JP2008101471A - ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】電機子や回路基板に電気的短絡を生じさせない、ポンプ内に収容された電機子および回路基板に良好に充填剤を充填する構造およびポンプを提供すること
【解決手段】電機子41の下側、且つ、下側ケーシング22の底部2211と軸方向に小さな間隙を介して対向して配置される回路基板42には、ポッティング剤50を回路基板42と底部2211との間に良好に充填するための第1充填用貫通孔42a3および第2充填用貫通孔42a4が形成される。また発熱素子であるトランジスタ422aは底部2211に対して近接配置される。
【選択図】図4

Description

本発明は、水の循環を補助するポンプ、特にポンプにおける電子部品の冷却構造に関する。
従来から、ポンプでは、電機子や、これに電気的に接続された回路基板に水や塵埃等が付着しないようにする対策が講じられている。例えば、電機子と回路基板とをモールド樹脂によって一体にモールド成形するモールド成形方法やポンプケース内に収容した電機子と回路基板とに充填剤(主に樹脂材料)を充填して外部から密閉する充填方法がある。モールド成形方法では、モールド成形の際に回路基板はそのモールド樹脂の圧力によって変形してしまう恐れがあり、製造が難しい。これと比較して、充填方法では、回路基板に大きな圧力を加えることがないので、回路基板の変形も少ない(このような充填方法の文献として、例えば、特許文献1参照)。
特開2001−317482号公報
しかしながら、充填方法では、充填の際の圧力が低いために、ポンプケース内に充填剤が完全に充填されることは困難である。特に各部品間の間隙が狭い場所では、充填剤が行き渡らない可能性がある。その結果、充填剤が充填されていない位置に水や塵埃等が付着することによって、電機子や回路基板は電気的短絡を生じてしまう可能性がある。
したがって、本発明は上記問題に鑑み、なされたものであり、その目的とするところは、電機子や回路基板に電気的短絡を生じさせない、ポンプケース内に収容された電機子および回路基板に良好に充填剤を充填する構造およびポンプを提供することである。
本発明の請求項1によれば、ポンプであって、該ポンプの外形を形成する、流入口および流出口を備えたケーシングと、前記ケーシングの内部に形成され、液体の流路を備える空間であるポンプ室と、前記ポンプ室に配置され、前記流入口より前記ポンプ室に流入した前記液体を前記流出口に流す渦巻状の流路の形成を補助するように回転するインペラと、前記インペラの回転軸と同軸に配置され、該インペラと一体的に回転するロータマグネットと、前記ポンプ室とは隔絶するように前記ロータマグネットと間隙を介して対向して配置され、回転磁界を発生させる電機子と、前記電機子と電気的に接続され、該ポンプの回転制御を行う回路基板と、を備え、前記ケーシングには、前記電機子および前記回路基板を収容する収容空間が形成され、前記収容空間には、前記電機子および前記回路基板を埋めるようにポッティング剤が充填され、前記回路基板には、前記ポッティング剤を充填する充填貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に従えば、回路基板にポッティング剤を充填する充填貫通孔が形成されることにより、回路基板を通してポッティング剤を収容空間に充填することができる。したがって、回路基板と電機子との間にも良好にポッティング剤を充填することができる。その結果、収容空間内のポッティング剤の充填できない部分の発生を防ぐことができるので、回路基板を良好に絶縁することができ、回路基板に液体が付着することによって発生する電気的短絡を防ぐことができる。
本発明の請求項2によれば、請求項1に係り、前記回路基板には、発熱素子が実装され、
前記充填貫通孔は、前記発熱素子の付近に形成されることを特徴とする。
本発明の請求項2に従えば、回路基板に実装された発熱素子の付近に充填貫通孔が形成されることによって、発熱素子周囲には、確実にポッティング剤が充填される。したがって、ポッティング剤によって発熱素子の放熱を良好に図ることができる。
