JP2008098034A - 極細同軸ケーブルの端末接続方法 - Google Patents

極細同軸ケーブルの端末接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コネクタの中心コンタクトのピッチに合わせて配列させた多数の極細同軸ケーブルを位置決めする必要がなく、極細同軸ケーブルの各端末が接続できる極細同軸ケーブルの端末接続方法を提供する。
【解決手段】絶縁ハウジングの平面上に配列方向に等間隔で凹設された案内溝へ極細同軸ケーブルを配置し、配列方向と前後方向に整列させた多数の極細同軸ケーブルの外部導体を、絶縁ハウジングに固定するグランドバーと案内溝との間で、半田プレートとともに挟持し、半田プレートを溶融させてグランドバーへ半田付けする。極細同軸ケーブルは、外部導体がグランドバーに電気接続するととともに、整列状態で絶縁ハウジングに対して固定され、外部導体の前方に露出する中心導体を容易にコネクタの中心コンタクトへ電気接続させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、多数の極細同軸ケーブルを狭ピッチでコネクタに整列し、各極細同軸ケーブルの端末に剥き出した中心導体をコネクタの中心コンタクトへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法に関する。
電子機器の小型化と他機能化にともなって同軸ケーブルの細線化が進み、例えば中心導体の外径が0.3mm程度の極細同軸ケーブルが使用されるようになり、更に、プリント配線基板への高密度実装、電子部品の小型化などの要請から、多数の同軸ケーブルを接続するコネクタも小型化しているために、極細同軸ケーブルを狭ピッチでコネクタへ接続するようになっている。
極細同軸ケーブルは、その中心軸側から中心導体、中間誘電体、シールド線からなる外部導体、外周を覆う絶縁ジャケットとが、同軸状に形成されたもので、極細同軸ケーブルのコネクタへの接続は、極細同軸ケーブルの端末の外周からジャケット、外部導体、中間誘電体を順に剥き、その前端から順に中心導体、中間誘電体、外部導体を露出させ、外部導体をコネクタに取り付けられたグランドバーなどへ接続すると共に、中心導体をコネクタの対応部位に露出させた中心コンタクトへ電気接続している。
しかしながら、極細同軸ケーブルを狭ピッチでコネクタに配設された中心コンタクトへ接続する為には、多数の極細同軸ケーブルを中心コンタクトのピッチに合わせて整列させる必要があり、更にその前端に露出させた中心導体がばらけて、中心コンタクトから外れないような処置を講ずる必要があった。そこで、従来、多数の極細同軸ケーブルをコネクタへ接続する場合には、多数の極細同軸ケーブルの各外部導電体を、一枚の導電性のグランドバーに半田接続して整列させた状態を保ち、前端の中心導体は、ばらけ防止部に固定して、中心導体が極細同軸ケーブルの軸方向の姿勢を保ち、中心コンタクトへの接続作業を行っていた(例えば特許文献1参照)。
特開2006−120364号公報(明細書項目0031乃至0036、図1乃至図3)
以下、この従来の極細同軸ケーブルの端末接続方法を、図7と図8を用いて説明すると、中心導体101と外部導体102を剥き出した極細同軸ケーブル100は、コネクタ110へ接続する前に、コネクタ110に取り付けられた中心コンタクト111の配設ピッチに合わせて多数の極細同軸ケーブル100を整列する。
その後、図7に示すように、整列させた各極細同軸ケーブル100の外部導体102を、一枚の金属板からなるグランドバー103へ半田接続し、多数の極細同軸ケーブル100を整列させた間隔で位置決めする。また、外部導体102の前方に剥き出された中心導体101は、各極細同軸ケーブル100の軸線上に配置されるように、その前端部を樹脂、絶縁フィルムなどで形成されたばらけ防止部104へ固着し、ばらけないように保持する。
このようにしてグランドバー103とばらけ防止部104により連結され多数の極細同軸ケーブル100は、図8に示すように、各極細同軸ケーブル100の中心導体101が、中心コンタクト111の露出部位上に配置されるように、絶縁材からなるコネクタ110上にセットされる。
続いて、各中心導体101毎に、中心導体101とその下方に当接する中心コンタクト111とを微細溶接で接合して、両者を電気接続する。全ての中心導体101を溶接により接合した後、図8の破線で示すA−A線で中心導体101を切断し、各極細同軸ケーブル100の端末からばらけ防止部104を切り離し、極細同軸ケーブル100のコネクタ110への端末接続作業が完了する。
上述した従来の極細同軸ケーブル100の端末接続方法では、多数の極細同軸ケーブル100を、狭い間隔の中心コンタクト111のピッチに合わせて整列し、整列状態を保ちながら一括してグランドバー103へ半田接続する作業が極めて困難であり、配列方向のピッチを維持するための治具が必要となり、コネクタ110への端末接続作業の前に、別の予備工程が必要となる。
また、中心導体101がばらけて、接続する中心コンタクト111から離れたり、隣り合う中心導体101間が接触しないように、ばらけ防止部104を用いる必要があり、更に端末を接続した後、中心導体101を切断してばらけ防止部104を切り離す工程が必要となる。
更に、この中心導体101の切断作業において、可撓性の中心導体101を同一の長さでコネクタ110から突出しないように切断することは困難であり、不揃いに切断された中心導体101間が接触したり、コネクタ110の周囲を覆うシールドケース(図示せず)に接触してショートする恐れがあった。
上述の中心導体101のばらつきによる問題は、中心導体101の外径が比較的大きい通常の同軸ケーブルであれば、中心導体101と圧着や圧接で接続する中心コンタクト111の圧接用スリットや圧着溝に中心導体101を挿通させて位置決めすることで解決できるが、狭ピッチで配設される中心コンタクト111の中心導体101と接続する接続部には、圧接用スリットや圧着溝を形成する大きさが確保できず、小型化したコネクタへ多数の極細同軸ケーブル100の端末を接続する場合には、解決できない課題となっていた。
また、中心導体101自体が細径である極細同軸ケーブル100では、圧着や圧接によって中心コンタクト111と接続すると、中心導体101が中心コンタクト111から抜け出たり、隙間が生じて所定の接触圧で中心コンタクト111と電気接続しないという問題があり、極細同軸ケーブル100の端末接続には適さない接続方法となっていた。従って、各中心導体101を中心コンタクト111へ半田付け若しくは溶接で接続する必要があるが、複数の導電線を束ねた可撓性の中心導体101を、中心コンタクト111へ接近させて行う接続作業は、狭ピッチで配線されることとあいまって、きわめて困難であり、作業性の悪いものとなっていた。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、端末接続作業前に、コネクタの中心コンタクトのピッチに合わせて配列させた多数の極細同軸ケーブルを位置決めする必要がなく、極細同軸ケーブルの各端末が接続できる極細同軸ケーブルの端末接続方法を提供することを目的とする。
