JP2008045441A - 液体用ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】カムとの摺動によって生じる摩耗を効果的に抑制する液体用ポンプを提供する。
【解決手段】液体用ポンプである高圧燃料ポンプは、燃料を圧送するリフタ21と、リフタ21と接触しながら回転し、リフタ21を中心軸101に沿って往復運動させるポンプカム17と、リフタ21に弾性力を作用させ、リフタ21をポンプカム17に向けて付勢するコイルばね14とを備える。中心軸101の軸周りの位相θ1でリフタ21に作用する弾性力と、位相θ1からずれた位相θ2でリフタ21に作用する弾性力とが、互いに異なる大きさを有する。リフタ21が、往復運動しつつ中心軸101を中心に回転する。
【選択図】図4

Description

この発明は、一般的には、液体用ポンプに関し、より特定的には、車両に搭載され、燃料をエンジンに高圧で圧送する液体用ポンプに関する。
従来の液体用ポンプに関して、たとえば、特開2006−118380号公報には、リフタを容易に回転させることを目的とした液体用ポンプが開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された液体用ポンプは、プランジャを往復運動させるリフタと、リフタの中央領域に接触し、リフタの外周領域から離隔するプレートと、プレートをリフタに向けて付勢するスプリングとを備える。このような構成により、スプリングの弾性力がリフタの外周領域に負荷せず、リフタが回転し易くなる。
また、特開2004−156569号公報には、簡単な構成で、かつピストンの焼き付きを起こすことなくカムとの当接位置を分散させてタペットの耐久性を向上させることを目的とした高圧燃料ポンプが開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された高圧燃料ポンプは、ハウジング内に往復運動可能に設けられ、カムと接触するタペットと、タペットとハウジングとの間に隙間嵌めで設けられたスリーブとを備える。カムとタペットとの間に生じる摩擦力でタペットが自転する。
また、特開2002−31017号公報には、摩擦に対するリフタの耐久性の悪化を抑制することを目的とした高圧ポンプが開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された高圧ポンプは、回転するカムに押圧されることによって、プランジャとともに往復運動するリフタを備える。下死点付近において、リフタの底面がカムの押圧面から離間する。この間、リフタの底面とカムの押圧面との間に摩擦力が働かなくなるため、リフタが回転し易くなる。
特開2006−118380号公報 特開2004−156569号公報 特開2002−31017号公報
上述の特許文献1では、燃料を高圧で圧送するため、リフタをカムに接触するように配設し、カムの駆動によってリフタを往復運動させている。しかしながら、リフタが円滑に回転せず、リフタとカムとの接触位置が固定されると、リフタ表面の摩耗が促進される。この場合、リフタとカムとが摺動不良を起こしたり、燃料の吐出量が変動したりして、ポンプの信頼性が損なわれるおそれが生じる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、カムとの摺動によって生じる摩耗を効果的に抑制する液体用ポンプを提供することである。
この発明に従った液体用ポンプは、液体を圧送する作動部材と、作動部材と接触しながら回転し、作動部材を所定の軸に沿って往復運動させるカムと、作動部材に弾性力を作用させ、作動部材をカムに向けて付勢する弾性部材とを備える。所定の軸周りの第1位相で作動部材に作用する弾性力と、第1位相からずれた第2位相で作動部材に作用する弾性力とが、互いに異なる大きさを有する。作動部材が、往復運動しつつ所定の軸を中心に回転する。
このように構成された液体用ポンプによれば、所定の軸周りにおいて不均一な大きさを有する弾性力が作動部材に作用することにより、カムの回転時にカムと作動部材との間に生じる摩擦力の大きさにばらつきが生じる。これにより、所定の軸を中心とする回転トルクが発生し、作動部材を所定の軸を中心に積極的に回転させることができる。この結果、カムと作動部材との接触位置を変動させ、両者の摺動によって生じる摩耗を効果的に抑制できる。
