JP2008092162A - サービス提供システム、サービス提供方法及びサービス提供装置 - Google Patents

サービス提供システム、サービス提供方法及びサービス提供装置 Download PDF

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Abstract

【課題】識別情報を持つ利用者と識別情報を持たない利用者とを識別し、的確なサービスを提供する。
【解決手段】利用者が携帯する送信器2から送信される利用者のIDにより利用者を識別するとともに、人検知部3により利用者の存在を検知する。これにより、一定時間内に利用者のIDが取得できない場合には、検知された利用者をID無し利用者として判断することができるので、IDを有する利用者とIDが無い利用者とを識別し、利用者毎に的確なサービスを提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者を識別し、利用者に応じた的確なサービスを提供する技術に関する。
従来、人を検知して自動ドアが開くと同時に「いらっしゃいませ」などのガイダンスを流すシステムが知られている。また、店舗、オフィスなどにおいては、利用者にIDカード等を携帯させ、そのIDカード等により利用者の情報を得て、サービスを提供するシステムが知られている。例えば、人体を介した通信により個人認証を行うものとして特許文献1に記載のものが知られている。なお、本願に関連する技術文献としては以下のものがある。
特開2001−195368号公報 "RedTacton"、[online]、日本電信電話株式会社、[平成18年7月21日検索]、インターネット<URL:http://www.redtacton.com/>
しかしながら、センサを用いて人を検知しサービスを提供する場合では、IDカードを所持する者と所持しない者とを識別することができないため、的確なガイダンスや広告を表示することはできなかった。また、IDカード等を用いてサービスを提供するシステムでは、IDカードを所持していない利用者に対してサービスを提供することは、ほとんど考慮されていなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、識別情報を有する特定された利用者と識別情報を有さない不特定の利用者とを識別し、利用者それぞれに対して的確なサービスを提供することにある。
第1の本発明に係るサービス提供システムは、利用者に対してサービスを提供するサービス提供装置と、利用者に配置される送信装置とを備えたサービス提供システムであって、送信装置は、電界通信用の第1の電極と、利用者を特定するための情報を格納した格納手段と、格納手段から情報を読み出して、当該情報に基づき電界伝達媒体としての利用者に対して第1の電極により電界を誘起して送信する送信手段と、を有し、サービス提供装置は、送信装置と当該サービス提供装置とが通信可能な位置に利用者が存在することを検知する人検知手段と、電界通信用の第2の電極と、利用者を介して送信された情報を第2の電極を通じて受信する受信手段と、利用者の存在を検知した後、所定の時間内に情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを選択し、情報を受信した場合には、当該情報に基づいて利用者に対して行うサービスを選択するサービス管理手段と、選択したサービスを利用者に対して提供するサービス提供手段と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、人検知手段により利用者の存在を検知するとともに、利用者の携帯する送信装置から利用者を特定するための情報を受信することにより、受信した情報に基づいて利用者に対して的確なサービスを提供することができる。また、利用者の存在を検知してから所定の時間内に利用者を特定するための情報を受信しない場合には、特定できない利用者に対するサービスを提供することで、特定された利用者と特定できない利用者とを区別してサービスを提供することができる。
