JP2008101849A - 空調ダクト及び空調ダクトシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】可動床の昇降する領域のあるホールなどであっても、簡易な構成により迅速かつ容易に設置することができ、同一空間に複数の空調方式を導入する必要がなく省エネルギー化に貢献できる空調ダクト及び空調ダクトシステムを提供すること。
【解決手段】固定客席床と、前記固定客席床の隣接領域であって前記固定客席床に略面一な上昇位置と、前記上昇位置の下方の下降位置との間で移動可能な可動客席床とを備えるホールの床下に設置され、前記固定客席床と可動客席床からなる客先空間を空調するための空調ダクトシステムに用いられる空調ダクト20であって、円筒状の本体筒部22と、前記本体筒部22の先端にスライド可能に嵌合された円筒状の先端筒部23と、前記先端筒部23の先端縁部に設けられた先端気密部材24と、前記先端筒部23を本体筒部22から出没可能にスライドさせる駆動手段37と、を備えたダクト部21を有することを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】固定客席床と、前記固定客席床の隣接領域であって前記固定客席床に略面一な上昇位置と、前記上昇位置の下方の下降位置との間で移動可能な可動客席床とを備えるホールの床下に設置され、前記固定客席床と可動客席床からなる客先空間を空調するための空調ダクトシステムに用いられる空調ダクト20であって、円筒状の本体筒部22と、前記本体筒部22の先端にスライド可能に嵌合された円筒状の先端筒部23と、前記先端筒部23の先端縁部に設けられた先端気密部材24と、前記先端筒部23を本体筒部22から出没可能にスライドさせる駆動手段37と、を備えたダクト部21を有することを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、空調用の空気を流通させる空調ダクト及び空調ダクトシステムに関する。
従来より、ホールなどの空間で空調を行うために、床下に固定される空調ダクトが利用されている。
ここで、近年、大空間での局所空調を実現する技術が多数開発されてきている。その中の一つに、ホール客席における座席空調システムがある。
座席空調システムとは、床下に配された空調ダクトを通して空調用の空気を客席内に送り込み、この送り込まれた空気を客席の所定の箇所から排出し、客席のさらに他の箇所から空気を吸い込むことにより、各客席の周囲で空気を環流させる空調システムである。例えば、冷房運転時には、客席の背もたれの上端から冷気を排出し、客席の足元に相当する箇所で吸い込むようになっており、暖房運転時には、反対に、足元に相当する箇所から暖気を排出し、背もたれの上端で吸い込むようになっている。
このような座席空調システムによって、居住域のみを空調することができ、そのため、大空間全体を空調するのに対して省エネルギー化を図ることができるだけでなく、観客にとっての快適性を向上させることができる。
ここで、近年、大空間での局所空調を実現する技術が多数開発されてきている。その中の一つに、ホール客席における座席空調システムがある。
座席空調システムとは、床下に配された空調ダクトを通して空調用の空気を客席内に送り込み、この送り込まれた空気を客席の所定の箇所から排出し、客席のさらに他の箇所から空気を吸い込むことにより、各客席の周囲で空気を環流させる空調システムである。例えば、冷房運転時には、客席の背もたれの上端から冷気を排出し、客席の足元に相当する箇所で吸い込むようになっており、暖房運転時には、反対に、足元に相当する箇所から暖気を排出し、背もたれの上端で吸い込むようになっている。
このような座席空調システムによって、居住域のみを空調することができ、そのため、大空間全体を空調するのに対して省エネルギー化を図ることができるだけでなく、観客にとっての快適性を向上させることができる。
このような座席空調システムで使用される空調ダクトは、床下に固定されるため、例えばオーケストラピットなどの可動床が設けられているホールなどでは、可動床が昇降するため、その昇降する領域には、固定床の床下などの固定領域から一体的に本体筒部を敷設することができない。
そのため、固定床の客席には座席空調システムを利用し、可動床の領域においては、天井から空調用空気を吹き出させる天井吹出方式を利用することが考えられる。
しかし、同一空間に複数の空調方式を導入すると、空調空気のミキシングロスが生じ、省エネルギー化に反するだけでなく、空気境界付近の空気環境が悪化してしまう。
そのため、固定床の客席には座席空調システムを利用し、可動床の領域においては、天井から空調用空気を吹き出させる天井吹出方式を利用することが考えられる。
しかし、同一空間に複数の空調方式を導入すると、空調空気のミキシングロスが生じ、省エネルギー化に反するだけでなく、空気境界付近の空気環境が悪化してしまう。
そこで、外筒と、この外筒に嵌合された可動筒とを備えたダクトが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このダクトは、外筒の外周に設けられたシリンダにより可動筒を前進及び後退させることができるようになっている。
特開平10−160072号公報
しかしながら、上記のような特許文献1に記載の空調ダクトでは、シリンダに対応させてダクト周りの構造を調整する必要があり施工が困難になるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、可動床の昇降する領域のあるホールなどであっても、簡易な構成により迅速かつ容易に設置することができ、同一空間に複数の空調方式を導入する必要がなく省エネルギー化に貢献できる空調ダクト及び空調ダクトシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明に係る空調ダクトは、固定された固定客席床と、前記固定客席床の隣接領域であって前記固定客席床に略面一な上昇位置と、前記上昇位置の下方の下降位置との間で移動可能な可動客席床とを備えるホールの床下に設置され、前記固定客席床と可動客席床からなる客先空間を空調するための空調ダクトシステムに用いられる空調ダクトであって、内部に空気を流通させる円筒状の本体筒部と、前記本体筒部の先端にスライド可能に嵌合された円筒状の先端筒部と、前記先端筒部の先端縁部に設けられた弾性材料からなる先端気密部材と、前記本体筒部の内側に設けられ、前記先端筒部を本体筒部から出没可能にスライドさせる駆動手段と、を備えたダクト部を有することを特徴とする。
