JP2008095427A - アンカー固定用ベース - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、特別の加工作業を必要とせず、容易に高さ調節が可能であるアンカー固定用ベースを提供することを目的としている。
【解決手段】本発明に係るアンカー固定用ベースは、アンカー固定部とキャビネット固定部とを形成し、アンカー固定部にはアンカー挿通孔を、キャビネット固定部にはボルト挿通孔をそれぞれ設け、アンカー固定可能であると共に、キャビネット固定部に挿通するボルトの締め付け量により、アンカー固定用ベースの高さ調節を可能としたことを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、機器を収納したキャビネットを床面に固定するためのアンカー固定用ベースに関するものである。

従来、キャビネットの下部に穴を開口し、床面に固定したアンカー固定用ベースに、キャビネットの内側から穴にボルトを挿通し固定していた。

また、キャビネットを水平に設置するために、キャビネットの高さを調節する必要がある。そのため、キャビネットの底面にレベラーを設け、レベラーをねじの要領で高さ調節していた。
２００５カワムラ総合カタログ電設資材編 平成１７年５月１日発行

しかしながら、上記従来の技術によれば、キャビネットを設置するには、キャビネットの内側からボルトを締めるため、扉を開けるか、キャビネットに配置されたものがあれば、それを取り除いてからアンカー固定用ベースに取り付けなくてはならず、手間が掛かっていた。

キャビネットを並列してボルト止め等により連結する場合には、ベースの下に板材を敷く等して高さ調節を行わなくてはならず、手間であり、精度も高くないという欠点があった。

そこで本発明は、特別の加工作業を必要とせず、容易に高さ調節が可能であるアンカー固定用ベースを提供することを目的とし、その構造は、アンカー固定部とキャビネット固定部とを形成し、アンカー固定部にはアンカー挿通孔を、キャビネット固定部にはボルト挿通孔をそれぞれ設け、アンカー固定可能であると共に、キャビネット固定部に挿通するボルトの締め付け量により、アンカー固定用ベースの高さ調節を可能としたことを特徴とする。

本発明に係るアンカー固定用ベースは、アンカー固定部とキャビネット固定部とを形成し、アンカー固定部にはアンカー挿通孔を、キャビネット固定部にはボルト挿通孔をそれぞれ設け、アンカー固定可能であると共に、キャビネット固定部に挿通するボルトの締め付け量により、アンカー固定用ベースの高さ調節を可能としたため、従来のキャビネットに特別に穴加工の必要もなく、用いることができる。キャビネットをアンカー固定用ベースに取り付けるとき、キャビネットの外側からボルトを締めるため、扉を開けたり、キャビネットの中に収納された機器や引き出し等を取り外したり、取り付けたりするという手間を省くことができる。キャビネットを連結する場合にも、キャビネットの高さ調節が可能である。

キャビネットを床面に設置するアンカー固定用ベースで、キャビネットを水平にするために高さ調節を行うという目的を、最小の部品点数で、加工数を増やすことなく実現した。

本発明に係るアンカー固定用ベースの実施例を図１〜図３の添付図面に基いて説明する。

機器を収納するキャビネット１は、従来、レベラーを取り付るため、レベラーが外に露出しないように、底面がくぼみ２が設けられている。また、レベラーを取り付けるための取り付け穴３が設けられている。キャビネット１のくぼみ２に合わせて、本発明に係るアンカー固定用ベース４は断面略ハット状に、アンカー固定部４ａとキャビネット固定部４ｂとを折曲形成する。

アンカー固定部４ａと、キャビネット固定部４ｂとにはそれぞれアンカー挿通孔５ａと、ボルト挿通孔５ｂとを設ける。

キャビネット１を床面に設置するには、アンカー固定用ベース４の形状にキャビネット１の底面のくぼみ２に対向させて置き、底面側からキャビネット固定部４ｂに設けられたボルト挿通孔５ｂと、キャビネット１底面に設けられた取り付け穴３それぞれにボルト６を挿通し、締め付けることでキャビネット１をアンカー固定用ベース４に取り付ける。アンカー固定用ベース４のアンカー挿通孔５ａにアンカー７を挿通し、アンカー固定用ベース４を床面に固定する。キャビネット１は、ボルト６と、アンカー７と複数点で床面に設置されることになる。

ボルト６は、ねじの要領で回して締め上げる形式で、締め付け量は任意に調節できる。ボルト６の締め付け量を調節し、ボルト６の位置を上下させることで、キャビネット１の設置位置の高さの調節をする。ボルト６を外す方向へ回すことで、ボルト６がキャビネット１の底面から下方へ多く突出し、キャビネット１を床面に設置した状態では、キャビネット１を押し上げることになる。キャビネット１を高い位置で設置した場合には、ボルト６を外す方向へ回す。また、ボルト６を締め付ける方向へ回すと、ボルト６はアンカー固定用ベース４がキャビネット１に接近し、床面から離れる。キャビネット１を低い位置で設置したい場合には、ボルト６を締め付ける方向へ回す。

内部に収納された機器にも影響を与えるため、キャビネット１は水平に設置する。そのとき、製造上の精度やひずみにより、キャビネット１の設置位置の高さを調節する必要が出てくる。その場合、前述のように、キャビネット１とアンカー固定用ベース４とを接続するためのボルト６で、キャビネット１の設置位置の高さを調節する。

アンカー固定用ベースのキャビネットへの取り付けは、外側からのボルト締めによるため、キャビネットの設置の時には、内側に機器が取り付けられていても作業が行え、キャビネットの移設の際にも適用できる。

本発明に係るアンカー固定用ベースの実施例を示す説明図である。（実施例１） 図１におけるアンカー固定用ベースの拡大図である。（実施例１） 図１におけるアンカー固定用ベースの要部断面図である。

符号の説明

１ キャビネット
２ くぼみ
３ 取り付け穴
４ アンカー固定用ベース
４ａ アンカー固定部
４ｂ キャビネット固定部
５ａ アンカー挿通孔
５ｂ ボルト挿通孔
６ ボルト
７ アンカー

Claims (1)

1. 機器を収納したキャビネットを床面に固定するためのアンカー固定用ベースであって、アンカー固定部とキャビネット固定部とを形成し、前記アンカー固定部にはアンカー挿通孔を、前記キャビネット固定部にはボルト挿通孔をそれぞれ設け、アンカー固定可能であると共に、前記キャビネット固定部に挿通するボルトの締め付け量により、前記アンカー固定用ベースの高さ調節を可能としたことを特徴とするアンカー固定用ベース。

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