JP2008097685A - 垂直磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記憶装置 - Google Patents

垂直磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な熱揺らぎ耐性を有すると共にSN比を向上した垂直磁気記録媒体、その製造方法、およびその垂直磁気記録媒体を備える磁気記憶装置を提供する。
【解決手段】基板11と、基板上に形成された軟磁性裏打層12と、第1の記録層19、記録補助層21、第2の記録層22がこの順に堆積してなる記録層18と、を備え、第1および第2の記録層19,22は、膜面に垂直な磁化容易軸を有する強磁性層であり、記録補助層21は、膜面に略垂直で、非磁性部21bにより互いに離隔された複数の磁性粒子からなり、該磁性粒子は膜面に対して斜め方向の磁化容易軸を有し、第1の記録層19、記録補助層21、および第2の記録層22は隣接する層が互いに交換結合している。さらに、垂直磁気記録媒体10は、第1の記録層19と記録補助層21との間、あるいは記録補助層21と第2の記録層22との間に交換結合力制御層20を有してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の記録層を有する垂直磁気記録媒体、その製造方法、および垂直磁気記録媒体を備える磁気記憶装置に関する。
近年、磁気記憶装置では、従来の面内磁気記録媒体と比べて高密度記録が可能な垂直磁気記録媒体が注目されている。垂直磁気記録媒体は、記録層に、その膜面に垂直方向の磁化を有する記録ビット(磁区ドメイン)を形成し、隣接する記録ビットが互いに反平行になるようにして情報を記録する方式である。
垂直磁気記録媒体では、高密度記録を行うと磁区ドメインが減少することで記録情報が消失する、いわゆる"熱揺らぎ"が問題となる。この熱揺らぎに耐えうる記録媒体を実現するには、磁気異方性エネルギーKuの大きな強磁性材料の採用か、磁区ドメインの体積の確保が有効である。一方、磁気異方性エネルギーKuが増加すると、磁化を形成するための記録磁界も増加する必要がある。
また、高密度記録を行う場合に磁区ドメインの体積を確保しようとすると、磁性膜の膜厚を増加させる必要がある。磁性膜厚を増加させると、記録磁界をさらに増加させる必要があり、また、記録磁界の面内方向の勾配の平坦化による遷移ノイズの増大という問題がある。したがって、熱揺らぎ対策と良好な飽和記録特性の確保の両立が課題となっている。
これらの対策として、記録層を2層以上の多層構造にする試みがなされている。これは、磁気異方性の異なる記録層を積層することで記録特性の向上を図るものである。しかし、2層記録層媒体においてもヘッドからの記録磁界が不十分となる懸念がある。
このような問題点に対して、Exchange Coupled Composite(ECC)媒体と呼ばれる磁気記録媒体が提案されている。これは、磁化容易磁区方向の異なる2層以上の磁性層からなる記録層を有する垂直磁気記録媒体である。このような垂直磁気記録媒体は、熱的安定性を確保しつつ記録磁界を低減し、サイドイレーズを抑制することが期待される(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1では、膜面に垂直な磁性粒子からなる第1記録層と膜面に対してトラック幅方向に傾いた磁性粒子からなる第2記録層を有する記録層を備える垂直磁気記録媒体が開示されている。第2記録層は、成膜する際に特定の範囲の入射角のスパッタ粒子のみが堆積するように遮蔽板によって制限するため、遮蔽板に堆積した材料が無駄になり、また堆積速度も低下するという問題がある。
特開2005−302150号公報
本発明の目的は、新規でかつ有用な垂直磁気記録媒体、その製造方法、およびその垂直磁気記録媒体を備える磁気記憶装置を提供することである。より具体的な本発明の目的は、良好な熱揺らぎ耐性を有すると共にSN比を向上した垂直磁気記録媒体、その製造方法、およびその垂直磁気記録媒体を備える磁気記憶装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、基板と、前記基板上に形成された軟磁性裏打層と、前記軟磁性裏打層上に、第1の記録層、記録補助層、第2の記録層がこの順に堆積してなる記録層と、を備え、前記第1の記録層および第2の記録層は、膜面に垂直な磁化容易軸を有する強磁性層であり、前記記録補助層は、膜面に垂直に形成され、非磁性部により互いに離隔された複数の磁性粒子からなり、該磁性粒子が膜面に対して斜め方向の磁化容易軸を有し、前記第1の記録層、記録補助層、および第2の記録層は隣接する層同士が互いに交換結合してなる垂直磁気記録媒体が提供される。
本発明によれば、磁性粒子が膜面に対して斜め方向の磁化容易軸を有する記録補助層を設けることで、互いに交換結合する第1の記録層、記録補助層および第2の記録層の磁化反転がより低い記録磁界により可能となる。さらに、記録補助層の磁性粒子が非磁性部により孤立化しているので、磁化反転する記録磁界強度の分布幅が狭小化される。これらにより垂直磁気記録媒体の記録特性、例えばオーバーライト特性が良好となり、垂直磁気記録媒体のSN比が向上し、高記録密度化が可能となる。
なお、磁性粒子の孤立化は、磁性粒子同士が非磁性部により離隔された状態をいい、この状態では、磁性粒子内の多数の磁気モーメントの回転や反転が秩序化される。また、この状態では、磁性粒子間の相互作用が弱められる。
本発明の他の観点によれば、上記いずれかの垂直磁気記録媒体と、記録素子と磁気抵抗効果型再生素子を有する記録再生手段と、を備える磁気記憶装置が提供される。本発明によれば、高記録密度化が可能な磁気記憶装置が提供できる。
