JP2008101641A - 転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008101641A
JP2008101641A JP2006282470A JP2006282470A JP2008101641A JP 2008101641 A JP2008101641 A JP 2008101641A JP 2006282470 A JP2006282470 A JP 2006282470A JP 2006282470 A JP2006282470 A JP 2006282470A JP 2008101641 A JP2008101641 A JP 2008101641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
ring
radial direction
seal cover
rolling bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006282470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4876843B2 (ja
Inventor
Junichi Kubo
潤一 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2006282470A priority Critical patent/JP4876843B2/ja
Publication of JP2008101641A publication Critical patent/JP2008101641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4876843B2 publication Critical patent/JP4876843B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7886Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted outside the gap between the inner and outer races, e.g. sealing rings mounted to an end face or outer surface of a race
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
    • F16C19/383Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • F16C19/385Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】Oリングの寿命が長くて、水が軸受内に浸入しにくく、かつ、定格荷重が大きい転がり軸受装置を提供すること。
【解決手段】外輪2,3の軸方向の密封装置8,9側かつ径方向の外方側の端部に、環状の凹部76,86を形成する。密封装置8,9のシールカバー50,60の基部70,80を、外輪2,3の軸方向の密封装置8,9側の端面30,31に当接させると共に、シールカバー50,60の嵌合部71,81を、外輪2,3の環状の凹部76,86に嵌合させる。シールカバー50,60の径方向の外方の外周面における外輪2,3の端面30,31と径方向に重なる部分に、環状溝76,86を形成する。環状溝76,86に、シールカバー50,60と外輪固定部材との間を密封するOリング76,86を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受と、Oリングとを備える転がり軸受装置に関し、特に、圧延機のワークロールに使用されれば好適な転がり軸受装置に関する。
従来、転がり軸受装置としては、特開昭54−69639号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
この転がり軸受装置は、圧延機のワークロールの一部をなしている。この転がり軸受装置は、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に配置された円錐ころと、外輪に固定されると共に、外輪と内輪との間における外輪の軸方向の一方の側の開口を密封する密封装置とを備えている。上記密封装置は、シールカバーと、シール部とを有している。上記シールカバーは、外輪の軸方向の一方の側の端面に固定されている。また、上記シール部は、一端部が、シールカバーに固定されている一方、他端部は、内輪の外周面に接触している。
シールカバーの外輪側とは反対側には、シールカバーの外輪側とは反対側の端面に当接するカバー当接部材が存在している。外輪とカバー当接部材によりシールカバーを軸方向に挟み込んで、シールカバーに軸方向の予圧を付与している。
