JP2008102844A - 料金収受システム - Google Patents

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Abstract

【課題】有料道路の入口でETCカードを車載器にセットし忘れた場合でも利用者だけで通行処理を完結できる無人のシステムを提供する。
【解決手段】この料金収受システムは、有料道路の料金所に設けられた通行処理用の通路に設置された第1センサ11と第2センサ12との間に第1無線通信エリア22を形成して車両10の車載器6と無線通信を行って通行処理を行う第1無線設備13と、第2センサ12により車両10が検知された時点で第1無線設備13による通行処理が未完了の場合、車載器6へのETCカード7の再挿入を促す表示を行う路側表示装置24と、第2センサ12の位置から少なくとも前方の通路において救済のため第2無線通信エリア23を形成して車載器6と無線通信を行うことで通行処理を行う第2無線設備17とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば有料道路に導入される料金収受システムに関する。
現在、有料道路の料金所等における料金収受システムとしては、料金所の渋滞緩和および料金収受の自動省力化を目的とした無線式自動料金収受システム(ETCシステム:Electronic Toll Collection system)が普及している。
このETCシステムの場合、利用車両は、ETC処理用のICカードをセットした専用の車載器を搭載し、この車載器が料金所等の入退出口等に設置されるETCアンテナと無線通信することによって自動課金、入口または出口の情報のICカードへの書込み処理等の通行処理(以下「ETC処理」と称す)を行う。
ETC処理が正常に終了すると、入退出口を閉じている発進制御装置のバーを自動開放することで、利用車両は、料金所(入退出口)をノンストップで通過できる。
ETC処理された個々の車両の通行情報は、料金所のデータ処理装置等を通じて上位の中央処理装置にあげられ、最終的にクレジット処理等が行われ、通行料金が金融機関の口座から引き落とされて徴収される。
ETC処理を行う有料道路側の料金体系としては、対距離制と均一制の2つの料金体系がある。対距離制の料金体系の場合、入口料金所にてICカードに書き込まれた入口情報を基に、出口料金所で車種と走行距離に応じた通行料金を算出し、その通行料金が収受される。
このように理想的に見えるETCシステムの場合、車載器は車両に取り付けられ、ICカードは、利用者が携行することから、通常、車載器とICカードは、それぞれ分離されており、料金所に進入するまでに、車載器にICカードをセットする必要がある。
車載器にICカードをセットするのは利用者、つまり人であり、この作業は、しばしば忘れられることがある。
車載器にICカードをセットしないまま車両が料金所に進入した場合、ETCアンテナと車載器とで無線通信だけは行えるものの、ICカードの情報がETCシステム側に取得できないため、ETC処理を正常に終了することができず、発進制御装置のバーが自動開放されず、車両が停車を余儀なくされ、渋滞を引き起こすことになる。
例えば対距離制の料金体系の有料道路の入口料金所にてETC処理が正常に行われなかった場合(ICカードに入口情報が正常に書き込めなかった場合)、発進制御装置のバーによって入口料金所の車両の通過が拒否される。その場合、料金所職員による通行券の発行処理が行われて当該車両の通行が可能になる。
しかし、この場合、入口料金所ではETC処理が正常に行われていない(入口情報がICカードに書き込まれていない)ため、出口料金所においてもETC処理による通行料金算出が不可能であり、利用者は、入口料金所にて受領した通行券を料金所のブースにいる係員に手渡す等の有人対応にて料金収受を行う必要がある。このため、入口料金所、出口料金所とも無人対応とするのは不可能な状況である。
料金所での処理を自動化する従来の技術としては、例えば非接触ICカードをアンテナにかざして通行処理を行う非接触型ICカード処理システムにおいて、料金所の通路に設置された、主に処理を行う第1アンテナとは異なる位置に救済用の第2アンテナを設置して、第1アンテナによる処理が正常に終了しなかった場合に、第2アンテナにて救済処理を行う技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−310636公報
しかしながら、従来の技術の場合、利用者が手にした非接触型ICカードを、アンテナに直接かざすため、利用者は、ICカードを車載器へセットし忘れるなどの課題は生じず、しかも利用者は、車両で料金所を通過する毎にアンテナの設置位置で車両をいちいち停止させる必要があり、ETCのようなノンストップ通行などの恩恵が得られない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、利用者が所持するICカードが着脱自在な車載器を搭載した車両が有料道路を利用する上で、有料道路の料金所の入口でICカードを車載器にセットし忘れた場合でも利用者だけで通行処理を完結できる料金収受システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明の料金収受システムは、有料道路の料金所に設けられた通行処理用の通路の入口に設置され、前記通路への車両の進入を検知する第1センサと、前記第1センサから車両進行方向前方へ所定距離進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第2センサと、前記第1センサと第2センサ間の通路上に形成した第1無線通信エリアにおいて、前記車両に搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記車載器にセットされたICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第1無線設備と、前記第2センサにより車両が検知されたときに、前記第1無線設備により前記車載器から前記車載器の情報が得られ、かつ前記ICカードの情報が得られず、前記通行処理が正常に完了しなかった場合、前記車載器に前記ICカードをセットするよう報知する報知手段と、前記第1無線設備による通行処理が正常に完了しなかった場合、前記第2センサの位置から車両進行方向前方の通路上に第2無線通信エリアを形成して前記車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記ICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第2無線設備と、前記通路の退出口に前記通路を開閉自在に配設され、前記通行処理が完了した場合に前記通路を開放する発進制御装置とを具備することを特徴とする。
本発明の料金収受システムは、有料道路の料金所に設けられた通行処理用の通路の入口に設置され、前記通路への車両の進入を検知する第1センサと、前記第1センサから車両進行方向前方へ所定距離進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第2センサと、前記第1センサと第2センサ間の通路上に形成した第1無線通信エリアにおいて、前記車両に搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記車載器にセットされたICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第1無線設備と、前記第2センサにより車両が検知されたときに、前記第1無線設備により前記車載器から前記車載器の情報が得られ、かつ前記ICカードの情報が得られず、前記通行処理が正常に完了しなかった場合、前記車載器に前記ICカードをセットするよう報知する報知手段と、前記第2センサから車両進行方向前方へ一定の距離だけ進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第3センサと、前記第3センサから車両進行方向前方へ所定距離だけ進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第4センサと、前記第1無線設備による通行処理が正常に完了しないまま前記第3センサにより前記車両が検知された場合、前記第3センサと前記第4センサ間の通路上に第2無線通信エリアを形成して前記車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記ICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第2無線設備と、前記通路の退出口に前記通路を開閉自在に配設され、前記通行処理が完了した場合に前記通路を開放する発進制御装置とを具備することを特徴とする。
