JP2008095573A - 高圧ポンプ - Google Patents

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隆 臼井
Kenji Sugiura
賢二 杉浦
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Abstract

【課題】プランジャの偏摩耗を抑制することのできる高圧ポンプを提供する。
【解決手段】この高圧ポンプは、そのボディに形成されたシリンダの内部に往復移動可能に設けられたプランジャ33と、ボディおよびプランジャ33の間に介設されて同プランジャ33をシリンダから押し出すように付勢するコイルスプリング41とを有する。コイルスプリング41は、その中心軸がプランジャ33の移動軸と一致するように設けられる。この高圧ポンプでは、回転するカムによる押圧を通じてプランジャ33をシリンダの内部において往復移動させる。プランジャ33とコイルスプリング41との間にプレート40が介設される。コイルスプリング41の上記プレート40側の端部と同プレート40とが固定される。プレート40の底部43における上記プランジャ33と接触する側の面の表面粗さが、同プレート40における他の部分の表面粗さと比較して大きく設定される。
【選択図】図6

Description

本発明は、流体を圧送するプランジャ駆動式の高圧ポンプに関するものである。
近年、内燃機関の燃料供給系にプランジャ駆動式の高圧ポンプを設けることが多用されている(例えば特許文献1参照)。
この高圧ポンプのボディにはシリンダが形成されており、同シリンダの内部にはプランジャが往復移動可能に設けられている。また、ボディとプランジャとの間にはコイルスプリングが介設されており、このコイルスプリングは、その中心軸が上記プランジャの移動軸と一致するように、またその付勢力が上記プランジャをシリンダから押し出す方向に作用するように設けられている。
そして、この高圧ポンプでは、回転するカムによる押圧を通じてプランジャがシリンダの内部において往復移動する。このプランジャの往復移動に伴って燃料供給系内の燃料が圧送される。
特開2002−31017号公報
ところで、上述した高圧ポンプでは、そのプランジャに対して、同プランジャをシリンダ内部に押し込むように作用する押圧力(カムによる押圧力)とプランジャをシリンダ内部から押し出すように作用する押圧力(コイルスプリングによる押圧力)とが作用している。
これら押圧力はいずれもプランジャをその移動軸方向に移動させるように作用する力であるために、上記高圧ポンプは、そのシリンダ内部においてプランジャの移動軸方向周りの位相が変化しにくい構造であると云える。
したがって、上記高圧ポンプは、シリンダの内壁とプランジャの外壁との接触部分が変化し難く同プランジャに偏摩耗が生じ易い構造であると云え、この点において改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、プランジャの偏摩耗を抑制することのできる高圧ポンプを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、ボディに形成されたシリンダの内部に往復移動可能に設けられたプランジャと、中心軸が前記プランジャの移動軸と一致するように前記ボディおよび前記プランジャの間に介設されて同プランジャを前記シリンダから押し出すように付勢するコイルスプリングとを有し、回転するカムによる押圧を通じて前記プランジャを前記シリンダの内部において往復移動させる高圧ポンプにあって、前記コイルスプリングにおける前記プランジャの接続部分側の端部と同プランジャとの前記移動軸周りの相対回転を制限する制限手段を備えることをその要旨とする。
上記構成にあって、シリンダ内部にプランジャが押し込まれるとき(コイルスプリングの圧縮時)には、圧縮に伴って生じるコイルスプリング自身のねじれにより、同コイルスプリングの一方の端部と他方の端部とがコイルスプリングの中心軸周りにおいて相対的に回転する。
このとき、ごく高くなったシリンダの内部圧力がプランジャに作用しているために、同圧力によってプランジャの移動軸方向(詳しくは、押し込み方向)以外の方向への移動が規制されており、同プランジャはその移動軸周りにおいて殆ど回転しない。
そして、このときにおけるコイルスプリングの一方の端部と他方の端部との相対回転は、コイルスプリングとボディとの相対移動やコイルスプリングとプランジャとの相対移動によって許容される。
一方、上記構成にあって、シリンダ内部からプランジャが押し出されるとき(コイルスプリングの伸長時)には、コイルスプリングの圧縮に伴って生じたねじれが徐々に開放されるのに伴い、コイルスプリングの一方の端部と他方の端部とが上記圧縮時における回転方向と反対の方向に相対回転するようになる。
また、このときシリンダの内部圧力が低くなっているために、プランジャの移動軸方向(詳しくは、押し出し方向)以外の方向への移動が同内部圧力によって殆ど規制されない状態になっており、プランジャが移動軸周りにおいて回転可能になっている。
