JP2008094593A - コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】テンションローラの取り外しが容易で、ベアリング部の回転を確実に規制することができるようにする。
【解決手段】側板31、41には、テンションローラの両端のベアリング部34b、47bを上方から受け入れて、搬送ベルトの搬送方向への移動を規制した状態に保持するベアリング受け80が備えられており、ベルト受け40の下面側の両端部には、ベアリング受け80に保持されたテンションローラのベアリング部34b、47bの外周上部に係合する凹部40aが設けられており、ベルト受け40は、凹部40aとベアリング受け80との間にテンションローラのベアリング部34b、47bを挟んだ状態で、側板31、41に支持されている。
【選択図】図11

Description

本発明は、2つのローラ間に掛け渡された無端状の搬送ベルトを周回駆動するコンベアにおいて、清掃のための分解および組立作業が容易で、搬送ベルトを円滑に駆動できるようにするための技術に関する。
物品を搬送するコンベアの一般的な構造は、図12に示すように、平行に配置された駆動ローラ1と従動ローラ2の間に無端状の搬送ベルト3を掛け渡し、駆動ローラ1を図示しないモータにより回転駆動することで、搬送ベルト3を周回駆動させる。そして、搬送ベルト3の内側にはその搬送ベルトの上部側を下方から支持するベルト受け6を配置し、搬送ベルト3の自重および搬入物品の荷重によるベルトの垂れ下がりを防いでいる。
また、搬送ベルト3の下方には、テンションローラ7が配置されている。このテンションローラ7は、搬送ベルト3の下部をベルト受け6の下面側へ押しつけ、搬送ベルト3に適度な張力を付与するとともに、ベルト振動を抑え、さらに搬送部中央の厚さを小さくする。
このようなコンベアの構成部品は、基台8上に平行に立設された側板9、9に支持されている。
上記した基本的な構造を有するコンベアのうち、特に食品などを搬送するコンベアでは、衛生上の問題から、洗浄、清掃作業を頻繁に行う必要がある。
この洗浄や清掃を容易に且つ確実に行えるように、駆動ローラ1、従動ローラ2、搬送ベルト3、ベルト受け6、テンションローラ7等のように物品に直接的、間接的に触れる部品の取り外しができるようになっている。
例えば、側板9、9のうち、従動ローラ2の両端を支持する部分を可動式にし、清掃などの際に従動ローラ2を駆動ローラ1に近づく方向に移動して、搬送ベルト3を緩めることができるようになっており、搬送ベルト3を緩めることで、各ローラ1、2、ベルト受け板6の取り外しが可能となり、ベルト受け6を外すことで、テンションローラ7の取り外しも可能となる。
なお、側板9、9のうち、従動ローラ2の両端を支持する部分を可動式にし、清掃などの際に従動ローラ2を駆動ローラ1に近づく方向に移動して、搬送ベルト3を緩めることができるようになっているコンベアは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平11−334833号公報
上記のように、テンションローラ7の取り外しができるものとして、例えば図13に示すように、側板9の内側に設けたローラ支持部材10に形成された受入部10aに、テンションローラ7の両端のベアリング部7aを上方から受け入れて係合させ、ベアリング部7aの外周部の回転を規制した状態で保持するものがあった。
しかしながら、上記のように、ローラ支持部材10のみで、テンションローラ7の両端のベアリング部7aを保持する構造では、テンションローラ7の取り外しを容易にするために、ベアリング部7aとローラ支持部材10の受入部10aとの係合を弱くすると、ベアリング部7aの外周部自身が回転してしまい、ベルトの搬送速度にムラを与え、円滑な搬送が行えない。逆に係合を強くすると、テンションローラ7の取り外しが容易でなくなる。
本発明は、この問題を解決し、テンションローラの取り外しが容易で、ベアリング部の回転を確実に規制することができるコンベアを提供すること目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1のコンベアは、
基台(21)と、
前記基台上に互いに対向するように配置された側板(31、31、41、41)と、
前記側板間に両端が回転自在に支持された第1ローラ(35)と、
前記第1ローラから離間した位置で該第1ローラと平行な状態で前記側板間に両端が回転自在に支持された第2ローラ(50)と、
前記第1ローラと前記第2ローラの間に掛け渡されて周回移動する無端状の搬送ベルト(60)と、
