよい。具体的には、本図柄の停止図柄の種類に基づいて消去図柄(変更図柄)を決定する際、本図柄の停止図柄が確変大当り図柄の場合には、確変大当り図柄(奇数図柄)より通常大当り図柄(偶数図柄)を優先して消去図柄(変更図柄)として選択し、本図柄の停止図柄が通常大当り図柄の場合には、通常大当り図柄(偶数図柄)より確変大当り図柄(奇数図柄)を優先して消去図柄(変更図柄)として選択し、本図柄の停止図柄が外れ図柄の場合には、確変大当り図柄(奇数図柄)より通常大当り図柄(偶数図柄)を優先して消去図柄(変更図柄)として選択するようにする。また、疑似図柄の停止図柄の種類に基づいて変更図柄(消去図柄)を決定する際、疑似図柄の停止図柄が確変大当り図柄である「7・7・7」の場合には、「7」を除く図柄を消去図柄(変更図柄)の対象として、その対象の中から確変大当り図柄(奇数図柄)より通常大当り図柄(偶数図柄)を優先して消去図柄(変更図柄)として選択し、疑似図柄の停止図柄が通常大当り図柄である「2・2・2」の場合には、「2」を除く図柄を消去図柄(変更図柄)の対象として、その対象の中から通常大当り図柄(偶数図柄)より確変大当り図柄(奇数図柄)を優先して消去図柄(変更図柄)として選択し、疑似図柄の停止図柄が外れ図柄の場合には、その停止図柄を除く図柄の中から確変大当り図柄(奇数図柄)より通常大当り図柄(偶数図柄)を優先して消去図柄(変更図柄)として選択するようにする。
そして、演出表示制御部280に消去図柄(変更図柄)を指定する変更図柄指定コマンドを送信する(図23のS807)。本実施例の変更図柄指定コマンドは、リーチ可能図柄表示領域25dから消去される図柄を指定する消去図柄指定コマンドとなっている。
演出表示制御部280は、サブ制御部260から送信された変更図柄指定コマンドを受信することで、消去図柄指定コマンドにて指定された消去図柄(変更図柄)をリーチ可能図柄表示領域25dから消去する(図24のS904、S905)。本実施例では、「1」、「4」、「6」、「8」が消去図柄(変更図柄)として選択され、リーチ可能図柄表示領域25dに残存して表示されるリーチ可能図柄が「2」、「3」、「5」、「7」、「9」となっている(図25(b))。
これにより、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄の種類が変更(減少)される。リーチ図柄はリーチ可能図柄表示領域25dに表示されたリーチ可能図柄から選択されるので、遊技者はリーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄を確認することで、リーチ表示に用いられるリーチ図柄を予測しやすくなる。リーチ可能図柄に確変大当り図柄が多く含まれている場合には、確変大当り図柄を用いたリーチが発生する確率が高いものと予測でき、リーチ可能図柄に通常大当り図柄が多く含まれている場合には、通常大当り図柄を用いたリーチが発生する確率が高いものと予測できる。
次に、サブ制御部260は、リーチ表示を行うか否か、すなわち、本図柄の停止図柄が大当り図柄であるか、あるいは本図柄の停止図柄が外れ図柄でかつリーチ表示を行う場合(外れリーチ)であるか否かを判定する(図23のS808)。このS808の処理は、主制御部200から送信された演出パターン指定コマンドや特別図柄停止情報指定コマンドを参照して行われる。そして、S808の処理の結果、リーチ表示を行わないと判定された場合には(図23のS808:NO)、S811の処理に移行する。一方、リーチ表示を行うと判定された場合には(図23のS808:YES)、リーチ表示を行う疑似図柄であるリーチ図柄を決定する(図23のS809)。リーチ図柄は、主制御部200から送信された特別図柄停止情報指定コマンドで指定される本図柄の停止図柄の種類や、上述のS802処理で疑似図柄指定コマンドを演出表示制御部280に送信する際に決定される疑似図柄の停止図柄の種類に基づいて決定されるもので、本実施例では、上述のS802の処理で演出表示制御部280に向けて送信される疑似図柄指定コマンドにより指定される疑似図柄の停止図柄と同一の図柄に決定される。この疑似図柄の停止図柄(リーチ図柄)は、リーチ可能図柄表示領域25d表示されているリーチ可能図柄に含まれており、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄の中からリーチ図柄が選択されることとなる。本実施例では、疑似図柄の停止図柄が「7・7・7」であり、リーチ図柄は「7」が選択される。そして、リーチ図柄を指定するリーチ図柄指定コマンドを演出表示制御部280に送信する(図23のS810)。
