JP4475072B2 - 放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具 - Google Patents

放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具 Download PDF

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本発明は、インバータを用いて放電灯を高周波点灯させ、特に蛍光灯の明暗調節のためにフィードバック制御を行い、放電灯を所望の調光レベルへ調光させる放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具に関する。
従来から、前記蛍光灯等の放電灯の明るさを調整する調光用放電灯点灯装置は公知であるが、調光レベルが深い(暗い)ときや放電灯の周囲温度が低温の際に、移動縞、或いはチラツキが発生する。また、より深い調光レベルにおいては、放電灯の立ち消えが生じるという問題もある。
そこで、上記の問題を解決するために、ランプ電流を検出し、調光信号レベルに応じたランプ電流となるように制御するランプ電流フィードバック(Ila−F/B)制御が知られている。この制御によって、放電灯の周囲温度が低温の際においても、調光信号に応じた一定のランプ電流を維持させるようにランプ電流フィードバックが動作するので、前記チラツキを防止することができる。
図15は、そのようなランプ電流フィードバック制御を実現する放電灯点灯装置101の電気的構成を示すブロック図である。この放電灯点灯装置101は、特許文献1に記載されたものである。この放電灯点灯装置では、高周波電源102が商用電源103からの商用交流を高周波でスイッチングして負荷回路である放電灯104に与えており、そのランプ電流をランプ電流検出回路105で検出している。前記ランプ電流検出回路105から出力されるランプ電流信号Ilaは、帰還制御回路106の減算器107に入力され、調光器108からの調光信号CTLとの差分が求められる。前記差分は、誤差増幅器109において増幅され、スイッチ110を介して加算器111に与えられ、前記調光器108からの調光信号CTLに加算されて調光制御信号VCTLとして前記高周波電源102に与えられる。
したがって、調光制御信号VCTLが減少することで、放電灯104が調光される。また、ランプ電流信号Ilaの値が調光信号CTLと同じ場合には、帰還制御回路106の出力は0であり、調光信号CTLの値がそのまま高周波電源102に入力される。これに対して、ランプ電流信号Ilaの値が調光信号CTLからずれている場合は、誤差増幅回路109によって増幅された差分が帰還制御回路106の出力となり、調光信号CTLに加算され、高周波電源102に入力される。これによって、調光信号CTLに対して、所定のランプ電流よりも少なく、チラツキが発生する可能性がある場合には、調光制御信号VCTLが増加するので、ランプ電流信号Ilaのレベルも増加する。また、放電が不安定となり、チラツキを発生する場合、ランプ電流信号Ilaの瞬時値が増減を繰り返すが、上述のようなランプ電流のフィードバック制御によって、瞬時値の変化が抑制され、チラツキを防止することができる。
一方、前記調光信号CTLはまた、比較器112に入力されており、この比較器112は、前記調光信号CTLが基準信号発生部113からの動作切替調光レベル信号Vref以上である場合は前記スイッチ110を開成して前記調光制御信号VCTLとして調光信号CTLのみが出力されるようにし、前記動作切替調光レベル信号Vref未満である場合は前記スイッチ110を閉成して前記調光制御信号VCTLとして上述のように前記調光信号CTLとランプ電流信号Ilaとの差分の増幅値が加算されるようになっている。
これによって、チラツキの発生し難い浅い調光レベルでは、フィードバック制御を停止させている。たとえば、図16において参照符号α1で示すように、光出力が50%を境界として、フィードバック制御を停止する。或いは、前記誤差増幅回路109を可変ゲインアンプとして前記比較器112の出力を与え、参照符号α2で示すように、調光下限から光出力100%までフィードバックゲインを減少させることで、実際に必要な検出範囲のダイナミックレンジをより広くでき、検出精度を高め、ノイズ耐性を向上できるとしている。
特開平9−251899号公報
ところが、定格電力の異なる放電等を点灯・調光させる場合、ランプ毎にチラツキ、立ち消えが発生する調光レベル(ランプ電流値)が異なるので、定格出力(光出力100%)から調光下限までフィードバックゲインを変化させると、ランプによってはチラツキが発生したり、ランプ間において同じ調光信号(調光レベル)に対するランプ電流に差が生じてくるという問題がある。
すなわち、図17に示すようなバラストV−I特性を持つ放電灯点灯装置(周波数調光)では、定格電力の異なる放電灯であるランプAとランプBとを調光させる場合、バラストV−I特性とランプV−I特性との観点から、定格電力の大きいランプAの方が、同じランプ電流(同じ調光信号レベル)に対してランプ電圧が高いので、チラツキが発生し易いと言える。また、ランプAの方が、ランプBに比べて、調光制御信号VCTLの僅かな変化でランプ電流信号Ilaが大きく変化し、安定点灯し難いと言える。
