JP2008094245A - 作業車両用pto制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車内スイッチと車外スイッチとによる2つの操作系統について、車外スイッチの優先性を確保しつつ、車内スイッチによる入切操作の独立性の確保および車外スイッチによる停止後の誤操作による不測の事態の確実な回避が可能となる作業車両用PTO制御装置を提供する。
【解決手段】作業車両用PTO制御装置は、車内スイッチ23によるオン操作信号およびオフ操作信号に応じてPTO装置の稼動と停止を独立して制御するとともに、PTO装置の稼動中に受けた車外スイッチ55の操作信号によりPTO装置を強制停止制御する制御部61を備えて構成され、上記制御部61は、車外スイッチ55によるPTO装置の強制停止後は停止を強制継続する制御処理構成としたものである。
【選択図】図7

Description

本発明は、車内スイッチと車外スイッチとによる2つの操作系統を備えてPTO装置の稼動をそれぞれによって制御操作が可能な作業車両用PTO制御装置に関するものである。
車内スイッチと車外スイッチとによる2つの操作系統を備えてPTO装置の稼動を制御操作可能な作業車両用PTO制御装置が知られている。車内スイッチは、操縦席におけるPTO装置の入切操作用であり、車外スイッチは、外部から、稼働中のPTO装置を停止するために使用する。
上記構成のPTO制御装置は、車外スイッチの操作によってPTO装置を停止し、その点検等の作業中に車内スイッチの誤操作があると不測の事態を招くこととなるので、特許文献1に示されるものは、上記2つの操作系統の一方を選択するための切換スイッチを付設することにより、必要に応じて選択した操作系統によって制御操作の独立性が確保できるとともに、その結果として、他方側のスイッチの誤操作による不測の事態の回避が併せて可能となる。
実公平6−16820号公報
しかしながら、操縦席の車内スイッチと緊急停止用の車外スイッチとによる2つの操作系統について、切換スイッチの操作を誤った場合は車外スイッチによる対応が不可能な事態が発生し、また、PTO装置の停止後の切換えにより車内スイッチの誤操作に伴う不測の事態を招くという問題が依然として未解決となっている。
本発明の目的は、入切操作用の車内スイッチと車外スイッチとによる2つの操作系統について、車外スイッチの操作時対応のための優先性を確保しつつ、車内スイッチによる入切操作の独立性の確保および車外スイッチによる停止後の誤操作による不測の事態の確実な回避が可能となる作業車両用PTO制御装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、車内スイッチによるオン操作信号およびオフ操作信号に応じてPTO装置の稼動と停止を独立して制御するとともに、PTO装置の稼動中に受けた車外スイッチの操作信号によりPTO装置を強制停止制御する制御部を備える作業車両用PTO制御装置において、上記制御部は、車外スイッチによるPTO装置の強制停止後は停止を強制継続することを特徴とする。
PTO装置は、車外スイッチの操作による停止までは、車内スイッチの操作に応じて稼動と停止が独立して制御され、また、PTO装置の稼動中においては、車外スイッチの操作によって停止されるとともに供給電源の停止までの間について制御部によってPTO装置の停止が強制継続される。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記制御部は、前記車内スイッチにより表示装置の対応表示の制御処理をすることを特徴とする。上記制御処理によってその状況が視覚化される。
請求項1の構成のPTO制御装置により、操縦席の車内スイッチと車外スイッチとによる2つの操作系統について、車内スイッチによる入切操作の独立性と車外スイッチの優先性が確保されるとともに、車外スイッチによるPTO装置の停止後の強制継続により、車内スイッチのオン操作中や、故障などに伴う不測の事態を防止して緊急停止操作後の安全な取扱を確保することができる。
請求項2の構成により、状況が視覚化されるので、的確な対応措置のための状況認識が容易となる。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
本発明の適用対象となる作業車両の1例としての農用トラクタについて説明する。
