JP2008101517A - 内燃機関の排気装置及び内燃機関の排気制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 迫力のある排気音とクリアな排気音とを選択することが可能になる内燃機関の排気装置、及び迫力のある排気音とクリアな排気音とを、内燃機関の運転状態に応じて感性品質が向上するように両立させることができる内燃機関の排気制御装置を提供する。
【解決手段】 内燃機関の排気装置100は第1及び第2のインテークパイプ60A及び61Aが接続されたサブマフラ30Aを有し、バンク各々からサブマフラ30A内での排気の合流地点までの経路長夫々は、ショートパイプ60aAを介した場合に、ショートパイプ60aAを流通した排気と第2のインテークパイプ61Aを流通した排気とが同じ位相で合流するように設定され、ロングパイプ60bAを介した場合に、ロングパイプ60bAを流通した排気と第2のインテークパイプ61Aを流通した排気とが異なる位相で合流するように設定され、ショートパイプ60aAには制御弁2Aが設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の排気装置及び内燃機関の排気制御装置に関し、特に排気音の感性品質を向上させることが可能な内燃機関の排気装置及び内燃機関の排気制御装置に関する。
従来、内燃機関の排気音に関しては主として騒音低減といった観点から技術的な対策が行われてきた。係る例として、例えば特許文献1で提案されている車両の排気装置がある。この排気装置では2本の独立した排気管を連結管で連通するとともにこの連通管に開閉弁が設け、エンジン回転数の変化に応じて開状態で発生する排気音の音圧レベルと、閉状態で発生する排気音の音圧レベルのうち、低いほうの音圧レベルになるように開閉弁を選択的に開閉制御する。特許文献1が提案する車両の排気装置によれば、これによりエンジン回転数全域で騒音の低減が図られる。また、特許文献2では以下に示す車両の左右独立型排気装置が提案されている。この排気装置は、左右独立の排気管夫々にレゾネータ型サブマフラ及びメインマフラを備えた構成となっており、この構成でさらにレゾネータ型サブマフラのレゾネータ室同士を連通管で連通するとともに、エンジンの低回転時に連通管の流路を閉じ、高回転時に流路を開く制御バルブを設けている。特許文献2が提案する左右独立型排気装置によれば、エンジン高回転時に十分な機能を発揮させることができなかったレゾネータ型サブマフラによっても、エンジン回転数全域で騒音の低減を図ることができる。
ところが排気音に関しては、騒音の低減といった観点だけでなく感性品質の向上といった観点も重要である。図10は一般的なV型8気筒の内燃機関50Xの排気音を模式的に説明する図である。内燃機関50Xは図10(a)及び(d)に示すように右バンクに#1、#3、#5及び#7気筒、左バンクに#2、#4、#6及び#8気筒を夫々有している。内燃機関50Xでは気筒間の爆発間隔がバンク毎に不等間隔になっている。これに対して図10(a)に示すように排気系統毎の排気を同位相で合流させた場合には、図10(b)に示すように排気の脈動波のピッチが等間隔になるため、気筒数分の周波数の排気音が生成される。これにより図10(c)の排気スペクトル図に示すようなクリアな排気音が生成される。
一方、図10(d)に示すようにバンク毎に構成された排気系統夫々を独立させた場合には、図10(e)に示すように各バンクから排出される排気の脈動波夫々のピッチが不等間隔になる。さらにバンク毎に構成された排気系統夫々では、対応する気筒数が内燃機関50X全体の半分(4つ)になるため、排気系統毎の排気音は図10(f)の排気音スペクトル図に示すようなハーフ次数の低い周波数の音質成分を含む音に生成されるとともに、排気の脈動波のピッチが不等間隔であることから唸りによるランブル音も生成される。これにより夫々の排気系統からは迫力のある独特の排気音が生み出されるが、ユーザによっては係る迫力のある排気音が好まれる場合がある。このため係るユーザの要望に応えるためには、騒音の低減といった観点だけでなく、感性品質の向上といった観点で排気音の対策を行うことが必要となる。
これに対して、例えば特許文献3では以下に示す内燃機関の排気装置が提案されている。この排気装置は第1及び第2の排気管がインレットパイプとして接続された所謂デュアルインレット型のマフラを有して構成されており、第1の排気管におけるバンクからマフラまでの管路長が、第2の排気管におけるバンクからマフラまでの管路長よりも短くなるように、且つ第1の排気管の後方端が、第3の排気管の吸気口の近傍に位置するように、第1の排気管が設けられている。特許文献3が提案する内燃機関の排気装置によれば、第1の排気管を流通する排気が常に第3の排気管に直接的に導かれるようになることから、ハーフ次数の音質成分を有する迫力のある排気音を強調できるようになる。そしてこの排気装置によれば、マフラ内で第2の排気管の長さを適宜調整することが容易な構造となるため、迫力のある排気音を基本として排気音をチューニングすることが容易になる。これにより、感性品質の向上といった観点を含めて排気音の対策を図ることができる。
