JP2008099442A - ディジタル型保護制御装置とそのデータ表示方法およびデータ表示プログラム - Google Patents

ディジタル型保護制御装置とそのデータ表示方法およびデータ表示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】専用の解析ツールやハードウェアが不要で、装置動作時の連続データの表示操作性に優れ、装置動作前後の応動を迅速・容易かつ正確に把握可能な、保守性に優れたディジタル型保護制御装置とそのデータ表示方法を提供する。
【解決手段】データ保存手段201は、外部出力指令を行う場合に現時点で取込んでいる電気量データの連続する瞬時値データを所定のサンプリング周期で保存する。データ選択手段203は、HI101により入力された人間系からの特定の装置動作のデータ表示要求に応じて、データ保存手段201により保存された電気量データの中から、当該特定の装置動作の基準となる装置動作時刻の前後に連続する瞬時値データを予め設定された選択範囲条件に基づいて選択する。表示制御手段202は、選択された連続する瞬時値データをグラフィック形式の連続データに変換してHI101にグラフィック表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力系統を保護するディジタル型保護制御装置に関するものであり、特に、装置動作時のデータの表示方法を改良したディジタル型保護制御装置とそのデータ表示方法およびデータ表示プログラムに関するものである。
電力系統を保護するディジタル型保護制御装置は、電力系統の電気量や状態量を入力してディジタル量に変換し、このディジタル量を用いて所定の保護制御演算を行い、この演算結果により電力系統事故を検出し、トリップ指令を出力して遮断器等を制御することにより、電力系統の保護制御を行うものである(非特許文献1参照)。
このディジタル型保護制御装置の運用保守を行うための情報を表示するヒューマンインタフェースとしては、タッチパネル(液晶など)等の実装型、あるいは、可搬型(主にノートサイズの汎用パーソナルコンピュータ)等、各種のインタフェースが使用されている。
従来より、ディジタル型保護制御装置においては、トリップ指令出力時に電力系統のアナログ入力情報や保護演算を行う単体リレーのON/OFF情報等を保存し、ヒューマンインタフェースに表示させている(非特許文献2参照)。
図6は、従来の1点データ保存型のディジタル型保護制御装置の構成例を示すブロック図であり、このディジタル型保護制御装置100Aは、ヒューマンインタフェース(HI)101、アナログ/ディジタル変換手段(A/D変換手段)102、リレー演算手段103、シーケンス処理手段104、1点データ保存手段105、表示制御手段106を備えており、システムバス110によって相互に接続されている。
このディジタル型保護制御装置100Aの動作は次の通りである。まず、A/D変換手段102により、電力系統から、電流、電圧等のアナログ信号の電気量データを取込みディジタル変換する。次に、リレー演算手段103により、ディジタル変換された電気量データを用いて系統保護演算を行い、系統保護演算の演算結果に応じて、シーケンス処理手段104により、該当する遮断器等の外部機器に制御指令を与えるトリップ指令等の外部出力指令を行う。
シーケンス処理手段104により外部出力指令を行う場合には、1点データ保存手段105により、外部出力指令の所定時間(一般的に、10ms〜数十ms)後の時刻の電気量データおよびそれを用いた系統保護演算の演算結果として得られる演算結果データを保存する。表示制御手段106によりHI101を制御して、1点データ保存手段105に保存したデータをHI101に表示させる。
図7と図8は、図6に示すような1点データ保存型の従来のディジタル型保護制御装置におけるトリップ指令出力時のHI表示を示す図であり、図7は、トリップ指令出力時に保存した1点の系統電気量データの実効値と位相を表示する表示画面例、図8は、トリップ指令出力時の系統保護リレー動作の演算結果データを表示する表示画面例である。
これらの画面例は、いずれも、トリップ指令出力から所定時間後の1点のデータを表示したものであり、画面表示前後のアナログ波形の様相および単体リレー動作タイミングを観測することはできない。