農用トラクタ1は、機体側面図を図1に示すように、前輪2、2と後輪3、3とを備えた機体に操縦用のキャビン7を構成し、同機体の前部を覆うボンネット内にエンジン4を搭載し、このエンジン4の回転動力をミッションケース5内の変速伝動部5aに伝達し、この変速伝動部5aで適宜減速された動力を前輪2、2と後輪3、3とに伝達するとともに、昇降可能な不図示の3Pリンクに連結した作業機にPTO軸(不図示)を介して後部出力するように構成されている。
(キャビン)
キャビン7内には、図2の斜視図に示すように、オペレータ操作のために、ミッションケース5の上部位置に操縦席7sを配置し、この操縦席7sの片側のアームレスト21およびその外側方に後述の操作パネル装置22を設けるほか、操縦席7sの他側方に、駐車ブレーキ7b、PTOチェンジレバー7c、7d等を配置して操作部を構成し、また、ステアリングハンドル11の近傍に前後進切換レバー11a、基部にクラッチペダル11b、左右ブレーキペダル11c、11d、アクセルペダル11e等の走行操作具が配置される。また、ステアリングポストには、速度計を初めとする機器情報を表示する後述のメーターパネルMを設け、上記アームレスト21には、作業機昇降レバー21a、作業機昇降スイッチ21b、走行変速スイッチ21c、21d等の作業走行用の操作具が配置される。
(操作パネル装置)
操作パネル装置22は、操作性を向上するために作業機や走行系およびエンジン回転数等の操作手段を操縦席7sの片側方(図例は右側方)に集中配置したものであり、トラクターを構成する走行系および作業系の機器を制御操作するための操作具と、これら操作具を支持して操縦席7sの片側方に集中配置する操作卓として構成し、さらに、後述のスイッチボックス26aを備える。
操作卓は、操縦席7sと隣接する平坦状の基段操作部23と、その奥側から急傾斜で起立する中段操作部24と、その上端から奥高に緩く傾斜する上段操作部25とからなり、それぞれに操作具を配置する。すなわち、一体のレバーガイドで上面をカバーして構成し、操縦席7sに近いところは平面状の基段操作部23を構成し、この基段操作部23より奥側の座席から遠いところに、やや傾斜して基段操作部23よりは高い位置の傾斜面による上段操作部25を設け、この上段操作部25と前記基段操作部23を前記傾斜より傾斜角度のきつい傾斜面による中段操作部24でつなぐように配置面を構成し、全ての面に各々、操作スイッチやレバー等の操作具を配置する。
特に、操縦席7sから近い基段操作部23と中段操作部24は、スイッチ等の電気系の操作具を配置し、比較的離れている上段操作部25はストローク動作するレバー類による操作具を配置することにより、操作具に応じた操作性を確保することができる。
(基段部)
上記操作パネル装置22の各操作具の具体的な説明は以下のとおりである。
基段操作部23には、後述のPTO入り切りスイッチ、PTO手動自動スイッチ、デフロックスイッチ等のトランスミッションの動力伝達と遮断を直接実施する操作スイッチを配置する。これらスイッチは、単純なオンオフ操作であることから、オペレータが腕を曲げた状態の比較的窮屈な姿勢でも容易に操作することができる。
(中段部)
中段操作部24には、2つのエンジン回転数記憶スイツチ、ドラフト比調整ダイヤル、上げ調整ダイヤル、傾き調整ダイヤル、4WD切替スイッチ、水平シリンダ手動上げ下げスイッチ等を配置する。
(上段部)
操作卓の上段操作部25には、スロットルレバー25a、副変速レバー25b、サブコンレバー25c、25d、オプションのサブコンレバー25e、また、操作卓の後部には、スイッチボックス26aを配置する。
(スイッチボックス)
スイッチボックス26aは、その見取図を図3に示すように、スイッチ類を複数収納したスイッチパネル31にカバーを開閉可能に設けて構成する。これを操作卓の後部位置において操縦席7sのオペレータに向けて傾斜して配置する。このスイッチボックス26aは、使用頻度が低い機能について操作部を小さくしてコンパクトに構成し、使用しない場合はオペレータの視界の外に位置し、使用する場合は操縦席7sから操作できる近い位置に配置することにより、通常の作業に支障を来すことなく、ユーザーにより、或いは、作業により、必要に応じて、全ての機能を操縦席7sから操作することができる。
スイッチパネル31には、作業機上昇・下降表示部32aとしての2つのモニターランプL、L、ATシフト作業感度ダイヤル32b、下げ速度ダイヤル32c、ブレーキ調整ダイヤル32dによる調整操作部を比較的大きく構成し、その他、電子油圧制御を初めとする制御設定のモーメンタリ式スイッチ33a〜33e、34a〜34eによる復帰型スイッチボタンをモニターランプLとともに比較的近接集中して配置する。