また好ましくは、弾性部材は、所定の軸方向に圧縮変形されるコイルばねである。液体用ポンプは、コイルばねが着座される台座をさらに備える。台座は、所定の軸方向において、第1位相と第2位相との間で互いに異なる高さを有する。このように構成された液体用ポンプによれば、台座の高さが高い位相では、コイルばねの圧縮長さが大きくなり、台座の高さが低い位相では、コイルばねの圧縮長さが小さくなる。これにより、第1位相で作動部材に作用する弾性力と、第2位相で作動部材に作用する弾性力との間に差を設けることができる。
また好ましくは、弾性部材は、所定の軸方向に圧縮変形されるコイルばねである。コイルばねの巻線間のピッチが、第1位相と第2位相との間で異なる。このように構成された液体用ポンプによれば、巻線間のピッチが大きい位相では、コイルばねの圧縮長さが大きくなり、巻線間のピッチが小さい位相では、コイルばねの圧縮長さが小さくなる。これにより、第1位相で作動部材に作用する弾性力と、第2位相で作動部材に作用する弾性力との間に差を設けることができる。
また好ましくは、第2位相は、第1位相から180°ずれた位置にある。所定の軸周りにおいて、第1位相で作動部材に作用する弾性力が最大となり、第2位相で作動部材に作用する弾性力が最小となる。このように構成された液体用ポンプによれば、より大きな回転トルクを発生させ、作動部材の回転を促進させることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、カムとの摺動によって生じる摩耗を効果的に抑制する液体用ポンプを提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における高圧燃料ポンプが用いられたエンジンの燃料供給装置を示す構成図である。まず、図1中に示す燃料供給装置の概略について説明を行なう。図1を参照して、燃料供給装置500は、車両に搭載されている。燃料供給装置500は、燃料タンク54内の燃料を、エンジン63の各気筒の燃焼室に高圧で噴射供給するための装置である。燃料供給装置500は、高圧燃料ポンプ10、蓄圧配管61(デリバリパイプ、コモンレール等)およびインジェクタ62などから構成されている。
高圧燃料ポンプ10は、燃料を高圧に加圧してこれを蓄圧配管61に圧送する役割を果たす。高圧燃料ポンプ10は、リフタ21、ポンプカム17およびコイルばね14を備える。
コイルばね14は、リフタ21に弾性力を作用させる。この弾性力により、リフタ21は、ポンプカム17に圧接されている。ポンプカム17は、カムシャフト16に形成されている。カムシャフト16にエンジン63で発生した回転力が伝達されると、ポンプカム17が同時に回転する。リフタ21は、ポンプカム17と接触し、コイルばね14の弾性力に抗しながら往復運動する。
高圧燃料ポンプ10は、ポンプシリンダ12、プランジャ13および加圧室11をさらに備える。プランジャ13は、ポンプシリンダ12に配置されている。加圧室11は、ポンプシリンダ12およびプランジャ13により、区画形成されている。リフタ21が往復運動すると同時に、プランジャ13がポンプシリンダ12内を往復運動する。このプランジャ13の往復運動に伴って、加圧室11の容積が変化する。
加圧室11は、低圧燃料通路73によって燃料タンク54に接続されている。低圧燃料通路73の加圧室11に通じる位置には、弁体85を備える電磁スピル弁81が設けられている。燃料タンク54内には、低圧フィードポンプ53、燃料フィルタ51およびプレッシャレギュレータ52が設置されている。
低圧フィードポンプ53は、エンジン63の始動に伴い電気的に駆動される。低圧フィードポンプ53は、燃料タンク54内の燃料を低圧燃料通路73を介して高圧燃料ポンプ10に移送する。低圧燃料通路73を燃料が通過する際、燃料内に混入している不純物は、燃料フィルタ51によって取り除かれる。低圧燃料通路73内の燃料圧力(燃圧)は、プレッシャレギュレータ52によって予め定められた一定値に保たれる。つまり、低圧燃料通路73内の燃圧がこの一定値以上になる場合には、プレッシャレギュレータ52を通じて低圧燃料通路73から燃料タンク54に燃料が戻される。
低圧燃料通路73を通過した燃料は、電磁スピル弁81を介して高圧燃料ポンプ10の加圧室11内に導入される。電磁スピル弁81は、常開型の電磁弁であり、ソレノイドコイル83への通電の有無に基づいて閉弁状態または開弁状態に制御される。すなわち、ソレノイドコイル83への通電がない場合には、スプリング82の弾性力によって弁体85が、加圧室11のシート部84から離座する開弁状態に維持される。一方、ソレノイドコイル83への通電が行なわれると、スプリング82の弾性力に抗して弁体85がシート部84に着座し、閉弁状態になる。
