JP2002364010A - マンホール首部防水構造 - Google Patents
マンホール首部防水構造Info
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Abstract
部への雨水等の漏入を防止するマンホール首部防水構造
を提供する。 【解決手段】 道路下に築造されたマンホール1本体の
上部にコンクリートブロック3を有し、該コンクリート
ブロック3の上面と、その上に設置される蓋受枠4の据
付フランジ41との間隔を蓋高さ調整装置5により調整
し、該間隔空間に充填材Mを流し込んで硬化させ、蓋受
枠4に嵌合された蓋体43を路面高さにレベル合せする
蓋高さ調整工法時におけるマンホール首部防水構造にお
いて、上記コンクリートブロック3の上面側の所要箇所
に第1止水部材6を配置し、且つ上記蓋受枠4の据付フ
ランジ41下面側の所要箇所に第2止水部材7を配置
し、マンホール1外部からマンホール1内部に漏入する
水を上記各止水部材6,7により遮断する。
Description
水構造に関し、詳しくは、道路下の既設マンホールの高
さ調整工事時に防水施工を行い、マンホール内部への雨
水等の漏入を防止するマンホール首部防水構造に関する
ものである。
るいは道路下にマンホールを築造する際に、マンホール
の蓋部は路面の傾斜に対し上下調整する必要があり、こ
のためのマンホールの蓋高さ調整工法または調整装置が
各種提案されている。例えば、図8に示すように、マン
ホール上部を構成するコンクリートブロックaの上面に
調整ボルトbを立設し、該調整ボルトbに螺合された調
整ナットcを調整して蓋受枠dの傾斜を調整する。そし
てコンクリートブロックaと蓋受枠dとの間隙空間に充
填コンクリートを流し込むようにしている。
うにして施工されたマンホール上部においては、車両の
通過等の原因により、マンホール外部からマンホール内
部へ雨水が漏入することがしばしばある。詳しくは、異
なる材料の接合面である、コンクリートブロックの上面
と充填コンクリートとの接合面、または充填コンクリー
トと蓋受枠との接合面に沿って漏入する現象が僅かであ
るが確認されている。
すると、マンホール内に敷設してある通信管路等を腐食
する原因となり、さらには、ケーブル本体にも悪影響を
及ぼすことが危惧される。
あり、マンホールの蓋高さ調整後に、マンホール内部へ
の雨水等の漏入を防止するマンホール首部防水構造を提
供することを目的とするものである。
に、請求項1に記載の発明は、道路下に築造されたマン
ホール本体の上部にコンクリートブロックを有し、該コ
ンクリートブロックの上面と、その上に設置される蓋受
枠の据付フランジとの間隔を蓋高さ調整装置により調整
し、該間隔空間に充填材を流し込んで硬化させ、蓋受枠
に嵌合された蓋体を路面高さにレベル合せする蓋高さ調
整工法時におけるマンホール首部防水構造において、上
記コンクリートブロックの上面側の所要箇所に第1止水
部材を配置し、且つ上記蓋受枠の据付フランジ下面側の
所要箇所に第2止水部材を配置し、マンホール外部から
マンホール内部に漏入する水を、上記各止水部材により
遮断するようにしたものである。
る材質で構成されるコンクリートブロックの上面と充填
材との接合面、及び充填材の上面と蓋受枠の据付フラン
ジとの接合面にそれぞれ第1止水部材及び第2止水部材
を配置したものであるから、第1止水部材及び第2止水
部材により上記各接合面に沿って漏入する雨水を遮断す
ることができ、その結果としてマンホール内部への雨水
の漏入を防止することができる。
の発明において、上記コンクリートブロックの上面側に
配置する第1止水部材は、該第1止水部材の下部がコン
クリートブロックの上面に周設された凹溝部に嵌置され
ているものである。
止水部材の下部が凹溝部に嵌置されているものであるか
ら、第1止水部材は、コンクリートブロックの上面と蓋
受枠の据付フランジとの間隔空間に流し込まれる充填材
の流動によって移動あるいは変形することがなく、漏水
の遮断機能を損なうことがない。
の発明において、上記蓋受枠の据付フランジ下面側に配
置する第2止水部材は、上記充填材の硬化により定着さ
れているものである。
止水部材は充填材の硬化により定着されているものであ
るから、第2止水部材は、硬化前の流動状態である充填
材によりむやみに圧迫されることがなく、本来のシール
機能を損なうことがない。
いずれか1項に記載の発明において、上記第1止水部材
及び第2止水部材は、上記蓋高さ調整装置の内方側にお
いて連続して配置されているものである。
止水部材及び第2止水部材は蓋高さ調整装置の内方側に
おいて連続して配置されているものであるから、第1止