本発明に係る空調ダクトは、固定された固定客席床と、前記固定客席床の隣接領域であって前記固定客席床に略面一な上昇位置と、前記上昇位置の下方の下降位置との間で移動可能な可動客席床とを備えるホールの床下に設置され、前記固定客席床と可動客席床からなる客先空間を空調するための空調ダクトシステムに用いられる空調ダクトであって、内部に空気を流通させる円筒状の本体筒部と、前記本体筒部の先端にスライド可能に嵌合された円筒状の先端筒部と、前記先端筒部の先端縁部に設けられた弾性材料からなる先端気密部材と、前記本体筒部の内側に設けられ、前記先端筒部を本体筒部から出没可能にスライドさせる駆動手段と、を備えたダクト部を有することを特徴とする。
この発明に係る空調ダクトにおいては、先端筒部が本体筒部に嵌合されて、本体筒部に対してスライドする。そして、先端筒部を前方に移動させると、先端筒部の前方に配された部材に先端気密部材が当接し、先端筒部内が気密される。
これにより、必要に応じてダクト部を伸縮させることができ、ダクト部を一体的に敷設することができない領域であっても、空調用の空気を送り込むことができる。
また、駆動手段が本体筒部の内側に設けられているので、施工時に邪魔になることもなく、駆動手段に合わせてダクト周りの構造を変更する必要もない。さらに、本体筒部及び先端筒部が円筒状であることから、通常の丸ダクトとして施工することができる。
また、先端気密部材が設けられていることから、先端筒部を当接させるだけで、迅速かつ容易に先端筒部内を気密することができる。
これにより、必要に応じてダクト部を伸縮させることができ、ダクト部を一体的に敷設することができない領域であっても、空調用の空気を送り込むことができる。
また、駆動手段が本体筒部の内側に設けられているので、施工時に邪魔になることもなく、駆動手段に合わせてダクト周りの構造を変更する必要もない。さらに、本体筒部及び先端筒部が円筒状であることから、通常の丸ダクトとして施工することができる。
また、先端気密部材が設けられていることから、先端筒部を当接させるだけで、迅速かつ容易に先端筒部内を気密することができる。
また、本発明に係る空調ダクトは、前記駆動手段が、ガス圧により伸縮するシリンダであることを特徴とする。
また、本発明に係る空調ダクトは、前記先端筒部の外周面と、前記本体筒部の内周面との間に、前記先端筒部と前記本体筒部との間の気密状態を保持する周面用気密部材が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る空調ダクトは、前記先端筒部の外周面と、前記本体筒部の内周面との間に、前記先端筒部と前記本体筒部との間の気密状態を保持する周面用気密部材が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る空調ダクトシステムは、ホールの床下に設けられる空調ダクトシステムであって、前記ホールには、客席が設置されて固定された固定客席床と、前記固定客席床の隣接領域であって前記固定客席床に略面一な上昇位置と、前記上昇位置の下方の下降位置との間で昇降可能に可動床と、客席が設置されるとともに、前記可動床の床面に載せられて前記上昇位置と前記下降位置との間で昇降可能に、かつ、前記下降位置と、前記固定客席床側の床下の床下位置との間で水平移動可能に、可動客席床とが設けられており、前記固定客席床の床下には、前記固定客席床の客席に設けられた流入口に連通し、前記隣接領域側に向けられた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空調ダクトが設けられ、前記可動客席床の床下には、前記可動客席床の客席に設けられた流入口に連通し、前記可動客席床が前記上昇位置に配された状態で、前記空調ダクトと同軸上に配されて、前記固定客席床側に開口端が向けられる可動側ダクト部が設けられていることを特徴とする。
この発明に係る空調ダクトシステムにおいては、可動客席床が上昇位置に配されると、可動側ダクト部と空調ダクトとが同軸上に配されて、可動側ダクト部の開口端が固定客席床側に向けられる。この状態で、空調ダクトを伸ばすと、可動側ダクト部と空調ダクトとが連通する。また、可動側ダクト部と空調ダクトとが連通した状態で、空調ダクトを縮めると、可動側ダクト部と空調ダクトとの連通状態が解除される。
これにより、本体筒部を一体的に敷設することができない領域であっても、必要に応じて、ダクトを延ばすことができ、座席空調システムを利用することができる。
また、駆動手段が本体筒部の内側に設けられているので、施工時に邪魔になることもなく、駆動手段に合わせてダクト周りの構造を変更する必要もない。さらに、本体筒部及び先端筒部が円筒状であることから、通常の丸ダクトとして施工することができる。
また、先端気密部材が設けられていることから、先端筒部を当接させるだけで、迅速かつ容易に先端筒部内を気密することができる。
これにより、本体筒部を一体的に敷設することができない領域であっても、必要に応じて、ダクトを延ばすことができ、座席空調システムを利用することができる。
また、駆動手段が本体筒部の内側に設けられているので、施工時に邪魔になることもなく、駆動手段に合わせてダクト周りの構造を変更する必要もない。さらに、本体筒部及び先端筒部が円筒状であることから、通常の丸ダクトとして施工することができる。
また、先端気密部材が設けられていることから、先端筒部を当接させるだけで、迅速かつ容易に先端筒部内を気密することができる。
