JP2008103584A - 半導体装置及び電子デバイス、並びに、それらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性の高い半導体装置、及び、電子デバイス、並びに、これらを製造する方法を提供する。
【解決手段】半導体装置は、電極12が形成された半導体基板10と、半導体基板10における電極12が形成された面15に形成された樹脂突起20と、樹脂突起20上に配置された電気的接続部32を有し、第1の金属層34と、第1の金属層34を覆うように形成された第2の金属層36とを有する、電極12と電気的に接続された配線30と、を含む。第1の金属層34と第2の金属層36とは、樹脂突起20と重複する領域内で、半導体基板10に投影した投影図の形状が異なる。
【選択図】図1
【解決手段】半導体装置は、電極12が形成された半導体基板10と、半導体基板10における電極12が形成された面15に形成された樹脂突起20と、樹脂突起20上に配置された電気的接続部32を有し、第1の金属層34と、第1の金属層34を覆うように形成された第2の金属層36とを有する、電極12と電気的に接続された配線30と、を含む。第1の金属層34と第2の金属層36とは、樹脂突起20と重複する領域内で、半導体基板10に投影した投影図の形状が異なる。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置及び電子デバイス、並びに、それらの製造方法に関する。
電子デバイスを小型化するためには、半導体装置の外形は小さい方が好ましい。しかし、半導体装置の役割が多様化するにつれ、半導体チップに形成される集積回路の高集積化が進み、これに伴って、半導体チップのピン数の増加が進んでいる。すなわち、現在では、半導体装置の小型化と、集積回路の高集積化及び電極の増加という要求を同時に満たすことが可能な半導体装置の開発が進んでいる。
この要求に応えることができる半導体装置として、半導体チップ上に配線が形成されたタイプの半導体装置が注目を集めている。このタイプの半導体装置では、半導体装置の外形を半導体チップの外形とほぼ同じにすることができるため、半導体装置の小型化が可能である。
特開平2−272737号公報
ただし、この半導体装置であっても、高い信頼性が要求される。また、半導体装置が小型化、高集積化すれば、これを配線基板等に実装することが困難になる。しかし、電子デバイスの信頼性を確保するためには、実装後においても、半導体装置の信頼性を維持することが重要である。
本発明の目的は、信頼性の高い半導体装置、及び、電子デバイス、並びに、これらを製造する方法を提供することにある。
(1)本発明に係る半導体装置は、
電極が形成された半導体基板と、
前記半導体基板における前記電極が形成された面に形成された樹脂突起と、
前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線と、
を含み、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とは、前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図の形状が異なる。
電極が形成された半導体基板と、
前記半導体基板における前記電極が形成された面に形成された樹脂突起と、
前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線と、
を含み、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とは、前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図の形状が異なる。
本発明によると、実装工程等によって樹脂突起の形状が変わった場合でも、配線にクラックや断線が発生しにくい、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
なお、第1の金属層の上面は、すべて、第2の金属層に覆われていてもよい。言い換えると、第1の金属層は、第2の金属層と重複する領域内のみに形成されていてもよい。
(2)この半導体装置において、
前記第2の金属層は、前記樹脂突起と重複する領域に位置する、前記第1の金属層と重複する重複領域と、前記第1の金属層と重複しない非重複領域とを含んでもよい。
前記第2の金属層は、前記樹脂突起と重複する領域に位置する、前記第1の金属層と重複する重複領域と、前記第1の金属層と重複しない非重複領域とを含んでもよい。
このとき、重複領域は第1の金属層に固定されていてもよい。そして、非重複領域は、第1の金属層に固定されずに解放されていてもよい。
本発明によると、配線に、クラックや断線が起こりにくい、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
(3)この半導体装置において、
前記非重複領域は、前記樹脂突起と接触していてもよい。
前記非重複領域は、前記樹脂突起と接触していてもよい。
このとき、非重複領域は、重複領域と第1の金属層との密着力よりも弱い力で、樹脂突起に固定されていてもよい。
(4)この半導体装置において、
前記第1の金属層は、少なくとも一部が前記樹脂突起上に配置された第1及び第2の部分を含み、
前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記配線が延びる方向に沿って、間隔をあけて配置されていてもよい。
前記第1の金属層は、少なくとも一部が前記樹脂突起上に配置された第1及び第2の部分を含み、
前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記配線が延びる方向に沿って、間隔をあけて配置されていてもよい。