すなわち、従来のトリップ指令出力時のHI表示においては、電流、電圧などの実効値および位相をトリップ指令出力の例えば20ms後の1点でしか表示できなかったため、実効値や位相の連続性を確認することは不可能であった。また、動作時間の速い遮断器を使用している場合には、画面表示内容が系統事故除去後の内容となってしまう場合も考えられる。したがって、トリップ指令出力から所定時間後の1点のデータのみを表示する方式では、事故現象を正確に把握することが困難である。
これに対して、装置動作の表示用データを保存するタイミングの調整を行うことで、系統事故時の状況を示す適切なデータを表示することも考えられるが、この場合には、トリップ検出の立上がり、立下り、トリップ検出のワンショットタイマの設定時間を10msにするか20msにするか、などの機器やトリップ構成(直接トリップ、間接トリップ)に関する調整が必要となる。このことは、装置動作時の連続データの表示操作性の向上における支障となる。
そのため、専用の解析ツールを使用してディジタル形保護制御装置に保存している連続する事故前後のデータを収集することで、系統事故現象を時系列的に解析することにより、事故現象を正確に把握可能とする手法が提案されている。このような専用の解析ツールを使用することで、電力系統の電圧および電流をアナログ波形表示およびベクトル表示可能なこと、および単体リレー動作をタイムチャートで参照可能となることは公知である(特許文献1、非特許文献3参照)。
図9は、専用の解析ツールを使用した従来のディジタル型保護制御装置の構成例を示すブロック図である。このディジタル型保護制御装置100Bは、図6に示した構成に、アナライザ手段120を追加したものである。ここで、アナライザ手段120は、HIに表示するデータを保存する1点データ保存手段105とは別に、電気量データやその系統保護演算の演算結果データの連続する瞬時値データを所定のサンプリング周期で保存する連続データ保存手段121を設けると共に、専用の解析ツール122を用いて事故現象毎にデータ収集を行い、連続するアナログ波形および単体リレー動作を表示する手段である。
図10は、このディジタル型保護制御装置100Bの系統事故発生時におけるデータ表示動作の概略を示すフローチャートである。この図10に示すように、系統事故の発生時(S01のYES)には、自動的に、あるいは、HI101により入力される人間系からのデータ表示要求に応答して、表示制御手段106により、装置の動作内容を示す動作内容画面が表示される(S02)。
ここで、動作内容画面は、基本的に個々の装置動作に関する情報として個々のトリップ指令出力時刻を含むが、具体的には、トリップ指令だけでなく、系統保護リレー動作や異常時などのトリガを含む複数種類のトリガ情報の一覧表示がHI101に表示される。
このような動作内容画面の表示に対して、トリップ指令のトリガ時刻を確認した人間系からの解析ツール起動要求がHI101により入力される(S03のYES)と、解析ツール122が接続・起動して、連続データ保存手段121に保存されている連続データの中からデータ表示可能な連続データの一覧表示がHI101に表示される(S04)。
連続データの一覧表示の中から、動作内容画面に示される特定の装置動作と同一時刻または近い時刻の連続データが人間系により指定される(S05のYES)と、解析ツール122により、指定された連続データが連続データ保存手段121から取得され、アナログ波形やベクトル表示、タイムチャート表示等のグラフィック形式の連続データに変換されてHI101にグラフィック表示される(S06)。
特許第3102486号 社団法人電気協同研究会「電気協同研究」、第41巻、第4号、第1章(14〜20頁)、1986年1月 社団法人電気協同研究会「電気協同研究」、第50巻、第1号、第5章(123〜136頁)、1994年4月 社団法人電気協同研究会「電気協同研究」、第50巻、第1号、第6章(136〜149頁)、1994年4月
しかしながら、上記のような専用の解析ツールを使用した従来のディジタル型保護制御装置には、次のような問題点があった。すなわち、専用の解析ツールを使用していることから、図10に示すように、装置動作時の連続データをグラフィック表示するためには、人間系による複数の操作や作業が必要となるため、連続データの表示までに手間と時間が掛かり、装置動作前後の応動を迅速かつ容易に把握することができない。
すなわち、図9の従来装置では、装置動作時刻の一覧表示などの動作内容画面を表示した後、当該装置動作時刻に応じた連続データを表示するためには、人間系の起動指示により、専用の解析ツールを起動して保存している連続データの一覧表示を行い、その中から、動作内容画面の装置動作時刻と一致するかまたは近い時刻の連続データを人間系の指定により選択する必要がある。