本発明によれば、駆動手段が本体筒部の内側に設けられているので、施工時に邪魔になることもなく、駆動手段に合わせてダクト周りの構造を変更する必要もないことから、可動床の昇降する領域のあるホールなどであっても、簡易な構成により迅速かつ容易に設置することができ、同一空間に複数の空調方式を導入する必要がなく省エネルギー化に貢献できる。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態における空調ダクトシステム1について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態としての空調ダクトシステム1を示したものである。
空調ダクトシステム1は、オペラなどが演じられるホール2の床下に設置されるものである。
そこで、まず、ホール2について説明する。
ホール2は、役者などが演じる舞台であるステージ5と、客席空間6とを備えている。
客席空間6には、客席8が設置されて固定された固定客席床9と、客席11が設置されて移動可能な可動客席床12と、昇降可能なオーケストラピット(可動床)15とが設けられている。
以下、本発明の実施形態における空調ダクトシステム1について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態としての空調ダクトシステム1を示したものである。
空調ダクトシステム1は、オペラなどが演じられるホール2の床下に設置されるものである。
そこで、まず、ホール2について説明する。
ホール2は、役者などが演じる舞台であるステージ5と、客席空間6とを備えている。
客席空間6には、客席8が設置されて固定された固定客席床9と、客席11が設置されて移動可能な可動客席床12と、昇降可能なオーケストラピット(可動床)15とが設けられている。
固定客席床9の客席8には、背もたれの上端と、客席の足元に相当する部分とに空気の流出入口(不図示)が設けられている。
オーケストラピット15は、オペラなどが演じられるとき、ステージ5上の演技に合わせてオーケストラが音楽を演奏するためのエリアとなるものである。このオーケストラピット15は、固定客席床9に隣接した隣接領域A、すなわち固定客席床9とステージ5との間の領域であって、固定客席床9と面一な上昇位置P1と、上昇位置P1の下方の領域である下降位置P2との間で、昇降可能に構成されている。
オーケストラピット15は、オペラなどが演じられるとき、ステージ5上の演技に合わせてオーケストラが音楽を演奏するためのエリアとなるものである。このオーケストラピット15は、固定客席床9に隣接した隣接領域A、すなわち固定客席床9とステージ5との間の領域であって、固定客席床9と面一な上昇位置P1と、上昇位置P1の下方の領域である下降位置P2との間で、昇降可能に構成されている。
また、可動客席床12は、オーケストラピット15の床面に載せられることにより、オーケストラピット15を介して、上昇位置P1と下降位置P2との間で昇降可能に設けられている。さらに、可動客席床12は、図2に示すように、下降位置P2に配された状態で、下降位置P2と、固定客席床9の床下の領域である床下位置P3との間で、水平移動可能に構成されている。
このような構成のもと、図1に示すように、オーケストラピット15上に可動客席床12を載せて、可動客席床12を上昇位置P1に配すると、固定客席床9から可動客席床12まで、客席空間6の全面にわたって、客席8,11が設けられるようになっている。
一方、図3に示すように、可動客席床12を、上昇位置P1から下降位置P2を介して床下位置P3に配した状態で、オーケストラピット15を上昇させると、オーケストラピット15が演奏位置P4に配されるようになっている。そして、オーケストラピット15が演奏位置P4に配されると、オーケストラピット15上において、オーケストラなどが演奏するための空間が客席8の前方に設けられるようになっている。
一方、図3に示すように、可動客席床12を、上昇位置P1から下降位置P2を介して床下位置P3に配した状態で、オーケストラピット15を上昇させると、オーケストラピット15が演奏位置P4に配されるようになっている。そして、オーケストラピット15が演奏位置P4に配されると、オーケストラピット15上において、オーケストラなどが演奏するための空間が客席8の前方に設けられるようになっている。
次いで、本実施形態における空調ダクトシステム1の空調ダクトについて説明する。
図4は、本実施形態における空調ダクトを示すものである。
空調ダクト20は、ステージ5と固定客席床9との配置方向(ホール2の前後方向)に向けて、固定客席床9の床下に、ホール2の左右方向に複数敷設されるものである。
なお、それら複数の空調ダクト20は、すべて同一の構成であり、ここでは一つの空調ダクト20について説明する。
図4は、本実施形態における空調ダクトを示すものである。
空調ダクト20は、ステージ5と固定客席床9との配置方向(ホール2の前後方向)に向けて、固定客席床9の床下に、ホール2の左右方向に複数敷設されるものである。
なお、それら複数の空調ダクト20は、すべて同一の構成であり、ここでは一つの空調ダクト20について説明する。
空調ダクト20は、円筒状に延びるダクト部21を空調ダクト20の隣接領域A側端部に備えている。
ダクト部21は、その内部に空調用の空気が流通するようになっており、固定客席床9のそれぞれの客席8に設けられた流入口に連通している。
また、ダクト部21は、円筒状に延びる大径の本体筒部22と、同じく円筒状に延び、本体筒部22よりも細径の先端筒部23とを備えている。
本体筒部22は、鉄などの金属部材が切削加工により形成されたものである。そして、本体筒部22の外周面には、耐食性向上のために電界ニッケルめっきが施されている。また、本体筒部22の基端部には、不図示の空調機に連結された接続ダクト28が接続されている。
ダクト部21は、その内部に空調用の空気が流通するようになっており、固定客席床9のそれぞれの客席8に設けられた流入口に連通している。
また、ダクト部21は、円筒状に延びる大径の本体筒部22と、同じく円筒状に延び、本体筒部22よりも細径の先端筒部23とを備えている。
本体筒部22は、鉄などの金属部材が切削加工により形成されたものである。そして、本体筒部22の外周面には、耐食性向上のために電界ニッケルめっきが施されている。また、本体筒部22の基端部には、不図示の空調機に連結された接続ダクト28が接続されている。