シールカバーの外周面における外輪よりも軸方向の外方に位置する部分には、環状溝が形成されている。上記環状溝には、Oリングが配置されている。
外輪の径方向の外方には、外輪を覆うように筒状のハウジングが配置されている。上記Oリングは、シールカバーと、上記ハウジングとの間を密封している。このようして、シールカバーと、上記ハウジングとの間から水が軸受装置内に浸入することを防止している。
このような背景において、従来、圧延機のワークロールの一部をなす転がり軸受装置において、Oリングの寿命が短くて、水が、シールカバーと、ハウジングとの間から軸受内に浸入し易いという問題がある。
また、圧延機のワークロールの一部をなす転がり軸受装置において、転動体の容量を大幅に大きくして、転がり軸受装置の定格荷重を大幅に大きくして欲しいという要請がある。また、転がり軸受装置の寿命を長くして欲しいという要請がある。
特開昭54−69639号公報(第1図)
そこで、本発明の課題は、Oリングの寿命が長くて、水が内部に浸入しにくく、かつ、定格荷重が大きい転がり軸受装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の転がり軸受装置は、
内輪と、環状の外輪固定部材に内嵌される外輪と、上記内輪と上記外輪との間に配置された転動体とを有する転がり軸受と、
上記外輪に固定されると共に、上記外輪と上記内輪との間における上記外輪の軸方向の一方の側の開口を密封する密封装置と
を備え、
上記外輪は、上記外輪の上記軸方向の上記密封装置側かつ上記外輪の径方向の外方側の端部に環状の凹部を有し、
上記密封装置は、上記外輪の上記軸方向の上記密封装置側の端面に当接している基部と、上記基部から上記軸方向に突出すると共に、上記環状の凹部に嵌合している環状の嵌合部とを有する固定部と、上記固定部に固定されると共に、上記開口を密封する密封部とを有し、
上記固定部は、上記固定部の上記径方向の外方の外周面における上記外輪の上記端面と上記径方向に重なる部分に環状溝を有し、
上記環状溝に配置されると共に、上記固定部と上記外輪固定部材との間を密封するOリングを備えることを特徴としている。
本発明によれば、上記固定部の上記径方向の外方の外周面における上記外輪の上記端面と上記径方向に重なる部分に、Oリングを配置するための環状溝が形成されているから、Oリングが外輪の軸方向の外方に位置する従来の構成と比較して、固定部の軸方向の厚さを薄くできる。したがって、固定部の厚さを薄くできる分、転がり軸受の軸方向の長さを長くすることができるから、外輪および内輪の軌道面の軸方向の長さを長くすることができる。したがって、転動体の軸方向の寸法を長くすることができるから、転動体の容量を大きくすることができて、転がり軸受の定格荷重を格段に大きくすることができる。
また、本発明によれば、上記固定部の上記径方向の外方の外周面における上記外輪の上記端面と上記径方向に重なる部分に、Oリングを配置するための環状溝が形成されていて、Oリングを配置するための環状溝が、固定部の径方向の外方の外周面における外輪の軸方向の外方に形成されず、かつ、固定部の径方向の外方の外周面における、外輪の端面と径方向に重なる部分よりも上記軸方向の外方とは反対側に形成されていないから、後述するように、Oリングの寿命を格段に長くすることができる。したがって、水が、外輪の外周側から軸受内に浸入することを抑制できて、長期に亘って、外輪とハウジングの間から水や圧延油が軸受装置内に浸入することを防止できる。
本発明の転がり軸受によれば、固定部の径方向の外方の外周面における外輪の端面と径方向に重なる部分に、Oリングを配置するための環状溝が形成されているから、Oリングが外輪の軸方向の外方に位置する構成と比較して、固定部の軸方向の厚さを薄くできて、固定部の厚さを薄くできる分、転がり軸受の軸方向の長さを長くすることができる。したがって、外輪および内輪の軌道面の軸方向の長さを長くすることができて、転動体の軸方向の寸法を長くすることができるから、転がり軸受の定格荷重を格段に大きくすることができる。
また、本発明の転がり軸受装置によれば、固定部の径方向の外方の外周面における外輪の端面と径方向に重なる部分に、Oリングを配置するための環状溝が形成されているから、Oリングの寿命を格段に長くすることができて、水が、外輪の外周側から軸受内に浸入することを長期に亘って防止できる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。
この転がり軸受装置は、圧延機のワークロールの一部をなしている。この転がり軸受装置は、内輪1、第1外輪2、第2外輪3、円錐ころ5,6、第1密封装置8、および、第2密封装置9を備える。上記内輪1は、ワークロールの軸(図示せず)の外周面に外嵌されている一方、第1および第2外輪2,3は、筒状のハウジング(図示せず)の内周面に内嵌されている。
