JP2008098074A - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フリッカを防止しつつも寿命を短くすることなく安定した光出力が得られる高圧放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】直流電流を出力する直流電力供給部、直流電流を交流変換して高圧放電灯に交流ランプ電流を供給するフルブリッジ回路、並びに上記直流電流値及びフルブリッジ回路の動作を制御する制御回路を備え、交流ランプ電流が、低周波矩形波電流の半サイクルの直前に高周波電流が1サイクル印加される電流波形の繰り返しからなり、高周波電流の1サイクルの後半の半サイクルのみ又は1サイクル全部の電流値IHfが、低周波電流の電流値ILfよりも高くなるように制御される高圧放電灯点灯装置において、制御回路がランプ電圧検出回路を備え、ランプ電圧が所定の電圧値未満の場合における電流値IHfの電流値ILfに対する割合が、ランプ電圧が所定の電圧以上の場合における電流値IHfの電流値ILfに対する割合よりも増大される構成とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、高圧放電灯におけるフリッカを防止しつつも、寿命を短くすることなく安定した光出力が得られる高圧放電灯点灯装置に関する。
図7は従来の一般的な定ランプ電力点灯方式の放電灯点灯装置を示す回路構成図である。
この高圧放電灯点灯装置は、直流電源部10と直流電源部10の直流電圧をPWM(パルス幅変調)制御回路により所定のランプ電力に制御する直流電力供給部20と、直流電力供給部20の直流出力電圧を低周波の交流矩形波電圧に変換し、高圧放電灯(以下、「ランプ」という)60に印加するためのフルブリッジ回路40と、ランプ始動時に高圧パルス電圧をランプに印加するイグナイタ回路部50と、ランプ電力を検出し定ランプ電力制御や定ランプ電流制御を行うための制御回路部30とで構成されている。
直流電源部10の電圧を受け動作する直流電力供給部20は後述のPWM制御回路36により駆動されるスイッチング素子21とダイオード22と直流リアクトル23と平滑コンデンサ24により構成された降圧チョッパ回路から成り、前記直流電源回路部から供給される直流電圧に対して所定のランプ電力制御またはランプ電流制御を行うようになっている。
また、制御回路部30は、ランプ60に並列に接続されたランプ電圧を分圧して検出する分圧抵抗31cの電圧と、ランプ60と直列に接続されランプ電流を検出する抵抗32の電圧とを掛算処理してランプ電力を算出する掛算器33と、掛算器33の出力端と基準電圧39を分圧した抵抗37の電圧とを比較する誤差増幅器34と、誤差増幅器34の出力を入力し、直流電力供給回路部20のトランジスタ21の駆動パルスを出力するPWM制御回路36とで構成される。
PWM制御回路36は誤差増幅器34の出力に応じたデューティ比の駆動パルスを発生して、直流電力供給回路部20のトランジスタ21を駆動し、これによりランプ電力を所定値に制御して放電灯を定ランプ電力、あるいは定ランプ電流にて点灯するようになっている。
具体的には図3Aに示すように、例えば150Wのランプをランプ電圧60Vを境に、60V未満では定ランプ電流制御による点灯、60V以上では定ランプ電力制御による点灯と設定した場合、ランプ電圧検出抵抗31cに直列に接続されているツェナーダイオードのツェナー電圧を60Vにすることにより、ランプ電圧が60V以下ではランプ電流信号のみが入力されるため定ランプ電流制御となり、ランプ電圧が60Vを超えると掛算器34にはランプ電圧信号とランプ電流信号が入力されるため定ランプ電力制御にて点灯することができる。
なお、この定ランプ電流制御と定ランプ電力制御については以下が参照される。一般的な高圧放電灯においては、始動後の数十秒間はランプ電圧が低い状態が続き、その後ランプ電圧が上昇し、始動後から数分後(ランプの種類や定格電力によって異なるが1.5分〜20分後程度)に定常点灯に達する。この立ち上がりのランプ電圧が低い期間における制御として定電流制御が行われ、定常点灯移行後は定電力制御が行われ、その制御切換えの判断電圧としてランプ電圧60Vが用いられる。なお、実効ランプ電流を所定値よりも高くすると電極のダメージが増すので所定値以上にすることはできない。
