JP2008097459A - 電子物品監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 隣接する電子物品監視装置等によって誤動作が生じにくい受発信型の電子物品監視装置を提供すること。
【解決手段】 タグ差分出力Aは、デジタル応答検出信号をad1〜ad3のいずれもが、正常である場合、すなわち隣接する他の電子物品監視装置110からの送信波BEがデジタル応答検出信号に混信していない場合に対応する。タグ差分出力Aの判別値adが所定値を越えると、制御部80は、電子物品監視装置10近くに共振タグ40が存在し、物品の不正な持ち出し等が行われていると判断する。また、タグ差分出力B,Cは、デジタル応答検出信号ad1,ad2のいずれか一方が他の電子物品監視装置からの意図しない送信波によって乱されている場合に相当し、混信していない他方を用いて判別値adを算出する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、共振タグを用いた電子物品監視装置に関し、特に複数の電子物品監視装置を設置する環境下でも共振タグからの信号を少ない誤動作で検出することができる電子物品監視装置に関する。
従来の電子物品監視装置として、複数のバーストを送信し、バーストを送信しない休止期間中に電磁信号を受信し、この電磁信号が所定レベルを超えた場合に、警報手段を起動するものが存在する(特許文献1参照)。この電子物品監視装置では、離散的な異なる高周波のバーストを発生させて検査領域内のマーカ(共振タグ)を漏れなく検出するため、単一のマーカの共振帯域に合わせて、3つ以上の連続するバーストを積分できるようにしている。
特公平6−97476号公報
しかしながら、上記電子物品監視装置では、隣接する電子物品監視装置等からの各種電気的ノイズと、マーカからの受信波形とを十分に区別することができず、各種電気的ノイズによって誤動作が生じる場合があった。
そこで、本発明は、隣接する電子物品監視装置等によって誤動作が生じにくい受発信型(の電子物品監視装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子物品監視装置は、(a)対象の共振タグが減衰振動する所定周波数を含む所定範囲の帯域で周波数変調された高周波を断続して生成するバースト送信部と、(b)バースト送信部によって生成された高周波を電磁波として放射するとともに、共振タグの減衰振動に対応する応答信号を受信するアンテナ部と、(c)バースト送信部によって高周波が生成される第1バースト期間の直後の第1休止期間中の第1タイミングと、第1バースト期間の次に設けた第2バースト期間の直後の第2休止期間中の第2タイミングと、第1休止期間中の第1タイミング後及び第2休止期間中の第2タイミング後のいずれかであって対象の共振タグの応答信号が所定以上に減衰する第3タイミングとにおいて、共振タグからの応答信号を検出する受信制御部と、(d)受信制御部によって第1及び第2タイミングでそれぞれ検出された第1及び第2検出信号の一方のみが、受信制御部によって第3タイミングで検出された第3検出信号に比較して所定以上大きな強度を有する場合に、対象領域内に共振タグが存在するものと判定する判定手段とを備える。
上記電子物品監視装置では、判定手段が、第1及び第2検出信号の一方のみが、第3検出信号に比較して所定以上大きな強度を有する場合に、対象領域内に共振タグが存在するものと判定するので、近接して配置される他の電子物品監視装置からの特定パターンを有するバースト信号等のノイズが第1及び第2検出信号のいずれか一方として検出された場合であっても、第3検出信号を基準として第1及び第2検出信号のいずれか残った他方を利用することにより、この種のノイズをキャンセル又は抑制できる。つまり、他の電子物品監視装置等からのノイズを識別して共振タグからの応答信号のみを選択的に検出することができるので、設置環境によって誤動作が生じにくい電子物品監視装置を提供することができる。
本発明の具体的な態様によれば、上記電子物品監視装置において、判定手段が、第3検出信号の強度が第1及び第2検出信号の少なくとも一方の強度に比較して所定以上に大きい場合、共振タグが存在しないものと判定する。つまり、他の電子物品監視装置からの特定パターンを有するバースト信号等のノイズが第3検出信号として検出されても、この検出結果をノイズと判断することができる。
また、本発明のさらに別の態様によれば、判定手段が、第1及び第2検出信号がともに所定以上に大きい場合、共振タグが存在しないものと判定する。この場合、他の電子物品監視装置からの特定パターンを有するバースト信号等のノイズが第1及び第2検出信号の双方として検出されても、この検出結果をノイズと判断することができる。