第2の本発明に係るサービス提供システムは、利用者に対してサービスを提供するサービス提供装置と、利用者に配置される送信装置とを備えたサービス提供システムであって、送信装置は、電界通信用の第1の電極と、利用者に対して行うサービスの情報を格納した格納手段と、格納手段から情報を読み出して、当該情報に基づき電界伝達媒体としての利用者に対して第1の電極により電界を誘起して送信する送信手段と、を有し、サービス提供装置は、送信装置と当該サービス提供装置とが通信可能な位置に利用者が存在することを検知する人検知手段と、電界通信用の第2の電極と、利用者を介して送信された情報を第2の電極を通じて受信する受信手段と、利用者の存在を検知した後、所定の時間内に情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを提供し、情報を受信した場合には、当該情報に基づいてサービスを提供するサービス提供手段と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、人検知手段により利用者の存在を検知するとともに、利用者の携帯する送信装置から提供するサービス内容を含む情報を受信することにより、受信したサービス内容に基づいて的確なサービスを提供することができる。また、利用者の存在を検知してから所定の時間内にサービス内容を含む情報を受信しない場合には、提供するサービスが特定できない場合のサービスを提供することで、提供するサービス内容を含む情報を持つ利用者と持たない利用者とを区別してサービスを提供することができる。
上記サービス提供システムにおいて、人検知手段は、電界通信用の第3の電極と、利用者の存在を検知するための検知信号を利用者に対して第3の電極により電界を誘起して送信する検知信号送信手段と、を有し、受信手段は、利用者を介して送信された検知信号を第2の電極を通じて受信した場合には、利用者が存在すると判断することを特徴とする。
第3の本発明に係るサービス提供方法は、利用者に対してサービスを提供するサービス提供装置と、利用者に配置される送信装置とで行うサービス提供方法であって、送信装置により、利用者を特定するための情報を格納した格納手段から情報を読み出して、当該情報に基づき電界伝達媒体としての利用者に対して電界通信用の第1の電極により電界を誘起して送信するステップと、サービス提供装置により、送信装置と当該サービス提供装置とが通信可能な位置に利用者が存在することを検知するステップと、利用者を介して送信された情報を電界通信用の第2の電極を通じて受信するステップと、情報を受信した場合には、当該情報に基づいて利用者に対して行うサービスを選択するとともに、利用者の存在を検知した後、所定の時間内に情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを選択するステップと、選択したサービスを利用者に対して提供するステップと、を有することを特徴とする。
第4の本発明に係るサービス提供方法は、利用者に対してサービスを提供するサービス提供装置と、利用者に配置される送信装置とで行うサービス提供方法であって、送信装置により、利用者に対して行うサービスの情報を格納した格納手段から情報を読み出して、当該情報に基づき電界伝達媒体としての利用者に対して電界通信用の第1の電極により電界を誘起して送信するステップと、サービス提供装置により、送信装置と当該サービス提供装置とが通信可能な位置に利用者が存在することを検知するステップと、利用者を介して送信された情報を電界通信用の第2の電極を通じて受信するステップと、利用者の存在を検知した後、所定の時間内に情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを提供し、情報を受信した場合には、当該情報に基づいてサービスを提供するステップと、を有することを特徴とする。
上記サービス提供方法において、利用者の存在を検知するステップは、利用者の存在を検知するための検知信号を利用者に対して電界通信用の第3の電極により電界を誘起して送信するとともに、利用者を介して送信された検知信号を第2の電極を通じて受信した場合には、利用者が存在すると判断することを特徴とする。
第5の本発明に係るサービス提供装置は、利用者に配置される送信装置と通信可能な位置に当該利用者が存在することを検知する人検知手段と、電界通信用の第1の電極と、送信装置により利用者を介して送信された当該利用者を特定するための情報を第1の電極を通じて受信する受信手段と、利用者の存在を検知した後、所定の時間内に情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを選択し、情報を受信した場合には、当該情報に基づいて利用者に対して行うサービスを選択するサービス管理手段と、選択したサービスを利用者に対して提供するサービス提供手段と、を有することを特徴とする。