特開平01−83123号公報 特開平04−134624号公報 特開2006−57553号公報
排気音の感性品質としては、例えば上述したように迫力のある排気音が求められる。しかしながら、その一方で内燃機関の回転数が高回転数領域にある場合や、加速が行われている場合などには抜けの良いクリアな排気音が好まれることが多い。これは加速感が体感的に増大するためである。しかしながら、特許文献3が提案する内燃機関の排気装置では、内燃機関の全回転数領域でハーフ次数の音質成分が特に低減されることなくそのまま残存するため、内燃機関の高回転数領域等でよりクリアな排気音を実現することが困難であった。
そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、迫力のある排気音とクリアな排気音とを選択することが可能になる内燃機関の排気装置、及び迫力のある排気音とクリアな排気音とを内燃機関の運転状態に応じて感性品質が向上するように両立させることができる内燃機関の排気制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、内燃機関に設けられた二つのバンク各々に間接的に連なる第1及び第2の排気管が接続された単一のマフラを有して構成される内燃機関の排気装置であって、前記第1の排気管が、第1及び第2の枝管に分岐して前記マフラに接続されており、且つ前記バンク各々から前記マフラ内での排気の合流地点までの経路長夫々が、前記第1の枝管を介した場合に、前記第1の枝管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが同じ位相で合流するように設定されているとともに、前記経路長夫々が、前記第2の枝管を介した場合に、前記第2の枝管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流するように設定されており、さらに前記第1または第2の枝管のうち、少なくともいずれか一方に、或いは前記第1及び第2の枝管の分岐部に、流路を連通、遮蔽する制御弁が設けられていることを特徴とする。
すなわち、本発明はデュアルインレット型のマフラを有して構成されている。本発明によれば、制御弁の切り替えにより、第1及び第2の排気管から異なる位相で排気を合流させることと、同位相で排気を合流させることが選択可能になる。すなわち本発明によれば、制御弁の切り替えによりこれらの排気を異なる位相で合流させることで、ハーフ次数の音質成分を残存させることができることから、迫力のある排気音を生み出すことができる。同時に本発明によれば、これらの排気を異なる位相で合流させることで唸りによるランブル音を生み出すことができることから、さらにこれによっても迫力のある排気音を生み出すことができる。これは、気筒間の爆発間隔がバンク毎に等間隔になっているような内燃機関(例えばV型10気筒やV型12気筒の内燃機関)では特に効果的である。一方本発明によれば、制御弁の切り替えにより第1及び第2の排気管から同位相で排気を合流させることができることから、ハーフ次数の音質成分や位相差に基づくランブル音を低減してクリアな排気音を生み出すことができる。
なお、流通した排気夫々が合流地点で同じ位相で合流するようにするためには、例えばバンク各々からマフラ内での排気の合流地点までの経路長夫々を互いに略等しい長さに設定することで実現できる。また、流通した排気夫々が合流地点で異なる位相で合流するようにするためには、例えば上記経路長夫々を互いに異なる長さに設定することで実現できる。また、排気音の迫力をより強調したい場合には、制御弁を第1の枝管に設けることが好ましい。これにより、制御弁を遮蔽したときには第1及び第2の排気管から異なる位相でのみ排気が合流するようになることから排気音の迫力をより強調することができる。そして、制御弁を連通したときにはさらに第2の排気管からの排気と同位相の排気が第2の枝管から導入されることから、ハーフ次数の音質成分や位相差に基づくランブル音を低減してクリアな排気音を生み出すことができる。
一方、クリアな排気音を優先したい場合には、制御弁を第2の枝管に設けることが好ましい。これにより、制御弁を遮蔽したときには第1及び第2の排気管から同位相でのみ排気が合流するようになることから、よりクリアな排気音を生み出すことができる。そして、制御弁を連通したときにはさらに第2の排気管からの排気と位相の異なる排気が第2の枝管から導入されることから、ハーフ次数の音質成分や位相差に基づくランブル音を増大させて迫力のある排気音を生み出すことができる。
さらに本発明は、第1及び第2の枝管の両方に制御弁を設けて、或いは第1及び第2の枝管の分岐部に3方弁からなる制御弁を設けて、第1の枝管を連通するときには第2の枝管を遮蔽し、第1の枝管の遮蔽するときには第2の枝管を連通できるようにすることも含むものである。この場合には第1及び第2の排気管から異なる位相でのみ排気を合流させることと、同位相でのみ排気を合流させることを選択できるようになることから、迫力のある排気音とクリアな排気音とを選択可能な状態で共に好適に生成することができる。