図9A及び図9Bにフルブリッジ回路40のトランジスタ41〜44、制御回路30のトランジスタ38b及びランプ電流についてのタイミングチャートを示す。なお、制御回路30、特に、抵抗31bと31cとの接続点の電圧(検出ランプ電圧値)及びトランジスタ38bのベース端子、並びにブリッジ制御回路45はマイコン等の制御手段(図示せず)に接続され、ブリッジ制御回路45とPWM制御回路36とは同じクロック信号に従って動作できるようになっている。また、ここで制御回路部30の基準電圧39を分圧する抵抗38aをトランジスタ38bによって短絡すると誤差増幅器34の基準電圧となる抵抗端37の電圧が上がるためPWM制御回路36はトランジスタ21のデューティ比を広げ、その間ランプに供給される電流が増大する。
特許文献1に示されているように、結果として印加されるランプ電流波形は、1サイクルの高周波電流の期間(図中のT)と半サイクルの低周波電流の期間(図中のT)の繰り返しからなり、図9Aのタイミングチャートにおいては、期間Tの1サイクル全体の電流値が期間Tの電流値よりも高くなり、一方、図9Bのタイミングチャートにおいては、期間Tの後半の半サイクルの電流値が期間Tの電流値よりも高くなっている。
なお、T+T(正)+T+T(負)を1周期とする周波数は60Hz〜1kHz程度である。また、図9A及び9B並びに後述する図2A及び2Bにおいては、図面の明瞭化のために低周波期間Tに対する高周波期間Tの幅を大きめに図示しているが、期間Tの幅:期間Hの幅は1:20から1:4程度である。
なお、期間Tにおいて増大された電流値の期間Tにおける電流値に対する比率は、誤差増幅器34の基準電圧となる抵抗端37の電圧、即ち、抵抗37、38及び38aの分圧比によって決まる。従って、ランプ電流だけに着目した場合、図8に示すように、ランプ電圧60Vの前後で低周波電流値ILf(実線)と高周波電流値IHf(点線)との割合は変わらない。なお、本明細書において電流値とは低周波期間Tにおいてはその平均値、高周波期間Tにおいてはそのピーク値をいうものとする。
特開2006−202775号公報
図7に示した従来の放電ランプ点灯装置を用いて図9A、或いは図9Bのランプ電流波形で放電灯60を点灯させる場合、その点灯周波数によっては図10に示す様に、ランプ寿命の初期段階で一時的にランプ電圧が低下し、その後徐々に上昇していく様な特性を示す。そのメカニズムは、図11A〜Cで示す比較的初期段階ではランプ電極先端に(封入した微量ハロゲンによるタングステンハロゲン輸送サイクルにより)突起を所望量成長させることによりランプ電極間距離が短くなり、電極間距離に大きく依存するランプ電圧が低下するというものである。
その後、電極に形成させた該突起を維持しながらも、突起の根元である丸みのある突起の周囲がアークの照り返しによって、ランプ寿命と共に徐々に消耗するので電極間距離が広がり、それに伴いランプ電圧が上昇していく。
先の初期段階での電極先端に形成する突起によって、電極間距離が変化し、その変位量に依存するランプ電圧変化については、米国特許第7,075,232号 に示される如くランプ冷却条件等の使用環境や、その点灯周波数等により異なる。先に示したように、あるランプ電圧を境に定ランプ電流制御と定ランプ電力制御とを切換える目的はランプ始動直後の立ち上がり期間の適切な制御にあり、従って、本来、定常点灯以降後は制御切換えの電圧値(図3Aにおいては60V)より高いランプ電圧での定常点灯が想定されているが、上述した突起の成長によってその電圧(60V)よりもランプ電圧が大きく下回ってしまった場合、ランプに定格電力より低めの電力しか供給されないことになる。この場合、ランプ電極温度が低下してタングステンハロゲン輸送サイクルに於ける温度分布変化があり、電極突起が成長するためランプ電圧低下が更に進行してしまう場合があり(図10の点線)問題となる。
ここで、ランプ電圧低下によるランプ電力低下があると、光出力低下に加え発光管内のタングステンハロゲン輸送サイクルが設定通り十分に行なわれないので、ランプ黒化が著しく進行し始め、破裂に至るなどの短寿命の要因となり、大きな問題となっている。