この転がり軸受装置は、圧延機のワークロールで使用される転がり軸受装置特有の嵌合いで、軸およびハウジングに嵌合している。詳しくは、軸に対する内輪1の嵌合いが比較的緩く、すなわち、すきまをもって嵌合し、かつ、ハウジングに対する第1外輪2および第2外輪3の嵌合いが比較的緩い条件で、すなわち、すきまをもって嵌合している。
上記内輪1は、図1の軸方向の断面図において、内輪1の中心軸の垂直二等分面に対して左右対称の形状を有している。上記内輪1の外周面は、軸方向互いに隣接する第1円錐軌道面10および第2円錐軌道面11を有している。上記内輪1は、外周面の軸方向の両端部にシールリップ摺動溝を有している。
上記第1および第2外輪2,3は、上記垂直二等分面に対して左右対称に配置されている。上記第1外輪2と第2外輪3との軸方向の間には、外輪間座20が配置されている。第1密封装置8の軸方向の外方には、第1密封装置8に軸方向に当接している第1軸受当接部材(図示せず)が配置されている一方、第2密封装置9の軸方向の外方には、第2密封装置9に軸方向に当接する第2軸受当接部材(図示せず)が配置されている。第1軸受当接部材と第2軸受当接部材とで面接触で転がり軸受装置を軸方向に挟み込むことによって、転がり軸受装置に軸方向の予圧を付与するようになっている。
上記円錐ころ5は、内輪1の第1円錐軌道面10と第1外輪2の円錐軌道面24との間に、保持器20に保持された状態で、周方向に所定間隔を隔てられて複数配置されている。また、円錐ころ6は、内輪1の第2円錐軌道面11と第2外輪3の円錐軌道面25との間に、保持器21に保持された状態で、周方向に所定間隔を隔てられて複数配置されている。
上記第1密封装置8と、上記第2密封装置9とは、上記垂直二等分面に対して左右対称に配置されている。上記第1密封装置8は、第1外輪2の円錐軌道面24の小径側の端面30に当接するように配置される一方、第2密封装置9は、第2外輪3の円錐軌道面25の小径側の端面31に当接するように配置されている。第1外輪2は、第1外輪2の軸方向の第1密封装置8側かつ径方向の外方側の端部に、環状の凹部41を有し、第2外輪3は、第2外輪3の軸方向の第2密封装置9側かつ径方向の外方側の端部に、環状の凹部42を有している。
上記第1密封装置8は、第1外輪2に固定された固定部としての第1シールカバー50と、この第1シールカバー50に固定されると共に、内輪1と第1外輪2との間を密封する第1シールリップ52を備える第1密封部51とを有し、第2密封装置9は、第2外輪3に固定された固定部としての第2シールカバー60と、この第2シールカバー60に固定されると共に、内輪1と第2外輪3との間を密封する第2シールリップ62を備える第2密封部61とを有している。
上記第1シールカバー50は、上記ハウジングと径方向にすきまをもって配設されるものであり、第1外輪2の軸方向の第1密封装置8側の端面30に当接している第1基部70と、第1基部70から軸方向に突出すると共に、環状の凹部41に径方向にすきまをもって嵌合している環状の第1嵌合部71とを有している。上記第1シールカバー50は、第1シールカバー50の径方向の外方の外周面における第1外輪2の端面30と径方向に重なる部分に環状溝76を有している。この環状溝76には、第1シールカバー50と上記ハウジングの間を密封するOリング78が配置されている。
上記第2シールカバー60は、上記ハウジングと径方向にすきまをもって配設されるものであり、第2外輪3の軸方向の第2密封装置9側の端面31に当接している第2基部80と、第2基部80から軸方向に突出すると共に、環状の凹部42に径方向にすきまをもって嵌合している環状の第2嵌合部81とを有している。上記第2シールカバー60は、第2シールカバー60の径方向の外方の外周面における第2外輪3の端面31と径方向に重なる部分に環状溝86を有している。この環状溝86には、第2シールカバー60と上記ハウジングの間を密封するOリング88が配置されている。
圧延機のワークロールでは、ワークロールを圧延材が通過する際、転がり軸受装置の外輪の中心軸が、圧延材が通過していない場合の中心軸の位置に対して、傾くことがある。
このとき、第1シールカバー50と第2シールカバー60とは、第1外輪2、円錐ころ5、内輪1、円錐ころ6、第2外輪3を介して、上記第1軸受当接部材と上記第2軸受当接部材とで軸方向に面接触で狭み固定されている。ワークの通過に伴いワークロールの軸が軸方向に略同一の方向から図1に矢印Aで示す方向に傾き、ワークの通過後にBで示す方向に軸方向に略同一の方向に戻るよう揺動した場合、内輪1が傾き、転動体としての円錐ころ5,6を介して第1外輪2、第2外輪3が傾くことになる。しかし、第1シールカバー50と第1軸受当接部材との間は面接触で接触し、第1シールカバー50は傾きにくいものとなっている。また、第2シールカバー60と第2軸受当接部材との間は面接触で接触し、第2シールカバー60は傾きにくいものとなっている。