この場合、人間系には、解析ツールの起動指示、データの比較・判定とその結果に応じた連続データ指定などの操作や作業が要求されるため、連続データの表示までに手間と時間が掛かる。特に、専用の解析ツールによって表示される動作内容画面においては、トリップ指令だけでなく、系統保護リレー動作や異常時などのトリガ情報を含む複数種類のトリガ情報が一覧表示される。このことは、特定の装置動作に関する連続データを表示しようとする場合に、トリップ指令だけでなく他のトリガ情報を示す大量の不要なデータが表示されることを意味しており、その分だけ、人間系によるデータの比較・判定に必要な手間と時間が増大・長時間化してしまうことになる。
したがって、図9の従来装置では、特定の装置動作に関する連続データの表示操作性が低くなってしまい、装置動作前後の応動を迅速かつ容易に把握することができない。このことは、ディジタル型保護制御装置の運用保守業務に携わる担当者の業務負担の増大につながる。
また、連続する瞬時値データを所定のサンプリング周期で保存していることから、装置動作時刻に近い時刻の連続データを指定した場合でも、表示される連続データは、装置動作時刻に関係なく自動的に決定された始点および終点で区切られた連続データである。そのため、連続データの始点および終点と装置動作時刻の関係によっては当該装置動作前後の応動を適切に表現できない場合があり、この場合には、表示された連続データから装置動作前後の応動を正確に把握することができなくなってしまう。
また、専用の解析ツールは、解析用として特化された専用のプログラムにより実現されるが、そのような専用の解析ツールは、全てのディジタル型保護制御装置に備えられているものではなく、機種によっては専用のハードウェアの実装が必要となる場合もある。専用の解析ツールやハードウェアの使用は、ディジタル型保護制御装置の構成を複雑化するため、保守性を低下させるという問題もある。
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、専用の解析ツールやハードウェアが不要で、装置動作時の連続データの表示操作性に優れ、装置動作前後の応動を迅速・容易かつ正確に把握可能な、保守性に優れたディジタル型保護制御装置とそのデータ表示方法およびデータ表示プログラムを提供することである。
本発明のディジタル型保護制御装置は、基本的に、アナログ/ディジタル変換手段、系統保護演算手段、外部出力指令手段、データ保存手段、インタフェース手段、表示制御手段を備えている。ここで、アナログ/ディジタル変換手段は、電力系統からアナログ信号の電気量データを取込みディジタル変換する手段である。系統保護演算手段は、ディジタル変換された電気量データを用いて系統保護演算を行う手段である。外部出力指令手段は、系統保護演算の演算結果に応じて該当する外部機器に制御指令を与える外部出力指令を行う手段である。データ保存手段は、外部出力指令を行う場合に現時点で取込んでいる電気量データの連続する瞬時値データを予め設定されたサンプリング周期で保存する手段である。インタフェース手段は、表示要求に基づき運用保守を行うための情報を表示する手段である。表示制御手段は、インタフェース手段を制御する手段である。
本発明のディジタル型保護制御装置は、以上のような基本的な構成を備えた装置において、次のような技術的特徴を有するものである。すなわち、本発明のディジタル型保護制御装置は、インタフェース手段により入力された特定の装置動作のデータ表示要求に応じて、前記データ保存手段により保存された電気量データの中から、当該特定の装置動作の基準となる装置動作時刻の前後に連続する瞬時値データを予め設定された選択範囲条件に基づいて選択するデータ選択手段を備える。そして、前記表示制御手段は、選択された連続する瞬時値データをグラフィック形式の連続データに変換して前記インタフェース手段にグラフィック表示させるように構成されている。
また、本発明のデータ表示方法およびデータ表示プログラムは、上記装置の特徴を方法およびコンピュータプログラムの観点からそれぞれ把握したものである。
本発明によれば、保存された電気量データの中から、特定の装置動作時刻の前後に連続する瞬時値データを予め設定された選択範囲条件に基づいて選択し、グラフィック形式の連続データに変換して表示させることにより、人間系でデータの比較・判定などの作業を行う必要なしに、特定の装置動作を指定するだけで、装置動作前後の応動を適切に表現する連続データを自動的に選択し、迅速かつ容易に表示可能である。また、専用の解析ツールやハードウェアが不要であるため、保守性に優れている。