本発明のその他の観点によれば、基板上に軟磁性裏打層を形成する工程と、前記軟磁性裏打層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第1の記録層を形成する工程と、前記第1の記録層上に記録補助層を形成する工程と、前記記録補助層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第2の記録層を形成する工程と、を備え、前記記録補助層を形成する工程は、スパッタ法によりCoCrを主成分とし、CoCrのうち、Crの含有量が5at%〜25at%の範囲に設定された強磁性材料からなるターゲットを使用して成膜することを特徴とする垂直磁気記録媒体の製造方法が提供される。
また、本発明のその他の観点によれば、基板上に軟磁性裏打層を形成する工程と、前記軟磁性裏打層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第1の記録層を形成する工程と、前記第1の記録層上に記録補助層を形成する工程と、前記記録補助層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第2の記録層を形成する工程と、を備え、前記記録補助層を形成する工程は、スパッタ法によりCoCrを主成分とし、CoCrのうち、Crの含有量が5at%〜25at%の範囲に設定された強磁性材料と、該強磁性材料と非固溶の非磁性化合物を同時にスパッタして成膜することを特徴とする垂直磁気記録媒体の製造方法が提供される。
上記の本発明のいずれによっても、記録補助層が膜面に対して斜め方向の磁化容易軸を有する磁性粒子が形成される。これにより、記録磁界を低減でき、オーバーライト特性が良好となり、その結果、SN比が向上し、高記録密度化が可能な垂直磁気記録媒体を提供できる。
本発明によれば、垂直磁気記録媒体の記録特性、例えばオーバーライト特性が良好となる。その結果、垂直磁気記録媒体のSN比が向上し、高記録密度化が可能となる。
以下図面を参照しつつ実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る垂直磁気記録媒体の断面図である。なお、図1は記録方向に沿った断面図である。
図1を参照するに、第1の実施の形態に係る垂直磁気記録媒体10は、基板11と、その上に、軟磁性裏打層12、シード層15、下地層16、中間層17、記録層18、保護膜23、および潤滑層24が順次堆積された構成からなる。記録層18は、基板11側から第1記録層19、交換結合力制御層20、記録補助層21、第2記録層22がこの順に積層されてなる。垂直磁気記録媒体10は、記録補助層が記録時に必要な記録磁界強度を低減させてオーバーライト特性を向上し、ひいてはSN比を向上可能である。
基板11は、特に制限はなく、例えばガラス基板、NiPめっきアルミ合金基板、シリコン基板、プラスチック基板、セラミックス基板、カーボン基板等を用いることができる。
軟磁性裏打層12は、2つの軟磁性層13a,13bとそれらに挟まれた非磁性結合層14からなり、2つの軟磁性層13a,13bは互いに反強磁性的に交換結合している。軟磁性層13a,13bは、膜厚が、例えば、20nm〜2μmであり、Fe、Co、Ni、Al、Si、Ta、Ti、Zr、Hf、V、Nb、C、およびBから選択された少なくとも1種の元素を含む非晶質もしくは微結晶の軟磁性材料からなる。軟磁性層13a,13bは、例えば、CoNbZr,CoTaZr,FeCoB,FeTaC,FeAlSi,およびNiFe等からなる。
非磁性結合層14は、膜厚が0.5〜1.2nmの範囲に設定され、Ru、Rh、Ir、Ru系合金、Rh系合金、およびIr系合金から選択される。Ru系合金、Rh系合金、およびIr系合金は、それぞれ添加元素としてCo、Cr、Fe、Ni、およびMnのうちいずれか一つ、またはこれらの合金が選択される。
軟磁性裏打層12は2つの軟磁性層13a,13bの磁化が互いに反強磁性的に交換結合することで、軟磁性層13a,13b中に磁壁の形成及び移動が制限され、スパイクノイズを低減する。なお軟磁性層13a,13bの磁化容易軸は、垂直磁気記録媒体10が磁気ディスクの場合、径方向に配向していることが好ましい。
なお、軟磁性裏打層12は、上述した構成が好ましいが、十分にスパイクノイズを低減できる場合は、上記の軟磁性層が1層のみの構成としてもよい。
シード層15は、膜厚が、例えば2.0nm〜10nmであり、例えばTa、W、Mo等を含む非晶質の非磁性層である。シード層15は、この上に形成される下地層16の結晶粒子の結晶配向性を向上させ、さらに、下地層16の結晶粒子の粒径を均一化する。なお、シード層15を設けた方が上述したように好ましいが、省略してもよい。
下地層16は、面心立方格子(fcc)結晶構造を有する結晶質層である。結晶質層の材料としては、Cu、Ni、NiFe、NiCr、NiCu等が挙げられ、これらの結晶質層は、それぞれ(111)結晶面が優先的に成長する。この上に形成される中間層17が六方細密充填(hcp)結晶構造を有する材料からなるので、fcc結晶構造を有する結晶質層の(111)結晶面上に、(0002)面が優先的に成長する。なお、下地層16を設けた方が上述したように好ましいが、省略してもよい。
中間層17は、RuあるいはRu合金からなり、Ru合金がhcp結晶構造を有するRu−X1合金(X1はCo、Cr、Fe、Ni、およびMnからなる群のうち少なくとも1種からなる。)からなる。中間層17は(0002)面が優先的に成長するが、軟磁性層12上に直接形成されるよりは、シード層15上、あるいはさらに下地層16上に形成される方が、結晶性および結晶配向性が良好となる。特に下地層16上に形成される場合は、(0002)面が優先的にエピタキシャル成長し、いっそう結晶性および結晶配向性が良好となる。その結果、中間層17は、記録層18の結晶配向性および保磁力等の磁気特性を向上させる。その結果、垂直磁気記録媒体10のSN比が向上する。
