JP2008092131A - アンテナ素子及び携帯情報端末 - Google Patents

アンテナ素子及び携帯情報端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2008092131A
JP2008092131A JP2006268744A JP2006268744A JP2008092131A JP 2008092131 A JP2008092131 A JP 2008092131A JP 2006268744 A JP2006268744 A JP 2006268744A JP 2006268744 A JP2006268744 A JP 2006268744A JP 2008092131 A JP2008092131 A JP 2008092131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
loop antenna
antenna element
plane
information terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006268744A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Mochizuki
慎一郎 望月
Hiroyuki Takashina
博之 高科
Toshibumi Sakai
俊文 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2006268744A priority Critical patent/JP2008092131A/ja
Publication of JP2008092131A publication Critical patent/JP2008092131A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 高感度を有するアンテナ素子及び携帯情報端末を提供する。
【解決手段】 携帯情報端末10を利用する場合、電子決済サービス用の送受信機器の送受信面は水平に配置されていることが多い。携帯情報端末10の把持部分11Aを片手で把持した状態で、電子決済サービス用の送受信面に携帯情報端末をかざすと、ループアンテナ1Bが水平となり、すなわち、ループアンテナ1Bの最大の開口面積が当該送受信面に対して平行になるため、ループアンテナ1B内に導入される磁束は大きくなり、この磁束を効率良く受信することが可能となり、感度を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、RFID(radio frequency identification)等に用いられるアンテナ素子及び携帯情報端末に関する。
近年、RFIDと呼ばれるアンテナとIC装置を有する近接無線装置が開発されている。RFIDの機能を有する携帯電話などの電子機器も市場に投入されている。このような電子機器においては、その用途に応じた形態のアンテナが使用されている。電磁誘導型のRFIDのアンテナには、スパイラルアンテナ、ループアンテナ、渦巻きアンテナ、ヘリカルアンテナ、アンテナコイル、スパイラルインダクタ等と呼ばれるアンテナが用いられている。また、RFIDに関する文献も数多く存在する。
特許文献1及び特許文献2に記載の技術においては、ICチップとループアンテナとを有するRFIDを備えたシート状製品を開示している。特許文献3に記載の技術においては、RFIDタグを物品に取り付ける場合に、RFIDタグのループアンテナの少なくとも一部を物品からずらして又は離間させて装着している。特許文献4に記載の技術においては、RFIDタグのシートを複数重ねてなる積層シート状製品の最上層のシートのタグのみに対して読み書きを行う技術を開示している。
特許文献5に記載の技術においては、2以上のシートの各々に、タグ本体部とアンテナとを含むタグを設け、アンテナを平面から見たときに互いに異なる領域に位置するように配置した技術を開示している。
特許文献6に記載の技術においては、2以上のシートの各々に、タグ本体部とアンテナを含むタグを設け、積層状態においてタグのうち1つのタグ以外のタグのアンテナを短絡させる技術を開示している。
特許文献7に記載の技術においては、アンテナを傾斜させたものが開示されている。
上記従来のRFIDのアンテナは、基材表面上に平面的にパターン形成されている。通常、Z軸方向に存在する対象物と通信を行う場合を想定して、アンテナの開口面は、Z軸方向を向いており、すなわち、一般に、アンテナはXY平面内に形成されている。これにより、Z軸に平行な磁束をアンテナで効率良く受信することができる。Z軸に平行な磁束がアンテナ内を通過する場合、通過磁束の時間的変化に応じた電流が当該アンテナを流れる。このような用途に好適なアンテナとしては、ヘリカルアンテナや平面アンテナ等が知られている。
特開2006−099534号公報 特開2006−099535号公報 特開2006−129003号公報 特開2006−185370号公報 特開2006−185371号公報 特開2006−185372号公報 特開2003−187212号公報
しかしながら、電子機器の小型化に伴って、アンテナ素子を搭載する面積は小さくなっており、搭載面積が小さい場合、その感度は十分ではない。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、高感度を有するアンテナ素子及び携帯情報端末を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係るアンテナ素子は、直方体のパッケージと、パッケージの隣接する2つの外面の交線で規定される第1の辺と、2つの外面のそれぞれに対向する2つの別の外面の交線で規定される第2の辺とを含む第1平面に沿って、パッケージ内に埋め込まれた第1ループアンテナとを備える。
直方体のパッケージの第1の辺を含む搭載面を電子機器などに搭載すると、この搭載面に対して第1ループアンテナの形成された第1平面は傾斜する。したがって、電子機器と送信源とを近づけると、第1ループアンテナの第1平面内の開口面積は、第1ループアンテナの搭載面への垂直投影の開口面積よりも大きくなる。すなわち、直方体においては、第1平面は最大の横断面積を提供している。したがって、第1平面に垂直な方向から第1ループアンテナ内に導入される磁束は大きくなり、この磁束を効率良く受信することが可能となり、感度を向上させることができる。
また、第1ループアンテナは、磁性体コアと、磁性体コアの外周に巻かれた導線とを備えていることを特徴とする。この場合、導線の形成する磁界は磁性体コア内を通るため、磁束を磁性体コア内に集中させ、高感度の検出を行うことができる。
また、本発明のアンテナ素子は、導線の両端をそれぞれ固定する2つの固定部を有するリードフレームを更に備えることを特徴とする。この場合、リードフレームの固定部に電流を供給/又は固定部から電流を出力するのみで、第1ループアンテナに電流を供給/出力することができる。
また第1ループアンテナは、絶縁体基板と、絶縁体基板の表面に設けられた導電パターンと、絶縁体基板の裏面に設けられた磁性体とを有する平面アンテナであることとしもよい。導電パターンで発生・受信する磁界は、裏面の磁性体を通ることになる。したがって、外部への磁界の漏洩が減少し、このアンテナは高感度を有することとなる。また、平面アンテナであるため、厚みが薄くなり、アンテナ素子が小型化される。
また、本発明に係るアンテナ素子は、第1ループアンテナの内側に配置され、且つ、この第1ループアンテナに直列に接続された第2ループアンテナを備え、第2ループアンテナは、第1平面と交差する第2平面に沿って、パッケージ内に埋め込まれており、第1及び第2平面の交線は、第1の辺に平行であることを特徴とする。この場合、異なる方向を向いた2つのループアンテナを同一のパッケージ内に備えるため、電波送受信時の指向性が改善される。
また、本発明に係るアンテナ素子は、積層された複数の絶縁体と、複数の絶縁体間の各界面にそれぞれ形成された複数の導電パターンと、絶縁体に設けられた貫通孔内を通り、異なる界面に形成された導電パターン同士を接続する貫通導体とを備え、導電パターン及び貫通導体は、全体として第1ループアンテナを構成するように設けられていることを特徴とする。
この場合、第1ループアンテナは、貫通導体に沿った断面が階段状になり、電子機器への搭載面に対して擬似的に傾斜することとなる。電子機器と送信源とを近づけると、第1ループアンテナの最大開口面積は、第1ループアンテナの搭載面への垂直投影の開口面積よりも大きくなる。第1ループアンテナ内に導入される磁束は大きくなり、この磁束を効率良く受信することが可能となり、感度を向上させることができる。また、貫通導体を用いて、擬似的に傾斜した第1ループアンテナは、導電パターンを用いて製造されているため、巻線を用いたものに比べて位置精度が高くなるという利点も有する。
また、本発明に係る携帯情報端末は、把持部分及び前記把持部分以外の残余部分を有する携帯情報端末であって、把持部分から残余部分に向かう方向を、水平から斜め上方に向かう方向とした場合に、第1ループアンテナの形成された第1平面が水平となるように、上述のアンテナ素子を搭載したことを特徴とする。なお、携帯情報端末の下部を把持し、上部を残余部分とするが、二つ折りの携帯情報端末の場合には、ヒンジが上部に位置する。