前記第1ローラと前記第2ローラの間で且つ前記搬送ベルトの内周面側に配置され、上面側で前記搬送ベルトを支持するベルト受け(40)と、
両端にベアリング部を有し、該ベアリング部が前記側板に支持されるとともに、前記ベルト受けの下面を周回移動する前記搬送ベルトの外周面を前記ベルト受けの下面側に押し上げて、前記搬送ベルトに張力を与えるテンションローラ(34、47)とを有するコンベアにおいて、
前記側板には、前記テンションローラの両端のベアリング部を上方から受け入れて、前記搬送ベルトの搬送方向への移動を規制した状態に保持するベアリング受け(80)が備えられており、
前記ベルト受けの下面側の両端部には、前記ベアリング受けに保持された前記テンションローラのベアリング部の外周上部に係合する凹部(40a)が設けられており、該凹部と前記ベアリング受けとの間に前記テンションローラのベアリング部を挟んだ状態で、前記側板に支持されていることを特徴としている。
このように本発明のコンベアでは、テンションローラの両端のベアリング部を、側板に設けられたベアリング受けとベルト受けの下面側の凹部とで挟んだ状態で支持しているので、テンションローラの取り外しが容易で、ベアリング部の回転を確実に規制することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図9は、本発明のコンベアを用いた金属検出機20の構造を示している。
この金属検出機20の基台21の下面側四隅には、高さ調整用の脚22と、移動用のキャスタ23が設けられており、基台21の上面中央には、枠状の検出ヘッド25が支持されている。
検出ヘッド25は、その前面側に設けられた指示器26により駆動され、枠の内側に磁界を発生し、枠内を通過する物品による磁界の変化を検出して指示器26に出力するように構成されている。指示器26は、検出に必要な各種パラメータの設定操作と検出結果等の表示が可能になっている。
コンベア30は、検出ヘッド25の枠内に物品を通過させるためのものであり、基台21が基部の一部を構成している。
基台21の一端側上面には、平行に対向する一対の側板31、31が立設されており、側板31、31の先端側上部には、駆動ローラ35の両端35aが回転自在に支持されている。また、側板31、31は、その上縁でベルト受け40の一端側の両縁部を支持している。
図8に示しているように、側板31は外形が略平行四辺形で、先端側の溝31aに駆動ローラ35の両端35aを受け入れて支持している。側板31の上部にはベルト受け40を支持するためのフランジ31bが内側に延び、下部には側板31を基台21に固定するためのフランジ31cが外側に延びている。
図4、図7に示しているように、側板31、31の間でベルト受け40の下面側よりやや低い位置には、後述する搬送ベルト60をベルト受け40の下面側へ寄せた状態で周回させるテンションローラ34が取付けられている。なお、側板31、31は連結部材32、33により連結されている。
テンションローラ34は、図8に示しているように、ローラ本体34aの両端をベアリング部34bで支持する構造を有しており、そのベアリング部34bが、側板31の内壁に固定されたベアリング受け80に上方から受け入れられて支持されている。
ベアリング受け80は、ベアリング部34bの外周下部に係合する円弧状の受け部80aを有している。
また、図8では省略しているが、一方の側板31の内側には駆動モータ37が取付けられ、その駆動モータ37と駆動ローラ35の間に駆動ベルト38が掛け渡され、駆動モータ37の回転力が駆動ベルト38を介して駆動ローラ35に伝達される構造となっている。
ベルト受け40は、駆動ローラ35と後述する従動ローラ50との間で且つ搬送ベルト60の内周面側に配置され、上方を通過する搬送ベルト60の垂れ下がりを規制するためのものであり、金属検出に悪影響を与えないように合成樹脂製の長方形板に形成され、前記検出ヘッド25の枠の内側下部を通過し、基台21の他端側上方まで延びている。このベルト受け40は、一枚構造だけでなく、複数枚に分割されたものを連続するように並べて支持する構造であってもよい。なお、図中の符号70は、検出ヘッド25の近傍位置で磁界に影響を与えないようにベルト受け40を下方から支持する合成樹脂製の支持板である。
ベルト受け40は、その側縁を側板31、31および後述の側板41、41の上部に接した状態で、図示しない固定具により固定されている。この固定具はレバー操作でその固定状態を容易に解除できる構造のものである。