なお、中間層17は、上述したRu等からなる多数の結晶粒子が膜面に垂直に成長し、それぞれ互いに分離して面内方向に配置された構造をとることが好ましい。これにより、第1記録層19を構成する多数の磁性粒子同士が互いに分離して形成されるので、媒体ノイズが低減し、SN比が向上する。さらに、このような構造がさらに記録補助層21に引き継がれ、記録補助層21を構成する多数の磁性粒子が互いに分離して形成されるので、磁性粒子の磁化反転がし易くなり、磁化反転に必要な記録磁界強度が低減される。そのため、垂直磁気記録媒体10の記録性能が良好となる。
保護膜23は、記録層18上に形成され、その材料は特に限定されないが、例えば膜厚が0.5nm〜15nmのアモルファスカーボン、水素化カーボン、窒化カーボン、および酸化アルミニウム等のいずれからなる。
潤滑層24は、その材料は特に限定されないが、例えば膜厚が0.5nm〜5nmのパーフルオロポリエーテルが主鎖の潤滑剤を用いることができる。潤滑層24は、保護膜23の材料に応じて設けてもよく、設けなくともよい。
次に記録層18について詳述する。
図2は、図1に示す記録層の磁化容易軸方向を説明するための図である。
図2を図1と共に参照するに、記録層18は上述したように基板11側から第1記録層19、交換結合力制御層20、記録補助層21、第2記録層22がこの順に積層された構成を有するが、第1記録層19および第2記録層22は、主として耐熱揺らぎ性を確保する機能を有し、記録補助層21は耐熱揺らぎ性を確保すると共に記録時に記録層18全体の磁化反転し易くする機能を有する。また、交換結合力制御層20は、第1記録層19と記録補助層21との交換結合力を制御する機能を有する。
第1記録層19および第2記録層22は、強磁性材料からなり、例えばhcp結晶構造を有する強磁性材料を含む。hcp結晶構造を有する強磁性材料としては、CoCr、CoPt、CoCrTa、CoCrPt、およびCoCrPt−M(Mは、B、Mo、Nb、Ta、W、およびCuからなる群のうち少なくとも1種から選択される。)が挙げられる(以下、記録層強磁性材料と称する。)。第1記録層19および第2記録層22は、記録層強磁性材料のみからなる強磁性層、いわゆる連続膜でもよい。
また、第1記録層19および第2記録層22は、記録層強磁性材料をスパッタ法により成膜する際に酸素ガスを含む雰囲気で成膜し、膜中に酸素がとりこまれた強磁性材料でもよい。これにより、磁性粒子同士の界面である粒界部に酸素が取り込まれるので、粒界部の厚さが増大し磁性粒子同士がいっそう離隔される。これにより、媒体ノイズが低減されSN比が向上する。このような記録層15は、記録層強磁性材料にO(酸素)が含まれる組成を有するが、例えば、CoCr−O、CoCrPt−O、CoCrPt−O、CoCrPt−M−Oである。
また、第1記録層19および第2記録層22は、記録層強磁性材料からなる磁性粒子と、それを取り囲む非磁性材料からなる非固溶層からなる、いわゆるグラニュラー膜でもよい。磁性粒子は、中間層14の表面から基板面に対して略垂直方向に成長する柱状構造を有し、基板面内方向には互いに非固溶相により離隔されている。非固溶相は、磁性粒子を形成する強磁性材料と固溶しない、あるいは化合物を形成しない非磁性材料から構成される。非固溶相は、Si、Al、Ta、Zr、Y、Ti、及びMgから選択されるいずれか1種の元素と、O、N、及びCから選択される少なくともいずれか1種の元素との化合物からなり、例えば、SiO2、Al23、Ta25、ZrO2、Y23、TiO2、MgOなどの酸化物や、Si34、AlN、TaN、ZrN、TiN、Mg32などの窒化物や、SiC、TaC、ZrC、TiCなどの炭化物が挙げられる。磁性粒子はこのような非磁性材料よりなる非固溶相によって、隣り合う磁性粒子と物理的に離隔されるので磁気的相互作用が低減され、その結果、媒体ノイズが低減されてSN比が向上する。
上記のグラニュラー膜の組成のうち、磁性粒子がCoCrPtおよびCoCrPt−Mのうちのいずれかからなり、非固溶層が酸化物からなることが好ましく、さらに、非固溶層がSiO2またはTiO2からなることが好ましい。この組み合わせにより、磁性粒子が非固溶層により略均一に離隔され、良好な磁気特性および記録再生特性が得られる。
また、第1記録層19および第2記録層22は、強磁性元素と非磁性元素のそれぞれの薄膜を交互に積層した強磁性人工格子膜でもよい。このような強磁性人工格子膜としては、Co層とPd層を交互に多数積層したCo/Pd人工格子膜や、Co層とPt層を交互に多数積層したCo/Pt人工格子膜が挙げられる。強磁性人工格子膜は膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する。強磁性人工格子膜では、一軸異方性定数が上記の記録層強磁性材料よりも大きい材料が得られるので保磁力を容易に増加できる。なお、Co層、Pd層、およびPt層のそれぞれの繰り返し単位は単層でもよく2層でもよい。
交換結合力制御層20は、Ru、Rh、Ir、Ru系合金、Rh系合金、およびIr系合金、Cu、およびCrから選択される。Ru系合金、Rh系合金、およびIr系合金は、それぞれ添加元素としてCo、Cr、Fe、Ni、およびMnのうちいずれか一つ、またはこれらの合金が選択される。RuおよびRu系合金は格子定数がCoCrPt系合金の格子定数と略同等なので、格子整合性が良好な点で好適である。
また、交換結合力制御層20は、膜厚が0.1nm〜0.5nmに設定されることが好ましい。この範囲に設定することで、第1記録層19と記録補助層21とが強磁性的に交換結合し、かつ交換結合力の大きさを制御可能である。なお、交換結合力制御層20は、交換結合力を制御する必要がない場合は設けなくともよい。