加圧室11は、その経路上に逆止弁71が設けられた高圧燃料通路72によって、蓄圧配管61に接続されている。蓄圧配管61には、高圧燃料ポンプ10によって、加圧室11から高圧の燃料が供給される。この際、逆止弁71は、加圧室11から蓄圧配管61に向かう燃料の流通のみを許容し、蓄圧配管61から加圧室11への燃料の逆流を規制している。蓄圧配管61は、燃料を高圧の状態に保持するとともに、その燃料をエンジン63の各気筒に設けられたインジェクタ62に分配する。これら各インジェクタ62からは、エンジン63の各気筒の燃焼室に対して所定量の燃料が噴射される。
ポンプカム17の回転に伴いプランジャ13が下動する高圧燃料ポンプ10の吸入行程時には、低圧燃料通路73内の燃料が、加圧室11内に吸入される。一方、ポンプカム17の回転に伴いプランジャ13が上昇する高圧燃料ポンプ10の圧送行程時には、加圧室11内の燃料が、高圧燃料通路72および蓄圧配管61に圧送される。ただし、高圧燃料通路72および蓄圧配管61に燃料が圧送されるのは、圧送行程時において、電磁スピル弁81が閉弁している期間のみであって、圧送行程時であっても電磁スピル弁81が開弁している期間は、加圧室11内の燃料は低圧燃料通路73に戻される。このため、圧送行程時における電磁スピル弁81の閉弁期間を制御することにより、高圧燃料通路72に圧送する燃料を調量することができる。
こうした高圧燃料通路72への燃料圧送量を調量するための電磁スピル弁81の開閉制御は、エンジン63の運転を統括制御するECU(Electrical Control Unit)55によって行なわれる。ECU55は、圧送行程時においてソレノイドコイル83への通電開始時期(電磁スピル弁81の閉弁開始時期)を制御することにより、圧送行程時の電磁スピル弁81の閉弁期間を制御し、高圧燃料通路72への燃料圧送量を高い精度で要求される値へと調量する。
図2は、図1中の高圧燃料ポンプを示す断面図である。続いて、本実施の形態における高圧燃料ポンプについて詳細な説明を行なう。図2を参照して、ポンプシリンダ12は、シリンダ壁12aを含む。シリンダ壁12aに囲まれた空間に、プランジャ13が摺動可能に封入されている。プランジャ13は、加圧室11内に突出する一方端13pと、ポンプカム17に向けて延びる他方端13qとを含む。プランジャ13は、一方端13pと他方端13qとの間で中心軸101に沿って延びる。ポンプカム17は、カムシャフト16の外周上で2山もしくは3山を有するカム形状に形成されている。
ポンプシリンダ12には、プランジャ13の外周面に沿って密着するシール部材48が設けられている。シール部材48は、ポンプシリンダ12とプランジャ13との間から漏れた燃料がエンジン側に浸入し、潤滑油が希釈されることを防止する。シール部材48により、燃料が浸入する空間19と、エンジン側のミスト状のオイルにより満たされる空間18とが区画されている。高圧燃料ポンプ10は、筒状のリフタシリンダ部43をさらに備える。リフタシリンダ部43は、プランジャ13の外周上に設けられている。
リフタ21は、有底の筒形状を有する。リフタ21は、中心軸101を中心に筒状に延びる。リフタ21が有する筒形状は、円筒形状である。リフタ21は、プランジャ13の他方端13qを取り囲むように設けられている。リフタ21は、中心軸101の軸方向に摺動可能なように、かつ、中心軸101を中心に回転可能なように設けられている。リフタ21は、リフタシリンダ部43の内側に嵌装されている。リフタ21とリフタシリンダ部43との間の摺動抵抗を低減させるため、リフタ21およびリフタシリンダ部43の少なくともいずれか一方の接触面に溝が形成されても良い。
リフタ21は、プランジャ13と接触して設けられている。リフタ21は、中心軸101の軸方向においてポンプカム17の反対側でプランジャ13と接触している。リフタ21は、プランジャ13の他方端13qと接触している。リフタ21とプランジャ13とは、空間18で接触する。リフタ21とプランジャ13とは、同軸上に配置されている。リフタ21とプランジャ13とは、中心軸101の軸上で接触する。ポンプカム17の回転時、リフタ21およびプランジャ13は、中心軸101の軸方向に往復運動する。
リフタ21は、底面21aと、底面21aの反対側に面する内底面21cとを含む。ポンプカム17は、底面21aに接触する。内底面21cは、プランジャ13の他方端13qと対向する。
