JP4306363B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放電灯点灯装置、特に調光機能を有する放電灯点灯装置に関する。
調光機能を有する放電灯点灯装置としては、例えば特開平2−253595号公報に示されるものがある。このものは、定格時の光束に対する相対照度比が例えば20%未満となるような低い光束レベルまで放電灯を安定に調光点灯することが可能な放電灯調光点灯装置を提供することを目的としたもので、低圧水銀放電灯と、前記放電灯に高周波電力を供給する高周波電源と、前記放電灯をアーク放電領域からグロー放電領域まで調光する調光制御回路とを備える放電灯調光点灯装置において、低光束調光時の放電を維持できるレベルの直流電力を前記高周波電力に重畳して前記放電灯に印加する直流電力重畳手段を備えている。
この構成により、放電灯の立ち消えや、管中央が暗くなるような現象を生じることなく、放電灯を深い調光レベルまで安定に調光制御することができるものである。
特開平2−253595号公報
しかしながら、上記従来例においては、放電灯内に封入された水銀の蒸気圧が温度に依存することから、周囲温度の影響を受けやすく、特に低温時に光束が低下し、放電灯がちらついたり、立ち消えを起こすという課題があった。これは、放電灯は一般に周囲温度が低くなるに従い放電灯の等価インピーダンスが増加するため、放電灯に供給される直流電力が低下することによる。
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、低光束調光時において、放電灯の等価インピーダンスが変化した場合においても、放電灯を、安定して点灯させることのできる放電灯点灯装置を提供することである。
請求項1に係る発明は、第1のインピーダンス素子を介して放電灯に高周波電力を供給する高周波電源と、第2のインピーダンス素子を介して放電灯に直流電圧を印可する直流電源と、放電灯に供給する電力を変化させて放電灯の調光を行う調光制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、前記放電灯に印可される電圧の直流成分のみを検出するものであって、抵抗とコンデンサで構成されるローパスフィルタを有する直流電圧検出回路と、直流電圧検出回路の検出値に応じて前記放電灯に供給する電力を補正する出力補正手段と、を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記直流電圧検出回路は、放電灯又は第2のインピーダンス素子のいずれかに接続されるものであることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記出力補正手段は、放電灯に印加される電圧の直流成分が増加した場合に放電灯への出力を上昇させ、放電灯に印加される電圧の直流成分が減少した場合に放電灯への出力を低下させるものであることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記出力補正手段は、直流電圧検出回路の検出値が所定の値でクランプされるように放電灯への出力を制御するものであることを特徴とする。
本発明によれば、調光比が低くなると放電灯のインピーダンスは指数的に増加し、僅かな調光比の変動が大きな直流電圧成分の変化となって現れることに着目し、放電灯の両端に発生する電圧の直流成分および低周波の直流変動成分を検出する直流電圧検出回路と、直流電圧検出回路の検出値に応じて前記放電灯に供給する電力を補正する出力補正手段と、を設けた。これにより、放電灯の電流や電力を検出する場合に比べて、放電灯Laの僅かな特性変動を精度よく検出することができ、周囲温度が変化した場合においても、放電灯の立ち消えや、ちらつきを抑制することが可能となる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のブロック図である。図2は、本実施形態の具体的な回路図である。図3は、本実施形態の低光束調光時の交流成分と直流成分の電圧波形図である。図4は、直流電圧検出回路4、出力補正手段5及び調光制御回路3の構成を示す図である。図5は、直流電圧検出回路4、出力補正手段5及び調光制御回路3の別例の構成を示す図である。図6は、(a)調光信号と光束との関係を示す図、(b)調光信号と検出値との関係を示す図である。図7は、直流電圧検出回路4、出力補正手段5及び調光制御回路3のさらに別例の構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の放電灯点灯装置は、第1のインピーダンス素子Z1を介して放電灯Laに高周波電力を供給する高周波電源1と、第2のインピーダンス素子Z2を介して放電灯Laに直流電圧を印可する直流電源2と、放電灯Laに供給する電力を変化させて放電灯Laの調光を行う調光制御回路3と、前記放電灯Laに印可される電圧の直流成分を検出する直流電圧検出回路4と、直流電圧検出回路4の検出値に応じて前記放電灯Laに供給する電力を補正する出力補正手段5と、を備えている。