また本発明は、内燃機関に設けられた二つのバンク各々に間接的に連なる第1及び第2の排気管が接続された単一のマフラを有して構成される内燃機関の排気装置であって、前記マフラの内部には、排気が流通する流路を連通、遮蔽する制御弁が設けられており、且つ前記制御弁が流路を連通しているときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが同位相で合流し、前記制御弁が流路を遮蔽しているときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流するように、或いは前記制御弁が流路を連通しているときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流し、前記制御弁が流路を遮蔽しているときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが同じ位相で合流するように、前記マフラの内部の流路が形成されていることを特徴とする。
本発明は、第1の排気管を介する場合と第2の排気管を介する場合夫々について、バンクからマフラ内での合流地点までの排気の経路長が、主としてマフラ内の流路で互いに略等しくなるように、或いは異なるように設定される構成となっている。このため本発明によれば、第1の排気管を第1及び第2の枝管に分岐せずに済む分、前述の発明と比較して製造の容易化を図ることもできる。本発明によれば、前述した発明と同様に制御弁の切り替えにより、第1及び第2の排気管から異なる位相で排気を合流させることと、同位相で排気を合流させることが選択可能になる。なお、本発明はバンクからマフラまでの第1の排気管を介した管路長と、バンクからマフラまでの第2の排気管を介した管路長とが等長になるように設定されている場合に好適であるが、これら管路長が異なる長さになるように設定されている場合にも適用できる。
また本発明は、前記第1の排気管が前記マフラの内部で第1及び第2の枝管に分岐しており、且つ前記バンク各々から前記マフラ内での排気の合流地点までの経路長夫々が、前記第1の枝管を介した場合に、前記第1の枝管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが同じ位相で合流するように設定されているとともに、前記経路長夫々が、前記第2の枝管を介した場合に、前記第2の枝管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流するように設定されており、さらに前記制御弁が前記第1または第2の枝管のうち、少なくともいずれか一方に、或いは前記第1及び第2の枝管の分岐部に設けられていてもよい。具体的には例えば本発明のように構成することで、第1及び第2の排気管から異なる位相で排気を合流させることと、同位相で排気を合流させることが選択可能になる。
また本発明は、前記マフラの内部の流路が、前記第1の排気管と前記第2の排気管とからの排気の流通が対称になるように形成されているとともに、前記制御弁が、該制御弁が流路を遮蔽しているときに、前記第1の排気管と前記第2の排気管とからの排気の流通が非対称になる位置に設けられていてもよい。また例えば本発明のように構成することで、第1及び第2の排気管から異なる位相で排気を合流させることと、同位相で排気を合流させることが選択可能になる。
また本発明は、請求項1から4いずれか1項記載の内燃機関の排気装置を制御するための内燃機関の排気制御装置であって、前記内燃機関の運転状態に応じて、排気音の感性品質が向上するように前記制御弁を制御する排気音制御手段を備えることを特徴とする。ここで、排気音の感性品質が向上するように、とは内燃機関の回転数が低回転数領域にある場合や低中回転数領域で加速が行われている場合など、排気音に迫力が期待されるような場合には迫力がある排気音を生み出すようにし、内燃機関の回転数が低回転数領域にない場合や中高回転数領域で加速が行われている場合など、加速の伸びやクリアな排気音が期待されるような場合にはクリアな排気音を生み出すようにすることである。
そしてこのように制御弁を制御するためには、種々のパラメータに基づき制御することが考えられるが、具体的には例えば該内燃機関の回転数と、加速要求の有無とに基づくことが好ましい。そしてこの場合には、例えば前記排気音制御手段が、前記内燃機関の回転数が第1の所定値よりも小さいとき、或いは前記加速要求があり、且つ前記内燃機関の回転数が第2の所定値よりも小さいときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流するように、前記制御弁を制御するようにすることが好ましい。これにより、内燃機関の回転数が低回転数領域にある場合や低中回転数領域で加速が行われている場合などには迫力のある排気音が生み出されるとともに、内燃機関の回転数が低回転数領域にない場合や中高回転数領域で加速が行われている場合にはクリアな排気音が生み出されることから、これらの排気音を内燃機関の運転状態に応じて感性品質が向上するように両立させることができる。