本発明の料金収受システムは、有料道路の料金所に設けられた通行処理用の通路の入口に設置され、前記通路への車両の進入を検知する第1センサと、前記第1センサから車両進行方向前方へ所定距離進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第2センサと、前記第1センサと第2センサ間の通路上に形成した第1無線通信エリアにおいて、前記車両に搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記車載器にセットされたICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第1無線設備と、前記第2センサにより車両が検知されたときに、前記第1無線設備により前記車載器から前記車載器の情報が得られ、かつ前記ICカードの情報が得られず、前記通行処理が正常に完了しなかった場合、前記車載器に前記ICカードをセットするよう報知する報知手段と、前記第2センサから車両進行方向前方へ一定の距離だけ進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第3センサと、前記第3センサから車両進行方向前方へ所定距離だけ進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第4センサと、前記第3センサと前記第4センサ間の路側位置に配設された押しボタンスイッチと、前記第1無線設備による通行処理が正常に完了しないまま前記押しボタンスイッチが押下された場合、前記第3センサと前記第4センサ間の通路上に第2無線通信エリアを形成して前記車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記ICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行い、前記第4センサにより前記車両が検知された場合に無線通信を終了する第2無線設備と、前記通路の退出口に前記通路を開閉自在に配設され、前記通行処理が完了した場合に前記通路を開放する発進制御装置とを具備することを特徴とする。
本発明では、第1無線設備と車載器との無線通信によって車載器の情報が得られたにもかかわらずICカードの情報が得られず、通行処理が正常に完了しなかった場合、車載器にICカードをセットするよう報知手段が報知した後、第2無線設備が、第3センサと第4センサ間の通路上に第2無線通信エリアを形成して車載器と無線通信を行い、車載器から取得した車載器の情報とICカードの情報とを用いて車両に対する通行処理(救済処理)を行うので、有料道路の入口における通行処理を完了することができる。
本発明によれば、利用者が所持するICカードが着脱自在な車載器を搭載した車両が有料道路を利用する上で、有料道路の料金所の入口でICカードを車載器にセットし忘れた場合でも利用者だけで通行処理を完結できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る料金収受システムの入口料金所における機器配置図である。
有料道路側の料金体系としては、対距離制と均一制の2つの料金体系がある。対距離制とは、入口から出口までの区間または距離に応じて通行料金が変わる課金の体系であり、入口と出口の双方での通行処理が必要になる。
一方、均一制は、入口または出口で一定の通行料金を徴収するものであり、入口または出口いずれか一方の通行処理でよい。対距離制および均一制とも車種毎に料金は異なる。車種とは有料道路を運営する事業者が取り決めた車種であり、例えば普通車、2輪車、緊急車両、大型車等である。
例えば対距離制の料金体系をとる有料道路の入口料金所には、車両に対する通行処理を行うための通路が設けられている。この通路を、以下「レーン」または「車線」という。レーンの両側または一方側には、レーンを分離(区分)するための路側帯(以下、「アイランド」と称す。)が設けられている。
入口レーンは、有料道路に入る車両に対する通行処理として、入口処理を行うためのものである。入口処理とは、通行券の発行処理または無線式自動料金収受システム(ETCシステム:Electronic Toll Collection system)により通行処理されるICカード(以下「ETCカード」と称す)への入口情報の書き込み処理等である。
入口情報とは、料金所番号、レーン番号、レーン通過時刻、車種情報等である。車種情報は、普通車、二輪車、緊急車両、大型車などといった車両の車種を数字で表したものである。
なお、出口レーンは、有料道路を利用した車両に対する通行処理として、出口処理を行うものである。出口処理とは、有料道路を利用した車両から利用料金を収受する処理であり、通行券による通行料金の精算処理、またはETCによる出口情報のETCカードへの書き込み光処理等である。入口処理と出口処理とをあわせて、レーンに進入した車両の入退出に関する処理という場合もある。
図1に示すように、この料金収受システムは、入口レーンに設置された路側機器として、第1センサ11、第2センサ12、第1無線設備13、報知手段または案内手段としての路側表示装置24、第2無線設備17、発進制御装置16、車両退出センサ21およびこれらの機器を制御する車線制御装置14等を備える。
なお、以下の説明では、入口レーン内においてある位置(例えば各機器の設置位置等)を起点にして車両進行方向へ進む側の方向を「前方」といい、その逆側を「後方」という。
第1センサ11は、入口レーンの入口に設置されている。第1センサ11は、入口レーンへの車両10の進入を検知するセンサであり、例えば入口レーンの両側のアイランドにそれぞれ対向して設置した柱状部材に複数の赤外線遮光センサを高さ方向に列設したものである。
赤外線遮光センサは、一方の柱状部材に発光部を設ける一方、それぞれ対向する柱状部材の位置に受光部を設けたものであり、発光部から発光された赤外線が通路を横切って受光部に受光されている状態から、その位置を車両10が通過して赤外線が遮光されたときに受光部が検知信号を車線制御装置14へ送出する。
第2センサ12は、第1センサ11の位置から車両進行方向前方へ所定距離(例えば5m程度)進んだ位置に設置されている。第2センサ12は、第1センサ11と同様の赤外線遮光センサであり、その位置を通過した車両10を検知する。第2センサ12は、この位置を車両10が通過して赤外線が遮光されたときに受光部が検知信号を車線制御装置14へ送出する。
第1無線設備13は、第1センサ11と第2センサ12間の通路上に第1無線通信エリア22を形成するように地上数mの位置に設置されたアンテナと無線部とを備える。無線部は、5.8GHzアクティブ方式の双方向通信(Dedicated Short Range Communication:以下「DSRC」と称す。)を行うものである。アンテナは平面アンテナ等が利用される。
車線制御装置14は、第1センサ11からの検知信号が受信された時点で第1無線設備11に起動制御信号を送信し第1無線設備13を起動する。
第1無線設備13は、起動により電波(ポーリング信号)を発信して第1無線通信エリア22を形成し、このエリア22に進入した車両10に搭載された車載器6と無線通信を行い、車載器6から、車載器6の情報と車載器6にセットされたETCカード7の情報とを取得し、車線制御装置14に渡す。車載器6の情報とは、車載器6のメモリに予め記憶されている車載器6を特定するための車載器固有の識別情報である車載器IDと車両情報である。車両情報とは、車両10のナンバー、車両10の形式、軸数等のように車検証に記載されているものとほぼ同じ情報である。
ETCカード7の情報とは、このカードを特定するためのカード固有の識別情報であるカードID等である。
車線制御装置14は、第1無線設備13から受け取った車載器の情報とETCカード7の情報とを用いて車両10に対する通行処理として入口処理を行う。
第2無線設備17は、第2センサ12の位置から車両進行方向前方の通路上に第2無線通信エリア23を形成するように地上数mの位置に設置されたアンテナと無線部とを備える。第2無線設備17は、第1無線設備13と同じ無線通信機能を有している。