図1に示すブロック図は、具体的には図2に示される回路で構成される。第1のインピーダンス素子Z1は、高周波に対して所定のインピーダンス値を有するもので、例えばインダクタL2とコンデンサC2の直列回路で構成される。第2のインピーダンス素子Z2は、直流に対して所定のインピーダンス値を有するもので、例えば抵抗R1である高周波電源1は、例えば昇圧チョッパ回路6、インバータ回路7及び平滑コンデンサC1を備えてなる。具体的には、商用交流電源ACにダイオードブリッジDBが接続され、ダイオードブリッジDBの出力端には、インダクタL1およびスイッチ素子Q1が接続されている。スイッチ素子Q1は、例えば電界効果トランジスタ(FET)からなり、スイッチ素子Q1のゲートには、スイッチ素子Q1をスイッチングするPFC駆動回路8が接続されている。スイッチ素子Q1とインダクタL1の接続点にはダイオードD1のアノードが接続され、ダイオードD1を介してスイッチ素子Q1に並列に直流電源2に相当する平滑コンデンサC1が接続されている。さらに、平滑コンデンサC1の両端には、スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q3の直列回路が接続されている。スイッチ素子Q2、Q3は、スイッチ素子Q1と同じく例えば電界効果トランジスタ(FET)からなり、スイッチ素子Q、Qのゲートには、スイッチ素子Q2、3を交互にスイッチングするインバータ駆動回路9が接続されている。
スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q3の接続点には、第1のインピーダンス素子Z1に相当するインダクタL2とコンデンサC2が接続されている。さらに、コンデンサC2の負荷側とスイッチ素子Q3のソース間には、直流電圧検出回路4である抵抗RkとコンデンサCkの直列回路と放電灯とコンデンサC3の並列回路が並列に接続されている。また、コンデンサC2と抵抗Rkの接続点と、ダイオードD1のカソードには、第2のインピーダンス素子Z2に相当する抵抗R1が接続されている。
さらに、抵抗RkとコンデンサCkの接続点には、直流電圧検出回路4の検出値に応じて前記放電灯Laに供給する電力を補正する出力補正手段5が接続され、出力補正手段5の出力端は、調光信号を受けてインバータ駆動回路9に調光信号を出力する調光制御回路3が接続されている。出力補正手段5は、後述する例えば基準電源Vrefを備えるオペアンプ(図2において図示はしない)からなる。
次に、以上の構成における動作を説明する。商用交流電源ACが出力する交流電圧は、ダイオードブリッジDBで整流され、インダクタL1、ダイオードD1、スイッチ素子Q1、で構成される昇圧チョッパ回路6において、スイッチ素子Q1をスイッチングすることによって昇圧され、平滑コンデンサC1で平滑された直流電圧を出力する。そして、スイッチ素子Q2、スイッチ素子Q3は、インバータ駆動回路9が出力する駆動信号により、交互にオン・オフされ、直流電圧を高周波の矩形波電圧に変換する。矩形波電圧は、インダクタL2、直流カットのコンデンサC2、共振のコンデンサC3および放電灯Laからなる回路で、略正弦波状の高周波電圧となる。
ここで、放電灯Laの調光点灯を行う場合には、インバータ駆動回路9が出力する駆動信号の周波数を変化させることによって行い、通常は、駆動信号の周波数を高くすることによりインダクタL2のインピーダンスを増加させることにより、放電灯Laに供給する電力を低下させて、調光させる。
そして、放電灯Laには、コンデンサC2と抵抗Rkの接続点と、ダイオードD1のカソードに接続された抵抗R1を介して、直流電源2に相当する平滑コンデンサC1の両端の直流電圧が重畳される。ここで、放電灯Laに並列に接続された抵抗RkとコンデンサCkからなる直流電圧検出回路4は、ローパスフィルタとして作用し、コンデンサCkの両端には、放電灯Laの両端に印加される電圧の直流成分および低周波の直流変動成分のみが検出される。直流電圧検出回路4が検出した検出値は、出力補正手段5に入力され、例えば、検出値が増加した場合には、放電灯Laの光束が低下したとみなし、駆動信号の周波数を減少させ、放電灯Laへ供給する電力を増加させる。一方、検出値が減少した場合には、放電灯の光束が上昇したとみなし、駆動信号の周波数を増加させ、放電灯へ供給する電力を減少させる。