一方、調光下限付近では、前記図16に示されるようにフィードバックゲインが大きいので帰還制御回路106が異常発振を起こす場合がある。図17の調光下限はバラストV−I特性がほぼ垂直になっているが、これは調光下限時の無負荷2次電圧が高いことを意味する。調光下限で無負荷2次電圧が高いことは、立ち消え・チラツキが発生し難いことを意味するが、チラツキが発生した場合は、僅かなフィードバック制御動作でも無負荷時の2次電圧が高いので、ランプ電流の増減が大きく、フィードバック制御動作が異常発振し易い。
さらに詳しく説明すると、ランプ固有の出力応答に対して、ゲインが大きいとフィードバック制御によってランプの出力応答が過剰になる。たとえば、放電が不安定になり、ランプ電流信号Ilaの瞬時値が僅かに減少したとする。帰還制御回路106はランプ電流信号Ilaを増加させる方向に動作するが、ゲインが大きいために必要以上にランプ電流を増加させることになる。すると、今度はランプ電流を減少させる方向にフィードバック制御されるが、必要以上に減少させてしまうことになる。こうして、フィードバックゲインが大きいと、図18に示されるようにランプ電流の減少と増加とが不必要に繰返され、チラツキの原因となる。したがって、調光下限においても図19の様なランプ電流波形が望ましいのに比べて、フィードバック制御を行うことで、逆にチラツキを助長させてしまうことになる。
また、上記従来技術では、定格電力付近(或いは光出力50%以上)でフィードバック制御を行わない(或いはフィードバックゲインが小さい)ので、同じ調光信号CTLに対してランプ電流信号Ilaの差が生じ、ランプによってはチラツキ・立ち消えが発生する。これは、定格電力の異なる放電灯を対象とした調光バラストにおいては好ましくない。
以上のように、従来技術では、放電灯104のFull出力(明)から調光下限(暗)にかけてフィードバックゲインを増加させているので、定格電力の異なる放電灯の立ち消え・チラツキや帰還制御回路106の異常発振を起こすことなく、深く調光することはできないという問題がある。
逆に、Full出力(明)から調光下限(暗)にかけてフィードバックゲインを低下させてゆくことも考えられるが、ゲインを変化させることは安定点灯の観点から問題がある。フィードバック制御の安定判別手段として、ボード線図による安定解析があるが、Full出力(明)から調光下限(暗)までゲインを変化させることで、位相余裕やゲイン余裕が変化し、設計範囲が狭くなってしまう。また、スイッチや可変誤差増幅回路などを必要としてコストアップになる。
本発明の目的は、特に定格電力の異なる放電灯が装着された場合においても、立ち消え・チラツキや帰還制御回路の異常発振を起こすことなく、深い調光が可能な放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具を提供することである。
本発明の放電灯点灯装置は、インバータを用いて放電灯を高周波点灯させ、その放電灯に流れる電流を検出手段が検出し、その検出結果に対応したフィードバック信号を前記インバータへフィードバックすることで、所望とする調光レベルで放電灯を点灯させるようにした放電灯点灯装置において、前記検出手段は、1次巻線が前記放電灯と直列に接続され、前記放電灯に流れるランプ電流を検出するカレントトランスと、前記カレントトランスの2次巻線間に接続されるコンデンサとインダクタとの並列共振回路と、前記カレントトランスの2次巻線からの出力電流を整流する整流回路と、前記整流回路の出力電流を電圧変換する抵抗およびコンデンサの並列回路とを備えて構成され、調光下限時における前記インバータの動作周波数が、該インバータと前記放電灯との間に介在される共振回路の無負荷共振周波数近傍に設定されており、かつ前記並列共振回路における共振周波数がFull出力付近における前記インバータの動作周波数に設定されることで、前記調光下限時には該並列共振回路によって前記カレントトランスの2次巻線からの出力電流がバイパスされ、前記フィードバック信号のレベルが略0またはフィードバック制御が動作しない程度に小さい値に設定されることを特徴とする。
上記の構成によれば、蛍光灯などの放電灯をインバータを用いて高周波点灯させる放電灯点灯装置において、検出手段が、放電灯に流れる電流を検出し、その検出結果に対応したフィードバック信号を前記インバータへフィードバックすることで調光制御を行うにあたって、前記インバータの調光下限時における動作周波数を、該インバータと前記放電灯との間に介在される共振回路の無負荷共振周波数近傍に設定するとともに、かつ前記調光下限時における前記フィードバック信号のレベルを、略0またはフィードバック制御が動作しない程度に小さい値に設定する。
上述のように調光下限のインバータの動作周波数を共振回路の無負荷共振周波数と略等しくすることで、調光下限のバラストV−I特性はほぼ垂直となる。これによって、調光下限時の無負荷2次電圧が高くなり、定格電力が異なるけれども、定格電流が略等しい放電灯に対して、共に立ち消えを起こし難くすることができる。一方、Full出力付近ではバラストV−I特性が傾くが、フィードバック制御が働き、前記定格電力の異なる放電灯に対して、共にランプ電流は一定となる。
したがって、そのように定格電力の異なる放電灯が装着されても、各放電灯の光出力比を略等しく調光することができる。また、調光下限のバラストV−I特性が垂直になるので、立ち消え・チラツキが生じ難く、低光束調光域まで安定に調光することができる。さらにまた、定格電力の異なるランプが装着されても、調光下限付近でのフィードバック信号のレベルが略0またはフィードバック制御が動作しない程度に小さい値となるので、異常発振を防止することができる。こうして、深い調光が可能な放電灯点灯装置を実現することができる。