本体筒部22の先端側の開口端には、先端筒部23の基端部が嵌合されている。これにより、先端筒部23は、本体筒部22の先端部にスライド可能に連結されている。すなわち、先端筒部23は、本体筒部22の先端から出没可能に連結されている。さらに換言すれば、ダクト部21は全体として伸縮可能に構成されている。
先端筒部23の外周面には、研磨処理が施され、シリコングリスが塗布されている。これにより、先端筒部23の外周面と本体筒部22の内周面との間の摩擦が軽減されて、先端筒部23のスライド動作がスムーズに行われるようになっている。
また、先端筒部23の基端側の開口端の縁部には、図5に示すように、先端筒部23の径方向内方の全周にわたって延びる円環状の基端内方レール30が設けられ、先端筒部23の外側には、基端内方レール30の内径部分から先端筒部23の径方向外方に向け、全周にわたって先端筒部23の外径よりも突出した状態で延びる円環状の基端外方レール31がネジ止めにて固定されている。また、先端筒部23の外周面には、基端外方レール31から先端筒部23の先端側に所定の間隔を空けて基端外方レール31と略同一の外径まで延びた外周レール32を設け、基端外方レール31と外周レール32とによって溝35を形成している。なお、基端外方レール31と外周レール32の外径は、本体筒部22の内径よりも小さく設定されている。
先端筒部23の外周面には、研磨処理が施され、シリコングリスが塗布されている。これにより、先端筒部23の外周面と本体筒部22の内周面との間の摩擦が軽減されて、先端筒部23のスライド動作がスムーズに行われるようになっている。
また、先端筒部23の基端側の開口端の縁部には、図5に示すように、先端筒部23の径方向内方の全周にわたって延びる円環状の基端内方レール30が設けられ、先端筒部23の外側には、基端内方レール30の内径部分から先端筒部23の径方向外方に向け、全周にわたって先端筒部23の外径よりも突出した状態で延びる円環状の基端外方レール31がネジ止めにて固定されている。また、先端筒部23の外周面には、基端外方レール31から先端筒部23の先端側に所定の間隔を空けて基端外方レール31と略同一の外径まで延びた外周レール32を設け、基端外方レール31と外周レール32とによって溝35を形成している。なお、基端外方レール31と外周レール32の外径は、本体筒部22の内径よりも小さく設定されている。
さらに、溝35内には、本体筒部22と先端筒部23との間の気密を保つため、弾性材料からなる周面用気密部材27が密着した状態で設けられている。周面用気密部材27の外径寸法は、基端外方レール31及び外周レール32の外径寸法よりも大きく設定されており、基端外方レール31及び外周レール32の外周端から外方に突出している。このため、本体筒部22の内周面には、周面用気密部材27の外周端のみが本体筒部22に当接した状態となるので、先端筒部23をスライドさせて本体筒部22から出没させる際に、先端筒部23と本体筒部22との間の気密状態を保持することができる。なお、周面用気密部材27には、例えばGLYパッキンなどが利用される。
また、図4に示すように、先端筒部23の先端側の開口端には、その縁部の全周にわたって延びる先端気密部材24が設けられている。先端気密部材24は、弾性材料からなるものである。
また、先端筒部23は、本体筒部22の内部に設けられたエアシリンダ(駆動手段)37に連結されている。
エアシリンダ37は、本体筒部22内部の中心部に固定されている。また、エアシリンダ37は、シリンダ本体39と、このシリンダ本体39内に挿入されてシリンダ本体39の長さ方向にスライド可能なロッド軸38とを備えている。シリンダ本体39及びロッド軸38は、本体筒部22の長さ方向に向けられており、ロッド軸38の先端部には先端筒部23が取り付けられている。
なお、ロッド軸38のストロークは、ロッド軸38本体の最大ストローク内に設定されている。
シリンダ本体39には、ロッド軸38を先方に向けて移動させるための圧縮ガスを流入させる作動流入口41と、ロッド軸38を後方に復帰させるための圧縮ガスを流入させる復帰用流入口42とが形成されている。
エアシリンダ37は、本体筒部22内部の中心部に固定されている。また、エアシリンダ37は、シリンダ本体39と、このシリンダ本体39内に挿入されてシリンダ本体39の長さ方向にスライド可能なロッド軸38とを備えている。シリンダ本体39及びロッド軸38は、本体筒部22の長さ方向に向けられており、ロッド軸38の先端部には先端筒部23が取り付けられている。
なお、ロッド軸38のストロークは、ロッド軸38本体の最大ストローク内に設定されている。
シリンダ本体39には、ロッド軸38を先方に向けて移動させるための圧縮ガスを流入させる作動流入口41と、ロッド軸38を後方に復帰させるための圧縮ガスを流入させる復帰用流入口42とが形成されている。
また、シリンダ本体39内には、ロッド軸38が復帰したときにオンとなる有接点のオートスイッチ43が設けられている。オートスイッチ43は、ロッド軸38が最深部に配されたときに、ロッド軸38の基端部に設けられた磁性体(不図示)の磁力によりオンされ、ロッド軸38が先端に移動して磁性体が離れると、オフされるようになっている。オートスイッチ43がオンされると、インジケータランプ(不図示)などが点灯し、ダクト部21の復帰状態を確認できるようになっている。
さらに、エアシリンダ37は、エア供給機45に連結されている。
エア供給機45は、ホール2の所定の作業室などに設けられるものである。
このエア供給機45は、窒素などの圧縮ガスが充填された一対のガスボンベ46を備えている。
それぞれのガスボンベ46は、供給管48及び開閉部47を介して、ガス圧を調整する圧力調整機50に連結されている。
エア供給機45は、ホール2の所定の作業室などに設けられるものである。
このエア供給機45は、窒素などの圧縮ガスが充填された一対のガスボンベ46を備えている。
それぞれのガスボンベ46は、供給管48及び開閉部47を介して、ガス圧を調整する圧力調整機50に連結されている。