本発明の請求項3によれば、請求項1および請求項2のいずれかに係り、前記ケーシングは、前記流入口および前記流出口を備える上側ケーシングと、前記上側ケーシングに固定し、前記ロータマグネットの少なくとも一部を収容する有底円筒形状の有底円筒部を有する下側ケーシングと、を備え、前記発熱素子は、前記有底円筒部の底部に軸方向に小さな間隙を介して配置、もしくは前記底部と接触して配置されることを特徴とする。
本発明の請求項3に従えば、発熱素子が有底円筒部の底部に配置されることによって、ポンプ室内の液体の温度によって発熱素子が冷却される。特に回路基板に充填貫通孔が設けられる構造であると発熱素子と底部との間にポッティング剤も充填しやすくなり、ポッティング剤による放熱効果も向上させることができる。
本発明の請求項4によれば、請求項3に係り、前記有底円筒部の底部には、該底部の軸方向の厚さを厚くすることによって強度を向上させる補強リブが前記底部の中心から放射状に形成され、前記発熱素子は、周方向に隣り合う前記補強リブの間に配置されることを特徴とする。
本発明の請求項4に従えば、補強リブが底部に形成されることによって、最も水圧が加わる底部の強度を確保することができるとともに、補強リブの周方向の間に発熱素子が配置されることによって、底部の厚さの薄い位置に発熱素子が配置されるので、ポンプ室の液体によって発熱素子を良好に冷却することができる。
本発明の請求項5によれば、請求項3および請求項4のいずれかに係り、前記充填貫通孔は、前記有底円筒部の前記底部の外径より径方向内側に形成されることを特徴とする。
本発明の請求項5に従えば、充填貫通孔が底部の外径より径方向内側に形成されることにより、充填貫通孔からのポッティング剤は確実に底部と回路基板との間に充填することができる。
本発明の請求項6によれば、請求項3乃至請求項5のいずれかに係り、前記電機子は、
環状のコアバック部と、前記コアバック部より該コアバック部の中心に向かい伸びる複数のティース部と、前記ティース部の周囲を導線が巻回することによって形成されるコイル部と、前記ティース部と前記コイル部との間に介在して、電気的絶縁を図るインシュレータと、を備え、前記インシュレータには、前記コイル部の端部を絡げる絡げピンが、少なくとも一つ設けられ、前記有底円筒部には、前記回路基板を支持する支持面を有する突起が設けられ、前記回路基板は、少なくとも前記絡げピンと前記突起とによって支持されていることを特徴とする。
本発明の請求項6に従えば、絡げピンと突起とによって支持されることによって、ポッティング剤を充填した際の回路基板の変形を抑えることができる。したがって、回路基板の変形による配線パターンの割れ等を防ぐことができ、電気的短絡を防ぐことができる。
本発明の請求項7によれば、請求項1乃至請求項6のいずれかに係り、前記回路基板の前記電機子とは反対側に、体積の大きい電子部品を実装することを特徴とする。
本発明の請求項7に従えば、体積の大きい電子部品を電機子と反対側に実装することにより、回路基板と電機子との軸方向の間隙を小さくすることができる。したがって、ポンプの軸方向の長さを短くすることができる。その上、電機子と電子部品とが近接することがないために、電機子の熱による電子部品への影響を防ぐことができる。
本発明の請求項8によれば、請求項7に係り、当該ポンプは、2相駆動であり、前記回路基板の前記電機子とは反対側に実装される前記電子部品の少なくとも一つは、コンデンサであることを特徴とする。
本発明の請求項8に従えば、2相駆動は、3相駆動と比較して、スイッチングの際に回路基板の配線パターンに流れるサージ電圧およびノイズが大きい。コンデンサも容量の大きくすることによって、サージ電圧およびノイズを吸収することができる。
本発明の請求項9によれば、請求項1乃至請求項8のいずれかに係り、前記ポッティング剤は、空気より伝熱性の高い樹脂材料であることを特徴とする。
本発明の請求項9に従えば、ポッティング剤が空気より伝熱性が高いことにより、収容空間内にて発生する熱は、ポンプ室やポンプの外側に良好に放熱することができる。
本発明の請求項10によれば、請求項1乃至請求項9のいずれかに係り、当該ポンプは、車両に搭載されることを特徴とする。