第6の本発明に係るサービス提供装置は、利用者に配置される送信装置と通信可能な位置に当該利用者が存在することを検知する人検知手段と、電界通信用の第1の電極と、送信装置により利用者を介して送信された当該利用者に対して行うサービスの情報を第1の電極を通じて受信する受信手段と、利用者の存在を検知した後、所定の時間内に情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを提供し、情報を受信した場合には、当該情報に基づいてサービスを提供するサービス提供手段と、を有することを特徴とする。
上記サービス提供装置において、人検知手段は、電界通信用の第2の電極と、利用者の存在を検知するための検知信号を利用者に対して第2の電極により電界を誘起して送信する検知信号送信手段と、を有し、受信手段は、利用者を介して送信された検知信号を第1の電極を通じて受信した場合には、利用者が存在すると判断することを特徴とする。
本発明によれば、識別情報を有する特定された利用者と識別情報を有さない不特定の利用者とを識別し、利用者それぞれに対して的確なサービスを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態におけるサービス提供システムの構成を示す模式図である。同図に示すサービス提供システムは、利用者に配置されてIDを送信する送信器2、人検知部3、電極4aを備えた受信器4、サービス管理部5およびサービス提供部6を備える。送信器2と受信器4は電界通信回路を内蔵しており、利用者を電界伝達媒体として、電界通信によりデータの送受信を行う(電界通信については非特許文献1を参照)。なお、同図に示すサービス提供システムは、例えば、オフィス、マンションなどの集合住宅のエントランスに設置され、送信器2を有する居住者に対しては「おかえりなさいませ」等のメッセージ、管理人室からのお知らせ、郵便物の有無などを表示し、送信器2を所持しない来訪者に対しては「いらっしゃいませ」等のメッセージ、管理人室・インタフォンへの案内を表示するとともに、カメラにより来訪者の画像を記録する、というように、送信器2の有無、利用者のIDに応じてサービスを選択し、提供するものである。
送信器2は、利用者により携帯され、利用者のIDを保持するとともに、電界伝達媒体である利用者に電界を誘起することにより所定の間隔でIDを送信する装置である。なお、送信器2は受信機能を備えた送受信器であってもよい。
人検知部3は、利用者の存在を検知するものであり、カメラや床に設置した圧力センサ、赤外線センサなどの各種センサにより構成される。人検知部3が利用者の存在を検知した場合には、その旨を受信器4に通知する。また、複数のセンサを備えることで、いずれかのセンサに異常が発生した場合でも、他の正常なセンサにより利用者の存在を検知することができる。
受信器4は、送信器2から送信されるIDを受信するものであり、常時動作しているものであってもよいし、人検知部3により利用者の存在が検知されたときに動作をするものでもよい。IDを受信した場合には、サービス管理部5に受信したIDを通知し、利用者の存在が検知されてから一定時間内にIDを受信しない場合には、検知された利用者が特定されない利用者である旨をサービス管理部5に通知する。受信器4は、送信器2により利用者に誘起された電界を検出する電極4aを備え、電極4aは、例えば床やドアノブなどの利用者が通常の利用状態で接触する場所に配置されている。なお、受信器4は送信機能を備えた送受信器であってもよい。
サービス管理部5は、通知されたIDから提供するサービス内容を検索し、そのサービス内容をサービス提供部6に出力する。サービス管理部5は、図2に示すような利用者のIDとその利用者に対するサービス内容とを対応させるサービスリストをサービス管理部5の有する記憶手段に保持している。サービスリストには、特定されない利用者に対応するサービスも登録されている。これにより、送信器2を所持しない利用者に対しても適切なサービスを提供することができる。
サービス提供部6は、入力されたサービスを提供する。例えば、案内モニタにより、音声、映像などを用いて利用者に対してガイダンスを行う。
図3は、送信器2の構成を示すブロック図である。送信器2は、電界通信用の電極21と、電界通信用の通信回路22と、利用者を識別するための情報であるIDを格納したメモリ23を備える。通信回路22は、メモリ23からIDを読み出し、電極21を通じて利用者へ向けて電界を誘起することで、利用者を介して受信器4へIDを送信する。
図4は、受信器4の構成を示すブロック図である。受信器4は、電界通信用の電極4aと、電界通信用の通信回路41と、通信回路41により受信した情報をサービス管理部5へ出力する出力部42と、人検知部3から入力される情報により、通信回路41および出力部42とを制御する制御部43を備える。