これにより、第1の金属層を、樹脂突起の変形にあわせて容易に変形させることができる。すなわち、第1の金属層の破壊が起きにくい、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
(5)この半導体装置において、
前記第1の金属層は、前記樹脂突起の上端部を被覆する上端被覆部と、前記樹脂突起の基端部を被覆する基端被覆部とを含み、
前記上端被覆部と前記基端被覆部とは、前記配線が延びる方向に沿って、間隔をあけて配置されていてもよい。
前記第1の金属層は、前記樹脂突起の上端部を被覆する上端被覆部と、前記樹脂突起の基端部を被覆する基端被覆部とを含み、
前記上端被覆部と前記基端被覆部とは、前記配線が延びる方向に沿って、間隔をあけて配置されていてもよい。
(6)この半導体装置において、
前記第1の金属層には、前記樹脂突起と重複する領域に、貫通穴が形成されていてもよい。
前記第1の金属層には、前記樹脂突起と重複する領域に、貫通穴が形成されていてもよい。
これにより、第1の金属層を、樹脂突起の変形にあわせて容易に変形させることができる。すなわち、第1の金属層の破壊が起きにくい、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
(7)この半導体装置において、
前記第1の金属層には、前記樹脂突起と重複する領域に、切り欠きが形成されていてもよい。
前記第1の金属層には、前記樹脂突起と重複する領域に、切り欠きが形成されていてもよい。
これにより、第1の金属層を、樹脂突起の変形にあわせて容易に変形させることができる。すなわち、第1の金属層の破壊が起きにくい、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
(8)この半導体装置において、
前記第2の金属層は、少なくとも前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図が矩形であってもよい。
前記第2の金属層は、少なくとも前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図が矩形であってもよい。
(9)この半導体装置において、
前記第1の金属層の少なくとも一部は、前記第2の金属層よりも固い材料で形成されていてもよい。
前記第1の金属層の少なくとも一部は、前記第2の金属層よりも固い材料で形成されていてもよい。
例えば、第1の金属層は、TiWで構成された層を含んでいてもよい。また、第2の金属層は、Auで構成されていてもよい。
(10)本発明に係る電子デバイスは、
ベース基板と配線パターンとを有する配線基板と、
電極が形成された半導体基板と、前記半導体基板における前記電極が形成された面に形成された樹脂突起と、前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線と、を有し、前記電気的接続部が前記配線パターンに接触するように前記配線基板に搭載された半導体装置と、
を含み、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とは、前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図の形状が異なる。
ベース基板と配線パターンとを有する配線基板と、
電極が形成された半導体基板と、前記半導体基板における前記電極が形成された面に形成された樹脂突起と、前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線と、を有し、前記電気的接続部が前記配線パターンに接触するように前記配線基板に搭載された半導体装置と、
を含み、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とは、前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図の形状が異なる。
本発明によると、配線にクラックや断線が発生しにくい、信頼性の高い電子デバイスを提供することができる。
(11)本発明に係る半導体装置の製造方法は、
電極が形成された半導体基板を用意する工程と、
前記半導体基板における前記電極が形成された面に樹脂突起を形成する工程と、
前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線を形成する工程と、
を含み、
前記配線を形成する工程では、
前記樹脂突起と重複する領域内で、前記第1の金属層と前記第2の金属層とが、前記半導体基板に投影した投影図が異なる形状になるように前記配線を形成する。
電極が形成された半導体基板を用意する工程と、
前記半導体基板における前記電極が形成された面に樹脂突起を形成する工程と、
前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線を形成する工程と、
を含み、
前記配線を形成する工程では、
前記樹脂突起と重複する領域内で、前記第1の金属層と前記第2の金属層とが、前記半導体基板に投影した投影図が異なる形状になるように前記配線を形成する。
本発明によると、配線にクラックや断線が発生しにくい、信頼性の高い半導体装置を製造することが可能になる。
(12)この半導体装置の製造方法において、
前記配線を形成する工程は、
前記半導体基板及び前記樹脂突起を覆う第1の金属箔を形成する工程と、
前記第1の金属箔を覆う第2の金属箔を形成する工程と、
前記第2の金属箔をパターニングする工程と、
パターニングされた前記第2の金属箔をマスクとして前記第1の金属箔をパターニングし、前記第1の金属層を形成する工程と、
前記第1の金属層及び前記樹脂突起を覆う第3の金属箔を形成した後にこれをパターニングすることで、前記第2の金属層を形成する工程と、
を含んでもよい。
前記配線を形成する工程は、
前記半導体基板及び前記樹脂突起を覆う第1の金属箔を形成する工程と、
前記第1の金属箔を覆う第2の金属箔を形成する工程と、
