JP2008101391A - マンホール上部補強型調整リング及びマンホール蓋受枠の取付補強工法 - Google Patents

マンホール上部補強型調整リング及びマンホール蓋受枠の取付補強工法 Download PDF

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Abstract

【課題】マンホールが簡単に沈下するのを阻止して沈下によって引き起こされるマンホールの周囲の路面の亀裂の発生を防ぐと共に止水性を高めることにある。
【解決手段】マンホール壁2の円周上端面21に高さを調整するために載置される円形の調整リング11の外周側面に、この外周側面から土圧抵抗鍔12をその半径方向に被載置のマンホール壁2の円周上端面21の外周よりも張り出して一体的に形成した。
【選択図】 図1

Description

この発明は、マンホール蓋受枠の取り付け工事の技術に係り、特に、マンホールの沈下によって引き起こされるマンホールの周囲の路面の亀裂の発生を防ぐマンホール上部補強型調整リング、及びこのマンホール上部補強型調整リングを用いると共に止水性を高めたマンホール蓋受枠の取付補強工法に関するものである。
マンホール蓋及びマンホール蓋受枠などのマンホール上部を道路などの表面に取り付ける工事にあっては、一般に次のような工程を経て取り付けられる。例えば図8に図示するように、道路などに埋設された円筒形又は傾斜円筒形のマンホール壁101の円周上端面には、通常、等間隔で3箇所にボルト取付穴が形成されており、この各ボルト取付穴に勾配調整ボルト102を上向きに差し込んで取り付ける。
次にマンホール壁の円周上端面に高さを調整するためのコンクリート製の円形の調整リング103を載せる。調整リング103は高さを調整する目的で使用されるので、調整リング103の外周直径はマンホール壁101の円周上端面の外周直径と同一になっている。この調整リング103には予めボルト取付穴に対応する箇所にボルト貫通孔が形成されており、各ボルト貫通孔に対応する勾配調整ボルト102を貫通して調整リング103をマンホール壁101の円周上端面に載せる。
この調整リング103の上側にマンホール蓋受枠104を設置することになるが、マンホール蓋受枠104が設置される路面は通常勾配があり傾いている。このため、マンホール蓋受枠104は路面の勾配に合わせて傾斜して取り付けることになる。これに対して、その下側のマンホール壁101及び調整リング103は水平に設置されている。また、マンホール蓋受枠104には円形側板の下端から外側に向けて水平な円形リング状底板が形成されており、この円形リング状底板には上記のボルト取付穴及びボルト貫通孔に対応する箇所にボルト取付孔が形成されている。
そこで、勾配調整ボルト102に調整ナットを螺合してその高さを調整して、上記の勾配調整ボルト102にマンホール蓋受枠104の底板の各ボルト取付孔を貫通させて、勾配調整ボルト102に螺合した調整ナットの上面でマンホール蓋受枠104の底板のボルト取付孔の周囲を支持して、マンホール蓋受枠104の高さを路面の勾配に合うように調整している。
そして、マンホール蓋受枠104の高さを路面の勾配に合わせた後、マンホール蓋受枠104の底板と調整リング103の上面との隙間に調整モルタル105を充填して、マンホール蓋受枠104を路面に据え付けている。
しかしながら、路面に設置されたマンホールは、例えば交通車両などによる外力106、地盤などの種々の影響により沈下することがあるが、沈下に対して有効に抵抗できるような構造になっていないことが多い。そして、マンホールが沈下すると、この沈下に伴いマンホールの周囲の路面に亀裂107が入り、補修作業などを行う必要性が生じている。