すなわち、携帯情報端末を利用する場合、電子決済サービス用の送受信機器の送受信面は水平に配置されていることが多い。すなわち、携帯情報端末を片手で把持した状態で、電子決済サービス用の送受信面に携帯情報端末をかざすと、第1ループアンテナが水平となり、すなわち、最大の開口面積が送受信面に対して平行になるため、第1ループアンテナ内に導入される磁束は大きくなり、この磁束を効率良く受信することが可能となり、感度を向上させることができる。
本発明に係るアンテナ素子によれば、ループアンテナ内に導入される磁束を大きくすることが可能となり、その感度を向上させることができる。この携帯情報端末によれば、水平配置された送受信機器との近接通信を好適に行うことが可能となる。
以下、実施の形態に係るアンテナについて説明する。なお、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、アンテナ素子1を備えた携帯情報端末10の斜視図である。
携帯電話等の携帯情報端末10は、ハウジング11、ハウジング11の表面に設けられた複数の入力ボタン12、及びディスプレイ13を備えている。ハウジング11の入力ボタン12側は、把持部分11Aを構成しており、把持部分11A以外の残余部分11B内に、アンテナ素子1が収容されている。
アンテナ素子1は、直方体のパッケージ1Aと、パッケージ1A内に埋設された(第1)ループアンテナ1Bとを有している。パッケージ1Aは、絶縁性の樹脂材料から構成されている。携帯情報端末10の把持部分11Aから残余部分11Bに向かう方向をX軸とし、携帯情報端末10の厚み方向をZ軸、幅方向をY軸とする。なお、この図のZ軸の正方向は下方を示している。ループアンテナ1Bは、XY平面に対して傾斜している。X軸を水平から斜め上方に向かう方向とした場合に、アンテナ素子1は、ループアンテナ1Bの形成された第1平面が水平となるように、携帯情報端末10に搭載されている。なお、リーダライタは携帯情報端末10の下側に位置することとなるため、電磁シールド板や回路基板は、アンテナ素子1に対してリーダライタとは反対側に位置する。
携帯情報端末10を利用する場合、電子決済サービス用の送受信機器の送受信面は水平に配置されていることが多い。携帯情報端末10の把持部分11Aを片手で把持した状態で、電子決済サービス用の送受信面に携帯情報端末をかざすと、ループアンテナ1Bが水平となり、すなわち、ループアンテナ1Bの最大の開口面積が当該送受信面に対して平行になるため、ループアンテナ1B内に導入される磁束は大きくなり、この磁束を効率良く受信することが可能となり、感度を向上させることができる。
なお、アンテナ素子1と携帯情報端末の送受信回路との間には、電磁シールド板14が介在しており、送受信回路のアンテナ素子1に対する影響を抑制している。なお、電磁シールド板(層)14は、例えば、フィルム状の金属を用いてアンテナ素子1と一体的に形成することもできる。
図2は第1実施形態のアンテナ素子1の斜視図、図3は図2に示したアンテナ素子1のIII−III矢印断面図である。
ループアンテナ1Bは、パッケージ1Aは直方体であり、パッケージ1Aの隣接する2つの外面1AS1,1AS2の交線で規定される第1の辺1Aと、2つの外面1AS1,1AS2のそれぞれに対向する2つの別の外面1AS3,1AS4の交線で規定される第2の辺1Aとを含む第1平面S1に沿って、パッケージ1A内に埋め込まれている。なお、第1平面S1とループアンテナ1Bの開口面は、完全に平行である必要はなく、数学的に厳密に平行とすることは誤差の観点からすると難しい。ここでは、ループアンテナ1Bの中心軸C1と、第1平面S1の法線N1の成す角度が10度以内であれば、ループアンテナ1Bは第1平面S1に沿っているものとする。
直方体のパッケージの第1の辺1Aを含む搭載面(外面1AS2)を携帯情報端末等の電子機器などに搭載すると、この搭載面1AS2に対してループアンテナ1Bの形成された第1平面S1は傾斜する。したがって、電子機器と送信源とを近づけると、ループアンテナ1Bの第1平面S1内の開口面積は、ループアンテナ1Bの搭載面1AS2への垂直投影の開口面積よりも大きくなる。特に、搭載面の長辺(1AS2と1AS3の交線)の長さ≦短辺(1A)の長さ×√3の直方体(立方体を含む)においては、第1平面S1は最大の横断面積を提供している。したがって、第1平面S1に垂直な方向からループアンテナ1B内に導入される磁束は大きくなり、この磁束を効率良く受信することが可能となり、感度を向上させることができる。
アンテナ素子1は、ループアンテナ1Bの導線1Bの両端をそれぞれ固定する2つの導電性の固定部1C,1Cを有するリードフレーム1Cを備えている。リードフレーム1Cの材料は、バネ性のある物質が好ましく、金型などで挟み込みことで形状が加工できるものが好ましい。リードフレーム1Cの材料は、CuBeなどのCu系合金からなり、その表面にSn等のハンダと親和性の高いメッキが施されていることが好ましい。固定部1C,1CのXZ断面の形状は、Uの字型であって、ループアンテナ1Bの周辺部を噛んでいる。リードフレーム1Cの固定部1C,1Cに電流を供給/又は固定部から電流を出力するのみで、ループアンテナ1Bの導線1Bに電流を供給/出力することができる。導線1Bの両端は、固定部1C,1Cに設けられた孔又はスリット等の開口を通っており、半田などの導電性材料H1,H2で固定部1C,1Cに固定され、電気的に接続されている。以上のように、本例では、巻線アンテナのボビンを傾けてリードフレーム1Cに固定している。
また、リードフレーム1Cの長手方向(X方向)の端部1C,1Cは、Z軸方向に沿って屈曲し、パッケージ1Aの外面1AS1及び1AS3にそれぞれ接触している。リードフレーム1Cは、固定部1C,1CからそれぞれZ軸方向に沿って延びた支持部1C11、1C12を有しており、外面1AS2に接触する基部1C21,1C22に連続している。固体部1CとXY平面に沿って設けられた基部1C21との間の支持部1C11の長さは、固定部1CとXY平面に沿って設けられた基部1C22との間の支持部1C12の長さよりも短く、固定部1C1,1C間を繋ぐ平面はYX平面に対して傾斜している。固定部1C,1CのXZ断面の形状は、Uの字型であって、ループアンテナ1Bに噛み合っている。なお、パッケージ1Aの寸法は、例えば、10mm(X)×10mm(Y)×5mm(Z)である。
図4は、ループアンテナ1Bの斜視図である。
ループアンテナ1Bは、直方体の磁性体コア1Bと、磁性体コア1Bの外周に巻かれた導線1Bとを備えている。導線1Bは、磁性体コア1Bの上下の主表面間に位置する4つの側面D1,D2,D3,D4上を這って、スパイラル状に磁性体コア1Bに巻かれている。電流を流した場合に導線1Bの形成する磁界は磁性体コア1B内を通るため、外部からの磁束又は導線1Bにおいて発生した磁束を磁性体コア1B内に集中させ、高感度の検出を行うことができる。非金属ボビンを構成する磁性体コア1Bの材料としては、使用する周波数帯において高透磁率を有する磁性材料、焼結フェライト、磁性粉・樹脂複合材料等を用いることができる。
次に、上記アンテナ素子の製造方法について説明する。
図5乃至図8は、アンテナ素子中間体の側面図である。なお、図7及び図8においては一部の要素は断面構成で示している。
まず、磁性体コア1Bの側面に導線1Bを巻きつけてループアンテナ1Bとし、ループアンテナ1Bの側面をリードフレーム1Cの固定部1C,1Cに固定する(図5参照)。ループアンテナ1Bは、リードフレーム1Cの基部1C21,1C22を含むXY平面に対して、傾斜して固定される。導線1Bは、固定部1C,1Cの開口内に通される。
次に、固定部1C,1Cの開口内に通された導線1Bを、適当な長さに切断し、導電性材料H1,H2で固定部1C,1Cに固定する(図6参照)。これらの固定方法としては、導電性材料H1、H2を用いる代わりに、圧着を採用してもよい。
しかる後、対向する2枚の金型M1,M2間のキャビティ内に、図6に示したアンテナ素子中間体を配置し、当該キャビティ内に樹脂を射出・注入して、パッケージ1Aを形成する(図7参照)。このとき、リードフレーム1Cの基部1C21,IC22及び端部1C,1Cは、その表面に樹脂が付着しないように金型M1,M2によって挟まれている。キャビティの形状は直方体であり、この直方体は金型M1,M2間の境界面に平行な底面を有する。このキャビティの底面は、成形後にはパッケージ1Aの外面1AS2に一致することになる。
さらに、金型M1,M2をパッケージ1Aから取り外す。(図8参照)。パッケージ1Aの外面1AS2に沿ってリードフレーム1Cの端部1C,1Cが延びている。最後に、リードフレーム1Cの端部1C,1Cを折り曲げて、図3に示したアンテナ素子1が完成する。
次に、第2実施形態のアンテナ素子について説明する。
図9は、第2実施形態のアンテナ素子1の斜視図、図10は図9に示したループアンテナ1Bの平面図であり、図11は図10に示したループアンテナ1BのXI−XI矢印断面図である。
本形態のアンテナ素子1は、第1実施形態のアンテナ素子1と比較して、ループアンテナ1Bの構造のみが異なり、他の構成は同一である。
ループアンテナ1Bは平面アンテナであり、磁性体からなる基板(又は層)1Bと、基板1B上に形成された絶縁層(絶縁体基板)1Bと、絶縁層1B上にパターニングされた導電パターン1B’とを有する。換言すれば、ループアンテナ1Bは、絶縁体基板1Bと、絶縁体基板1Bの表面に設けられた導電パターン1B’と、絶縁体基板1Bの裏面に設けられた磁性体層1Bとを備えている。導電パターン1B’は、矩形の渦巻き状に形成されており、両端に電流を供給すると渦巻きの中心を通る磁界を発生し、渦巻きを通る磁束の大きさが時間的に変化すると、両端間に磁束変化に応じた電流が流れる。導電パターン1B’で発生・受信する磁界は、磁性体からなる基板1Bを通ることになる。