本発明の請求項10に従えば、当該ポンプは、放熱性に優れているので、高温環境下における使用が求められる車両に搭載することが望ましい。
本発明によれば、電機子や回路基板に電気的短絡を生じさせない、ポンプケース内に収容された電機子および回路基板に良好に充填剤を充填する構造およびポンプを提供することができる。
<電動ポンプの全体構造>
本発明の遠心ポンプである電動ポンプ1の実施例の一形態について図1を参照して説明する。図1は、本発明の電動ポンプ1の実施例の一形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。
図1を参照して、電動ポンプ1は、吸水口211および排水口212を備え、水路の一部となるポンプ室23を備えたポンプ部2と、ポンプ部2内に収容されたインペラ31を含み、所定の中心軸J1に沿って回転する回転体3と、ポンプ部2の外側に配置された電機子41を含む固定体4と、を備える。ここで、以下の説明では、中心軸J1に沿って吸水口211側を上側、電機子41側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向とは一致しない。
ポンプ部2は、吸水口211および排水口212を一体的に形成した上側ケーシング21と、中心軸J1を中心とする略円筒形状の有底円筒部221を有し、上側ケーシング21と嵌合する下側ケーシング22と、を有する。上側ケーシング21と下側ケーシング22とは、樹脂材料を成形することによって成形される。そして上側ケーシング21と下側ケーシング22とは、振動溶着によって固定される。
また下側ケーシング22の有底円筒部221における底部2211には、中心軸J1に沿って伸びる上面凹形状である円柱形状のシャフト固定部2211aが形成されている。そしてシャフト固定部2211aの上面には、中心軸J1に沿って伸びる固定軸であるシャフト25が固定されている。
回転体3は、シャフト25に挿通され、シャフト25の外周面と摺動する内周面を有する略円筒形状のスリーブ32が配置される。スリーブ32の外周面には、インペラ31が一体的に成形される。インペラ31は、回転することによって水流を発生させる複数の羽根部311(本実施例では、4枚)と、複数の羽根部311の内周面および下面を一体的に固定する羽根基部312と、羽根基部312の下側から中心軸J1に沿って延びる略円筒形状の磁気駆動部313と、を備える。この磁気駆動部313は、下側ケーシング22の有底円筒部221に殆ど収容される。
スリーブ32の中心軸J1に沿った両端面には、スリーブ32の軸方向の摺動を図るスラストワッシャ33、33が配置される。スリーブ32の下側に配置されたスラストワッシャ33は、スリーブ32の下面とシャフト固定部2211aの上面との間に挟まれる。そして、スリーブ32の上側に配置されたスラストワッシャ33は、スリーブ32の上面とシャフト25の上面に固定されたネジ26の下面との間に挟まれる。またネジ26およびスラストワッシャ33によってスリーブ32、および回転体3の上側への移動が規制される抜け止め機構を形成する。
固定体4は、有底円筒部221の周囲に固定された電機子41と、電機子41の下側に配置され、電機子41と電気的接続を図る回路基板42と、を備えている。この回路基板42には磁気駆動部313の磁極を検出するホール素子421や各相の出力の切り替えを行うトランジスタ等のスイッチング素子422等の電子部品が実装され、電機子41の通電制御を行うことによって回転体3の回転制御を実現する。
また下側ケーシング22の有底円筒部221より径方向外側には、有底円筒部221と略同軸となるように形成された略円筒形状の外壁部222が形成される。外壁部222の内周面には、径方向内側に向かい延びる平面を有する段部2221が形成される。この段部2221に電機子41が当接することによって電機子41の中心軸J1方向の位置決めを図ることができる。また電機子41は、その内周面が有底円筒形部221の外周面と当接することによって径方向の位置を決定している。