上記課題を解決するための本発明の第1の側面は、直流電圧が入力され直流電流を出力する直流電力供給部、直流電流を交流変換して高圧放電灯に交流ランプ電流を供給するフルブリッジ回路、並びに直流電力供給部が出力する直流電流値及びフルブリッジ回路のスイッチング動作を制御する制御回路を備え、交流ランプ電流が、所定の周波数の矩形波電流(以下、「低周波電流」という)の半サイクルの直前に所定の周波数よりも高い周波数の電流(以下、「高周波電流」という)が1サイクル印加される電流波形の繰り返しからなり、制御回路によって、高周波電流の1サイクルのうちの後半の半サイクルのみ又は1サイクル全部の電流値IHfが、低周波電流の電流値ILfよりも高くなるように制御される高圧放電灯点灯装置において、制御回路が高圧放電灯のランプ電圧を検出するランプ電圧検出回路を備え、制御回路によって、ランプ電圧が所定の電圧値未満の場合における電流値IHfの電流値ILfに対する割合が、ランプ電圧が所定の電圧以上の場合における電流値IHfの電流値ILfに対する割合よりも増大される高圧放電灯点灯装置である。
さらに、制御回路がランプ電流を検出するランプ電流検出回路を備え、制御回路が、ランプ電圧が所定の電圧未満の場合は、交流ランプ電流の実効値が一定になるように直流電力供給部を制御する構成とした。
またさらに、制御回路が、ランプ電圧が所定の電圧以上の場合は、ランプ電圧とランプ電流との積が一定になるように直流電力供給部を制御する構成とした。
また、ランプ電圧が前記所定の電圧値未満の場合には電流値IHfが一定に制御される構成として、ランプ電圧が所定の電圧値未満の場合の電流値IHfを、ランプ電圧が所定の電圧値未満において割合の増大が(仮に)行われなかったとした場合の電流値IHf´の1.1〜1.5倍とした。
また本発明の第2の側面は、上記第1の側面の高圧放電灯点灯装置、高圧放電灯、高圧放電灯が取り付けられるレフレクタ、及び少なくとも高圧放電灯点灯装置を内包する筐体からなる光源装置である。
本発明により、電極におけるアークスポットの移動に起因するフリッカを防止できる構成において、ランプの寿命初期において成長し過ぎた電極の突起の先端を蒸発させ、狭まり過ぎた電極間距離を適切な距離に回復することが可能となる。
また、上記の動作をランプ電流の実効値を増やさずに行うことができるので、ランプの電極に必要以上のストレスを与えず、ランプの寿命を短くすることはない。
実施例1.
本発明の実施形態について従来例と比較し説明する。
図1は本発明に係る高圧放電灯点灯装置の第1の実施の形態を示す回路構成図であり、図7に示した従来例のものと同一または対応する部材については同一の番号を付して、その説明を省略する。また、出力特性についても先に説明した図3Aに示したものと同じである。本発明に係る高圧放電灯点灯装置において従来例と異なる点は、制御回路30の基準電圧39と誤差増幅器34の間に新たに抵抗38C、トランジスタ38dを接続した点である。そして、制御回路30、特に、抵抗31bと31cとの接続点Aの電圧(検出ランプ電圧値)並びにトランジスタ38b及び38dのベース端子と、ブリッジ制御回路45とはマイコン等の制御手段300に接続され、ブリッジ制御回路45とPWM制御回路36とは同じクロック信号に従って動作できるようになっている。
トランジスタ38b及び38dのON/OFFとランプ電流値の関係は、先に示したように、抵抗37、38、38a及び38cの分圧比によって決まり、その大小関係は以下の通りである。トランジスタ38bがOFFかつトランジスタ38dがOFFでの場合のランプ電流値をI(例えばILf)、トランジスタ38bがONかつトランジスタ38dがOFFでの場合のランプ電流値をI(例えばIHf1)、トランジスタ38bがONかつトランジスタ38dがONでの場合のランプ電流値をI(例えばIHf2)、とすると、I<I<Iとなる。なお、各電流値はランプ電力制御又はランプ電流制御により変化するので、これらの電流値の大小関係は相対的なものである。