記録補助層21は、膜面に略垂直で、非磁性部21bにより互いに離隔された複数の磁性粒子21aからなる。磁性粒子21aは強磁性材料からなり、膜面に対して斜め方向の磁化容易軸を有する。また、非磁性部21bは磁性粒子21a間に形成され、非磁性材料からなる。非磁性部21bは、記録補助層21がCoCrを主成分とする強磁性材料の場合は、主にCrが磁性粒子21a間の界面に偏析して形成される。非磁性部21bは後ほど説明するが空隙部分を有してもよい。これにより磁性粒子21a間の孤立化が促進される。なお、非磁性部21bの空隙部分は記録補助層21を成膜時のガス圧力を後ほど説明する所定範囲(通常の成膜圧力よりも高い圧力)に設定することで形成できる。
記録補助層21は、CoCrを主成分とする強磁性材料からなることが好ましく、CoCr全体を100at%としたとき、Cr含有量が5at%〜25at%の範囲に設定される。これにより、記録補助層の磁化容易軸が膜面に対して斜め方向に形成される。さらに、Cr含有量が15at%〜20at%の範囲に設定されることが好ましい。Cr含有量が15at%〜20at%の範囲に設定されることで記録補助層21の磁化容易軸が膜面に対して70度以上でかつ90度未満の範囲に形成される。
CoCrを主成分とする強磁性材料としては、CoCrあるいはCoCr−X2であり、X2は、Mo,Mn,V,およびWからなる群から選択される少なくとも1種である。添加元素X2の含有量は、全体に対して10at%以下である。このように記録補助層21は、添加元素X2を添加することで、第1記録層19あるいは交換結合力制御層20上に格子整合性良くエピタキシャル成長が可能となり、さらに、記録補助層21の上に第2記録層22を格子整合性良くエピタキシャル成長させることが可能となる。また、添加元素X2を添加することで記録補助層21の飽和磁化を低下させることができる。
また、記録補助層21は、上述したグラニュラー膜でもよい。この場合、グラニュラー膜の非固溶相が非磁性部21bとなり磁性粒子21a間の孤立性が高まる。磁性粒子21aは、上述したようにCoCrを主成分とする強磁性材料であることが好ましく、それにより磁化容易軸が膜面に対して斜め方向の磁化容易軸が形成される。
また、第1記録層19および第2記録層22の磁化容易軸は膜面に対して垂直に配向している。これに対して、記録補助層21の磁化容易軸は膜面に対して45度以上でかつ90度未満に設定される。これにより、記録磁界の方向を反転した場合、磁化容易軸が90度の場合よりも記録補助層21の磁化反転がより低い記録磁界で起こる。そのため、記録補助層21の磁化反転に伴って第1記録層19および第2記録層22の磁化が反転し易くなる。記録補助層21の磁化容易軸は膜面に対して60度以上でかつ80度以下の範囲に設定されることが好ましい。この範囲ではCoCrを主成分とする強磁性材料により容易に設定可能であり、80度以下とすることで90度未満の場合よりも磁化反転がより低い記録磁界で起こる。
第1記録層19と第2記録層22の好ましい組み合わせは、第1記録層19がグラニュラー膜からなり、第2記録層22が連続膜あるいは人工格子膜からなることが好ましい。このような組み合わせとすることで、グラニュラー膜が単層の場合よりも、記録層18全体の保磁力、飽和磁界Hs、およびΔHsを低減でき、かつ、核生成磁界が負値でかつ絶対値を増加できるので記録再生特性の向上を図れる。なおΔHsは、ヒステリシスループ(磁化−磁界曲線)において、飽和磁界Hsと磁化が飽和する磁界の最小値との磁界差である。
記録層18の膜厚は、第1記録層19が8nm〜12nm、第2記録層22が5nm〜10nm、記録補助層21は0.5nm〜2nmの範囲に設定されることが高記録密度化に適する点で好ましい。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る第1例の垂直磁気記録媒体10によれば、磁性粒子21aが膜面に対して斜め方向の磁化容易軸を有する記録補助層21を設けることで互いに交換結合する第1記録層19、記録補助層21および第2記録層22の磁化反転がより低い記録磁界により可能となる。さらに、記録補助層21の磁性粒子21aが非磁性部21bにより孤立化しているので、磁化反転する記録磁界強度の分布幅が狭小化される。これらにより、垂直磁気記録媒体10の記録特性、例えばオーバーライト特性が良好となる。その結果、SN比が向上し、高記録密度化が可能となる。
次に、図1および図2を参照しつつ第1例の垂直磁気記録媒体10の製造方法を説明する。
最初に、基板11を真空容器内に載置する。なお、基板11の表面を乾燥させるために、真空中で加熱してもよいが、軟磁性裏打層12を成膜する前に基板を冷却する。
次いで、基板11上に上述した軟磁性裏打層12、すなわち、軟磁性層13a、非磁性結合層14、軟磁性層13bを順にスパッタ法により形成する。スパッタ装置内が10-7Paまで排気可能な超高真空スパッタ装置を用いることが好ましい。なお、無電解めっき法、電気めっき法、真空蒸着法等を用いて軟磁性層13a,13bを形成してもよく、特に軟磁性裏打層12が単層の軟磁性層からなる場合に有効である。
次いで、軟磁性裏打層12上にスパッタ装置を用いて、上述した材料からなるスパッタターゲットを用いてシード層15を形成する。具体的には、シード層15は、例えばDCマグネトロン法により不活性ガス雰囲気、例えばArガス雰囲気で、圧力を例えば0.4Pa、投入電力を例えば0.5kWに設定して形成する。この際、基板11の加熱は行わない方が好ましい。これにより軟磁性裏打層12(軟磁性層13a,13b)の結晶化あるいは微結晶の肥大化を抑制することができる。もちろん、軟磁性裏打層12の結晶化あるいは微結晶の肥大化を伴わない程度の温度である150℃以下の温度に加熱してもよい。なお、基板11の温度条件は、下地層16、中間層17、および記録層18(第1記録層19、交換結合力制御層20、記録補助層21、および第2記録層22からなる。)を形成する工程においてもシード層15の形成工程と同様である。
次いで、シード層15上に、下地層16、中間層17および記録層18を、順次、上述した材料のスパッタターゲットを用いて形成する。これらの各層の形成条件は記録補助層21を除いてシード層13の形成条件と同様である。