また、本発明のさらに別の態様によれば、バースト送信部が、所定範囲の帯域内で高周波の周波数を段階的に変化させる。この場合、所定範囲の帯域内で応答する様々な共振タグを検出することができる。
また、本発明のさらに別の態様によれば、近接して配置される他の電子物品監視装置と同期させることなくバースト送信部を動作させる送信制御部をさらに備える。この場合、他の電子物品監視装置との間で複雑な同期をとるまでもなく、複数の電子物品監視装置を誤動作なく動作させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子物品監視装置の構造を説明するブロック図である。
この電子物品監視装置10は、トランシーバ型のタグ検出装置であり、送受信用のアンテナ部であるアンテナ20と、アンテナ20を動作させる送受信ユニット30とを備える。送受信ユニット30は、アンテナ20に給電し、アンテナ20から高周波のバーストである送信波BEを所定の方向に放射させる。この送信波BEは、その伝搬に伴って高周波の電磁界を形成し、そこに存在するLC型の共振タグ40が共振条件を満たすものである場合、送信波BEのエネルギーが電磁波吸収体である共振タグ40に供給される。エネルギーの供給を受けた共振タグ40は、これに内蔵された共振回路により、一定の遅延時間で減衰する応答信号としてタグ応答波TRを放射する。共振タグ40から放出される応答信号であるタグ応答波TRは、アンテナ20を介して送受信ユニット30で検出され適当な処理が施される。送受信ユニット30は、タグ応答波TRの検出を確認した場合、その判定結果を不図示の警報装置(警報スピーカ、警報ランプ、これらの駆動用のリレー等を含む)に出力する。
ここで、送受信ユニット30は、送信波BEのもとになる送信信号を形成する送信部50と、タグ応答波TRを選択的に検出する受信部60と、アンテナ20を送信部50及び受信部60のいずれかに切り替えて接続するスイッチ70と、これらの部分を制御する制御部80とを備える。
図2は、送受信ユニット30の具体的な回路構成を説明する図である。送信部50は、バースト型の高周波を断続して生成するためのバースト送信部であり、高周波発振装置51と、電力増幅回路53とを備える。高周波発振装置51は、ダイレクト・ディジタル・シンセサイザ等で構成され、基準発振部、演算部、波形メモリ、D−Aコンバータ等を有する。また、電力増幅回路53は、高周波発振装置51からの高周波出力を電力増幅してバースト信号を生成する。このバースト信号は、スイッチ70を介してアンテナ20に送出され、送信波BEが放射される。前者の高周波発振装置51は、制御部80の制御下で、基準発振部からの発信される搬送波を直接FM変調することにより、例えば7.7MHz〜8.7MHzの帯域の高周波を掃引するように発生する。この際、高周波発振装置51から出力される高周波は、例えば20kHz単位で周波数が漸増する100Hzに対応する周期又はサイクルで繰り返される。つまり、高周波発振装置51は、7.7MHzからスタートして、10mSごとに周波数を20kHzだけ増加させた高周波を出力する。この場合、50ステップの周波数増加によって、全周波数の掃引が0.5秒で完了する。
なお、送信部50は、制御部80の制御下で動作しており、制御部80からの送信イネーブル信号をゲートとして、スイッチ70やアンテナ20への電力供給タイミングを調整することができるようになっている。
受信部60は、応答信号を受信するアンテナ部であり、同調回路61と、高周波増幅器62と、局部発振装置63と、混合回路64と、中間周波増幅器65と、絶対値変換器66と、AD変換器67とを備える。ここで、同調回路61は、アンテナ20で受信した電波からタグ応答波TRに同調する適当な波長帯域(具体的には、例えば波長7.7MHz〜8.7MHzの帯域)の信号を選択的に検出し、高周波増幅器62は、同調回路61からの高周波出力を電力増幅して混合回路64に出力する。一方、局部発振装置63は、高周波発振装置51と類似した構造を有し、制御部80の制御下で、基準発振部から発信される搬送波を直接FM変調することにより、例えば6.5MHz〜7.5MHzの高周波を掃引するように発生する。この際、局部発振装置63は、高周波発振装置51と同期して動作する。つまり、局部発振装置63から出力される高周波は、例えば20kHz単位で周波数が漸増する100Hzのサイクルで繰り返され、6.5MHzからスタートして、10mSごとに周波数を20kHzだけ増加させた高周波を出力する。混合回路64は、所謂スーパーヘテロダインと呼ばれる中間周波形成用の回路で、高周波増幅器62からの高周波出力と、局部発振装置63からの局部発振出力との混合により、両者の周波数差に対応する振幅信号を得る。具体的には、高周波発振装置51からの出力が電力増幅回路53で電力増幅されアンテナ20から放射される。アンテナ20の付近に共振タグ40が存在する場合、タグ応答波としてアンテナ20で受信され、同調回路61から高周波増幅器62を経た受信信号と、局部発振装置63からの局部発振出力とを混合(MIX)させた結果として、1.2MHzの中間周波数信号が得られる。