水部材及び第2止水部材は、コンクリートブロックの上
面と充填材との接合面、及び充填材の上面と蓋受枠の据
付フランジとの接合面に沿って漏入する雨水ばかりでな
く、高さ調整装置から漏入する雨水をも遮断することが
できる。
いずれか1項に記載の発明において、上記第1止水部材
及び第2止水部材は、吸水により膨張する水膨張性ゴム
材で構成されているものである。
止水部材及び第2止水部材は吸水により膨張する水膨張
性ゴム材で構成されているものであるから、第1止水部
材及び第2止水部材は、雨水の吸水による体積膨張によ
りシール効果が向上し、漏入する雨水を確実に遮断する
ことができる。
の発明において、上記蓋高さ調整装置は、上記コンクリ
ートブロックに固定された調整ボルトと、該調整ボルト
に嵌合され上記蓋受枠を支承するコイルスプリングと、
調整ボルトに螺合された調整ナットからなり、コイルス
プリングは上下部のコイル径が中央部より小径である樽
型状に形成されているものである。
さ調整装置のコイルスプリングは上下部のコイル径が中
央部より小径である樽型状に形成されているものである
から、コイルスプリングの伸縮長さが増大し、蓋受枠の
高さ調整範囲を拡大することができるばかりでなく、コ
ンクリートブロックの上面側における第1止水部材の配
置スペースが広くなり、第1止水部材の配置自由度の向
上を図ることができる。
づいて説明する。図1はマンホールの上部の縦断面図で
あり、図2は上部コンクリートブロック側の斜視図であ
る。図1において、符号1は道路の地下に築造されたマ
ンホールで、このマンホール1内の下部には、図示しな
いが例えば通信管路等が貫通して接続されており、マン
ホール1の築造にあたっては、まず路面までの高さに基
づいて設置される。
られた基礎の上に各種コンクリートブロック2を順に積
み上げ、それぞれの接合部にエポキシ樹脂含浸体等の接
着剤を配設して接着し、ずれ止めして設置される。そし
て、コンクリートブロック2の最上側には上部コンクリ
ートブロック3が積み上げられ、上部コンクリートブロ
ック3の上面はフラットに形成されており、後述する蓋
高さ調整装置5の調整ボルト51が埋め込まれている。
なお、図示はしていないが、上部コンクリートブロック
3の上面に雌ねじを埋め込み、この雌ねじに調整ボルト
51を螺着により立設してもよい。
あり、この蓋受枠4の下部には据付フランジ41が一体
に形成されており、この据付フランジ41の外周寄りに
は挿通孔42が複数個設けられている。また、蓋受枠4
にはマンホール1の蓋体43が着脱自在にはめ込まれて
いる。そして蓋受枠4は蓋高さ調整装置5により路面の
傾斜に合わせ上部コンクリートブロック3の上面に対し
て高さ調整され、上部コンクリートブロック3の上面と
蓋受枠4の据付フランジ41との間隔空間には充填材と
しての充填コンクリートMが充填される。
トブロック3の上面には第1止水部材6が、また、蓋受
枠4の据付フランジ41の下面には第2止水部材7がそ
れぞれ配置されている。第1止水部材6及び第2止水部
材7は、水を吸収することにより体積が膨張する特性を
有する水膨張性樹脂としての高吸水性樹脂と合成ゴムと
を混合成形加硫してなる水膨張性ゴム材で構成されてお
り、所要の厚みを有している。また、第1止水部材6及
び第2止水部材7を配置する際には、上部コンクリート
ブロック3の上面及び蓋受枠4の据付フランジ41の下
面に接着剤で張り付けてもよいし、上部コンクリートブ
ロック3の上面においては敷き詰めるだけでもよい。ま
た、第1止水部材6及び第2止水部材7の配置に関して
は図2に示すように、蓋高さ調整装置5の内方側におい
て連続して配置する。
トブロック3の上面側に配置する第1止水部材6は、そ
の下部を上部コンクリートブロック3の上面に予め周設
した凹溝部61に嵌合させて配置してもよく、この場合
には、第1止水部材6は、上部コンクリートブロック3
の上面と蓋受枠4の据付フランジ41との間隔空間に流
し込まれる充填コンクリートMの流動によって移動ある
いは変形することがなく、接着剤による張り付けを要し
ない。ここで図2には、マンホール1の形状を角型に形
成したものを示したが、マンホール1の形状は円型に形
成したものであってもよいことは言うまでもない。
施工する手順について図2〜図4により詳しく説明す
る。まず、図2に示すように、上部コンクリートブロッ
ク3の上面に立設されている調整ボルト51の内方側に
おいて、第1止水部材6を接着剤で張り付けあるいは敷
き詰めることにより、上部コンクリートブロック3の上
面に連続して配置した後に、図3に示すように、調整ボ
ルト51にテーパ状のコイルスプリング52を挿通する
と共に、蓋受枠4の据付フランジ41に穿設された挿通