前記第2の金属箔をパターニングする工程と、
パターニングされた前記第2の金属箔をマスクとして前記第1の金属箔をパターニングし、前記第1の金属層を形成する工程と、
前記第1の金属層及び前記樹脂突起を覆う第3の金属箔を形成した後にこれをパターニングすることで、前記第2の金属層を形成する工程と、
を含んでもよい。
(13)本発明に係る電子デバイスの製造方法は、
ベース基板と配線パターンとを有する配線基板を用意する工程と、
電極が形成された半導体基板と、前記半導体基板における前記電極が形成された面に形成された樹脂突起と、前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線と、を有する半導体装置を用意する工程と、
前記配線基板に前記半導体装置を搭載して、前記電気的接続部と前記配線パターンとを接触させて電気的に接続する工程と、
を含み、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とは、前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図の形状が異なる。
ベース基板と配線パターンとを有する配線基板を用意する工程と、
電極が形成された半導体基板と、前記半導体基板における前記電極が形成された面に形成された樹脂突起と、前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線と、を有する半導体装置を用意する工程と、
前記配線基板に前記半導体装置を搭載して、前記電気的接続部と前記配線パターンとを接触させて電気的に接続する工程と、
を含み、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とは、前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図の形状が異なる。
本発明によると、配線にクラックや破壊が発生しにくい、信頼性の高い電子デバイスを製造することができる。
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本発明は、以下の内容を自由に組み合わせたものを含むものとする。
1.半導体装置
以下、本発明を適用した実施の形態に係る半導体装置1について説明する。図1(A)〜図8は、本実施の形態に係る半導体装置の構成、及び、その製造方法について説明するための図である。
以下、本発明を適用した実施の形態に係る半導体装置1について説明する。図1(A)〜図8は、本実施の形態に係る半導体装置の構成、及び、その製造方法について説明するための図である。
(1)半導体装置の構成
以下、本発明を適用した実施の形態に係る半導体装置1の構成について説明する。図1(A)及び図1(B)は、半導体装置1の構成について説明するための図である。ここで、図1(A)は半導体装置1の上視図であり、図1(B)は図1(A)のIB−IB線断面の一部拡大図である。また、図1(C)は、配線30の第1の金属層34の上視図である。
以下、本発明を適用した実施の形態に係る半導体装置1の構成について説明する。図1(A)及び図1(B)は、半導体装置1の構成について説明するための図である。ここで、図1(A)は半導体装置1の上視図であり、図1(B)は図1(A)のIB−IB線断面の一部拡大図である。また、図1(C)は、配線30の第1の金属層34の上視図である。
本実施の形態に係る半導体装置は、図1(A)及び図1(B)に示すように、複数の電極12が形成された半導体基板10を含む。半導体基板10は、例えばシリコン基板であってもよい。半導体基板10は、チップ状をなしていてもよい。この場合、半導体基板10における電極12が形成された面15の外形は、図1(A)に示すように、矩形(長方形又は正方形)であってもよい。ただし、半導体基板10は、ウエハ状をなしていてもよい(図2(A)参照)。半導体基板10には、1つ又は複数の(半導体チップには1つの、半導体ウエハには複数の)集積回路14が形成されていてもよい(図1(B)参照)。集積回路14の構成は特に限定されないが、例えば、トランジスタ等の能動素子や、抵抗、コイル、コンデンサ等の受動素子を含んでいてもよい。
半導体基板10には、図1(A)及び図1(B)に示すように、電極12が形成されている。電極12は、半導体基板10の内部と電気的に接続されていてもよい。電極12は、集積回路14と電気的に接続されていてもよい。あるいは、集積回路14に電気的に接続されていない導電体(導電パッド)を含めて、電極12と称してもよい。電極12は、半導体基板10の内部配線の一部であってもよい。このとき、電極12は、半導体基板10の内部配線のうち、外部との電気的な接続に利用される部分であってもよい。電極12は、アルミニウム又は銅等の金属で形成されていてもよい。
半導体基板10は、図1(B)に示すように、パッシベーション膜16を有していてもよい。パッシベーション膜16は、電極12を露出させるように形成される。パッシベーション膜16には、電極12を露出させる開口が形成されていてもよい。なお、パッシベーション膜16は、電極12を部分的に覆うように形成されていてもよい。パッシベーション膜16は、図1(B)に示すように、電極12の周囲を覆うように形成されていてもよい。パッシベーション膜は、例えば、SiO2やSiN等の無機絶縁膜であってもよい。あるいは、パッシベーション膜16は、ポリイミド樹脂などの有機絶縁膜であってもよい。
本実施の形態に係る半導体装置は、図1(A)〜図1(C)に示すように、樹脂突起20を含む。樹脂突起20は、半導体基板10の面15上に形成されている。樹脂突起20は、図1(B)に示すように、パッシベーション膜16上に形成されていてもよい。