なお、第1記録層19あるいは第2記録層22の形成工程において、不活性ガス雰囲気の代わりに、不活性ガスに酸素ガスあるいは窒素ガスを添加した雰囲気あるいは酸素ガスあるいは窒素ガス雰囲気で形成してもよい。これにより、第1記録層19あるいは第2記録層22の磁性粒子同士の分離状態が良好となり、媒体ノイズが低減され、SN比が良好となる。
また第1記録層19あるいは第2記録層22がグラニュラー膜の場合は、上述した強磁性材料のスパッタターゲットと、非固溶相の非磁性材料のスパッタターゲットを用いて、不活性ガス雰囲気で同時にスパッタして形成する。この際、非磁性材料が酸化物、窒化物、あるいは炭化物の場合は、それぞれ、雰囲気ガスとして、酸素ガス、窒素ガス、炭酸ガスを用いてもよく、不活性ガスに添加してもよい。これにより、非固溶相の酸素、窒素、炭素の各含有量が化学量論的な組成よりも減少するのを抑制でき、良質な記録層が形成できる。その結果、垂直磁気記録媒体10は耐久性や耐蝕性が良好となる。なお、スパッタターゲットは上記の2つのスパッタターゲットの代わりに、強磁性材料と非磁性材料とを複合した材料からなる一つのスパッタターゲットを用いてもよい。これにより第1記録層19あるいは第2記録層22の膜の磁性粒子と非固溶相とのモル比の制御が容易になる。
記録補助層21は、スパッタ法により上述したCoCrを主成分とする強磁性材料からなるスパッタターゲットを使用して不活性ガス(例えばArガス)雰囲気で形成される。CoCrを主成分とする強磁性材料は、CoCrを100at%としたときCr含有量が5at%〜25at%の範囲に設定する。これにより記録補助層21の磁性粒子21aの磁化容易軸が膜面に対して斜めに形成される。さらには、Cr含有量が15at%〜20at%の範囲に設定されることが好ましい。これにより記録補助層21の磁性粒子21aの磁化容易軸が膜面に対して70度以上でかつ90度未満の範囲に形成される。
また、記録補助層21は磁性粒子21a間の孤立性を高めるために成膜時のガス圧力は1.5Pa〜10Paに設定され、好ましくは2.0Pa以上でかつ10Pa以下の範囲に設定される。ガス圧力が2.0Pa以上では後ほど実施例で説明するが磁性粒子21a間の非磁性部21bに空隙が形成されて磁性粒子21a間の孤立性が高まりSN比が顕著に向上する。一方、ガス圧力が10Paを超えると記録補助層21の膜質、特に磁性粒子21aの結晶性が低下する。また、雰囲気ガスとして酸素ガス、窒素ガス、炭酸ガスを不活性ガスに添加してもよい。磁性粒子21aの孤立性が高まる。
また、記録補助層21がグラニュラー膜の場合は、上述した第1記録層19あるいは第2記録層22の場合と同様の条件により上述した材料を使用して形成する。この場合の成膜時のガス圧力は上記と同様に、1.5Pa〜10Paに設定され、好ましくは2.0Pa以上でかつ10Pa以下の範囲に設定される。
次いで、記録層18上に、スパッタ法、CVD法、FCA(Filtered Cathodic Arc)法等を用いて保護膜23を形成する。さらに、保護膜23の表面に、浸漬法(引き上げ法)、スピンコート法、液面低下法等により潤滑層24を塗布する。以上により、第1の実施の形態に係る垂直磁気記録媒体10が形成される。
なお、上述したシード層15を形成する工程から保護膜23を形成する工程までは、真空中あるいは上述した成膜雰囲気に保持し、外気に曝露しない方が、基板11あるいは既に形成された各層の表面の清浄性の点で好ましい。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る製造方法によれば、第1例の垂直磁気記録媒体10が形成される。記録補助層21は、CoCrを主成分としCoCrを100at%としたときCrの含有量が5at%〜25at%の範囲に設定された強磁性材料を用いることで、記録補助層21の磁性粒子21aの磁化容易軸を膜面に対して斜め方向に形成できる。特に、記録補助層21を形成する際に成膜時のガス圧力を2.0Pa以上でかつ10Pa以下の範囲に設定することで、記録補助層21の磁性粒子の孤立性が高まり、記録補助層21の磁化反転に秩序性が形成されるので、記録補助層21が磁化反転する記録磁界強度の分布幅が狭小化されるので、記録特性、例えばオーバーライト特性が良好となる。その結果、垂直磁気記録媒体10のSN比が向上し、高記録密度化が可能となる。
図3は、第1の実施の形態に係る第2例の垂直磁気記録媒体の断面図である。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図3を参照するに、第2例の垂直磁気記録媒体30は、記録層38が、基板11側から第1記録層19、記録補助層21、交換結合力制御層20、第2記録層22がこの順に積層されてなる。垂直磁気記録媒体30は、記録補助層21および交換結合力制御層20の積層の順序が異なるだけでこれ以外は、第1例の垂直磁気記録媒体10と同様の構成を有する。したがって、第2例の垂直磁気記録媒体30は、第1例の垂直磁気記録媒体30と同様の効果を有する。
次に、第1の実施の形態に係る実施例および比較例を説明する。
[実施例]
実施例の垂直磁気記録媒体は以下の構成を有する。なお、垂直磁気記録媒体の構成は基板側から順に示しており、特に断らない限り括弧内は膜厚を示す。
基板:ガラス基板(外径65mm)
軟磁性裏打層:CoNbZr膜(25nm)/Ru膜(0.7nm)/CoNbZr膜(25nm)
シード層:Ta膜(3nm)
下地層:NiFeCr膜(3nm)
中間層:Ru膜(20nm)
記録層
第1記録層:CoCrPt−SiO2膜(10nm)
交換結合力制御層:Ru膜(0.2nm)
記録補助層:Co80Cr20膜(0.5nm)
第2記録層:CoCrPt膜(6nm)
保護膜:カーボン膜(4nm)
潤滑層:パーフルオロポリエーテル(1nm)
以下、実施例の垂直磁気記録媒体の製造方法を示す。