またインバータの動作周波数が変化すると、カレントトランスの2次側に接続された並列共振回路によってダイオードブリッジなどの整流回路の出力電流が変化し、Full出力付近ではこの並列共振回路のインピーダンスが非常に高く、前記並列共振回路にはカレントトランスの2次巻線からの電流は殆ど流れない。これによって、カレントトランスの2次巻線電流の大部分がダイオードブリッジに流れ、フィードバックされる。調光するに従い、インバータ動作周波数は並列共振回路の共振周波数を離れるので、調光下限では、相対的にダイオードブリッジに流れる電流よりも並列共振回路でバイパスされる電流の割合は最も多くなり、フィードバックされる信号は小さくなる。
したがって、前記調光下限時には、Full出力時よりもランプ電流値に対するランプ電流信号値が相対的に減少する。こうして、前記調光下限時におけるフィードバック信号のレベルを略0に設定する手段を具体的に構成することができる。また、ランプ電流を検出するにあたっての損失を抑えることができる。
た、本発明の放電灯点灯装置では、検出手段における検出結果と調光信号との差分を増幅し、前記フィードバック信号を作成する帰還制御回路が、調光器からの調光信号によって、前記調光下限時にフィードバック時定数が小さくなり、この帰還制御回路からのフィードバック信号によって、前記インバータの動作周波数が制御されることを特徴とする。
上記の構成によれば、Full出力から前記調光下限まではフィードバック時定数τは比較的大きく、調光下限からは比較的大きくなるので、周波数調光方式でも最適なフィードバック時定数で調光することができ、フィードバック手段の設計範囲が広くなり、低コストな放電灯点灯装置を実現することができる。
さらにまた、本発明の放電灯点灯装置は、ランプ電圧検出手段を設け、該ランプ電圧検出手段からのランプ電圧信号を前記フィードバック信号に加算することを特徴とする。
上記の構成によれば、ランプ電圧を検出し、インバータ動作周波数や直流電源の出力電圧を補正することで、低温時でもランプ電流が低下せず、低光束調光域まで安定に調光することができる。
また、本発明の照明器具は、前記の放電灯点灯装置を用いることを特徴とする。
上記の構成によれば、深い調光が可能な照明器具を実現することができる。
本発明の放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具は、以上のように、蛍光灯などの放電灯をインバータを用いて高周波点灯させる放電灯点灯装置において、放電灯に流れる電流の検出結果に対応したフィードバック信号を前記インバータへフィードバックすることで調光制御を行うにあたって、前記インバータの調光下限時における動作周波数を、該インバータと前記放電灯との間に介在される共振回路の無負荷共振周波数近傍に設定するとともに、かつ前記調光下限時における前記フィードバック信号のレベルを、略0またはフィードバック制御が動作しない程度に小さい値に設定する。
それゆえ、調光下限のバラストV−I特性はほぼ垂直となり、該調光下限時の無負荷2次電圧が高くなり、定格電力が異なるけれども、定格電流が略等しい放電灯に対して、各放電灯の光出力比を略等しく調光することができるとともに、立ち消え・チラツキが生じ難く、低光束調光域まで安定に調光することができる。また、定格電力の異なるランプが装着されても、調光下限付近でのフィードバック信号のレベルが略0またはフィードバック制御が動作しない程度に小さい値となるので、異常発振を防止することができる。こうして、深い調光が可能な放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具を実現することができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の第1の形態に係る放電灯点灯装置1の電気的構成を示すブロック図である。この放電灯点灯装置1は、大略的に、直流電源2と、インバータ3と、共振回路4と、ランプ電流検出回路5と、ランプ電流フィードバック回路6と、調光器7と、2つの制御回路8,9とを備えて構成される。
前記直流電源2は、商用電源10の交流電圧VSから一定の直流電圧VDCを作成するものであり、商用交流をダイオードブリッジDB1によって全波整流し、その直流の脈流を昇圧チョッパ回路によって昇圧する。昇圧チョッパ回路は、インダクタL2、スイッチング素子Q3、ダイオードD1および平滑コンデンサC3を備えて成り、前記ダイオードブリッジDB1からの脈流を、インダクタL2およびスイッチング素子Q3の直列回路によってスイッチングし、ダイオードD1および平滑コンデンサC3によって整流することで昇圧する。前記スイッチング素子Q3のゲートは制御回路8によって制御され、前記直流電圧VDCが予め定める一定値となるように制御される。前記直流電圧VDCの範囲は、
VS(peak)≦VDC
となる。ここで、VS(peak)は、交流電圧VSのピーク値を示しており、前記商用電源10の実効値が100Vであれば約141V、200Vであれば約282Vとなる。