この外壁部222の周方向の一部には、径方向外側に延びる外側延長部2222が形成される。そしてこの外側延長部2222には、外側延長部2222より径方向外側に突出するようにコネクタ27が一体的に成形されている。このコネクタ27は、回路基板42と電気的接続を図る。そして外部電源(不図示)からの電流は、コネクタ27および回路基板42を通じ、電機子41に通流される。そして、電機子41に発生した磁界と磁気駆動部313とによって、中心軸J1を中心とした回転トルクが発生し、回転体3は回転する。
また外壁部222の内面の空間には、充填剤であるポッティング剤50(本実施例では、シリコン系樹脂)が充填されている。このポッティング剤50は、回路基板42の下面も覆うように充填されている。
<回路基板構成>
回路基板42の構成について図2を参照して説明する。図2は、回路基板42を示した平面図であり、a)は、電機子41側の回路基板42を示し、b)は、電機子41とは反対側の回路基板42を示す。
図2を参照して、回路基板42は、略円盤形状であり、主に電子部品が配置される電子部品実装主部42aと、電子部品実装主部42aの径方向外側に突出し、コネクタ27と電気的に接続するコネクタ接続部42bと、を備える。電子部品実装主部42aの外郭には、略円盤形状の一部を直線状に切った切り欠き部42a1が形成される。
電子部品実装主部42aの中心付近には、下側ケーシング22の有底円筒部221と当接するためのケース固定貫通孔42a2が形成される。
図2のa)を参照して、電子部品実装主部42aのケース固定貫通孔42a2の周囲には、発熱部品であり、スイッチング素子422であるトランジスタ422a(本実施例では、電界効果型トランジスタ)が2個、周方向に離間して実装されている。特に本実施例では、電動式ポンプ1が2相駆動であるために、トランジスタ422aは2個である。そして周方向に隣り合うトランジスタ422aの間には、ポッティング剤50を充填するための第1充填貫通孔42a3が形成される。またこの第1充填貫通孔42a3とケース固定貫通孔42a2の中心に対して対称となる位置に第2充填貫通孔42a4が形成される。また第2充填貫通孔42a4の外周側の付近には、ホール素子が実装されている穴であるホール素子固定孔42a6が形成される。本実施例の電動ポンプ1は2相駆動であることより、ホール素子は1個でよい。また第1充填貫通孔42a3および第2充填貫通孔42a4の外周側には、後述する絡げピン414が半田付けによって固定されるためのピン用貫通孔42a5が3箇所に形成される(u相、v相、中性点用の絡げピン414、414aに対応)。
またコネクタ接続部42bには、コネクタ27と接続するためのコネクタ接続孔42a7が形成されている。このコネクタ接続孔42aにコネクタ27の接続ピン27a(図1参照)が挿通され、半田付けされることによって電気的な導通を図る。
図2のb)を参照して、電子部品実装主部42aのケース固定貫通孔42a2の周囲には、体積の大きい電子部品であるコイル423、コンデンサ424、およびダイオード425が配置されている。コイル423は、スイッチングによって回路基板42に発生するノイズを低減する。そして、コンデンサ424およびダイオード425は、電機子41に発生するサージ電圧を低減する。これら体積の大きい電子部品により、回路基板42はノイズおよびサージ電圧に対して高い耐久性を得ることができる。その結果、電動ポンプ1の周囲が高ノイズ環境下であったとしても、電気的に誤作動のない電動ポンプを提供することができる。
次に電機子41および電機子41および下側ケーシング22と回路基板42との締結構造について図3および図1を参照して説明する。図3は、電機子41を上側より見た平面図である。
図3を参照して、電機子41は、磁性体である薄板の鋼板を中心軸J1に沿って複数積層して形成されたステータコア411と、ステータコア411を中心軸J1に沿った両方向から覆う2つのインシュレータ412と、インシュレータ412の上から導線4131を複数層巻回することによって形成されるコイル413と、を備える。
ステータコア411は、円環形状のコアバック部4111と、コアバック部4111から中心軸J1に向かい延びる周方向に離間した複数のティース部4112(本実施例では4個)と、から構成される。このコアバック部4111とティース部4112とは、別体として作製した後に、互いを嵌合して形成してもよい。ティース部4112が4個であることにより、電機子41のスロット数は4となる。