本発明によれば、迫力のある排気音とクリアな排気音とを選択することが可能になる内燃機関の排気装置、及び迫力のある排気音とクリアな排気音とを、内燃機関の運転状態に応じて感性品質が向上するように両立させることができる内燃機関の排気制御装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気装置(以下、単に排気装置と称す)100Aを、内燃機関50とともに模式的に示す図である。排気装置100Aは、エキゾーストマニホールド10と、触媒20と、サブマフラ30Aと、メインマフラ40Aと、これらの構成の間に適宜配設される排気管を有して構成されている。内燃機関50はV型8気筒の内燃機関となっており、内燃機関50の各バンクにはエキゾーストマニホールド10が各々接続されている。但し、これに限られず、内燃機関50は例えばV型10気筒の内燃機関やV型12気筒の内燃機関であってもよく、或いは水平対向型の内燃機関であってもよい。
エキゾーストマニホールド10は各気筒から排出される排気を合流するための構成である。触媒20は排気を浄化するための構成である。サブマフラ30Aは排気音を低減するための構成であり、上流側から挿入された第1のインレットパイプ(第1の排気管)60A及び第2のインレットパイプ(第2の排気管)61Aを有して構成されている。すなわちサブマフラ30Aは、デュアルインレット型のマフラとなっている。またサブマフラ30Aは二つのアウトレットパイプ70Aを有して構成されており、排気はこれらアウトレットパイプ70A及び排気管を介して二つのメインマフラ40Aに接続される。
図2はサブマフラ30Aの内部構造を模式的に示す図である。図2に示すように第1のインレットパイプ60Aは、ショートパイプ(第1の枝管)60aAと、ロングパイプ(第2の枝管)60bAに分岐している。ショートパイプ60aAと、第2のインレットパイプ61Aとはサブマフラ30Aの上流側から挿入された状態で固定されているとともに、同じ拡張室K0に開放されている。また、内燃機関50のバンク各々からサブマフラ30A内での排気の合流地点までの経路長夫々は、ショートパイプ60aAを介した場合に、ショートパイプ60aAを介して流入する排気と、第2のインレットパイプ61を介して流入する排気とが同位相で合流するように設定されている。具体的には本実施例では各バンクからサブマフラ30Aの上流側付近までの二つの排気系統の経路長は、同程度の長さに設定されており、さらにショートパイプ60aAの長さや分岐位置を調整することで、各バンクからサブマフラ30A内での排気の合流地点までの経路長夫々が等長になるように設定されている。これにより、ショートパイプ60aAを介して流入する排気と、第2のインレットパイプ61Aを介して流入する排気とは同位相で合流する。なお、本実施例では拡張室K0を合流地点としている。
一方、ロングパイプ60bAは、サブマフラ30Aを迂回するようにして下流側からサブマフラ30Aに挿入された状態で固定されているとともに、拡張室K0に開放されている。これにより、内燃機関50のバンク各々からサブマフラ30A内での排気の合流地点までの経路長夫々が、ロングパイプ60bAを介した場合に、ロングパイプ60bAを介して流入する排気と、第2のインレットパイプ61Aを介して流入する排気とが異なる位相で合流するように設定される。またショートパイプ60aAには流路を連通、遮蔽するための制御弁2Aが設けられている。
上記の構成で、制御弁2Aが流路を遮蔽しているときには、排気はロングパイプ60bAと第2のインレットパイプ61Aからサブマフラ30A内に流入する。これらの排気は、各排気系統を流通している間はハーフ次数の音質成分を有している。さらにこれらの排気はサブマフラ30A内で異なる位相で合流することから、合流した後でもハーフ次数の音質成分は残存することになる。またこれらの排気はサブマフラ30A内で異なる位相で合流することから、位相差に基づく唸りによるランブル音が生成される。すなわち、制御弁2Aで流路を遮蔽することで、迫力のある排気音を生み出すことができる。
一方、制御弁2Aが流路を連通しているときには、排気はさらにショートパイプ60aAからサブマフラ30A内に流入する。ショートパイプ60aAから流入した排気は、第2のインレットパイプ61Aから流入した排気と同位相で合流する。このため、ハーフ次数の音質成分が低減されるとともに位相差に基づく唸りによるランブル音も低減される。すなわち、制御弁2Aで流路を連通することでよりクリアな排気音を生み出すことができる。以上により、迫力のある排気音とクリアな排気音とを選択することが可能になる内燃機関の排気装置100Aを実現可能である。