したがって、外部への磁界の漏洩が減少し、このアンテナは高感度を有することとなる。また、平面アンテナであるため、厚みが薄くなり、アンテナ素子が小型化される。この平面アンテナは、中心軸C1が、Z軸に対して傾斜した状態で配置され、パッケージ1A内に埋設されている。第1平面S1の法線N1と導電パターン1B’の形成された平面の法線、すなわち、平面アンテナの中心軸C1との成す角度は、10度以下である。
絶縁層1Bの材料としては、ガラスエポキシ樹脂、ポリイミド及びポリエチレンテレフタレート等を用いることができる。磁性体の材料としては、焼結フェライト、磁性粉・樹脂複合材料などを用いることができる。導電パターン1B2’は、絶縁層1Bの前面に金属膜を堆積した後、この金属膜上にフォトレジストを形成し、フォトレジストを所望のパターンで露光し、これをマスクとして金属膜をエッチングすることによって形成される。導電パターン1B2’の両端は、それぞれボンディングワイヤBWを介して固定部1C,1Cに電気的に接続されている。なお、導電パターン1B2’の両端は、必要に応じて絶縁層1Bに貫通電極を形成して、貫通電極に延長用の導体パターンを接続し、これを固定部1C,1Cに電気的に接続してもよい。
図12は、第3実施形態に係るアンテナ素子の斜視図である。
本形態に係るアンテナ素子1は、積層された複数の絶縁体I1,I2,I3,I4と、複数の絶縁体I1,I2,I3,I4間の各界面にそれぞれ形成された複数の導電パターン1B21’、1B22’、1B23’と、絶縁体I2,I3に設けられた貫通孔内を通り、異なる界面に形成された導電パターン1B21’、1B22’を接続する貫通導体PT2、導電パターン1B22’、1B23’を接続する貫通導体PT3とを備え、導電パターン1B21’、1B22’、1B23’及び貫通導体(貫通電極)PT2,PT3は、全体としてループアンテナ1Bを構成するように設けられている。なお、複数の絶縁体I1,I2,I3,I4は全体として密閉パッケージ1Aを構成し、その内部にループアンテナ1Bが埋設されている。絶縁体I1,I2,I3,I4の材料としては、ガラスエポキシ樹脂、ポリイミド及びポリエチレンテレフタレートなどを用いることができる。また、絶縁体は焼結フェライト、磁性粉・樹脂複合材料などの磁性体でもよく、その場合、アンテナ素子の小型化や低コスト化に効果がある
第1層目の絶縁層I1上には、X方向及び/又はY方向に延びた複数の導電パターン1B21’が形成されている。第1層目の絶縁層I1上には、第2層目の絶縁層I2が形成され、絶縁層I2上にもX方向に延びた複数の導電パターン1B22’が形成されている。第1層目の導電パターン1B21’の一端は、第2層目の絶縁層I2を厚み方向に貫通する貫通導体PT2を介して、それぞれ第2層目の導電パターン1B22’の一端に接続されている。第2層目の絶縁層I2上には、第3層目の絶縁層I3が形成され、絶縁層I3上にもX方向及び/又はY方向に延びた複数の導電パターン1B23’が形成されている。第2層目の導電パターン1B22’の一端は、第3層目の絶縁層I3を厚み方向に貫通する貫通導体PT3を介して、それぞれ第3層目の導電パターン1B23’の一端に接続されている。第3層目の絶縁層I3は、第4層目の絶縁層I4で被覆されている。絶縁体I4は、レジストなどで形成することも可能である。
ループアンテナ1Bを構成するコイルの両端部分は、第1層目の絶縁層I1上の導電パターン1B21’の端部からなり、それぞれの端部は、第1絶縁層I1を厚み方向に貫通する貫通導体PT1及びパッケージ外部を這う接続配線PT1’によって、それぞれ絶縁層I1の裏面に設けられた下部電極(給電部)E1,E2に接続されている。
この場合、ループアンテナ1Bは、貫通導体PT2.PT3に沿った断面(XZ断面)が階段状になり、電子機器への搭載面(外面1AS2)に対して擬似的に傾斜することとなる。ループアンテナ1Bの最大開口面積は、ほぼ第1平面S1に沿って得られるが、電子機器と送信源とを近づけた場合、この最大開口面積は、ループアンテナ1Bの搭載面(外面1AS2)への垂直投影の開口面積よりも大きくなる。ループアンテナ1B内に導入される磁束は大きくなり、この磁束を効率良く受信することが可能となり、感度を向上させることができる。また、貫通導体PT2,PT3を用いて、擬似的に傾斜したループアンテナ1Bは、導電パターンを用いて製造されているため、巻線を用いたものに比べて位置精度が高くなるという利点も有する。また、この場合、回路形成を一括して行った後、個別に切断するなどすることができるため、大量生産による低コスト化に効果がある。
本例では、貫通導体PT2,PT3を用いることにより、ループアンテナ1Bを構成する矩形スパイラル導体の一辺の始点と終点に高度差を設けている。この場合、上述のように、ループアンテナ1Bを斜めに配線するのとほぼ同じ効果が得られる。すなわち、アンテナ開口面積は大きくなり、アンテナ感度を良好にすることができる。換言すれば、階段状のループアンテナ1Bを用いることにより、擬似的に斜めにアンテナ導体が配置されることになる。なお、このようなループアンテナを複数配線し、直列に接続することで、アンテナ感度の対称性を改善することもできる。なお、第2実施形態と同様に、第1層目の絶縁層I1の下に磁性層を配置してもよい。
図13は、第4実施形態に係るアンテナ素子の斜視図である。
本形態のアンテナ素子1は、第1ループアンテナ1Bの内側に、第2ループアンテナ1Baを配置したものである。第2ループアンテナ1Baは、第1ループアンテナ1Bに直列に接続されている。第2ループアンテナ1Baは、第1平面S1と交差する第2平面S2に沿って、パッケージ1A内に埋め込まれており、第1平面S1及び第2平面S2の交線CXは、第1の辺1Aに平行である。この平行は5度以下の誤差を含む。
第1ループアンテナ1Bの中心軸C1と、第1平面S1の法線N1の成す角度が10度以内であれば、第1ループアンテナ1Bは第1平面S1に沿っているものとする。第2ループアンテナ1Baの中心軸Ca1と、第2平面S2の法線N2の成す角度が10度以内であれば、第2ループアンテナ1Baは第2平面S2に沿っているものとする。
このアンテナ素子1は、異なる方向を向いた2つのループアンテナ1B,1Baを同一のパッケージ1A内に備えるため、電波送受信時の指向性が改善される。すなわち、XY平面内における磁界分布は、交線CXの両側の領域において対称となり、アンテナ感度の対称性が改善される。また、第1ループアンテナ1B及び第2ループアンテナ1Baは直列接続されているので、実効的な開口面積をループアンテナが1つの場合よりも増加させることができる。
上述の第1乃至第3実施形態のアンテナ素子においては、パッケージ1A内の配線可能な空間を有効利用し、開口面積を大きくとることでアンテナ感度を良好にしたが、これらの構造においては、アンテナの総合的な感度は得られるものの、場所による感度の差が発生する可能性がある。本実施形態では、角度を持った開口面を持つアンテナを複数配線し、直列に接続することにより、アンテナ感度の交線CXに対する対称性を改善している。なお、ループアンテナを3個以上設けて、対称性をより改善することも可能である。
なお、本例では、第1ループアンテナ1B及び第2ループアンテナ1Baは、それぞれスパイラル状に導線1B,1Baを巻いたものである。第2ループアンテナ1Baの内側に、導線を巻くための磁性体コアを設けてもよい。また、上述の例の導線の長手方向に垂直な断面は四角形であるが、これは円形であってもよい。また、第4実施形態の第1及び第2ループアンテナは、それぞれ巻線を用いて構成したが、これは第3実施形態のような導電パターン積層型のループアンテナを用いて構成してもよい。なお、パッケージ1Aの形状は直方体であるが、数学的に厳密な直方体である必要はなく、角にアールが設けられているものや、必要に応じて若干の凹凸部が設けられているものも直方体であるとする。
図14は、フィルム状の電磁シールドを設けたアンテナ素子1の斜視図である。
直方体のパッケージ1Aの外面1AS2には、電磁シールド14’が固定されている。電磁シールド14’は、回路基板とループアンテナ1Bとの間に位置し、金属フィルムを外面1AS2に貼り付けるか、金属材料を外面1AS2上に堆積することによって形成される。
図15は、図12に示したアンテナ素子1の変形例の斜視図である。
本形態に係るアンテナ素子1は、第1ループアンテナ1Bの内側に、第2ループアンテナ1Baを配置し、これらをパッケージ1A内に埋め込んだものである。第2ループアンテナ1Baは、第1ループアンテナ1Bに直列に接続されている。第2ループアンテナ1Baは、第1平面S1と交差する第2平面S2に沿って、パッケージ1A内に埋め込まれており、第1平面S1及び第2平面S2の交線CXは、第1の辺1Aに平行である。この平行は5度以下の誤差を含む。各ループアンテナはそれぞれ全体としては第1及び第2平面S1,S2に沿っている。
第2ループアンテナ1Baの形状は、第1ループアンテナ1Bの形状に対して相似であり、交線CXを含むYZ平面に対して対称に配置されている。第2ループアンテナ1Baは、第1ループアンテナ1Bに対して相似で面対称である点を除いては、同一の要素からなるため、本例の第2ループアンテナ1Baの各要素の説明は、図12の第1ループアンテナ1Bに関する記載を読み替える。この構造により、アンテナの対称性を改善することができる。