したがって、専用の解析ツールやハードウェアが不要で、装置動作時の連続データの表示操作性に優れ、装置動作前後の応動を迅速・容易かつ正確に把握可能な、保守性に優れたディジタル型保護制御装置とそのデータ表示方法およびデータ表示プログラムを提供することができる。
以下には、本発明に係るディジタル型保護制御装置の実施形態について、図1〜図5を参照して具体的に説明する。なお、図6〜図10に示した従来技術と同一部分には同一符号を付している。
[構成]
図1は、本発明を適用した一つの実施形態に係るディジタル型保護制御装置の構成を示すブロック図である。この図1に示すディジタル型保護制御装置100は、図9に示した従来装置の構成において、1点データ保存手段105と連続データ保存手段121の代わりに単一のデータ保存手段201を使用し、表示制御手段106の代わりに本発明に係る機能を有する表示制御手段202を使用すると共に、本発明に係るデータ選択手段203を追加することで、専用の解析ツール122を不要としたものである。
データ保存手段201は、外部出力指令を行う場合に現時点で取込んでいる電気量データの連続する瞬時値データを予め設定されたサンプリング周期で保存する手段であり、基本的な機能は、図9に示した従来装置の連続データ保存手段121と同等である。なお、図9に示した従来装置における連続データ保存手段121は、解析ツール122用として、HI表示用の1点データ保存手段105とは別に設けられていたが、専用の解析ツール122を使用せず、連続データをHI表示用データとして表示する本実施形態では、2つのデータ保存手段を設ける必要がないため、単一のデータ保存手段201のみを設けている。
データ選択手段203は、ヒューマンインタフェース(HI)101により入力された人間系からの特定の装置動作のデータ表示要求に応じて、データ保存手段201により保存された電気量データの中から、当該特定の装置動作の基準となる装置動作時刻の前後に連続する瞬時値データを予め設定された選択範囲条件に基づいて選択する手段である。
表示制御手段202は、ヒューマンインタフェース(HI)101を制御する手段であるが、本実施形態においては、本発明に係る機能、すなわち、選択された連続する瞬時値データをグラフィック形式の連続データに変換してヒューマンインタフェース(HI)101にグラフィック表示させる機能を有する。
なお、上記以外のヒューマンインタフェース(HI)101、アナログ/ディジタル変換手段(A/D変換手段)102、リレー演算手段(系統保護演算手段)103、シーケンス処理手段(外部出力指令手段)104等の構成については、図9に示した従来のディジタル型保護制御装置100Bの構成と同様である。
[作用]
図2は、以上のような本実施形態のディジタル型保護制御装置100の系統事故発生時におけるデータ表示動作の概略を示すフローチャートである。この図2に示すように、系統事故の発生時(S01のYES)に、表示制御手段202により、装置の動作内容を示す動作内容画面が表示される(S11)。
この動作内容画面表示の処理(S11)において、本実施形態の表示制御手段202は、動作内容画面として、トリップ指令のみのトリガ時刻を一覧表示する。この処理は、トリップ指令だけでなく系統保護リレー動作や異常時のトリガを含む複数種類のトリガ情報を示すトリガ時刻を一覧表示していた従来のディジタル型保護制御装置100Bとは異なる処理である。
図3は、このようにトリップ指令のトリガ時刻を一覧表示する動作内容画面表示の一例を示す図であり、(A)は、初期画面、(B)は、5件のトリガを検出した場合の画面である。この動作内容画面においては、トリップ指令のトリガ時刻および動作結果を示す簡略な文字列を「発生日時」および「動作結果」として見出し表示している。
この図3に示すような動作内容画面の見出し表示に対して、見出しとして表示されたトリップ指令のトリガ時刻と動作結果を確認した人間系により、表示しようとするトリガ時刻と動作結果の見出しが指定され、当該見出しに対応する特定の装置動作の指定・データ表示要求がHI101により入力される(S12のYES)。この特定の装置動作の指定・データ表示要求に応答して、データ選択手段203と表示制御手段202により、その特定の装置動作前後の応動を表現する連続データが選択され、グラフィック表示される(S13)。