また、ばらけ防止部を用いずに中心導体が整列し、極細同軸ケーブルの中心導体がシールドケースに接触してショートする恐れのない極細同軸ケーブルの端末接続方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1の極細同軸ケーブルの端末接続方法は、多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体と、前記中心導体の後方に露出させた外部導体とを、それぞれ前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトとグランドバーへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
前記絶縁ハウジングの平面上に前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で凹設され、前記極細同軸ケーブルをその軸方向の前後方向に沿って案内する多数の案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルを配置し、多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列させる第1工程と、前記案内溝内若しくはその前方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、極細同軸ケーブルの前記中心導体が配置されるように、各極細同軸ケーブルを前後方向に整列させる第2工程と、前記各案内溝に配置される多数の極細同軸ケーブルの前記外部導体の上方に、半田プレートを架け渡し、前記案内溝との間で、前記極細同軸ケーブルの外部導体と前記半田プレートを挟持した状態で、前記多数の極細同軸ケーブルの上方に架け渡されるグランドバーを、前記絶縁ハウジングへ固定する第3工程と、前記グランドバーを加熱し、溶融させた前記半田プレートにより、前記極細同軸ケーブルの外部導体と前記グランドバーを電気接続するとともに、前記各案内溝に整列された極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングへ固定する第4工程と、前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、前記中心コンタクトへ電気接続する第5工程と、を備えたことを特徴とする。
各案内溝の前方で中心コンタクトが突出するので、案内溝に極細同軸ケーブルを配置する第1工程によって、多数の極細同軸ケーブルは、中心コンタクトのピッチに合わせて等間隔で配列方向に整列する。第1工程で配列方向に、第2工程で軸方向の前後方向に整列する多数の極細同軸ケーブルは、グランドバーを絶縁ハウジングへ固定する第3工程によって、半田プレートを介して外部導体がグランドバーと案内溝に挟持され、整列する状態で位置決めされる。従って、第4工程でグランドバーを加熱するだけで、半田プレートが溶融し、多数の極細同軸ケーブルの各外部導体がグランドバーに電気接続するとともに、多数の極細同軸ケーブルは整列した状態で絶縁ハウジングに固定される。整列した状態で絶縁ハウジングに固定された多数の極細同軸ケーブルは、前方端末部に露出する中心導体が、中心コンタクトの近傍に配置されるので、第5工程で、容易に圧接、溶接若しくは半田付けなどの接続手段で両者を電気接続できる。
請求項2の極細同軸ケーブルの端末接続方法は、多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体と、前記中心導体の後方に露出させた外部導体とを、それぞれ前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトとグランドバーへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
前記絶縁ハウジングの平面上に前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で凹設され、前記極細同軸ケーブルをその軸方向の前後方向に沿って案内する多数の案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルを配置し、多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列させる第1工程と、前記案内溝内若しくはその前方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、極細同軸ケーブルの前記中心導体が配置されるように、各極細同軸ケーブルを前後方向に整列させる第2工程と、前記各案内溝に配置される多数の極細同軸ケーブルの前記外部導体の上方に、前記案内溝との間で、前記極細同軸ケーブルの前記外部導体を挟持した状態で、前記多数の極細同軸ケーブルの上方に架け渡したグランドバーを、前記絶縁ハウジングへ固定する第3工程と、前記極細同軸ケーブルの外部導体と前記グランドバーを半田付けし、前記外部導体と前記グランドバーを電気接続するとともに、前記各案内溝に整列された極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングへ固定する第4工程と、前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、前記中心コンタクトへ電気接続する第5工程と、を備えたことを特徴とする。
各案内溝の前方で中心コンタクトが突出するので、案内溝に極細同軸ケーブルを配置する第1工程によって、多数の極細同軸ケーブルは、中心コンタクトのピッチに合わせて等間隔で配列方向に整列する。第1工程で配列方向に、第2工程で軸方向の前後方向に整列する多数の極細同軸ケーブルは、グランドバーを絶縁ハウジングへ固定する第3工程によって、外部導体がグランドバーと案内溝に挟持され、整列する状態で位置決めされる。従って、第4工程で外部導体とグランドバーを半田付けするだけで、多数の極細同軸ケーブルの各外部導体がグランドバーに電気接続するとともに、多数の極細同軸ケーブルは整列した状態で絶縁ハウジングに固定される。整列した状態で絶縁ハウジングに固定された多数の極細同軸ケーブルは、前方端末部に露出する中心導体が、中心コンタクトの近傍に配置されるので、第5工程で、容易に圧接、溶接若しくは半田付けなどの接続手段で両者を電気接続できる。
請求項3の極細同軸ケーブルの端末接続方法は、前記絶縁ハウジングに、前記案内溝内に突出する外部導体接続部と、前記絶縁ハウジングの配列方向の両側に凹設された圧入溝に臨む接地接触部とを有する接地コンタクトが固定され、第2工程で、軸方向に整列される前記極細同軸ケーブルの外部導体を、前記外部導体接続部上に配置し、第3工程で、前記グランドバーから垂設した圧入片を、前記圧入溝へ圧入して前記絶縁ハウジングへ固定するとともに、前記圧入片を前記接地接触部へ接触させ、前記グランドバーと前記接地コンタクトを電気接続することを特徴とする。
第3工程で、グランドバーと案内溝との間で外部導体が挟持されるので、外部導体は、案内溝内に突出する接地コンタクトの外部導体接続部と電気接続する。また、第4工程で、外部導体に電気接続するグランドバーは、第3工程で、圧入片を圧入溝へ圧入した際に、接地コンタクトの接地接触部に接触しているので、各極細同軸ケーブルの外部導体は、外部導体接続部とグランドバーの2種類の経路で、接地コンタクトに電気接続する。
請求項4の極細同軸ケーブルの端末接続方法は、前記第4工程で前記絶縁ハウジングに固定されるグランドバーは、前記絶縁ハウジングに固定された状態で前記案内溝と対向する内面の部位に、前記極細同軸ケーブルを配列方向に位置決めする凹溝が形成されていることを特徴とする。