演出表示制御部280は、サブ制御部260から送信されるリーチ図柄指定コマンドを受信したか否かを判定する(図24のS906)。この結果、リーチ図柄指定コマンドを受信していないと判定された場合には(図24のS906:NO)、S906の処理に移行する。一方、リーチ図柄指定コマンドを受信したと判定された場合には(図24のS906:YES)、疑似図柄表示領域25a〜25cに表示されている疑似図柄を用いてリーチ表示を開始する(図24のS907)。具体的には、左疑似図柄表示領域25aで変動表示される左疑似図柄と右疑似図柄表示領域25bで変動表示される右疑似図柄をリーチ図柄指定コマンドで指定されたリーチ図柄「7」で停止表示させ、最終停止図柄である中疑似図柄の変動表示を継続させる(図25(c))。
次に、サブ制御部260は、主制御部200から送信される演出停止コマンドを受信したか否かを判定する(図23のS811)。この結果、演出停止コマンドを受信していないと判定された場合には(図23のS811:NO)、特別図柄表示部62において本図柄が変動表示中と判断できるので、演出停止コマンドを受信するまで待機状態となる。そして、演出停止コマンドを受信したと判定された場合には(図23のS811:YES)、疑似図柄停止コマンドを演出表示制御部280に送信する(図23のS812)。疑似図柄停止コマンドの送信は、主制御部200から受信した演出停止コマンドをそのまま図柄表示部280に転送することで行われるが、演出停止コマンドの受信に基づいて個々の疑似図柄の停止表示を指定するコマンドをサブ制御部260で生成し、このコマンドを演出表示制御部280に送信するようにしてもよい。
演出表示制御部280は、サブ制御部260から送信される疑似図柄停止コマンドを受信したか否かを判定し(図24のS908)、疑似図柄停止コマンドを受信していないと判定された場合には(図24のS908:NO)、S906の処理に移行する。一方、疑似図柄停止コマンドを受信したと判定された場合には(図24のS908:YES)、すべての疑似図柄を停止表示させる(図24のS909)。この結果、特別図柄表示部62における本図柄が停止表示されるタイミングに合わせて、図柄表示装置25におけるすべての疑似図柄が停止表示される。ここでは、最終停止図柄である中疑似図柄がリーチ図柄と同一の図柄で停止表示し、疑似図柄は大当り図柄の組合せで停止表示する(図25(d))。
以上説明したように、リーチ表示に用いられるリーチ可能図柄を予め表示し、疑似図柄変動表示中にリーチ可能図柄の種類を変更させることで、遊技者はリーチ成立前にリーチになる可能性がある図柄を予測しやすくなる。これにより、リーチが成立するまでの図柄変動中における興趣を向上させることができる。さらに、リーチ可能図柄に含まれる通常大当り図柄(偶数図柄)と確変大当り図柄(奇数図柄)の比率を変化させることで、遊技者のリーチ成立に対する期待感が変化し、演出の幅を広げることができる。例えば、リーチ可能図柄に確変大当り図柄のみが含まれる場合には、大当りが発生する場合には必ず確変大当りとなるので、リーチ成立に対する期待感とともに確変大当りの発生に対する期待感を向上させることができる。
また、遊技者は確率変動機能作動中に確率変動機能の作動が継続することを期待するので、確率変動機能作動中には確変大当り図柄でリーチが行われるかどうかが遊技者の重要な関心事となる。このため、本実施例のように確率変動機能作動中にリーチ可能図柄の種類を変更するリーチ可能図柄変更演出を行うことで、確率変動状態の連続的な発生に対する期待感を向上させることができ、より一層興趣を高めることができる。
また、本実施例では、疑似図柄の表示内容は変化させず、リーチ可能図柄の種類を変更させていくように構成しているので、各疑似図柄表示領域25a〜25cで表示される疑似図柄の図柄配列データそのものを変更する必要がない。このため、疑似図柄の図柄配列データを複数種類用意する必要がなく、データ容量の増加を抑制することができる。さらに、各疑似図柄表示領域25a〜25cにおける疑似図柄の図柄配列データを変更する必要がないので、サブ制御部260の制御プログラムが複雑化することを抑制することができる。