このように、放電灯Laの両端に発生する直流成分を検出するのは、次に示す理由による。すなわち、調光信号に応じて放電灯Laが調光され、調光比が低くなると放電灯Laのインピーダンスは指数関数的に増加する。この場合、高周波電源1が出力する高周波電圧に直流成分が含まれていないとすると、放電灯Laの両端に発生する直流電圧成分は、放電灯Laのインピーダンスと直流電源電圧を用いると、直流電圧成分=直流電源電圧×放電灯のインピーダンス/(第2のインピーダンス素子Z2のインピーダンス+放電灯のインピーダンス)で表される。従って、直流電源電圧と第2のインピーダンス素子Z2のインピーダンスが一定の値、或いは既知であれば、放電灯Laの両端発生する直流電圧成分を検出することにより、放電灯Laのインピーダンスを検出することができる。前述のように、放電灯Laのインピーダンスは指数的に増加するため、低光束調光時には、僅かな調光比の変動が大きな直流電圧成分の変化となって現れる。これにより、放電灯Laの電流や電力を検出する場合に比べて、放電灯Laの僅かな特性変動を精度よく検出することができるのである。
例えば、放電灯Laが蛍光灯である場合、調光比が5%以下といった極めて低光束域まで調光した状態では、蛍光灯のインピーダンスは数10KΩから数百KΩまで上昇する。そこで、第2のインピーダンス素子Z2のインピーダンスを数百KΩから数MΩにすることで、精度よく放電灯Laのインピーダンスを検出することができる。
また、本実施形態における放電灯Laの両端に発生する低光束調光時の交流成分と直流成分の電圧波形を図3に示す。図3中、(a)は通常調光時を、(b)は、低温調光時を、(c)はちらつき発生時の電圧波形を示すものである。(a)に示すように通常調光時には、高周波電源1から供給される高周波の交流電圧成分に直流電圧成分が重畳されている。この状態で放電灯Laの周囲温度が低下すると、放電灯La内の水銀蒸気圧が減少することにより、放電灯Laのインピーダンスが上昇し、(b)に示すように直流電圧成分は増加する。そして、同時に放電灯Laの光束は低下し、安定した放電の維持が困難になり、ちらつきや立ち消えを発生するようになる。そして、放電灯Laがちらつきを発生した場合には、波形(c)に示すように放電灯Laのインピーダンスが不規則に変動するため、直流電圧成分も変動する。
よって、直流電圧成分が増加した場合には光束が低下したものとみなして、放電灯Laへの供給電力を増加させ、逆に直流電圧成分が減少した場合には光束が低下したものとみなして、放電灯Laへの供給電力減少させるように補正すれば、放電灯Laのちらつきや立ち消えを防止するすることができるのである。また、(c)に示すようにちらつきが発生した場合でも、直流電圧成分の変動に追従して放電灯Laへの出力を補正することにより、ちらつきを抑制することができるのである。
なお、直流電圧検出回路4、出力補正手段5及び調光制御回路3は図4に示すように構成される。ここで便宜上、放電灯Laは調光比や周囲温度によって変化する可変抵抗Rlaとして表示している。直流電圧検出回路4は、抵抗Rk1とコンデンサCkの並列回路と抵抗Rkを直列に接続した回路からなり、可変抵抗Rlaに並列に接続されている。そして、抵抗RkとコンデンサCkの接続点には、直流電圧検出回路4で検出した検出値を増幅するオペアンプOPが接続されている。オペアンプOPの出力端は、オシレータ10に接続されている。
この構成により、直流電圧検出回路4は、可変抵抗Rlaに発生する直流電圧成分を抵抗Rkと抵抗Rk1で分圧し、抵抗Rk1の両端の電圧を検出する。そして、検出した電圧をオペアンプOPで適宜増幅し、オシレータ10に入力する。オシレータ10は、オペアンプOPの出力電圧が増加した場合に、インバータ駆動信号の周波数を低下させ、オペアンプOPの出力電圧が減少した場合に、インバータ駆動信号の周波数を上昇させる。
また、直流電圧検出回路4、出力補正手段5及び調光制御回路3は図5に示すように構成してもよい。図5に示す回路構成は、図4に示す回路構成において、オペアンプOPの反転入力端子に基準電圧を設け、さらにオペアンプOPの出力端子に出力電圧の下限リミッタ回路11を設けたものである。
この構成により、直流電圧検出回路4が検出した検出値は、オペアンプOPの反転入力端子に接続された基準電圧で決まる所定の値で略一定となるように制御されるため、図6()に示すように、調光下限付近で、放電灯Laの検出値は、所定の値以上にならないように制御することができる。ここで、図6(b)に示すように、消灯信号が入力され放電灯Laが消灯した場合には、放電灯Laのインピーダンスは無限大となるため、検出値は、抵抗R1、抵抗Rk、抵抗Rk1で分圧された値となる。これにより、検出値が所定の値を超えた場合には、放電灯Laが立ち消え、あるいは不点であると判断し、スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3への駆動信号を停止するようにしてもよい。
