JP2008095325A - 既設サッシュ枠の結露防止構造、及び、既設サッシュ枠用結露防止具 - Google Patents

既設サッシュ枠の結露防止構造、及び、既設サッシュ枠用結露防止具 Download PDF

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Abstract

【課題】 既設のサッシュ枠に容易に適用することができ、低コストで結露の発生を効果的に防止することのできる既設サッシュ枠の結露防止構造、及び、既設サッシュ枠用結露防止具を提供する。
【解決手段】 既設のサッシュ枠1の木枠2への取付縁部1Cの表面に、柔軟な材料からなる細長い帯状の断熱部材5が接着固定されているとともに、断熱部材5全体と取付縁部1C全体、ならびに、取付縁部1Cに隣接する木枠表面2Aの所定幅の範囲が、断熱部材5に接着固定された硬質な樹脂材料からなる保護カバー6で覆われ、且つ、保護カバー6の周縁部とこれに対向する木枠2ならびに取付縁部1Cとの間がコーキング剤Kにより密封されて保護カバー6内部への湿気の侵入が阻止されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マンション、戸建住宅等の既設サッシュ枠の結露を防止する方法、及び、既設サッシュ枠に装着して結露を防止するための結露防止具に関する。
近年のマンションや戸建住宅等の建築物は気密性が高く、冬季等においては、室内外で大きな温度差が生じており、窓やベランダ出入り口等に用いられているアルミニウム等の金属製サッシュ枠の室内側表面に室内の暖かい空気が接触すると、空気中に含まれている水蒸気がサッシュ枠表面で急冷されて結露する現象が生じる。
その結果、サッシュ枠に隣接している木枠が腐食したり、木枠表面の塗料の浮きや、木枠が合板の場合には剥がれを生じ、また、サッシュ枠周囲の壁紙にも剥がれやカビを生じることがある。
そこで、このようなサッシュ枠の結露による木枠の腐食や内装材の汚損を防止するための一つの対策として、図6に示すように、サッシュ枠A1の室内側の取付縁部A2の下面と、このサッシュ枠A1が取り付けられている木製の下枠A3の上面との間に合成樹脂製の熱絶縁材A4を挟み込むことが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特公平6−63409号公報
図6に示すものは、外気によって冷却されたサッシュ枠A1の取付縁部A2と下枠A3の上面間の熱伝導を熱絶縁材A4によって遮断し、前記取付縁部A2に隣接する部分の下枠A3上面の温度が低下して結露が生じることを防止するとともに、下枠A3サッシュ枠A1の取付縁部A2の裏側へ室内の湿気が侵入することを前記熱絶縁材A4によってシールして阻止することを意図したものである。
前述した図6に示すものは、下枠A3にサッシュ枠A1を取り付ける際に、熱絶縁材A4を装着するものであり、結露防止のために、既設のサッシュ枠にこのような熱絶縁材を後で付設する場合には、サッシュ枠を一旦取り外す作業が必要となるため、付設作業には時間と要するとともに費用が嵩む問題があった。
一方、既設のサッシュ枠を取り外す作業を必要とせずに結露防止対策を行えるものとして、サッシュ枠の上に取り付けて結露を防止するものも提案されている。(例えば、特許文献2参照。なお、同文献中においては、サッシュ枠を「サッシ枠」と呼称している。)
実開平6−71860号公報
前記特許文献2に記載されているサッシ枠用結露防止化粧枠は、化粧枠本体が中空形状をなすアルミニウム製の枠体として構成されていて、サッシ枠の額縁面に化粧枠本体の固着板部分を当接させて接着剤等によって固着し、化粧枠本体の中空部分に内在させた断熱部材によって、化粧板部分の温度を屋内側の温度に近い状態にしてサッシ枠の額縁部分に発生する結露を防止するとともに、額縁部分に露出しているネジの頭を覆い隠すようにしたものである。