なお、上記第1実施例では、リーチ可能図柄表示領域25dから消去される消去図柄(変更図柄)の決定を、上述のS802の処理で演出表示制御部280に向けて送信される疑似図柄指定コマンドにより指定される疑似図柄の停止図柄の種類に基づいて行い、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄の種類を変更(減少)した後に残存して表示されるリーチ可能図柄の中に、上述の疑似図柄指定コマンドにより指定される疑似図柄の停止図柄と同一の図柄を含ませておくこととしている。そして、上述のS802の処理で演出表示制御部280に向けて送信される疑似図柄指定コマンドにより指定される疑似図柄の停止図柄と同一の図柄をリーチ図柄とすることで、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄の中からリーチ図柄が選択されるようにしている。
このように、上記第1実施例では、疑似図柄指定コマンドにより指定される疑似図柄の停止図柄と同一の図柄をリーチ図柄としているが、リーチ図柄決定の際には、疑似図柄指定コマンドにより指定される疑似図柄の停止図柄を参照せずに、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄の中からリーチ図柄を決定してもよい。例えば、疑似図柄指定コマンドにより指定される疑似図柄の停止図柄が「7・7・7」であり、リーチ可能図柄表示領域25dに残存して表示されるリーチ可能図柄が「2」、「3」、「5」、「7」、「9」(図25(b)参照)となっている場合に、リーチ図柄を「5」に決定しても良い。この場合、リーチ開始時には「5」のリーチ図柄でリーチ表示を開始し、リーチ表示の終了時(疑似図柄の停止表示時)に「7・7・7」を停止表示すればよい(例えば、リーチ表示の過程でリーチ図柄を変更する演出を行ったり、最終停止表示が「7・7・7」となるような再変動演出を行う)。このように、リーチ図柄決定時にリーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄の中からリーチ図柄を決定することができるのであれば、リーチ図柄を疑似図柄指定コマンドにより指定される疑似図柄の停止図柄と同一とする必要性はない。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について説明する。本第2実施例は、上記第1実施例と比較して、リーチ可能図柄表示領域25dにおけるリーチ可能図柄の変更パターンが異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
次に、本発明の第2実施例について説明する。本第2実施例は、上記第1実施例と比較して、リーチ可能図柄表示領域25dにおけるリーチ可能図柄の変更パターンが異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
図26は、本第2実施例の疑似図柄表示領域25a〜25cとリーチ可能図柄表示領域25dの変化を示す図柄表示装置25の正面図である。
図26(a)〜図26(d)に示すように、本第2実施例では、リーチ可能図柄表示領域25dに何も表示されていない状態がリーチ可能図柄表示領域25dの初期状態となっており、その後、リーチ可能図柄として表示される図柄の種類が増加するように構成されている。
このため、演出表示制御部280がサブ制御部260から送信される初期状態指定コマンドを受信した場合には(図24のS902:YES)、リーチ可能図柄表示領域25dにおけるリーチ可能図柄の表示を消去することでリーチ可能図柄を初期状態とする(図24のS903、図26(a))。
そして、サブ制御部260でリーチ可能図柄変更処理を行うと判定された場合には(図23のS805:YES)、リーチ可能図柄表示領域25dに新たに表示させる増加図柄が変更図柄として決定される(図23のS806)。本実施例では、「2」、「3」、「5」、「7」、「9」が変更図柄(増加図柄)として決定されている。サブ制御部260から演出表示制御部280には、増加図柄を指定する増加図柄指定コマンドとしての変更図柄指定コマンドが送信される(図23のS807)。なお、増加図柄(変更図柄)は、上記第1実施例と同様に遊技の進行状況などに応じて任意に設定することができ、特別図柄停止情報指定コマンドで指定される本図柄の停止図柄の種類や、図23のS802処理で疑似図柄指定コマンドを演出表示制御部280に送信する際に決定される疑似図柄の停止図柄の種類に基づいて決定することができる。
演出表示制御部280は、サブ制御部260から送信される変更図柄指定コマンドを受信した場合には(図24のS904:YES)、リーチ可能図柄表示領域25dに「2」、「3」、「5」、「7」、「9」を新たに表示させることで、リーチ可能図柄の表示を変更(増加)させる(図24のS905、図26(b))。これにより、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄の種類が増加することとなる。