高圧燃料ポンプ10は、ばね台座30をさらに備える。ばね台座30は、内底面21c上に配置されている。ばね台座30は、リフタ21内に配置されている。ばね台座30は、プランジャ13の他方端13qに嵌合されている。コイルばね14は、ばね台座30に圧縮変形された状態で設置されている。コイルばね14を形成する線材が、中心軸101を中心に螺旋状に延びる。コイルばね14は、中心軸101の軸方向に圧縮変形される。コイルばね14の弾性力により、リフタ21がポンプカム17に向けて付勢される。コイルばね14は、中心軸101の外周上でリフタ21に対して弾性力を作用させる。
図3は、図2中のばね台座を示す平面図および側面図である。図3を参照して、ばね台座30は、コイルばね14が着座する着座面32を含む。着座面32は、内底面21cから離間した位置で中心軸101を中心に環状に延在する。
内底面21cと着座面32との間の距離、すなわち中心軸101の軸方向に沿ったばね台座30の高さは、中心軸101の軸周りで変動する。ばね台座30は、中心軸101の軸周りの位相θ1で高さH1を有し、位相θ1からずれた位相θ2で高さH1よりも小さい高さH2を有する。着座面32は、中心軸101の軸周りで、中心軸101に直交する平面に対して傾斜しながら延在する。中心軸101の軸周りにおいて、高さH1は最大高さであり、高さH2は最小高さである。位相θ1と位相θ2とは、互いに180°ずれている。
ばね台座30には、プランジャ13の他方端13qが挿入される溝31が形成されている。図中では、溝31が位相θ2に形成されているが、位相θ1に形成されても良いし、これ以外の位相に形成されても良い。
図4は、図2中のコイルばねからリフタに作用する弾性力を説明するための断面図である。図4を参照して、ばね台座30によって、中心軸101の軸周りの位相θ1とθ2との間でコイルばね14の圧縮長さに差が生じ、その結果、位相θ1においてリフタ21に作用する弾性力が、位相θ2においてリフタ21に作用する弾性力よりも大きくなる。これにより、位相θ1においてリフタ21がポンプカム17を付勢する力N1が、位相θ2においてリフタ21がポンプカム17を付勢する力N2よりも大きくなる。
図5は、図4中のV−V線上に沿ったリフタの底面図である。図5を参照して、ポンプカム17の回転時、ポンプカム17とリフタ21とは、領域200で接触する。領域200は、略矩形形状を有する。ポンプカム17が回転すると、ポンプカム17とリフタ21との間に摩擦力が発生する。この際、位相θ1と位相θ2との間にはリフタ21がポンプカム17を付勢する力に差が生じているため、この力の差によって、位相θ1で発生する摩擦力F1が、位相θ2で発生する摩擦力F2よりも大きくなる。この結果、中心軸101を中心とする回転トルクがリフタ21に作用し、リフタ21が中心軸101を中心に強制的に回転される。
本実施の形態では、中心軸101の軸周りにおいて、位相θ1における付勢力N1が、最大となり、位相θ1から180°ずれた位相θ2における付勢力N2が、最小となる。このような構成により、リフタ21に作用させる回転トルクを大きくし、効率良くリフタ21を回転させることができる。また、本実施の形態では、リフタ21が下死点にある場合、言い換えればリフタ21がポンプカム17の回転軸に最も近接する位置にある場合にも、コイルばね14が圧縮変形された状態とされる。すなわち、高圧燃料ポンプ10の駆動時、コイルばね14の弾性力が常時、リフタ21に作用する。これにより、リフタ21を回転させる回転トルクを連続的に発生させることができる。
この発明の実施の形態1における液体用ポンプとしての高圧燃料ポンプ10は、液体としての燃料を圧送する作動部材としてのリフタ21と、リフタ21と接触しながら回転し、リフタ21を所定の軸としての中心軸101に沿って往復運動させるカムとしてのポンプカム17と、リフタ21に弾性力を作用させ、リフタ21をポンプカム17に向けて付勢する弾性部材としてのコイルばね14とを備える。中心軸101の軸周りの第1位相としての位相θ1でリフタ21に作用する弾性力と、位相θ1からずれた第2位相としての位相θ2でリフタ21に作用する弾性力とが、互いに異なる大きさを有する。リフタ21が、往復運動しつつ中心軸101を中心に回転する。
高圧燃料ポンプ10は、リフタ21を強制的に回転させる液体用ポンプである。この高圧燃料ポンプ10において、リフタ21とコイルばね14との間に、ばね台座30が配置されている。ばね台座30に段差を設けることによって、コイルばね14からリフタ21に作用する弾性力がリフタ21の箇所によって不均一となるようにする。
このように構成された、この発明の実施の形態1における高圧燃料ポンプ10によれば、ポンプ駆動時、リフタ21が強制的に回転されるため、リフタ21とポンプカム17との接触位置をより積極的に変動させることができる。これにより、リフタ21がポンプカム17との摺動によって局所的に摩耗することを抑制できる。