また、図1の回路において通常の定ランプ電力での動作は従来例と同じであるが、従来例と異なる点は定ランプ電力制御から定ランプ電流制御へ切換る電圧(後に説明する図3Aにおいては60V、図2A、図2Bにおいてはタイミングtより右側)より低くなった場合の動作にある。図2A、図2Bに示すように、ランプ電圧が60V未満となった場合、トランジスタ38dをトランジスタ38bに同期させてON/OFFすることにより、期間Tの高周波電流値をIHf2として、ランプ電圧が60V以上の場合の期間Tの高周波電流値IHf1よりも高くするものである。
より詳細には、図2Aのタイミングチャートにおいては、タイミングt以前でランプ電圧が60V以上であったときは、期間Tの1サイクル全体の電流値がIHf1、期間Tの電流値がILf1であったものが、ランプ電圧が60V未満になってからは、期間Tの1サイクル全体の電流値がIHf2に増大される。
一方、図2Bのタイミングチャートにおいては、タイミングt以前でランプ電圧が60V以上であったときは、期間Tの後半の半サイクルの電流値がIHf1、期間Tの電流値がILf1であったものが、ランプ電圧が60V未満になってからは、期間Tの後半の半サイクルの電流値がIHf2に増大される。
図3Bは上記において各電流値に着目した場合の出力特性を示す図である。同図に示すようにランプ電圧が60V以上の場合における低周波電流値ILfに対する高周波電流値IHf1の割合よりも、ランプ電圧が60V未満の場合における低周波電流値ILfに対する高周波電流値IHf2の割合の方が大きくなる。但し、実際には本発明の制御により、図10(実線又は点線)に示したようにランプ電圧が60Vを大きく下回るようなことはない。
この増大された高周波電流IHf2により、ランプの寿命初期において、成長し過ぎた電極の突起の先端を蒸発させて狭まり過ぎた電極間距離を適切な距離に回復することが可能となる。また、ランプ電圧が60V以下でも低周波期間Tのランプ電流の実効値が一定になるように制御される。ランプ電流の実効値においては低周波期間Tの電流値が支配的であり、従って、本発明の制御は高周波電流値を大きくしても実効ランプ電流値は実質的に増えないような制御であるため、ランプの電極に必要以上のストレスを与えることはなく、本制御によりランプの寿命を短くすることはない。
そして、ランプ電圧60Vの点における制御切換え時(即ち、ランプ電圧が60Vを切る瞬間及び超える瞬間)に高周波電流値IHfをステップ的に切換えるものの、ランプ電流実効値にはそのようなステップ的な変化が大きくは表れない制御であるため、制御の切換えが明るさの段差となってしまうことはない。
なお、ランプ電流が60V未満の場合の制御においても、期間Tよりも電流が大きい期間Tを設けているので、特許文献1に示したようなフリッカ抑制の効果も当然に得られる。
ここで、ランプ電圧が60V未満の場合の電流値IHfは、60V未満であっても(仮に)トランジスタ38dをオフし続けた場合の電流値IHf´の1.1〜1.5倍であることが望ましい。
言い換えると、従来の図7の回路を用いた場合、ランプ電圧が60V未満での電流値IHfはIHf1であるが、本発明の図1の回路を用いた場合はランプ電圧が60V未満での電流値IHfはIHf2である。このIHf2はIHf1の1.1倍から1.5倍とするのが望ましい。
なぜなら、1.1倍未満であると、IHf2を増大させることによる本発明の効果が発揮できず、また、1.5倍より大きくすると、瞬時的とは言え電極先端の温度が上昇しすぎ、電極が著しく消耗し早期に光出力が低下してしまうためである。
なお、上記実施例においては、説明の明確化のために高周波電流の切換えを抵抗38c及びトランジスタ38dを用いて行う構成を示したが、直流電流供給回路20のトランジスタ21のデューティ比を変えることができれば、例えば後述する図4のような他の回路構成(マイコンも含む)としてもよい。
ここで、図3Cに示すように、ランプ電圧が60V未満になった場合のIHfの上昇分(IHf1→IHf2)が期間Tでキャンセルされるようにランプ電流値がILf1より小さいILf2に低減されるようにしてもよい。この場合、交流ランプ電流全体にわたって、即ち、高周波期間T及び低周波期間Tにわたってランプ電流の実効値を完全に一定することができる。
実施例2.