車線制御装置14は、第2センサ12により検知信号が受信されることで、第1無線通信エリア22から車両10が抜けたことを検知する。
車線制御装置14は、第2センサ12の位置で車両10が検知された時点で、第1無線設備13により車載器から車載器の情報が得られたにもかかわらず、ETCカード7の情報が得られずに通行処理が正常に完了しなかった場合、「車載器にETCカードをセットしてください。」などのメッセージを路側表示装置24に表示させて報知および案内する。
また、車線制御装置14は、第2センサ12からの検知信号が受信された時点で第1無線設備13による通行処理が正常に完了しなかった場合、第2無線設備17に起動制御信号を送信し第2無線設備17を起動する。
第2無線設備17は、起動により電波(ポーリング信号)を発信して第2無線通信エリア23を形成し、第1無線設備13と同様に、このエリア23に進入した車両10の車載器6と無線通信を行い、車載器6から取得した車載器ID、車両情報とICカードの情報とを用いて車両10に対する入口処理を行う。
発進検知装置である車両退出センサ21は、入口レーンの退出口に配設されている。車両退出センサ21は、入口レーンから退出する車両10を検出して検知信号を車線制御装置14へ送出する。
車両退出センサ21は、第1及び第2センサと同様に、入口レーンを挟む両側のアイランドに柱状部材を対向設置し、これらの柱状部材に、複数の発光部と受光部からなる赤外線遮光センサを、異なる高さで設けたものであり、異なる高さの位置から複数の赤外線をレーンを横切るように送受し、通行車両が赤外線を遮光することで車両10の通過を検知する。つまり、これらセンサ類は、このレーンに進入した車両10の位置や進行方向、退出を検知するものである。
発進制御装置16は、車両退出センサ21の直前(手前)の位置、つまり第2無線設備17と車両退出センサ21との間の車両退出センサ21よりの位置の、入口レーンの退出口付近にレーンを開閉自在に配設されている。
発進制御装置16は、バーと駆動機構とを有している。駆動機構は、車線制御装置14からの制御によりバーを回動させて入口レーンを開閉する。バーは、通常、入口レーンを閉鎖するように路面と平行に降ろされている。
第1無線設備13または第2無線設備17のいずれかで通行処理が完了した場合に、車線制御装置14が発進制御装置16へバー開放のための制御信号を送る。これにより、発進制御装置16の駆動機構は、バーを上げ、入口レーンを開放する。その後、開放された入口レーンの発進制御装置16の位置を車両10が通過し、その前方の車両退出センサ21により車両10が検知されて、検知信号の送出が終了、つまり車両10の後部が抜けきったことが車線制御装置14により検出された場合に、車線制御装置14が発進制御装置16へバー開放のための制御信号を送るのを止め、バーが閉じられる。
路側表示装置24は、発進制御装置16の直前(手前)の位置、つまり第2無線設備17と発進制御装置16との間の、発進制御装置16よりの位置に配設されている。
路側表示装置24は、車線制御装置14及び無線設備13,14によるETC処理の状況および処理結果(通行可、停止せよ等)を表示する。また路側表示装置24は、発進制御装置16により車両10が停止させられた場合に、その理由や対処方法の案内メッセージ(例えば「ETC異常」、「通信異常」、「ETCカードを車載器に正しくセットしてください。」等)を電光表示してETCカード7の所持者(利用者)であるドライバーへ通知(報知)する。
ここで、図2を参照して第1実施形態の料金収受システムの動作について説明する。
通常、対距離制の料金体系を採用している有料道路の場合、車両10は、入口料金所で入口のチェックを受けてから有料道路内に入り、有料道路を通行した後、出口料金所で、入口料金所からこの出口料金所までの通行料金を支払って退出する。
以下では、対距離制の料金形態を採用している有料道路において、ETC用の車載器6を搭載した車両10が、入口料金所のETC専用の入口レーンでETCによる無線処理を行って有料道路に入る際の動作について説明する。
(正常時の処理)車両10が入口レーンへ進入すると、第1センサ11により、車両10の進入が検知され、車両10の進入を検知した検知信号が車線制御装置14へ送信される。
車線制御装置14は、第1センサ11から受信された検知信号によって、車両10が無線設備13の第1無線通信エリア22に入ったことを検知し、無線設備13を制御して電波を発信させる。
これにより、その車両10が、車載器6が搭載された車両10であれば、無線設備13と車載器6との間で無線通信を行うことによって、正常であれば車載器6からETC処理のための情報として車載器ID、車種情報およびカードIDが得られるので、車線制御装置14は、これらの情報を基に入口における通行処理を行う。なお、車載器6が搭載された車両10をETC車という。
入口における通行処理とは、車載器6から得られた車両情報、車載器IDおよびカードIDから車両10、この車両10に搭載された車載器6及びETCカード7の正当性を判定する。
この判定の結果、正当であるものと判定された場合、車線制御装置14は、自信のメモリにセットされている料金所番号及びレーン番号と現在の時刻(入口通過時刻)を入口情報として無線設備13を通じて車載器6へ送信し、車載器6にセットされているETCカード7へ書き込む等の処理である。
この結果、ETCカード7への入口情報の書き込みが成功すると(S101のYes)、通常処理が行われる(S102)。
通常処理の場合、無線設備13は、車載器6に対して処理結果の情報を正常書き込み完了の通知を車線制御装置14へ送る。
車線制御装置14は、この通知を受けて通行処理完了と判定し、発進制御装置16へ開放制御信号を送出する。
発進制御装置16では、駆動機構が、車線制御装置14からの開放制御信号を受信して、バーを上げ(S103)、車両10の通行が可能になる。
入口レーンの開放で、処理を完了した車両10が発進制御装置16の位置を通過して、車両退出センサ21により車両10が検知されて検知信号が出力後、車両後端が車両退出センサ21の位置を抜けると、検知信号の出力が停止されるので、車線制御装置14は、この検知信号の変化から車両10の退出を検知し(S104)、無線設備13を制御して電波の発信を停止(終了)させる(S105)。
また、車線制御装置14は、発進制御装置16へ開放制御信号を送出するのを停止し、発進制御装置16はバーを降ろし(S106)、入口レーンの退出口が閉鎖される。
(異常時の処理)一方、入口レーンに進入した車両10に車載器6が搭載されてはいるものの、車載器6にETCカード7がセットされないままの状態では、第1センサ11により、車両10の進入が検知されると、車両10の進入を検知した検知信号が車線制御装置14へ送信される。
車線制御装置14は、第1センサ11から受信された検知信号によって、車両10が第1無線設備13の第1無線通信エリア22に入ったことを検知し、第1無線設備13を制御して電波を発信させる。
そして、車両10が第2センサ12により検知されたことで、車線制御装置14は、第1無線通信エリア22から出たことを検知し、第1無線設備13からの電波照射を停止させる。
このように第1無線通信エリア22内で第1無線設備13と車載器6との間で無線通信が行われるが、この場合、車載器6からETC処理のための情報として、車載器IDおよび車種情報が得られるものの、カードIDが得られない。
この場合、車線制御装置14は、ETC異常と判定するため、自信のメモリにセットされている料金所番号及びレーン番号と現在の時刻(入口通過時刻)等の入口情報が無線設備13を通じて車載器6へ送られず、入口情報の書き込みは成功せず書き込み異常となる(S101のNo)。入口情報が正常に書き込まれなかった原因としては、通信異常(第1無線設備13または車載器6の問題)、書込み異常(車載器6の問題)、ETCカード7の未挿入等(利用者の問題)がある。
すると、車線制御装置14は、路側表示装置24を制御して、路側表示装置24にETCの異常を示すメッセージ(「異常ETC」等)を表示し、利用者に対してETC異常の案内(S107)と対処方法を案内する(S108)。なお、同様のメッセージを車載器6へ送信し、車載器6の表示部に表示してもよい。ただし、車載器6は、表示部を持たないものも市販されているため、車載器6に表示するのは、2次的な案内である。