図16は、上述のアンテナ素子1を回路基板PS上に搭載した携帯情報端末10の斜視図である。
回路基板PS上には、送受信回路Qが形成されており、送受信回路Qはアンテナ素子1を構成するループコイルの両端の電極に接続されている。本例では、アンテナ素子1の外面にフィルム状の磁気シールド14’を設けることとし、磁気シールド14’は回路基板PSとループアンテナ1Bとの間に存在する。なお、同図では送受信回路Qは、アンテナ素子1からX方向に離隔して配置されているが、これは磁気シールド14’を挟んで、回路基板PSのアンテナ素子1とは逆側の面に設けることとしてもよい。この場合には、小型化が達成される。
なお、いずれの実施形態のアンテナ素子も携帯情報端末などの電子機器に搭載することができる。好適な搭載手法は図1に示した通りである。
アンテナ素子1を備えた携帯情報端末10の斜視図である。 第1実施形態のアンテナ素子1の斜視図である。 図2に示したアンテナ素子1のIII−III矢印断面図である。 ループアンテナ1Bの斜視図である。 アンテナ素子中間体の側面図である。 アンテナ素子中間体の側面図である。 アンテナ素子中間体の側面図である。 アンテナ素子中間体の側面図である。 第2実施形態のアンテナ素子1の斜視図である。 図9に示したループアンテナ1Bの平面図である。 図10に示したループアンテナ1BのXI−XI矢印断面図である。 第3実施形態に係るアンテナ素子の斜視図である。 第4実施形態に係るアンテナ素子の斜視図である。 フィルム状の電磁シールドを設けたアンテナ素子1の斜視図である。 図12に示したアンテナ素子1の変形例の斜視図である。 アンテナ素子1を回路基板PS上に搭載した携帯情報端末10の斜視図である。
符号の説明
C1・・・中心軸、Ca1・・・中心軸、H1,H2・・・導電性材料、S1・・・平面、S2・・・平面、N1・・・法線、N2・・・法線、1・・・アンテナ素子、1A・・・パッケージ、1B・・・ループアンテナ、1C・・・リードフレーム、1Ba・・・ループアンテナ、1AS1,1AS2・・・外面、1AS3,1AS4・・・外面、1B・・・基板、1C21,1C22・・・基部、1C,1C・・・固定部、1C11・・・支持部、C12・・・支持部、1B・・・磁性体コア、1B・・・導線、1Ba・・・導線、1B・・・絶縁層、1C,1C・・・端部、1B’・・・導電パターン、1B21’・・・導電パターン1B22’・・・導電パターン、1B23・・・導電パターン、1A・・・辺、1A・・・辺、10・・・携帯情報端末、11・・・ハウジング、11A・・・把持部分、11B・・・残余部分、12・・・入力ボタン、13・・・ディスプレイ、14・・・電磁シールド板、BW・・・ボンディングワイヤ、CX・・・交線、D1,D2,D3,D4・・・側面、I1,I2,I3,I4・・・絶縁体、M1,M2・・・金型、PT1’・・・接続配線、PT2,PT3・・・貫通導体。

Claims (7)

  1. 直方体のパッケージと、
    前記パッケージの隣接する2つの外面の交線で規定される第1の辺と、前記2つの外面のそれぞれに対向する2つの別の外面の交線で規定される第2の辺とを含む第1平面に沿って、前記パッケージ内に埋め込まれた第1ループアンテナと、
    を備えるアンテナ素子。
  2. 前記第1ループアンテナは、
    磁性体コアと、
    前記磁性体コアの外周に巻かれた導線と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ素子。
  3. 前記導線の両端をそれぞれ固定する2つの固定部を有するリードフレームを更に備えることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ素子。
  4. 前記第1ループアンテナは、
    絶縁体基板と、
    前記絶縁体基板の表面に設けられた導電パターンと、
    前記絶縁体基板の裏面に設けられた磁性体と、
    を有する平面アンテナであることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ素子。
  5. 積層された複数の絶縁体と、
    複数の前記絶縁体間の各界面にそれぞれ形成された複数の導電パターンと、
    前記絶縁体に設けられた貫通孔内を通り、異なる界面に形成された前記導電パターン同士を接続する貫通導体と、
    を備え、
    前記導電パターン及び前記貫通導体は、全体として第1ループアンテナを構成するように設けられている、
    ことを特徴とするアンテナ素子。
  6. 前記第1ループアンテナの内側に配置され、且つ、この第1ループアンテナに直列に接続された第2ループアンテナを備え、
    前記第2のループアンテナは、前記第1平面と交差する第2平面に沿って、前記パッケージ内に埋め込まれており、
    前記第1及び第2平面の交線は、前記第1の辺に平行である、
    ことを特徴とする請求項1、2又は5に記載のアンテナ素子。
  7. 把持部分及び前記把持部分以外の残余部分を有する携帯情報端末であって、
    前記把持部分から前記残余部分に向かう方向を、水平から斜め上方に向かう方向とした場合に、前記第1ループアンテナの形成された前記第1平面が水平となるように、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアンテナ素子を搭載したことを特徴とする携帯情報端末。
JP2006268744A 2006-09-29 2006-09-29 アンテナ素子及び携帯情報端末 Withdrawn JP2008092131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006268744A JP2008092131A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 アンテナ素子及び携帯情報端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006268744A JP2008092131A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 アンテナ素子及び携帯情報端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008092131A true JP2008092131A (ja) 2008-04-17

Family

ID=39375825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006268744A Withdrawn JP2008092131A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 アンテナ素子及び携帯情報端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008092131A (ja)

Cited By (56)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010199952A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Casio Computer Co Ltd アンテナ装置及び電波受信機器
WO2011077878A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 株式会社村田製作所 アンテナ及び携帯端末
WO2011077877A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 株式会社村田製作所 アンテナ及び携帯端末
JP2012015931A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Panasonic Corp アンテナ装置
JP2012029258A (ja) * 2010-07-28 2012-02-09 Panasonic Corp アンテナ装置及びこれを備えた通信装置
WO2012020581A1 (ja) * 2010-08-12 2012-02-16 株式会社村田製作所 アンテナ装置及び通信端末装置
JP2012039672A (ja) * 2011-11-24 2012-02-23 Panasonic Corp アンテナ、アンテナ装置及び通信装置
WO2012050037A1 (ja) * 2010-10-12 2012-04-19 株式会社村田製作所 アンテナ装置および通信端末装置
US8336786B2 (en) 2010-03-12 2012-12-25 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device and metal article
US8424762B2 (en) 2007-04-14 2013-04-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and component for wireless IC device
JP2013089137A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Nec Saitama Ltd 電子機器