制御部43は、人検知部3から利用者の存在を通知されたときに通信回路41および出力部42を動作させる。通信回路41により、電極4aを介して利用者の携帯する送信器2から送信されたIDを受信した場合には、出力部42により、そのIDをサービス管理部5へ出力する。一方、利用者が検知されてから一定時間内に利用者のIDを受信しない場合には、検知された利用者はIDを持たない特定されない利用者であると判断し、出力部42により、特定されない利用者を示す情報をサービス管理部5へ出力する。
次に、図5を用いて、本実施の形態におけるサービス提供システムの全体的な処理の流れを説明する。図5は、IDを送信する送信器2を携帯した利用者を検知した場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
利用者の存在を検知した人検知部3は(矢印501)、受信器4へ利用者の存在を通知する(矢印502)。そして、受信器4は、利用者の携帯する送信器2からの送信される利用者のIDの受信を開始する。受信器4は、送信器2から利用者のIDを受信した場合(矢印503)、そのIDをサービス管理部5へ通知する(矢印504)。サービス管理部5は、通知されたIDに対応するサービス内容をサービスリストから選択し、サービス提供部6へ出力する(矢印505)。そして、サービス提供部6は、入力されたサービス内容に基づいてサービスを提供する。
その後、人検知部3により利用者の存在が検出されなくなった場合には(矢印506)、受信器4に対して利用者がいなくなった旨を通知する(矢印507)。
次に、図6を用いて、特定されない利用者に対してサービスを提供する処理の流れを説明する。図6は、特定されない利用者を検知した場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
利用者の存在を検知した人検知部3は(矢印601)、受信器4へ利用者の存在を通知する(矢印602)。受信器4は、利用者が検知されてから一定時間内に利用者のIDが受信できないので、検知された利用者は特定されない利用者であると判断し、特定されない利用者である旨をサービス管理部5へ通知する(矢印604)。サービス管理部5は、特定されない利用者に対応するサービス内容をサービスリストから選択し、サービス提供部6へ出力する(矢印605)。そして、サービス提供部6は、入力されたサービス内容に基づいてサービスを提供する。
その後、人検知部3により利用者の存在が検出されなくなった場合には(矢印606)、受信器4に対して利用者がいなくなった旨を通知する(矢印607)。
したがって、本実施の形態によれば、利用者が携帯する送信器2から送信される利用者のIDにより利用者を識別するとともに、人検知部3により利用者の存在を検知することで、一定時間内に利用者のIDが取得できない場合には、検知された利用者が特定されない利用者であると判断することができるので、IDを有する利用者と特定されない利用者とを識別し、利用者毎に的確なサービスを提供することができる。
本実施の形態によれば、送信器2と受信器4との通信に、人体を経路として通信を行う電界通信を用いることにより、利用者は、送信器2を携帯しているだけでIDを受信器4に送信することができるので、IDカードを入力装置にかざすなどの動作が不要になる。
なお、本サービス提供システムを店舗・デパートなどに設置して、会員・非会員を識別して適切なガイダンスを表示するシステムとして利用することができる。また、劇場・球場などに設置し、チケットにID送信機能を持たせることによって、チケット所有者およびチケットをまだ購入していない人を識別し、施設内の案内やチケットセンターへの案内など適切な表示するシステムとすることができる。
[第2の実施の形態]
図7は、第2の実施の形態におけるサービス提供システムの構成を示す模式図である。同図に示すサービス提供システムは、図1に示したものから、利用者のIDからサービス内容を検索するサービス管理部5を削除し、利用者の携帯する送信器72にサービス内容を格納したものである。受信器74は、電極74aを介して送信器72からサービス内容を受信した場合には、受信したサービス内容をサービス提供部6に出力する。一方、利用者が検知されてから所定の時間内にサービス内容が受信できない場合には、受信器74に格納されているサービス内容をサービス提供部6に出力する。
したがって、本実施の形態によれば、サービス内容を格納した送信器72を携帯する利用者に対しては、受信器74により受信したサービス内容でサービスを提供するとともに、一定時間内にサービス内容を受信できない場合には、受信器74に格納されたサービス内容でサービスを提供するので、利用者毎に的確なサービスを提供することが可能となる。