図3は本実施例に係る排気装置100Bを、内燃機関50とともに模式的に示す図である。排気装置100Bは、単一のサブマフラ30Aが二つのサブマフラ30Bになっている点と、二つのメインマフラ40Aが単一のメインマフラ40Bになっている点と、これらの相違点に伴い各構成間に配設される排気管が適宜変更されている以外、実施例1に係る内燃機関の排気装置100Aと同一のものとなっている。具体的にはサブマフラ30Bはサブマフラ30Aと異なり、二つの排気系統夫々に個別に配設されている。一方メインマフラ40Bはメインマフラ40Aと異なり、第1のインレットパイプ60B及び第2のインレットパイプ61Bを有して構成されている。すなわち本実施例では、メインマフラ40Bがデュアルインレット型のマフラとなっている。なお、メインマフラ40Bはアウトレットパイプ70Bもデュアルになっている。また本実施例では各バンクからメインマフラ40Bの両側部までの二つの排気系統の経路長は等長になるように設定されている。
図4はメインマフラ40Bの内部構造を模式的に示す図である。図4に示すように第1及び第2のインレットパイプ60B、61Bは、メインマフラ40Bの両側部から挿入された状態で固定されている。メインマフラ40Bの内部には、第1の拡張室K1が第1のインレットパイプ60B挿入側に、第2の拡張室K2が第2のインレットパイプ61B挿入側に、第3の拡張室K3が中央に夫々形成されている。また第1の拡張室K1と第2の拡張室K2とは、第3の拡張室K3を挟んで対称に形成されている。またメインマフラ40Bの内部には、第1の拡張室K1と第3の拡張室K3とを連通する第1の連通路R1と、第2の拡張室K2と第3の拡張室K3とを連通する第2の連通路R2とが夫々形成されている。さらに二つのアウトレットパイプ70Bは、第3の拡張室K3に連通している。
第1のインレットパイプ60Bは、メインマフラ40Bの内部でショートパイプ60aB及びロングパイプ60bBに分岐している。ショートパイプ60aBには、流路を連通、遮蔽する制御弁2Aが設けられている。ショートパイプ60aBは第1の拡張室K1に開放され、ショートパイプ60aBを介して流入した排気は、第1の連通路R1を介して、第3の拡張室K3に流入する。一方、第2のインレットパイプ61Bは第2の拡張室K2に開放され、第2のインレットパイプ61Bを介して流入した排気は、第2の連通路R2を介して第3の拡張室K3に流入する。ショートパイプ60aBの長さは、第3の拡張室K3に流入する上記排気夫々の経路長がメインマフラ40B内で等長になるように短く設定されている。これにより、各バンクからメインマフラ40B内での排気の合流地点までの経路長夫々が等長になるとともに、ショートパイプ60aBを介した場合に、ショートパイプ60aBを流通した排気と、第2のインレットパイプ61Bを流通した排気とが同じ位相で合流するように設定される。なお、このときの合流地点は拡張室K3となっている。
一方、ロングパイプ60bBは第2の拡張室K2に開放され、ロングパイプ60bBを流通した排気は第2の拡張室K2に流入する。これにより、各バンクからメインマフラ40B内での排気の合流地点までの経路長夫々が異なる長さに設定されるとともに、ロングパイプ60bBを介した場合に、ロングパイプ60bBを流通した排気と、第2のインレットパイプ61Bを流通した排気とが異なる位相で合流するように設定される。なお、このときの合流地点は拡張室K2となっている。本実施例では上記のようにして、制御弁2Aが流路を連通しているときに、第1のインレットパイプ60Bを流通した排気と、第2のインレットパイプ60Bを流通した排気とが同位相で合流し、制御弁2Aが流路を遮蔽しているときに、第1のインレットパイプ60Bを流通した排気と、第2のインレットパイプ60Bを流通した排気とが異なる位相で合流するように、メインマフラ40Bの内部の流路を形成している。
上記の構成で、制御弁2Aが流路を遮蔽しているときには、第1のインレットパイプ60Bを流通する排気は、ロングパイプ60aBを介して第2の拡張室K2に流入する。一方、第2のインレットパイプ61Bを流通する排気も第2の拡張室K2に流入する。これらの排気は、各排気系統を流通している間はハーフ次数の音質成分を有している。さらにこれらの排気はメインマフラ40B内で異なる位相で合流することから、合流した後でもハーフ次数の音質成分は残存することになるとともに、位相差に基づく唸りによるランブル音が生成される。すなわち、制御弁2Aで流路を遮蔽することで、迫力のある排気音を生み出すことができる。
一方、制御弁2Aが流路を連通しているときには、排気はさらにショートパイプ60aBから第1の連通路R1を介して第3の拡張室K3に流入する。ショートパイプ60aBから流入した排気は、第3の拡張室K3で第2のインレットパイプ61B及び第2の連通路R2を介して流入した排気と同位相で合流する。このため、ハーフ次数の音質成分が低減されるとともに位相差に基づく唸りによるランブル音も低減される。すなわち、制御弁2Aで流路を連通することでよりクリアな排気音を生み出すことができる。以上により、迫力のある排気音とクリアな排気音とを選択することが可能になる排気装置100Bを実現可能である。