中間周波増幅器65は、同調回路61から出力される中間周波数信号を必要なレベルまで増幅するとともに不要な周波数の信号成分を除去する。具体的には、1.2MHzの中間周波数信号が応答検出信号として選択的に増幅され、共振タグ40の存在可能性を示す信号として利用される。絶対値変換器66は、中間周波増幅器65で増幅された応答検出信号から所謂検波と同様の処理を行う部分であり、応答検出信号の振幅の絶対値が取り出される。AD変換器67は、絶対値変換器66から出力された応答検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。このAD変換器67から出力されたデジタル応答検出信号は、各種演算処理を行うための制御部80に出力される。
なお、受信部60は、制御部80の制御下で動作しており、制御部80からの受信イネーブル信号をゲートとして、アンテナ20やスイッチ70からの検出信号の受信タイミングや増幅タイミングを調整することができるようになっている。
制御部80は、受信制御部や判定手段として機能し、例えばマイクロコンピュータで構成され、プロセッサやメモリを備える。この制御部80は、受信部60から出力されるデジタル応答検出信号の強度値が所定の閾値を越えた場合に、共振タグ40が存在することを示す判定信号を出力するだけでなく、各種デジタルフィルタ81を有しており、受信部60から出力されるデジタル応答検出信号に適当なフィルタ処理を施して共振タグ4の誤検出等を防止している。具体的には、デジタル応答検出信号に対して例えばコムフィルタ処理を施す。このコムフィルタ処理では、高周波発振装置51等が例えば100Hzのサイクルで周波数を変化させることを利用して、このサイクルに関して、受信部60から出力されるデジタル応答検出信号のうちN次周期成分のみを選択的に増幅することができる。このようなコムフィルタ処理により、デジタル応答検出信号の検出感度を高めることができ、存在する共振タグ4の検出不能や、存在しない共振タグ4の誤検出を確実に防止・低減することができる。
さらに、制御部80は、送信部50及び受信部60の動作タイミングを特殊な手法で調整することによって、共振タグ4の検出精度を向上させることができる。
すなわち、図1等で説明した電子物品監視装置10は、単独で設置される場合もあるが、図3に示すように複数の電子物品監視装置10,110のアンテナ20,120が隣接して配置される場合がある。この場合、一方の電子物品監視装置10が、他方の電子物品監視装置110からの送信波BEをノイズとして検出してしまう可能性がある。このようなノイズが電子物品監視装置10で検出された場合、その強度が極めて高いため、タグ応答波TRが存在しても、これに対応するデジタル応答検出信号が強烈なノイズに埋もれてしまう。ここで、各電子物品監視装置10,110をタイミングをずらすように同期動作させ、上記のような混信が生じないようにすることも考えられるが、各電子物品監視装置10,110間を通信可能に接続する有線又は無線のネットワークが必要となり、全体システムのコストが増加する。
そこで、本実施形態では、制御部80にデジタル信号処理のソフト又はハードウェアとしてサイクル調整部82を設ける。つまり、多数の電子物品監視装置10,110を構成する送受信ユニット30の制御部80にそれぞれサイクル調整部82を設ける。このサイクル調整部82により、各電子物品監視装置10,110から発生する送信波BEについて、その高周波を漸増させるサイクルを、例えば49〜108Hzの間の3Hz刻みでランダムに変化させることができる。こうすることにより、隣接する電子物品監視装置10,110間で送信波BEとタグ応答波TRとが混信してしまう可能性を低減できる。つまり、上記の例では、20通りの周波数のサイクルを識別サイクルとして、これらの識別サイクルを時々刻々とランダムに切り替えながら、送信部50や受信部60を動作させるならば、多数の電子物品監視装置10,110から任意に抽出した2つの隣接する電子物品監視装置10,110同士が同一のサイクルとなって混信することを回避できる。この際、上述の制御部80によって実行されるコムフィルタ処理は、毎回切り替えられる識別サイクルの周波数の設定に応じて切り替えられる。これにより、識別サイクルのランダムな切り替えにも拘わらず、デジタル応答検出信号の検出感度を高めることができる。