前記直流電源2からの直流電圧VDCは、インバータ3に入力され、スイッチング素子Q1,Q2によってスイッチングされる。前記スイッチング素子Q1,Q2は、相互に直列に接続され、その直列回路が直流電源2の出力となる平滑コンデンサC3に並列に接続される。これらのスイッチング素子Q1,Q2は、パルス幅変調制御ICから成る制御回路9によって、高周波で相反駆動され、かつ所望調光レベルに応じて動作周波数および/またはデューティが変化される。以下の説明では、調光レベルに応じて動作周波数を変化するものとする。たとえば、バラスト(後述のインダクタL1)の設計や放電灯Laの種類によって異なるけれども、前記動作周波数の変化に対するランプ電流の変化は、図2で示すようになる。前記スイッチング素子Q1,Q2の接続点からは、直流カットコンデンサCDによって、直流成分が除去された交流電圧が出力される。
前記直流カットコンデンサCDからの出力は、インダクタ(バラスト)L1とコンデンサC1とのLC直列共振回路から成る共振回路4を介して、放電灯Laの両端子間に与えられる。前記共振回路4および放電灯Laは、負荷回路を構成する。
前記放電灯Laのグランド側の端子からインバータ3の間には、該放電灯Laのランプ電流を検出するランプ電流検出回路5が介在されている。検出されたランプ電流信号Ilaは、ランプ電流フィードバック回路6の帰還制御回路11の減算器12に入力され、調光器7からの調光信号CTLとの差分が求められる。前記差分は、誤差増幅回路13において増幅され、加算器14において前記調光器7からの調光信号CTLに加算されて調光制御信号VCTLとして前記制御回路9に与えられる。制御回路9は、前記調光制御信号VCTLに対応して、インバータ3の動作周波数を変化する。
したがって、調光制御信号VCTLが減少することで、放電灯Laが調光される。また、ランプ電流信号Ilaの値が調光信号CTLと同じ場合には、帰還制御回路11の出力は0であり、調光信号CTLの値がそのまま制御回路9に入力される。これに対して、ランプ電流信号Ilaの値が調光信号CTLからずれている場合は、誤差増幅回路13によって増幅された信号が帰還制御回路11の出力となり、調光信号CTLに加算され、制御回路9に入力される。これによって、調光信号CTLに対して、所定のランプ電流よりも少なく、チラツキが発生する可能性がある場合には、調光制御信号VCTLが増加するので、ランプ電流信号Ilaも増加する。また、放電が不安定となり、チラツキを発生する場合、ランプ電流信号Ilaの瞬時値が増減を繰り返すが、上述のようなランプ電流のフィードバック制御によって、瞬時値の変化が抑制され、チラツキを防止することができるようになっている。
上述のように構成される放電灯点灯装置1において、注目すべきは本発明では、前記帰還制御回路11(誤差増幅回路13)のゲインは、図3に示されるように、光出力100%(Full出力)から調光下限まで一定であっても、調光制御信号VCTLが減少することで放電灯Laが調光されることである。このため、調光下限時のインバータ3の動作周波数が、共振回路4の無負荷共振周波数近傍に設定されており、かつランプ電流に対するランプ電流信号Ilaの変化が、図4に示されるように、前記調光下限時の値が略0となる特性に設定されていることである。
前記調光下限時のランプ電流信号Ilaの値が略0となるように、前記ランプ電流検出回路5は、抵抗R1〜R3と、スイッチSW1と、ダイオードD3と、コンデンサC2とを備えて構成される。抵抗R1,R2は、放電灯Laのグランド側の端子からインバータ3への経路に直列に挿入されて検出部となり、抵抗R1と並列にバイパス用のスイッチSW1が設けられている。前記スイッチSW1は、前記調光器7から与えられる調光信号CTL’によってオン/オフ制御される。前記調光信号CTL’は、前記調光下限時に前記スイッチSW1をオンさせる。
一方、前記放電灯Laと抵抗R1との間から、ダイオードD3を介して前記ランプ電流の一部が取出される。このランプ電流は、コンデンサC2および抵抗R3の並列回路によって平滑化されるとともに電圧変換され、前記ランプ電流信号Ilaとして前記帰還制御回路11へ出力される。したがって、前記調光下限時にスイッチSW1がオンし、抵抗R1がスイッチSW1によってバイパスされると、前記ランプ電流の殆どはインバータ3に流れ、コンデンサC2の端子電圧、すなわち前記ランプ電流信号Ilaのレベルは、上述のように略0となる。これによって、上述のように、定格出力時から調光下限時までフィードバックゲインが一定であるにも関わらず、調光下限付近では、殆どランプ電流がランプ電流信号Ilaに変換されないので、実質的にフィードバックゲインが減少していることと同じ効果を得ることができる。
図5は、上述のように構成される放電灯点灯装置1の動作を説明するためのグラフであり、本実施の形態でのランプV−I特性とバラストV−I特性とを示している。ランプは定格電力の異なる放電灯AとBとである。本実施の形態では、上述のように調光下限のインバータ3の動作周波数は、共振回路4の無負荷共振周波数と略等しいので、調光下限のバラストV−I特性はほぼ垂直となる。これによって、調光下限時の無負荷2次電圧が高くなり、定格電力が異なるけれども、定格電流が略等しい放電灯に対して、共に立ち消えを起こし難くすることができる。
一方、Full出力付近ではバラストV−I特性が傾いているが、帰還制御回路11が働き、ランプA、ランプBのどちらを装着しても調光信号CTLに対するランプ電流は一定となる。すなわち、同じ調光信号CTL(ランプ電流信号)において、定格電力の大きいランプAの方が、小さいランプBに比べて、調光制御信号VCTLが大きくなる。したがって、FHT42/32/24などの定格電力が異なるけれども、定格電流が略等しいランプを本放電灯点灯装置1に用いた場合、各ランプの光出力比を略等しく調光することができる。