US8544759B2 (en) 2009-01-09 2013-10-01 Murata Manufacturing., Ltd. Wireless IC device, wireless IC module and method of manufacturing wireless IC module
US8590797B2 (en) 2008-05-21 2013-11-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device
US8602310B2 (en) 2010-03-03 2013-12-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio communication device and radio communication terminal
US8613395B2 (en) 2011-02-28 2013-12-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
US8676117B2 (en) 2006-01-19 2014-03-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and component for wireless IC device
US8690070B2 (en) 2009-04-14 2014-04-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device component and wireless IC device
US8704716B2 (en) 2009-11-20 2014-04-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and mobile communication terminal
US8720789B2 (en) 2012-01-30 2014-05-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device
JP2014098971A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Toppan Printing Co Ltd Icタグ及びicタグの製造方法
US8740093B2 (en) 2011-04-13 2014-06-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio IC device and radio communication terminal
JP2014107640A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Nec Tokin Corp アンテナ、アンテナ構造体及び電子機器
US8770489B2 (en) 2011-07-15 2014-07-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio communication device
US8797148B2 (en) 2008-03-03 2014-08-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio frequency IC device and radio communication system
US8797225B2 (en) 2011-03-08 2014-08-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and communication terminal apparatus
US8814056B2 (en) 2011-07-19 2014-08-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device, RFID tag, and communication terminal apparatus
US8853549B2 (en) 2009-09-30 2014-10-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Circuit substrate and method of manufacturing same
US8870077B2 (en) 2008-08-19 2014-10-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and method for manufacturing same
US8878739B2 (en) 2011-07-14 2014-11-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
JP2014212573A (ja) * 2012-11-28 2014-11-13 株式会社村田製作所 インタフェース及び通信装置
US8905296B2 (en) 2011-12-01 2014-12-09 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless integrated circuit device and method of manufacturing the same
US8917211B2 (en) 2008-11-17 2014-12-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna and wireless IC device
US8937576B2 (en) 2011-04-05 2015-01-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
US8944335B2 (en) 2010-09-30 2015-02-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device
US8976075B2 (en) 2009-04-21 2015-03-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and method of setting resonant frequency of antenna device
US8981906B2 (en) 2010-08-10 2015-03-17 Murata Manufacturing Co., Ltd. Printed wiring board and wireless communication system
CN104425896A (zh) * 2013-09-06 2015-03-18 联想(北京)有限公司 一种天线及电子设备
US8991713B2 (en) 2011-01-14 2015-03-31 Murata Manufacturing Co., Ltd. RFID chip package and RFID tag
US9024725B2 (en) 2009-11-04 2015-05-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication terminal and information processing system
US9024837B2 (en) 2010-03-31 2015-05-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna and wireless communication device
US20150214622A1 (en) * 2013-08-13 2015-07-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device, card device, and electronic apparatus
US9104950B2 (en) 2009-01-30 2015-08-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna and wireless IC device
US9117157B2 (en) 2009-10-02 2015-08-25 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and electromagnetic coupling module
US9165239B2 (en) 2006-04-26 2015-10-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electromagnetic-coupling-module-attached article
US9236651B2 (en) 2010-10-21 2016-01-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication terminal device
US9281873B2 (en) 2008-05-26 2016-03-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device system and method of determining authenticity of wireless IC device