孔42を挿通して蓋受枠4を設置する。この際、蓋受枠
4の据付フランジ41の裏面における挿通孔42の内方
側には、予め第2止水部材7を接着剤で張り付けること
により連続して配置する。
に調整ナット53を螺合し、この調整ナット53の締め
付けにより、テーパ状のコイルスプリング52を押圧さ
せながら蓋受枠4の高さを路面に合わせるように調整す
る。そして、蓋受枠4の据付フランジ41の内周面と上
部コンクリートブロック3の内周面とに亘って弾性変形
するゴム材で構成された内型枠8を架設することによ
り、この内型枠8で上部コンクリートブロック3の上面
と蓋受枠4の据付フランジ41との間隔空間の内周側を
閉鎖する。
面に、蓋受枠4の据付フランジ41より上方に延びる可
撓性ポリオレフィン発泡材または可撓性ゴム材で構成さ
れた外型枠9を配設し、この外型枠9の内周面と蓋受枠
4の据付フランジ41の外周面との間に充填コンクリー
トMを流し込むためのリング状の充填口10を形成す
る。そして、このリング状の充填口10から上部コンク
リートブロック3の上面と蓋受枠4の据付フランジ41
との間に、2〜3時間で硬化することができる充填コン
クリートMを充填する。この際、充填コンクリートMを
蓋受枠4の据付フランジ41の上部まで充填して、充填
コンクリートMで調整ナット53を封鎖してもよく、こ
れにより、調整ナット53の弛みによる蓋受枠4のガタ
ツキを防止することができると共に、蓋受枠4の据付フ
ランジ41に穿設された挿通孔42からの雨水の漏入を
防止することができる。
材6及び第2止水部材7によりマンホール1内への雨水
の漏入は確実に遮断される。すなわち、上部コンクリー
トブロック3と充填コンクリートMとの接合面、また充
填コンクリートMと蓋受枠4との接合面に沿って漏入す
る雨水は、それぞれ各止水部材6,7によって遮断され
る。また、雨水が各止水部材6,7に浸透した場合、各
止水部材6,7は体積膨張するものであるから、接合面
でのシール性が向上し、より確実に雨水の漏入を遮断す
ることができる。
6及び図7により説明する。上述した実施例において
は、蓋高さ調整装置5に使用されるコイルスプリング5
2はテーパ状に形成されたものであったが、テーパ状の
コイルスプリング52は、図6に示すように、上下部の
コイル径が中央部より小径である樽型状に形成されたコ
イルスプリング52’であってもよく、この場合には、
蓋受枠4の高さ調整範囲を拡大することができるばかり
でなく、上部コンクリートブロック3の上面側における
第1止水部材6の配置スペースを広くすることができ
る。
例はコイルスプリング52を使用しないナット形式のも
のであり、上部コンクリートブロック3の上面に立設さ
れた調整ボルト51に調整ナット53を螺合した後に、
蓋受枠4の挿通孔42を調整ボルト51に挿通して調整
ナット53の上に蓋受枠4を設置する。次に、調整ナッ
ト53により高さ調整をして蓋受枠4を地面の傾斜に合
わせ、蓋受枠4を締付ナット54で固定するものであ
り、このナット形式による蓋高さ調整装置5は大型のマ
ンホール1に有利である。
防水構造を用いることにより、異なる材質で構成される
コンクリートブロックの上面と充填材との接合面、及び
充填材の上面と蓋受枠の据付フランジとの接合面に沿っ
て漏入する雨水を遮断することができ、その結果として
マンホール内部への雨水の漏入を防止することができ、
そのため、マンホール内部における通信管路等の雨水に
よる腐食を防止することができる。
上部の部分縦断面図である。
上部の部分縦断面図である。
上部の部分縦断面図である。
上部の部分縦断面図である。
の部分縦断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 道路下に築造されたマンホール本体の上
部にコンクリートブロックを有し、該コンクリートブロ
ックの上面と、その上に設置される蓋受枠の据付フラン
ジとの間隔を蓋高さ調整装置により調整し、該間隔空間
に充填材を流し込んで硬化させ、蓋受枠に嵌合された蓋
体を路面高さにレベル合せする蓋高さ調整工法時におけ
るマンホール首部防水構造において、 上記コンクリートブロックの上面側の所要箇所に第1止
水部材を配置し、且つ上記蓋受枠の据付フランジ下面側
の所要箇所に第2止水部材を配置し、 マンホール外部からマンホール内部に漏入する水を、上
記各止水部材により遮断するようにしたことを特徴とす
るマンホール首部防水構造。 - 【請求項2】 上記コンクリートブロックの上面側に配
置する第1止水部材は、該第1止水部材の下部がコンク
リートブロックの上面に周設された凹溝部に嵌置されて
いることを特徴とする請求項1に記載のマンホール首部
防水構造。 - 【請求項3】 上記蓋受枠の据付フランジ下面側に配置