作業機上昇・下降モニターランプ32aは、上下配置の2つのLED等のランプL、Lにより作業機昇降出力と連動してモニタ表示する。半透明樹脂によってカバーを形成し、カバーを閉じたままでモニタできるように構成する。このモニタはドラフト作業中等に効き具合を見るために便利であり、LEDを基板に入れることにより安価に構成することができる。
ATシフト作業感度ダイヤル32bは自動的に車速を増減速する感度を変更するダイヤルである。その下方に配置のATシフトの作業スイッチ33bを「入り」にすると、その設定感度で自動変速(オードドライブ)制御が適用される。
下げ速度ダイヤル32cは作業機下降速度を調整する。「速」側(右回り)に操作すると作業機は速く降り、作業機重量が軽い場合に適用する。「遅」側(左回り)に操作すると作業機は遅く降り、作業機重量が重い場合に適用する。
ブレーキ調整ダイヤル32dはオートブレーキスイッチ33eが「入り」のときに作用するブレーキ力を調整(左が弱、右が強)する。
また、電子油圧制御等の各制御設定スイッチ類33a〜33e、34a〜34eについては、それぞれ、スイッチボタンBとそのモニターランプLを対応して配置する。
ATシフト路上スイッチ33aは、「入り」にすると路上走行のときに自動変速(オートドライブ)する。
ATシフト作業スイッチ33bは、「入り」にすると作業走行のときに自動変速(オートドライブ)する。
バックアップ入切スイッチ33cは、「入り」にすると後進動作と連動して作業機が上昇する。
オートリフト入切スイッチ33dは、「入り」にすると機体旋回時のハンドル操作と連動して作業機が上昇する。
オートブレーキ入切スイッチ33eは、「入り」にすると機体旋回時のハンドル操作と連動して旋回内側の後輪のみにブレーキがかかる。
接続感度変速スイッチ34aは、入り切りすることで主変速を変速したときの接続フィーリングを変更する。「入り」(モニタ点灯)で緩やかな変速、「切り」(モニタ消灯)で急接続となる。プラウなどの牽引系の作業で使用することにより、主変速の変速操作時の接続時間が短くなる。
接続感度PTOスイッチ34bは、PTOのつながり方を切換える。「ロータリ」はPTOのつながりが早くなる。PTOが回転始めると、すぐに土の抵抗に負けない回転力で回るので、主にロータリなどの耕うん作業機で使用する。「牧草1」、「牧草2」はPTOのつながりが緩やか(2つの変速)となる。主に牧草作業機やスノーブロワーなどPTO接続をゆっくり行う作業機で使用する。
水平感度スイッチ34cは、自動水平制御装置の動作感度を切換える。スイッチを押すと、自動水平制御の動きが遅くなり、再びスイッチを押すと元に戻る。
水平切換スイッチ34dは、作業機の水平制御を行う。「自動水平」は水平センサにより、自動的に水平を保持する。「手動」は上記傾き調整ダイヤル24eによる手動調整用である。「平行」は本機に対して3Pリンクを常に平行にする。「傾斜」は地面に対してある一定の角度をもたせる。
3P切換スイッチ34eは、リフトシリンダ取り付け穴の選択によって、電子油圧操作ボックスの3P切換の選択を行う。カテゴリ1の作業機(ロワーリンクの前穴に付けるとき)は「1」を選択し、カテゴリ2の作業機(ロワーリンクの後穴に付けるとき)は「2」を選択する。
以上の各制御設定スイッチ類33a〜33e、34a〜34eは、機器動作メンテナンスにおけるチェックモード状態中は、スイッチがオンの時のみモニターを点灯制御することにより、スイッチの故障(ショート)を容易に把握することができる。
例えば、通常制御時は、スイッチ操作と対応してモニターが点灯・消灯することから、スイッチを押してもモニターが点灯しない場合は、スイッチとモニターの何れの故障か判断できないので、チェックモード状態でスイッチがオンの時のみ点灯する構成とすることにより、故障の部位(スイッチ、モニター)の判断が行いやすい。また、スイッチの変化のみはメーターパネルMで確認することができる。
また、チェックモードへの移行は所定のヒューズを外すことを条件とし、本機では、チェックモードに移行する前の操作パネルの設定で制御し、チェックモード状態においては、スイッチの操作による電子油圧や走行系の切換えを行わない制御構成とすることにより、機器の不測の動きを防止することができる。