このような動作に対し、Oリングを配置するための環状溝がシールカバーの径方向の外方の外周面における外輪の端面よりも軸方向の外方に形成されている場合や軸方向の内方に形成されている場合、第1外輪2の径方向外方にある第1シールカバーの第1嵌合部は第1シールカバーの第1基部との取り付け部の剛性が高いため、上記の揺動に対し第1シールカバーの第1基部は第1外輪2の傾き、特に端面30の外周部の径方向の変位により、第1軸受当接部材と大きな摩擦を伴い径方向一方に移動し、外輪2の軸心とずれた位置に移動する。このとき、環状溝に配設されるOリングも径方向一方側に押さえつけられるため、Oリングの部分的な圧縮が生じる。第2外輪3の径方向外方にある第2シールカバーの第2嵌合部についても第2シールカバーの第2基部との取り付け部の剛性が高いため、上記の揺動に対し第2シールカバーの第2基部は第2外輪3の傾き、特に端面31の外周部の径方向の変位により、第2軸受当接部材と大きな摩擦を伴い径方向一方側とは周方向に略180°反対側である径方向他方側に移動し、外輪3の軸心とずれた位置に移動する。このとき、環状溝に配設されるOリングも径方向他方側に押さえつけられるため、Oリングの部分的な圧縮が生じる。
これに対し、Oリングを配置するための環状溝がシールカバーの径方向の外方の外周面における外輪の端面と径方向に重なる部分に形成されている場合、第1外輪2の径方向外方にある第1シールカバー50の第1嵌合部71は第1シールカバーの第1基部70との取り付け部の剛性が適切なものとなり、上記の揺動に対し、第1シールカバー50の第1嵌合部71の弾性変形によって、第1外輪2の傾きは吸収され、第1シールカバーの第1基部70は第1外輪2の傾き、特に端面30の外周部の径方向の変位によっても、第1基部70と第1軸受当接部材との間の大きな摩擦により、ほとんど径方向には動かない。このため、第1シールカバー50の環状溝76も径方向にほとんど移動せず、Oリング78が径方向一方側へ移動することによるOリング78の部分的な圧縮が生じることを抑制できる。同様に、第2外輪3の径方向外方にある第2シールカバー60の第2嵌合部81は第2シールカバーの第2基部80との取り付け部の剛性が適切なものとなり、上記の揺動に対し、第2シールカバー60の第2嵌合部81の弾性変形によって、第2外輪3の傾きは吸収され、第2シールカバーの第2基部80は第2外輪3の傾き、特に端面31の外周部の径方向の変位によっても、第2基部80と第2軸受当接部材との間の大きな摩擦により、ほとんど径方向には動かない。このため、第2シールカバー60の環状溝86も径方向にほとんど移動せず、Oリング88が径方向一方側とは周方向に略180°反対側である径方向他方側へ移動することによるOリング88の部分的な圧縮が生じることを抑制できる。
すなわち、第1および第2外輪が、図1に矢印AおよびBで示す方向に揺動した場合、Oリングを配置するための環状溝がシールカバーの径方向の外方の外周面における外輪の端面よりも軸方向の外方に形成されている場合のOリングの径方向の変位は、Oリングを配置するための環状溝がシールカバーの径方向の外方の外周面における外輪の端面と径方向に重なる部分に形成されている場合のOリングの径方向の変位よりも大きくなる。
また、同様に、第1および第2外輪が、図1に矢印AおよびBで示す方向に揺動した場合、Oリングを配置するための環状溝がシールカバーの径方向の外方の外周面における外輪の端面よりも軸方向の内方に形成されている場合のOリングの径方向の変位は、Oリングを配置するための環状溝がシールカバーの径方向の外方の外周面における外輪の端面と径方向に重なる部分に形成されている場合のOリングの径方向の変位よりも大きくなる。
すなわち、Oリングを配置するための環状溝がシールカバーの径方向の外方の外周面における外輪の端面と径方向に重なる部分に形成されている場合が、図1に矢印AおよびBで示す方向の揺動に対して、最もOリングの径方向の変位が少なくなる。このことから、リングを配置するための環状溝がシールカバーの径方向の外方の外周面における外輪の端面と径方向に重なる部分に形成されている場合に、Oリングのへたりが最も小さくなる。
上記実施形態の転がり軸受装置によれば、シールカバー50,60の径方向の外方の外周面における外輪2,3の端面と上記径方向に重なる部分に、Oリング78,88を配置するための環状溝76,86が形成されているから、Oリング78,88が外輪2,3の軸方向の外方に位置する従来の構成と比較して、シールカバー50,60の軸方向の厚さを薄くできる。したがって、シールカバー50,60の厚さを薄くできる分、円錐ころ軸受の軸方向の長さを長くすることができるから、外輪2,3および内輪1の円錐軌道面10,11,24,25の軸方向の長さを長くすることができる。したがって、円錐ころ5,6の軸方向の寸法を長くすることができるから、転がり軸受装置の定格荷重を格段に大きくすることができる。