ETC異常の案内では、「ETC処理が行われないこと」、「発進制御装置のバーが開かないこと/追突に注意すること」等を促す情報(音声、表示等)が表示される。
また、ETCの異常の対処方法の案内では、車線制御装置14は、第1無線設備13にに対して、「ETCカードの挿着状態を確認すること/ETCカードを再度挿入し直すこと」等を促す情報(音声、表示等)を表示または音声で通知するよう車載器6へその情報を送信させる(S108)。
車線制御装置14は、路側表示装置24を制御して、路側表示装置24に「ETCカード7を車載器6に再挿入して下さい。」等のメッセージを表示して案内すると共に、第2無線設備17を制御して電波を発信(照射)させ(S109)、第2無線設備17により第2無線通信エリア23が形成される。
車両10の利用者は、発進制御装置16のバーが開かないため、車両10をそのバーの手前の位置(第2無線通信エリア23内)で停止させ、上記案内に従い車載器6にETCカード7を挿入または再挿入してセットし直すと、車載器6とETCカード7との間でカード認証処理が行われた後、既にその位置は、第2無線通信エリア23であるため、車載器6と第2無線設備17との間の無線通信が行われて、通行処理が行われる。
この通信により、車載器6から通行処理のための情報(車載器ID、車種情報およびカードID)が正常に得られれば、車線制御装置14は、これらの情報を基に入口における通行処理を行い、ETCカード7に入口情報が書き込まれる。
この結果、ETCカード7への入口情報の書き込みが成功すると(S110のYes)、第1無線設備17は、車載器6からの正常書き込み完了の通知を受信して、それを車線制御装置14へ通知する。
車線制御装置14は、この通知を受けて通行処理完了と判定し、発進制御装置16へ開放制御信号を送出する。
発進制御装置16では、駆動機構が、車線制御装置14からの開放制御信号を受信して、バーを上げ(S103)、入口レーンを開放し、車両10の通行を許可する。
バーが上がり、入口レーンが開放されたことで、処理を完了した車両10が発進し、発進制御装置16の位置を通過すると、車両退出センサ21により車両検知後の検知信号の出力が停止されるため、車線制御装置14は、車両退出センサ21からの検知信号の変化によって車両10の退出を検知し(S104)、第2無線設備17に電波の照射を停止させると共に(S105)、発進制御装置16への開放制御信号の送出を停止し、これによりバーが降ろされ(S106)、入口レーンの出口が閉鎖される。
つまり車線制御装置14は、発進制御装置16の先に設置されている車両退出センサ21により車両先端が検知されてから車両後端が通過し車両10が検知されなくなったことで、発進制御装置16に対して入口レーンを閉鎖すること、つまり発進制御装置「閉」を指示する。
一方、ETCカード7への入口情報の書き込みが成功しなかった場合(S110のNo)、第2無線設備17は、車載器6からの書き込み異常の通知を受信して、それを車線制御装置14へ通知する。
車線制御装置14は、この通知を受けて付帯装置(または付帯設備)による処理を行う(S111)。ここで、付帯装置とは、例えばICカードリーダ/ライタ、通行券発行装置などである。付帯装置による処理とは、後述の図8に示すS407以降のICカードリーダ/ライタによるカード処理や後述の図10に示すS507以降の通行券発行装置による通行券発行処理等である。
このようにこの第1実施形態の料金収受システムによれば、料金所の入口レーン内に設置された第1無線設備13の車両進行方向前方に再処理用の救済アンテナである第2無線設備17を設け、第1無線設備13による通行処理が正常に終了しなかった場合に、路側表示装置24にETC異常を表示して、利用者に対して車載器6へのETCカード7の挿着を促した後、第2無線設備17を動作させて通行処理を可能にすることで、有料道路の料金所の入口レーンで、利用者がETCカード7を車載器6にセットし忘れた場合でも利用者だけで通行処理を完結でき、これによりETC専用レーンの無人化を実現することができる。
なお、車線制御装置14からの指示に依存せず、第2無線設備17が、電波の照射を断続的に行うことも可能である。
第1無線設備13と第2無線設備17とを共に動作させた場合に、車両10が第2無線設備17の第2無線通信エリア23を抜けるまでに、ETCカード7の抜き取り、接触不良等の発生で第2無線設備17において入口情報の書込み不良が発生した場合でも、第1無線設備13で既に入口情報がETCカード7に正しく書き込まれていた場合には第2無線設備17での書込み不良は問題なしとする。
また、第1無線設備13で入口情報がETCカード7に正しく書き込まれていた場合、車線制御装置14は、第2無線設備17に対して入口情報を車載器6のETCカード7に再度書込ませるような指示を行わず、第2無線設備17と車載器6との間の通信シーケンスを簡素化することができる。
次に、図3、図4を参照して第2実施形態の料金収受システムについて説明する。この第2実施形態は、上記第1実施形態の変形例であり、同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図3に示すように、この第2実施形態の料金収受システムは、上記第1実施形態の構成に、さらに第3センサ18と第4センサ19を備える。第3センサ18は、第2センサ12から車両進行方向前方へ一定の距離だけ進んだ位置に設置されている。第3センサ18は、車両10を検知して検知信号を車線制御装置14へ出力するセンサである。
第4センサ19は、第3センサ18から車両進行方向前方へ所定距離だけ進んだ発進制御装置16に近い位置に設置されている。第4センサ19は、車両10を検知して検知信号を車線制御装置14へ出力するセンサである。第3センサ18と第4センサ19は、上記第1センサ11,第2センサ12と同様の赤外線遮光センサである。
これら第3センサ18および第4センサ19は、第2無線設備17が形成する第2無線通信エリア23の入口と出口にそれぞれ設けられており、第2無線通信エリア23への車両10の進入と退出がそれぞれ検知される。
すなわち、第1無線設備13による通行処理が正常に完了しないまま第3センサ18により車両10が検知されると、車線制御装置14により制御されて第2無線設備17が電波を発信し、第3センサ18と第4センサ19間のレーン上に第2無線通信エリア23を形成し、第4センサ19により検知されるまでの間、車載器6と第2無線設備17が無線通信を行い、車載器6から取得した車載器6の情報(車載器ID等)とETCカード7の情報(カードID等)とを用いて車両10に対する通行処理を行う。
発進制御装置16は、入口レーンの退出口に配設されている。第1無線設備13または第2無線設備17のいずれかで通行処理が完了した場合に、車線制御装置14は、発進制御装置16を制御してバーを上げ、入口レーンを開放する。
続いて、図4のフローチャートを参照してこの第2実施形態の料金収受システムの動作を説明する。なお、この第2実施形態の料金収受システムの図4のS201からS208までの処理動作は、上記第1実施形態の図2で示したS101からS108までの処理動作と同じでありその説明は省略する。
(ETC異常の場合のカード再挿入による処理)
ETC異常の場合、車線制御装置14は、路側表示装置24を制御してETC異常を案内した後(S208)、路側表示装置24に「ETCカード7を車載器6に再挿入して下さい。」等のメッセージを表示してICカード再送入を案内する(S209)。
その後、第3センサ18により車両10が検知されて(S210のYes)、第3センサ18から出力された検知信号が車線制御装置14に受信されると、車線制御装置14は、第1無線設備13の救済用の無線設備である第2無線設備17を制御して電波を照射(発信)させ(S211)、第2無線設備17により第2無線通信エリア23が形成される。
車両10の利用者は、発進制御装置16のバーが上がらないため、車両10をそのバーの手前の位置(第2無線通信エリア23内)で停止させ、路側表示装置24または車載器6の案内に従い車載器6にETCカード7を挿入または再挿入しセットし直すと、車載器6とETCカード7との間でカード認証処理が行われた後、既にその位置は、第2無線通信エリア23であるため、車載器6と第2無線設備17との間の無線通信が行われて、通行処理が行われる。
この通信により、車載器6から通行処理のための情報(車載器ID、車種情報およびカードID)が正常に得られれば、車線制御装置14は、これらの情報を基に入口における通行処理を行い、ETCカード7に入口情報が書き込まれる。