(実施の形態2)
図6は、この発明の実施の形態2における高圧燃料ポンプを示す側面図である。図6は、実施の形態1における図4に対応する図である。図7は、図6中の高圧燃料ポンプで用いられるコイルばねを示す側面図である。本実施の形態における高圧燃料ポンプは、実施の形態1における高圧燃料ポンプ10と比較して、基本的には同様の構成を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図6および図7を参照して、本変形例では、図3中の台座30に替えて、台座130が用いられる。ばね台座130は、コイルばね14が着座する着座面132を含む。内底面21cと着座面132との間の距離、すなわち中心軸101の軸方向に沿ったばね台座130の高さは、中心軸101の軸周りで一定である。
また、本変形例では、図2中のコイルばね14に替えて、コイルばね114が用いられている。コイルばね114は、中心軸101を中心に螺旋状に巻回された線材115から形成されている。中心軸101の軸方向における線材115間のピッチが、位相θ1と位相θ2との間で異なる。位相θ1における線材115間のピッチP1は、位相θ2における線材115間のピッチP2よりも大きい。圧縮変形されていない状態で、位相θ1におけるコイルばね114の全長は、位相θ2におけるコイルばね114の全長よりも大きい。
このような構成を備えるコイルばね114を用いることにより、中心軸101の軸周りの位相θ1とθ2との間でコイルばね114の圧縮長さに差が生じ、その結果、位相θ1においてリフタ21に作用する弾性力が、位相θ2においてリフタ21に作用する弾性力よりも大きくなる。
このように構成された、この発明の実施の形態2における高圧燃料ポンプによれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、本発明における弾性部材がコイルばねである場合について説明したが、これに限られず、皿ばね等の他の形態を備えるばねであっても良い。また、本発明は、高圧燃料ポンプに限られず、他の液体や気体を加圧供給するためのポンプに適用されても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における高圧燃料ポンプが用いられたエンジンの燃料供給装置を示す構成図である。 図1中の高圧燃料ポンプを示す断面図である。 図2中のばね台座を示す平面図および側面図である。 図2中のコイルばねからリフタに作用する弾性力を説明するための断面図である。 図4中のV−V線上に沿ったリフタの底面図である。 この発明の実施の形態2における高圧燃料ポンプを示す側面図である。 図6中の高圧燃料ポンプで用いられるコイルばねを示す側面図である。
符号の説明
10 高圧燃料ポンプ、14,114 コイルばね、17 ポンプカム、21 リフタ、30 ばね台座、101 中心軸、115 線材、500 燃料供給装置。

Claims (4)

  1. 液体を圧送する作動部材と、
    前記作動部材と接触しながら回転し、前記作動部材を所定の軸に沿って往復運動させるカムと、
    前記作動部材に弾性力を作用させ、前記作動部材を前記カムに向けて付勢する弾性部材とを備え、
    前記所定の軸周りの第1位相で前記作動部材に作用する弾性力と、前記第1位相からずれた第2位相で前記作動部材に作用する弾性力とが、互いに異なる大きさを有し、
    前記作動部材が、往復運動しつつ前記所定の軸を中心に回転する、液体用ポンプ。
  2. 前記弾性部材は、前記所定の軸方向に圧縮変形されるコイルばねであり、
    前記コイルばねが着座される台座をさらに備え、
    前記台座は、前記所定の軸方向において、前記第1位相と前記第2位相との間で互いに異なる高さを有する、請求項1に記載の液体用ポンプ。
  3. 前記弾性部材は、前記所定の軸方向に圧縮変形されるコイルばねであり、
    前記コイルばねの巻線間のピッチが、前記第1位相と前記第2位相との間で異なる、請求項1または2に記載の液体用ポンプ。
  4. 前記第2位相は、前記第1位相から180°ずれた位置にあり、
    前記所定の軸周りにおいて、前記第1位相で前記作動部材に作用する弾性力が最大となり、前記第2位相で前記作動部材に作用する弾性力が最小となる、請求項1から3のいずれか1項に記載の液体用ポンプ。
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