この場合において、本機制御系コントローラの不揮発性メモリに設定状態の記憶がある時はその値を使用し、また、操作パネル自体の不揮発性メモリに設定状態の記憶がある時はその値を使用することにより、機器の不意な動きを防止することができる。
(メーターパネル)
メーターパネルMは、図4の見取図に示すように、中央位置のエンジン回転計41のほか、各種機器の動作状況をランプで表示する。
詳細には、上縁部の左右のウィンカランプ42,42b、その右方に続く警告灯42c、デフロック表示灯42d、左側部の作業機表示としてATシフトの作業表示灯43aと路上表示灯43b、オートリフト表示灯44a、オートブレーキ表示灯44b、バックアップ表示灯44c、PTO表示灯44d、上昇ランプ44e、オートアクセル表示灯44f、アクセルメモリの作業A表示灯44g、作業B表示灯44h、右側部の複合表示用液晶表示器45による主変速位置、車速、燃料、水温の表示、およびその下方の走行系表示として2WDランプ46a、4WDランプ46b、急旋回表示灯46c、パーキングブレーキ表示灯46d、ブレーキペダル非連結警告灯46e等を配置する。
(フェンダ)
次に、機体外部のフェンダについて説明する。
左右のフェンダ51は、一方(左側)についての要部斜視図を図5に示すように、後輪をその上方を覆うように湾曲し、このフェンダ51と一体に、側方を照らす作業灯52、制動灯、方向指示灯等を含む複合尾灯53、反射板54を備えるほかに、PTO停止用、車高調節用等のスイッチを配置した外部操作部55を設ける。この外部操作部55のPTO停止スイッチは、PTO入切用の車内スイッチと合わせてPTO制御装置を構成する。実施例では左側のフェンダを示しているが、右側のフェンダにも同様のスイッチを設けてもよい。
(PTO制御装置)
PTO制御装置は、システム構成図を図6(a)に示すように、制御部61の入力側に、前述の操作パネル装置22の基段操作部23に配置したPTO「入」スイッチ(車内スイッチ)とフェンダ51に配置したPTO「切」スイッチ(車外スイッチ)55を接続し、出力側に、PTO装置の伝動制御用のPTOソレノイド62、モニター表示用のメーターパネルMを接続する。
上記基段操作部23のPTO「入」スイッチの具体的な構成は、図6(b)に一例を示すように、PTOスイッチ23aとPTO切換スイッチ23bとによって構成し、オン操作信号およびオフ操作信号によりPTO装置を独立して制御操作可能に構成する。
また、上記PTO「切」スイッチ55は、PTO装置の稼働中における強制停止制御によりPTO装置を停止操作することができ、さらに、強制停止後は、PTO装置の停止を強制継続制御することにより、電源供給の間停止までの範囲で、PTO「入」スイッチ23の誤操作の影響を受けることなく、PTO装置の停止が維持される。
制御部61における詳細な制御処理は、そのフローチャートを図7に示すように、各種の信号によりPTO稼動をソレノイド状態によって判定(S1,S2)し、停止中に車内スイッチ信号によるPTO「入」スイッチの操作(S3)があれば、PTO「切」スイッチによる停止を除き、PTOソレノイド出力(S4,S5a)によってPTO装置を稼動制御する。この制御処理により、車外スイッチ55の操作で停止すると、それ以後の車内スイッチ23の操作があっても、PTO装置の停止が継続される。
一方、PTO装置の稼働中は、PTO「切」スイッチ23の操作と対応してPTOソレノイド62の停止とPTOモニタ点滅(S6,S7)によって緊急停止とその対応表示の処理を行う。
このように、PTO制御装置は、車内スイッチ23によるオン操作信号およびオフ操作信号に応じてPTO装置の稼動と停止を独立して制御するとともに、PTO装置の稼動中に受けた車外スイッチ55の操作信号によりPTO装置を強制的に停止制御する制御部61を備えて構成され、さらに、車外スイッチ55によるPTO装置の強制停止後は停止を強制継続処理するように制御部61を構成する。
上記構成によるPTO制御装置により、車外スイッチ55の操作による強制停止までは、車内スイッチ23の操作に応じて稼動と停止が任意に独立制御され、また、PTO装置の稼動中においては、車外スイッチ55の操作によって強制停止されるとともに、制御部61によってPTO装置の停止が供給電源停止までの間について強制継続される。