しかしながら、上記特許文献2に記載されているサッシ枠用結露防止化粧枠は、既設のサッシ枠を取り外すことなく簡単に付設できる利便性を有しているが、化粧枠本体が中空形状のアルミ製の枠体として構成されているため、その中空部分に断熱部材を内在させていても、断熱部材を取り囲んでいる熱伝導率の大きい枠体部分を通して熱が移動してしまうので断熱部材による十分な断熱効果が得られず、化粧枠本体の温度が低下して表面に結露を生じてしまう可能性があった。
また、サッシ枠の額縁部分の表面からネジ頭が突出している場合には、化粧枠本体の固着板部分をサッシ枠の額縁部分の表面に当接させて接着することが困難となる問題もあった。
そこで、本発明は、前述したような、従来技術の有していた問題点を解消し、既設のサッシュ枠に容易に適用することができ、低コストで結露の発生を効果的に防止することのできる既設サッシュ枠の結露防止構造、及び、既設サッシュ枠用結露防止具を提供することを目的とする。
前記目的のため、本発明に係る第1の既設サッシュ枠の結露防止構造は、サッシュ枠の取付縁部の裏面を家屋の壁面開口部に設けられた木枠の表面に当接させた状態で前記木枠に固定されている既設サッシュ枠に適用されるものであって、前記取付縁部の長手方向の略全長にわたり、柔軟な材料からなる細長い帯状の断熱部材の裏面側が当該取付縁部の表面に接着固定されているとともに、前記断熱部材の全体、前記取付縁部の表面全体、ならびに、少なくとも前記取付縁部に隣接する前記木枠表面の所定幅の範囲が、前記断熱部材の表面側に接着固定された硬質な樹脂材料からなる保護カバーで覆われ、且つ、前記保護カバーの周縁部分とこれに対向する前記木枠ならびに前記取付縁部との間がコーキング剤により密封されて、当該保護カバー内部への湿気の侵入が阻止されるようにしたものである。
また、本発明に係る第2の既設サッシュ枠の結露防止構造は、垂直片とその下端部から室内側に水平に延びる取付縁部からなる横断面略L字状部分を有するサッシュ枠の前記取付縁部の下面を家屋の壁面開口部に設けられた木製の下枠上面に当接させた状態で前記下枠に固定されている既設サッシュ枠に適用されるものであって、前記横断面略L字状部分の長手方向の略全長にわたり、柔軟な材料からなり、横断面略L字状の断熱部材の垂直部分と水平部分がそれぞれ室内側に面する前記垂直片の表面と取付縁部の上面とに接着固定されているとともに、前記断熱部材全体、前記取付縁部の上面全体、前記垂直片の表面全体、ならびに、少なくとも前記取付縁部に隣接する前記下枠上面の所定幅の範囲が、前記断熱部材に接着固定された硬質な樹脂材料からなる保護カバーで覆われ、且つ、前記保護カバーの周縁部分とこれに対向する前記下枠ならびに前記垂直片の上端縁との間がコーキング剤により密封されて、当該保護カバー内部への湿気の侵入が阻止されるようにしたものである。
また、本発明に係る第1の既設サッシュ用結露防止具は、柔軟な材料からなり、細長い帯状に形成されてその裏面側に剥離紙で被覆保護された接着剤層が設けられている断熱部材と、硬質な樹脂材料からなり、前記断熱部材の表面側が接着固定される断熱部材接着面を有し、前記断熱部材の裏面を除く残りの略全体部分を覆う細長い保護カバーとを備えたものである。
また、本発明に係る第2の既設サッシュ結露防止具は、柔軟な材料からなり、垂直部分と、前記垂直部分の表面側の下端部に連続する水平部分とによって横断面略L字状に形成され、前記垂直部分の裏面と水平部分の下面にそれぞれ剥離紙で被覆保護された接着剤層が設けられている細長い断熱部材と、硬質な樹脂材料からなり、前記断熱部材の垂直部分の表面が接着固定される垂直な断熱部材接着面と前記断熱部材の水平部分の上面が接着固定される水平な断熱部材接着面を有し、前記断熱部材の垂直部分の裏面と水平部分の下面を除く残りの略全体部分を覆う細長い保護カバーとを備えたものである。