US9378452B2 (en) 2011-05-16 2016-06-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio IC device
US9543642B2 (en) 2011-09-09 2017-01-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and wireless device
US9558384B2 (en) 2010-07-28 2017-01-31 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna apparatus and communication terminal instrument
US9692128B2 (en) 2012-02-24 2017-06-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and wireless communication device
US9727765B2 (en) 2010-03-24 2017-08-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. RFID system including a reader/writer and RFID tag
US9761923B2 (en) 2011-01-05 2017-09-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
US9830552B2 (en) 2007-07-18 2017-11-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio IC device
US10013650B2 (en) 2010-03-03 2018-07-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication module and wireless communication device
US10235544B2 (en) 2012-04-13 2019-03-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inspection method and inspection device for RFID tag
US20230291105A1 (en) * 2022-03-08 2023-09-14 Wistron Corporation Wearable device

Cited By (92)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8725071B2 (en) 2006-01-19 2014-05-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and component for wireless IC device
US8676117B2 (en) 2006-01-19 2014-03-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and component for wireless IC device
US9165239B2 (en) 2006-04-26 2015-10-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electromagnetic-coupling-module-attached article
US8424762B2 (en) 2007-04-14 2013-04-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and component for wireless IC device
US8662403B2 (en) 2007-07-04 2014-03-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and component for wireless IC device
US9830552B2 (en) 2007-07-18 2017-11-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio IC device
US8797148B2 (en) 2008-03-03 2014-08-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio frequency IC device and radio communication system
US9022295B2 (en) 2008-05-21 2015-05-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device
US8973841B2 (en) 2008-05-21 2015-03-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device
US8590797B2 (en) 2008-05-21 2013-11-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device
US9281873B2 (en) 2008-05-26 2016-03-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device system and method of determining authenticity of wireless IC device
US8870077B2 (en) 2008-08-19 2014-10-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and method for manufacturing same
US8917211B2 (en) 2008-11-17 2014-12-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna and wireless IC device
US8544759B2 (en) 2009-01-09 2013-10-01 Murata Manufacturing., Ltd. Wireless IC device, wireless IC module and method of manufacturing wireless IC module
US9104950B2 (en) 2009-01-30 2015-08-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna and wireless IC device
JP2010199952A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Casio Computer Co Ltd アンテナ装置及び電波受信機器
US8876010B2 (en) 2009-04-14 2014-11-04 Murata Manufacturing Co., Ltd Wireless IC device component and wireless IC device
US8690070B2 (en) 2009-04-14 2014-04-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device component and wireless IC device
US9564678B2 (en) 2009-04-21 2017-02-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and method of setting resonant frequency of antenna device
US8976075B2 (en) 2009-04-21 2015-03-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and method of setting resonant frequency of antenna device
US9203157B2 (en) 2009-04-21 2015-12-01 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and method of setting resonant frequency of antenna device
US8853549B2 (en) 2009-09-30 2014-10-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Circuit substrate and method of manufacturing same
US9117157B2 (en) 2009-10-02 2015-08-25 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device and electromagnetic coupling module