する第2止水部材は、上記充填材の硬化により定着され
ていることを特徴とする請求項1に記載のマンホール首
部防水構造。 - 【請求項4】 上記第1止水部材及び第2止水部材は、
上記蓋高さ調整装置の内方側において連続して配置され
ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
記載のマンホール首部防水構造。 - 【請求項5】 上記第1止水部材及び第2止水部材は、
吸水により膨張する水膨張性ゴム材で構成されているこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマ
ンホール首部防水構造。 - 【請求項6】 上記蓋高さ調整装置は、上記コンクリー
トブロックに固定された調整ボルトと、該調整ボルトに
嵌合され上記蓋受枠を支承するコイルスプリングと、調
整ボルトに螺合された調整ナットからなり、コイルスプ
リングは上下部のコイル径が中央部より小径である樽型
状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
マンホール首部防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001173817A JP3592257B2 (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | マンホール首部防水構造及び防水工法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002364010A true JP2002364010A (ja) | 2002-12-18 |
JP3592257B2 JP3592257B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=19015210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001173817A Expired - Lifetime JP3592257B2 (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | マンホール首部防水構造及び防水工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008101391A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Orita Kensetsu Kogyo Kk | マンホール上部補強型調整リング及びマンホール蓋受枠の取付補強工法 |
KR100910887B1 (ko) * | 2007-09-04 | 2009-08-05 | 김용우 | 조립식 맨홀 |
JP2016199993A (ja) * | 2016-03-29 | 2016-12-01 | 株式会社アイビルド | マンホールの更新構造及び新設のマンホール構造 |
JP2021001463A (ja) * | 2019-06-20 | 2021-01-07 | 日之出水道機器株式会社 | 耐圧防水鉄蓋の設置方法 |
-
2001
- 2001-06-08 JP JP2001173817A patent/JP3592257B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
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JP2008101391A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Orita Kensetsu Kogyo Kk | マンホール上部補強型調整リング及びマンホール蓋受枠の取付補強工法 |
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JP2021001463A (ja) * | 2019-06-20 | 2021-01-07 | 日之出水道機器株式会社 | 耐圧防水鉄蓋の設置方法 |
JP7227611B2 (ja) | 2019-06-20 | 2023-02-22 | 日之出水道機器株式会社 | 耐圧防水鉄蓋の設置方法 |
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---|---|
JP3592257B2 (ja) | 2004-11-24 |
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