上記構成では、前記制限手段によってコイルスプリングとプランジャとの相対回転が制限されているために、このとき上記コイルスプリングの一方の端部と他方の端部とを相対回転させる力がプランジャに伝達され、これによりプランジャがその移動軸周りにおいて回転するようになる。
このように上記構成によれば、プランジャの移動軸方向への往復移動に伴って同プランジャをその移動軸周りにおいて一方向に徐々に回転させることができる。したがって、シリンダ内壁とプランジャ外壁との接触部分を変化させることができ、同プランジャの偏摩耗を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高圧ポンプにおいて、前記コイルスプリングと前記プランジャとの間にプレートが介設され、前記制限手段は、前記コイルスプリングの前記プレート側の端部と同プレートとの前記移動軸周りの相対回転を制限する第1の制限手段および、前記プレートと前記プランジャとの前記移動軸周りの相対移動を制限する第2の制限手段からなることをその要旨とする。
上記構成によれば、コイルスプリングとプランジャとの間にプレートが介設された構成にあって、コイルスプリングにおける上記プランジャの接続部分側の端部と同プランジャとの相対回転を好適に制限することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の高圧ポンプにおいて、前記第1の制限手段は、前記コイルスプリングを前記プレートに固定する固定手段であることをその要旨とする。
上記構成によれば、コイルスプリングの上記プレート側の端部と同プレートとの相対回転を禁止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の高圧ポンプにおいて、前記第2の制限手段は、前記プレートにおける前記プランジャとの接触部分のうちの少なくとも一部の表面粗さが同プレートにおける他の部分の表面粗さと比較して大きく設定されてなることをその要旨とする。
上記構成によれば、プレートとプランジャとの接触部分において生じる摩擦抵抗を大きくすることができ、その摩擦抵抗によってプレートとプランジャとの相対回転を制限することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2または3に記載の高圧ポンプにおいて、前記第2の制限手段は、前記プレートと前記プランジャとの前記移動軸周りの相対回転のうち、前記コイルスプリングの圧縮時における回転方向への回転のみを許容する一方向回転機構であることをその要旨とする。
上記構成によれば、プランジャが殆ど回転しないコイルスプリングの圧縮時には、プレートとコイルスプリングとの相対回転を許容することによって、同コイルスプリングの一方の端部と他方の端部との相対回転を許容することができる。
しかも、コイルスプリングの伸長時には、プレートとコイルスプリングとの相対回転が禁止されるために、上記コイルスプリングの一方の端部と他方の端部とを相対回転させる力を効率良くプレートに伝達することができ、同プレートを介してプランジャをその移動軸周りにおいて好適に回転させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2または3に記載の高圧ポンプにおいて、前記第2の制限手段は、前記プレートと前記プランジャとの前記移動軸周りの相対回転のうち、前記コイルスプリングの圧縮時における回転方向への回転のみを許容する第1の一方向回転機構であり、前記コイルスプリングの前記ボディの接触部分側の端部と前記ボディとの前記移動軸周りの相対回転のうち、前記コイルスプリングの圧縮時における回転方向への回転のみを許容する第2の一方向回転機構を更に備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、移動軸周りにおいてプランジャが回転しないコイルスプリングの圧縮時には、第1の一方向回転機構によってプレートとコイルスプリングとの相対回転が許容されるとともに、第2の一方向回転機構によってコイルスプリングとボディとの相対回転が許容される。そのため、プランジャとボディとの間におけるコイルスプリングの一方の端部と他方の端部との相対回転を許容することができる。
しかも、コイルスプリングの伸長時には、上記各相対回転が共に禁止されるために、上記コイルスプリングの一方の端部と他方の端部とを相対回転させる力を効率良くプランジャに伝達することができ、プランジャをその移動軸周りにおいて好適に回転させることができる。
なお、請求項5または6における一方向回転機構としては、請求項7によるように、ラチェット機構を用いることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる高圧ポンプを具体化した第1の実施の形態について説明する。
図1に、本実施の形態にかかる高圧ポンプが適用される内燃機関の燃料供給系を示す。
同図1に示すように、内燃機関の燃料供給系10には、燃料圧送用のポンプとして、フィードポンプ11と高圧ポンプ30とが設けられている。
上記フィードポンプ11は、電動のポンプであり、燃料タンク12の内部に設けられている。このフィードポンプ11により、燃料タンク12内の燃料が吸上げられるとともに低圧通路13に向けて吐出される。