樹脂突起20の形状は特に限定されるものではない。面15の外形が矩形をなす場合、樹脂突起20は、面15のいずれかの辺に平行に延びる形状をなしていてもよい。例えば、面15の外形が長方形である場合、樹脂突起20は、長方形の長辺に沿って延びる形状をなしていてもよい。この場合、樹脂突起20は、当該長辺の周辺領域に配置されていてもよい。あるいは、樹脂突起20は、上視図において円形をなしていてもよい。この場合、樹脂突起20は、半球状をなしていてもよい。なお、ここでいう半球状とは、厳密な半球形状のみならず、これに類する形状を含むものとする。
また、樹脂突起20の材料は特に限定されず、既に公知となっているいずれかの材料を適用してもよい。例えば、樹脂突起20は、ポリイミド樹脂、シリコーン変性ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、変性ポリイミド樹脂、ベンゾシクロブテン(BCB;benzocyclobutene)、ポリベンゾオキサゾール(PBO;polybenzoxazole)等の樹脂で形成してもよい。
本実施の形態に係る半導体装置は、図1(A)及び図1(B)に示すように、配線30を含む。配線30は、電極12と電気的に接続されている。配線30は、樹脂突起20上に配置された電気的接続部32を含む。すなわち、配線30のうち、樹脂突起20上(樹脂突起20の上面)に配置された領域を指して、電気的接続部32と称してもよい。なお、電気的接続部32とは、配線30のうち、他の電子部品の導電部(配線基板の配線パターンなど)との電気的な接続に利用される部分である。本実施の形態では、配線30のうち、樹脂突起20の上端面を覆う領域(後述する上端被覆部42と重複する領域)のみを指して、電気的接続部32と称してもよい。
配線30は、パッシベーション膜16と接触するように形成されていてもよい。配線30は、電極12上から樹脂突起20を越えて、パッシベーション膜16上に至るように形成されていてもよい。すなわち、配線30は、樹脂突起20の両側で、パッシベーション膜16(面15)と接触するように形成されていてもよい。
配線30は、第1の金属層34と、第1の金属層34(第1の金属層34の上面)を覆うように形成された第2の金属層36とを有する。そして、第1の金属層34と第2の金属層36とは、樹脂突起20と重複する領域内で、半導体基板10に投影した投影図の形状が異なる。
本実施の形態では、第1の金属層34は、図1(B)及び図1(C)に示すように、樹脂突起20の上端面を覆う上端被覆部42と、樹脂突起20の基端面を覆う基端被覆部44とを含んでいてもよい。ここで、基端被覆部44は、上端被覆部42の両側に配置されていてもよい。そして、上端被覆部42と基端被覆部44とは、配線30が延びる方向に沿って、間隔をあけて配置されている。すなわち、上端被覆部42と基端被覆部44とは、直接的には電気的に接続されていない導電体であるといえる。あるいは、第1の金属層34は、断線された金属層であると言ってもよい。ただし、変形例として、上端被覆部42と、基端被覆部44とは、接触していてもよい(図示せず)。
また、上端被覆部42とは、第1の金属層34のうち、半導体装置1を配線基板60に搭載したときに配線パターン64と対向する領域を指してもよい。上端被覆部42は、図1(B)及び図1(C)に示すように、1つの導電部材であってもよい。ただし、上端被覆部42は、間隔をあけて配置された複数の導電部材によって構成されていてもよい(図示せず)。この場合、複数の導電部材は、配線30が延びる方向に配列されていてもよい。あるいは、複数の導電部材は、配線30と交差する方向に配列されていてもよい。あるいは、複数の導電部材は、複数行複数列に(マトリクス状に)配列されていてもよい。
なお、第1の金属層34は、樹脂突起20上に(樹脂突起20と接触するように)形成されていてもよい。ただし、第1の金属層34は、図示しない別の金属層上に形成されていてもよい。
そして、第2の金属層36は、第1の金属層34を覆うように形成されている。第2の金属層36は、第1の金属層34と重複する重複領域37と、第1の金属層34と重複しない非重複領域38とを有していてもよい。このとき、重複領域37は、第1の金属層34に固定されていてもよい。そして、非重複領域38は、第1の金属層34に固定されず、解放されている。なお、非重複領域38は、樹脂突起20と接触していてもよい。第2の金属層36は、樹脂突起20と重複する領域内で、半導体基板10に投影した投影図が矩形になるように形成されていてもよい。
配線30に適用可能な材料は特に限定されるものではない。配線30は、例えば、Au、TiW、Cu、Ni、Pd、Al、Cr、Ti、W、NiV、鉛フリーはんだなどによって構成されていてもよい。第1の金属層34は、第2の金属層36よりも固い材料で形成されていてもよく、この場合、第1の金属層34がTiWによって形成され、第2の金属層36がAuによって形成されていてもよい。なお、第1の金属層34は、複数の金属層によって構成されていてもよく、この場合、第1の金属層34を構成する金属層の少なくとも一つが、第2の金属層36よりも固い材料で形成されていてもよい。ただし、第1の金属層34は、単層の金属層であってもよい。
本実施の形態に係る半導体装置1は以上の構成を備えていてもよい。なお、半導体装置1が奏する作用効果については後述する。
(2)半導体装置の製造方法
以下、本実施の形態に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図2(A)〜図8は、半導体装置1を製造する方法について説明するための図である。
以下、本実施の形態に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図2(A)〜図8は、半導体装置1を製造する方法について説明するための図である。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図2(A)及び図2(B)に示す、半導体基板11を用意することを含む。ここで、図2(A)は半導体基板11の概略図であり、図2(B)は半導体基板11の断面図の一部拡大図である。