圧力調整機50の排出圧力は、0.4MPaから0.6MPaに設定されている。また、圧力調整機50は、供給管48を介して、ソレノイドを有する電磁弁51に連結されている。電磁弁51には、作動用出力ポート54と復帰用出力ポート55とが設けられている。作動用出力ポート54及び復帰用出力ポート55は、電磁弁51の入力ポート57に択一的に連通するようになっている。
また、電磁弁51には、ソレノイドに通電する電源回路56が接続されている。そして、電源回路56によりソレノイドへの通電のオン・オフを切り替えることにより、入力ポートに連通する出力ポートを、作動用出力ポート54又は復帰用出力ポート55のいずれか一方に切り替えるようになっている。
また、電磁弁51には、ソレノイドに通電する電源回路56が接続されている。そして、電源回路56によりソレノイドへの通電のオン・オフを切り替えることにより、入力ポートに連通する出力ポートを、作動用出力ポート54又は復帰用出力ポート55のいずれか一方に切り替えるようになっている。
作動用出力ポート54は、供給管48a及び本体筒部22の連通部52aを介して、エアシリンダ37の作動流入口41に連通されている。また、復帰用出力ポート55は、供給管48b及び連通部52bを介して、エアシリンダ37の復帰用流入口42に連通されている。
作動用出力ポート54と作動流入口41とを連通する供給管48aには、連結部60が設けられており、連結部60には、手動で空気を送り込むための空気入れ61が、供給管48cを介して連結されている。これにより、作動用出力ポート54から排出された窒素ガスだけでなく、空気入れ61によって送り込まれた空気も、供給管48c,48aを介して作動流入口41に送られるようになっている。
なお、作動用出力ポート54及び復帰用出力ポート55に連結される供給管48a,48bには、分岐部62が設けられており、この分岐部62によって分岐された分だけ、他の空調ダクトにも同時に窒素ガスを供給することができるようになっている。
作動用出力ポート54と作動流入口41とを連通する供給管48aには、連結部60が設けられており、連結部60には、手動で空気を送り込むための空気入れ61が、供給管48cを介して連結されている。これにより、作動用出力ポート54から排出された窒素ガスだけでなく、空気入れ61によって送り込まれた空気も、供給管48c,48aを介して作動流入口41に送られるようになっている。
なお、作動用出力ポート54及び復帰用出力ポート55に連結される供給管48a,48bには、分岐部62が設けられており、この分岐部62によって分岐された分だけ、他の空調ダクトにも同時に窒素ガスを供給することができるようになっている。
このような構成のもと、エア供給機45から作動用の圧縮ガス又は復帰用の圧縮ガスを、供給管48a又は供給管48bを介してシリンダ本体39内に送り込むことにより、ロッド軸38を介して、先端筒部23が、本体筒部22の長さ方向にスライドするようになっている。すなわち、エア供給機45によって遠隔操作することにより、ダクト部21を伸縮させることができるようになっている。換言すれば、遠隔操作することにより、本体筒部22の先端から、先端筒部23を出没させることができるようになっている。
このような空調ダクト20は、図6に示すように、固定客席床9の床下に固定されている。すなわち、固定客席床9の床下のコンクリート梁71には、横断面円形のスリーブ68が水平方向に向けて形成されており、このスリーブ68を空調ダクト20が貫通している。そして、空調ダクト20のうち、スリーブ68の前側は、Uバンド69によって支持、固定されており、スリーブ68の後ろ側は、天吊金具70によって吊り込み固定されている。
また、本実施形態においては、図1に示すように、可動客席床12の床下に、筒状の可動側ダクト部65が敷設されている。すなわち、可動側ダクト部65は、可動客席床12の床下に固定されている。可動側ダクト部65は、その内部に空調用の空気を流通させるようになっており、可動客席床12のそれぞれの客席11に設けられた流入口に連通している。また、可動側ダクト部65の先端側の開口端には、不図示の蓋部が設けられており、可動側ダクト部65の先端部の気密状態が保持されている。一方、可動側ダクト部65の基端側は、開口端とされている。
また、可動側ダクト部65は、ホール2の前後方向に延ばされており、可動側ダクト部65の基端側の開口端は、固定客席床9の後方に向けられている。すなわち、可動側ダクト部65は、可動客席床12が上昇位置P1に配された状態で、空調ダクト20と同一軸線上に配され、さらに、可動側ダクト部65の基端側の開口端と、空調ダクト20の先端側の開口端とが接近して対向配置されるようになっている。
また、可動側ダクト部65は、ホール2の前後方向に延ばされており、可動側ダクト部65の基端側の開口端は、固定客席床9の後方に向けられている。すなわち、可動側ダクト部65は、可動客席床12が上昇位置P1に配された状態で、空調ダクト20と同一軸線上に配され、さらに、可動側ダクト部65の基端側の開口端と、空調ダクト20の先端側の開口端とが接近して対向配置されるようになっている。
次に、このように構成された本実施形態における空調ダクトシステム1の動作について説明する。なお、図3に示すように、オーケストラピット15は演奏位置P4に配され、可動客席床12は床下位置P3に配されているものとする。また、先端筒部23は本体筒部22内に復帰された復帰状態にあるものとする。
この状態では、固定客席床9の前方に空間が設けられていることから、オーケストラピット15の床面でオーケストラなどが音楽を演奏することができる。なお、空調ダクト20を介して空調空気を流すことにより、空調空気が空調ダクト20の先端からオーケストラピット15上に吹き出される。これにより、複数の空調方式を導入することなく、オーケストラが演奏しているときにもオーケストラピット15上を空調することができ、空調の省エネルギー化に貢献できる。
この状態では、固定客席床9の前方に空間が設けられていることから、オーケストラピット15の床面でオーケストラなどが音楽を演奏することができる。なお、空調ダクト20を介して空調空気を流すことにより、空調空気が空調ダクト20の先端からオーケストラピット15上に吹き出される。これにより、複数の空調方式を導入することなく、オーケストラが演奏しているときにもオーケストラピット15上を空調することができ、空調の省エネルギー化に貢献できる。