高圧ポンプ30は、その吸入側が上記低圧通路13に接続されており、また吐出側が高圧通路14を介してデリバリパイプ15に接続されている。この高圧ポンプ30により、低圧通路13を通じて供給される燃料の圧力が高められるとともに、同燃料が高圧通路14を通じてデリバリパイプ15に圧送される。なお、上記高圧通路14にはチェック弁16が設けられている。このチェック弁16により、その高圧ポンプ30側からデリバリパイプ15側への燃料の通過が許容される一方、デリバリパイプ15側から高圧ポンプ30側への燃料の通過が禁止される。なお、高圧ポンプ30の構造については後に詳述する。
デリバリパイプ15にはインジェクタ17が接続されている。本実施の形態の燃料供給系10では、このインジェクタ17の駆動制御を通じて、デリバリパイプ15内部の高圧燃料が噴射供給される。
またデリバリパイプ15には、リリーフバルブ18を介してリリーフ通路19が接続されており、同リリーフ通路19は燃料タンク12に連通されている。そして、デリバリパイプ15内の燃料の圧力が予め設定された上限圧力より高くなると、リリーフバルブ18が開弁されて、デリバリパイプ15内の燃料の一部がリリーフ通路19を通じて燃料タンク12内に戻される。これにより、デリバリパイプ15内の燃料圧力の過上昇が回避されるようになっている。
以下、上記高圧ポンプ30の構造について詳細に説明する。
高圧ポンプ30のボディ31は内燃機関のシリンダヘッド(図示略)に固定されている。ボディ31の内部にはシリンダ32が形成されており、同シリンダ32の内部にはプランジャ33が往復移動可能に挿入されている。
このシリンダ32の内部には、その内壁とプランジャ33の外壁とによってポンプ室34が区画形成されている。このポンプ室34は圧送ポート35を通じて前記高圧通路14に連通されている。またポンプ室34は吸入ポート36を通じて前記低圧通路13に接続されており、同吸入ポート36には電磁弁37が設けられている。そして、電磁弁37の開弁時には低圧通路13とポンプ室34とが連通される一方、同電磁弁37の閉弁時には低圧通路13とポンプ室34との連通が遮断される。
本実施の形態の燃料供給系10は例えばマイクロコンピュータなどからなる電子制御装置(図示略)を備えており、同電子制御装置によって上記電磁弁37の駆動制御が実行される。この駆動制御は、基本的には、次のように実行される。すなわち、シリンダ32の内部にプランジャ33が押し込まれるときにおいて電磁弁37を閉弁することにより、ポンプ室34内の燃料の圧力を高めて、同燃料を上記高圧通路14に向けて圧送する。また、シリンダ32の内部からプランジャ33が押し出されるときにおいて電磁弁37を開弁することにより、ポンプ室34内の燃料の圧力を低下させて、同ポンプ室34内に低圧通路13から燃料を吸入する。
上記プランジャ33における前記ポンプ室34と反対側(図1の下方側)の端部には、リフタ38が配設されている。このリフタ38の底部38a(詳しくは、同底部38aに設けられたローラ38b)は、内燃機関のカムシャフト20に一体形成されたカム21に支持されている。またリフタ38の側部38cは、同リフタ38を上記プランジャ33ともども往復移動させることの可能なように、リフタガイド39に支持されている。なお、このリフタガイド39は上記ボディ31に固定されている。
また、プランジャ33における前記ポンプ室34と反対側の部分には、プレート40が設けられている。このプレート40は、プランジャ33に係合するとともにリフタ38と接触するように配設されている。
上記ボディ31とプレート40との間にはコイルスプリング41が介設されている。コイルスプリング41は、その中心軸が上記プランジャ33の移動軸と一致するように配設されている。またコイルスプリング41は、その付勢力が上記プランジャ33をシリンダ32から押し出す方向、言い換えれば、リフタ38をカム21に押し付ける方向に作用するように配設されている。なお、このコイルスプリング41とボディ31との間には、スプリングシート42が設けられている。
図2(a)は上記プレート40の平面構造を示しており、図2(b)は同プレート40の側面構造を示している。
同図2に示すように、プレート40としては、その基本形状が鉢形状のものが用いられている。このプレート40にあって、鉢形状の底にあたる部分(底部43)の中央には円孔44が形成されており、鉢形状の開口にあたる部分にはその外方に向けて延びるフランジ部45が形成されている。また、プレート40には、その取り付けに際して用いられる切り欠き部46が形成されている。この切り欠き部46を通じて、プレート40の円孔44とプランジャ33(図1)の外周面に形成された周方向に延びる溝33aとが係合するように、同プレート40がプランジャ33に取り付けられる。
図1および図2に示すように、上記プレート40は、詳しくは、以下の(イ)〜(ハ)を満たすように配設されている。
(イ)円孔44の周縁にあたる部分における上記リフタ38側の面が、プランジャ33の溝33aに接触する。
(ロ)フランジ部45におけるリフタ38側の面が同リフタ38に接触する。
(ハ)フランジ部45におけるボディ31側の面がコイルスプリング41に接触する。