インシュレータ412は、ティース部4112に中心軸J1に沿った両方向から嵌合される。そしてティース部4112の内周面以外を覆う。またインシュレータ412は、コアバック部4111の内周面を覆うように周方向延長部4121が形成される。
コイル413は、u相、v相となる2つの導線4131を各ティース部4112の周囲を集中巻きにて巻回していく。すなわち、u相導線4131aは、周方向に対向した2つのティース部4112a、4112cを連続的に巻回し、そして、v相導線4131bは、同様にティース部4112b、4112dを連続的に巻回する。u相導線4131aおよびv相導線4131bのそれぞれの巻き始めの端部および巻き終わりの端部は、周方向に離間した3つの絡げピン414に固定する。2つの導線4131の巻き終わりの端部は、共通となる所定の絡げピン414aに固定することによって、中性点を形成する。
図1を参照して、下側ケーシング22の有底円筒部221の底部2211には、軸方向に沿って下側に延びる突起2212が一体に形成される。この突起2212の下部には、回路基板42のケース固定貫通孔42a2(図2参照)を挿通するための縮径部2212aが形成される。突起2212における縮径部2212aが形成される位置には、段差部2212bが設けられる。そして回路基板42は、この段差部2212bによって軸方向の位置が決定される。またこの突起2212にはネジ穴(不図示)が設けてあり、突起2212の下端面に基板固定用ネジ28を固定することによって、段差部2212bと基板固定用ネジ28との間に回路基板42を挟んで固定する。
また電機子41と回路基板42とは、回路基板42に向かい延びる3つの絡げピン414が回路基板42の下面に半田付け等によって固定される。
基板固定用ネジ28および絡げピン414によって、回路基板42は強固に固定されるので、ポッティング剤50を充填した圧力に対しても回路基板42の変形を防ぐことができる。したがって、回路基板42に設けられた配線パターン(不図示)の変形による断線を防ぐことができる。その結果、信頼性の高い電動ポンプ1を提供することができる。
<ポッティング剤充填構造>
次にポッティング剤50の充填する構造に関して、図4および図5を参照して説明する。図4は、電動ポンプ1を下側より見た平面図である。図5は、下側ケーシング22と電機子41および回路基板42との配置関係を示した、図1の部分拡大図である。図4における点線は、底部2211を示し、一点鎖線はトランジスタ422aを示す。また図4において、回路基板42のコイル423、コンデンサ424、およびダイオード425を削除した図として示す。図5ではポッティング剤50を削除した図として示す。
図4を参照して、回路基板42の2つの切り欠き部42a1と下側ケーシング22の外周壁222の内周面との間には、ポッティング剤50を充填するための注入口60がそれぞれ形成される。したがって、ポッティング剤50は、注入口60と、第1充填貫通孔42a3および第2充填貫通孔42a4と、の合計4箇所となる。
底部2211は、中心軸J1を中心とした放射状の補強リブ2213が形成されている(本実施例では4箇所)。底部2211では、有底円筒部221の円筒部と比較して、大きな水圧が加わる。これにより、底部2211は大きな水圧に耐えることができる。この周方向に互いに隣り合う補強リブ2213の周方向の間には、トランジスタ422aが配置される。すなわち、底部2211の厚さが薄い位置にトランジスタ422aは配置される。したがって、水によるトランジスタ422aの冷却効率を向上させることができる。
また第1充填貫通孔42a3および第2充填貫通孔42a4は、補強リブ2213と軸方向に略対向するように位置する。したがって、回路基板42と補強リブ2213との小さい間隙にも良好にポッティング剤50を充填することができる。
図5を参照して、回路基板42に実装された2つのトランジスタ422aは、下側ケーシング22の有底円筒部221の底部2211と軸方向に対向し、近接配置する。またトランジスタ422aと底部2211とは接触してもよい。発熱部材であるトランジスタ422aが底部2211と近接配置または接触することによって、トランジスタ422aの熱は、底部2211に放射される。底部2211は、ポンプ室23の水が充填されるので、底部2211のトランジスタ422aから受けた熱は、水によって冷却される。したがって、トランジスタ422aを良好に冷却することができる。