極細同軸ケーブルは、案内溝とグランドバーの凹溝によって上下の2方向から位置決めされるので、案内溝に配列方向に沿った隙間が生じていても、ピッチの乱れがなく、各極細同軸ケーブルは整列する。
請求項5の極細同軸ケーブルの端末接続方法は、多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体と、前記中心導体の後方に露出させた外部導体とを、それぞれ前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトとグランドバーへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
前記絶縁ハウジングの平面上に前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で凹設され、前記極細同軸ケーブルをその軸方向の前後方向に沿って案内する多数の案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルを配置し、多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列させる第1工程と、前記案内溝内若しくはその前方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、極細同軸ケーブルの前記中心導体が配置されるように、各極細同軸ケーブルを前後方向に整列させる第2工程と、前記各案内溝に配置される多数の極細同軸ケーブルの前記外部導体の上方に、半田プレートを介して、前記多数の極細同軸ケーブルの上方にグランドバーを架け渡し、グランドバーの圧入片を前記絶縁ハウジングの前記平面に凹設された圧入溝に臨ませる第3工程と、前記グランドバーを加熱しながら前記絶縁ハウジングの前記平面方向に加圧して前記圧入片を前記圧入溝に圧入し、溶融させた前記半田プレートにより、前記極細同軸ケーブルの外部導体と前記グランドバーを電気接続するとともに、前記案内溝と前記絶縁ハウジングに固定させた前記グランドバーとの間で、前記極細同軸ケーブルの前記外部導体を挟持し、前記各案内溝に整列された極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングへ固定する第4工程と、前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、前記中心コンタクトへ電気接続する第5工程と、を備えたことを特徴とする。
各案内溝の前方で中心コンタクトが突出するので、案内溝に極細同軸ケーブルを配置する第1工程によって、多数の極細同軸ケーブルは、中心コンタクトのピッチに合わせて等間隔で配列方向に整列する。第1工程で配列方向に、第2工程で軸方向の前後方向に整列する多数の極細同軸ケーブルは、グランドバーを加熱させながら絶縁ハウジングへ固定する第4工程によって、半田プレートが溶融し、多数の極細同軸ケーブルの各外部導体がグランドバーに電気接続し、案内溝と絶縁ハウジングに固定されるグランドバーに挟持され、整列する状態で位置決めされる。整列した状態で絶縁ハウジングに固定された多数の極細同軸ケーブルは、前方端末部に露出する中心導体が、中心コンタクトの近傍に配置されるので、第5工程で、容易に圧接、溶接若しくは半田付けなどの接続手段で両者を電気接続できる。
請求項6の極細同軸ケーブルの端末接続方法は、中心導体から外周に向かって中間誘電体と外部導体とジャケットを交互に同軸状に被覆してなる多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体を、前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
前記各極細同軸ケーブルの前端に前記中間誘電体若しくは前記ジャケットを外周面とする絶縁筒部を残し、前記絶縁筒部から後方に向かって前記中心導体と前記中間誘電体と前記外部導体を交互に露出させる第1工程と、前記絶縁ハウジングの平面上に、前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で凹設された第1案内溝と、前記各第1案内溝の前方に対応して前記絶縁ハウジングの平面上に凹設された第2案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルの中心導体の後方で露出する前記外部導体若しくは前記ジャケットと、前記絶縁筒部を配置し、前記多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列するとともに、前記第1案内溝と前記第2案内溝により、前記各極細同軸ケーブルの中心導体の後方で露出する前記外部導体若しくは前記ジャケットと前記絶縁筒部を、前記各極細同軸ケーブルの軸方向の前後方向に沿って案内する第2工程と、前記第2案内溝の後方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、前記各極細同軸ケーブルの中心導体が配置されるように、前記多数の極細同軸ケーブルを前後方向に整列する第3工程と、前記多数の極細同軸ケーブルの上方に押さえプレートを架け渡し、前記押さえプレートを前記絶縁ハウジングへ固定することにより、前記第1案内溝と前記押さえプレートの間で前記極細同軸ケーブルの外部導体若しくはジャケットを挟持し、前記極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングに対して位置決め固定する第4工程と、前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、対応部位に突出する前記中心コンタクトへ溶接若しくは半田付けで電気接続する第5工程とを備えたことを特徴とする。
第2工程で、極細同軸ケーブルの外部導体若しくはジャケットを第1案内溝へ、その前端の絶縁筒部を第2案内溝へ配置することにより、多数の極細同軸ケーブルは、中心コンタクトのピッチに合わせて等間隔で配列方向に整列する。第1案内溝と第2案内溝は、極細同軸ケーブルを前後方向に案内し、極細同軸ケーブルの前端は、中心導体より屈曲しにくい絶縁筒部となっているので、各極細同軸ケーブルの前端を治具等の同一平面に突き当てて、各極細同軸ケーブルをまとめて前後方向に整列させることができる。
多数の導電線が束ねられてなる中心導体は、前端に絶縁筒部が残されているので、個々にばらけることがなく、束ねられた状態で露出する。
第2、第3工程で、配列方向と前後方向に整列させた多数の極細同軸ケーブルは、第4工程で外部導体若しくはジャケットが押さえプレートと第1案内溝との間で挟持され、絶縁ハウジングに対して位置決め固定され、固定された多数の極細同軸ケーブルは、第3工程で中心導体が中心コンタクトの近傍に配置されているので、溶接若しくは半田付けで両者を電気接続できる。
請求項7の極細同軸ケーブルの端末接続方法は、前記第4工程で、前記第1案内溝と前記押さえプレートの間で挟持される前記極細同軸ケーブルの外部導体は、前記第1案内溝内に突出するように前記絶縁ハウジングに固定された接地コンタクトに電気接続することを特徴とする。
押さえプレートと案内溝との間で外部導体が挟持されるので、外部導体は、案内溝内に突出する接地コンタクトと電気接続する。