ここで、本実施の形態にかかる高圧ポンプ30(図1)にあっては、ボディ31(詳しくは、シリンダ32)に対してプランジャ33をその移動軸周りにおいて回転させることにより、同プランジャ33の偏摩耗を抑制することが可能になる。この点をふまえて本実施の形態では、そのようにボディ31とプランジャ33とを相対回転させるべく、コイルスプリング41における上記プランジャ33の接続部分側の端部と同プランジャ33との移動軸周りの相対回転を制限するようにしている。
本実施の形態では、具体的には、コイルスプリング41における上記プレート40側の端部が同プレート40に固定されている。
詳しくは、図2に示すように、プレート40にはかしめ部47が形成されている。そして、プレート40におけるかしめ部47とフランジ部45との間にコイルスプリング41(図1参照)の端部が配置された後、同コイルスプリング41の端部が上記かしめ部47とフランジ部45とによって挟持されるようになるまで、同かしめ部47がかしめられる。これにより、コイルスプリング41におけるプレート40側の端部が同プレート40に固定される。
また本実施の形態にあっては、図3にプレート40の底面構造を示すように、プレート40の底部43における上記プランジャ33(図1参照)との接触部分側の面(同図中に斜線で示す面)の表面粗さが、同プレート40の他の部分の表面粗さと比較して、大きく設定されている。言い換えれば、プレート40は表面粗さの大きい面と小さい面とを有しており、表面粗さの大きい面にプランジャ33(図1)が接触している。こうした構成により、プランジャ33とプレート40との接触部分において生じる摩擦抵抗が大きくなるために、その摩擦抵抗によってプランジャ33の移動軸周りにおける同プランジャ33とプレート40との相対回転を制限することができる。なお、上記構成は、プレス加工などによってプレート40を成形するのに併せて上記「接触部分側の面」に凹凸を形成することや、プレート40を成形した後に上記「接触部分側の面」にその表面粗さを粗くする加工、いわゆる粗面加工を施すことなどによって実現することができる。本実施の形態では、上記「接触部分側の面」が、制限手段および第2の制限手段として機能する。
以下、本実施の形態にかかる高圧ポンプ30の作用について説明する。
図4に、プランジャ33がシリンダ32の内部に最も押し込まれた位置(上死点)になったときの高圧ポンプ30を示す。なお図1の高圧ポンプ30は、プランジャ33がシリンダ32の内部から最も押し出された位置(下死点)になった状態のものを示している。
高圧ポンプ30の加圧行程(カム21が図1に示す状態から図4に示す状態まで回転する期間)においては、リフタ38がカム21に押圧されることにより、同リフタ38がプランジャ33ともどもコイルスプリング41の付勢力に抗してボディ31側に移動する。これによりプランジャ33がシリンダ32内部に押し込まれて、ポンプ室34の容積が縮小される。そして、このとき電磁弁37を閉弁することにより、ポンプ室34内の燃料が加圧され、その加圧された高圧の燃料が前記チェック弁16を通過してデリバリパイプ15に供給される。
この加圧行程においては、コイルスプリング41がボディ31とプレート40との間において徐々に圧縮される。このとき、圧縮に伴って生じるコイルスプリング41自身のねじれにより、同コイルスプリング41の一方の端部と他方の端部とがコイルスプリング41の中心軸周りにおいて相対的に回転する。
図5(a)に本実施の形態のコイルスプリング41と同様の右巻きのコイルスプリングSの側面構造を示し、図5(b)に、図5(a)の矢印A方向から見たコイルスプリングSの構造を示す。
図5に示すコイルスプリングSの圧縮時には、同コイルスプリングSの一方の端部S1が固定されていると仮定して該コイルスプリングSを他方の端部S2側から見ると、図5(b)中に矢印Bで示すように、上記端部S2がコイルスプリングSの中心軸SO周りにおいて時計回り方向に回転するように移動する。
こうしたコイルスプリング41の各端部を相対回転させる力は、コイルスプリング41の移動軸周りにおいてボディ31とプレート40とを相対回転させるように作用し、ひいてはシリンダ32とプランジャ33とを相対回転させるように作用する。
しかしながら加圧行程においては、シリンダ32内部における燃料圧力がごく高くなっており、この燃料圧力がプランジャ33に作用しているために、同圧力によってプランジャ33の移動軸方向(詳しくは、押し込み方向)以外の方向への移動が規制されて、同プランジャ33はその移動軸周りにおいて殆ど回転しない状態になっている。
そのため、このときコイルスプリング41のボディ31側の端部が前記スプリングシート42に対して上記移動軸周りに回転することなどにより、上記移動軸周りにおいてプランジャ33とシリンダ32とを相対回転させることなくコイルスプリング41の各端部の相対回転が許容されて、同コイルスプリング41が圧縮される。
一方、高圧ポンプ30の吸入行程(カム21が図4に示す状態から図1に示す状態まで回転する期間)においては、コイルスプリング41の付勢力によってリフタ38がプランジャ33ともどもカム21側に移動する。これによりプランジャ33がシリンダ32内部から押し出されて、ポンプ室34の容積が拡大して、ポンプ室34内の燃料圧力が低下するようになる。このとき電磁弁37を開弁することにより、低下したポンプ室34内の燃料圧力と低圧通路13内の燃料圧力との差圧によって、同低圧通路13内の燃料がポンプ室34内に吸入される。