また、調光下限のバラストV−I特性が垂直になるので、チラツキ難い上、基本的に定格電力の異なるランプが装着されてもフィードバックゲインを増加させる必要はなく、前述の図3で示すように一定である。むしろ、調光下限付近でのランプ電流信号Ilaと調光信号CTLとを0、或いは非常に小さくすることで、フィードバック制御を弱め、異常発振を防止している。これは、調光下限における調光制御信号VCTLは、ランプAもランプBもほぼ同じであるからであり、無負荷2次電圧が高いので、フィードバック制御を行う必要がないからである。
一方、そのようにフィードバックゲインが小さくても、調光が浅い場合は、ランプのインピーダンス(等価抵抗)が低く、低温であっても、調光下限よりは安定して点灯させることができ、また図6で示すように、ランプ電流の変化に対する光出力の変化は、調光が浅くなる程小さくなっており、問題は生じない。
以上のように、調光下限時におけるインバータ3の動作周波数を無負荷共振周波数近傍とし、調光下限でランプ電流に対するランプ電流信号Ilaを非常に小さくすることで、フィードバックゲインを一定にしたまま、同じ調光レベルに対する定格電力の異なる放電灯のランプ電流を等しく、深く調光することができる。
なお、調光下限でインバータ3の動作周波数fDimを無負荷共振周波数f0にする手法としては、共振回路設計によって、周波数調光を行いながら、fDim≒f0としてもよいし、動作周波数fDimを無負荷共振周波数f0に一致させたまま、調光制御は、直流電源2の出力を可変して行う方式(Vdc調光方式)や、インバータ3のオンDutyを可変して行う方式(Duty調光方式)を用いてもよい。
[実施の形態2]
図7は、本発明の実施の第2の形態に係る放電灯点灯装置21の電気的構成を示すブロック図である。この放電灯点灯装置21は、前述の放電灯点灯装置1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この放電灯点灯装置21では、ランプ電流フィードバック回路26において、減算器12のプラス側に直流電源27がスイッチSW2と加算器28とを介して接続され、SW2は前記調光信号CTL’に応じてオン/オフされ、加算器28は、前記調光信号CTLに、増分となる直流電源27からの電圧E1を加えた値を減算器12のプラス側に出力することである。
図8は、上述のように構成される放電灯点灯装置21のランプ電流に対するランプ電流信号Ilaの変化を示すグラフである。ランプ定格出力時から調光下限の境界29にかけては上述のように調光信号CTL’によってスイッチSW1はオフしており、ランプ電流信号Ilaはランプ電流と抵抗R1に抵抗R2を加えた抵抗値とに比例した信号を出力し、ランプ電流に応じてランプ電流信号Ilaが減少してゆく。このとき、減算器12へは、加算器28から、前記調光信号CTLに直流電源27からの電圧E1が加算されて入力されている。
前記境界29付近で調光信号CTL’が一定値以下になり、スイッチSW1がオンし、ランプ電流信号Ilaはランプ電流と抵抗R2の抵抗値のみとに比例した信号を出力する。これによって、境界29以下のランプ電流ではランプ電流値に対するランプ電流信号値が一気に減少する。しかしながら、このとき前記調光信号CTL’によってスイッチSW2も同時にオフし、加算器28の出力は直流電源27からの電圧E1が低下した値を減算器12のプラス側に出力するので、スイッチSW1のオン/オフ時における光出力の変化(ランプ電流の変化)はない。すなわち、減算器12のプラスマイナス両側の入力が同時に小さくなるので、出力の変化は小さい。
このように構成することで、前記境界29前後でのフィードバックゲインの急激な切替わりを抑制し、滑らかな調光制御を行うことができる。
[実施の形態3]
図9は、本発明の実施の第3の形態に係る放電灯点灯装置31の電気的構成を示すブロック図である。この放電灯点灯装置31は、前述の放電灯点灯装置1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この放電灯点灯装置31では、前述のランプ電流検出回路5から、ランプ電流検出回路35に変更されていることである。このランプ電流検出回路35では、検出部としてカレントトランスCTを設け、検出回路として、インダクタL3と、コンデンサC4と、ダイオードブリッジDB2と、前述のコンデンサC2および抵抗R3の並列回路とが設けられている。
前記放電灯Laのマイナス側の端子とインバータ3との間にはカレントトランスCTの1次巻線N1が介在されている。一方、2次巻線N2側には、コンデンサC4とインダクタL3との並列共振回路と、ダイオードブリッジDB2が接続され、ダイオードブリッジDB2の出力端には前述のコンデンサC2および抵抗R3の並列回路が接続されている。したがって、インバータ3の動作周波数が変化すると、カレントトランスCTの2次側に接続された並列共振回路によってダイオードブリッジDB2の出力電流が変化する。
図10は、上述のように構成される放電灯点灯装置31におけるランプ電流の変化に対するランプ電流信号Ilaの変化を示すグラフである。本実施の形態では、前述のように、インバータ3の動作周波数が変化することで放電灯Laが調光される。すなわち、図2で示すように、定格出力時にはインバータ3の動作周波数は低く(約50kHz)、調光するに従い高くなる(下限時に約90kHz)。