US9024725B2 (en) 2009-11-04 2015-05-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication terminal and information processing system
US8704716B2 (en) 2009-11-20 2014-04-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and mobile communication terminal
CN102474000B (zh) * 2009-12-24 2015-07-22 株式会社村田制作所 天线及便携终端
JP4935964B2 (ja) * 2009-12-24 2012-05-23 株式会社村田製作所 通信端末
CN102474000A (zh) * 2009-12-24 2012-05-23 株式会社村田制作所 天线及便携终端
US8718727B2 (en) 2009-12-24 2014-05-06 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna having structure for multi-angled reception and mobile terminal including the antenna
CN102687338B (zh) * 2009-12-24 2015-05-27 株式会社村田制作所 天线及便携终端
JP2012130056A (ja) * 2009-12-24 2012-07-05 Murata Mfg Co Ltd 通信端末
GB2484037A (en) * 2009-12-24 2012-03-28 Murata Manufacturing Co Antenna and mobile terminal
CN102687338A (zh) * 2009-12-24 2012-09-19 株式会社村田制作所 天线及便携终端
US9490529B2 (en) 2009-12-24 2016-11-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and mobile terminal
JP4978756B2 (ja) * 2009-12-24 2012-07-18 株式会社村田製作所 通信端末
US9070970B2 (en) 2009-12-24 2015-06-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and mobile terminal
GB2488450A (en) * 2009-12-24 2012-08-29 Murata Manufacturing Co Antenna and handheld terminal
WO2011077877A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 株式会社村田製作所 アンテナ及び携帯端末
GB2484037B (en) * 2009-12-24 2014-10-29 Murata Manufacturing Co Antenna and mobile terminal comprising a bent antenna coil
GB2488450B (en) * 2009-12-24 2014-08-20 Murata Manufacturing Co Antenna and mobile terminal
WO2011077878A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 株式会社村田製作所 アンテナ及び携帯端末
US8602310B2 (en) 2010-03-03 2013-12-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio communication device and radio communication terminal
US10013650B2 (en) 2010-03-03 2018-07-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication module and wireless communication device
US8336786B2 (en) 2010-03-12 2012-12-25 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device and metal article
US8528829B2 (en) 2010-03-12 2013-09-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device and metal article
US9727765B2 (en) 2010-03-24 2017-08-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. RFID system including a reader/writer and RFID tag
US9024837B2 (en) 2010-03-31 2015-05-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna and wireless communication device
JP2012015931A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Panasonic Corp アンテナ装置
JP2012029258A (ja) * 2010-07-28 2012-02-09 Panasonic Corp アンテナ装置及びこれを備えた通信装置
US9558384B2 (en) 2010-07-28 2017-01-31 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna apparatus and communication terminal instrument
US8981906B2 (en) 2010-08-10 2015-03-17 Murata Manufacturing Co., Ltd. Printed wiring board and wireless communication system
JP5510547B2 (ja) * 2010-08-12 2014-06-04 株式会社村田製作所 アンテナ装置及び通信端末装置
US9779353B2 (en) 2010-08-12 2017-10-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and communication terminal device
WO2012020581A1 (ja) * 2010-08-12 2012-02-16 株式会社村田製作所 アンテナ装置及び通信端末装置
US9312601B2 (en) 2010-08-12 2016-04-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and communication terminal device
US8944335B2 (en) 2010-09-30 2015-02-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device
US9705192B2 (en) * 2010-10-12 2017-07-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and communication terminal apparatus
CN103053074A (zh) * 2010-10-12 2013-04-17 株式会社村田制作所 天线装置及通信终端装置
US20160013556A1 (en) * 2010-10-12 2016-01-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and communication terminal apparatus
CN105226382B (zh) * 2010-10-12 2019-06-11 株式会社村田制作所 天线装置及终端装置
CN105226382A (zh) * 2010-10-12 2016-01-06 株式会社村田制作所 天线装置及终端装置
WO2012050037A1 (ja) * 2010-10-12 2012-04-19 株式会社村田製作所 アンテナ装置および通信端末装置
US9166291B2 (en) 2010-10-12 2015-10-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and communication terminal apparatus
JP5758909B2 (ja) * 2010-10-12 2015-08-05 株式会社村田製作所 通信端末装置