また、マンホール蓋受枠の底板と調整リングの上面との隙間に調整モルタルを充填して雨水などの浸入を防いでいるが、時間の経過に伴い、マンホール蓋受枠の底板と調整モルタルとの間から水が浸入したり、或いは調整モルタルと調整リングとの間から水が浸入したりして、マンホール壁の内周側壁面が侵入した水で汚れるという問題があった。これに加えて、下水道には多数のマンホールが設置されているため、各マンホールの調整モルタルからの浸水を通じて下水道内に多量の水が流れ込むという問題もあった。
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、マンホールが簡単に沈下するのを阻止して沈下によって引き起こされるマンホールの周囲の路面の亀裂の発生を防ぐことのできるマンホール上部補強型調整リングを提供することにあり、また、マンホールが簡単に沈下するのを阻止して沈下によって引き起こされるマンホールの周囲の路面の亀裂の発生を防ぐと共に止水性を高めることのできるマンホール蓋受枠の取付補強工法を提供することにある。
以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、マンホール蓋受枠の取り付け工事において使用されるものであって、筒形のマンホール壁の円周上端面に高さを調整するために載置される円形の調整リングの外周側面に、この外周側面から土圧抵抗鍔をその半径方向に被載置のマンホール壁の円周上端面の外周よりも張り出して一体的に形成した手段よりなるものである。
また、請求項2の発明は、マンホール蓋受枠の取り付け工事において使用されるものであって、筒形のマンホール壁の円周上端面に高さを調整するために載置される円形の調整リングの外周側面に、この外周側面から土圧抵抗鍔をその半径方向に被載置のマンホール壁の円周上端面の外周よりも張り出して一体的に形成し、土圧抵抗鍔の上面を調整リングの上面と同一の平坦面に形成し、土圧抵抗鍔の調整リング外周側面側の下面を調整リングの下面より少し低い位置に形成すると共に土圧抵抗鍔の下面を土圧抵抗鍔の外周縁に向けて斜め上向きの傾斜面に形成した手段よりなるものである。
また、請求項3の発明は、マンホール蓋受枠の取り付け工事において、筒形のマンホール壁の円周上端面に、等間隔で複数の調整ボルトを上下向きに取り付け、高さを調整するための請求項1又は請求項2のマンホール上部補強型調整リングを載置し、マンホール蓋受枠を一時的に支持するバネで勾配調整ボルトの周囲を支持しながら勾配調整ボルトで勾配調整してマンホール蓋受枠を取り付ける一方で、マンホール蓋受枠の取り付け前後に調整モルタルが充填される前記マンホール上部補強型調整リングの内周側寄り上面とマンホール蓋受枠の内周側寄り下面とに吸水膨張性止水材をリング状に取り付けた後、マンホール上部補強型調整リングとマンホール蓋受枠との隙間に調整モルタルを充填した手段よりなるものである。
以上の記載より明らかなように、請求項1、請求項2の発明に係るマンホール上部補強型調整リングによれば、マンホール壁の円周上端面に高さを調整するために載置される円形の調整リングの外周側面に、この外周側面から土圧抵抗鍔を半径方向に被載置のマンホール壁の円周上端面の外周よりも張り出して一体的に形成したことにより、例えば交通車両、地盤などの種々の影響により下向きの外力つまりマンホールを沈下させる方向に外力が作用したとき、調整リングの外周側面から半径方向に張り出した土圧抵抗鍔の下面がマンホール壁の周囲の地盤から上向きの反力を受けることで、マンホールが簡単に沈下するのを阻止して、マンホールの沈下によって引き起こされるマンホールの周囲の路面の亀裂の発生を防ぎ、路面の亀裂の発生に伴うマンホールの周囲の路面の補修工事を不要にすることが可能となる。