この連続データの選択・グラフィック表示の処理(S13)においては、まず、データ選択手段203により、データ保存手段201により保存された電気量データの中から、当該特定の装置動作の基準となるトリガ時刻(装置動作時刻)の前後に連続する瞬時値データが、予め設定された選択範囲条件に基づいて選択される。ここで、選択範囲条件は、例えば、特定の装置動作時における連続する電気量データとして、この特定の装置動作の基準となるトリップ指令出力時刻の前後に連続する瞬時値データを、予め設定されたサイクル数「n」で選択するという条件を含む。なお、このような選択範囲条件を用いたデータ選択機能は極めて簡素な機能であるため、専用のツールを用いることなく、HI表示用のプログラムの一部として容易に実現可能である。
選択・グラフィック表示の処理(S13)においては、次に、表示制御手段202により、選択された連続データが、グラフィック形式の連続データに変換され、HI101にグラフィック表示される。
この場合、データ保存手段201に保存された連続データのうち、電気量データなどの連続する瞬時値データについては、図4に示すように、アナログ波形またはベクトル図形に変換され、HI101にアナログ波形表示またはベクトル表示される。なお、図4は、電気量データの表示画面例として、トリップ指令のトリガ時刻の前後に数サイクルずつ連続する電圧瞬時値データのアナログ波形表示画面例を示す図である。
また、データ保存手段201には、電気量データだけでなく、電気量データを用いてリレー演算手段103により演算された各種の演算結果データも保存されており、このような演算結果データは、図5に示すように、タイムチャート図形に変換され、HI101にタイムチャート表示される。なお、図5は、演算結果データの表示画面例として、トリップ指令のトリガ時刻の前後に連続する系統保護リレー動作の演算結果データのタイムチャート表示画面例を示す図である。
なお、図4、図5に示すようなグラフィック形式の連続データへの変換は、表示制御手段202に、データ値をXY座標上にプロットする機能を持たせることで実現される。このようなプロット機能は、データ表示を行うための多くのプログラムに組み込まれた基本的なデータ変換機能であるため、専用のツールを用いることなく、HI表示用のプログラムの一部として容易に実現可能である。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
まず、動作内容画面上で特定の装置動作の指定・データ表示要求がなされると、これに応答して、ディジタル型保護制御装置は、データ保存手段に保存された電気量データの中から、特定の装置動作時刻の前後に連続する瞬時値データを予め設定された選択範囲条件に基づいて選択し、グラフィック形式の連続データに変換してHIにグラフィック表示させる。そのため、本実施形態によれば、図9に示した従来装置のように人間系でデータの比較・判定などの作業を行う必要なしに、人間系で特定の装置動作を指定するだけで、装置動作前後の応動を適切に表現する連続データを自動的に選択し、迅速かつ容易に表示可能である。
その結果、特定の装置動作に関する連続データの表示操作性を向上でき、装置動作前後の応動を迅速かつ容易に把握可能であるため、ディジタル型保護制御装置の運用保守業務に携わる担当者の業務負担を軽減できる。
特に、本実施形態においては、動作内容画面において、トリップ指令のみのトリガ時刻を見出しとして一覧表示しているため、系統保護リレー動作や異常時などのトリガ情報を含む複数種類のトリガ情報を一覧表示した場合に比べて、特定の装置動作を指定するための確認作業が極めて容易である。すなわち、特定の装置動作を指定するための確認用の情報として、必要最小限の情報のみを表示しているため、特定の装置動作を指定するための確認作業を極めて効率よく行うことができる。その結果、特定の装置動作に関する連続データの表示操作性をさらに向上できるため、ディジタル型保護制御装置の運用保守業務に携わる担当者の業務負担をさらに軽減できる。
また、本発明に係る表示制御手段やデータ選択手段は、前述したようなデータ変換機能やデータ選択機能をHI表示用のコンピュータを制御するプログラムの一部に組み込むことにより容易に実現可能であり、従来装置のような専用の解析ツールやハードウェアが不要である分だけ、保守性に優れている。