そしてまた、直流電圧検出回路4、出力補正手段5及び調光制御回路3は図7に示すように構成してもよい。図7における回路構成は、調光制御回路3であるオシレータ11の調光信号の入力端とオペアンプOPの基準電源Vrefとを接続し、調光信号に応じて、基準電源Vrefが出力する基準電圧の値を変化させるようにしたものである。これにより、調光下限時において、調光信号に対応した検出値、つまり放電灯Laのインピーダンスを制御できるため、広範囲にわたって光出力の補正が可能となる。
さらにまた、本実施形態においては、インバータ駆動回路9が出力する駆動信号の周波数を変化させて調光制御を行ったが、駆動信号のデューティーを変化させて調光制御を行うようにしてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態を図8に基づいて説明する。図8は、本実施形態の具体的な回路構成を示す図である。
本実施形態は、第2のインピーダンス素子である抵抗R1を直流電圧検出回路4である抵抗RkとコンデンサCkの直列回路に並列に接続し、放電灯LaおよびコンデンサC3の並列回路をダイオードD1のアノードとコンデンサC2に接続した点が、第1の実施形態と異なり、他は同じである。
この構成により、放電灯Laのインピーダンスが増加すると、抵抗R1の両端の電圧は低下する。従って、放電灯Laのインピーダンスが増加すると、コンデンサCkに発生する電圧の両端の電圧も低下する。
これにより、検出値が増加した場合には、放電灯Laの光束が上昇したとみなし、駆動信号の周波数を増加させ、放電灯Laへ供給する電力を減少させる。一方、検出値が減少した場合には、放電灯Laの光束が減少したとみなし、駆動信号の周波数を減少させ、放電灯Laへ供給する電力を増加させる。
以上のような構成としても、周囲温度の変化等により調光時に放電灯Laのインピーダンスが変化した場合、放電灯Laに印加される電圧の直流成分を検出して放電灯Laへの供給電力を変化させることにより、ちらつきや立ち消え等を抑制し、安定して放電灯Laを点灯させることができるのである。
(第3の実施形態)
第3の実施形態を図9に基づいて説明する。図9は、本実施形態の具体的な回路構成を示す図である。
本実施形態においては、コンデンサC2を抵抗R1の両端に接続し、放電灯Laの一端をインダクタL2に接続した点が異なり、他は第2の実施形態と同じである。
この構成により、放電灯Laには直流成分に対し低インピーダンスとなるインダクタL2と抵抗R1を介して直流電圧が重畳された高周波矩形波電圧が印加される。
この構成により、放電灯Laのインピーダンスが増加すると、抵抗R1の両端の電圧は低下する。従って、第1の実施形態とは逆になり、放電灯Laのインピーダンスが増加すると、コンデンサCkに発生する電圧の両端の電圧は低下する。
従って、第2の実施形態と同様に、周囲温度の変化等により調光時に放電灯Laのインピーダンスが変化した場合、放電灯Laに印加される電圧の直流成分を検出して放電灯Laへの供給電力を変化させることにより、ちらつきや立ち消え等を抑制し、安定して放電灯Laを点灯させることができるのである。
(第4の実施形態)
第4の実施形態を図10に基づいて説明する。図10は、本実施形態の具体的な回路構成を示す図である。
本実施形態は、スイッチ素子Q1の駆動信号を出力するPFC駆動回路8を調光制御回路3に接続した点が、第1の実施形態と異なり、他は同じである。
この回路構成により、調光制御回路3は、出力補正手段5を介して直流電圧検出回路4の検出値を受け、PFC駆動回路8およびインバータ駆動回路9を制御する。これにより、放電灯Laは、平滑コンデンサC1の直流電圧、およびスイッチ素子Q2およびスイッチ素子Q3の駆動周波数を変えることにより供給される電力が調整される。
これにより、周囲温度が低くなり放電灯Laが立ち消えしやすい場合には、放電灯Laに供給する直流電力を増加させることにより、放電灯Laの点灯を維持させつつ、放電灯Laの出力を補正することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態を図11〜12に基づいて説明する。図11は、本実施形態の具体的な回路構成を示す図である。図12は、本実施形態の具体的な回路構成の別例を示す図である。