請求項1記載の発明によれば、冬期等において外気温が低下して家屋の壁面開口部に設けられた木枠に取り付けられているサッシュ枠が冷却された場合に、木枠表面に隣接しているサッシュ枠の取付縁部の上面を柔軟な断熱部材を介して硬質の樹脂からなる保護カバーで覆い、しかも、前記保護カバーの周縁部と、これに対向する前記木枠及び取付縁部の間がコーキング剤により密封されているため、保護カバー内部への湿気の侵入が阻止され、木枠と隣接している低温の取付縁部表面への結露を防止することができる。
また、サッシュ枠の取付縁部と保護カバーとの間には断熱部材が介在しているとともに、保護カバーは硬質の樹脂で形成されており、それ自体熱伝導率が小さいため、保護カバーからサッシュ枠の取付縁部への伝熱が抑制されるので、保護カバー表面への結露も防止することができる。
また、既設のサッシュ枠を取り外す作業を必要とせずに、結露防止構造を低コストで容易に付設することが可能となる。
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えてさらに、サッシュ枠の取付縁部と横断面L字状をなして連続している垂直片の室内に露出する表面も断熱部材を介して保護カバーで覆っているため、室内の湿気が垂直片表面に触れて結露を生じ、これが垂直片を伝わって下枠上面を濡らす現象についても確実に防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、既設のサッシュ枠の取付縁部に短時間で容易に取り付けることができ、請求項1記載の発明に係る結露防止構造を、低コストで簡単に実現することができる。
また、既設のサッシュ枠の取付縁部表面から、サッシュ枠を木枠に取り付けている木ネジの頭部が多少突出している場合においても、断熱部材に柔軟な材料を用いているため、木ネジの頭部は断熱部材の中に沈み込むので、断熱部材をサッシュ枠の取付縁部表面に支障なく確実に固定することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、特に、取付縁部が垂直片の下端に連続して横断面L字状に形成されている出窓等のサッシュ枠に容易に取り付けることができ、請求項2記載の発明に係る結露防止構造を低コストで簡単に実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の既設サッシュ枠の結露防止構造の1実施形態を示す断面図であって、同図に示すように、金属製のサッシュ枠1は、家屋の部屋の開口部に設けられている木製の下枠2の前端面と、その下方に配置されている木製の受枠3の前端面とのそれぞれに、垂直部1A、1Bを当接させた状態で、下枠2と受枠3のそれぞれに木ネジ等により固定されている。
サッシュ枠1の垂直部1Aの上端には、室内側に水平に延びる取付縁部1Cが連設されている。本実施形態においては、前記取付縁部1Cに当接する下枠2の上面2Aの前端部分には、取付縁部1Cの板厚に略等しい深さDで、取付縁部1Cの突出幅Wだけ、前記上面2Aの他の部分より一段低い段部Sが形成されており、この段部Sにサッシュ枠1の取付縁部1Cが陥入して当該取付縁部1Cの上面が、下枠2の上面2Aと略同一レベルとなるように構成されている。
本発明による結露防止対策がまだ施されていないときには、下枠2の上面2Aと隣接するサッシュ枠1の取付縁部1Cの上面部分は室内に露出しており、この状態では、冬期のように室外の温度が下がると、金属製で熱伝導率が大きいサッシュ枠1は、外気温に影響されて取付縁部1Cも含めて全体に温度が低下する。
そうすると、室内の湿気を含んだ暖かい空気は、取付縁部1Cの上面と接触すると熱を奪われて結露し、取付縁部1C側から下枠2の上面2A側へ結露した水分が流れ出してこれが下枠2に腐食やカビを生じるさせる原因となる。