請求項8の極細同軸ケーブルの端末接続方法は、押さえプレートが、前記第4工程で、前記第1案内溝との間で前記極細同軸ケーブルの外部導体を挟持する導電性金属板からなるグランドバーであり、前記第5工程の前、若しくは後に、前記絶縁ハウジングに対して位置決め固定される前記極細同軸ケーブルの外部導体と前記グランドバーを半田付けで電気接続する第6工程を更に備えることを特徴とする。
グランドバーは、各極細同軸ケーブルの外部導体を第1案内溝との間で挟持し半田付けすることにより、多数の極細同軸ケーブルが同時に絶縁ハウジングへ固定され、また各外部導体がグランドバーと電気接続する。
請求項9の極細同軸ケーブルの端末接続方法は、中心導体から外周に向かって中間誘電体と外部導体とジャケットを交互に同軸状に被覆してなる多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体を、前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
前記各極細同軸ケーブルの前端に前記中間誘電体若しくは前記ジャケットを外周面とする絶縁筒部を残し、前記絶縁筒部から後方に向かって前記中心導体と前記中間誘電体と前記外部導体を交互に露出させる第1工程と、前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で第1案内溝が凹設された前記絶縁ハウジングの平面上に、前記所定間隔と同一ピッチで第2案内溝が凹設されたガイド治具を、前記各第1案内溝の前方に対応して第2案内溝が配置されるように配置する第2工程と、第1案内溝とその前方の第2案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルの中心導体の後方で露出する前記外部導体若しくは前記ジャケットと、前記絶縁筒部を配置し、前記多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列するとともに、前記第1案内溝と前記第2案内溝により、前記各極細同軸ケーブルの中心導体の後方で露出する外部導体若しくはジャケットと前記絶縁筒部を、前記各極細同軸ケーブルの軸方向の前後方向に沿って案内する第3工程と、前記第2案内溝の後方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、前記各極細同軸ケーブルの中心導体が配置されるように、前記多数の極細同軸ケーブルを前後方向に整列する第4工程と、前記多数の極細同軸ケーブルの上方に押さえプレートを架け渡し、前記押さえプレートを前記絶縁ハウジングへ固定することにより、前記第1案内溝と前記押さえプレートの間で前記極細同軸ケーブルの外部導体若しくはジャケットを挟持し、前記極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングに対して位置決め固定する第5工程と、前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、対応部位に突出する前記中心コンタクトへ溶接若しくは半田付けで電気接続する第6工程と、第6工程の前若しくは後に、前記ガイド治具を前記絶縁ハウジングの平面上から取り除く第7工程とを備えたことを特徴とする。
極細同軸ケーブルの外部導体若しくはジャケットを第1案内溝へ、その前端の中間誘電体を第2案内溝へ配置することにより、多数の極細同軸ケーブルは、中心コンタクトのピッチに合わせて等間隔で配列方向に整列する。第1案内溝と第2案内溝は、極細同軸ケーブルを前後方向に案内し、極細同軸ケーブルの前端は、中心導体より屈曲しにくい絶縁筒部となっているので、各極細同軸ケーブルの前端を治具等の同一平面に突き当てて、各極細同軸ケーブルをまとめて前後方向に整列させることができる。
配列方向と前後方向に整列させた多数の極細同軸ケーブルは、外部導体若しくはジャケットが押さえプレートと第1案内溝との間で挟持され、絶縁ハウジングに対して位置決め固定され、固定された多数の極細同軸ケーブルは、中心導体が中心コンタクトの近傍に配置されるので、溶接若しくは半田付けで両者を電気接続できる。
第2案内溝は、第7工程で絶縁ハウジングから取り除かれる治具に形成され、絶縁ハウジングに凹設されないので、絶縁ハウジングは、複雑形状とならず、小型化される。
請求項1の発明によれば、グランドバーを加熱するだけで、中心コンタクトのピッチに合わせて整列させた多数の極細同軸ケーブルの位置決めと、極細同軸ケーブルの外部導体との半田接続を行うことができ、極細同軸ケーブルの端末接続作業が大幅に簡略化される。
又、外部導体が半田付けされる前の各極細同軸ケーブルは、案内溝によって前後方向に案内されるので、隣り合う同軸ケーブルのピッチを変えることなく、軸方向に沿った前後方向の整列も容易に行うことができる。
請求項2の発明によれば、グランドバーと極細同軸ケーブルの外部導体を半田付けするだけで、両者の電気接続と、中心コンタクトのピッチに合わせて整列させた多数の極細同軸ケーブルの位置決めを行うことができ、極細同軸ケーブルの端末接続作業が大幅に簡略化される。
請求項3の発明によれば、各極細同軸ケーブルの外部導体が、2種類の経路で接地コンタクトに電気接続するので、いずれかに接続不良が発生しても確実に両者が電気接続される。また、グランドバーは、両側の圧入片の他、多数の外部導体との接続位置でも接地コンタクトに接続して等電位におかれるので、高いシールド効果が得られる。
これに加えて請求項4の発明によれば、案内溝内に配置される極細同軸ケーブルは、グランドバーの凹溝によっても上方から位置決めされるので、案内溝から脱落することがなく、確実に配列方向で位置決めされる。
また、請求項5の発明によれば、グランドバーを加熱しながら絶縁ハウジングの平面方向に加圧する一工程で、グランドバーの絶縁ハウジングへの固定と、中心コンタクトのピッチに合わせて整列させた多数の極細同軸ケーブルの位置決めと、極細同軸ケーブルの外部導体との半田接続を行うことができ、極細同軸ケーブルの端末接続作業が大幅に簡略化される。
請求項6と請求項8の発明によれば、各極細同軸ケーブルの前端が、中心導体の外周を覆う絶縁筒部となっているので、中心導体がばらけて隣り合う極細同軸ケーブルの中心導体間がショートすることがなく、各極細同軸ケーブルの中心導体をまとめて固定するばらけ防止部等を用いる必要がない。
また、各極細同軸ケーブルの前端の絶縁筒部は、中心導体より屈曲しにくいので、配列方向に整列させるための第2案内溝への配置が容易であり、各極細同軸ケーブルの前端を押し込み、前後方向に整列させることも容易となる。
また、極細同軸ケーブルの中心導体は、前端で絶縁性の絶縁筒部で囲まれているので、前方に配置されるシールドケースにショートすることがなく、中心導体を切断する等で前方に突出する極細同軸ケーブルの長さを調整する必要がない。
請求項7の発明によれば、各極細同軸ケーブルを絶縁ハウジングへ位置決め固定する第4工程で、外部導体が接地コンタクトに電気接続するので、接地コンタクトへの接続工程が不要となる。
請求項8の発明によれば、各極細同軸ケーブルは、外部導体がグランドバーと第1案内溝との間で挟持されるとともに第6工程でグランドバーに半田付けされるので、より強固に絶縁ハウジングへ固定される。また、グランドバーが、多数の外部導体との接続位置で電気接続して等電位におかれるので、高いシールド効果が得られる。
請求項9の発明によれば、更に、各極細同軸ケーブルの前端を案内する第2案内溝を絶縁ハウジングに形成しないので、コネクタを小型化できる。