また、上記実施形態の転がり軸受装置によれば、シールカバー50,60の径方向の外方の外周面における外輪2,3の端面30,31と径方向に重なる部分に、Oリング78,88を配置するための環状溝76,86が形成されていて、Oリング78,88を配置するための環状溝76,86が、シールカバー50,60の径方向の外方の外周面における外輪2,3の軸方向の外方に形成されず、かつ、シールカバー50,60の径方向の外方の外周面における、外輪2,3の端面と径方向に重なる部分よりも軸方向の内側(外方とは反対側)に形成されていないから、Oリング78,88の寿命を格段に長くすることができる。したがって、冷却水および圧延油が、外輪2,3の外周側から軸受装置内に浸入することを抑制できる。
尚、上記転がり軸受装置では、円錐軌道面24,25を一つ有する外輪2,3を2つ有し、かつ、内輪1が、内輪1の中心軸の垂直二等分面に対して左右対称な2つの円錐軌道面を有していたが、この発明では、内輪は、転動体が転動する環状の軌道面を一つだけ、または、3つ以上有していても良い。また、軸方向に隣接配置される複数の内輪からなる複合内輪を採用しても良い。また、外輪は、一つの外輪に軌道面を2つ以上有していても良い。また、外輪は、この実施形態のように、軸方向に隣接する2つの外輪2,3からなる複合外輪でなくても良く、軸方向に隣接する3つ以上の外輪からなる複合外輪であっても良い。また、外輪は、一つの外輪のみで構成されていても良い。また、転動体は、この実施形態のように、円錐ころ5,6でなくても良く、例えば、円筒ころ、玉であっても良く、円すいころ、円筒ころおよび玉のうちの2つ以上で構成されていても良い。
また、上記転がり軸受装置では、密封装置8,9が、転がり軸受装置の軸方向の両端部に位置していたが、この発明では、密封装置が、転がり軸受装置の軸方向の片側のみに位置していても良い。
本発明の一実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。
符号の説明
1 内輪
2 第1外輪
3 第2外輪
5,6 円錐ころ
8 第1密封装置
9 第2密封装置
30,31 端面
50 第1シールカバー
60 第2シールカバー
70,80 基部
71,81 嵌合部
76,86 環状溝
78,88 Oリング

Claims (1)

  1. 内輪と、環状の外輪固定部材に内嵌される外輪と、上記内輪と上記外輪との間に配置された転動体とを有する転がり軸受と、
    上記外輪に固定されると共に、上記外輪と上記内輪との間における上記外輪の軸方向の一方の側の開口を密封する密封装置と
    を備え、
    上記外輪は、上記外輪の上記軸方向の上記密封装置側かつ上記外輪の径方向の外方側の端部に環状の凹部を有し、
    上記密封装置は、上記外輪の上記軸方向の上記密封装置側の端面に当接している基部と、上記基部から上記軸方向に突出すると共に、上記環状の凹部に嵌合している環状の嵌合部とを有する固定部と、上記固定部に固定されると共に、上記開口を密封する密封部とを有し、
    上記固定部は、上記固定部の上記径方向の外方の外周面における上記外輪の上記端面と上記径方向に重なる部分に環状溝を有し、
    上記環状溝に配置されると共に、上記固定部と上記外輪固定部材との間を密封するOリングを備えることを特徴とする転がり軸受装置。
JP2006282470A 2006-10-17 2006-10-17 転がり軸受装置 Active JP4876843B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006282470A JP4876843B2 (ja) 2006-10-17 2006-10-17 転がり軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006282470A JP4876843B2 (ja) 2006-10-17 2006-10-17 転がり軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008101641A true JP2008101641A (ja) 2008-05-01
JP4876843B2 JP4876843B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=39436125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006282470A Active JP4876843B2 (ja) 2006-10-17 2006-10-17 転がり軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4876843B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5886921A (ja) * 1981-11-18 1983-05-24 Mitsubishi Electric Corp 鋼板の搬送巻取り設備の速度制御方式