また、請求項2の発明に係るマンホール上部補強型調整リングによれば、前記の効果に加えて、土圧抵抗鍔の上面を調整リングの上面と同一の平坦面に形成し、土圧抵抗鍔の調整リング外周側面側の下面を調整リングの下面より少し低い位置に形成すると共に土圧抵抗鍔の下面を土圧抵抗鍔の外周縁に向けて斜め上向きの傾斜面に形成したことにより、土圧抵抗鍔が外周側面に形成されたマンホール上部補強型調整リングをマンホール壁の円周上端面に嵌合状態で装着できマンホール壁の円周上端面からずれるのを防ぐことができ、しかも、土圧抵抗鍔は外周縁に向けてその厚みが徐々に薄くなるので、土圧抵抗鍔の重量を少し軽くでき、土圧抵抗鍔が形成されたマンホール上部補強型調整リング全体の重量を少し軽くできると共に、片持ち梁となる土圧抵抗鍔の調整リング外周側面側に作用する自重による曲げモーメントを小さくできるので、その分部材断面を小さくすることができる。さらに、土圧抵抗鍔の下面は外周縁に向けて斜め上向きに傾斜しているので、土圧抵抗鍔の下面に作用する地盤からの反力Rを斜め上向きに傾斜する下面に沿ってその外周縁に向けて逃がし易くでき、地盤から土圧抵抗鍔の下面に作用する反力を少し緩和することができ、マンホール上部補強型調整リングの耐久性を高めることができる。
また、請求項3の発明に係るマンホール蓋受枠の取付補強工法によれば、前記請求項1及び請求項2の奏する効果に加えて、調整モルタルが充填される前記マンホール上部補強型調整リングの内周側寄り上面とマンホール蓋受枠の内周側寄り下面とに吸水膨張性止水材をリング状に取り付けることにより、マンホール蓋受枠の底板と調整モルタルとの隙間から或いは調整モルタルとマンホール上部補強型調整リングとの隙間から雨水が浸入しようとする場合、この吸水膨張性止水材の働きによって侵入しようとする水を吸収することにより膨張して隙間を完全に塞いで水の侵入を防ぐことができ、マンホール壁の内周側壁面が侵入した水で汚れるのを防止することができる。これにより、下水道に多数のマンホールが設置されていても、各マンホールの調整モルタルからの浸水を防ぐので、下水道内に多量の水が流れ込むという事態を阻止することができる。
以下、図面に記載の発明を実施するための最良の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1は概略全体側断面図、図2はマンホール上部補強型調整リングの平面図、図3は部分側断面図、図4は側面Z型バネの斜視図、図5はこの発明による外力と反力の説明図、図6はこの発明による他例の外力と反力の説明図、図7はこの発明による別の他例の外力と反力の説明図である。
図において、マンホール上部補強型調整リング1は、マンホール蓋受枠3の取り付け工事において使用されるものであって、マンホールが簡単に沈下するのを阻止して沈下によって引き起こされるマンホールの周囲の路面の亀裂の発生を防ぐ機能を果たす。そして、このマンホール上部補強型調整リング1を使用することで、路面の亀裂の補修工事を不要にすることができる利点がある。
マンホール上部補強型調整リング1は、筒形のマンホール壁2の円周上端面21に高さを調整するために載置される厚みのある円形の調整リング11の外周側面の全周に土圧抵抗鍔12が一体的に張り出して形成した構成からなっている。マンホール上部補強型調整リング1を構成する調整リング11及び土圧抵抗鍔12は例えば鉄筋コンクリートで造られている。
調整リング11は従来使用されている調整リングと同じ形状、つまり側面から見て一定の厚みを有し、平面からみて円形の形状をしており、その円形の内側の中央側にはこれよりも小さな円形孔が形成されている。調整リング11の内側の円形孔の直径はこの調整リング11が載せられるマンホール壁2の円周上端面21の内径と略同一である。また、調整リング11の外側の円形はマンホール壁2の円周上端面21の内径と略同一である。
内側の中央側に円形孔11aが形成された調整リング11の円周方向の表裏面には、勾配調整ボルト22が貫通するボルト貫通孔11bが一定間隔例えば120度の間隔で形成されている。調整リング11の表裏面つまりマンホール壁2の円周上端面21に設置時に上面と下面となる両面は上下平行となる平坦面に形成されている。ボルト貫通孔11bを貫通する勾配調整ボルト22はその側周面にネジ山が形成され、勾配調整ボルトの上部側には上方から調整ナット22aが螺合される。