一方、前記コンデンサC4とインダクタL3とによる並列共振回路の共振周波数は、Full出力付近のインバータ動作周波数に設定されている。したがって、Full出力付近ではこの並列共振回路のインピーダンスが非常に高く、該並列共振回路にはカレントトランスCTの2次巻線N2からの電流は殆ど流れない。これによって、カレントトランスCTの2次巻線N2を流れる電流の大部分がダイオードブリッジDB2に流れ、フィードバックされる。調光するに従い、インバータ動作周波数は並列共振回路の共振周波数を離れるので、調光下限では、相対的にダイオードブリッジDB2に流れる電流よりも並列共振回路でバイパスされる電流の割合は最も多くなり、フィードバックされる信号は小さく、フィードバック制御が動作しない程度に小さい値なる。したがって、図10で示すように、Full出力時よりもランプ電流値に対するランプ電流信号値が相対的に減少する。
このように構成することで、前述の放電灯点灯装置21とは異なり、Full出力から調光下限まで、ランプ電流に対するランプ電流信号Ilaの値を相対的に徐々に小さくすることができる。また、実質的にカレントトランスCTを用いた方が巻数比によって小さな信号を増幅することができるので、抵抗R1,R2を用いるよりもランプ電流検出回路での損失を抑えることができるという利点がある。
[実施の形態4]
図11は、本発明の実施の第4の形態に係る放電灯点灯装置41の電気的構成を示すブロック図である。この放電灯点灯装置41は、前述の放電灯点灯装置31に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この放電灯点灯装置41では、直流電源42は昇降圧チョッパであり、チョッパ出力を可変して調光を行う、Vdc調光を採用していることである。これに対応して、その制御回路48およびランプ電流フィードバック回路46が用いられる。一方、前記インバータ3を制御する制御回路49は、前記スイッチング素子Q1,Q2を一定の動作周波数で駆動する。
前記直流電源42は、前述の直流電源2の昇圧チョッパ構成に、さらに入力側に直列にスイッチング素子Q4が設けられ、そのスイッチング素子Q4とインダクタL2との接続点とグランドとの間にダイオードD2が設けられて構成されている。前記制御回路48は、パルス幅変調制御ICから成り、ランプ電流フィードバック回路46からの調光制御信号VCTL’に応答して、スイッチング素子Q3,Q4の動作周波数を可変することができる。
これによって、平滑コンデンサC3から出力する直流電圧Vdcを、
VS(peak)≦VdcあるいはVS(Peak)≧Vdc
とすることができる。
一方、ランプ電流フィードバック回路46は、基準電圧源43と、帰還制御回路44とを備えて構成され、前記ランプ電流検出回路35からのランプ電流信号Ilaは、入力抵抗R−を介して、帰還制御回路44のオペアンプOPの負入力端に入力される。前記オペアンプOPの正入力端には、入力抵抗R+を介して、前記基準電圧源43から基準電圧Vlaが入力される。前記基準電圧Vlaは、調光器7からの調光信号CTLによって設定される。オペアンプOPは、前記ランプ電流信号Ilaと基準電圧Vlaとを比較し、その差分を増幅して、調光制御信号VCTL’として前記制御回路48へ出力するとともに、その出力は、相互に並列の帰還抵抗RPおよび帰還コンデンサCIを介して負帰還されている。
したがって、オペアンプOPのゲインは、入力抵抗R−、帰還抵抗RPおよび帰還コンデンサCIの比例積分ゲインで決定され、さらに帰還抵抗RPおよび帰還コンデンサCIはカットオフ周波数を決定しており、低周波のリップルを低減している。前記帰還抵抗RPおよび帰還コンデンサCIによってリップル成分が低減されるので、前記コンデンサC2は省略されている。
このように構成されるランプ電流フィードバック回路46の概略動作は、以下の通りである。ランプ電流信号Ilaが基準電圧Vlaより低くなり、制御回路48に帰還制御回路44から+の調光制御信号VCTL’が入力されると、制御回路48はスイッチング素子Q3,Q4の動作周波数を低下させ、出力電圧Vdcを上昇させて、光出力(ランプ電流)を増加させる。これに対して、ランプ電流信号Ilaが基準電圧Vlaより高くなり、制御回路48に帰還制御回路44から−の調光制御信号VCTL’が入力されると、制御回路48は動作周波数を増加させ、出力電圧Vdcを低下させて、光出力を低下させる。このようにして、昇降圧チョッパの動作周波数が制御回路48によって制御されることで、調光器7からの調光信号CTLに応じて、放電灯Laの調光点灯が行われる。
上述のように構成することで、ランプ電流フィードバック回路46の入力抵抗R−と帰還コンデンサCIとによって遅れ時間(フィードバック時定数)が設定され、ランプ電流信号Ilaが変化してから、調光制御信号VCTL’が変化するまでのその遅れ時間が動作周波数分の1に定められている。すなわち、
R−×CI=1/fDim
たとえば、調光下限周波数が50kHzである場合は、20μsecとなる。これは、ランプ電流の1周期分の時間であり、ランプ電流の実効値を示す最小の時間となる。したがって、フィードバックの応答速度を非常に速くすることができる。
通常、フィードバック時定数τがτ>1/f(INV)であっても、フィードバックゲインが大きく、かつランプの点灯状態が不安定な場合は、フィードバックの異常発振を起こす場合があるが、本実施の形態では、前述のように調光下限付近では、フィードバック動作が弱められているので、そのような異常発振を抑制しつつ、フィードバックの応答速度を速くすることができる。