JPS5986418A (ja) * 1982-11-10 1984-05-18 株式会社東芝 静止形保護継電器
JPS639776A (ja) * 1986-06-30 1988-01-16 Mitsubishi Atom Power Ind Inc キヤリアリング
JPH1019912A (ja) * 1996-07-05 1998-01-23 Nippon Seiko Kk 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JPH11257361A (ja) * 1998-01-08 1999-09-21 Nippon Seiko Kk 転がり軸受の密封装置
JP2004052924A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受用密封装置
JP2006132765A (ja) * 2004-10-08 2006-05-25 Ntn Corp 転がり軸受

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5886921A (ja) * 1981-11-18 1983-05-24 Mitsubishi Electric Corp 鋼板の搬送巻取り設備の速度制御方式
JPS5986418A (ja) * 1982-11-10 1984-05-18 株式会社東芝 静止形保護継電器
JPS639776A (ja) * 1986-06-30 1988-01-16 Mitsubishi Atom Power Ind Inc キヤリアリング
JPH1019912A (ja) * 1996-07-05 1998-01-23 Nippon Seiko Kk 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JPH11257361A (ja) * 1998-01-08 1999-09-21 Nippon Seiko Kk 転がり軸受の密封装置
JP2004052924A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受用密封装置
JP2006132765A (ja) * 2004-10-08 2006-05-25 Ntn Corp 転がり軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP4876843B2 (ja) 2012-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010174979A (ja) 転がり軸受
JP2010190241A (ja) 自動調心ころ軸受
US8226298B2 (en) Sealing device and rolling bearing apparatus
JP4735453B2 (ja) 転がり軸受装置
JP4811168B2 (ja) 転がり軸受装置
JP2013174283A (ja) ソリッド形針状ころ軸受
JP2007187284A (ja) スラストころ軸受
JP4876843B2 (ja) 転がり軸受装置
JP2007270966A (ja) 転がり軸受のクリープ防止構造
JP2006144921A (ja) 転がり軸受
JP2008133885A (ja) 組み合わせ転がり軸受
JP2015161405A (ja) 密封装置付き転がり軸受
JP2013015201A (ja) 円すいころ軸受
JP2000233212A (ja) レベラー用バックアップロール
JP2011033171A (ja) 軸受装置
JP2008095839A (ja) 転がり軸受装置および密封装置
US7614794B2 (en) Rolling bearing device
JP2011163487A (ja) スラストころ軸受
JP2018004062A (ja) 転がり軸受
JP2007177800A (ja) 軸受装置
JP5540366B2 (ja) 円筒ころ軸受装置
JP4457717B2 (ja) 一方向クラッチユニット
JP2004076758A (ja) 密封式転がり軸受
JP2014240672A (ja) 軸受装置
JP2007092861A (ja) 密封装置および転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4876843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3