土圧抵抗鍔12はマンホール壁2の円周上端面21の外周側の地盤からの反力Rによって、例えば交通車両などによる外力Fを受けた場合に一体的に連結される被載置のマンホール壁2が簡単に沈下するのを阻止する機能を果たすもので、被載置のマンホール壁2の円周上端面21の外周よりも張り出して調整リング11の外周側面に一体的に形成されている。つまり土圧抵抗鍔12は調整リング11の外周側面の全周から調整リング11の半径方向に向けて張り出して形成されている。
土圧抵抗鍔12の外周縁及び内周縁は平面から見て円形の形状になっている。土圧抵抗鍔12は調整リング11より大きな円形リング状であり、土圧抵抗鍔12の内周縁は調整リング11の外周縁と一体化されて結合されている。つまり土圧抵抗鍔12の内径が調整リング11の外径と同一で一体化されている。
土圧抵抗鍔12の外径は大きい程、マンホール壁2の円周上端面21の外周側の地盤から受ける反力Rは大きくなり、マンホール壁2の沈下を防ぐ力は大きくなるが、調整リング11と一体化されて結合される土圧抵抗鍔12の内周縁に作用する曲げモーメントや剪断力は大きくなり、これに対応できるようにするためには分厚くする必要が生じて、マンホール上部補強型調整リング1全体の自重が重くなるという問題もあり、これらの条件を考慮しながら、使用場所などによって土圧抵抗鍔12の外径や厚みが決定される。
土圧抵抗鍔12はその上面が調整リング11の上面と同一の平坦面に形成されている。これに対して、土圧抵抗鍔12の下面は調整リング11の外周側面側に隣接する箇所が調整リング11の下面より少し低い位置になるように段差が形成されている。
つまり、マンホール上部補強型調整リング1の下面はその中央の内側よりその周囲が一段低くなる段差が形成されていて、この段差を利用して、マンホール上部補強型調整リング1をマンホール壁2の円周上端面21に設置するときに嵌合させることで、設置作業時の水平方向へのずれが防がれて、スムーズな設置作業が行われることになる。
また、調整リング11の下面より少し低い位置の土圧抵抗鍔12の下面は、土圧抵抗鍔12の外周縁に向けて斜め上向きの傾斜面に形成されている。つまり、土圧抵抗鍔12は調整リング11の外周側面側に隣接する箇所が最も厚く、外周縁に向けて徐々に薄くなっていて、その先端側となる外周縁端がもっとも薄くなっている。
これは、調整リング11の外周側面側に隣接する箇所に最大曲げモーメントや最大剪断力が作用し、先端側となる外周縁端に向けて作用する曲げモーメントや剪断力が小さくなるから、このようにすることで、土圧抵抗鍔12の土圧に対する抵抗力を弱めることなく全体の重量を軽くできる。
マンホール上部補強型調整リング1がその上に設置される筒形のマンホール壁2の円周上端面21には、円周方向に等間隔例えば120度の間隔で勾配調整ボルト22の下端側が挿入支持されるボルト取付穴23が形成されている。このボルト取付穴23の穴位置はこの上に設置されるマンホール上部補強型調整リング1のボルト貫通孔11bの孔位置と一致している。
マンホール壁2の円周上端面21に設置されたマンホール上部補強型調整リング1の上方には間をあけて円形リング状のマンホール蓋受枠3が取り付けられる。このマンホール蓋受枠3の中央の開口孔にはマンホール蓋31が取り付けられる。マンホール蓋受枠3は路面の勾配に合わせて調整されて傾斜して取り付けられる。マンホール蓋受枠3を傾斜させる作業のために、勾配調整ボルト22の周囲にはこれを一時的に支持するバネ24が取り付けられる。
バネ24はマンホール蓋受枠3の傾きを路面の勾配に合うように調整する際に、マンホール上部補強型調整リング1の上方に取り付けるマンホール蓋受枠3を一時的に支持する機能を果たすもので、各勾配調整ボルト22の周囲となるマンホール蓋受枠3の円形リング状底板33のボルト取付孔34の周囲を一時的に支持するものである。