ところで、2つの隣接する電子物品監視装置10,110が識別サイクルをランダムに切り替える場合、ある一定の確率で両電子物品監視装置10,110の識別サイクルが一致して混信が生じる場合がある。このような場合であっても、受信部60から出力されるデジタル応答検出信号が連続する複数の識別サイクル(例えば2回若しくは3回以上)で同時に共振タグ4の存在を示すものでなければ、結果的に、共振タグ4が存在しないと判定することができる。制御部80に設けたサイクル調整部82は、このようなロジック的な判定を行う機能も有する。
さらに、制御部80は、隣接する他の電子物品監視装置110からの送信波BEがタグ検出信号となることを防止するため、デジタル応答検出信号に対してプログラムとして適当な演算判別処理を実行するノイズマスク部84を備える。
図4(a)〜(j)は、送受信ユニット30の動作例を説明するタイミングチャートであり、上記ノイズマスク部84の機能を説明するためのものである。
図4(a)は、制御部80から送信部50に出力される送信イネーブル信号であり、送信イネーブル信号がオンのタイミングは、送信部50からアンテナ20に対してバースト用の電力が供給される。この場合、例えば50〜100Hz(10〜20mS)程度である識別サイクルの間に、2つの送信イネーブル信号が形成され、1つの識別サイクルの間に2回のバーストを発生させることを意味する。両送信イネーブル信号が出力される期間は、第1バースト期間及び第2バースト期間と呼ぶものとする。なお、一対の送信イネーブル信号の間隔すなわち第1休止期間は、共振タグ40からのタグ応答波TRが干渉しないように設定されている。また、第2バースト期間の直後からの第1休止期間は、共振タグ40からのタグ応答波TRが十分に減衰するように設定されるが、放送波等を含むバックグラウンドノイズが検出される可能性は残る。
図4(b)は、送信部50から出力される高周波すなわちアンテナ20から放射される送信波BEの波形を示しており、送信イネーブル信号に対応する2群の送信波形が示されている。図4(c)は、共振タグ40からのタグ応答波TRに対応するものであり、第1及び第2休止期間中の初期段階に出現する。図4(d)は、制御部80から受信部60に出力される受信イネーブル信号であり、第1休止期間中の初期所定期間と、第2休止期間中の初期所定期間と、第2休止期間中の後期所定期間中にオンとなる。これらは、第1バースト期間中のバーストに起因するタグ応答波TRと、第2バースト期間中のバーストに起因するタグ応答波TRと、バックグラウンドノイズとを選択的に検出するための窓となっている。
図4(e)は、受信部60に設けたAD変換器67を動作させるタイミングを示しており、図4(d)の受信イネーブル信号に対応したものとなっている。ここで、AD変換器67によるサンプリングのタイミングは、第1バースト期間中のバーストに起因するタグ応答波TRを検出する第1タイミングと、第2バースト期間中のバーストに起因するタグ応答波TRを検出する第2タイミングと、バックグラウンドノイズを検出する第3タイミングとで構成される。第1タイミングは、1番目の受信イネーブル信号の立ち上がりから比較的小さな待機時間t1だけ遅れたものとなっており、第2タイミングは、2番目の受信イネーブル信号の立ち上がりから比較的小さな待機時間t1だけ遅れたものとなっており、第3タイミングは、2番目の受信イネーブル信号の立ち上がりから比較的大きな待機時間t2だけ遅れたものとなっている。ここで、待機時間t1,t2は、電子物品監視装置10の使用環境等に応じて適宜調整することができる。なお、第1タイミングで検出されるデジタル応答検出信号をad1、第2タイミングで検出されるデジタル応答検出信号をad2、第3タイミングで検出されるデジタル応答検出信号をad3とする。
図4(f)は、制御部80のノイズマスク部84での処理の一例を示すものである。このタグ差分出力Aは、デジタル応答検出信号をad1〜ad3のいずれもが、正常である場合、すなわち隣接する他の電子物品監視装置110からの送信波BEがデジタル応答検出信号に混信していない場合に対応する。タグ差分出力Aは、以下の演算式
ad={(ad1−ad3)/2+(ad2−ad3)/2} (1)
によって与えられる。この判別値adが所定値を越えると、制御部80は、電子物品監視装置10近くに共振タグ40が存在し、物品の不正な持ち出し等が行われていると判断する。