したがって、操縦席7sの車内スイッチ23と車外停止用の車外スイッチ55とによる2つの操作系統について、車内スイッチ23による入切操作の独立性と車外スイッチ55の優先性が確保されるとともに、PTO装置の強制停止後の停止継続により、一旦エンジンを停止操作するまでの間は、車内スイッチ23の誤操作に伴う不測の事態を防止して緊急停止操作後の安全な取扱を確保することができる。
この場合において、車内で一旦PTO切り操作をすることでPTO切り状態(強制停止状態)を解除するように構成した場合や、点検作業等や緊急時に対応して外部でPTOを停止したにも拘わらず、配線やスイッチの不良などで不意にPTOが回る可能性が残ることとなり、車外スイッチ55の緊急性や、「入」状態の車内スイッチ23の不良や振動でスイッチ接点のチャタリング等が発生すると、不意にPTOが回転して危険である。このような問題は、車外スイッチ55による停止をそのまま継続することによって解決することができる。
また、車外スイッチ55による停止の継続中について、PTOの回転状態を表示するモニタや液晶表示器などの表示器にPTO回転中とは異なる表示を行い、例えば、モニターランプの点滅や、液晶表示などに「エンジン停止操作が必要」等のメッセージを表示することにより、そのままではPTOを回転させることができない状態であることを認識し易くすることができるので、オペレータの操作性と戸惑いを排除することができる。
上記車外スイッチ55の構成は、ロック式にすると操作状態を保持できることからPTOの不意な回転を防止できるが、車外スイッチ55で切り操作した後、同スイッチの解除を忘れたまま操縦席7sに着いてPTO入り操作をした場合にPTOが回らず、いちいち操縦席7sから降りて車外スイッチ55を解除する必要が発生するので、プッシュ式のロック機構を持たないものとすることにより、そのような煩わしさがなくなり、操作性を向上することができる。
次に、上記制御におけるPTOの「入り」検出について説明する。
エンジン停止操作検出をメインキースイッチのオフ検出あるいはコントローラの電源遮断によるリセットでPTO切り状態(停止継続状態)を解除する構成において、図8のフローチャートに示すように、PTOの「入り」検出(S14a)は、PTOスイッチ23のオフからオンへの変化(S11〜S13)で動力伝達出力を行うように制御構成する。
通常、車内のPTO入りスイッチ23をロック式の構成とする場合、これが入りになっているとスタータモータを駆動する回路を遮断しておいてエンジンをかけようとする場合にエンジン始動を牽制するように構成している。上記構成の場合も同条件ではエンジンの始動を牽制するが、例えば、エンジンが掛かっている状態で電源供給ラインの接触不良などが発生した場合、これが一瞬だとエンジンは掛かったままでコントローラの電源遮断のみが一瞬起こることとなる。その時間によっては、コントローラはパワーオンリセット動作となる。ここで、状態条件でもPTO動作可能にしている場合、外部PTO切スイッチで動力遮断している時にPTOが不意に回転することとなり危険性が残る。上記の如く変化検出にして動力を伝達することで、そのような場合でも危険回避できる確率を向上することができる。
詳細には、PTO切換スイッチの入力判定のタイミングチャートを図9に示すように、PTO切換スイッチ「手動」「自動」の入力の入り判定は、入力論理の立ち下がり(“H”→“L”)があって“L”の状態になった時とする。したがって、コントローラ電源投入時にPTO切換スイッチの入力論理が“L”の時Tは「入り」判定しない。
前記判定処理によるPTO「切」スイッチのタイミングチャートは、図10に示すように、タイミングT1では、コントローラ電源投入時にPTOスイッチ“L”でも、“H”→“L”の変化を検出していないので、PTOは回転しない。タイミングT2では、PTOスイッチ“H”→“L”の立ち下がり検出があって“L”であることから、PTOが回転する。タイミングT3では、PTO「切」スイッチ操作により、PTO回転が停止する。タイミングT4では、PTOスイッチが一度切られた後、立ち下がり変化検出して“L”になってもPTO「切」スイッチによる停止中であるので、PTOは回転しない。タイミングT5では、コントローラ電源が一度オフしているので、PTOスイッチ操作でPTOが回転する。
また、前記判定制御処理(図8)において、PTOスイッチの「切り」→「入り」でのみPTO動力伝達を有効にする構成において、コントローラパワーオンリセット後の入力検出時(常時電源投入で、メインキースイッチラインのオフ→オン検出時含む)スイッチ入り状態と同時にPTO軸が規定回転以上で回転している状態を検出している場合(S12,S12a)、前記タイミングでPTOスイッチオン状態(変化検出でない)だった場合は、図11のPTO制御のタイミングチャートに示すように、PTO動力を接続する制御処理する。