本実施例に係る排気装置100Cは、メインマフラ40Bがメインマフラ40Cに変更されている以外、実施例2に係る排気装置100Bと同一のものとなっている。図5はメインマフラ40Cの内部構造を模式的に示す図である。図5に示すようにメインマフラ40Cは第1及び第2のインレットパイプ60C及び61Cを有して構成されている。第1及び第2のインレットパイプ60C及び61Cは、メインマフラ40Cの両側部から挿入された状態で固定されている。メインマフラ40Cの内部には、第1の拡張室K1が第1のインレットパイプ60C挿入側に、第2の拡張室K2が第2のインレットパイプ61C挿入側に、第3の拡張室K3が中央に夫々形成されている。また第1の拡張室K1と第2の拡張室K2とは、第3の拡張室K3を挟んで対称に形成されている。またメインマフラ40Cの内部には、第1の拡張室K1と第3の拡張室K3とを連通する第1の連通路R1と、第2の拡張室K2と第3の拡張室K3とを連通する第2の連通路R2と、第1の拡張室K1と第3の拡張室K3とを連通する第3の連通路R3とが夫々形成されている。また、二つのアウトレットパイプ70Cは第3の拡張室K3に連通している。
第1のインレットパイプ60Cは、第1の拡張室K1に開放され、第2のインレットパイプ60Cは第2の拡張室K2に開放されている。図5に示すようにメインマフラ40Cの内部の流路は、第1のインレットパイプ60Cと第2のインレットパイプ61Cとからの排気の流通が対称になるように形成されている。また制御弁2Aは、制御弁2Aが流路を遮蔽しているときに、第1のインレットパイプ60Cと第2のインレットパイプ61Cとからの排気の流通が非対称になる位置、すなわち本実施例では第1の連通路R1に設けられている。本実施例では上記のようにして、制御弁2Aが流路を連通しているときに、第1のインレットパイプ60Cを流通した排気と、第2のインレットパイプ61Cを流通した排気とが同位相で合流し、制御弁2Aが流路を遮蔽しているときに、第1のインレットパイプ60Cを流通した排気と、第2のインレットパイプ61Cを流通した排気とが異なる位相で合流するように、メインマフラ40Cの内部の流路を形成している。
上記の構成で、制御弁2Aが流路を遮蔽しているときには、第1のインレットパイプ60Cを流通する排気は、第3の連通路R3を介して第2の拡張室K2に流入する。一方、第2のインレットパイプ61Cを流通する排気も第2の拡張室K2に流入する。これらの排気は、各排気系統を流通している間はハーフ次数の音質成分を有している。さらにこれらの排気はメインマフラ40C内で異なる位相で合流することから、合流した後でもハーフ次数の音質成分は残存することになるとともに、位相差に基づく唸りによるランブル音が生成される。すなわち、制御弁2Aで流路を遮蔽することで、迫力のある排気音を生み出すことができる。
一方、制御弁2Aが流路を連通しているときには、第1のインレットパイプ60Cと第2のインレットパイプ61Cとからの排気の流通が対称になることから、第3の連通路R3では、第1のインレットパイプ60Cと第2のインレットパイプ61Cとからの排気夫々が同位相で合流する。同時にこのとき、第1のインレットパイプ60Cからの排気はさらに第1の連通路R1を介して第3の拡張室K3に流入する。そしてこの排気も第3の拡張室K3で第2のインレットパイプ61C及び第2の連通路R2を介して流入した排気と同位相で合流する。このため、ハーフ次数の音質成分が低減されるとともに位相差に基づく唸りによるランブル音も低減される。すなわち、制御弁2Aで流路を連通することでよりクリアな排気音を生み出すことができる。以上により、迫力のある排気音と抜けの良いクリアな排気音とを選択することが可能になる排気装置100Cを実現可能である。
図6は、ECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)1で実現されている本実施例に係る内燃機関の排気制御装置を、実施例1に係る排気装置100Aに適用した例を模式的に示す図である。なお、ECU1は実施例2に係る排気装置100Bや実施例3に係る排気装置100Cにも適用可能である。ECU1は、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、入出力回路などを有して構成されている。ECU1は主として内燃機関50を制御するための構成であり、本実施例では制御弁2Aも制御している。ECU1には制御弁2Aのほか、各種の制御対象が駆動回路(図示省略)を介して接続されている。また、ECU1には図示しないアクセルペダルの踏み込み量を検出するためのアクセルセンサ5や、内燃機関50の回転数NEを検出するためのクランク角センサ6などの各種のセンサが接続されている。