この吸入行程においては、コイルスプリング41が徐々に伸長するために、コイルスプリング41の圧縮に伴って生じたねじれが徐々に開放されて、コイルスプリング41の一方の端部と他方の端部とが上記圧縮時における回転方向と反対の方向に相対回転するようになる。また、このときシリンダ32内部の燃料圧力が低くなっているために、プランジャ33の移動軸方向(詳しくは、押し出し方向)以外の方向への移動が同燃料圧力によって殆ど規制されない状態になっており、同プランジャ33が移動軸周りにおいて回転可能になっている。さらに、高圧ポンプ30では、コイルスプリング41とプランジャ33との上記移動軸周りにおける相対回転が制限されている。
そのため、このときコイルスプリング41の各端部を相対回転させる力がプレート40を介してプランジャ33に伝達されて、同プランジャ33がその移動軸周りにおいて回転するようになる。図6に、プランジャ33、コイルスプリング41およびプレート40をボディ31側から見た構造を示す。同図6に示すように、本実施の形態では、高圧ポンプ30の吸入行程において、プランジャ33がプレート40ともども時計回り方向(同図中に矢印で示す方向)に回転する。
このように、本実施の形態にかかる高圧ポンプ30では、プランジャ33の移動軸方向への往復移動に伴って同プランジャ33がその移動軸周りにおいて一方向に徐々に回転するようになる。これにより、シリンダ32の内壁とプランジャ33の外壁との接触部分が変化するようになるために、同プランジャ33の偏摩耗が抑制されるようになる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)プランジャ33の偏摩耗を抑制することができるようになる。
(2)コイルスプリング41の上記プレート40側の端部を同プレート40に固定するようにしたために、コイルスプリング41の上記プレート40側の端部と同プレート40との相対回転を禁止することができる。
(3)プレート40の底部43における上記プランジャ33との接触部分側の面の表面粗さを、同プレート40の他の部分の表面粗さと比較して、大きく設定するようにした。そのため、プランジャ33とプレート40との接触部分において生じる摩擦抵抗を大きくすることができ、その摩擦抵抗によってプランジャ33の移動軸方向における同プランジャ33とプレート40との相対回転を制限することができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明にかかる高圧ポンプを具体化した第2の実施の形態について、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図7に、本実施の形態にかかる高圧ポンプ50を示す。
同図7に示すように、本実施の形態にかかる高圧ポンプ50には二つのラチェット機構60,70が設けられている。詳しくは、一方のラチェット機構60はプランジャ33とプレート61との間に設けられており、また他方のラチェット機構70はボディ31とコイルスプリング41との間に設けられている。本実施の形態にかかる高圧ポンプ50は、それらラチェット機構60,70が設けられている点において、第1の実施の形態にかかる高圧ポンプと異なる。
以下、各ラチェット機構60,70について詳細に説明する。
ここでは先ず、プランジャ33とプレート61との間に設けられるラチェット機構60について説明する。
図8に、プレート61の底部62に形成された円孔63の周辺部分を拡大して示す。同図8に示すように、プレート61とプランジャ33との接触部分における同プレート61側の面には鋸歯形状の歯65が複数突設されている。これら歯65は、上記プランジャ33の移動軸周りにおいて等角度間隔で並ぶように形成されている。
図9に、プランジャ33の溝33aの周辺部分を拡大して示す。同図9に示すように、プレート61とプランジャ33との接触部分における同プランジャ33側の面には複数の溝66が形成されている。これら溝66は、上記歯65の歯先に対応する方向に延設されている。上記ラチェット機構60は、上記プレート61の複数の歯65とプランジャ33の複数の溝66とにより構成される。
このラチェット機構60(図7)は、プランジャ33に対してプレート40を上記移動軸周りにおいて特定方向に回転させる力が同プレート40に作用する際に、プレート40の歯65がプランジャ33の溝66を乗り越えることの可能な構造になっている。したがって、このときにはプレート40とプランジャ33との相対回転が許容される。なお上記特定方向は、コイルスプリング41の圧縮に際して同コイルスプリング41の上記プレート40側の端部が回転しようとする方向であり、本実施の形態ではプレート40をボディ31側から見た場合における反時計回り方向である。
一方、上記ラチェット機構60は、プレート40を上記特定方向と反対の方向に回転させる力が同プレート40に作用する際(コイルスプリング41の伸長時)には、プレート40の歯65がプランジャ33の溝66に係合する構造になっている。したがって、このときにはプレート40がプランジャ33ともども、上記特定方向と反対の方向に回転するようになる。