[第3の実施の形態]
図8は、第3の実施の形態におけるサービス提供システムの構成を示す模式図である。同図に示すサービス提供システムは、図1に示したサービス提供システムの人検知部3として、電界通信により検知信号を送信する検知信号送信器83を備えたものである。
検知信号送信器83に接続された電極83aにより電界を誘起して検知信号を送信することにより、利用者が検知信号送信器83に接続された電極83aと受信器84に接続された電極84aに同時に接触した場合に、検知信号送信器83から送信された検知信号が電界伝達媒体である利用者を介して受信器84により受信される。したがって、受信器84が検知信号を受信した場合には、利用者が存在していると判断することができる。
次に、図9を用いて、本実施の形態におけるサービス提供システムの処理の流れを説明する。図9は、送信器2を携帯する利用者に対してサービスを提供する処理の流れを示すシーケンス図である。
利用者が存在しないときには、検知信号送信器83と受信器84との間に通信経路が確立できないので、検知信号送信器83から送信される検知信号は受信器に届かない(矢印901)。
利用者が、検知信号送信器83に接続された電極83aと受信器84に接続された電極84aとに同時に接触することにより(矢印902)、利用者を電界伝達媒体として通信経路が確立される。受信器84により検知信号が受信されたことで(矢印903)、利用者の存在を検知することができる。受信器84は、送信器2から利用者のIDを受信し(矢印904)、受信したIDをサービス管理部5へ出力する(矢印905)。サービス管理部5は、入力されたIDに対応するサービス内容をサービスリストから選択し、サービス提供部6へ出力する(矢印906)。そして、サービス提供部6は、入力されたサービス内容に基づいてサービスを提供する。
一方、利用者が送信器2を携帯していない場合は、受信器84が検知信号を受信した後、一定時間内にIDを受信できないので、検知された利用者は特定されない利用者であると判断する。
したがって、本実施の形態によれば、検知信号送信器83により検知信号を送信することにより、利用者が検知信号送信器83に接続された電極83aと受信器84に接続された電極84aとに同時に接触した場合に、受信器84により検知信号を受信することができるので、利用者の存在を検知することが可能となる。
なお、電極83aと電極84aは、利用者が通常の利用状態で同時に接触するように配置する。例えば、電極83a,84aを交互に床に敷き詰めて配置すると良い。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、利用者が携帯する送信器が受信器からのID送信要求を受信したときにIDを送信して応答するサービス提供システムについて説明する。本実施の形態におけるサービス提供システムの構成は、第1の実施の形態で示したものと同様であるが、送信器2、受信器4が利用者のIDを送受信する方法が異なるので、以下に説明する。
本実施の形態におけるサービス提供システムの受信器4は、人検知部3から利用者の存在が通知されたときに、送信器2に対してID送信要求を送信する。一方、送信器2は、所定の間隔でIDを送信するのではなく、受信器4から送信されたID送信要求を受信したときに、IDを送信する。以下、図を用いて処理の流れについて具体的に説明する。
図10は、送信器2を携帯する利用者に対してサービスを提供する処理の流れを示すシーケンス図である。
利用者の存在を検知した人検知部3は(矢印1001)、受信器4へ利用者の存在を通知する(矢印1002)。そして、受信器4は、送信器2に対してID送信要求を送信する(矢印1003)。ID送信要求を受信した送信器2は、受信器4に対してIDを送信して応答する(矢印1004)。IDを受信した受信器4は、そのIDをサービス管理部5へ出力する(矢印1005)。サービス管理部5は、入力されたIDに対応するサービス内容をサービスリストから選択し、サービス提供部6へ出力する(矢印1006)。そして、サービス提供部6は、入力されたサービス内容に基づいてサービスを提供する。
一方、利用者が送信器2を携帯していない場合は、受信器4がID送信要求を送信しても、一定時間内に送信器2から応答がないので、検知された利用者は特定されない利用者であると判断する。
したがって、本実施の形態によれば、送信器2が、受信器4からID送信要求を受信したときのみIDを送信することにより、送信器2は、定期的にIDを送信する必要がなくなるので、送信器2の電力消費を低減することができる。