そこで、本実施形態における既設サッシュ枠の結露防止構造では、図1に示しているように、サッシュ枠1の取付縁部1Cの上面を、その長手方向の全長に略等しい長さを有する細長い既設サッシュ枠用結露防止具(以下、単に結露防止具という。)4によって覆い、その近傍の下枠2の上面2Aの結露を防止するようにした。
前記結露防止具4は、図2に示すように、発泡ポリスチロールや発泡ウレタン等の柔軟で高い断熱性を有する発泡樹脂材料で形成された細長い帯状の断熱部材5と、この断熱部材5を覆っているフェノール樹脂や硬質塩化ビニル樹脂等の硬質で高強度の樹脂材料で形成された保護カバー6から構成されている。
保護カバー6は、扁平で細長い棒状で、その略全長にわたって、平坦な取付面6Aが形成されているとともに、断熱部材5の厚みと略等しい深さでその幅よりやや広幅の横断面扁平矩形状の凹部6Bが前記取付面6Aに開口するように形成されている。
断熱部材5は、その厚み方向の表面5A側が保護カバー6に形成されている凹部6B内の断熱部材接着面6Cに接着剤層7によって接着固定されており、裏面5B側は、保護カバー6の取付面6A側に面して当該取付面6Aと略同一レベルとなっている。また、前記裏面5Bには、剥離紙8で被覆保護された接着剤層9が設けられている。
なお、保護カバー6の断熱部材接着面6C対する断熱部材5の接着は、接着剤層7の代わりに両面接着テープを用いることができ、同様に、断熱部材5に設ける接着剤層9と剥離紙8についても両面接着テープを用いることができる。
前述したように構成されている結露防止具4は、図1に示すサッシュ枠1の結露防止を行おうとする取付縁部1Cの長さに合わせて作業現場で必要長さに切断するか、或いは、予め前記取付縁部1Cの長さに適合した規格寸法に製作されたものを用意して、作業現場で剥離紙8を剥がして露出させた接着剤層9を取付縁部1Cの上面に合わせて接着する。
この際、保護カバー6は、図1に示すように、取付縁部1Cの上面と下枠2の上面2Aの一部とに跨るようにする。なお、同図に示すサッシュ枠1においては、取付縁部1Cの端縁に、その長手方向に連続する突縁1Dが形成されたものが用いられている。
これに対し、本実施形態においては、図2に示すように、保護カバー6に形成されている凹部6Bの幅を断熱部材5の幅より広くして隙間aを形成し、この間隙a内に突縁1Dが入り込むようにして、結露防止具4の装着時に、前記突縁1Dが断熱部材5と干渉しないようにしてある。なお、前記間隙aは取付縁部1Cに突縁1Dが形成されていない場合には設ける必要はない。
また、図示していないが、取付縁部1Cは、その長手方向に所定の間隔で木ネジを用いて下枠2に固定されている。これらの木ネジは通常皿ネジが使用されていて取付縁部1Cの上方へ木ネジの頭部は突出しないようにしてあるが、木ネジの取付状態によってはその頭部が取付縁部1Cの上面より突出している場合がある。
しかしながら、断熱部材5は、柔軟な発泡樹脂材料から形成されているため、突出している木ネジの頭部に断熱部材5を押し当てた時に、前記頭部は断熱部材5の中に沈み込むので結露防止具4の取付に支障をきたすことはない。なお、断熱部材5の素材としては発泡樹脂材料の他、厚手の布素材や不織布等、柔軟で断熱性に富むものを用いることができる。
こうして、結露防止具4を装着した後、図1に示すように保護カバー6の周縁部とこれに対向する下枠2ならびに取付縁部1Cとの隙間をコーキング剤Kで密封する。このようなコーキング作業を行うことにより、断熱部材5が収容されている保護カバー6の内部への湿気の侵入を防ぐことができる。