図4(g)、4(h)は、制御部80のノイズマスク部84での別の処理例を示すものである。この場合、図4(g)に示すように、他の電子物品監視装置110からの意図しない送信波BEが図4(e)に示す第2タイミングで直接検出されてしまう。したがって、タグ差分出力Bは、演算式(1)においてデジタル応答検出信号ad2をデジタル応答検出信号ad1に置き換えることにより、以下の演算式
ad=(ad1−ad3) (2)
によって与えられる。この判別値adが所定値を越えると、制御部80は、電子物品監視装置10近くに共振タグ40が存在し、物品の不正な持ち出し等が行われていると判断する。
図4(i)、4(j)は、制御部80のノイズマスク部84でのさらに別の処理例を示すものである。この場合、図4(i)に示すように、他の電子物品監視装置110からの意図しない送信波BEが図4(e)に示す第1タイミングで直接検出されてしまう。したがって、タグ差分出力Cは、演算式(1)においてデジタル応答検出信号ad2をデジタル応答検出信号ad1に置き換えることにより、以下の演算式
ad=(ad1−ad3) (3)
によって与えられる。この判別値adが所定値を越えると、制御部80は、電子物品監視装置10近くに共振タグ40が存在し、物品の不正な持ち出し等が行われていると判断する。
図5(a)〜(f)は、送受信ユニット30の検出不能時における動作例を説明するタイミングチャートである。
図5(a)及び5(b)は、それぞれ図4(a)及び4(b)に相当するものであり、説明の便宜上記載しただけのものである。
図5(c)、5(d)は、制御部80のノイズマスク部84でのさらに別の処理例を示すものである。この場合、図5(c)に示すように、他の電子物品監視装置110からの意図しない送信波BEが図5(b)に示す第3タイミングで直接検出されてしまう。ここで、制御部80は、バックグラウンドノイズを検出できないと判断して、タグ差分出力Dを例えばad=(ad1−ad2)(又は(ad2−ad1))≒0として、暫定的にタグ不存在の判別結果を出力する。なお、今回の識別サイクルの1回前にデジタル応答検出信号ad3が混信のノイズを含んでいない正常なものであるとされた場合、この1回前のデジタル応答検出信号ad3を利用して上記演算式(1)を算出することもできる。この場合、誤動作の可能性も増加するが、隣の電子物品監視装置110との干渉を確実に避けることができる。
図5(e)、5(f)は、制御部80のノイズマスク部84でのさらに別の処理例を示すものである。この場合、図5(e)に示すように、他の電子物品監視装置110からの意図しない送信波BEが図5(b)に示す第1及び第2タイミングで直接検出されてしまう。ここで、制御部80は、応答検出信号をノイズから分離できないと判断して、タグ差分出力Dを例えばad=0として、暫定的にタグ不存在の判別結果を出力する。
図6は、制御部80に設けた判定手段としてのノイズマスク部84における処理の具体例を説明するフローチャートである。
まず、ノイズマスク部84において、受信部60からのデジタル応答検出信号ad1〜ad3が比較され、デジタル応答検出信号ad1,ad2のいずれか一方がデジタル応答検出信号ad3よりも小さいか否かが判断される(ステップS1)。つまり、バックグラウンドノイズが、第1及び第2タイミングで検出される応答波よりも小さいか否かが判断される。バックグラウンドノイズが小さい場合、すなわち応答波が十分大きくタグの存否に関する演算が一応可能な場合は、デジタル応答検出信号ad1,ad2のいずれか一方が隣の電子物品監視装置110からの干渉信号を受けているか否かを判断する(ステップS2)。干渉信号の有無は、隣の電子物品監視装置110からのバーストを直接受けることを利用して、デジタル応答検出信号ad1,ad2が所定の閾値を越えて極めて大きいか否かで判断することができる。
以上のステップS2での判断に結果として、デジタル応答検出信号ad1,ad2の一方が隣の電子物品監視装置110からの干渉信号を受けている場合、ノイズマスク部84では、両デジタル応答検出信号ad1,ad2の大小を判断する(ステップS3)。両デジタル応答検出信号ad1,ad2のうち最初のデジタル応答検出信号ad1が大きい場合、最初のデジタル応答検出信号ad1が他の電子物品監視装置110からの意図しない送信波BEの影響を受けているとされ、最初のデジタル応答検出信号ad1を後側のデジタル応答検出信号ad2に置き換えるとともに(ステップS4)、演算式(1)で与えられ結果的に演算式(3)に相当する判別値adを計算する(ステップS6)。つまり、図4(j)に相当する信号が出力される。一方、両デジタル応答検出信号ad1,ad2のうち後側のデジタル応答検出信号ad2が大きい場合、後側のデジタル応答検出信号ad2が他の電子物品監視装置110からの意図しない送信波BEの影響を受けているとされ、後側のデジタル応答検出信号ad2を最初のデジタル応答検出信号ad1に置き換えるとともに(ステップS5)、演算式(1)で与えられ結果的に演算式(2)に相当する判別値adを計算する(ステップS6)。つまり、図4(h)に相当する信号が出力される。