以上のようなリーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄の種類を増加させる構成によっても、上記第1実施例と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例では、リーチ可能図柄表示領域25dに何も表示されていない状態をリーチ可能図柄表示領域25dの初期状態としたが、リーチ可能図柄表示領域25dに1以上の疑似図柄の種類が表示された状態をリーチ可能図柄の初期状態として、この状態からリーチ可能図柄として表示される図柄の種類が増加するようにしてもよい。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例について説明する。本第3実施例は、上記第1実施例と比較して、リーチ可能図柄表示領域25dにおけるリーチ可能図柄の変更パターンが異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
次に、本発明の第3実施例について説明する。本第3実施例は、上記第1実施例と比較して、リーチ可能図柄表示領域25dにおけるリーチ可能図柄の変更パターンが異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
図27は、本第3実施例の疑似図柄表示領域25a〜25cとリーチ可能図柄表示領域25dの変化を示す図柄表示装置25の正面図である。
図27(a)〜図27(d)に示すように、本第3実施例では、リーチ可能図柄表示領域25dに疑似図柄のいくつかの種類が表示された状態がリーチ可能図柄の初期状態となっており、その後、リーチ可能図柄として表示される図柄の種類が入れ替わるように構成されている。初期状態としてリーチ可能図柄表示領域25dに表示される図柄は任意に設定できる。本実施例ではリーチ可能図柄の初期状態として「1」、「3」、「4」、「6」、「8」が表示される。
このため、演出表示制御部280がサブ制御部260から送信される初期状態指定コマンドを受信した場合には(図24のS902:YES)、リーチ可能図柄表示領域25dに疑似図柄のいくつかの種類(本例では「1」、「3」、「4」、「6」、「8」)を表示することでリーチ可能図柄を初期状態とする(図24のS903、図27(a))。
そして、サブ制御部260でリーチ可能図柄変更処理を行うと判定された場合には(図23のS805:YES)、リーチ可能図柄表示領域25dから消去させる消去図柄とリーチ可能図柄表示領域25dに新たに表示させる増加図柄とが変更図柄として決定される(図23のS806)。本実施例では、「1」、「4」、「6」、「8」が消去図柄として決定され、「2」、「5」、「7」、「9」が増加図柄として決定され、これらの消去図柄と増加図柄とが変更図柄として決定される。サブ制御部260から演出表示制御部280には、消去図柄を指定する消去図柄指定コマンドと増加図柄を指定する増加図柄指定コマンドとからなる変更図柄指定コマンドが送信される(図23のS807)。
演出表示制御部280は、サブ制御部260から送信される変更図柄指定コマンドを受信した場合には(図24のS904:YES)、リーチ可能図柄表示領域25dから「1」、「4」、「6」、「8」を消去し、「2」、「5」、「7」、「9」を新たに表示させることで、リーチ可能図柄の表示を変更(消去および増加)させる(図24のS905、図27(b))。これにより、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄が入れ替わることとなる。
以上のようなリーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄を入れ替える(消去および増加)構成によっても、上記各実施例と同様の効果を得ることができる。
(第4実施例)
次に、本発明の第4実施例について説明する。本第4実施例は、上記第1実施例と比較して、疑似図柄表示領域25a〜25cの構成が異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
次に、本発明の第4実施例について説明する。本第4実施例は、上記第1実施例と比較して、疑似図柄表示領域25a〜25cの構成が異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