次に、ボディ31とコイルスプリング41との間に設けられるラチェット機構70について説明する。
ボディ31における上記コイルスプリング41に対向する部分にはスプリングシート71が固定されている。
図10に、スプリングシート71を拡大して示す。同図10に示すように、スプリングシート71の上記コイルスプリング41側の面には、鋸歯形状の歯72が複数突設されている。これら歯72は、上記プランジャ33の移動軸周りにおいて等角度間隔で並ぶように形成されている。
また、コイルスプリング41(図7)における上記ボディ31に対向する部分には、スプリングシート73が固定されている。
図11に、スプリングシート73を拡大して示す。同図11に示すように、スプリングシート73には複数の溝74が形成されている。これら溝74は、上記歯72の歯先に対応する方向に延設されている。上記ラチェット機構70は、スプリングシート71(歯72)とスプリングシート73(溝74)とにより構成される。
このラチェット機構70(図7)は、上記移動軸周りにおいてコイルスプリング41の上記ボディ31側の端部が同ボディ31に対して所定方向に回転するように同コイルスプリング41が変形する際に、スプリングシート71の歯72(図10参照)がスプリングシート73の溝74(図11参照)を乗り越えることの可能な構造になっている。したがって、このときにはコイルスプリング41の上記ボディ31側の端部と同ボディ31との相対回転が許容される。なお上記所定方向は、コイルスプリング41の圧縮に際して同コイルスプリング41の上記ボディ31側の端部が回転しようとする方向であり、本実施の形態では、コイルスプリング41をボディ31側から見た場合における時計回り方向である。
一方、上記ラチェット機構70は、コイルスプリング41の上記ボディ31側の端部が上記所定方向と反対の方向に回転するように同コイルスプリング41が変形する際(コイルスプリング41の伸長時)には、スプリングシート71の歯72(図10参照)がスプリングシート73の溝74(図11参照)に係合する構造になっている。したがって、このときにはコイルスプリング41の上記ボディ31の端部と同ボディ31との相対回転が禁止される。
以下、本実施の形態にかかる高圧ポンプ50の作用について説明する。
高圧ポンプ50の加圧行程において、コイルスプリング41が圧縮されると、これに伴って同コイルスプリング41の一方の端部と他方の端部とがコイルスプリング41の中心軸周りにおいて相対的に回転する。こうしたコイルスプリング41の各端部を相対回転させる力は、コイルスプリング41の移動軸周りにおいてボディ31とプレート61とを相対回転させるように作用し、ひいてはシリンダ32とプランジャ33とを相対回転させるように作用する。
ただし、高圧ポンプ50の加圧行程においては、シリンダ32内部における燃料圧力がごく高くなっており、この燃料圧力がプランジャ33に作用しているために、同圧力によってプランジャ33の移動軸方向(詳しくは、押し込み方向)以外の方向への移動が規制されて、同プランジャ33はその移動軸周りにおいて殆ど回転しない状態になっている。
また、高圧ポンプ50は、コイルスプリング41の圧縮時において同コイルスプリング41の各端部が相対回転した場合に、これに伴うプランジャ33とプレート61との相対回転がラチェット機構60によって許容されるとともに、同ボディ31とコイルスプリング41との相対回転がラチェット機構70によって許容される構造である。
したがって、このとき上記移動軸周りにおいてプランジャ33とシリンダ32とを相対回転させることなくコイルスプリング41の各端部の相対回転が許容されて、同コイルスプリング41が圧縮される。
一方、高圧ポンプ50の吸入行程において、コイルスプリング41が伸長すると、これに伴って同コイルスプリング41の一方の端部と他方の端部とが上記圧縮時における回転方向と反対の方向に相対回転するようになる。
また、このときシリンダ32内部の燃料圧力が低くなっているために、プランジャ33の移動軸方向(詳しくは、押し出し方向)以外の方向への移動が同燃料圧力によって殆ど規制されない状態になっており、同プランジャ33が移動軸周りにおいて回転可能になっている。
さらに、高圧ポンプ50は、コイルスプリング41の伸長時において同コイルスプリング41の各端部が相対回転した場合に、これに伴うプランジャ33とプレート61との相対回転がラチェット機構60によって禁止されるとともに、同ボディ31とコイルスプリング41との相対回転がラチェット機構70によって禁止される構造である。
そのため、このときコイルスプリング41の各端部を相対回転させる力が各ラチェット機構60,70およびプレート61を介して効率良くプランジャ33に伝達されて、同プランジャ33がその移動軸周りにおいて回転するようになる。なお、このときプランジャ33は、同プランジャ33をボディ31側から見た場合における時計回り方向に回転する(図6参照)。