本実施の形態では、Full出力から調光下限までインバータ動作周波数が一定のVdc調光を採用しているので、ランプ電流の1周期分の時間は変化しない。かつ、インバータ動作周波数は無負荷共振周波数で一定であり、調光下限付近でのフィードバック動作を弱めつつ、最適な応答速度でフィードバック動作が行われるので、上述の放電灯点灯装置,21,31に比べて、同じ調光レベルに対する定格電力の異なる放電灯のランプ電流をさらに等しく、深く調光することができる。
[実施の形態5]
図12は、本発明の実施の第5の形態に係る放電灯点灯装置51の電気的構成を示すブロック図である。この放電灯点灯装置51は、前述の放電灯点灯装置41に類似している。注目すべきは、この放電灯点灯装置51では、ランプ電流フィードバック回路56の帰還制御回路54が、上述のランプ電流フィードバック回路46の帰還制御回路44において、前記帰還コンデンサCIが相互に並列の2つの帰還コンデンサCI1,CI2に分割され、一方の帰還コンデンサCI2には直列に、前記調光器7からの調光信号CTLによって切換え制御されるスイッチSW3が接続されていることである。したがって、前記調光信号CTLによって、帰還制御回路54の時定数が変化される。一方、調光制御信号VCTLによって、前述の制御回路9を介してインバータ3の動作周波数が制御される。
上述のように構成することで、Full出力から前記調光下限までは、スイッチSW3はオンされており、フィードバック時定数τは、
τ=R−×(CI1+CI2)
となる。前記調光下限まで調光されると、スイッチSW3はオフされ、フィードバック時定数τは、
τ=R−×CI1となり、時定数τが小さくなる。すなわち、フィードバックの応答速度が早くなる。
このように調光レベルに応じてフィードバック時定数を変化できるようにすることによって、上述の放電灯点灯装置41のように動作周波数一定のVdc調光方式を用いずに、周波数調光方式でもより最適なフィードバック時定数に近付け(τ≒1/f)調光することができる。周波数調光方式は、Vdc調光方式よりもランプ電流フィードバック回路の設計範囲が広くなり、低コストな放電灯点灯装置を実現できることは言うまでもない。
[実施の形態6]
図13は、本発明の実施の第6の形態に係る放電灯点灯装置61の電気的構成を示すブロック図である。この放電灯点灯装置61は、前述の放電灯点灯装置31,41,51に類似している。注目すべきは、この放電灯点灯装置61では、ランプ電圧を検出するランプ電圧検出部62が設けられているとともに、ランプ電流フィードバック回路66が、前述のランプ電流フィードバック回路46の構成に、そのランプ電圧検出部62からのランプ電圧信号Elaを前記帰還制御回路44からの出力に加算して前記調光制御信号VCTLとする加算器63が設けられていることである。
このように構成することで、放電灯Laの周囲温度の低温時に調光下限で調光制御する際に、ランプ電圧が急激に増加することを利用して、帰還制御回路44からの出力にこのランプ電圧信号Elaをさらに加えてフィードバックすることで、ランプ出力を増加させ、チラツキ、立ち消えを防ぐことができる。
本実施の形態では、これまでの実施の形態と同様に調光下限でのインバータ動作周波数は無負荷共振周波数近傍であり、ランプ電流信号Ilaはフィードバック制御が殆ど行われない程小さな値である。基本的には、調光下限では、ランプ両端にかかる無負荷2次電圧は非常に高く、フィードバック動作を行わなくても、立ち消え、チラツキが発生することはない。しかしながら、放電灯点灯装置の部品ばらつきや、無視しえない配線間の浮遊静電容量によって共振系がばらつき、ランプ両端の無負荷2次電圧が低下する場合がある。また、ランプ周囲温度の低温時には、その影響が顕著に現れ、ランプ電流が低下することになる。これは、部品ばらつきによってバラスト特性が傾き、かつフィードバック動作が弱められているので、ランプインピーダンスが大きくなるとランプ電流が低下するからである。
図14に定格電力42Wの高周波点灯専用形コンパクト型ランプ(FHT42)におけるランプ電流に対するランプ電圧(rms)の変化を示す(室温25℃と低温5℃)。境界65のランプ電流以下で、かつ低温時に急激にランプ電圧が増加している。この領域では、基準電圧Vlaとランプ電流信号Ilaとが非常に小さく、誤差を増幅しても、調光制御信号VCTLの変化は殆どなく、実質的にフィードバック制御が弱められている。しかしながら、低温時に境界65のランプ電流以下では、ランプ電流信号Ilaが急激に増加するので、調光制御信号VCTLも増加し、放電灯Laの出力は増加する。仮に、たとえ増加しすぎたとしても、一定以上のランプ電流になれば、ランプ電流信号Ilaが増加し、フィードバック動作が行われるので、所望のランプ電力を得ることができる。
このように、本実施の形態の放電灯点灯装置61では、フィードバック動作が弱められ、部品ばらつきによって調光下限付近の動作周波数が無負荷共振周波数からずれているとしても、ランプ電圧を検出し、インバータ動作周波数を決定する調光制御信号VCTLを補正するので、低温時においても、ちらつき、立ち消えを起こさずに、深く調光することができる。
なお、上述の説明では、放電灯Laの点灯状態をランプ電流から検出したけれども、放電灯電力、放電灯光出力、またはインバータ3のスイッチング素子Q1,Q2を流れる電流から検出するようにしてもよい。