次に、図3は、本発明の既設サッシュ枠の結露防止構造の別の実施形態を示す断面図であって、この実施形態では、下枠2の上面2Aには、前述した図1に示すような段部Sは形成されておらず、そのため、サッシュ枠1の取付縁部1C上面のレベルは、下枠2の上面2Aよりも取付縁部1Cの板厚分だけ高くなっている。なお、前記段部Sの有無を除き、図1と図3で共通の番号で示している部材は同一構成となっている。
図3に示す結露防止構造においては、前述した形状の結露防止具4の取り付け時に下枠2の上面2Aと結露防止具4の取付面6Aとの間に取付縁部1Cの板厚分の隙間が生じるが、このような大きな隙間についても、隙間内にコーキング剤Kを充填することで密封する。
なお、前述した図1及び図3の実施形態における既設サッシュ枠の結露防止構造においては、図2に示す結露防止具4をサッシュ枠1の取付縁部1Cと木製の下枠2の間に装着しているが、前記結露防止具4は、これに限らず、家屋の壁面開口部に設けられた四方枠を構成する垂直な木枠部分等についても同様に装着して結露を防止することができる。
なお、前述した実施形態においては、結露防止具4の保護カバー6は、扁平な細長い棒状に形成されているが、保護カバーの形状は、取付面のみ平坦に形成してあればよく、その横断面形状は取付面を除き、半円形や台形等所望の形状とすることができる。
次に、図4は、本発明の既設サッシュ枠の結露防止構造のさらに別の実施形態を示すものあって、同図に示す結露防止構造は既設の出窓用のサッシュ枠と下枠との間に設けられるものである。
サッシュ枠11は、その取付縁部11Aがその長手方向に所定の間隔で、水平な木製の下枠12の上面12Aに木ネジ13によって固定されている。本実施形態においては、サッシュ枠11は、窓ガラスGを保持するためのガラス保持溝11Bを有していて、前記窓ガラスGはガラス保持溝11Bに嵌装されて、その両側をパテPにより固定された嵌め殺し構造になっている。
また、サッシュ枠11には、ガラス保持溝11Bの室内側に隣接して、窓ガラスGに結露して流下した水滴を受けるための露受溝11Cが形成されている。前記露受溝11Cの底面には、その長手方向に所定の間隔で溜まった水を排除するための水抜孔11Dが形成されている。なお、水抜孔11Dから下方へ落下した水は、図示しない流路を通って屋外へ排出されるようになっている。
前記露受溝11の室内側の側壁部と、この側壁部に連続して下方へ延びる部分とによって垂直片11Eが形成されている。前記垂直片11Eの下端部からは、前記取付縁部11Aが室内側に向けて水平に延びており、取付縁部11Aと垂直片11Eとによって、横断面L字状の部分を形成している。
前記横断面L字状の部分には、結露防止具14が装着されている。図5に示すように、この結露防止具14は、前述した図2に示す結露防止具4と同様に、柔軟で高い断熱性を有する発泡樹脂材料によって形成されている細長い断熱部材15と、この断熱部材15の上を覆っている硬質で強度の大きい樹脂材料によって形成されている細長い保護カバー16から構成されている。なお、断熱部材15の素材としては、発泡樹脂材料の他、柔軟で断熱性に富む布素材や不織布等を用いても良い。
前記保護カバー16は、垂直部分16Aと、その下端部に連続する水平部分16Bとによって横断面L字状に形成されていて、垂直部分16Aの裏面側上端部には、リブ16Cが保護カバー16の長手方向に連続して設けられている。また、水平部分16Bの下面側先端部には、前記縁部16Cと同様なリブ16Dが保護カバー16の長手方向に連続して設けられている。
垂直部分16Aの裏側のリブ16Cの下方には、垂直な断熱部材接着面16Eが形成されており、また、水平部分16Bの裏側にはリブ16Dに隣接して水平な断熱部材接着面16Fが形成されている。
一方、前記断熱部材15は、垂直部分15Aとその表面側の下端部に連続する水平部分15Bとによって横断面L字状に形成されており、前記垂直部分15Aの表面と水平部分15Bの上面は、それぞれ接着剤層17A、17Bを介して、保護カバー16の断熱部材接着面16Eと水平部分16Bの断熱部材接着面16Fに接着されている。また、垂直部分15Aの裏面と、水平部分15Bの下面には、剥離紙18A、18Bで被覆保護された接着剤層19A、19Bが設けられている。