したがって、本実施形態によれば、専用の解析ツールやハードウェアが不要で、装置動作時の連続データの表示操作性に優れ、装置動作前後の応動を迅速・容易かつ正確に把握可能な、保守性に優れたディジタル型保護制御装置とそのデータ表示方法およびデータ表示プログラムを提供することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。すなわち、図面に示した装置構成は機能構成の一例にすぎず、具体的なハードウェア構成およびソフトウェア構成は適宜選択可能である。例えば、HIの種別としては、タッチパネル(液晶など)等の実装型、あるいは、可搬型(主にノートサイズの汎用パーソナルコンピュータ)等、各種のインタフェースが使用可能である。
本発明を適用した一つの実施形態に係るディジタル型保護制御装置の構成を示すブロック図。 図1のディジタル型保護制御装置の系統事故発生時におけるデータ表示動作の概略を示すフローチャート。 図1のディジタル型保護制御装置により表示される動作内容画面表示の一例を示す図であり、(A)は初期画面、(B)は5件のトリガ検出時の画面。 図1のディジタル型保護制御装置により表示される連続する電圧瞬時値データの表示画面例を示す図。 図1のディジタル型保護制御装置により表示される系統保護リレー動作の演算結果データの表示画面例を示す図。 従来の1点データ保存型のディジタル型保護制御装置の構成例を示すブロック図。 図6のディジタル型保護制御装置により表示される1点の電気量データの表示画面例を示す図。 図6のディジタル型保護制御装置により表示される系統保護リレー動作の演算結果データの表示画面例を示す図。 専用の解析ツールを使用した従来のディジタル型保護制御装置の構成例を示すブロック図。 図9のディジタル型保護制御装置の系統事故発生時におけるデータ表示動作の概略を示すフローチャート。
符号の説明
100,100A,100B…ディジタル型保護制御装置
101…ヒューマンインタフェース(HI)
102…アナログ/ディジタル変換手段(A/D変換手段)
103…リレー演算手段
104…シーケンス処理手段
105…1点データ保存手段
106…表示制御手段
110…システムバス
120…アナライザ手段
121…連続データ保存手段
122…解析ツール
201…データ保存手段
202…表示制御手段
203…データ選択手段

Claims (8)

  1. 電力系統からアナログ信号の電気量データを取込みディジタル変換するアナログ/ディジタル変換手段と、
    ディジタル変換された電気量データを用いて系統保護演算を行う系統保護演算手段と、
    系統保護演算の演算結果に応じて該当する外部機器に制御指令を与える外部出力指令を行う外部出力指令手段と、
    外部出力指令を行う場合に現時点で取込んでいる電気量データの連続する瞬時値データを予め設定されたサンプリング周期で保存するデータ保存手段と、
    表示要求に基づき運用保守を行うための情報を表示するインタフェース手段と、
    前記インタフェース手段を制御する表示制御手段
    を備えたディジタル型保護制御装置において、
    前記インタフェース手段により入力された特定の装置動作のデータ表示要求に応じて、前記データ保存手段により保存された電気量データの中から、当該特定の装置動作の基準となる装置動作時刻の前後に連続する瞬時値データを予め設定された選択範囲条件に基づいて選択するデータ選択手段を備え、
    前記表示制御手段は、選択された連続する瞬時値データをグラフィック形式の連続データに変換して前記インタフェース手段にグラフィック表示させるように構成されている
    ことを特徴とするディジタル型保護制御装置。
  2. 前記表示制御手段は、選択された連続する瞬時値データをアナログ波形またはベクトル図形に変換して前記インタフェース手段にアナログ波形表示またはベクトル表示するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル型保護制御装置。
  3. 前記データ保存手段は、系統保護演算の演算結果として得られる演算結果データを連続で保存するように構成され、
    前記データ選択手段は、前記インタフェース手段により入力された特定の装置動作のデータ表示要求に応じて、前記データ保存手段により保存された演算結果データの中から、当該特定の装置動作時における連続する演算結果データを前記選択範囲条件に基づいて選択するように構成され、
    前記表示制御手段は、選択された連続する演算結果データをグラフィック形式の連続データに変換して前記インタフェース手段にグラフィック表示させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディジタル型保護制御装置。