この結果、ETCカード7への入口情報の書き込みが成功すると(S211のYes)、第2無線設備17は、車載器6からの正常書き込み完了の通知を受信して、それを車線制御装置14へ通知する。
車線制御装置14は、正常書き込み完了の通知を受けた後、第4センサ19により車両10が検知され(S212のYes)、第4センサ19からの検知信号が受信されると、通行処理完了と判定し、第2無線設備17を制御して電波の発信を停止させると共に(S213)、発進制御装置16へ開放制御信号を送出する。
発進制御装置16では、駆動機構が、車線制御装置14からの開放制御信号を受信して、バーを上げ(S203)、入口レーンを開放し、車両10の通行を許可する。なおバーを上げることを発進制御装置「開」といい、バーを降ろすことを発進制御装置「閉」という。
バーが上がり、入口レーンが開放されたことで、処理を完了した車両10が発進し、発進制御装置16の位置を通過すると、車両退出センサ21により車両検知後の検知信号の出力が停止されるので、車線制御装置14は、車両退出センサ21からの検知信号の変化によって車両10の退出を検知し(S204)、第2無線設備17が電波を照射中(発信中)であれば(S205のYes)、第2無線設備17に電波の照射を停止させると共に(S206)、発進制御装置16への開放制御信号の送出を停止する。また、第2無線設備17が電波を照射中(発信中)でなれば(S205のNo)、車線制御装置14は、発進制御装置16への開放制御信号の送出を停止する。
この結果、発進制御装置16によりバーが降ろされて(S207)、入口レーンの出口が閉鎖される。
つまり車線制御装置14は、発進制御装置16の先に設置されている車両退出センサ21により車両先端が検知されてから車両後端が通過し車両10が検知されなくなったことで、発進制御装置16に対して入口レーンを閉鎖すること、つまり発進制御装置「閉」を指示する。
一方、ETCカード7への入口情報の書き込みが成功しなかった場合(S212のNo)、第2無線設備17は、車載器6からの書き込み異常の通知を受信して、それを車線制御装置14へ通知する。
車線制御装置14は、この通知を受けた後、第4センサ19により車両10が検知され(S215のYes)、第4センサ19からの検知信号が受信されると、書き込み異常と判定し、第2無線設備17を制御して電波の発信を停止させると共に(S216)、付帯装置(または付帯設備)による処理を行う(S217)。
ここで、付帯装置(または付帯設備)とは、例えばICカードリーダ/ライタ、通行券発行装置などである。S217の付帯装置により処理とは、図8に示すS407以降のICカードリーダ/ライタによるICカード処理や図10に示すS507以降の通行券発行装置による通行券発行処理等である。
このようにこの第2実施形態の料金収受システムによれば、上記第1実施形態と同様の効果が得られると共に、料金所の入口レーン内に設置された第2無線設備17により形成される第2無線通信エリア23の出入口に第3センサ18および第4センサ19を設け、これら第3センサ18および第4センサ19により車両10を検知して第2無線設備17の電波発信動作を制御することで、第2無線設備17の無駄な動作を抑え、省電力化を図ることができる。
次に、図5、図6を参照して第3実施形態の料金収受システムについて説明する。この第3実施形態は、上記第2実施形態の変形例であり、同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
上記第2実施形態のように、第3センサ18により車両10が検知されたときに第2無線設備17を動作させて電波を照射する場合、第3センサ18が機能不全(停電、故障、点検等)に陥った状態では本システムは稼働しない。
そこで、この問題を解決するために、この第3実施形態の料金収受システムは、図5に示すように、上記第2実施形態の構成に、押しボタンスイッチまたは手動操作部としての再通信開始釦20をさらに備える。
すなわち、この第3実施形態では、車線制御装置14に対して電波照射開始を指示するための再通信開始釦20を第3センサ18と第4センサ19との間の路側位置に配設し、第2無線設備17に対して電波を照射させるタイミングを利用者が手動操作で指示するようにする。
車線制御装置14は、第1無線設備13による通行処理が正常に完了しないまま再通信開始釦20が押下された場合、つまり、第1無線設備13と車載器6との通信によって入口情報がETCカード7に正常に書き込まれなかったこと(通信異常、書込み異常、ICカード未挿入等)を検出(判定)すると、発進制御装置16に対して制御信号を送出してバーを閉じたままにすること(開としないこと)を指示する。
また、車線制御装置14は、路側表示装置24または車載器6に対して「ETC処理が行われないこと」、「発進制御装置(バー)が開かないこと/追突に注意すること」を促す情報(音声、表示等)を路側表示装置24に表示することで、運転者に対してETC異常を案内する。
また、車線制御装置14は、第3センサ18が機能不全(停電、故障、点検等)となっているため、路側表示装置24にまたは車載器6に対して再通信開始釦20にて処理することを促す情報(例えば音声案内やメッセージ表示等)を表示することで、利用者へ再通信開始釦20を手操作することを案内する。
路側に設置された再通信開始釦20が利用者によって押下されると、車線制御装置14は、第2無線設備17に制御信号を送出して電波照射を行うことを指示する。
この指示により、第2無線設備17は、電波照射を行うことで第2無線通信エリア23を形成し、第2無線通信エリア23内に停車中の車両10に設置された車載器(ETCカード)との間で通信が再度行われる。
すなわち、車線制御装置14により制御された第2無線設備17は、第3センサ18と第4センサ19間の通路上に第2無線通信エリアを形成して車載器6と無線通信を行い、車載器6から取得した車載器6の情報(車載器ID等)とETCカード7の情報(カードID等)とを用いて車両10に対する通行処理を行い、第4センサ19により車両10が検知された場合に無線通信を終了する。これにより、車載器6のETCカード7に入口情報を書き込まれる。車載器6の情報には、車載器IDの他、車両情報なども含まれる。
車線制御装置14は、車載器6からの返信により、入口情報がETCカード7に正常に書き込まれたことを確認すると、発進制御装置16に対して制御信号を送出し、バーを降下させること、つまり入口レーンを開放するよう指示する。
その後、第4センサ19により車両10が検知されることで、第2無線設備17からの電波照射を停止する。そして、車両10が車両退出センサ21の位置を通過し、車両10の退出が検知されたことで、車線制御装置14は、発進制御装置16を制御してバーを降ろさせる。
なお、第4センサ19が故障したときは、退出センサにより車両10の退出が検知されたことで第2無線設備17の電波照射を停止させるものとする。
続いて、図6のフローチャートを参照してこの第3実施形態の料金収受システムの動作を説明する。なお、この第3実施形態の料金収受システムの図6のS301からS308までの処理動作は、上記第1実施形態の図2で示したS101からS107までの処理動作と同じでありその説明は省略する。
(ETC異常の場合のカード再挿入および再通信開始釦操作による処理)
ETC異常の場合、車線制御装置14は、路側表示装置24を制御して、路側表示装置24に「ETCカード7を車載器6に再挿入して下さい。」等のETC異常を促すメッセージを表示して案内する(図6のS308)。
車両10がそのまま進み、第3センサ18の位置に来たときに、第3センサ18に障害が発生していた場合は(S307のYes)、第3センサ18により車両10が検知されないことから、第2無線設備17から電波が照射されず、車載器6と第2無線設備17とが通信を行うことができない。
そこで、車線制御装置14は、車両10が第2センサ12により検知された後、所定時間以内に第3センサ18からの検知信号が受信されない場合、第3センサ18に何らかの障害が発生したものと判定し、路側表示装置24を制御して路側表示装置24に「再通信開始釦を押下して下さい。」等のメッセージを表示して利用者であるドライバーへ第2無線設備17の手動起動を促す案内を行う(S310)。