実施例1においては、最も好適な例として電流切換え電圧においてIHfをIHf1とIHf2の間でステップ的に切換える構成を示したが、本実施例ではIHfをリニアに変化させるものを示す。本実施例は、得られる効果は実施例1のものと同じであるが、ランプ特性の個体差が大きく電流切換え電圧の設定に幅を持たせたい場合等に有用である。
図4は本実施例を示す回路図である。図1に示す実施例1とは本質的には類似するが、図4では制御回路の大部分がマイコン等の制御手段301によって置き換えられている。制御手段301には抵抗31bと31cによって検出されるランプ電圧値及び抵抗32によって検出されるランプ電流が入力され、PWM制御回路36及びブリッジ制御回路45へ制御信号が出力される。
ブリッジ制御回路45への制御信号は実施例1で示したものと同じであり、即ち、フルブリッジ回路40は実施例1と同じ動作をする。従って、ランプ電流波形における極性切換えのタイミングは実施例1で示した図2A及び2Bと同じである。なお、出力特性は図3Aと同様である。
PWM制御回路36への制御信号(トランジスタ21のデューティ比の指令)は、マイコンに格納されたテーブルに従って検出ランプ電圧値及び検出ランプ電流値から演算される。
そのテーブルによって制御される各電流値は例えば図5Aに示すものとなる。即ち、同図ではランプ電圧が60V未満となった場合にIHfの電流値がIHf1からIHf2まで徐々に増大するようなテーブルが格納されている。但し、実施例1の場合と同様に、本発明の制御により、実際にはランプ電圧が60Vを大きく下回るようなことはない。
また、図5Bに示すように、高周波電流IHfの上昇分を低周波電流ILfでキャンセルして、交流ランプ電流全体にわたって、即ち、高周波期間T及び低周波期間Tにわたってランプ電流の実効値が一定になるように制御されるようにしてもよい。
実施例3.
上記実施例1及び2では、好適にフリッカを防止しつつも、寿命を短くすることなく安定した光出力が得られる高圧放電灯点灯装置を示したが、それを用いたアプリケーションとしての光源装置を図6に示す。
図6において、71は上記で説明した高圧放電灯点灯装置、72はランプ60が取り付けられるレフレクタ、73は必要に応じて高圧放電灯点灯装置71、ランプ60及びレフレクタ72を内蔵する筐体である。なお、図は実施例を模擬的に図示したものであり、寸法、配置などは図面通りではない。また、図示されない映像系の部材等を筐体73内に適宜配置してプロジェクタを構成することもできる。
上記より、フリッカを防止しつつも、寿命を短くすることなく安定した光出力が得られる高圧放電灯点灯装置を内蔵したので、改善された光学特性及び寿命特性の光源装置を得ることができる。
なお、上記実施例は本発明の最も好適な例として示したものであるが、それに関連して以下を注記しておく。
(1)上記実施例では、低周波期間Tにおけるランプ電流を矩形波として説明した。しかし、本発明でいう期間Tにおける矩形波とは、厳密に矩形でないような波形、例えば、矩形波に他の電流波形が重畳したような波形、矩形波の一部が窪んだような波形、或いは1つの期間Tの開始時と終了時で電流値が異なるような波形も含まれる。
(2)上記実施例では、高周波期間Tにおけるランプ電流を矩形波として説明した。しかし、本発明でいう期間Tにおける矩形波とは、厳密に矩形でないような波形、例えば、矩形波が回路のインピーダンス(特に、イグナイタ回路に使用するパルストランスのインダクタンス成分)により歪んだ波形、或いはスイッチング動作の影響によりピーク付近が割れているような波形も含まれる。
(3)上記実施例では、ランプ電圧60Vを制御切換えのための分岐電圧として例示してきたが、その分岐電圧はランプの特性や点灯装置に対する要求仕様等に応じて適宜変更可能である。