まず、表面を洗浄・乾燥した外径65mmの円盤状のガラス基板を洗浄後、DCマグネトロンスパッタ装置を用いて、圧力1.0×10-5Paまで真空排気した後、Arガスを供給し圧力0.67Paに設定して上記の材料のスパッタターゲットを用いて軟磁性裏打層のCoNbZr膜から保護膜のカーボン膜を形成した。但し、記録補助層のCo80Cr20膜の成膜時の圧力を0.5Pa,2.0Pa、4.0Paに異ならせた垂直磁気記録媒体をそれぞれ作製した。さらに、保護膜上に浸漬法(引き上げ法)により潤滑層を形成した。
[比較例]
本発明によらない比較例の垂直磁気記録媒体は、記録層が交換結合力制御層(Ru膜)と記録補助層(Co80Cr20膜)を省略した、第1記録層(CoCrPt−SiO2膜)および第2記録層(CoCrPt膜)のみからなる以外は実施例と同様の構成からなる。
図4は、実施例のオーバーライト特性とCoCr膜成膜時のガス圧力との関係図である。オーバーライト特性は高密度パターンが記録された上に低密度パターンを重ね書きし、高密度パターンの出力を、最初に高密度パターンで書いたときの出力で割って得たものである。
図4を参照するに、CoCr膜成膜時のガス圧力の増加に伴ってオーバーライト特性は良好となり、より具体的には、0.5Paに対して2Pa以上で3dB程度良好となる。このようにオーバーライト特性が向上するのは、ガス圧力の増加に対応してCoCr膜の磁性粒子間の非磁性部に空隙が形成され、磁性粒子の孤立化が促進されたため、多数ある磁性粒子の斜め磁化を反転させる磁界の分布幅が低減されているためと考えられる。その結果、Co80Cr20膜の磁化反転に伴って向きが変化する交換結合磁界により、CoCrPt−SiO2膜およびCoCrPt膜の磁化を反転させるために磁界が低減されていると推察される。
図5および図6は、実施例の出力特性とCoCr膜成膜時のガス圧力との関係図である。
図5および図6を参照するに、CoCr膜成膜時のガス圧力の増加に伴って再生出力はVf8およびVf2のいずれもが向上していることが分かる。なお、Vf8は実機で用いる線記録密度のうち、最も低い線記録密度に記録したときの再生出力であり、Vf2は実機で用いる線記録密度のうち、最も高い線記録密度に記録したときの再生出力である。
図7および図8は、実施例および比較例のSN比とCoCr膜成膜時のガス圧力との関係図である。なお、図7に示すS8/Nmは、先の図5の場合の再生出力Vf8と媒体ノイズとの比であり、図8に示すS/Nmは、先の図6の場合の再生出力Vf2と媒体ノイズとの比である。
図7および図8を参照するに、CoCr膜成膜時のガス圧力の増加に伴ってS8/NmおよびS/Nmのいずれも向上していることが分かる。これは、CoCr膜成膜時のガス圧力の増加に伴ってオーバーライト特性が良好となり、さらに、Vf8およびVf2が増加したためである。また、実施例は比較例に対してS8/NmおよびS/NmのいずれのSN比も向上しているがこれは実施例が交換結合力制御層(Ru膜)と記録補助層(Co80Cr20膜)を設けたことで、記録特性が比較例よりも良好となりSN比が向上したものである。
以上により、CoCr膜成膜時のガス圧は0.5Pa以上であれば十分であるが、さらに2.0Pa以上であることが好ましいことが分かる。なお、上述したようにCoCr膜成膜時のガス圧は、CoCr膜の磁性粒子の結晶性が良好な点で10Pa以下であることが好ましい。
(第2の実施の形態)
本発明の実施の形態は、第1の実施の形態に係る垂直磁気記録媒体を備えた磁気記憶装置に係るものである。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る磁気記憶装置の要部を示す図である。図9を参照するに、磁気記憶装置60は大略ハウジング61からなる。ハウジング61内には、スピンドル(図示されず)により駆動されるハブ62、ハブ62に固定され回転される垂直磁気記録媒体63、アクチュエータユニット64、アクチュエータユニット64に取り付けられ垂直磁気記録媒体63の径方向に移動されるアーム65およびサスペンション66、サスペンション66に支持された磁気ヘッド68が設けられている。磁気ヘッド68は、MR素子(磁気抵抗効果型素子)、GMR素子(巨大磁気抵抗効果型素子)、またはTMR素子(トンネル磁気効果型)等の再生ヘッドと誘導型の記録ヘッドとの複合型ヘッドからなる。この磁気記憶装置60の基本構成自体は周知であり、その詳細な説明は本明細書では省略する。
垂直磁気記録媒体63は、例えば第1の実施の形態に係る第1例あるいは第2例の垂直磁気記録媒体である。垂直磁気記録媒体63は、記録補助層を設けたことによりオーバーライト特性さらにはSN比が向上し、よって磁気記憶装置60は高記録密度化が可能である。
なお、本実施の形態に係る磁気記憶装置60の基本構成は、図9に示すものに限定されるものではなく、記録再生ヘッド68は上述した構成に限定されず、公知の記録再生ヘッドを用いることができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、第1および第2の実施の形態では、垂直磁気記録媒体は磁気ディスクを例として説明したが、垂直磁気記録媒体は円盤状の基板の代わりにテープ状の基板、例えば、テープ状のPET、PEN、ポリイミド等のプラスチックフィルムを用いた磁気テープでもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関してさらに以下の付記を開示する。
(付記1) 基板と、
前記基板上に形成された軟磁性裏打層と、
前記軟磁性裏打層上に、第1の記録層、記録補助層、第2の記録層がこの順に堆積してなる記録層と、を備え、
前記第1の記録層および第2の記録層は、膜面に垂直な磁化容易軸を有する強磁性層であり、
前記記録補助層は、膜面に垂直に形成され、非磁性部により互いに離隔された複数の磁性粒子からなり、該磁性粒子が膜面に対して斜め方向の磁化容易軸を有し、
前記第1の記録層、記録補助層、および第2の記録層は隣接する層同士が互いに交換結合してなる垂直磁気記録媒体。