ROMはCPUが実行する種々の処理が記述されたプログラムを格納するための構成であり、本実施例では内燃機関50制御用プログラムのほか、制御弁2A制御用プログラムなども格納している。なお、これらのプログラムは内燃機関50制御用プログラムの一部として構成されていてもよい。制御弁2A制御用プログラムは、内燃機関50の運転状態に応じて、排気音の感性品質が向上するように制御弁2Aを制御するように作成されている。具体的には本実施例では、制御弁2A制御用プログラムは、回転数NEと内燃機関50に対する加速要求の有無とに基づき、回転数NEが第1の所定値よりも小さいとき、或いは加速要求があり、且つ内燃機関50の回転数が第2の所定値よりも小さいときに、第1のインレットパイプ60Aを流通した排気と、第2のインレットパイプ61Aを流通した排気とが異なる位相で合流するように、すなわち本実施例では流路を遮蔽するように制御弁2Aを制御するように作成されている。本実施例ではCPUとROMとRAM(以下、単にCPU等と称す)と内燃機関50制御用のプログラムとで、各種の検出手段や判定手段や制御手段などが実現されており、特にCPU等と制御弁2A制御用プログラムとで排気音制御手段が実現されている。
次に、内燃機関50の運転状態に応じて、排気音の感性品質が向上するように制御弁2Aを制御するにあたって、ECU1で行われる処理を図7に示すフローチャートを用いて詳述する。ECU1は、CPUがROMに格納された上述の内燃機関50制御用プログラムや、排気音制御用プログラムなどの各種のプログラムに基づき、フローチャートに示す処理を実行することで排気装置100Aを制御する。CPUは、排気音に迫力が期待される回転数領域に回転数NEがあるか否かを判定する処理を実行する(ステップ11)。本実施例では具体的には回転数NEが低回転数領域にある場合に排気音に迫力が期待される回転数領域にあると判定し、回転数NEが第1の所定値(例えば1,500rpm)以下になっている場合に低回転数領域にあると判定する。肯定判定であれば、CPUは排気音が迫力のある音になるように制御弁2Aを閉じるための処理を実行する(ステップ15)。これにより、回転数NEが低回転数領域にある場合に排気音の迫力が強調される。
一方ステップ11で否定判定であれば、CPUは加速中であるか否かを判定する処理を実行する(ステップ12)。加速中であるか否かは、アクセルセンサ5の出力信号に基づき、内燃機関50に対する加速要求があるか否かを判定することで判定できる。肯定判定であれば、CPUは、回転数NEが加速に伸びを期待する回転数領域にあるか否かを判定する処理を実行する(ステップ13)。本実施例では具体的には回転数NEが中高回転数領域にある場合に加速に伸びを期待する回転数領域にあると判定し、回転数NEが第2の所定値(例えば3,000rpm)以上になっている場合に中高回転数領域にあると判定する。ステップ13で否定判定であれば、CPUは排気音が迫力のある音になるように制御弁2Aを閉じるための処理を実行する(ステップ15)。これにより、回転数NEが加速中に低中回転数領域にある場合にも、すなわち回転数NEが加速中に第2の所定値よりも小さい場合にも排気音の迫力が強調される。
一方ステップ13で肯定判定であれば、CPUは排気音がクリアな音になるように制御弁2Aを開くための処理を実行する(ステップ14)。これにより、回転数NEが、加速に伸びを期待するような中高回転数領域にある場合には排気音がよりクリアな音に切り替えられる。またステップ12で否定判定であった場合にも、CPUは同様にステップ14に示す処理を実行する。これにより定常走行中や減速中にも排気音がよりクリアな音に切り替えられる。以上により、迫力のある排気音とクリアな排気音とを、内燃機関50の運転状態に応じて感性品質が向上するように両立させることができるECU1を実現可能である。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。具体的には例えば実施例1に係る排気装置100Aの変形例として、図8(a)に示すようにショートパイプ60aAの代わりにロングパイプ60bAに制御弁2Aを設けてもよい。また図8(b)に示すようにショートパイプ60aA及びロングパイプ60bAにともに制御弁2Aを設けてもよい。また図8(c)に示すようにショートパイプ60aAとロングパイプ60bAとの分岐部に3方弁からなる制御弁2Bを設けてもよい。
また実施例2に係る排気装置100Bの変形例として、例えば図9(a)に示すようにショートパイプ60aBの代わりにロングパイプ60bBに制御弁2Aを設けてもよい。また図9(b)に示すようにショートパイプ60aB及びロングパイプ60bBにともに制御弁2Aを設けてもよい。また図9(c)に示すようにショートパイプ60aBとロングパイプ60bBとの分岐部に3方弁からなる制御弁2Bを設けてもよい。さらに図9(d)に示すようにショートパイプ60aBの代わりに第1の連通路R1に制御弁2Aを設けてもよい。なおこの図9(d)に示す変形例は請求項2記載の発明に対応する例となっている。
排気装置100Aを内燃機関50とともに模式的に示す図である。 サブマフラ30Aの内部構造を模式的に示す図である。 排気装置100Bを内燃機関50とともに模式的に示す図である。 メインマフラ40Bの内部構造を模式的に示す図である。 メインマフラ40Cの内部構造を模式的に示す図である。 ECU1を排気装置100Aに適用した例を模式的に示す図である。 ECU1で行われる処理をフローチャートで示す図である。 排気装置100Aの変形例を模式的に示す図である。 排気装置100Bの変形例を模式的に示す図である。 一般的なV型8気筒の内燃機関50Xの排気音を模式的に説明する図である。