図28は、本第4実施例の図柄表示装置25の画面表示例を示している。図28に示すように、各疑似図柄表示領域25a〜25cは、疑似図柄をそれぞれ3個ずつ表示可能とされており、合計9個の疑似図柄が表示可能となっている。また、各図柄表示領域25a〜25cでは、9個の数字図柄「1」〜「9」と、9個のブランク図柄「*」が交互に表示可能となっている。本第4実施例では、左疑似図柄表示領域25aおよび中疑似図柄表示領域25bと、右疑似図柄表示領域25cでは、数字図柄の表示順序が逆になっている。具体的には、各疑似図柄表示領域25a〜25cにおける疑似図柄(数字図柄)の表示順序は、左疑似図柄表示領域25aと中疑似図柄表示領域25bでは、大きい数字から小さい数字が順に表示されるようになっており、右疑似図柄表示領域25cでは、小さい数字から大きい数字が順に表示されるようになっている。
図28における破線は、疑似図柄表示領域25a〜25cで停止表示される疑似図柄により大当り図柄の組合せを表示可能な図柄組合せラインを示している。図28に示すように、図柄組合せラインが、上段左右方向の第1組合せラインA、中段左右方向の第2組合せラインB、下段左右方向の第3組合せラインC、左下から右上に向かう斜め方向の第4組合せラインD、左上から右下に向かう斜め方向の第5組合せラインEの5ラインとなっている。このため、左疑似図柄表示領域25aと右疑似図柄表示領域25cで停止表示される疑似図柄の組合せによっては、複数の図柄組合せラインでリーチ表示が行われる場合がある。
図29は、本第4実施例のサブ制御部260が行う図柄制御処理の流れを示すフローチャートであり、上記第1実施例の図23に対応している。図30は、本第4実施例の演出表示制御部280が行う図柄変動表示処理の流れを示すフローチャートであり、上記第1実施例の図24に対応している。図31は、疑似図柄表示領域25a〜25cとリーチ可能図柄表示領域25dの変化を示す図柄表示装置25の正面図であり、上記第1実施例の図25に対応している。図29のS809、S810と、図30のS906が上記第1実施例と異なっている。
本第4実施例の疑似図柄表示領域25a〜25cには5本の図柄組合せラインA〜Eが存在するため、いずれの図柄組合せラインでリーチ表示が行われるかを指定する必要がある。そこで、サブ制御部260は、リーチ表示を行う場合には(図29のS808:YES)、リーチ図柄に加えてリーチ表示が行われるリーチラインを指定するリーチラインを決定し(図29のS809)、リーチ図柄指定コマンドに加えてリーチラインを指定するリーチライン指定コマンドを演出図柄制御部280に送信する(図29のS810)。本実施例では、第5組合せラインEをリーチラインとして設定している。
演出図柄表示部280では、サブ制御部260から送信されたリーチ図柄指定コマンドとリーチライン指定コマンドを受信すると(図30のS906:YES)、図柄表示装置25の疑似図柄表示領域25a〜25cでリーチ表示を開始する(図30のS907)。このとき、リーチライン指定コマンドで指定された図柄組合せラインEを強調表示する(図31(c))。図31(c)に示す例では、リーチ成立時に第5組合せラインEで左上から右下に向かって矢印を表示することで図柄組合せラインEがリーチラインであることを示す強調表示を行っている。これにより、遊技者は複数の図柄組合せラインA〜Eのいずれでリーチが成立しているかを直ちに認識することができる。
また、リーチ表示の際に、疑似図柄表示領域25a〜25bに表示される疑似図柄の中にリーチ可能図柄表示領域25dから消去された消去図柄が含まれている場合があるが、消去図柄を用いたリーチは行われないので、消去図柄に該当している疑似図柄が無効であること(リーチ表示の対象とならないこと)を示す無効表示を行う。無効表示は、消去図柄に該当している疑似図柄の表示を網掛け表示や透過表示などで行うことで他の疑似図柄と区別できる表示であればよい。図31(c)に示す例では、「8」が消去図柄になっているので、「8」からなる疑似図柄を網掛け表示することで無効表示を行っている。その後、中疑似図柄を停止表示させ、すべての疑似図柄が停止表示する(図31(d))。最終停止図柄である中疑似図柄がリーチ図柄と同一の図柄「7」で停止表示し、疑似図柄は図柄組合せラインEにて大当り図柄の組合せで停止表示する。
以上のような図柄組合わせラインが複数存在する構成においても、上記各実施例と同様の効果を得ることができる。また、リーチ表示を行う際に、疑似図柄表示領域25a、25cに停止表示された疑似図柄の中に消去図柄が含まれている場合には無効表示を行うことで、遊技者はその疑似図柄ではリーチが成立していないことを容易に認識することができる。また、図31(c)に示す例では、確変大当り図柄である「7」が無効表示されずに残存して表示されているため、遊技者の確変大当りの発生に対する期待感を向上させることができる。