バネ24としては通常知られているコイルバネが使用されることがある。コイルバネを勾配調整ボルト22の上方から下ろして、コイルバネの内部を勾配調整ボルト22の上端側を貫通させて取り付ける。つまり勾配調整ボルト22の外周側はコイルバネによって螺旋状に囲まれることになる。
バネ24としてコイルバネを使用する場合は、マンホール蓋受枠3を勾配調整ボルト22に貫通させて取り付ける前に勾配調整ボルト22に取り付ける必要があり、マンホール蓋受枠3の取り付け前にコイルバネの取り付けを忘れた場合には勾配調整ボルト22に貫通させた重たいマンホール蓋受枠3を持ち上げて一度勾配調整ボルト22から取り外す不便がある。
また、使用したコイルバネが小さ過ぎたり逆に大き過ぎてして使用に適切でなく別のコイルバネと交換する必要がある場合にも、一度取り付けた重たいマンホール蓋受枠3を上側に持ち上げて各勾配調整ボルト22から取り外す不便さがあり、バネ24がコイルバネの場合には不便なことが多々ある。
そこで、コイルバネの不便さを解消するものとして、本願の出願人は側面Z型バネを開発して、コイルバネに代えてこの側面Z型バネをバネ24として使用することもある。図では側面Z型バネを使用している。側面Z型バネは弾性板材をZ型に折り曲げたものから構成される。
側面Z型バネはバネの中央に上下方向に勾配調整ボルト22が入るための貫通孔24aと上下貫通孔24aに通じる出入溝24bとが側面Z型バネの上板24c、斜板24d、下板24eに形成されている。このうち、出入溝24bは左右の側面と90度の角度にある正面側に形成されている。この出入溝24bを利用して側面から勾配調整ボルト22にはめ込んだりこれから取り外したりする。
この側面Z型バネをバネ24として使用する場合には、バネ24を勾配調整ボルト22に取り付ける場合或いは取り外す場合に、既にマンホール蓋受枠3が取り付けられていても、重たいマンホール蓋受枠3を勾配調整ボルト22から完全に抜き出すために高く持ち上げる必要がなく、側面Z型バネの高さ分だけ勾配調整ボルト22を持ち上げればよく、その取り扱いが非常に楽になる利点がある。
前記したようにマンホール蓋受枠3には円形側板32の下端から外側に向けて水平な円形リング状底板33が形成されており、この円形リング状底板33には上記のボルト取付穴23及びボルト貫通孔11bの位置に対応する箇所にボルト取付孔34が形成されている。ボルト取付孔34は上記のボルト取付穴23及びボルト貫通孔11bと同様に円形リング状底板33の円周方向に等間隔の例えば120度の間隔で形成されている(なお、図1ではわかりやすいように、ボルト取付孔34、ボルト取付穴23及びボルト貫通孔11bは180度の位置で配置されている場合で描いている)。
調整モルタル4は、前記したようにマンホール上部補強型調整リング1と路面勾配に合わせて傾斜して取り付けられるマンホール蓋受枠3との間に充填される。長期間経過すると、マンホール蓋受枠3と調整モルタル4との間に、或いは調整モルタル4のマンホール上部補強型調整リング1との間に、それぞれ隙間が形成されて雨水が侵入するようになる。このため、それぞれの隙間には吸水膨張性止水材41が取り付けられる。
吸水膨張性止水材41は、水を吸収することで膨張する性質があり、雨水が浸入しようとする場合にはこの雨水を吸収することで膨張して隙間を完全に塞いで、雨水の浸入を阻止できる機能を有している。吸水膨張性止水材41は調整モルタル4が充填される前記マンホール上部補強型調整リング1の円形孔11aの周囲の内周側寄り上面とマンホール蓋受枠3の円形リング状底板33の内周側寄り下面とにリング状に取り付けられる。吸水膨張性止水材41の取り付けは例えば接着剤や両面テープなどを使って行われる。
次に、上記発明を実施するための最良の形態の構成に基づく取り付け工事について以下説明する。
道路などに埋設された円筒形又は傾斜円筒形のマンホール壁2の円周上端面21に例えば120度の等間隔で3箇所に形成されたボルト取付孔34に、勾配調整ボルト22の先端側を上向きに差し込んで取り付けて固定する。このとき、マンホール壁2の円周上端面21は水平に設置されている。