本発明第1の実施例の高圧放電灯点灯装置を示す回路構成図。 本発明の高圧放電灯点灯装置の動作を示す図。 本発明の高圧放電灯点灯装置の動作を示す図。 本発明の出力特性を示す図。 本発明第1の実施例の電流出力特性を示す図。 本発明第1の実施例の電流出力特性を示す図。 本発明第2の実施例の高圧放電灯点灯装置を示す回路構成図。 本発明第2の実施例の電流出力特性を示す図。 本発明第2の実施例の電流出力特性を示す図。 本発明の光源装置を示す図。 従来の高圧放電灯点灯装置を示す回路構成図。 従来の高圧放電灯点灯装置における出力特性を示す図。 従来の高圧放電灯点灯装置の動作を示す図。 従来の高圧放電灯点灯装置の動作を示す図。 従来の高圧放電灯点灯装置におけるランプ電圧の推移。 従来の高圧放電灯点灯装置におけるランプ電極の変化。 従来の高圧放電灯点灯装置におけるランプ電極の変化。 従来の高圧放電灯点灯装置におけるランプ電極の変化。
符号の説明
10.直流電源部
20.直流電力供給回路部
21.トランジスタ
22.ダイオード
23.直流リアクトル
24.コンデンサ
30.制御回路部
31a.ツェナーダイオード
31b、31c、32.抵抗
33.掛算器
34.誤差増幅器
35.積分回路
36.PWM制御回路
37、38、38a、38c.抵抗
38b、38d.トランジスタ
39.基準電圧
40.フルブリッジ回路
41〜44.トランジスタ
45.ブリッジ制御回路
50.イグナイタ回路部
60.高圧放電灯(ランプ)
71.高圧放電灯点灯装置
72.レフレクタ
73.筐体
300、301.制御手段

Claims (5)

  1. 直流電圧が入力され直流電流を出力する直流電力供給部、該直流電流を交流変換して高圧放電灯に交流ランプ電流を供給するフルブリッジ回路、並びに該直流電力供給部が出力する直流電流値及び該フルブリッジ回路のスイッチング動作を制御する制御回路を備え、
    前記交流ランプ電流が、所定の周波数の矩形波電流(以下、「低周波電流」という)の半サイクルの直前に該所定の周波数よりも高い周波数の電流(以下、「高周波電流」という)が1サイクル印加される電流波形の繰り返しからなり、前記制御回路によって、前記高周波電流の1サイクルのうちの後半の半サイクルのみ又は1サイクル全部の電流値IHfが、前記低周波電流の電流値ILfよりも高くなるように制御される高圧放電灯点灯装置において、
    前記制御回路が前記高圧放電灯のランプ電圧を検出するランプ電圧検出回路を備え、
    前記制御回路によって、ランプ電圧が所定の電圧値未満の場合における前記電流値IHfの前記電流値ILfに対する割合が、ランプ電圧が該所定の電圧以上の場合における前記電流値IHfの前記電流値ILfに対する割合よりも増大されることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置おいて、前記制御回路がさらにランプ電流を検出するランプ電流検出回路を備え、
    前記制御回路が、ランプ電圧が前記所定の電圧未満の場合は、前記交流ランプ電流の実効値が一定になるように前記直流電力供給部を制御する高圧放電灯点灯装置。
  3. 請求項2記載の高圧放電灯点灯装置おいて、
    前記制御回路が、ランプ電圧が前記所定の電圧以上の場合は、ランプ電圧とランプ電流との積が一定になるように前記直流電力供給部を制御する高圧放電灯点灯装置。
  4. 請求項1から請求項3いずれか一項に記載の高圧放電灯点灯装置において、ランプ電圧が前記所定の電圧値未満の場合には前記電流値IHfが一定に制御され、
    ランプ電圧が前記所定の電圧値未満の場合の電流値IHfは、ランプ電圧が該所定の電圧値未満において前記割合の増大が(仮に)行われなかったとした場合の電流値IHf´の1.1〜1.5倍である高圧放電灯点灯装置。
  5. 請求項1から請求項4いずれか一項に記載の高圧放電灯点灯装置、高圧放電灯、該高圧放電灯が取り付けられるレフレクタ、及び少なくとも該高圧放電灯点灯装置を内包する筐体からなる光源装置。
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