第1の実施の形態におけるサービス提供システムの構成を示す模式図である。 上記サービス提供システムに格納されるサービスリストの一例を示す図である。 上記サービス提供システムにおける送信器の構成を示すブロック図である。 上記サービス提供システムにおける受信器の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるサービス提供システムの処理の流れを示すシーケンス図である。 第1の実施の形態におけるサービス提供システムの別の処理の流れを示すシーケンス図である。 第2の実施の形態におけるサービス提供システムの構成を示す模式図である。 第3の実施の形態におけるサービス提供システムの構成を示す模式図である。 第3の実施の形態におけるサービス提供システムの処理の流れを示すシーケンス図である。 第4の実施の形態におけるサービス提供システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
符号の説明
2…送信器
3…人検知部
4…受信器
5…サービス管理部
6…サービス提供部
21…電極
22…通信回路
23…メモリ
4a…電極
41…通信回路
42…出力部
43…制御部
72…送信器
74…受信器
74a…電極
83…検知信号送信器
84…受信器
83a,84a…電極

Claims (9)

  1. 利用者に対してサービスを提供するサービス提供装置と、前記利用者に配置される送信装置とを備えたサービス提供システムであって、
    前記送信装置は、
    電界通信用の第1の電極と、
    前記利用者を特定するための情報を格納した格納手段と、
    前記格納手段から前記情報を読み出して、当該情報に基づき電界伝達媒体としての前記利用者に対して前記第1の電極により電界を誘起して送信する送信手段と、を有し、
    前記サービス提供装置は、
    前記送信装置と当該サービス提供装置とが通信可能な位置に前記利用者が存在することを検知する人検知手段と、
    電界通信用の第2の電極と、
    前記利用者を介して送信された前記情報を前記第2の電極を通じて受信する受信手段と、
    前記利用者の存在を検知した後、所定の時間内に前記情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを選択し、前記情報を受信した場合には、当該情報に基づいて前記利用者に対して行うサービスを選択するサービス管理手段と、
    選択したサービスを利用者に対して提供するサービス提供手段と、
    を有することを特徴とするサービス提供システム。
  2. 利用者に対してサービスを提供するサービス提供装置と、前記利用者に配置される送信装置とを備えたサービス提供システムであって、
    前記送信装置は、
    電界通信用の第1の電極と、
    前記利用者に対して行うサービスの情報を格納した格納手段と、
    前記格納手段から前記情報を読み出して、当該情報に基づき電界伝達媒体としての前記利用者に対して前記第1の電極により電界を誘起して送信する送信手段と、を有し、
    前記サービス提供装置は、
    前記送信装置と当該サービス提供装置とが通信可能な位置に前記利用者が存在することを検知する人検知手段と、
    電界通信用の第2の電極と、
    前記利用者を介して送信された前記情報を前記第2の電極を通じて受信する受信手段と、
    前記利用者の存在を検知した後、所定の時間内に前記情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを提供し、前記情報を受信した場合には、当該情報に基づいてサービスを提供するサービス提供手段と、
    を有することを特徴とするサービス提供システム。
  3. 前記人検知手段は、
    電界通信用の第3の電極と、
    利用者の存在を検知するための検知信号を前記利用者に対して前記第3の電極により電界を誘起して送信する検知信号送信手段と、を有し、
    前記受信手段は、
    前記利用者を介して送信された前記検知信号を前記第2の電極を通じて受信した場合には、前記利用者が存在すると判断することを特徴とする請求項1又は2に記載のサービス提供システム。
  4. 利用者に対してサービスを提供するサービス提供装置と、前記利用者に配置される送信装置とで行うサービス提供方法であって、
    前記送信装置により、