この状態から、隣接領域Aに客席を配する場合には、以下のように動作させる。
まず、図2に示すように、オーケストラピット15を上昇位置P1から下降位置P2に移動させる。そして、可動客席床12を水平方向の前方に移動させて、オーケストラピット15の床面に載せる。これにより、可動客席床12は下降位置P2に配される。
それから、オーケストラピット15を上昇させて、可動客席床12を上昇位置P1に配する。これにより、隣接領域Aに可動客席床12の客席11が配される。
まず、図2に示すように、オーケストラピット15を上昇位置P1から下降位置P2に移動させる。そして、可動客席床12を水平方向の前方に移動させて、オーケストラピット15の床面に載せる。これにより、可動客席床12は下降位置P2に配される。
それから、オーケストラピット15を上昇させて、可動客席床12を上昇位置P1に配する。これにより、隣接領域Aに可動客席床12の客席11が配される。
そして、以下のようにして、空調ダクト20と可動側ダクト部65とを連結する。
可動客席床12が上昇位置P1に配されると、空調ダクト20と可動側ダクト部65とが同軸上に配され、かつ、空調ダクト20の先端側の開口端と、可動側ダクト部65の基端側の開口端とが接近して対向配置された状態になる。
この状態から、図4に示すエア供給機45を駆動して、不図示のスイッチにより電源回路56をオンする。すると、電源回路56から電磁弁51のソレノイドに通電され、これにより入力ポート57と作動用出力ポート54とが連通する。
可動客席床12が上昇位置P1に配されると、空調ダクト20と可動側ダクト部65とが同軸上に配され、かつ、空調ダクト20の先端側の開口端と、可動側ダクト部65の基端側の開口端とが接近して対向配置された状態になる。
この状態から、図4に示すエア供給機45を駆動して、不図示のスイッチにより電源回路56をオンする。すると、電源回路56から電磁弁51のソレノイドに通電され、これにより入力ポート57と作動用出力ポート54とが連通する。
この状態で、エア供給機45に設けられた不図示の操作部を操作して、いずれか一方の開閉部47を開ける。これにより、ガスボンベ46から供給管48を介して圧縮ガスが圧力調整機50に送られる。
そして、圧力調整機50にてあらかじめ設定された0.4MPaから0.6MPaの圧力で、圧縮ガスが排出される。この排出された圧縮ガスは、供給管48及び入力ポート57を介して電磁弁51に流入する。さらに、この圧縮ガスは、作動用出力ポート54から排出されて、供給管48a、連通部52a及び作動流入口41を介して、エアシリンダ37のシリンダ本体39内に送り込まれる。
そして、圧力調整機50にてあらかじめ設定された0.4MPaから0.6MPaの圧力で、圧縮ガスが排出される。この排出された圧縮ガスは、供給管48及び入力ポート57を介して電磁弁51に流入する。さらに、この圧縮ガスは、作動用出力ポート54から排出されて、供給管48a、連通部52a及び作動流入口41を介して、エアシリンダ37のシリンダ本体39内に送り込まれる。
そのため、ロッド軸38が前方にスライドし、これにより、ロッド軸38に取り付けられた先端筒部23も前方にスライドする。このとき、先端筒部23は、周面用気密部材27によって、先端筒部23と本体筒部22との気密状態を保持しながらスライドする。
これにより、先端筒部23は、本体筒部22の先端から突出していく。そして、先端筒部23の先端側の開口端と、可動側ダクト部65の基端側の開口端とが近接して対向配置されていることから、先端筒部23が、本体筒部22の先端から突出していくと、先端筒部23の先端に設けられた先端気密部材24が、あるタイミングで可動側ダクト部65の基端部に当接する。そして、さらに先端筒部23を突出させていくと、可動側ダクト部65と先端筒部23とによって、先端気密部材24が圧縮されていく。
これにより、先端筒部23は、本体筒部22の先端から突出していく。そして、先端筒部23の先端側の開口端と、可動側ダクト部65の基端側の開口端とが近接して対向配置されていることから、先端筒部23が、本体筒部22の先端から突出していくと、先端筒部23の先端に設けられた先端気密部材24が、あるタイミングで可動側ダクト部65の基端部に当接する。そして、さらに先端筒部23を突出させていくと、可動側ダクト部65と先端筒部23とによって、先端気密部材24が圧縮されていく。
そこで、所定の位置で、開閉部47を閉じて先端筒部23の移動を止める。このとき、先端気密部材24が可動側ダクト部65と先端筒部23とに挟まれて圧縮させられていることから、先端気密部材24の弾性力により、可動側ダクト部65と先端筒部23とが気密状態に連通する。
これにより、空調ダクト20と可動側ダクト部65とが気密状態に連通する。そのため、空調ダクト20に空調用の空気を送り込むと、空調ダクト20を介して、固定客席床9に設置された複数の客席8に、空調用の空気が送り込まれる。また、空調ダクト20及び可動側ダクト部65を介して、可動客席床12に設置された複数の客席11にも、空調用の空気が送り込まれる。そのため、客席空間6の全体にわたって、座席空調システムが利用される。
これにより、空調ダクト20と可動側ダクト部65とが気密状態に連通する。そのため、空調ダクト20に空調用の空気を送り込むと、空調ダクト20を介して、固定客席床9に設置された複数の客席8に、空調用の空気が送り込まれる。また、空調ダクト20及び可動側ダクト部65を介して、可動客席床12に設置された複数の客席11にも、空調用の空気が送り込まれる。そのため、客席空間6の全体にわたって、座席空調システムが利用される。
なお、エア供給機45を駆動できない場合や、緊急時には、空気入れ61から供給管48を介して手動で空気を送り込み、この空気を作動流入口41を介してシリンダ本体39内に送り込む。これにより、手動で先端筒部23をスライドさせることができる。
なお、空気入れ61を供給管48bに接続すれば、手動で先端筒部23を復帰させることができる。
なお、空気入れ61を供給管48bに接続すれば、手動で先端筒部23を復帰させることができる。