半導体基板11は、図2(A)に示すように、ウエハ状をなす。そして、ウエハ状の半導体基板11は、複数の半導体チップ(半導体基板10)となる領域100を有する。ただし、半導体基板として半導体チップ(図1(A)参照)を用意して以下の各工程を行ってもよい。
半導体基板11には、図2(B)に示すように、電極12が形成されている。半導体基板11は、電極12を露出させるパッシベーション膜16を有していてもよい。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、図3に示すように、樹脂突起20を形成することを含む。樹脂突起20は、例えば、パッシベーション膜16上に(面15上に)パターニングされた樹脂材料を配置し、これを硬化(例えば熱硬化)させることによって形成してもよい。なお、樹脂突起20を形成する工程で、樹脂材料を溶融させ、その後硬化させることによって、表面が曲面になるように樹脂突起20を形成することができる。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、配線30を形成することを含む。以下、配線30を形成する方法について説明する。
はじめに、図4に示すように、第1の金属箔50を形成する。第1の金属箔50は、半導体基板11(電極12及びパッシベーション膜16)及び樹脂突起20を覆うように形成する。第1の金属箔50は、例えば、スパッタリングによって形成してもよい。第1の金属箔50は、例えば、TiWで形成してもよい。
次に、図5に示すように、第2の金属箔52を形成する。第2の金属箔52は、第1の金属箔50を覆うように形成する。第2の金属箔52は、例えば、Auによって形成してもよい。
次に、図6(A)及び図6(B)に示すように、第2の金属箔52をパターニングする。例えば、図6(A)に示すように、第2の金属箔52上にパターニングされたマスク53を形成し、その後、図6(B)に示すように、第2の金属箔52におけるマスク53からの露出部を除去することによって、第2の金属箔52をパターニングしてもよい。
次に、図7に示すように、第1の金属箔50をパターニングする。本工程では、パターニングされた第2の金属箔52をマスクとして、第1の金属箔50をパターニングする。すなわち、第1の金属箔50における第2の金属箔52からの露出部を除去することによって、第1の金属箔50をパターニングする。これにより、第1の金属層34を形成することができる。
次に、図8に示すように、第3の金属箔54を形成する。第3の金属箔54は、第1の金属層34、半導体基板11、及び、樹脂突起20を覆うように形成する。なお、第3の金属箔54は、第1の金属箔50よりも柔らかい材料で形成してもよい。第3の金属箔54は、例えばAuで形成してもよい。第3の金属箔54は、第2の金属箔52と同じ材料で形成してもよい。
そして、第3の金属箔54をパターニングして第2の金属層36を形成する(図1(A)及び図1(B)参照)。例えば、第3の金属箔54上にパターニングされたマスクを形成し、その後、第3の金属箔54におけるマスクからの露出部を除去することによって、第3の金属箔54をパターニングして、第2の金属層36を形成することができる。
以上の工程によって、第1の金属層34と、第1の金属層34を覆う第2の金属層36とを有する配線30を形成することができる。なお、ここで説明した方法によると、第1の金属層34はマスク53と同じ形状になる。そのため、マスク53の形状を調整することで、第1の金属層34の形状を制御することができる。
2.電子デバイス
以下、本発明を適用した実施の形態に係る電子デバイス2について説明する。図9(A)〜図9(C)は、本発明を適用した実施の形態に係る電子デバイス2について説明するための図である。
以下、本発明を適用した実施の形態に係る電子デバイス2について説明する。図9(A)〜図9(C)は、本発明を適用した実施の形態に係る電子デバイス2について説明するための図である。
(1)電子デバイスの製造方法
以下、本発明を適用した実施の形態に係る電子デバイス2の製造方法について説明する。図9(A)〜図9(C)は、本発明を適用した実施の形態に係る電子デバイスの製造方法について説明するための図である。
以下、本発明を適用した実施の形態に係る電子デバイス2の製造方法について説明する。図9(A)〜図9(C)は、本発明を適用した実施の形態に係る電子デバイスの製造方法について説明するための図である。
本実施の形態に係る電子デバイスの製造方法は、半導体装置1を用意することを含む。半導体装置1は、上述したいずれかの構成をなす。
本実施の形態に係る電子デバイスの製造方法は、配線基板60を用意することを含む。以下、配線基板60の構成について説明する。
配線基板60は、ベース基板62と、配線パターン64とを含む。ベース基板62(配線基板60)は、電気光学パネル(液晶パネル・エレクトロルミネッセンスパネル等)の一部であってもよい。このとき、ベース基板62は、例えば、セラミック基板やガラス基板であってもよい。また、配線パターン64の材料についても特に限定されるものではないが、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、Cr、Alなどの金属膜、金属化合物膜、又は、これらの複合膜によって形成されていてもよい。なお、配線パターン64は、液晶を駆動する電極(走査電極、信号電極、対向電極等)に電気的に接続されていてもよい。ただし、配線基板60は、樹脂基板であってもよい。
本実施の形態に係る電子機器の製造方法は、配線基板60に半導体装置1を搭載することを含む。本工程では、配線基板60に半導体装置1を搭載して、電気的接続部32と配線パターン64とを接触させて電気的に接続させる。以下、図9(A)〜図9(C)を参照して、配線基板60に半導体装置1を搭載する工程について説明する。