    前記利用者を特定するための情報を格納した格納手段から前記情報を読み出して、当該情報に基づき電界伝達媒体としての前記利用者に対して電界通信用の第1の電極により電界を誘起して送信するステップと、
    前記サービス提供装置により、
    前記送信装置と当該サービス提供装置とが通信可能な位置に前記利用者が存在することを検知するステップと、
    前記利用者を介して送信された前記情報を電界通信用の第2の電極を通じて受信するステップと、
    前記利用者の存在を検知した後、所定の時間内に前記情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを選択し、前記情報を受信した場合には、当該情報に基づいて前記利用者に対して行うサービスを選択するステップと、
    前記情報を受信した場合には、当該情報に基づいて前記利用者に対して行うサービスを選択するとともに、前記利用者の存在を検知した後、所定の時間内に前記情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを選択するステップと、
    選択したサービスを利用者に対して提供するステップと、
    を有することを特徴とするサービス提供方法。
  5. 利用者に対してサービスを提供するサービス提供装置と、前記利用者に配置される送信装置とで行うサービス提供方法であって、
    前記送信装置により、
    前記利用者に対して行うサービスの情報を格納した格納手段から前記情報を読み出して、当該情報に基づき電界伝達媒体としての前記利用者に対して電界通信用の第1の電極により電界を誘起して送信するステップと、
    前記サービス提供装置により、
    前記送信装置と当該サービス提供装置とが通信可能な位置に前記利用者が存在することを検知するステップと、
    前記利用者を介して送信された前記情報を電界通信用の第2の電極を通じて受信するステップと、
    前記利用者の存在を検知した後、所定の時間内に前記情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを提供し、前記情報を受信した場合には、当該情報に基づいてサービスを提供するステップと、
    を有することを特徴とするサービス提供方法。
  6. 前記利用者の存在を検知するステップは、利用者の存在を検知するための検知信号を前記利用者に対して電界通信用の第3の電極により電界を誘起して送信するとともに、前記利用者を介して送信された前記検知信号を前記第2の電極を通じて受信した場合には、前記利用者が存在すると判断することを特徴とする請求項4又は5に記載のサービス提供方法。
  7. 利用者に配置される送信装置と通信可能な位置に当該利用者が存在することを検知する人検知手段と、
    電界通信用の第1の電極と、
    前記送信装置により前記利用者を介して送信された当該利用者を特定するための情報を前記第1の電極を通じて受信する受信手段と、
    前記利用者の存在を検知した後、所定の時間内に前記情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを選択し、前記情報を受信した場合には、当該情報に基づいて前記利用者に対して行うサービスを選択するサービス管理手段と、
    選択したサービスを利用者に対して提供するサービス提供手段と、
    を有することを特徴とするサービス提供装置。
  8. 利用者に配置される送信装置と通信可能な位置に当該利用者が存在することを検知する人検知手段と、
    電界通信用の第1の電極と、
    前記送信装置により前記利用者を介して送信された当該利用者に対して行うサービスの情報を前記第1の電極を通じて受信する受信手段と、
    前記利用者の存在を検知した後、所定の時間内に前記情報を受信しない場合には、特定されない利用者に対して行うサービスを提供し、前記情報を受信した場合には、当該情報に基づいてサービスを提供するサービス提供手段と、
    を有することを特徴とするサービス提供装置。
  9. 前記人検知手段は、
    電界通信用の第2の電極と、
    利用者の存在を検知するための検知信号を前記利用者に対して前記第2の電極により電界を誘起して送信する検知信号送信手段と、を有し、
    前記受信手段は、
    前記利用者を介して送信された前記検知信号を前記第1の電極を通じて受信した場合には、前記利用者が存在すると判断することを特徴とする請求項7又は8に記載のサービス提供装置。
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