US9236651B2 (en) 2010-10-21 2016-01-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication terminal device
US9761923B2 (en) 2011-01-05 2017-09-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
US8991713B2 (en) 2011-01-14 2015-03-31 Murata Manufacturing Co., Ltd. RFID chip package and RFID tag
US8757502B2 (en) 2011-02-28 2014-06-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
US8613395B2 (en) 2011-02-28 2013-12-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
US8960561B2 (en) 2011-02-28 2015-02-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
US8797225B2 (en) 2011-03-08 2014-08-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and communication terminal apparatus
US8937576B2 (en) 2011-04-05 2015-01-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
US8740093B2 (en) 2011-04-13 2014-06-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio IC device and radio communication terminal
US9378452B2 (en) 2011-05-16 2016-06-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio IC device
US8878739B2 (en) 2011-07-14 2014-11-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless communication device
US8770489B2 (en) 2011-07-15 2014-07-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio communication device
US8814056B2 (en) 2011-07-19 2014-08-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device, RFID tag, and communication terminal apparatus
US9543642B2 (en) 2011-09-09 2017-01-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and wireless device
JP2013089137A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Nec Saitama Ltd 電子機器
JP2012039672A (ja) * 2011-11-24 2012-02-23 Panasonic Corp アンテナ、アンテナ装置及び通信装置
US8905296B2 (en) 2011-12-01 2014-12-09 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless integrated circuit device and method of manufacturing the same
US8720789B2 (en) 2012-01-30 2014-05-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Wireless IC device
US9692128B2 (en) 2012-02-24 2017-06-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device and wireless communication device
US10235544B2 (en) 2012-04-13 2019-03-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inspection method and inspection device for RFID tag
JP2014098971A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Toppan Printing Co Ltd Icタグ及びicタグの製造方法
JP2014107640A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Nec Tokin Corp アンテナ、アンテナ構造体及び電子機器
JP2014212573A (ja) * 2012-11-28 2014-11-13 株式会社村田製作所 インタフェース及び通信装置
US20150214622A1 (en) * 2013-08-13 2015-07-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device, card device, and electronic apparatus
US9627761B2 (en) * 2013-08-13 2017-04-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna device, card device, and electronic apparatus
CN104425896A (zh) * 2013-09-06 2015-03-18 联想(北京)有限公司 一种天线及电子设备
US20230291105A1 (en) * 2022-03-08 2023-09-14 Wistron Corporation Wearable device
US11870161B2 (en) * 2022-03-08 2024-01-09 Wistron Corporation Wearable device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008092131A (ja) アンテナ素子及び携帯情報端末
US10483623B2 (en) Antenna device and electronic apparatus
US9531073B2 (en) Communication terminal apparatus and antenna device
US9705192B2 (en) Antenna device and communication terminal apparatus
CN101501929B (zh) 天线线圈及天线装置
CN104701627B (zh) 天线装置
US9219301B2 (en) Antenna device, battery pack with antenna, and communication terminal device
JP5293907B2 (ja) アンテナ装置および通信端末装置
JP5975152B2 (ja) 通信端末装置
US10181637B2 (en) Antenna device and communication apparatus
US20120038443A1 (en) Communication terminal
CN208352514U (zh) 天线模块和具有该天线模块的电子装置
US9779353B2 (en) Antenna device and communication terminal device
CN108695594A (zh) 天线模块和具有该天线模块的电子装置
JP2011211611A (ja) アンテナモジュール、アンテナ装置及び移動体通信端末
US10074904B2 (en) Antenna device and coil component used therein
CN206628599U (zh) 表面安装型天线以及电子设备
JP2014154896A (ja) アンテナ、アンテナ装置、及び携帯端末
US10522911B2 (en) Antenna device, card-type information medium, and communication terminal apparatus
WO2013035820A1 (ja) アンテナ装置、rfidタグおよびアンテナ装置付き金属物品
JP2013168780A (ja) 表面実装型アンテナ
KR102312007B1 (ko) 안테나 모듈
CN113658957B (zh) 显示面板及其制作方法、显示装置
TW202139066A (zh) Rfid標籤

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091201