符号の説明
1 ECU
2 制御弁
5 アクセルセンサ
6 クランク角センサ
10 エキゾーストマニホールド
20 触媒
30 サブマフラ
40 メインマフラ
50 内燃機関
60 第1のインレットパイプ
61 第2のインレットパイプ
70 アウトレットパイプ
100 排気装置

Claims (6)

  1. 内燃機関に設けられた二つのバンク各々に間接的に連なる第1及び第2の排気管が接続された単一のマフラを有して構成される内燃機関の排気装置であって、
    前記第1の排気管が、第1及び第2の枝管に分岐して前記マフラに接続されており、
    且つ前記バンク各々から前記マフラ内での排気の合流地点までの経路長夫々が、前記第1の枝管を介した場合に、前記第1の枝管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが同じ位相で合流するように設定されているとともに、前記経路長夫々が、前記第2の枝管を介した場合に、前記第2の枝管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流するように設定されており、
    さらに前記第1または第2の枝管のうち、少なくともいずれか一方に、或いは前記第1及び第2の枝管の分岐部に、流路を連通、遮蔽する制御弁が設けられていることを特徴とする内燃機関の排気装置。
  2. 内燃機関に設けられた二つのバンク各々に間接的に連なる第1及び第2の排気管が接続された単一のマフラを有して構成される内燃機関の排気装置であって、
    前記マフラの内部には、排気が流通する流路を連通、遮蔽する制御弁が設けられており、
    且つ前記制御弁が流路を連通しているときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが同位相で合流し、前記制御弁が流路を遮蔽しているときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流するように、
    或いは前記制御弁が流路を連通しているときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流し、前記制御弁が流路を遮蔽しているときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが同じ位相で合流するように、前記マフラの内部の流路が形成されていることを特徴とする内燃機関の排気装置。
  3. 前記第1の排気管が、前記マフラの内部で第1及び第2の枝管に分岐しており、
    且つ前記バンク各々から前記マフラ内での排気の合流地点までの経路長夫々が、前記第1の枝管を介した場合に、前記第1の枝管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが同じ位相で合流するように設定されているとともに、前記経路長夫々が、前記第2の枝管を介した場合に、前記第2の枝管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流するように設定されており、
    さらに前記制御弁が前記第1または第2の枝管のうち、少なくともいずれか一方に、或いは前記第1及び第2の枝管の分岐部に設けられていることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の排気装置。
  4. 前記マフラの内部の流路が、前記第1の排気管と前記第2の排気管とからの排気の流通が対称になるように形成されているとともに、前記制御弁が、該制御弁が流路を遮蔽しているときに、前記第1の排気管と前記第2の排気管とからの排気の流通が非対称になる位置に設けられていることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の排気装置。
  5. 請求項1から4いずれか1項記載の内燃機関の排気装置を制御するための内燃機関の排気制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態に応じて、排気音の感性品質が向上するように前記制御弁を制御する排気音制御手段を備えることを特徴とする内燃機関の排気制御装置。
  6. 前記排気音制御手段が、前記内燃機関の回転数と前記内燃機関に対する加速要求の有無とに基づき、前記内燃機関の回転数が第1の所定値よりも小さいとき、或いは前記加速要求があり、且つ前記内燃機関の回転数が第2の所定値よりも小さいときに、前記第1の排気管を流通した排気と、前記第2の排気管を流通した排気とが異なる位相で合流するように、前記制御弁を制御することを特徴とする請求項5記載の内燃機関の排気制御装置。
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