一方、上記のように、空調ダクト20と可動側ダクト部65とが連通した状態から、オーケストラピット15を上昇位置P1に配するには、以下のように動作させる。
まず、エア供給機45の電源回路56をオフにする。すると、電磁弁51の出力ポートが切り替えられ、入力ポート57と復帰用出力ポート55とが連通する。そして、上記と同様に、開閉部47を開くと、ガスボンベ46から、供給管48,48b,連通部52b及び復帰用流入口42を介して、圧縮ガスがシリンダ本体39内に送り込まれる。これにより、ロッド軸38を介して、先端筒部23が、本体筒部22の基端側にスライドする。すなわち、先端筒部23は、本体筒部22に没する方向に後方に移動する。
まず、エア供給機45の電源回路56をオフにする。すると、電磁弁51の出力ポートが切り替えられ、入力ポート57と復帰用出力ポート55とが連通する。そして、上記と同様に、開閉部47を開くと、ガスボンベ46から、供給管48,48b,連通部52b及び復帰用流入口42を介して、圧縮ガスがシリンダ本体39内に送り込まれる。これにより、ロッド軸38を介して、先端筒部23が、本体筒部22の基端側にスライドする。すなわち、先端筒部23は、本体筒部22に没する方向に後方に移動する。
これにより、空調ダクト20と可動側ダクト部65との連通状態が解除される。そして、先端筒部23が本体筒部22内に最深部まで没した状態で、開閉部47を閉じて先端筒部23の移動を止める。このとき、エアシリンダ37に設けられたオートスイッチ43が、ロッド軸38に設けられた磁性体の磁力によりオンされ、インジケータランプが点灯する。
次いで、図2に示すように、オーケストラピット15を下降させて、可動客席床12を床下位置P3に配する。そして、図3に示すように、オーケストラピット15を上昇させて演奏位置P4に配する。このとき、先端筒部23は塞がれることはない。これにより、空調ダクト20内に空調用の空気を送り込むことにより、固定客席床9の座席空間6において座席空調システムが利用される一方、オーケストラ演奏時のオーケストラピット15にも空調を供給することができる。
次いで、図2に示すように、オーケストラピット15を下降させて、可動客席床12を床下位置P3に配する。そして、図3に示すように、オーケストラピット15を上昇させて演奏位置P4に配する。このとき、先端筒部23は塞がれることはない。これにより、空調ダクト20内に空調用の空気を送り込むことにより、固定客席床9の座席空間6において座席空調システムが利用される一方、オーケストラ演奏時のオーケストラピット15にも空調を供給することができる。
以上より、本実施形態における空調ダクト20によれば、必要に応じてダクト部21を伸縮させることができることから、オーケストラピット15が昇降するような領域、すなわち固定客席床9の床下などの固定領域からダクト部21を一体的に敷設することができない領域であっても、迅速かつ容易に空調用の空気を送り込むことができる。
また、先端筒部23が本体筒部22にスライド可能に嵌合されていることから、先端筒部23を本体筒部22から出没させることができ、ダクト部21を確実に伸縮させることができる。
また、先端筒部23が本体筒部22にスライド可能に嵌合されていることから、先端筒部23を本体筒部22から出没させることができ、ダクト部21を確実に伸縮させることができる。
また、先端筒部23をエアシリンダ37に取り付けていることから、簡単かつ確実に先端筒部23をスライドさせることができる。
さらに、エアシリンダ37が本体筒部22の内部に固定されていることから、空調ダクト20全体の大型化を防止することができるだけでなく、エアシリンダ37が邪魔にならず空調ダクト20の設置を容易にすることができる。その上、空調ダクト20が円筒状に形成されていることから、通常の丸ダクトとして施工することができ、より迅速かつ容易に設置することができる。
また、周面用気密部材27が設けられていることから、先端筒部23と本体筒部22との間の気密状態を確実に保持することができる。さらに、先端筒部23をスライドさせても、スライド位置の基端から先端にわたってすべてのスライド位置で、先端筒部23と本体筒部22との間の気密状態を確実に保持することができる。そのため、ダクト部21と可動側ダクト部65が対向配置されるときの間隔寸法を、先端筒部23のストローク内で自由に設定することができ、また間隔寸法の誤差を吸収することができる。
さらに、エアシリンダ37が本体筒部22の内部に固定されていることから、空調ダクト20全体の大型化を防止することができるだけでなく、エアシリンダ37が邪魔にならず空調ダクト20の設置を容易にすることができる。その上、空調ダクト20が円筒状に形成されていることから、通常の丸ダクトとして施工することができ、より迅速かつ容易に設置することができる。
また、周面用気密部材27が設けられていることから、先端筒部23と本体筒部22との間の気密状態を確実に保持することができる。さらに、先端筒部23をスライドさせても、スライド位置の基端から先端にわたってすべてのスライド位置で、先端筒部23と本体筒部22との間の気密状態を確実に保持することができる。そのため、ダクト部21と可動側ダクト部65が対向配置されるときの間隔寸法を、先端筒部23のストローク内で自由に設定することができ、また間隔寸法の誤差を吸収することができる。
また、先端気密部材24が設けられていることから、先端筒部23を延ばして、その前方に配されるものに先端気密部材24を当接させるだけで、迅速かつ容易に気密状態を保持することができる。そのため、ダクト部21の気密作業や連結作業などを不要とすることができる。特に、ホール2などの床下に設置した場合、床下における作業を不要にすることができる。
また、エア供給機45にガスボンベ46が一対設けられていることから、いずれか一つを使い切ってしまっても、他のガスボンベ46で代替操作ができ、利便性を向上させることができる。なお、ガスボンベ46は、一対に限ることはなく、その設置数は単数・複数など適宜変更可能である。
また、エアシリンダ37の駆動流体として、窒素を使用しているため、圧縮ガスが外部に漏れても環境に影響を与えない。