このように、本実施の形態にかかる高圧ポンプ50では、プランジャ33の移動軸方向への往復移動に伴って同プランジャ33がその移動軸周りにおいて一方向に徐々に回転するようになる。これにより、シリンダ32の内壁とプランジャ33の外壁との接触部分が変化するようになるために、同プランジャ33の偏摩耗が抑制されるようになる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、先の第1の実施の形態における(1)および(2)に記載した効果と同様の効果に加えて、以下の(4)に記載する効果が得られるようになる。
(4)プランジャ33とプレート61との上記移動軸周りの相対回転のうち、コイルスプリング41の圧縮時における回転方向への回転のみを許容するラチェット機構60を設けるようにした。また、コイルスプリング41の上記ボディ31側の端部と同ボディ31との上記移動軸周りの相対回転のうち、コイルスプリング41の圧縮時における回転方向への回転のみを許容するラチェット機構70を設けるようにした。そのため、上記移動軸周りにおいてプランジャ33が回転しないコイルスプリング41の圧縮時には、プランジャ33とプレート61との間におけるコイルスプリング41の各端部の相対回転を許容することができる。しかも、コイルスプリングの伸長時には、上記コイルスプリング41の各端部を相対回転させる力を効率良くプランジャ33に伝達することができ、同プランジャ33をその移動軸周りにおいて好適に回転させることができる。
(その他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第1の実施の形態では、プレート40の底部43における上記プランジャ33との接触部分側の面の表面粗さを、同プレート40の他の部分の表面粗さと比較して、大きく設定するようにした。これに代えて、あるいは併せて、プランジャ33の上記プレート40との接触部分側の面の表面粗さを、同プランジャ33の他の部分の表面粗さと比較して、大きく設定するようにしてもよい。
・第1の実施の形態において、プレート40側の接触面およびプランジャ33側の接触面の一方に凸部を形成するとともに他方に同凸部に対応する形状の凹部を形成する等して、それらプレート40およびプランジャ33を、上記移動軸周りにおける相対回転が規制されるように係止するようにしてもよい。
・第1の実施の形態において、プランジャ33とプレート40とを接着や溶接などによって固定するようにしてもよい。
・第1の実施の形態において、コイルスプリング41の上記ボディ31側の端部と同ボディ31との上記移動軸周りの相対回転のうち、コイルスプリング41の圧縮時における回転方向への回転のみを許容するラチェット機構をボディ31とコイルスプリング41との間に設けるようにしてもよい。同構成によれば、上記移動軸周りにおいてプランジャ33が殆ど回転しないコイルスプリング41の圧縮時には、コイルスプリング41のボディ31側の端部と同ボディ31との相対回転を許容することによって、同コイルスプリング41の各端部の相対回転を許容することができる。しかも、コイルスプリング41の伸長時には、コイルスプリング41のボディ31側の端部と同ボディ31との相対回転が禁止されるために、上記ラチェット機構を支点として、上記コイルスプリング41の各端部を相対回転させる力を効率良くプレート40に伝達することができる。
なお、コイルスプリング41の上記ボディ31側の端部と同ボディ31との上記移動軸周りの相対回転のうち、コイルスプリング41の圧縮時における回転方向への回転のみを許容するものであれば、上記ラチェット機構以外の一方向回転機構を設けるようにしてもよい。
・第1の実施の形態において、接着や溶接などによってコイルスプリング41とプレート40とを固定するようにしてもよい。また、例えばプレート40に凹部や凸部を形成してこれにコイルスプリング41の一部を係合させるなどして、コイルスプリング41の上記プレート40側の端部と同プレート40とを上記移動軸周りにおける相対回転が規制されるように係止するようにしてもよい。
・第1の実施の形態において、コイルスプリング41の上記ボディ31側の端部と同ボディ31とを固定することに代えて、プレート40のフランジ部45における上記コイルスプリング41との対向面の表面粗さを、同プレート40の他の面の表面粗さと比較して、大きく設定するようにしてもよい。こうした構成によれば、コイルスプリング41とプレート40との接触部分において生じる摩擦抵抗を大きくすることができ、その摩擦抵抗によってコイルスプリング41の上記ボディ31側の端部と同ボディ31との相対回転を制限することができる。
・第2の実施の形態において、スプリングシート71を省略することができる。この場合には、ボディ31の上記コイルスプリング41に対向する面に、鋸歯形状の歯を形成するようにすればよい。
・第2の実施の形態において、ラチェット機構70を省略してもよい。
・第2の実施の形態において、プレート61に歯65を突設することに代えて、歯の突設された部材をプレート61に設けるようにしてもよい。
・第2の実施の形態において、プランジャ33に溝66を形成することに代えて、溝の形成された部材をプランジャ33に設けるようにしてもよい。
・第2の実施の形態において、各ラチェット機構60,70に代えて、ラチェット機構以外の一方向回転機構を設けるようにしてもよい。