基台21の他端側には、平行に対向する一対の側板41、41が立設されている。この側板41、41は、一端側の側板31、31とほぼ対称に形成され、その上縁でベルト受け40の他端側の両縁を支持している。
側板41、41の間でベルト受け40の下面側よりやや低い位置には、搬送ベルト60をベルト受け40の下面側へ寄せた状態で周回させるテンションローラ47が取付けられている。なお、側板41、41は連結部材48、49により連結されている。
図9に示しているように、側板41は外形が略平行四辺形で、先端側上部に矩形の切欠41aが形成され、その切欠41aの横の内側にピン42が突設され、切欠41aの下方でピン42から所定距離の位置にロックピン43が取付けられている。ロックピン43は、常時はその先端を側板41の内面側へ突出させるように付勢されており、側板41の外側からの引っ張り操作で側板41の内面側から引っ込ませることができる。側板41の上部にはベルト受け40を支持するためのフランジ41bが内側に延び、下部には側板41を基台21に固定するためのフランジ41cが外側に延びている。
テンションローラ47は、テンションローラ34と同様にローラ本体47aの両端をベアリング部47bで支持する構造を有しており、そのベアリング部47bが、側板41の内壁に固定されたベアリング受け80の受け部80aに上方から受け入れられて支持されている。
図8、図9に示しているように、テンションローラ34、47のベアリング部34b、47bの外周上部は、前記ベルト受け40の下面両端に形成された凹部40aに係合している。しかも、ベルト受け40は前記下固定具により下方(側板31、41側)に付勢された状態で固定される。
したがって、テンションローラ34、47のベアリング部34b、47bは、ベアリング受け80とベルト受け40のとで上下方向に挟まれ、ベルト搬送方向への移動が規制された状態で且つベアリング部外周部の回転が規制された状態となり、ローラ本体34a、47aが円滑に回転することになり、ベルトの搬送ムラを生じさせない。
一方、側板41、41の内側には、従動ローラ50の両端(ベアリング部)を支持するためのローラ支持板51、51が回動自在に取付けられている。ローラ支持板51、51は、図8に示しているように、外形が略半円状で、その半円の中心位置から径方向に延び、側板41のピン42を受け入れるU字状の溝52が形成され、この溝52と反対方向には従動ローラ50の両端部(ベアリング部)50aを受け入れるローラ支持溝53が延びている。ローラ支持溝53の端部には、張力調整用のネジ54を取付けるためのネジ支持板55が立設されている。また、ローラ支持板51のローラ支持溝53側の上縁には、回動操作用の把手56が形成されている。
ローラ支持板51の溝52の奥端から前記所定距離の位置で且つ溝52に対して第1角度(例えば20°)をなす位置(図9ではローラ支持溝53の下方位置)に第1ロック穴57が形成され、第1ロック穴57から所定角度(例えば115°)回転した第2角度の位置(図9では右端の位置)に第2ロック穴58が設けられている。2つのローラ支持板51は連結部材59を介して一体化されている。
ローラ支持板51は、図10の(a)のように、溝52の奥端にピン42を受け入れた状態で、把手56を下げるように回動操作し、第1ロック穴57にロックピン43を係合させて回動が規制された状態にすることで、ローラ支持溝53がほぼ水平となる状態、即ち、従動ローラ50を駆動ローラ35から最も遠い位置に固定することができ、この状態でネジ54の位置を調整して、両ローラ間に掛け渡された搬送ベルト60(図10では図示せず)に物品搬送に適した張力を付与することができる。
また、図10の(b)のように、第1ロック穴57に対するロックピン43の係合を解除し、把手56を引き上げるように回動操作し、第2ロック穴58にロックピン43を係合させて回動が規制された状態にすることで、従動ローラ50が駆動ローラ35に近づいた状態で固定することができ、両ローラ間に掛け渡された搬送ベルト60を弛ませることができ、搬送ベルト60の取り外し作業などを行うことができる。
また、図示しないが、図10の(b)の状態で、ロックピン43のロックを解除してローラ支持板51を引き上げることで、溝52とピン42との係合が解除され、ローラ支持板51を側板41から取り外すことができ、分解清掃作業等が容易に行える。
さらに、従動ローラ50は、その両端部50aがローラ支持板51のローラ支持溝53に受け入れられ、ネジ54に当接した位置で支持されているので、搬送ベルト60が弛んだ状態であれば、ローラ支持板51から容易に引き抜くことができ、分解清掃作業等が容易に行える。