さらに、エア供給機45は、床下とは別の作業室などに設置されるため、遠隔操作によってダクト部21を容易に伸縮させることができる。そのため、床下などの作業を不要にすることができる。
また、エアシリンダ37の駆動流体として、窒素を使用しているため、圧縮ガスが外部に漏れても環境に影響を与えない。
さらに、エア供給機45は、床下とは別の作業室などに設置されるため、遠隔操作によってダクト部21を容易に伸縮させることができる。そのため、床下などの作業を不要にすることができる。
また、空気入れ61を操作することにより、手動による遠隔操作によって、ダクト部21を伸縮させることができる。そのため、緊急時などにおいても、ダクト部21を確実に伸縮させることができる。
また、シリンダ本体39内に、オートスイッチ43が設けられていることから、遠方でダクト部21の状態を確認した上で、可動客席床12などの移動操作を行うことができる。
また、シリンダ本体39内に、オートスイッチ43が設けられていることから、遠方でダクト部21の状態を確認した上で、可動客席床12などの移動操作を行うことができる。
また、本実施形態における空調ダクトシステム1によれば、上記と同様の効果を奏することができるだけでなく、オーケストラピット15などが設けられる領域であっても、座席空調システムを利用することができる。そのため、ホール2全体の空調方式を一つに統一することができ、大幅な省エネルギー化を図ることができる。
なお、エア供給機45の開閉部47を操作するスイッチをエア供給機45に設けるとしたが、これに限ることはなく、有線や無線のリモコンなどにより、開閉部47を操作するようにしてもよい。これにより、作業場所を問わずに、例えば固定客席床9や可動客席床12を見ながら、ダクト部21を伸縮させることができる。
また、エア供給機45とオーケストラピット15の動作システムとのインターロックをとることにより、誤動作を確実に防止することができる。
さらに、シリンダ本体39内に有接点のオートスイッチ43を設けるとしたが、これに限ることはなく、種々の検出部を設けることができる。例えば、無接点の磁力センサなどでもよい。また、オートスイッチ43によって、インジケータランプを点灯させるとしたが、これに限ることはなく、種々の表示部を設けることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
また、エア供給機45とオーケストラピット15の動作システムとのインターロックをとることにより、誤動作を確実に防止することができる。
さらに、シリンダ本体39内に有接点のオートスイッチ43を設けるとしたが、これに限ることはなく、種々の検出部を設けることができる。例えば、無接点の磁力センサなどでもよい。また、オートスイッチ43によって、インジケータランプを点灯させるとしたが、これに限ることはなく、種々の表示部を設けることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
1 空調ダクトシステム
2 ホール
8,11 客席
9 固定客席床
12 可動客席床
15 オーケストラピット(可動床)
20 空調ダクト
21 ダクト部
22 本体筒部
23 先端筒部
24 先端気密部材
27 周面用気密部材
37 エアシリンダ(駆動手段)
65 可動側ダクト部
A 隣接領域
P1 上昇位置
P2 下降位置
P3 床下位置
2 ホール
8,11 客席
9 固定客席床
12 可動客席床
15 オーケストラピット(可動床)
20 空調ダクト
21 ダクト部
22 本体筒部
23 先端筒部
24 先端気密部材
27 周面用気密部材
37 エアシリンダ(駆動手段)
65 可動側ダクト部
A 隣接領域
P1 上昇位置
P2 下降位置
P3 床下位置
Claims (4)
- 固定された固定客席床と、前記固定客席床の隣接領域であって前記固定客席床に略面一な上昇位置と、前記上昇位置の下方の下降位置との間で移動可能な可動客席床とを備えるホールの床下に設置され、前記固定客席床と可動客席床からなる客先空間を空調するための空調ダクトシステムに用いられる空調ダクトであって、
内部に空気を流通させる円筒状の本体筒部と、
前記本体筒部の先端にスライド可能に嵌合された円筒状の先端筒部と、
前記先端筒部の先端縁部に設けられた弾性材料からなる先端気密部材と、
前記本体筒部の内側に設けられ、前記先端筒部を本体筒部から出没可能にスライドさせる駆動手段と、
を備えたダクト部を有することを特徴とする空調ダクト。 - 前記駆動手段は、ガス圧により伸縮するシリンダであることを特徴とする請求項1に記載の空調ダクト。
- 前記先端筒部の外周面と、前記本体筒部の内周面との間に、前記先端筒部と前記本体筒部との間の気密状態を保持する周面用気密部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空調ダクト。
- ホールの床下に設けられる空調ダクトシステムであって、
前記ホールには、
客席が設置されて固定された固定客席床と、
前記固定客席床の隣接領域であって前記固定客席床に略面一な上昇位置と、前記上昇位置の下方の下降位置との間で昇降可能に可動床と、
客席が設置されるとともに、前記可動床の床面に載せられて前記上昇位置と前記下降位置との間で昇降可能に、かつ、前記下降位置と、前記固定客席床側の床下の床下位置との間で水平移動可能に、可動客席床とが設けられており、
前記固定客席床の床下には、
前記固定客席床の客席に設けられた流入口に連通し、前記隣接領域側に向けられた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空調ダクトが設けられ、
前記可動客席床の床下には、
前記可動客席床の客席に設けられた流入口に連通し、前記可動客席床が前記上昇位置に配された状態で、前記空調ダクトと同軸上に配されて、前記固定客席床側に開口端が向けられる可動側ダクト部が設けられていることを特徴とする空調ダクトシステム。
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|---|---|---|---|
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