上記制御により、電源ラインの瞬間停止が通常作業中にあった場合は、これを無視できるようにしておくことで、不意にPTOが止まったままになるようなことを防ぐことができる。
(昇降LED)
次に、ドラフト制御における昇降LEDについて説明する。
ドラフト制御時は、実際の上昇、下降ソレノイド出力に対して数百msの出力ディレーを設けて昇降LEDを点灯制御する。
ミックスドラフト制御時においては、圃場や作業機の違いによってドラフト比ダイヤルを操作したドラフトの効き具合を調整する必要があり、この時、上昇、下降ソレノイド出力をダイレクトに昇降LEDに反映した場合、昇降LED出力はあまり調整の目安にならない。ドラフト比を変化させてもドラフト比30%から100%の間では、出力の回数はあまり変化しない。しかし、ドラフト比ダイヤルをドラフト100%側に回すほど、一発の時間が長いドラフトによる出力が増える。したがって、出力ディレーをある程度設定することで昇降LED出力回数は変化し、調整の目安として利用可能となる。
上記昇降LEDは、ドラフト比設定ダイヤルの近傍に配置する。昇降LEDは主にミックスドラフトにおいて、ドラフト比を調整する時に利用するものであるため、ドラフト比ダイヤルの近傍に置くことで、調整しながらの昇降LEDの確認が容易になる。
また、本機LEDとCAN通信により結合された操作スイッチパネル内に上昇出力、下降出力をオペレータに報知する昇降LEDを設ける。このように構成することにより、ミックスドラフト制御等で制御出力回数、いわゆる感度を調整するのに昇降LEDを使用することで、定量的な目安にすることができる。
また、上記昇降LEDは、操作スイッチパネル内に内蔵されたCPUにより本機ECUからの上昇出力、下降出力情報に基づいて制御出力(点灯)する構成とすることにより、昇降LED出力をバルブ出力とパラにとってそのまま上昇出力、下降出力と同期させて点灯する代わりに、本機ECUが昇降LED出力を支配することで、例えば、ちらちらして鬱陶しいという場合は、昇降LEDの出力を行わないような対応が可能となる。
また、昇降LED(点灯)出力は、実際の上昇ソレノイド、下降ソレノイド出力に対して加工して出力する。上記LEDの点灯はオン・オフであるが、実際の昇降ソレノイドの出力は、電流制御されており、同じ時間オンしたとしても、動作速度は電流の大小によって異なっている。しかし、LEDでは、その大小は表現できないため、加工をすることで、その違いを表現することができる。
農用トラクタの機体側面図である。 操縦席の要部斜視図である。 スイッチボックスの見取図である。 メーターパネルの見取図である。 フェンダの要部斜視図である。 PTO制御装置のシステム構成図(a)とスイッチの構成例(b)である。 制御処理のフローチャートである。 PTOの「入り」検出処理のフローチャートである。 PTO切換スイッチの入力判定のタイミングチャートである。 PTO「切」スイッチのタイミングチャートである。 PTO制御のタイミングチャートである。
符号の説明
1 農用トラクタ
5 ミッションケース
7 操縦席
22 操作パネル装置
23 基段部スイッチ(車内スイッチ)
23a PTO入切スイッチ
23b 切換スイッチ
31 スイッチパネル
51 フェンダ
55 外部操作部(車外スイッチ)
61 制御部
62 PTOソレノイド
M メーターパネル

Claims (2)

  1. 車内スイッチ(23)によるオン操作信号およびオフ操作信号に応じてPTO装置の稼動と停止を独立して制御するとともに、同PTO装置の稼動中に受けた車外スイッチ(55)の操作信号によりPTO装置を強制的に停止制御する制御部(61)を備える作業車両用PTO制御装置において、
    上記制御部(61)は、車外スイッチ(55)によるPTO装置の強制停止後は停止を強制継続することを特徴とする作業車両用PTO制御装置。
  2. 前記制御部(61)は、前記車外スイッチ(55)による強制停止状態を表示装置(M)に対応表示制御処理をすることを特徴とする請求項1記載の作業車両用PTO制御装置。
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