はじめに、図9(A)に示すように、半導体装置1と配線基板60とを間隔をあけて配置して、両者の位置合わせを行う。例えば、半導体装置1を配線基板60の上方に配置して、半導体装置1の電気的接続部32(樹脂突起20)と配線基板60の配線パターン64とが対向するように位置合わせをする。
例えば、図示しない治具(ボンディングツール)によって、半導体装置1を保持し、半導体装置1と配線基板60との位置合わせを行ってもよい。なお、治具にはヒータが内蔵されていてもよく、これにより、半導体装置1を加熱してもよい。半導体装置1を加熱することによって、電気的接続部32が加熱され、電気的接続部32と配線パターン64とを確実に電気的に接続することができる。
なお、半導体装置1と配線基板60との間には、予め、接着材料72を設けておいてもよい。接着材料72は、ペースト状あるいはフィルム状で設けてもよい。接着材料72は、導電粒子などを含まない絶縁性の材料(NCP,NCF)であってもよい。接着材料72は、例えば、配線基板60上に設けてもよい。
その後、図9(B)及び図9(C)に示すように、半導体装置1と配線基板60とを近接させて電気的接続部32と配線パターン64とを接触させて、両者を電気的に接続させる。本工程では、半導体基板10と配線基板60とによって樹脂突起20を押しつぶして、図9(C)に示すように、樹脂突起20を弾性変形させてもよい。これによると、樹脂突起20の弾性力によって、電気的接続部32と配線パターン64とを押し付けることができるため、電気的な接続信頼性の高い電子デバイスを製造することができる。
そして、図9(C)に示すように、半導体装置1と配線基板60との間に、接着剤70を形成する。接着剤70は、接着材料72を硬化させることによって形成することができる。接着剤70によって、半導体装置1と配線基板60とを接着(固着)する。接着剤70によって、半導体基板10と配線基板60との間隔を維持してもよい。すなわち、接着剤70によって、樹脂突起20が弾性変形した状態を維持してもよい。例えば、樹脂突起20が弾性変形した状態で接着剤70を形成することで、樹脂突起20が弾性変形した状態を維持することができる。
以上の工程によって、図9(C)に示す、電子デバイス2を製造してもよい。
(2)電子デバイス2の構成
電子デバイス2は、配線基板60を有する。電子デバイス2は、また、半導体装置1を有する。そして、電子デバイス2によると、半導体装置1は、配線基板60に搭載されている。半導体装置1は、電気的接続部32が配線パターン64と接触するように、配線基板60に搭載されている。半導体装置1は、第1の金属層34の少なくとも一部が配線パターン64に対向するように、配線基板60に搭載されていてもよい。電子デバイス2は、半導体装置1と配線基板60とを接着する接着剤70を含んでいてもよい。
電子デバイス2は、配線基板60を有する。電子デバイス2は、また、半導体装置1を有する。そして、電子デバイス2によると、半導体装置1は、配線基板60に搭載されている。半導体装置1は、電気的接続部32が配線パターン64と接触するように、配線基板60に搭載されている。半導体装置1は、第1の金属層34の少なくとも一部が配線パターン64に対向するように、配線基板60に搭載されていてもよい。電子デバイス2は、半導体装置1と配線基板60とを接着する接着剤70を含んでいてもよい。
なお、電子デバイス2は、表示デバイス(パネルモジュール)であってもよい。そして、図10に、表示デバイスとしての電子デバイス2の概略図を示す。表示デバイスは、例えば液晶表示デバイスやEL(Electrical Luminescence)表示デバイスであってもよい。そして、半導体装置1(半導体チップ)は、表示デバイスを制御するドライバICであってもよい。
また、図11及び図12には、電子デバイス2を有する電子機器の一例として、ノート型パーソナルコンピュータ1000及び携帯電話2000を示す。
3.効果
以下、本発明が奏する作用効果について説明する。
以下、本発明が奏する作用効果について説明する。
先に説明したように、半導体装置1を配線基板60に搭載する工程では、樹脂突起20を押しつぶして変形させる。この工程で、配線30(電気的接続部32)は樹脂突起20の変形にあわせて形を変えるため(図9(B)及び図9(C)参照)、配線30にはストレスがかかることがある。半導体装置1の信頼性を維持し、信頼性の高い電子デバイスを製造するためには、配線30にかかるストレスは小さい方が好ましい。
ところで、本発明によると、半導体装置1の配線30は、第1の金属層34と第2の金属層36とを含む。そして、第1の金属層34と第2の金属層36とは、樹脂突起20と重複する領域内で、半導体基板10に投影した投影図の形状が異なる。そのため、樹脂突起20が変形した場合でも、配線30の断線やクラックが起こりにくくなる。
詳しくは、半導体装置1によると、第2の金属層36は、樹脂突起20と重複する領域内に、第1の金属層34と重複する重複領域37と、第1の金属層34と重複しない非重複領域38とを有する。そして、第2の金属層36は、重複領域37のみが第1の金属層34に固定され、非重複領域38は第1の金属層34から解放されている。そのため、第1の金属層34が樹脂突起20の変形にあわせて位置を変えても(形を変えても)、第2の金属層36に大きな力が加わることを防止することができる。そのため、第2の金属層36の破壊が生じにくく、信頼性の高い電子デバイスを製造することが可能な半導体装置を提供することができる。
また、第1の金属層34が複数の金属部材(例えば、間隔をあけて配置された上端被覆部42及び基端被覆部44)を有する場合、第1の金属層34は、樹脂突起20の変形にあわせて容易に形を変えることができる。すなわち、第1の金属層34を、破壊されにくい構造とすることができる。このことから、本発明によると、配線30(第1及び第2の金属層34,36)の破壊が生じにくく、信頼性の高い電子デバイスを製造することが可能な半導体装置を提供することができる。