車両10の利用者は、発進制御装置16のバーが上がらないため、車両10をそのバーの手前の位置(まだ形成されていない第2無線通信エリア23の位置)で停止させ、路側表示装置24または車載器6の案内に従い車載器6にETCカード7を挿入または再挿入しセットし直した後、路側位置に設置された再通信開始釦20を押下する(S311)。すると、再通信開始釦20は、トリガ信号を車線制御装置14へ送出する。
再通信開始釦20から出力されたトリガ信号が車線制御装置14に受信されると、車線制御装置14は、第1無線設備13の救済用の無線設備である第2無線設備17を制御して電波を発信(照射)させ(S312)、第2無線設備17により第2無線通信エリア23が形成される。
この時点で、第2無線通信エリア23であるため、車載器6と第2無線設備17との間の無線通信が行われて、通行処理が行われる。
この通信により、車載器6から通行処理のための情報(車載器ID、車種情報およびカードID)が正常に得られれば、車線制御装置14は、これらの情報を基に入口における通行処理を行い、ETCカード7に入口情報が書き込まれる。
この結果、ETCカード7への入口情報の書き込みが成功すると(S313のYes)、第2無線設備17は、車載器6からの正常書き込み完了の通知を受信して、それを車線制御装置14へ通知する。
車線制御装置14は、正常書き込み完了の通知を受けた後、第4センサ19により車両10が検知され(S314のYes)、第4センサ19からの検知信号が受信されると、通行処理完了と判定し、第2無線設備17を制御して電波の発信を停止させると共に(S315)、発進制御装置16へ開放制御信号を送出する。
発進制御装置16では、駆動機構が、車線制御装置14からの開放制御信号を受信して、バーを上げ(S303)、入口レーンを開放し、車両10の通行を許可する。なおバーを上げることを発進制御装置「開」といい、バーを降ろすことを発進制御装置「閉」という。
バーが上がり、入口レーンが開放されたことで、処理を完了した車両10が発進し、発進制御装置16の位置を通過すると、車両退出センサ21により車両検知後の検知信号の出力が停止されるので、車線制御装置14は、車両退出センサ21からの検知信号の変化によって車両10の退出を検知し(S304)、第2無線設備17が電波を照射中(発信中)であれば(S305のYes)、第2無線設備17による電波の照射を停止させ後(S306)、発進制御装置16への開放制御信号の送出を停止する。
また、車線制御装置14は、第2無線設備17が電波を照射中(発信中)でなければ(S205のNo)、発進制御装置16への開放制御信号の送出を停止する。この結果、発進制御装置16によりバーが降ろされて(S307)、入口レーンの出口が閉鎖される。
つまり車線制御装置14は、発進制御装置16の先に設置されている車両退出センサ21により車両先端が検知されてから車両後端が通過し車両10が検知されなくなったことで、発進制御装置16に対して入口レーンを閉鎖すること、つまり発進制御装置「閉」を指示する。
一方、ETCカード7への入口情報の書き込みが成功しなかった場合(S313のNo)、第2無線設備17は、車載器6からの書き込み異常の通知を受信して、それを車線制御装置14へ通知する。
車線制御装置14は、この通知を受けた後、第4センサ19により車両10が検知され(S316のYes)、第4センサ19からの検知信号が受信されると、書き込み異常と判定し、第2無線設備17を制御して電波の発信を停止させると共に(S317)、付帯装置(または付帯設備)による処理を行う(S318)。
ここで、付帯装置(または付帯設備)とは、例えばICカードリーダ/ライタ、通行券発行装置などである。付帯装置により処理とは、図8に示すS408以降のICカードリーダ/ライタによるICカード処理や図10に示すS508以降の通行券発行装置による通行券発行処理等である。
このようにこの第3実施形態の料金収受システムによれば、上記第1及び第2実施形態と同様の効果が得られると共に、車両10が第1無線設備13の第1無線通信エリア22の位置を超えた後で車載器6にETCカード7を装着し直したときに、第3センサ18が機能不全(停電、故障、点検等)に陥った状態でも、利用者が再通信開始釦20を手操作して車線制御装置14および第2無線設備17等の路側機器に対して電波発信開始を指示することで通行処理を完結することができる。
次に、図7、図8を参照して第4実施形態の料金収受システムについて説明する。この第4実施形態は、上記第1実施形態の変形例であり、同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図7に示すように、この第4実施形態の料金収受システムは、上記第1実施形態の構成の第2無線設備17を、ICカード処理装置としてのICカードリーダ/ライタ26に置き換えた例である。
ICカードリーダ/ライタ26は、レーン側に降ろされたバーによってその手前の位置で車両10が停止したときに、利用者が助手席又は運転席の窓から手を伸ばして届く高さで、路側帯に設置されている。ICカードリーダ/ライタ26は、車線制御装置14と通信線により接続されている。
この場合、車線制御装置14は、第1無線設備13による車両10の通行処理が完了しなかった場合、ETCカード7を直接処理することを案内するためのメッセージを路側表示装置24に表示する。
路側表示装置24の表示内容を確認した利用者が、ETCカード7をICカードリーダ/ライタ26に挿入すると、ICカードリーダ/ライタ26は、カードスロットに挿入されたETCカード7に対してこの料金所の通行情報を記憶して通行処理を完了する。
続いて、図8のフローチャートを参照してこの第4実施形態の料金収受システムの動作を説明する。
(正常時の処理)
車両10が入口レーンへ進入すると、第1センサ11により、車両10の進入が検知され、車両10の進入を検知した検知信号が車線制御装置14へ送信される。
車線制御装置14は、第1センサ11から受信された検知信号によって、車両10が無線設備13の第1無線通信エリア22に入ったことを検知し、無線設備13を制御して電波を発信させる。
これにより、その車両10が、ETC車であれば、無線設備13と車載器6との間で無線通信を行うことによって、正常であれば車載器6からETC処理のための情報として車載器ID、車種情報およびカードIDが得られるので、車線制御装置14は、これらの情報を基に入口における通行処理を行う。
この判定の結果、正当であるものと判定された場合、車線制御装置14は、自信のメモリにセットされている料金所番号及びレーン番号と現在の時刻(入口通過時刻)を入口情報として無線設備13を通じて車載器6へ送信し、車載器6にセットされているETCカード7へ書き込む等の処理である。
この結果、ETCカード7への入口情報の書き込みが成功すると(S401のYes)、通常処理が行われる(S402)。
通常処理の場合、無線設備13は、車載器6に対して処理結果の情報を正常書き込み完了の通知を車線制御装置14へ送る。
車線制御装置14は、この通知を受けて通行処理完了と判定し、発進制御装置16へ開放制御信号を送出する。
発進制御装置16では、駆動機構が、車線制御装置14からの開放制御信号を受信して、バーを上げ(S403)、車両10の通行が可能になる。
入口レーンの開放で、処理を完了した車両10が発進制御装置16の位置を通過して、車両退出センサ21により車両10が検知されて検知信号が出力後、車両後端が車両退出センサ21の位置を抜けると、検知信号の出力が停止されるので、車線制御装置14は、この検知信号の変化から車両10の退出を検知し(S404)、第1無線設備13を制御して電波の発信を停止(終了)させると共に、発進制御装置16へ開放制御信号を送出するのを停止する。開放制御信号の停止により発進制御装置16はバーを降ろし(S405)、入口レーンの退出口が閉鎖される。
(ETC異常時のカード直接処理)
一方、入口レーンに進入した車両10に車載器6が搭載されてはいるものの、車載器6にETCカード7がセットされないままの状態では、第1センサ11により、車両10の進入が検知されると、車両10の進入を検知した検知信号が車線制御装置14へ送信される。
車線制御装置14は、第1センサ11から受信された検知信号によって、車両10が第1無線設備13の第1無線通信エリア22に入ったことを検知し、第1無線設備13を制御して電波を発信させる。
そして、車両10が第2センサ12により検知されたことで、車線制御装置14は、第1無線通信エリア22からの退出を検知し、第1無線設備13からの電波照射を停止させる。