本発明の実施の第1の形態に係る放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 インバータの動作周波数の変化に対するランプ電流の変化の一例を示すグラフである。 本発明のフィードバックゲインを示すグラフである。 実際に放電灯に流れるランプ電流に対する本発明の検出回路で検出されるランプ電流信号の変化を示すグラフである。 図1で示す放電灯点灯装置の動作を説明するためのランプV−I特性とバラストV−I特性とを示すグラフである。 ランプ電流の変化に対する光出力の変化を示すグラフである。 本発明の実施の第2の形態に係る放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 図7で示す放電灯点灯装置のランプ電流に対するランプ電流信号の変化を示すグラフである。 本発明の実施の第3の形態に係る放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 図9で示す放電灯点灯装置におけるランプ電流の変化に対するランプ電流信号の変化を示すグラフである。 本発明の実施の第4の形態に係る放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第5の形態に係る放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第6の形態に係る放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 高周波点灯専用形コンパクト型ランプの一例におけるランプ電流に対するランプ電圧の変化を示すグラフである。 ランプ電流フィードバック制御を実現する典型的な従来技術の放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 図15で示す放電灯点灯装置のフィードバック制御動作を説明するためのグラフである。 図15で示す放電灯点灯装置の動作を説明するためのランプV−I特性とバラストV−I特性とを示すグラフである。 フィードバックゲインが大きい場合に生じる異常振動を示す波形図である。 図18に対して、フィードバックゲインが適切な場合の波形図である。
1,21,31,41,51,61 放電灯点灯装置
2,42 直流電源
3 インバータ
4 共振回路
5,35 ランプ電流検出回路
6,26,46,56,66 ランプ電流フィードバック回路
7 調光器
8,9;48,49 制御回路
10商用電源
11,44,54 帰還制御回路
12 減算器
13 誤差増幅回路
14,28,63 加算器
27 直流電源
43 基準電圧源
62 ランプ電圧検出部
C1,C2,C4 コンデンサ
C3 平滑コンデンサ
CD 直流カットコンデンサ
CI;CI1,CI2 帰還コンデンサ
D1〜D3 ダイオード
DB1,DB2 ダイオードブリッジ
L1〜L3 インダクタ
La 放電灯
OP オペアンプ
Q1〜Q4 スイッチング素子
R1〜R3 抵抗
R−,R+ 入力抵抗
RP 帰還抵抗
SW1〜SW3 スイッチ

Claims (4)

  1. インバータを用いて放電灯を高周波点灯させ、その放電灯に流れる電流を検出手段が検出し、その検出結果に対応したフィードバック信号を前記インバータへフィードバックすることで、所望とする調光レベルで放電灯を点灯させるようにした放電灯点灯装置において、
    前記検出手段は、
    1次巻線が前記放電灯と直列に接続され、前記放電灯に流れるランプ電流を検出するカレントトランスと、
    前記カレントトランスの2次巻線間に接続されるコンデンサとインダクタとの並列共振回路と、
    前記カレントトランスの2次巻線からの出力電流を整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力電流を電圧変換する抵抗およびコンデンサの並列回路とを備えて構成され、
    調光下限時における前記インバータの動作周波数が、該インバータと前記放電灯との間に介在される共振回路の無負荷共振周波数近傍に設定されており、かつ前記並列共振回路における共振周波数がFull出力付近における前記インバータの動作周波数に設定されることで、前記調光下限時には該並列共振回路によって前記カレントトランスの2次巻線からの出力電流がバイパスされ、前記フィードバック信号のレベルが略0またはフィードバック制御が動作しない程度に小さい値に設定されることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記検出手段における検出結果と調光信号との差分を増幅し、前記フィードバック信号を作成する帰還制御回路が、調光器からの調光信号によって、前記調光下限時にフィードバック時定数が小さくなり、この帰還制御回路からのフィードバック信号によって、前記インバータの動作周波数が制御されることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. ランプ電圧検出手段を設け、該ランプ電圧検出手段からのランプ電圧信号を前記フィードバック信号に加算することを特徴とする請求項1または2記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記請求項1〜のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置を用いることを特徴とする照明器具。
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