また、第2の金属層36は、樹脂突起20の上端面(配線パターン64と重複する領域内)で、第1の金属層34に固定されているため、第2の金属層36(配線30)の位置ずれを防止することができる。そのため、実装性の高い半導体装置を提供することができる。
また、第2の金属層36が、第1の金属層34を覆うように形成されているため、配線30の電気的な接続信頼性を維持することが可能になる。
4.変形例
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
(1)第1の変形例
図13は、本発明を適用した実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置について説明するための図である。この半導体装置では、第1の金属層46は、複数の上端被覆部47を含む。複数の上端被覆部47は、配線が延びる方向に沿って、間隔をあけて配置される。これによると、第1の金属層46が破壊されにくい、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
図13は、本発明を適用した実施の形態の第1の変形例に係る半導体装置について説明するための図である。この半導体装置では、第1の金属層46は、複数の上端被覆部47を含む。複数の上端被覆部47は、配線が延びる方向に沿って、間隔をあけて配置される。これによると、第1の金属層46が破壊されにくい、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
(2)第2の変形例
図14は、本発明を適用した実施の形態の第2の変形例に係る半導体装置について説明するための図である。この半導体装置では、第1の金属層82は、第1及び第2の部分84,86によって構成されている。第1及び第2の部分84,86は、それぞれ、樹脂突起20の頂点を避けて配置されている。すなわち、図13に示すように、第1及び第2の部分84,86は、それぞれ、樹脂突起20の基端面から上端面(樹脂突起20の頂点を除く)に至るように形成されていてもよい。
図14は、本発明を適用した実施の形態の第2の変形例に係る半導体装置について説明するための図である。この半導体装置では、第1の金属層82は、第1及び第2の部分84,86によって構成されている。第1及び第2の部分84,86は、それぞれ、樹脂突起20の頂点を避けて配置されている。すなわち、図13に示すように、第1及び第2の部分84,86は、それぞれ、樹脂突起20の基端面から上端面(樹脂突起20の頂点を除く)に至るように形成されていてもよい。
(3)第3の変形例
図15は、本発明を適用した実施の形態の第3の変形例に係る半導体装置について説明するための図である。この半導体装置では、第1の金属層92は、開口94が形成された形状をなす。ここで、開口94は、樹脂突起20と重複する領域に形成されている。開口94は、第1の金属層92を貫通する貫通穴であってもよい。このとき、開口94は、樹脂突起20を露出させる貫通穴であってもよい。あるいは、開口94は、第1の金属層92を貫通しない凹部であってもよい。
図15は、本発明を適用した実施の形態の第3の変形例に係る半導体装置について説明するための図である。この半導体装置では、第1の金属層92は、開口94が形成された形状をなす。ここで、開口94は、樹脂突起20と重複する領域に形成されている。開口94は、第1の金属層92を貫通する貫通穴であってもよい。このとき、開口94は、樹脂突起20を露出させる貫通穴であってもよい。あるいは、開口94は、第1の金属層92を貫通しない凹部であってもよい。
開口94の形状は特に限定されないが、例えば、図15に示すように円形であってもよい。ただし、開口94の形状はこれに限られるものではなく、例えば楕円形や、矩形、多角形をなしていてもよい。また、第1の金属層92には、図15に示すように、開口94が一つのみ形成されていてもよいが、複数の開口が形成されていてもよい(図示せず)。
(4)第4の変形例
図16は、本発明を適用した実施の形態の第4の変形例に係る半導体装置について説明するための図である。この半導体装置では、第1の金属層96は、樹脂突起20と重複する領域内に、切り欠き98が形成された形状をなす。切り欠き98は、配線が延びる方向と交差する方向に延びていてもよい。切り欠き98は、例えば、樹脂突起20と平行に延びていてもよい。切り欠き98は、半導体基板10の辺と平行に延びていてもよい。第1の金属層96には、複数の切り欠き98が形成されていてもよい。このとき、切り欠き98は、配線が延びる方向にずれて配置されていてもよい。切り欠き98は、配線の両側から形成されていてもよい。
図16は、本発明を適用した実施の形態の第4の変形例に係る半導体装置について説明するための図である。この半導体装置では、第1の金属層96は、樹脂突起20と重複する領域内に、切り欠き98が形成された形状をなす。切り欠き98は、配線が延びる方向と交差する方向に延びていてもよい。切り欠き98は、例えば、樹脂突起20と平行に延びていてもよい。切り欠き98は、半導体基板10の辺と平行に延びていてもよい。第1の金属層96には、複数の切り欠き98が形成されていてもよい。このとき、切り欠き98は、配線が延びる方向にずれて配置されていてもよい。切り欠き98は、配線の両側から形成されていてもよい。
上記のいずれの変形例を適用した場合でも、配線の破壊が生じにくい、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