このように第1無線通信エリア22内で第1無線設備13と車載器6との間で無線通信が行われるが、この場合、車載器6からETC処理のための情報として、車載器IDおよび車種情報が得られるものの、カードIDが得られない。
この場合、車線制御装置14は、ETC異常と判定するので、自信のメモリにセットされている料金所番号及びレーン番号と現在の時刻(入口通過時刻)等の入口情報が無線設備13を通じて車載器6へ送られず、入口情報の書き込みは成功せず書き込み異常となる(S401のNo)。入口情報が正常に書き込まれなかった原因としては、通信異常(第1無線設備13または車載器6の問題)、書込み異常(車載器6の問題)、ETCカード7の未挿入等(利用者の問題)がある。
すると、車線制御装置14は、路側表示装置24を制御して、路側表示装置24または車載器6に、ETCの異常を示すメッセージ(「異常ETC」等)を表示し、利用者に対してETC異常の案内(S406)と、対処方法を案内する(S407)。
この場合、ETCの異常を示すメッセージは、例えば「ETC処理が行われないこと」、「発進制御装置16のバーが開かないこと/追突に注意すること」等を促す情報(音声、表示等)である。
この場合のETC異常の対処方法としては、例えば「ICカードリーダにETCカードを挿入して下さい。」などのメッセージである。
案内を確認した利用者が、路側に設置されたICカードリーダ/ライタ26のカードスロットにETCカード7を挿入し、カードスロットに設けられたセンサがこれを検知すると(S408のYes)、ICカードリーダ/ライタ26のCPUは、ETCカード7と通信しカード認証処理を行った後、カード認証が成功すれば、入口情報の書き込み処理を含む通行処理を行う(S409)。
この結果、通行処理が正常に終了すると、ICカードリーダ/ライタ26のCPUは、車線制御装置14へその旨を通知する。
車線制御装置14は、ICカードリーダ/ライタ26からのETCカード7への入口情報の書き込み成功通知を受け取ると(S410のYes)、通行処理完了と判定し、上述したS403以降の処理を行う。
一方、ETCカード7への入口情報の書き込みが成功しなかった場合(S410のNo)、ICカードリーダ/ライタ26のCPUは、ETCカード7への書き込み異常通知を車線制御装置14へ送る。
車線制御装置14は、この通知を受けて付帯装置(または付帯設備)による処理を行う(S411)。ここで、付帯装置とは、通行券発行装置である。付帯装置による処理とは、後述の図10に示すS507以降の通行券発行装置による通行券発行処理等である。
このようにこの第4実施形態の料金収受システムによれば、発進制御装置16の手前の位置に第2無線設備17の代わりにICカードリーダ/ライタ26を設けたことで、車載器6へのETCカード7の挿入忘れなどで車載器6と第1無線設備13との無線通信による通行処理が完了しなかった場合に、利用者が自らETCカード7をICカードリーダ/ライタ26にかけて通行処理を行うことができ、収受員の介在無しに通行処理を完了することができる。
次に、図9、図10を参照して第5実施形態の料金収受システムについて説明する。この第5実施形態は、上記第4実施形態の変形例であり、同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
ETC異常の原因が車載器6へのETCカード7の挿入忘れなどであれば、上記第4実施形態のようにICカードリーダ/ライタ26を設けることで通行処理が可能であるが、ETC異常が、ETCカード7側の障害(機器故障等)であった場合、ICカードリーダ/ライタ26によるカード処理では問題は解決しない。
そこで、この第5実施形態では、ICカードリーダ/ライタ26と同じ位置に、通行券発行装置15を代替え設置する。通行券発行装置15には、通行券発行ボタン(図示せず)が設けられている。通行券発行装置15は、車線制御装置14と通信線により接続されている。通行券発行装置15は、CPU、磁気ヘッド、印字部、通行券発行部等を備えており、入口情報を磁気記録した磁気カードの通行券を通行券発行部から発行する。
続いて、図10のフローチャートを参照して第5実施形態の料金収受システムの動作を説明する。なお、この第5実施形態の料金収受システムの図10のS501からS506までの処理動作は、上記第4実施形態の図8で示したS401からS406までの処理動作と同じでありその説明は省略する。
(ETC異常の場合の通行券発行処理)
この場合、S506で路側表示装置24又は車載器6にETC異常を案内した後、車線制御装置14は、通行券を発行する旨の案内を行う(S507)。案内としては、例えば「通行券発行ボタンを押してください。」等である。
この案内を確認した車両10の利用者が、通行券発行装置15の位置で車両10を停止させた後、通行券発行ボタンを押すと、通行券発行装置15からは、通行券発行操作信号が車線制御装置14へ送られる。
通行券発行操作信号を受信した車線制御装置14は、第1無線設備13が車載器6との無線通信で得た車載器ID及び車両情報を含めた入口情報を通行券発行装置15へ送る。
通行券発行装置15のCPUは、車線制御装置14から受け取った入口情報を磁気ヘッドと印字部とでそれぞれ記録した通行券を通行券発行部より発行する(S508)。
そして、利用者によって通行券が抜き取られると、通行券発行装置15のCPUは、通行券発行部に設けられたセンサによりそれを検知して(S509)、車線制御装置14へ通知する。車線制御装置14は、この通知を受けて通行処理終了と判定し、車両10の通過を許可するように発進制御装置16を制御する。以下、上述したようにS503以降の処理が行われる。
このようにこの第5実施形態の料金収受システムによれば、発進制御装置16の手前の位置に第2無線設備17の代わりに通行券発行装置15を設け、第1無線設備13と車載器6との無線通信で通行処理が完了しなかった場合に通行券発行を行う旨の表示を路側表示装置24に行った後、通行券発行装置15の通行券発行釦が押された場合に、第1無線設備13と車載器6との通信で得られた車載器IDおよび車両情報を含む入口情報を記録した通行券を発行するので、収受員の介在無しに通行処理を完了することができる。
また、車載器IDおよび車両情報のうち少なくとも車載器IDが通行券に記録されているので、有料道路の出口の料金所、サービスエリアまたはチャック地点で、通行券に記録された車載器IDを用いた処理が可能になる。
例えばサービスエリアに設置したICカード及び通行券処理装置等で、通行券と一致する車載器IDが記憶されたETCカード7へ通行券の入口情報を書き込み、有料道路の出口で、そのETCカード7を用いた出口処理が可能になる場合がある。
なお、本願発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形してもよい。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の発明を構成できる。
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上記実施形態では、対距離制の有料道路の入口レーンについてのみ説明したが、対距離制の有料道路の出口レーンや均一制の有料道路の出入口のレーンについても本発明は適用可能である。
上記第4及び第5実施形態では、第2無線設備17に替えてICカードリーダ/ライタ26や通行券発行装置15を設置したが、第2無線設備17とその前方にICカードリーダ/ライタ26や通行券発行装置15を設置してもよい。
第2無線設備17の前方にICカードリーダ/ライタ26を設置する場合、第1無線設備13および第2無線設備17のいずれかによっても車両10に対する通行処理が完了しなかった場合、車線制御装置14は、ETCカード7をICカードリーダ/ライタ26により直接処理することを路側表示装置24に表示させて利用者に案内し、その後、ICカードリーダ/ライタ26に挿入されたETCカード7に対してこの料金所の通行情報として入口情報を記憶して通行処理を完了する。
また、第2無線設備17の前方に通行券発行装置15を設置する場合、第1無線設備13および第2無線設備17のいずれかによっても通行処理が完了しなかった場合、車線制御装置14は、通行券を発行する旨を路側表示装置24に表示させて利用者に案内し、その後、利用者により通行券の発行操作が行われることで、いずれかの無線設備が車載器6から取得した車載器IDを含む入口情報を記録した通行券を通行券発行装置15が発行して通行処理を完了する。