・本発明は、左巻きのコイルスプリングが設けられた高圧ポンプにも適用することができる。なお、第2の実施の形態のコイルスプリング41をそうした左巻きのものに変更する場合には、ラチェット機構60,70に代えて、許容される回転方向がそれらラチェット機構60,70と逆方向のラチェット機構をそれぞれ設けるようにすればよい。
・本発明は、ボディとプランジャとの間にコイルスプリングが設けられた高圧ポンプであれば、例えばプランジャとコイルスプリングとを繋ぐプレートが設けられない高圧ポンプや、そうしたプレート以外の部材がボディとプランジャとの間に介在する高圧ポンプなどにも適用することができる。
・内燃機関の燃料供給系に設けられる高圧ポンプに限らず、流体を圧送する高圧ポンプであれば、本発明は適用可能である。
本発明を具体化した第1の実施の形態が適用される内燃機関の燃料供給系の概略構成を示す略図。 (a)プレートの平面構造を示す平面図(b)プレートの側面構造を示す側面図。 プレートの底面構造を示す底面図。 第1の実施の形態にかかる高圧ポンプの部分断面構造を示す部分断面図。 (a)コイルスプリングの側面構造を示す側面図(b)矢印A方向から見た(a)のコイルスプリングを示す図。 プランジャ、コイルスプリングおよびプレートをボディ側から見た部分断面構造を拡大して示す部分断面図。 本発明を具体化した第2の実施の形態にかかる高圧ポンプの部分断面構造を示す部分断面図。 プレートの円孔周辺の斜視構造を示す斜視図。 プランジャの溝周辺の斜視構造を示す斜視図。 ボディ側のスプリングシートの斜視構造を示す斜視図。 コイルスプリング側のスプリングシートの斜視構造を示す斜視図。
符号の説明
10…燃料供給系、11…フィードポンプ、12…燃料タンク、13…低圧通路、14…高圧通路、15…デリバリパイプ、16…チェック弁、17…インジェクタ、18…リリーフバルブ、19…リリーフ通路、20…カムシャフト、21…カム、30,50…高圧ポンプ、31…ボディ、32…シリンダ、33…プランジャ、33a…溝、34…ポンプ室、35…圧送ポート、36…吸入ポート、37…電磁弁、38…リフタ、38a…底部、38b…ローラ、38c…側部、39…リフタガイド、40,61…プレート、41…コイルスプリング、42…スプリングシート、43,62…底部、44,63…円孔、45…フランジ部、46…切り欠き部、47…制限手段および第1の制限手段および固定手段としてのかしめ部、60…第2の制限手段および第1の一方向回転機構としてのラチェット機構、65,72…歯、66,74…溝、70…第2の一方向回転機構としてのラチェット機構、71,73…スプリングシート。

Claims (7)

  1. ボディに形成されたシリンダの内部に往復移動可能に設けられたプランジャと、中心軸が前記プランジャの移動軸と一致するように前記ボディおよび前記プランジャの間に介設されて同プランジャを前記シリンダから押し出すように付勢するコイルスプリングとを有し、回転するカムによる押圧を通じて前記プランジャを前記シリンダの内部において往復移動させる高圧ポンプにあって、
    前記コイルスプリングにおける前記プランジャの接続部分側の端部と同プランジャとの前記移動軸周りの相対回転を制限する制限手段を備える
    ことを特徴とする高圧ポンプ。
  2. 請求項1に記載の高圧ポンプにおいて、
    前記コイルスプリングと前記プランジャとの間にプレートが介設され、
    前記制限手段は、前記コイルスプリングの前記プレート側の端部と同プレートとの前記移動軸周りの相対回転を制限する第1の制限手段および、前記プレートと前記プランジャとの前記移動軸周りの相対移動を制限する第2の制限手段からなる
    ことを特徴とする高圧ポンプ。
  3. 請求項2に記載の高圧ポンプにおいて、
    前記第1の制限手段は、前記コイルスプリングを前記プレートに固定する固定手段である
    ことを特徴とする高圧ポンプ。
  4. 請求項2または3に記載の高圧ポンプにおいて、
    前記第2の制限手段は、前記プレートにおける前記プランジャとの接触部分のうちの少なくとも一部の表面粗さが同プレートにおける他の部分の表面粗さと比較して大きく設定されてなる
    ことを特徴とする高圧ポンプ。
  5. 請求項2または3に記載の高圧ポンプにおいて、
    前記第2の制限手段は、前記プレートと前記プランジャとの前記移動軸周りの相対回転のうち、前記コイルスプリングの圧縮時における回転方向への回転のみを許容する一方向回転機構である
    ことを特徴とする高圧ポンプ。
  6. 請求項2または3に記載の高圧ポンプにおいて、
    前記第2の制限手段は、前記プレートと前記プランジャとの前記移動軸周りの相対回転のうち、前記コイルスプリングの圧縮時における回転方向への回転のみを許容する第1の一方向回転機構であり、
    前記コイルスプリングの前記ボディの接触部分側の端部と前記ボディとの前記移動軸周りの相対回転のうち、前記コイルスプリングの圧縮時における回転方向への回転のみを許容する第2の一方向回転機構を更に備える
    ことを特徴とする高圧ポンプ。
  7. 請求項5または6に記載の高圧ポンプにおいて、
    前記一方向回転機構はラチェット機構である
    ことを特徴とする高圧ポンプ。
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