次にマンホール壁2の円周上端面21に高さを調整するためのコンクリート製の円形のマンホール上部補強型調整リング1を載せる。この発明のマンホール上部補強型調整リング1は高さを調整する目的で使用される他に、マンホール壁2が簡単に沈下するのを防いでその周囲の路面に亀裂が生じるのを防ぐ機能を果たす。
マンホール壁2の円周上端面21の上方から被せるようにして載せるマンホール上部補強型調整リング1には、円周上端面21に等間隔で上向きに取り付けられた各勾配調整ボルト22の取り付け位置に対応した位置にボルト貫通孔11bがそれぞれ形成されている。この各ボルト貫通孔11bが各勾配調整ボルト22の真上にくるようにして、マンホール上部補強型調整リング1を真下に下ろすと、各勾配調整ボルト22の上端は対応する各ボルト貫通孔11bの下側から挿入して貫通してマンホール上部補強型調整リング1の上面から上方に向けて突出する。
マンホール上部補強型調整リング1の中央側の調整リング11の下面がマンホール壁2の円周上端面21に密着して載る。マンホール壁2の円周上端面21は水平なため、この上に密着して載るマンホール上部補強型調整リング1も水平に設置されてその上面は水平になる。このとき、マンホール上部補強型調整リング1の土圧抵抗鍔12はマンホール壁2の円周上端面21より外方に突出して、マンホール壁2の周囲の地盤上に位置することになり、施工後において例えば交通車両などによる外力Fを受けた場合には土圧抵抗鍔12の下面はマンホール壁2の周囲の地盤から反力Rを受けてマンホール壁2が沈下するのを阻止してその周囲の路面に亀裂が簡単に入るのを防ぐ。
マンホール上部補強型調整リング1を取り付けた後、マンホール上部補強型調整リング1の上面から上方に突出している各勾配調整ボルト22に前記のコイルバネ或いは側面Z型バネからなるバネ24を取り付ける。このバネ24を取り付けた後に、上方から重たいマンホール蓋受枠3を取り付ける。この作業は、マンホール蓋受枠3の円形リング状底板33の各ボルト取付孔34に各勾配調整ボルト22の先端が入るようにしながら下ろしていく。各勾配調整ボルト22の上端側は対応する各ボルト取付孔34を貫通して上方に突出する。
このとき、マンホール上部補強型調整リング1の上方に下ろしたマンホール蓋受枠3は、各勾配調整ボルト22の周囲を囲むように取り付けた各バネ24によって支持され、下方のマンホール上部補強型調整リング1の上面との間に上下に間隔をあけて支持されることになる。
マンホール上部補強型調整リング1の上面は水平になっているので、その上方に各バネ24で支持されるマンホール蓋受枠3も水平になる。マンホール蓋受枠3の周囲の路面は通常、勾配があるので、水平なマンホール蓋受枠3を周囲の路面の勾配に一致させるように調整する必要が生じる。
水平なマンホール蓋受枠3は各バネ24によって支持されているのみであるので、マンホール蓋受枠3の表面の高い部分を強く下向きに押すと、バネ24の強さに打ち勝って少し沈めることができ、マンホール蓋受枠3を簡単に周囲の路面の勾配と一致させることができる。
このとき、マンホール蓋受枠3の円形リング状底板33のボルト取付孔34から突出する各勾配調整ボルト22の上部側には調整ナット22aが螺合されていて、マンホール蓋受枠3を下向きに押して少し沈めて勾配が一致した時点で、調整ナット22aを回して下向きに移動させて調整ナット22aの下面で円形リング状底板33のボルト取付孔34の周囲の上面を押止めることにより、マンホール蓋受枠3の高さを周囲の路面の勾配に合わせる勾配調整作業は終了する。
マンホール蓋受枠3を取り付けた後、吸水膨張性止水材41をマンホール上部補強型調整リング1の円形孔11aの周囲の内周側寄り上面とマンホール蓋受枠3の円形リング状底板33の内周側寄り下面とにリング状に取り付ける。この吸水膨張性止水材41の取り付け作業はマンホール蓋受枠3を取り付ける前でもよい。つまり、マンホール蓋受枠3の取り付け前後の作業が行いやすい時点でよい。