1…半導体装置、 2…電子デバイス、 10…半導体基板、 11…半導体基板、 12…電極、 14…集積回路、 16…パッシベーション膜、 20…樹脂突起、 30…配線、 32…電気的接続部、 33…マスク、 34…第1の金属層、 36…第2の金属層、 37…重複領域、 38…非重複領域、 42…上端被覆部、 44…基端被覆部、 46…第1の金属層、 47…上端被覆部、 50…第1の金属箔、 52…第2の金属箔、 53…マスク、 54…第3の金属箔、 60…配線基板、 62…ベース基板、 64…配線パターン、 70…接着剤、 72…接着材料、 82…第1の金属層、 92…第1の金属層、 94…開口、 96…第1の金属層、98…切り欠き、 100…領域
Claims (13)
- 電極が形成された半導体基板と、
前記半導体基板における前記電極が形成された面に形成された樹脂突起と、
前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線と、
を含み、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とは、前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図の形状が異なる半導体装置。 - 請求項1記載の半導体装置において、
前記第2の金属層は、前記樹脂突起と重複する領域に位置する、前記第1の金属層と重複する重複領域と、前記第1の金属層と重複しない非重複領域とを含む半導体装置。 - 請求項2記載の半導体装置において、
前記非重複領域は、前記樹脂突起と接触している半導体装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体装置において、
前記第1の金属層は、少なくとも一部が前記樹脂突起上に配置された第1及び第2の部分を含み、
前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記配線が延びる方向に沿って、間隔をあけて配置されている半導体装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の半導体装置において、
前記第1の金属層は、前記樹脂突起の上端部を被覆する上端被覆部と、前記樹脂突起の基端部を被覆する基端被覆部とを含み、
前記上端被覆部と前記基端被覆部とは、前記配線が延びる方向に沿って、間隔をあけて配置されている半導体装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体装置において、
前記第1の金属層には、前記樹脂突起と重複する領域に、貫通穴が形成されている半導体装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体装置において、
前記第1の金属層には、前記樹脂突起と重複する領域に、切り欠きが形成されている半導体装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の半導体装置において、
前記第2の金属層は、少なくとも前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図が矩形である半導体装置。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の半導体装置において、
前記第1の金属層の少なくとも一部は、前記第2の金属層よりも固い材料で形成されている半導体装置。 - ベース基板と配線パターンとを有する配線基板と、
電極が形成された半導体基板と、前記半導体基板における前記電極が形成された面に形成された樹脂突起と、前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線と、を有し、前記電気的接続部が前記配線パターンに接触するように前記配線基板に搭載された半導体装置と、
を含み、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とは、前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図の形状が異なる電子デバイス。 - 電極が形成された半導体基板を用意する工程と、
前記半導体基板における前記電極が形成された面に樹脂突起を形成する工程と、
前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線を形成する工程と、
を含み、
前記配線を形成する工程では、
前記樹脂突起と重複する領域内で、前記第1の金属層と前記第2の金属層とが、前記半導体基板に投影した投影図が異なる形状になるように前記配線を形成する半導体装置の製造方法。 - 請求項11記載の半導体装置の製造方法において、
前記配線を形成する工程は、
前記半導体基板及び前記樹脂突起を覆う第1の金属箔を形成する工程と、
前記第1の金属箔を覆う第2の金属箔を形成する工程と、
前記第2の金属箔をパターニングする工程と、
パターニングされた前記第2の金属箔をマスクとして前記第1の金属箔をパターニングし、前記第1の金属層を形成する工程と、
前記第1の金属層及び前記樹脂突起を覆う第3の金属箔を形成した後にこれをパターニングすることで、前記第2の金属層を形成する工程と、
を含む半導体装置の製造方法。 - ベース基板と配線パターンとを有する配線基板を用意する工程と、
電極が形成された半導体基板と、前記半導体基板における前記電極が形成された面に形成された樹脂突起と、前記樹脂突起上に配置された電気的接続部を有し、第1の金属層と、前記第1の金属層を覆うように形成された第2の金属層とを有する、前記電極と電気的に接続された配線と、を有する半導体装置を用意する工程と、
前記配線基板に前記半導体装置を搭載して、前記電気的接続部と前記配線パターンとを接触させて電気的に接続する工程と、
を含み、
前記第1の金属層と前記第2の金属層とは、前記樹脂突起と重複する領域内で、前記半導体基板に投影した投影図の形状が異なる電子デバイスの製造方法。
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