(付記2) 前記第1の記録層と記録補助層との間に、第1の記録層と記録補助層との交換結合力を制御する交換結合力制御層をさらに備えることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記3) 前記記録補助層と第2の記録層との間に、記録補助層と第2の記録層との交換結合力を制御する交換結合力制御層をさらに備えることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記4) 前記交換結合力制御層は、非磁性層、非磁性層と膜面に垂直な磁化容易軸を有する強磁性層、および非磁性層とそれを挟む2つの膜面に垂直な磁化容易軸を有する強磁性層からなる群のうち、いずれか1つであることを特徴とする付記2または3記載の垂直磁気記録媒体。
(付記5) 前記非磁性層は、その膜厚が0.5nm以下であることを特徴とする付記4記載の垂直磁気記録媒体。
(付記6) 前記第1および第2の記録層の強磁性材料は、六方細密充填結晶構造を有する強磁性材料を含み、該強磁性材料がCo、CoCr、CoPt、CoCrTa、CoCrPt、およびCoCrPt−M(Mは、B、Mo、Nb、Ta、W、およびCuからなる群のうち少なくとも1種から選択される。)からなる群のうち1種であることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記7) 前記第1の記録層は、強磁性材料からなる磁性粒子と、それを取り囲む非磁性材料からなる非固溶層からなり、該強磁性材料がCoCr、CoPt、CoCrTa、CoCrPt、およびCoCrPt−M(Mは、B、Mo、Nb、Ta、W、およびCuからなる群のうち少なくとも1種から選択される。)からなる群のうち1種からなることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記8) 前記第2の記録層は、CoCr、CoPt、CoCrTa、CoCrPt、およびCoCrPt−M(Mは、B、Mo、Nb、Ta、W、およびCuからなる群のうち少なくとも1種から選択される。)からなる群のうち1種からなることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記9) 前記第2の記録層は、強磁性元素と非磁性元素のそれぞれの薄膜を交互に積層した強磁性人工格子膜からなることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記10) 前記記録補助層はCoCrを主成分とする強磁性材料からなることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記11) 前記記録補助層の非磁性部は空隙部分を有することを特徴とする付記10記載の垂直磁気記録媒体。
(付記12) 前記記録補助層は、磁性粒子と、該磁性粒子を取り囲む非磁性材料からなる非固溶層からなり、該磁性粒子はCoCrを主成分とする強磁性材料からなることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記13) 前記記録補助層の磁性粒子は磁化容易軸が膜面に対して45度以上でかつ90度未満であることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記14) 前記記録補助層の磁性粒子はCoCr膜からなり、磁化容易軸が膜面に対して60度〜80度の範囲に設定されてなることを特徴とする付記10〜13のうち、いずれか一項記載の垂直磁気記録媒体。
(付記15) 前記軟磁性裏打層と記録層との間に中間層をさらに備え、
前記中間層は、RuまたはRu合金からなり、該Ru合金はhcp結晶構造を有するRu−X1合金であり、X1がCo、Cr、Fe、Ni、およびMnからなる群のうち少なくとも1種であることを特徴とする付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記16) 前記軟磁性裏打層と中間層との間に、軟磁性裏打層側からシード層および下地層がこの順に積層されてなり、
前記シード層は、非晶質の非磁性層であり、
前記下地層は、面心立方格子結晶構造を有する結晶質層であることを特徴とする付記15記載の垂直磁気記録媒体。
(付記17) 付記1記載の垂直磁気記録媒体と、
記録素子と磁気抵抗効果型再生素子を有する記録再生手段と、を備える磁気記憶装置。
(付記18) 基板上に軟磁性裏打層を形成する工程と、
前記軟磁性裏打層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第1の記録層を形成する工程と、
前記第1の記録層上に記録補助層を形成する工程と、
前記記録補助層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第2の記録層を形成する工程と、を備え、
前記記録補助層を形成する工程は、スパッタ法によりCoCrを主成分とし、CoCrのうち、Crの含有量が5at%〜25at%の範囲に設定された強磁性材料からなるターゲットを使用して成膜することを特徴とする垂直磁気記録媒体の製造方法。
(付記19) 基板上に軟磁性裏打層を形成する工程と、
前記軟磁性裏打層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第1の記録層を形成する工程と、
前記第1の記録層上に記録補助層を形成する工程と、
前記記録補助層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第2の記録層を形成する工程と、を備え、
前記記録補助層を形成する工程は、スパッタ法によりCoCrを主成分とし、CoCrのうち、Crの含有量が5at%〜25at%の範囲に設定された強磁性材料と、該強磁性材料と非固溶の非磁性化合物を同時にスパッタして成膜することを特徴とする垂直磁気記録媒体の製造方法。