本実施形態においては、断熱部材15の垂直部分15Aの上端面は、保護カバー16に形成されているリブ16Cの下面に当接されていて、リブ16Cは断熱部材15の裏面から、図4に示すサッシュ枠11の垂直片11Eの板厚に略等しい長さ突出している。
また、図5に示すように、断熱部材15の水平部分15Aの先端面とこれに対向する保護カバー16のリブ16Dの対向面との間には、結露防止具14を図4に示すサッシュ枠11に取り付ける際に、その取付縁部14Aの先端部に形成されている突縁11Fとの干渉を避けるための隙間bが設けられている。また、リブ16Dの下面は、断熱部材15の水平部分15Bの下面と略同一レベルの平坦面に形成されている。
前述したように構成されている結露防止具14をサッシュ枠14に取り付ける場合には、取付縁部11Aと垂直片11Eから横断面L字状に形成されている部分の長さに合わせて作業現場で必要長さに切断するか、或いは、予め前記部分の長さに適合した規格寸法に製作されたものを用意し、作業現場で剥離紙18A、18Bを剥がして露出させた接着剤層19A、19Bをそれぞれ垂直片11Eの表面と取付縁部11Aの上面に押し当てて、断熱部材15をサッシュ枠11に接着固定する。
この際、取付縁部11Aの先端に形成されている突縁11Fは、保護カバー16のリブ16Dと断熱部材15との間の隙間b内に収容する。なお、図4に示すように、取付縁部11Aを下枠12に取り付けている木ネジ13の頭部が取付縁部11Aの上面から少々突出して装着されていても、柔軟性を有する断熱部材15を木ネジ11の頭部が凹ませてその中に沈み込むため、結露防止具14の取付に支障をきたすことはない。
保護カバー16は、断熱部材15の垂直部分15Aの裏面と水平部分15Bの下面、ならびに、長手方向の両端面を露出した状態で保護カバー16を覆っているため、結露防止具14をサッシュ枠11に装着した後、保護カバー16の周縁部分と、これに対向する下枠12ならびにサッシュ枠11の垂直片11Eの上端縁のそれぞれの隙間にコーキングを施すことにより保護カバー16の内側を密封して、断熱部材15が収容されている保護カバー16の内部への湿気の侵入を防ぐことができる。
前記コーキングの作業は、より具体的には、保護カバー16のリブ16Cの下面と、これに対向するサッシュ枠11の垂直片11Eの上端面に形成されている隙間にコーキング剤Kを充填して密封するとともに、リブ16Dの外側面と下枠12の上面12Aとで形成される隅部にコーキング剤Kを塗布して、前記上面12Aとリブ16Dの下面との隙間を密封する。なお、保護カバー16の長手方向の両端面もコーキング剤Kを用いてコーキングしておくことが望ましい。
なお、前述した実施形態においては、結露防止具14は、横断面形状がL字状に形成されているが、断熱部材15の垂直部分15Aの裏面と水平部分15Bの下面を除く残りの略全体部分を覆って、内側に断熱部材15を収容できる形状であれば良い。
本発明の既設サッシュ枠の結露防止構造、及び、既設サッシュ枠用結露防止具は、結露防止対策が施されていないサッシュ枠が既に取り付けられているマンションや戸建住宅等に、後から結露防止対策を施す場合に利用できるだけでなく、家屋の新築時にサッシュ枠に結露防止対策を施す場合にも利用することができる。
本発明の既設サッシュ枠の結露防止構造の1実施形態を示す断面図である。 本発明の既設サッシュ枠用結露防止具の1実施形態を示す横断面図である。 本発明の既設サッシュ枠の結露防止構造の別の実施形態を示す断面図である。 本発明の既設サッシュ枠の結露防止構造のさらに別の実施形態を示す断面図である。 本発明の既設サッシュ枠用結露防止具の別の実施形態を示す横断面図である。 従来のサッシュ枠の結露防止構造の1例を示す断面図である。