以下、本発明の一実施の形態に係る極細同軸ケーブルの端末接続方法を、図1乃至図5を用いて説明する。図1は、多数の極細同軸ケーブル1、1・・の端末を雄コネクタ10へ接続する中間の工程を示す分解斜視図、図2は、多数の極細同軸ケーブル1、1・・を雄コネクタ10へ接続した状態を示す斜視図、図3は、図1の要部拡大分解斜視図、図4、極細同軸ケーブル1を接続した雄コネクタ10の縦断面図、図5は、図4の雄コネクタ10を雌コネクタ30へ接続した状態を示す縦断面図である。以下、図4、図5における上下方向を上下方向と、右方を前方と、左方を後方として各部の構成を説明する。
極細同軸ケーブル1は、複数の導線が束ねられた外径が.3mm程度の中心軸に沿って配線される中心導体2の周囲に、中間誘電体3、シールド線からなる外部導体4及び外周を覆う絶縁ジャケット5とが、同軸状に形成されたもので、本実施の形態では、図4に示すように、極細同軸ケーブル1の前端(図4において右端)の外周からジャケット5、外部導体4を順に剥き、外部導体4の前方に露出する中間誘電体3の中間を剥き出して中心導体2を露出させ、前端に絶縁筒部となる中間誘電体3を残している。
極細同軸ケーブル1の端末を接続する雄コネクタ10は、多数の極細同軸ケーブル1、1・・の配列方向(図4において紙面と直交する方向)を長手方向として細長板状に形成された絶縁ハウジング11と、接続する各極細同軸ケーブル1に対応して絶縁ハウジング11に固定された中心コンタクト12、12・・と、中心コンタクト12の後方で配列方向に沿って絶縁ハウジング11に固定された1枚の接地コンタクト13と、絶縁ハウジング11の平面(上面)上に架け渡され、絶縁ハウジング11の配列方向の両側に固定される押さえプレートとなる導電性のグランドバー14と、グランドバー14の更に上方で絶縁ハウジング14の上方と前方を覆うシールドケース15を備えている。
絶縁ハウジング11は、絶縁性の合成樹脂により細長板状に成形されたもので、その平面には、後端から前方に向かって波状に凹設された第1案内溝6が、配列方向に沿って等間隔で多数凹設されている。第1案内溝6の内径は、極細同軸ケーブル1の外部導体4及び絶縁ジャケット5の外径よりわずかに大きく、従って、極細同軸ケーブル1の外部導体4若しくは絶縁ジャケット5の部分を第1案内溝6に沿って配置した極細同軸ケーブル1は、がたつきなく前後方向に案内され、第1案内溝6のそれぞれに配置された多数の極細同軸ケーブル1は、配列方向に沿ってピッチ間の乱れがなく、等間隔で整列する。
絶縁ハウジング11の平面の前方には、配列方向に沿ったガイドリブ7が立設され、各第1案内溝6の延長線がガイドリブ7と交差する部位には、極細同軸ケーブル1の前端に残された中間誘電体3を前後方向に案内する第2案内溝8が上方に開口して凹設されている。第1案内溝6と第2案内溝8は、前後方向の同一軸線上に形成されるので、極細同軸ケーブル1の端末を、その前端がばらつくことなく、前後方向に案内する。
絶縁ハウジング11の配列方向に沿った両側には、後述する接地コンタクト13の両側の一対の固定片13aを底面から平面の方向に圧入して固定する固定溝16が穿設され、図3に示すように、更に、固定溝16に連続してその後方に、固定片13aの一端の接地接触部13bを臨ませる圧入溝17が平面から凹設されている。圧入溝17は、後述するグランドバー14の圧入片14bを抜け止めし、グランドバー14を絶縁ハウジング11へ固定するように、圧入片14bの厚みと等しいか、わずかに薄い溝幅となっている。
また、絶縁ハウジング11の底面には、雌コネクタ30を嵌合接続する嵌合凹部19が凹設されている。図4に示すように、各第1案内溝6内に連通する複数の取付溝9が、嵌合凹部19の後方内壁面に沿って形成され、また、嵌合凹部19の内頂面から後述する中心コンタクト12を位置決め固定する支持突起11aが垂設されている。
中心コンタクト12は、帯状の導電性金属板を打ち抜いてプレス加工されたもので、中間でU字状に折り返され、折り返された前方部分が更に前方に向けて直角に折り曲げられ、折り返された後方部分の先端が二股に分岐された中心導体接続部12aとなっている。第1案内溝6の数と同数の中心コンタクト12が備えられ、各中心コンタクト12は、各第1案内溝6に対応して絶縁ハウジング11の成形の際にインサート成形され、U字状に折り返された中間と支持突起11aが一体に成形される。図4に示すように、一体成形され絶縁ハウジング11に固定された状態で、中心コンタクト12の中心導体接続部12aは、第1案内溝6の前方で、第2案内溝8との間の絶縁ハウジング11の平面に突出し、その下方の折り返し部分は、嵌合凹部19の後方内壁面と対向する支持突起11aの表面に露出する。また、折り返し部分から、前方に向けて直角に折り曲げられた前端部は、第2案内溝8の底面に沿って露出する。
接地コンタクト13は、一枚の導電性金属板を、絶縁ハウジング11の長手方向の長さより長い帯状に打ち抜いてプレス加工されたもので、嵌合凹部19の後方内壁面に沿って配設される連結片部13dと、第1案内溝6の部位に対応して連結片部13dの上方に突出し、上端が二股に分岐された外部導体接続部13cと、外部導体接続部13cの高さとほぼ同じ高さで、連結片部13dの両側が前方に直角に折り曲げられた一対の固定片13aとを備えている。
この接地コンタクト13は、絶縁ハウジング11の底面側から両側の一対の固定片13aを固定溝16へ圧入して絶縁ハウジング11へ取り付けるもので、図3に示すように、取り付けた状態で、各外部導体接続部13cは、取付溝9から第1案内溝6内に突出し、その下方の連結片部13dが嵌合凹部19の後方内壁面に沿って露出する。また、固定片13aの一端の接地接触部13bは、圧入溝17と交差して圧入溝17内に突出している。
従って、接地コンタクト13と中心コンタクト12は、嵌合凹部19の後方内壁面と、後方内壁面に対向する支持突起11aの表面に沿って露出し、それぞれ図5に示すように、嵌合凹部19に嵌合接続する雌コネクタ30の各コンタクト31、32に接触する。
グランドバー14は、多数の第1案内溝6が凹設された絶縁ハウジング11の平面上に配列方向に架け渡されるように、一枚の導電性金属板を帯状に打ち抜いて形成したもので、帯状本体14aとその長手方向の両側から垂設された一対の圧入片14bとからなっている。帯状本体14aは、一対の圧入片14bを圧入溝17へ圧入することによって絶縁ハウジング11上に固定されるもので、固定した状態で、第1案内溝6と上方で対向する帯状本体14aの部位は、上方に凸曲面となった波形に折り曲げ加工されている。また、帯状本体14aの中間には、その長手方向(配列方向)に沿って多数の開孔14cが穿設されている。
シールドケース15は、導電性金属板で、絶縁ハウジング11の上方を覆う上面板とその前方で下方に直角に折り曲げられ、絶縁ハウジング11の前方を覆う前面板とからなり、上面板の配列方向に沿った両側と前面板の下端に形成された図示しない係合部を絶縁ハウジング11に係合させて取り付けられる。絶縁ハウジング11に取り付けられたシールドケース15は、グランドバー14の上面に弾性接触し、グランドバー14と電気接続する。
以下、上述のように構成された雄コネクタ10に、多数の極細同軸ケーブル1の端末を接続する工程を説明する。各極細同軸ケーブル1は、前端に中間誘電体3を残し、その後方に順に中心導体2、中間誘電体3、外部導体4が順に露出するように加工されているので、始めに第1案内溝6へ外部導体4と絶縁ジャケット5を、その前方の第2案内溝8へ前端の中間誘電体3がそれぞれ配置されるように、接続する全ての極細同軸ケーブル1を絶縁ハウジング11の平面上に配置する。