本発明の第1実施形態の料金収受システムの構成を示す図である。 第1実施形態の料金収受システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の料金収受システムの構成を示す図である。 第2実施形態の料金収受システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の料金収受システムの構成を示す図である。 第3実施形態の料金収受システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態の料金収受システムの構成を示す図である。 第4実施形態の料金収受システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態の料金収受システムの構成を示す図である。 第5実施形態の料金収受システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
6…車載器、7…ETCカード、10…車両、11…第1センサ、12…第2センサ、13…第1無線設備、14…車線制御装置、15…通行券発行装置、16…発進制御装置、17…第2無線設備、18…第3センサ、19…第4センサ、20…再通信開始釦、21…車両退出センサ、22…第1無線通信エリア、23…第2無線通信エリア、24…路側表示装置、26…ICカードリーダ/ライタ。

Claims (5)

  1. 有料道路の料金所に設けられた通行処理用の通路の入口に設置され、前記通路への車両の進入を検知する第1センサと、
    前記第1センサから車両進行方向前方へ所定距離進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第2センサと、
    前記第1センサと第2センサ間の通路上に形成した第1無線通信エリアにおいて、前記車両に搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記車載器にセットされたICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第1無線設備と、
    前記第2センサにより車両が検知されたときに、前記第1無線設備により前記車載器から前記車載器の情報が得られ、かつ前記ICカードの情報が得られず、前記通行処理が正常に完了しなかった場合、前記車載器に前記ICカードをセットするよう報知する報知手段と、
    前記第1無線設備による通行処理が正常に完了しなかった場合、前記第2センサの位置から車両進行方向前方の通路上に第2無線通信エリアを形成して前記車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記ICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第2無線設備と、
    前記通路の退出口に前記通路を開閉自在に配設され、前記通行処理が完了した場合に前記通路を開放する発進制御装置と
    を具備することを特徴とする料金収受システム。
  2. 有料道路の料金所に設けられた通行処理用の通路の入口に設置され、前記通路への車両の進入を検知する第1センサと、
    前記第1センサから車両進行方向前方へ所定距離進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第2センサと、
    前記第1センサと第2センサ間の通路上に形成した第1無線通信エリアにおいて、前記車両に搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記車載器にセットされたICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第1無線設備と、
    前記第2センサにより車両が検知されたときに、前記第1無線設備により前記車載器から前記車載器の情報が得られ、かつ前記ICカードの情報が得られず、前記通行処理が正常に完了しなかった場合、前記車載器に前記ICカードをセットするよう報知する報知手段と、
    前記第2センサから車両進行方向前方へ一定の距離だけ進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第3センサと、
    前記第3センサから車両進行方向前方へ所定距離だけ進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第4センサと、
    前記第1無線設備による通行処理が正常に完了しないまま前記第3センサにより前記車両が検知された場合、前記第3センサと前記第4センサ間の通路上に第2無線通信エリアを形成して前記車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記ICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第2無線設備と、
    前記通路の退出口に前記通路を開閉自在に配設され、前記通行処理が完了した場合に前記通路を開放する発進制御装置と
    を具備することを特徴とする料金収受システム。
  3. 有料道路の料金所に設けられた通行処理用の通路の入口に設置され、前記通路への車両の進入を検知する第1センサと、
    前記第1センサから車両進行方向前方へ所定距離進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第2センサと、
    前記第1センサと第2センサ間の通路上に形成した第1無線通信エリアにおいて、前記車両に搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記車載器にセットされたICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行う第1無線設備と、
    前記第2センサにより車両が検知されたときに、前記第1無線設備により前記車載器から前記車載器の情報が得られ、かつ前記ICカードの情報が得られず、前記通行処理が正常に完了しなかった場合、前記車載器に前記ICカードをセットするよう報知する報知手段と、
    前記第2センサから車両進行方向前方へ一定の距離だけ進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第3センサと、
    前記第3センサから車両進行方向前方へ所定距離だけ進んだ位置に設置され、前記車両を検知する第4センサと、
    前記第3センサと前記第4センサ間の路側位置に配設された押しボタンスイッチと、
    前記第1無線設備による通行処理が正常に完了しないまま前記押しボタンスイッチが押下された場合、前記第3センサと前記第4センサ間の通路上に第2無線通信エリアを形成して前記車載器と無線通信を行い、前記車載器から取得した前記車載器の情報と前記ICカードの情報とを用いて前記車両に対する通行処理を行い、前記第4センサにより前記車両が検知された場合に無線通信を終了する第2無線設備と、
    前記通路の退出口に前記通路を開閉自在に配設され、前記通行処理が完了した場合に前記通路を開放する発進制御装置と
    を具備することを特徴とする料金収受システム。
  4. 前記第1無線設備および第2無線設備のいずれかによっても前記車両に対する通行処理が完了しなかった場合、前記ICカードを直接処理することを案内する案内手段と、
    挿入された前記ICカードに対してこの料金所の通行情報を記憶して通行処理を完了するICカード処理装置と
    を具備することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1記載の料金収受システム。
  5. 前記第1無線設備および第2無線設備のいずれかによっても前記車両に対する通行処理が完了しなかった場合、前記車載器から取得した前記車載器の情報とこの料金所の通行情報とを記録した通行券を発行することで通行処理を完了する通行券発行装置を具備することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1記載の料金収受システム。
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