また第1充填貫通孔42a3および第2充填貫通孔42a4は、下側ケーシング22の有底円筒部221の底部2211と軸方向に対向するので(図4参照)、回路基板42と底部2211との間にポッティング剤50を良好に充填することができる。特に回路基板42における底部2211と対向する位置に実装された抵抗等の電子部品群(不図示)とは、底部2211と近接配置されることによって、電子部品群と底部2211との軸方向の間隙が小さくなる構造には好適である。またトランジスタ422aが底部2211に対して近接配置される場合、第1充填貫通孔42a3および第2充填貫通孔42a4を設けているので、ポッティング剤50をトランジスタ422aと底部2211との間隙に良好に充填することができる。シリコン系樹脂であるポッティング剤50は、空気より伝熱性が良いので、トランジスタ422aの熱を良好に底部2211に伝えることができる。その結果、トランジスタ422aを良好に冷却することができる。
また注入口60と、第1充填貫通孔42a3および第2充填貫通孔42a4とが設けられることにより、回路基板42より上側における充填されたポッティング剤50の圧力と、回路基板42より下側における充填されたポッティング剤50の圧力とは等しくなる。すなわち、回路基板42より上側のポッティング剤50の圧力が回路基板42より下側のポッティング剤50の圧力より高い場合、ポッティング剤50は、上側から下側へ移動することによって圧力の平衡を保つことができる。ポッティング剤50の圧力関係が逆の場合も同様に圧力が平衡となるように移動することができる。したがって、回路基板42の上側および下側における圧力差によって発生する回路基板42の変形を防ぐことができる。特に第1充填貫通孔42a3および第2充填貫通孔42a4が設けられることによって、底部2211と回路基板42との間に圧力が均一にポッティング剤50を充填することができる。
本発明の電動ポンプ1は、ポッティング剤50が下側ケーシング22の外周壁222より内側に良好に充填することができるために、電機子41および回路基板42に実装された発熱を有する電子部品の熱を良好にポンプ室23および電動ポンプ1の外部に放熱することができる。したがって、電動ポンプ1は、放熱性がよいために高温環境下においても、高い信頼性を有することができる。その結果、高温環境下における信頼性が求められる車両に、本発明の電動ポンプ1を搭載することができる。
以上、本発明の電動ポンプの実施例の一形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々の変形が可能である。
例えば、下側ケーシング22と回路基板42との固定に基板固定用ネジ28を使用したが、本発明はこれに限定されない。例えば、突起2212の縮径部2212aを溶かすことにより、回路基板42と溶着固定させてもよい。
例えば、本実施例のポッティング剤50はシリコン系樹脂を使用したが、本発明はこれに限定されない。ポッティング剤50は、空気より伝熱性の良い樹脂材料であればよい。
本発明の電動ポンプの実施例の一形態を示した、軸方向に切った模式断面図である 本発明の回路基板を示した平面図であり、a)は電機子側から見た平面図であり、b)は電機子とは反対側から見た平面図である 本発明の電機子を示した、上側より見た平面図である 本発明の電動ポンプを下側より見た平面図である 図1の部分拡大図である
符号の説明
1 電動ポンプ(ポンプ)
21 上側ケーシング(ケーシング)
22 下側ケーシング(ケーシング)
221 有底円筒部
2211 底部
2213 補強リブ
23 ポンプ室
211 吸水口(流入口)
212 排水口(流出口)
31 インペラ
313 磁気駆動部(ロータマグネット)
41 電機子
4111 コアバック部
4112 ティース部
412 インシュレータ
413 コイル
4131 導線
414 絡げピン
42 回路基板
42a3 第1充填用貫通孔(充填貫通孔)
42a4 第2充填用貫通孔(充填貫通孔)