各第1案内溝6とその前方の第2案内溝8は、配列方向に等間隔で前後方向に形成されているので、配置される全ての極細同軸ケーブル1は、配列方向に等ピッチで整列される。第1案内溝6と第2案内溝8は、極細同軸ケーブル1の外部導体4及び絶縁ジャケット5と、前端の中間誘電体3を前後方向に案内するので、第2案内溝8から前端に突出する中間誘電体3を後方へ押し込み、第1案内溝6と第2案内溝8の中間で突出する中心コンタクト12の中心導体接続部12aに近接する位置に、中心導体2が臨むように、前後方向の位置を調整する。
ここでは、絶縁ハウジング11の前面から等距離となる位置に各中心導体接続部12aを突出させ、一方、全ての極細同軸ケーブル1についても、前端からその距離に等しい位置で中間誘電体3から中心導体2を剥き出しておく。これにより、絶縁ハウジング11の前面に当接させる治具(図示せず)を用いて、前面から突出する極細同軸ケーブル1をまとめて後方へ押し込み、全ての極細同軸ケーブル1の前後方向の位置を一工程で調整することができる。
続いて、第1案内溝6と第2案内溝8に配置された全ての極細同軸ケーブル1の外部導体4の上に、配列方向に沿って細長の半田プレート20を架け渡し、図1に示すように、更にその上方から帯状本体14aが半田プレート20を覆うように、グランドバー14を架け渡す。
その後、加圧機構を備えたヒーター(図示せず)をグランドバー14の帯状本体14a上に載置し、帯状本体14aの全体を下方へ加圧しながらヒーターで加熱する。半田プレート20は、ヒーターで加熱されたグランドバー14を介して加熱加圧され、溶融した半田が極細同軸ケーブル1の各外部導体4に流れ込み、外部導体4とグランドバー14との半田付けが一括して行われる。同時に、グランドバー14の全体が下方へ押し込まれるので、配列方向両側の圧入片14bが圧入溝17内に圧入され、圧入溝17に臨む接地コンタクト13の接地接触部13bに圧接するとともに、グランドバー14が絶縁ハウジング11に固定される。尚、グランドバー14を下方へ加圧することによる絶縁ハウジング11への固定は、半田プレート20の加熱工程とは別に、加熱工程前に行ってもよい。
半田プレート20を溶融させる半田付け工程によって、図2、図4に示すように、極細同軸ケーブル1の外部導体4は、波形に形成されたグランドバー14と第1案内溝6との間で挟まれ、グランドバータ14に電気接続するとともに、配列方向と前後方向に整列された極細同軸ケーブル1は、整列状態で、絶縁ハウジング11に固定されるグランドバー14に位置決め固定される。各外部導体4とグランドバー14間が間違いなく半田付けされたかどうかは、開孔14cから目視でき、不十分な場合には、開孔14cを通して半田付けを補う。
また、グランドバー14を絶縁ハウジング11の方向へ押し込むことによって、各極細同軸ケーブル1の外部導体4は、第1案内溝6内に突出する接地コンタクト13の外部導体接続部13cに接続するので、グランドバー14は、外部導体接続部13cと接続する外部導体4と、接地接触部13bの多数の位置で接地コンタクト13に電気接続する。
外部導体4がグランドバー14を介して絶縁ハウジング11に位置決め固定された各極細同軸ケーブル1は、外部導体4の前方で露出する中心導体2が、第1案内溝6の前方で突出する中心導体接続部12aに接近した位置に配設されるので、圧接、溶接、導電性接着剤を用いた接着若しくは半田付けなど任意の電気接続手段によって、中心導体2を中心コンタクト12に容易に電気接続することができる。
本実施の形態では、更に、各極細同軸ケーブル1の前端に、屈曲しにくい中間誘電体3を残しているので、中心導体2を含めた前方端末部がばらけることがなく、また、前方の第2案内溝8によって屈曲することなく前後方向に案内されるので、全ての中心導体2は、対応する中心導体接続部12aが突出する位置に正確に配置され、容易に両者を半田付け接続することができる。
全ての極細同軸ケーブル1の中心導体2を、対応する中心コンタクト12に電気接続して、雄コネクタ10への端末接続作業が完了するが、雄コネクタ10の組立は、更に、図4に示すように、絶縁ハウジング11の上方と前方を覆うシールドケース15を、絶縁ハウジング11に係合させて完了する。組み立てられた雄コネクタ10では、極細同軸ケーブル1の前端が中間誘電体3で覆われているので、組立誤差により誤ってシールドケース15に接触しても中心導体2がシールドケース15にショートすることがない。
この雄コネクタ10には、雌コネクタ30が嵌合凹部19内に嵌合して接続される。図5に示すように、雌コネクタ30を接続すると、接地コンタクト13と中心コンタクト12がそれぞれ雌コネクタ30の各コンタクト31、32に接触し、各極細同軸ケーブル1の外部導体4はコンタクト31に、中心導体2は、対応するコンタクト32に電気接続する。
上述の実施の形態では、押さえプレートとして導電性のグランドバー14を用いたので、各極細同軸ケーブル1の外部導体4に半田付けで電気接続するシールド板としても作用したが、配列方向と前後方向に整列させた各極細同軸ケーブル1を、中心導体2の半田付け前に絶縁ハウジング11へ固定する目的であれば、必ずしも外部導体4へ半田付けする必要はなく、導電性材料で形成する必要もない。
更に、押さえプレートは、第1案内溝6との間で、外部導体4とその後方のジャケット5を挟持し固定するものであってもよく、外部導体4との電気接続を要しないならば、ジャケット5のみを挟持し固定するものであってもよい。
更に、各極細同軸ケーブル1の前端に、屈曲しにくい中間誘電体3を残して絶縁筒部としているが、ジャケット5を残して絶縁筒部としてもよく、一方、多数の極細同軸ケーブル1を配列方向に位置決めし、各中心導体2を中心コンタクト12の近傍に配置するように前後方向に位置決めするだけの目的であれば、前端にこれらの絶縁筒部を残す必要もない。
また、極細同軸ケーブル1の前端に残された中間誘電体3を前後方向に案内する第2案内溝は、必ずしもガイドリブ7等の絶縁ハウジング11上に形成する必要はなく、図6に示すように、絶縁ハウジング11の平面上に配置するガイド治具25に形成してもよい。
図6に示す第2実施の形態に用いられるガイド治具25は、絶縁ハウジング11の平面と対向する底面から、第1案内溝6と同一ピッチで多数の第2案内溝26が凹設されたもので、ガイド治具25を絶縁ハウジング11の平面前端に配列方向に沿って、第2案内溝26が第1案内溝6の前方となるように配置する。この実施の形態では、各第1案内溝6と第2案内溝26が前後方向で同一軸線上に一致するように、絶縁ハウジング11側に第2案内溝26の開口部に嵌合する位置決め突起11bが突設されている。
第1案内溝6に配置され、配列方向に等間隔で整列させた多数の極細同軸ケーブル1は、第2案内溝26へ前端に残した中間誘電体3を挿通させることにより、前後方向に案内される。従って、その前端を押し込むことにより、全ての極細同軸ケーブル1の中心導体接続部12aが突出する位置に中心導体2が配置されるように、前後方向に整列させることができる。また、押圧プレートで配列方向と前後方向に整列する極細同軸ケーブル1を絶縁ハウジング11へ固定し、中心導体2を中心導体接続部12aへ半田接続した後は、ガイド治具25を絶縁ハウジング11上から取り除くことができ、組み立てた状態の雄コネクタ10の形状を単純化し、小型化することができる。