(第5実施例)
次に、本発明の第5実施例について説明する。本第5実施例は、上記第1実施例と比較して、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄が初期状態とされるタイミングが異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
次に、本発明の第5実施例について説明する。本第5実施例は、上記第1実施例と比較して、リーチ可能図柄表示領域25dに表示されるリーチ可能図柄が初期状態とされるタイミングが異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
上記第1実施例では、1回のリーチ可能図柄の変更(消去と増加)が疑似図柄の一変動毎に行われたが、本第5実施例では、1回のリーチ可能図柄の変更がリーチ発生まで継続して行われるように構成されている。つまり、上記第1実施例では、リーチ発生の有無に関わらず疑似図柄の一変動毎にリーチ可能図柄の表示が初期状態とされたのに対し、本第5実施例では、リーチ表示が行われる毎にリーチ可能図柄の表示が初期状態とされる。したがって、リーチ発生までに疑似図柄が複数回変動する場合には、リーチ可能図柄の変更がリーチ発生まで疑似図柄の複数変動にまたがって行われることとなる。
このため、疑似図柄が変動表示を開始する際にサブ制御部260が行う、リーチ可能図柄表示領域25dを初期状態にするか否かの判定処理S803は、前回の疑似図柄の変動表示がリーチ表示を伴わないものであった場合には否定判定となり、前回の疑似図柄の変動表示がリーチ表示を伴うものであった場合には肯定判定となる。これにより、リーチ可能図柄の変更がリーチ発生まで特別図柄の複数変動にまたがって行われる。そして、リーチ表示を伴う疑似図柄の変動表示終了後、疑似図柄の変動が行われる際に、リーチ可能図柄表示領域25dが初期状態となり、次回のリーチが発生するまでリーチ可能図柄の変更が継続して行われる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施例では、図柄表示装置25にリーチ可能図柄表示領域25dを設け、図柄表示装置25をリーチ可能図柄表示手段としたが、これに限らず、図柄表示装置25とは異なる表示装置にリーチ可能図柄表示領域25dを設けてもよい。この場合、識別図柄表示手段とリーチ可能図柄表示手段は、異なる表示装置から構成されることとなる。
なお、上記各実施例では、図柄表示装置25にリーチ可能図柄表示領域25dを設け、図柄表示装置25をリーチ可能図柄表示手段としたが、これに限らず、図柄表示装置25とは異なる表示装置にリーチ可能図柄表示領域25dを設けてもよい。この場合、識別図柄表示手段とリーチ可能図柄表示手段は、異なる表示装置から構成されることとなる。
また、上記各実施例では、疑似図柄(識別図柄)の一変動中に、リーチ可能図柄25dに表示されるリーチ可能図柄の変更(消去または増加)を1回のみ行ったが、これに限らず、疑似図柄(識別図柄)の一変動中にリーチ可能図柄の変更(消去または増加)を複数回に分けて行ってもよい。
また、上記各実施例では、通常大当り図柄を通常利益図柄とし、確変大当り図柄を特別利益図柄として説明したが、これに限らず、通常利益図柄と特別利益図柄を異なる種類の図柄から構成してもよい。例えば、特別遊技状態が複数のラウンド数(例えば15ラウンドと2ラウンド)を有する場合には、15ラウンドの特別遊技状態が発生する大当り図柄を特別利益図柄とし、2ラウンドの特別遊技状態が発生する大当り図柄を通常利益図柄とすることができる。さらに変動時間短縮機能の作動期間が複数(例えば特別図柄の変動回数が100回と50回)設定されている場合には、変動時間短縮機能の作動期間が特別図柄の変動回数100回となる大当り図柄を特別利益図柄とし、変動時間短縮機能の作動期間が特別図柄の変動回数50回となる大当り図柄を普通利益図柄とすることができる。
1…遊技機、20…遊技盤、21…遊技領域、25…図柄表示装置(識別図柄表示手段、リーチ可能図柄表示手段)、25a〜25c…疑似図柄表示領域、25d…リーチ可能図柄表示領域、28…始動口、33…大入賞装置、50…第1装飾部材、56…普通図柄表示部、60…第2装飾部材、62…特別図柄表示部、200…主制御部(当否判定手段、特定遊技状態発生手段)、230…払出制御部、250…発射制御部、260…サブ制御部(リーチ表示決定手段、リーチ図柄決定手段、リーチ可能図柄変更手段、リーチ表示手段)、280…演出表示制御部。
Claims (8)