422a トランジスタ(発熱素子)
424 コンデンサ(電子部品)
50 ポッティング剤

Claims (10)

  1. ポンプであって、
    該ポンプの外形を形成する、流入口および流出口を備えたケーシングと、
    前記ケーシングの内部に形成され、液体の流路を備える空間であるポンプ室と、
    前記ポンプ室に配置され、前記流入口より前記ポンプ室に流入した前記液体を前記流出口に流す渦巻状の流路の形成を補助するように回転するインペラと、
    前記インペラの回転軸と同軸に配置され、該インペラと一体的に回転するロータマグネットと、
    前記ポンプ室とは隔絶するように前記ロータマグネットと間隙を介して対向して配置され、回転磁界を発生させる電機子と、
    前記電機子と電気的に接続され、該ポンプの回転制御を行う回路基板と、
    を備え、
    前記ケーシングには、前記電機子および前記回路基板を収容する収容空間が形成され、
    前記収容空間には、前記電機子および前記回路基板を埋めるようにポッティング剤が充填され、
    前記回路基板には、前記ポッティング剤を充填する充填貫通孔が形成されていることを特徴とするポンプ。
  2. 前記回路基板には、発熱素子が実装され、
    前記充填貫通孔は、前記発熱素子の付近に形成されることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記ケーシングは、
    前記流入口および前記流出口を備える上側ケーシングと、
    前記上側ケーシングに固定し、前記ロータマグネットの少なくとも一部を収容する有底円筒形状の有底円筒部を有する下側ケーシングと、
    を備え、
    前記発熱素子は、前記有底円筒部の底部に軸方向に小さな間隙を介して配置、もしくは前記底部と接触して配置されることを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載のポンプ。
  4. 前記有底円筒部の底部には、該底部の軸方向の厚さを厚くすることによって強度を向上させる補強リブが前記底部の中心から放射状に形成され、
    前記発熱素子は、周方向に隣り合う前記補強リブの間に配置されることを特徴とする請求項3に記載のポンプ。
  5. 前記充填貫通孔は、前記有底円筒部の前記底部の外径より径方向内側に形成されることを特徴とする請求項3および請求項4のいずれかに記載のポンプ。
  6. 前記電機子は、
    環状のコアバック部と、
    前記コアバック部より該コアバック部の中心に向かい伸びる複数のティース部と、
    前記ティース部の周囲を導線が巻回することによって形成されるコイル部と、
    前記ティース部と前記コイル部との間に介在して、電気的絶縁を図るインシュレータと、
    を備え、
    前記インシュレータには、前記コイル部の端部を絡げる絡げピンが、少なくとも一つ設けられ、
    前記有底円筒部には、前記回路基板を支持する支持面を有する突起が設けられ、
    前記回路基板は、少なくとも前記絡げピンと前記突起とによって支持されていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のポンプ。
  7. 前記回路基板の前記電機子とは反対側に、体積の大きい電子部品を実装することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のポンプ。
  8. 当該ポンプは、2相駆動であり、
    前記回路基板の前記電機子とは反対側に実装される前記電子部品の少なくとも一つは、コンデンサであることを特徴とする請求項7に記載のポンプ。
  9. 前記ポッティング剤は、空気より伝熱性の高い樹脂材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のポンプ。
  10. 当該ポンプは、車両に搭載されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のポンプ。
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