符号の説明
1 サッシュ枠
1A、1B 垂直部
1C 取付縁部
1D 突縁
2 下枠
2A 上面
3 受枠
4 結露防止具
5 断熱部材
6 保護カバー
6A 取付面
6B 凹部
6C 断熱部材接着面
7 接着剤層
8 剥離紙
9 接着剤層
11 サッシュ枠
11A 取付縁部
11B ガラス保持溝
11C 露受溝
11D 水抜孔
11E 垂直片
11F 突縁
12 下枠12
13 木ネジ
14 結露防止具
15 断熱部材
15A 垂直部分
15B 水平部分
16 保護カバー
16A 垂直部分
16B 水平部分
16C、16D リブ
16E、16F 断熱部材接着面
17A、17B 接着剤層
18A、18B 剥離紙
19A、19B 接着剤層

Claims (4)

  1. サッシュ枠の取付縁部の裏面を家屋の壁面開口部に設けられた木枠の表面に当接させた状態で前記木枠に固定されている既設サッシュ枠の結露防止構造であって、
    前記取付縁部の長手方向の略全長にわたり、柔軟な材料からなる細長い帯状の断熱部材の裏面側が当該取付縁部の表面に接着固定されているとともに、前記断熱部材の全体、前記取付縁部の表面全体、ならびに、少なくとも前記取付縁部に隣接する前記木枠表面の所定幅の範囲が、前記断熱部材の表面側に接着固定された硬質な樹脂材料からなる保護カバーで覆われ、且つ、前記保護カバーの周縁部分とこれに対向する前記木枠ならびに前記取付縁部との間がコーキング剤により密封されて、当該保護カバー内部への湿気の侵入が阻止されていることを特徴とする既設サッシュ枠の結露防止構造。
  2. 垂直片とその下端部から室内側に水平に延びる取付縁部からなる横断面略L字状部分を有するサッシュ枠の前記取付縁部の下面を家屋の壁面開口部に設けられた木製の下枠上面に当接させた状態で前記下枠に固定されている既設サッシュ枠の結露防止構造であって、
    前記横断面略L字状部分の長手方向の略全長にわたり、柔軟な材料からなり、横断面略L字状の断熱部材の垂直部分と水平部分がそれぞれ室内側に面する前記垂直片の表面と取付縁部の上面とに接着固定されているとともに、前記断熱部材全体、前記取付縁部の上面全体、前記垂直片の表面全体、ならびに、少なくとも前記取付縁部に隣接する前記下枠上面の所定幅の範囲が、前記断熱部材に接着固定された硬質な樹脂材料からなる保護カバーで覆われ、且つ、前記保護カバーの周縁部分とこれに対向する前記下枠ならびに前記垂直片の上端縁との間がコーキング剤により密封されて、当該保護カバー内部への湿気の侵入が阻止されていることを特徴とする既設サッシュ枠の結露防止構造。
  3. 柔軟な材料からなり、細長い帯状に形成されてその裏面側に剥離紙で被覆保護された接着剤層が設けられている断熱部材と、
    硬質な樹脂材料からなり、前記断熱部材の表面側が接着固定される断熱部材接着面を有し、前記断熱部材の裏面を除く残りの略全体部分を覆う細長い保護カバーとを備えたことを特徴とする既設サッシュ枠用結露防止具。
  4. 柔軟な材料からなり、垂直部分と、前記垂直部分の表面側の下端部に連続する水平部分とによって横断面略L字状に形成され、前記垂直部分の裏面と水平部分の下面にそれぞれ剥離紙で被覆保護された接着剤層が設けられている細長い断熱部材と、
    硬質な樹脂材料からなり、前記断熱部材の垂直部分の表面が接着固定される垂直な断熱部材接着面と前記断熱部材の水平部分の上面が接着固定される水平な断熱部材接着面を有し、前記断熱部材の垂直部分の裏面と水平部分の下面を除く残りの略全体部分を覆う細長い保護カバーとを備えたことを特徴とする既設サッシュ枠用結露防止具。
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