この第2実施の形態において、第2案内溝26は、ガイド治具25の底面に凹設したが、第1案内溝6と同一軸線上の前方に配置できるものであれば、ガイド治具25を貫通させる貫通孔や平面に凹設する凹溝を第2案内溝26とすることもできる。
本発明は、中心導体の外径が極めて細い極細同軸ケーブルの端末が接続されるコネクタに適している。
本発明の一実施の形態に係る極細同軸ケーブルの端末接続方法の工程を示す分解斜視図である。 極細同軸ケーブルを雄コネクタ10へ接続した状態を示す斜視図である。 図1の要部拡大分解斜視図である。 極細同軸ケーブル1を接続した雄コネクタ10の縦断面図である。 雄コネクタ10を雌コネクタ30へ接続した状態を示す縦断面図である。 他の実施の形態に係る極細同軸ケーブルの端末接続方法の中間工程を示す縦断面図である。 従来の極細同軸ケーブルの端末接続方法の予備工程を示す平面図である。 従来のの極細同軸ケーブルの端末接続方法を中間工程を示す平面図である。
符号の説明
1 極細同軸ケーブル
2 中心導体
3 中間誘電体
4 外部導体
5 ジャケット
6 第1案内溝(案内溝)
8 第2案内溝
10 雄コネクタ(コネクタ)
11 絶縁ハウジング
12 中心コンタクト
13 接地コンタクト
13b 接地接触部
13c 外部導体接続部
14 グランドバー(押さえプレート)
14b 圧入片
17 圧入溝
20 半田プレート
25 ガイド治具
26 第2案内溝

Claims (9)

  1. 多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体と、前記中心導体の後方に露出させた外部導体とを、それぞれ前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトとグランドバーへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
    前記絶縁ハウジングの平面上に前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で凹設され、前記極細同軸ケーブルをその軸方向の前後方向に沿って案内する多数の案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルを配置し、多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列させる第1工程と、
    前記案内溝内若しくはその前方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、極細同軸ケーブルの前記中心導体が配置されるように、各極細同軸ケーブルを前後方向に整列させる第2工程と、
    前記各案内溝に配置される多数の極細同軸ケーブルの前記外部導体の上方に、半田プレートを架け渡し、前記案内溝との間で、極細同軸ケーブルの前記外部導体と前記半田プレートを挟持した状態で、前記多数の極細同軸ケーブルの上方に架け渡されるグランドバーを、前記絶縁ハウジングへ固定する第3工程と、
    前記グランドバーを加熱し、溶融させた前記半田プレートにより、前記極細同軸ケーブルの外部導体と前記グランドバーを電気接続するとともに、前記各案内溝に整列された極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングへ固定する第4工程と、
    前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、前記中心コンタクトへ電気接続する第5工程と、
    を備えたことを特徴とする極細同軸ケーブルの端末接続方法。
  2. 多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体と、前記中心導体の後方に露出させた外部導体とを、それぞれ前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトとグランドバーへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
    前記絶縁ハウジングの平面上に前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で凹設され、前記極細同軸ケーブルをその軸方向の前後方向に沿って案内する多数の案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルを配置し、多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列させる第1工程と、
    前記案内溝内若しくはその前方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、極細同軸ケーブルの前記中心導体が配置されるように、各極細同軸ケーブルを前後方向に整列させる第2工程と、
    前記各案内溝に配置される多数の極細同軸ケーブルの前記外部導体の上方に、前記案内溝との間で、前記極細同軸ケーブルの前記外部導体を挟持した状態で、前記多数の極細同軸ケーブルの上方に架け渡したグランドバーを、前記絶縁ハウジングへ固定する第3工程と、
    前記極細同軸ケーブルの外部導体と前記グランドバーを半田付けし、前記外部導体と前記グランドバーを電気接続するとともに、前記各案内溝に整列された極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングへ固定する第4工程と、
    前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、前記中心コンタクトへ電気接続する第5工程と、
    を備えたことを特徴とする極細同軸ケーブルの端末接続方法。
  3. 前記絶縁ハウジングに、前記案内溝内に突出する外部導体接続部と、前記絶縁ハウジングの配列方向の両側に凹設された圧入溝に臨む接地接触部とを有する接地コンタクトが固定され、
    前記第2工程で、軸方向に整列される前記極細同軸ケーブルの外部導体を、前記外部導体接続部上に配置し、
    前記第3工程で、前記グランドバーから垂設した圧入片を、前記圧入溝へ圧入して前記絶縁ハウジングへ固定するとともに、前記圧入片を前記接地接触部へ接触させ、前記グランドバーと前記接地コンタクトを電気接続することを特徴とする請求項1または2に記載の極細同軸ケーブルの端末接続方法。
  4. 前記第4工程で前記絶縁ハウジングに固定されるグランドバーは、前記絶縁ハウジングに固定された状態で前記案内溝と対向する内面の部位に、前記極細同軸ケーブルを配列方向に位置決めする凹溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の極細同軸ケーブルの端末接続方法。
  5. 多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体と、前記中心導体の後方に露出させた外部導体とを、それぞれ前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトとグランドバーへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