  4. 前記表示制御手段は、選択された連続する演算結果データをタイムチャート図形に変換して前記インタフェース手段にタイムチャート表示するように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のディジタル型保護制御装置。
  5. 前記選択範囲条件は、特定の装置動作時における連続する電気量データとして、この特定の装置動作の基準となるトリップ指令出力時刻の前後に連続する瞬時値データを、予め設定されたサイクル数で選択するという条件を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のディジタル型保護制御装置。
  6. 前記表示制御手段は、前記データ保存手段により表示可能な装置動作時のデータを前記インタフェース手段に見出し表示させるように構成され、
    前記データ選択手段は、前記表示制御手段により前記インタフェース手段に表示される見出しが指定された場合に、この見出しにより示される特定の装置動作時の連続データを選択するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のディジタル型保護制御装置。
  7. 電力系統からアナログ信号の電気量データを取込みディジタル変換するアナログ/ディジタル変換手段と、
    ディジタル変換された電気量データを用いて系統保護演算を行う系統保護演算手段と、
    系統保護演算の演算結果に応じて該当する外部機器に制御指令を与える外部出力指令を行う外部出力指令手段と、
    外部出力指令を行う場合に現時点で取込んでいる電気量データの連続する瞬時値データを予め設定されたサンプリング周期で保存するデータ保存手段と、
    表示要求に基づき運用保守を行うための情報を表示するインタフェース手段と、
    前記インタフェース手段を制御する表示制御手段
    を備えたディジタル型保護制御装置のデータ表示方法において、
    前記ディジタル型保護制御装置は前記インタフェース手段に表示するデータを選択するデータ選択手段を備え、
    前記データ選択手段により、前記インタフェース手段により入力された特定の装置動作のデータ表示要求に応じて、前記データ保存手段により保存された電気量データの中から、当該特定の装置動作の基準となる装置動作時刻の前後に連続する瞬時値データを予め設定された選択範囲条件に基づいて選択する処理を行い、
    前記表示制御手段により、選択された連続する瞬時値データをグラフィック形式の連続データに変換して前記インタフェース手段にグラフィック表示させる処理を行う
    ことを特徴とするディジタル型保護制御装置のデータ表示方法。
  8. 電力系統からアナログ信号の電気量データを取込みディジタル変換するアナログ/ディジタル変換手段と、
    ディジタル変換された電気量データを用いて系統保護演算を行う系統保護演算手段と、
    系統保護演算の演算結果に応じて該当する外部機器に制御指令を与える外部出力指令を行う外部出力指令手段と、
    外部出力指令を行う場合に現時点で取込んでいる電気量データの連続する瞬時値データを予め設定されたサンプリング周期で保存するデータ保存手段と、
    表示要求に基づき運用保守を行うための情報を表示するインタフェース手段と、
    前記インタフェース手段を制御する表示制御手段
    を備えたディジタル型保護制御装置の前記表示制御手段をコンピュータに実現させるデータ表示プログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記インタフェース手段に表示するデータを選択するデータ選択手段を実現させ、
    前記データ選択手段により、前記インタフェース手段により入力された特定の装置動作のデータ表示要求に応じて、前記データ保存手段により保存された電気量データの中から、当該特定の装置動作の基準となる装置動作時刻の前後に連続する瞬時値データを予め設定された選択範囲条件に基づいて選択する処理を行わせ、
    前記表示制御手段により、選択された連続する瞬時値データをグラフィック形式の連続データに変換して前記インタフェース手段にグラフィック表示させる処理を行わせる
    ことを特徴とするディジタル型保護制御装置のデータ表示プログラム。
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