そして、マンホール蓋受枠3の高さを路面の勾配に合わせ、吸水膨張性止水材41をそれぞれ取り付けた後、マンホール蓋受枠3の円形リング状底板33とマンホール上部補強型調整リング1の調整リング11の上面との隙間に調整モルタル4を充填することにより、マンホール蓋受枠の取り付け作業は完了する。
なお、この発明は上記発明を実施するための最良の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。例えば、バネ24としては側面Z型バネの場合で説明したが、これに限定されるものではなく、コイルバネでもよい。
この発明を実施するための最良の形態を示す概略全体側断面図である。 この発明を実施するための最良の形態を示すマンホール上部補強型調整リングの平面図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す部分側断面図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す側面Z型バネの斜視図である。 この発明による外力と反力の説明図である。 この発明による他例の外力と反力の説明図である。 この発明による別の他例の外力と反力の説明図である。 従来説明図である。
符号の説明
1 マンホール上部補強型調整リング
11 調整リング
11a 円形孔
11b ボルト貫通孔
12 土圧抵抗鍔
2 マンホール壁
21 円周上端面
22 勾配調整ボルト
22a 調整ナット
23 ボルト取付穴
24 バネ
24a 上下貫通孔
24b 出入溝
24c 上板
24d 斜板
24e 下板
3 マンホール蓋受枠
31 マンホール蓋
32 円形側板
33 円形リング状底板
34 ボルト取付孔
4 調整モルタル
41 吸水膨張性止水材
F 外力
R 反力

Claims (3)

  1. マンホール蓋受枠の取り付け工事において使用されるものであって、筒形のマンホール壁の円周上端面に高さを調整するために載置される円形の調整リングの外周側面に、この外周側面から土圧抵抗鍔をその半径方向に被載置のマンホール壁の円周上端面の外周よりも張り出して一体的に形成したことを特徴とするマンホール上部補強型調整リング。
  2. マンホール蓋受枠の取り付け工事において使用されるものであって、筒形のマンホール壁の円周上端面に高さを調整するために載置される円形の調整リングの外周側面に、この外周側面から土圧抵抗鍔をその半径方向に被載置のマンホール壁の円周上端面の外周よりも張り出して一体的に形成し、土圧抵抗鍔の上面を調整リングの上面と同一の平坦面に形成し、土圧抵抗鍔の調整リング外周側面側の下面を調整リングの下面より少し低い位置に形成すると共に土圧抵抗鍔の下面を土圧抵抗鍔の外周縁に向けて斜め上向きの傾斜面に形成したことを特徴とするマンホール上部補強型調整リング。
  3. マンホール蓋受枠の取り付け工事において、筒形のマンホール壁の円周上端面に、等間隔で複数の調整ボルトを上下向きに取り付け、高さを調整するための請求項1又は請求項2のマンホール上部補強型調整リングを載置し、マンホール蓋受枠を一時的に支持するバネで勾配調整ボルトの周囲を支持しながら勾配調整ボルトで勾配調整してマンホール蓋受枠を取り付ける一方で、マンホール蓋受枠の取り付け前後に調整モルタルが充填される前記マンホール上部補強型調整リングの内周側寄り上面とマンホール蓋受枠の内周側寄り下面とに吸水膨張性止水材をリング状に取り付けた後、マンホール上部補強型調整リングとマンホール蓋受枠との隙間に調整モルタルを充填したことを特徴とするマンホール蓋受枠の取付補強工法。
JP2006284711A 2006-10-19 2006-10-19 マンホール上部補強型調整リング及びマンホール蓋受枠の取付補強工法 Ceased JP2008101391A (ja)

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