    前記絶縁ハウジングの平面上に前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で凹設され、前記極細同軸ケーブルをその軸方向の前後方向に沿って案内する多数の案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルを配置し、多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列させる第1工程と、
    前記案内溝内若しくはその前方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、極細同軸ケーブルの前記中心導体が配置されるように、各極細同軸ケーブルを前後方向に整列させる第2工程と、
    前記各案内溝に配置される多数の極細同軸ケーブルの前記外部導体の上方に、半田プレートを介して、前記多数の極細同軸ケーブルの上方にグランドバーを架け渡し、グランドバーの圧入片を前記絶縁ハウジングの前記平面に凹設された圧入溝に臨ませる第3工程と、
    前記グランドバーを加熱しながら前記絶縁ハウジングの前記平面方向に加圧して前記圧入片を前記圧入溝に圧入し、溶融させた前記半田プレートにより、前記極細同軸ケーブルの外部導体と前記グランドバーを電気接続するとともに、前記案内溝と前記絶縁ハウジングに固定させた前記グランドバーとの間で、前記極細同軸ケーブルの前記外部導体を挟持し、前記各案内溝に整列された極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングへ固定する第4工程と、
    前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、前記中心コンタクトへ電気接続する第5工程と、
    を備えたことを特徴とする極細同軸ケーブルの端末接続方法。
  6. 中心導体から外周に向かって中間誘電体と外部導体とジャケットを交互に同軸状に被覆してなる多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体を、前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
    前記各極細同軸ケーブルの前端に前記中間誘電体若しくは前記ジャケットを外周面とする絶縁筒部を残し、前記絶縁筒部から後方に向かって前記中心導体と前記中間誘電体と前記外部導体を交互に露出させる第1工程と、
    前記絶縁ハウジングの平面上に、前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で凹設された第1案内溝と、前記各第1案内溝の前方に対応して前記絶縁ハウジングの平面上に凹設された第2案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルの中心導体の後方で露出する前記外部導体若しくは前記ジャケットと、前記絶縁筒部を配置し、前記多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列するとともに、前記第1案内溝と前記第2案内溝により、前記各極細同軸ケーブルの中心導体の後方で露出する前記外部導体若しくは前記ジャケットと前記絶縁筒部を、前記各極細同軸ケーブルの軸方向の前後方向に沿って案内する第2工程と、
    前記第2案内溝の後方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、前記各極細同軸ケーブルの中心導体が配置されるように、前記多数の極細同軸ケーブルを前後方向に整列する第3工程と、
    前記多数の極細同軸ケーブルの上方に押さえプレートを架け渡し、前記押さえプレートを前記絶縁ハウジングへ固定することにより、前記第1案内溝と前記押さえプレートの間で前記極細同軸ケーブルの外部導体若しくはジャケットを挟持し、前記極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングに対して位置決め固定する第4工程と、
    前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、対応部位に突出する前記中心コンタクトへ溶接若しくは半田付けで電気接続する第5工程とを備えたことを特徴とする極細同軸ケーブルの端末接続方法。
  7. 前記第4工程で、前記第1案内溝と前記押さえプレートの間で挟持される前記極細同軸ケーブルの外部導体は、前記第1案内溝内に突出するように前記絶縁ハウジングに固定された接地コンタクトに電気接続することを特徴とする請求項6に記載の極細同軸ケーブルの端末接続方法。
  8. 押さえプレートは、前記第4工程で、前記第1案内溝との間で前記極細同軸ケーブルの外部導体を挟持する導電性金属板からなるグランドバーであり、前記第5工程の前、若しくは後に、前記絶縁ハウジングに対して位置決め固定される前記極細同軸ケーブルの外部導体と前記グランドバーを半田付けで電気接続する第6工程を更に備えることを特徴とする請求項6または7に記載の極細同軸ケーブルの端末接続方法。
  9. 中心導体から外周に向かって中間誘電体と外部導体とジャケットを交互に同軸状に被覆してなる多数の極細同軸ケーブルを所定間隔でコネクタの絶縁ハウジングの平面上に配列し、前記各極細同軸ケーブルの前方端末部に露出させた中心導体を、前記絶縁ハウジングに固定される中心コンタクトへ電気接続する極細同軸ケーブルの端末接続方法であって、
    前記各極細同軸ケーブルの前端に前記中間誘電体若しくは前記ジャケットを外周面とする絶縁筒部を残し、前記絶縁筒部から後方に向かって前記中心導体と前記中間誘電体と前記外部導体を交互に露出させる第1工程と、
    前記多数の極細同軸ケーブルの配列方向に所定間隔で第1案内溝が凹設された前記絶縁ハウジングの平面上に、前記所定間隔と同一ピッチで第2案内溝が凹設されたガイド治具を、前記各第1案内溝の前方に対応して第2案内溝が配置されるように配置する第2工程と、
    第1案内溝とその前方の第2案内溝へ、それぞれ前記極細同軸ケーブルの中心導体の後方で露出する前記外部導体若しくは前記ジャケットと、前記絶縁筒部を配置し、前記多数の極細同軸ケーブルを所定間隔で配列方向に整列するとともに、前記第1案内溝と前記第2案内溝により、前記各極細同軸ケーブルの中心導体の後方で露出する外部導体若しくはジャケットと前記絶縁筒部を、前記各極細同軸ケーブルの軸方向の前後方向に沿って案内する第3工程と、
    前記第2案内溝の後方に突出する前記中心コンタクトの近傍に、前記各極細同軸ケーブルの中心導体が配置されるように、前記多数の極細同軸ケーブルを前後方向に整列する第4工程と、
    前記多数の極細同軸ケーブルの上方に押さえプレートを架け渡し、前記押さえプレートを前記絶縁ハウジングへ固定することにより、前記第1案内溝と前記押さえプレートの間で前記極細同軸ケーブルの外部導体若しくはジャケットを挟持し、前記極細同軸ケーブルを前記絶縁ハウジングに対して位置決め固定する第5工程と、
    前記各極細同軸ケーブルの中心導体を、対応部位に突出する前記中心コンタクトへ溶接若しくは半田付けで電気接続する第6工程と、
    第6工程の前若しくは後に、前記ガイド治具を前記絶縁ハウジングの平面上から取り除く第7工程とを備えたことを特徴とする極細同軸ケーブルの端末接続方法。
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