本実施形態は、第3の実施形態において以下の点で異なるものである。すなわち、直流電圧を重畳するための抵抗R1にスイッチQ4を接続している。そして、インダクタL2と平滑コンデンサC1の低電位側との間に、放電灯La、コンデンサC3、抵抗Rk、コンデンサCk、コンデンサC2、抵抗R1及びスイッチ素子Q4と同構成からなる放電灯La1、コンデンサC4、抵抗Rk2、コンデンサCk1、コンデンサC4、抵抗R2及びスイッチ素子Q5からなる回路を並列に設けている。そして放電灯La、La1はバランサとして作用するトランスT1を介してインダクタL2に接続されている。また、出力補正手段5は、スイッチング素子Q4及びスイッチング素子Q5に接続され、抵抗Rk2とコンデンサCkの接続点にも接続されている。
以上の構成において、出力補正手段5は、放電灯Laの直流電圧検出値に応じて、スイッチ素子Q4及びスイッチ素子Q5に対応するPWM信号を出力する。
これにより、複数の放電灯La、La1を調光する場合においても、放電灯La、La1の特性ばらつきもしくは回路ばらつきによる放電灯La、La1間の光束の差を補正することが可能となる。
なお、本実施形態においては、放電灯La、La1に対して直列に直流電圧検出回路4を設けたが、図12に示すように、トランスT1とコンデンサC1の高電位側に抵抗R1を接続し、トランスT1とインダクタL2との間にコンデンサC2を接続し、放電灯La、La1に対して並列に直流電圧検出回路4を設けてもよい。このようにしても、放電灯La、La1に重畳する直流電圧を制御することができ、複数の放電灯La、La1を調光する場合においても、放電灯La、La1の特性ばらつきもしくは回路ばらつきによる放電灯La、La1間の光束の差を補正することが可能となる。
なお以上の実施形態において、パルス発生回路(図示はしない)を設け、放電灯Laの低光束調光時に、図13に示すように、直流電圧成分の重畳だけでなく、交流パルス電圧をさらに重畳してもよい。
この場合には、直流電圧成分の検出値に応じて、交流パルス電圧のパルス幅、パルス周期、パルスのピークの少なくとも1つを可変することにより、放電灯Laの出力補正を行う。
これにより、周囲温度が低くなり放電灯Laが立ち消えしやすい場合には、交流パルス電圧のパルス幅、パルス周期、パルスのピークの少なくとも1つを可変することにより、放電灯Laの点灯を維持させつつ、放電灯Laの出力を補正することができる。
第1の実施形態のブロック図である。 同実施形態の具体的な回路図である。 同実施形態の低光束調光時の交流成分と直流成分の電圧波形図である。 直流電圧検出回路4、出力補正手段5及び調光制御回路3の構成を示す図である。 直流電圧検出回路4、出力補正手段5及び調光制御回路3の別例の構成を示す図である。 (a)調光信号と光束との関係を示す図、(b)調光信号と検出値との関係を示す図である。 直流電圧検出回路4、出力補正手段5及び調光制御回路3のさらに別例の構成を示す図である。 第2の実施形態の回路図である。 第3の実施形態の回路図である。 第4の実施形態の回路図である。 第5の実施形態の回路図である。 第5の実施形態の別例の回路図である。 交流パルス電圧を重畳した電圧波形図である。
符号の説明
1 高周波電源
2 直流電源
3 調光制御回路
4 直流電圧検出回路
5 出力補正手段
6 昇圧チョッパ回路
7 インバータ回路
8 PFC駆動回路

Claims (4)

  1. 第1のインピーダンス素子を介して放電灯に高周波電力を供給する高周波電源と、第2のインピーダンス素子を介して放電灯に直流電圧を印可する直流電源と、放電灯に供給する電力を変化させて放電灯の調光を行う調光制御回路とを備えた放電灯点灯装置において、前記放電灯に印可される電圧の直流成分のみを検出するものであって、抵抗とコンデンサで構成されるローパスフィルタを有する直流電圧検出回路と、直流電圧検出回路の検出値に応じて前記放電灯に供給する電力を補正する出力補正手段と、を設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記直流電圧検出回路は、放電灯又は第2のインピーダンス素子のいずれかに
    接続されるものであることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記出力補正手段は、放電灯に印加される電圧の直流成分が増加した場合に放電灯への出力を上昇させ、放電灯に印加される電圧の直流成分が減少した場合に放電灯への出力を低下させるものであることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記出力補正手段は、直流電圧検出回路の検出値が所定の値でクランプされるように放電灯への出力を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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