なお、以上のステップS2での判断に結果として、デジタル応答検出信号ad1,ad2の双方が隣の電子物品監視装置110からの干渉信号を受けていない場合、ノイズマスク部84では、演算式(1)で与えられる判別値adを計算する(ステップS12)。つまり、図4(f)に相当する信号が出力される。また、ステップS2での判断に結果として、デジタル応答検出信号ad1,ad2の双方が隣の電子物品監視装置110からの干渉信号を受けている場合、ノイズマスク部84では、バックグラウンドノイズが小さいものとして、応答波が十分大きくタグの存否に関する演算が不可能である旨の信号を出力する。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態では、1回の識別サイクル中に2回のバースト期間を設けて、各期間直後のタイミング等で共振タグ40からの応答波を検出しているが、1回の識別サイクル中に3回以上のバースト期間を設けて、各期間直後のタイミング等で共振タグ40からの応答波を検出することもできる。この場合のアルゴリズムは、3回以上のバースト期間直後の各タイミングで得た3つ以上のデジタル応答検出信号を平均化して後、バックグラウンドノイズを減算するということが考えられる。
本発明の一実施形態に係る電子物品監視装置の構造を説明する図である。 図1の電子物品監視装置の送受信ユニットを構成を説明するブロック図である。 図1の電子物品監視装置等の使用状態を説明する図である。 (a)〜(j)は、送受信ユニットの動作を説明するタイミングチャートである。 (a)〜(f)は、送受信ユニットの動作を説明するタイミングチャートである。 受信部に設けた制御部の動作の一部を説明するフローチャートである。
符号の説明
10…電子物品監視装置、 20…アンテナ、 30…送受信ユニット、 40…共振タグ、 50…送信部、 51…高周波発振装置、 53…電力増幅回路、 60…受信部、 61…同調回路、 62…高周波増幅器、 63…局部発振装置、 64…混合回路、 65…中間周波増幅器、 66…絶対値変換器、 67…AD変換器、 70…スイッチ、 80…制御部、 81…デジタルフィルタ、 82…サイクル調整部、 84…ノイズマスク部

Claims (5)

  1. 対象の共振タグが減衰振動する所定周波数を含む所定範囲の帯域で周波数変調された高周波を断続して生成するバースト送信部と、
    前記バースト送信部によって生成された高周波を電磁波として放射するとともに、共振タグの減衰振動に対応する応答信号を受信するアンテナ部と、
    前記バースト送信部によって高周波が生成される第1バースト期間の直後の第1休止期間中の第1タイミングと、前記第1バースト期間の次に設けた第2バースト期間の直後の第2休止期間中の第2タイミングと、前記第1休止期間中の第1タイミング後及び前記第2休止期間中の第2タイミング後のいずれかであって対象の共振タグの応答信号が所定以上に減衰する第3タイミングとにおいて、共振タグからの応答信号を検出する受信制御部と、
    前記受信制御部によって前記第1及び第2タイミングでそれぞれ検出された第1及び第2検出信号の一方のみが、前記受信制御部によって前記第3タイミングで検出された第3検出信号に比較して所定以上大きな強度を有する場合に、対象領域内に共振タグが存在するものと判定する判定手段と
    を備える電子物品監視装置。
  2. 前記判定手段は、前記第3検出信号の強度が前記第1及び第2検出信号の少なくとも一方の強度に比較して所定以上に大きい場合、共振タグが存在しないものと判定する請求項1記載の電子物品監視装置。
  3. 前記判定手段は、前記第1及び第2検出信号がともに所定以上に大きい場合、共振タグが存在しないものと判定する請求項1及び請求項2のいずれか一項記載の電子物品監視装置。
  4. 前記バースト送信部は、前記所定範囲の帯域内で高周波の周波数を段階的に変化させる請求項1記載から請求項3のいずれか一項記載の電子物品監視装置。
  5. 近接して配置される他の電子物品監視装置と同期させることなく前記バースト送信部を動作させる送信制御部をさらに備える請求項1記載から請求項4のいずれか一項記載の電子物品監視装置。
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