実際に清掃などのために、搬送ベルト60を取り外す際には、上記操作で搬送ベルト60を緩め、図11の(a)の状態から、固定具の操作によりベルト受け40の固定を解除して、図11の(b)のように、ベルト受け40を外す。このとき、駆動ローラ50を搬送ベルト60の内側から抜き去り、駆動ローラ35を外すという操作を行う。
このベルト受け40が外された状態では、テンションローラ34、47の両端のベアリング部34b、47bに対する挟持状態も解除されているので、図11の(c)のように、各テンションローラ34、47を上方に引き上げることで取り外すことができる。
また、外したベルト受け40を取り付ける際には、予めテンションローラ34、47をベアリング受け80に支持させ、その上から凹部40aを係合させ、前記固定具を用いて側板31、41に固定するが、ベアリング受け80に支持されたテンションローラ34、47のベアリング部34b、47bに凹部40aが係合することで、ベルト受け40に対する位置決めがなされるので、例えば固定具がベルト受け40を側板31、41に押しつけるだけでの簡易構造のものであっても使用できる。
なお、ベアリング受け80の受け部80aおよびベルト受け40の凹部40aの形状は上記の円弧状だけでなく、テンションローラ34、47のベルト搬送方向への移動およびベルト受け40自体のベルト搬送方向への移動を規制できる形状であれば、V字状、U字状、台形状、矩形状等であってもよい。
また、前記実施形態では、ローラ本体の径よりベアリング部の径の方が大きいテンションローラ34、47を支持するために、そのベアリング部34b、47bを側板31、41の上端より上方に突出させ、その突出部分をベルト受け40の凹部40aに受け入れる構造にしていたが、ローラ本体よりベアリング部の方が小径の場合には、ベルト受け40の下面側の凹部40aが下方へ突出する形状にすればよい。
また、上記実施形態は、金属検出機20の搬送部として用いられるコンベア30であったが、2つのローラの間にベルト受けが配置され、その下面側にテンションローラが配置された構造のコンベアであれば本発明を同様に適用できる。
本発明の実施形態の斜視図 実施形態の正面図 実施形態の平面図 実施形態の底面図 実施形態の左側面図 実施形態の右側面図 図5のA−A線断面図 実施形態の要部の拡大斜視図 実施形態の要部の拡大斜視図 実施形態の要部の動作説明図 実施形態の要部の分解作業を説明するための図 従来のコンベアの概略図 従来のコンベアのテンションローラの支持構造図
符号の説明
20……金属検出機、21……基台、22……脚、25……検出ヘッド、30……コンベア、31……側板、34……テンションローラ、34b……ベアリング部、35……駆動ローラ、40……ベルト受け、40a……凹部、41……側板、47……テンションローラ、47b……ベアリング部、50……従動ローラ、51……ローラ支持板、80……ベアリング受け、80a……受け部

Claims (1)

  1. 基台(21)と、
    前記基台上に互いに対向するように配置された側板(31、31、41、41)と、
    前記側板間に両端が回転自在に支持された第1ローラ(35)と、
    前記第1ローラから離間した位置で該第1ローラと平行な状態で前記側板間に両端が回転自在に支持された第2ローラ(50)と、
    前記第1ローラと前記第2ローラの間に掛け渡されて周回移動する無端状の搬送ベルト(60)と、
    前記第1ローラと前記第2ローラの間で且つ前記搬送ベルトの内周面側に配置され、上面側で前記搬送ベルトを支持するベルト受け(40)と、
    両端にベアリング部を有し、該ベアリング部が前記側板に支持されるとともに、前記ベルト受けの下面を周回移動する前記搬送ベルトの外周面を前記ベルト受けの下面側に押し上げて、前記搬送ベルトに張力を与えるテンションローラ(34、47)とを有するコンベアにおいて、
    前記側板には、前記テンションローラの両端のベアリング部を上方から受け入れて、前記搬送ベルトの搬送方向への移動を規制した状態に保持するベアリング受け(80)が備えられており、
    前記ベルト受けの下面側の両端部には、前記ベアリング受けに保持された前記テンションローラのベアリング部の外周上部に係合する凹部(40a)が設けられており、該凹部と前記ベアリング受けとの間に前記テンションローラのベアリング部を挟んだ状態で、前記側板に支持されていることを特徴とするコンベア。
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