(付記20) 前記記録補助層を形成する工程は、スパッタ法により圧力を2Pa〜10Paに設定して成膜することを特徴とする付記18または19記載の垂直磁気記録媒体の製造方法。
本発明の第1の実施の形態に係る第1例の垂直磁気記録媒体の断面図である。 図1に示す記録層の磁化容易軸方向を説明するための図である。 第1の実施の形態に係る第2例の垂直磁気記録媒体の断面図である。 実施例および比較例のオーバーライト特性とCoCr膜成膜時のガス圧力との関係図である。 実施例および比較例の出力特性とCoCr膜成膜時のガス圧力との関係図(その1)である。 実施例および比較例の出力特性とCoCr膜成膜時のガス圧力との関係図(その2)である。 実施例および比較例のSN比とCoCr膜成膜時のガス圧力との関係図(その1)である。 実施例および比較例のSN比とCoCr膜成膜時のガス圧力との関係図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気記憶装置の要部を示す図である。
符号の説明
10、30、63 垂直磁気記録媒体
11 基板
12 軟磁性裏打層
13a,13b 軟磁性層
14 非磁性結合層
15 シード層
16 下地層
17 中間層
18 記録層
19 第1記録層
20 交換結合力制御層
21 記録補助層
21a 磁性粒子
21b 非磁性部
22 第2記録層
23 保護膜
24 潤滑層
60 磁気記憶装置
68 磁気ヘッド

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された軟磁性裏打層と、
    前記軟磁性裏打層上に、第1の記録層、記録補助層、第2の記録層がこの順に堆積してなる記録層と、を備え、
    前記第1の記録層および第2の記録層は、膜面に垂直な磁化容易軸を有する強磁性層であり、
    前記記録補助層は、膜面に垂直に形成され、非磁性部により互いに離隔された複数の磁性粒子からなり、該磁性粒子が膜面に対して斜め方向の磁化容易軸を有し、
    前記第1の記録層、記録補助層、および第2の記録層は隣接する層同士が互いに交換結合してなる垂直磁気記録媒体。
  2. 前記第1の記録層と記録補助層との間に、第1の記録層と記録補助層との交換結合力を制御する交換結合力制御層をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の垂直磁気記録媒体。
  3. 前記記録補助層と第2の記録層との間に、記録補助層と第2の記録層との交換結合力を制御する交換結合力制御層をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 前記第1および第2の記録層の強磁性材料は、六方細密充填結晶構造を有する強磁性材料を含み、該強磁性材料がCo、CoCr、CoPt、CoCrTa、CoCrPt、およびCoCrPt−M(Mは、B、Mo、Nb、Ta、W、およびCuからなる群のうち少なくとも1種から選択される。)からなる群のうち1種であることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の垂直磁気記録媒体。
  5. 前記記録補助層はCoCrを主成分とする強磁性材料からなることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項記載の垂直磁気記録媒体。
  6. 前記記録補助層は、磁性粒子と、該磁性粒子を取り囲む非磁性材料からなる非固溶層からなり、該磁性粒子はCoCrを主成分とする強磁性材料からなることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項記載の垂直磁気記録媒体。
  7. 前記記録補助層の磁性粒子は磁化容易軸が膜面に対して45度以上でかつ90度未満であることを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか一項記載の垂直磁気記録媒体。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか一項記載の垂直磁気記録媒体と、
    記録素子と磁気抵抗効果型再生素子を有する記録再生手段と、を備える磁気記憶装置。
  9. 基板上に軟磁性裏打層を形成する工程と、
    前記軟磁性裏打層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第1の記録層を形成する工程と、
    前記第1の記録層上に記録補助層を形成する工程と、
    前記記録補助層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第2の記録層を形成する工程と、を備え、
    前記記録補助層を形成する工程は、スパッタ法によりCoCrを主成分とし、CoCrのうち、Crの含有量が5at%〜25at%の範囲に設定された強磁性材料からなるターゲットを使用して成膜することを特徴とする垂直磁気記録媒体の製造方法。
  10. 基板上に軟磁性裏打層を形成する工程と、
    前記軟磁性裏打層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第1の記録層を形成する工程と、
    前記第1の記録層上に記録補助層を形成する工程と、
    前記記録補助層上に膜面に垂直な磁化容易軸を有する第2の記録層を形成する工程と、を備え、
    前記記録補助層を形成する工程は、スパッタ法によりCoCrを主成分とし、CoCrのうち、Crの含有量が5at%〜25at%の範囲に設定された強磁性材料と、該強磁性材料と非固溶の非磁性化合物を同時にスパッタして成膜することを特徴とする垂直磁気記録媒体の製造方法。
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