- 複数種類の識別図柄が変動表示される複数の識別図柄表示領域を有する識別図柄表示手段を備え、前記複数の識別図柄表示領域に停止表示される前記識別図柄の組合せが予め定められた当り図柄の組合せの場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機において、
前記複数の識別図柄表示領域のうち一の識別図柄表示領域にて前記識別図柄を変動表示させた状態で、前記一の識別図柄表示領域を除く他の識別図柄表示領域にて前記当り図柄の一部を構成する前記識別図柄をリーチ図柄として停止表示させるリーチ表示を行うか否かを決定するリーチ表示決定手段と、
前記リーチ図柄として使用可能な前記識別図柄の種類をリーチ可能図柄として表示するリーチ可能図柄表示手段と、
前記リーチ可能図柄表示手段に表示される前記リーチ可能図柄の種類を変更するリーチ可能図柄変更手段と、
前記リーチ表示決定手段により前記リーチ表示を行うことが決定されたときに、前記リーチ可能図柄表示手段に表示される前記リーチ可能図柄の中から前記リーチ図柄を決定するリーチ図柄決定手段と、
前記リーチ図柄決定手段により決定された前記リーチ図柄を使用して前記リーチ表示を行うリーチ表示手段と、を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記リーチ可能図柄変更手段は、前記リーチ可能図柄表示手段に表示される前記リーチ可能図柄の種類の一部を消去させることで、前記リーチ可能図柄の種類を変更することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記リーチ可能図柄変更手段は、前記リーチ可能図柄表示手段に表示される前記リーチ可能図柄の種類を増加させることで、前記リーチ可能図柄の種類を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
- 前記当り図柄の組合せには、通常利益図柄の組合せと特別利益図柄の組合せとが含まれ、前記識別図柄が前記通常利益図柄の組合せで停止表示した場合より前記識別図柄が前記特別利益図柄の組合せで停止表示した場合の方が、遊技者が得られる利益が大きくなるように構成されており、
前記リーチ可能図柄変更手段は、前記リーチ可能図柄には前記通常利益図柄より前記特別利益図柄の方が多く含まれるように前記リーチ可能図柄の種類を変更することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の遊技機。 - 前記識別図柄が前記特別利益図柄で停止表示した場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記識別図柄が前記当り図柄の組合せで停止表示する確率を向上させる確率変動手段を備え、
前記リーチ可能図柄変更手段は、前記確率変動手段が作動している際に、前記リーチ可能図柄表示手段に表示される前記リーチ可能図柄の種類を変更することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。 - 前記リーチ可能図柄変更手段は、前記識別図柄が変動表示する毎に、前記リーチ可能図柄表示手段に表示される前記リーチ可能図柄の種類を前記リーチ可能図柄変更手段により変更されていない初期状態にすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の遊技機。
- 前記リーチ可能図柄変更手段は、前記リーチ表示が行われる毎に、前記リーチ可能図柄表示手段に表示される前記リーチ可能図柄の種類を前記リーチ可能図柄変更手段により変更されていない初期状態にすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の遊技機。
- 前記識別図柄表示手段は、前記当り図柄の組合せが表示可能な図柄組合せラインを前記複数の識別図柄表示領域に複数形成するように構成され、
前記リーチ表示手段は、前記複数の識別図柄表示領域に前記図柄組合せラインが複数形成される状態で前記リーチ表示を行う際に、該複数の図柄組合せラインのうちの少なくとも一の図柄組合せラインで前記リーチ可能図柄に含まれていない種類の前記識別図柄が停止表示される場合には、該停止表示される前記識別図柄を前記リーチ図柄と異なる表示態様で前記識別図柄表示領域に表示させることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の遊技機。
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