JP2008091846A - コンデンサ用リード線及びその製造方法、並びにこのリード線を用いたコンデンサ - Google Patents

コンデンサ用リード線及びその製造方法、並びにこのリード線を用いたコンデンサ Download PDF

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Abstract

【課題】コンデンサに用いるリード線におけるアルミ線丸棒と外部端子との接合部のバリや突起の発生を抑制してコンデンサとしての信頼性を向上させることを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するために、本発明は、アルミ線丸棒2の端部に、アルミニウムより高融点の金属キャップ3を嵌め込み、金属キャップ3を加熱することによりアルミ線丸棒2と金属キャップ3とを接合した後、外部端子4と金属キャップ3とを溶接する。また金属キャップ3は、外周が開口部3bから端部3aに向かって小さくなる曲面を有し、開口部3bに貫通孔12に係合させる段差部13を設けて、リード線1を封口体11に挿通し段差部13を貫通孔12に係合させる構成としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサに用いるリード線及びその製造方法、並びにこのリード線を用いたコンデンサに関するもので、特にリード線を挿通する貫通孔を備えた封口体を有するコンデンサに関する。
図11は、従来の電解コンデンサの断面図である。
従来の電解コンデンサのリード線151は、図11に示すように、アルミ線丸棒152と、銅下地錫めっき鉄線(CP線)からなる外部端子154とを接合したものである。コンデンサ素子156は、リード線151をアルミニウム等の弁作用金属からなる陽極箔と陰極箔に夫々接合し、この陽極箔と陰極箔にセパレータを介在させて巻回したものである。
外装ケース160は、有底円筒状のアルミニウムからなり、この外装ケース160に、コンデンサ素子156、駆動用電解液や導電性高分子からなる固体電解質等の電解質(図示せず)が収納される。
外装ケース160の開放端は、一対のリード線151が挿通する貫通孔162を備えたゴム弾性封口体161を用いて封止され、電解コンデンサとしたものである。
このような電解コンデンサに用いる従来のリード線の製造方法としては、アルミ線丸棒152と外部端子154の端部をアーク溶接により接合したものがある。またアルミ線丸棒152の端面に穴加工し、この穴内に外部端子154を挿入後、ガスバーナで加熱しアルミ線丸棒152と外部端子154を接合したものもある。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3が知られている。
特開平6−310385号公報 特開平6−349687号公報 特開2002−198259号公報
このような従来のアルミ線丸棒152と外部端子154のCP線をアーク溶接により直接接合する方法は、アルミ線丸棒152の径が小さくなり外部端子154との線径の相違が小さくなると、溶接条件の制御が難しく、アルミ線丸棒152、外部端子154が過剰に溶融し易くなり、接合部にバリや突起が生じる。
このようなリード線のバリや突起により、リード線を封口体の貫通孔に挿入する時に貫通孔に擦り傷が生じ、これがリード線と封口体の隙間となって駆動用電解液が漏れやすくなり電解コンデンサの信頼性が低下するという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決し、接合部のバリや突起の発生を抑制することによりコンデンサの信頼性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、アルミ線丸棒の端部に断面凹形の金属キャップが嵌合された構成としたものである。
また、本発明のリード線の製造方法は、断面凹形の金属キャップをアルミ線丸棒の端部に嵌め込む嵌込み工程と、前記金属キャップの開口部に対向する端部の外面と外部端子とを溶接する溶接工程と、を含む構成としたものである。
以上のように本発明のリード線、及びリード線の製造方法よれば、外部端子は、直接金属キャップと溶接することによって、外部端子と接合する金属の選択が容易にできるため、金属キャップと外部端子を接合する溶接条件が制御しやすい金属にすることができ、外部端子と金属キャップとの接合強度を保ちながら金属キャップの表面にバリ等の不良形状の発生を抑制することができる。
さらに、アルミ線丸棒は、金属キャップに嵌め込まれることによって、金属キャップとアルミ線丸棒の端部との接合面は金属キャップに被覆されるため、この接合面の接合状態による、アルミ線丸棒と外部端子との接合部の外観形状への悪影響を低減でき、バリ等の不良形状の発生を抑制することができる。
(実施の形態1)
まず、本発明のリード線の製造方法について説明する。
図3は、本発明のリード線の接合方法を示す工程斜視図であり、断面凹形の金属キャップを用いて、金属キャップをアルミ線丸棒の端部に嵌め込む嵌込み工程、金属キャップの開口部に対向する端部の外面と外部端子とを溶接する溶接工程を順次行うものである。
図3(a)は初期状態を示し、金属キャップ3は、金属板をプレス加工することによって、開口部3bと、開口部3bに対向するドーム状の端部3aとを備え、開口部3bと端部3aとを結ぶ軸方向に沿った断面が凹形としたものである。
外部端子4は、鉄、ニッケル、銅の単体、鉄合金、ニッケル合金、銅合金などからなる金属基材の線または板である。また、外部端子4は、めっき層が形成されてもよく、めっき層として、例えば回路基板との接続のためにSn単体、あるいはSnにAg、Bi、In、Pbなどが添加された錫合金からなる錫系めっきを用いることができる。
次に図3(b)に示すように、アルミ線丸棒2の端部は、金属キャップ3の内周に係合するようにプレス加工、またはガラ掛け研磨等によりトリミングした後、図3(c)に示すように、金属キャップ3をアルミ線丸棒2の端部に嵌め込む。
図3(d)において、溶接用の電極を外部端子4とアルミ線丸棒2に夫々接続し、アーク溶接、抵抗溶接等の電気溶接を用いて、外部端子4と金属キャップ3との接合を行い、アルミ線丸棒2は金属キャップ3内面と接合され、外部端子4は外面端部3aと接合され、リード線1とした。
また、金属キャップ3は、金属キャップ3と外部端子4とを抵抗溶接によって接合する場合、金属キャップ3と外部端子4との電気抵抗の相違が小さいことが好ましく、例えば外部端子4が鉄系基材の場合は、金属キャップ3は鉄、ニッケル、鉄ニッケル合金系基材を選択し、外部端子4が銅系基材の場合は、金属キャップ3は銅、銅合金基材を選択することが望ましく、これによって外部端子4と金属キャップ3との接合強度を保ちながら、
バリ等の形状不良発生を抑制する効果を高めることができる。
また、金属キャップ3と外部端子4とが抵抗溶接等により接合する際に、金属キャップ3とアルミ線丸棒2の端部との接合部に溶融が生じても、金属キャップ3に被覆されるため、金属キャップ3と外部端子4との接合部において溶融のバリ等の不良形状の発生がないものとすることができる。
また、金属キャップ3の端部3aの外面は、平坦状であってもよく、これによって外部端子4との接合状態を安定にすることができる。
なお、図3では、金属キャップ3の外形径は、アルミ線丸棒2の直径より大きいものであるが、アルミ線丸棒2の直径と同一あるいは小さくてもよい。例えば、アルミ線丸棒の先端をトリミングして細くし、アルミ線丸棒2の径より小さい外径の金属キャップを嵌合してもよいし、また、アルミ線丸棒の、金属キャップとの接合部のみ径を細くしてもよい。
リード線1の製造方法は、溶接工程は、嵌込み工程より前に行われてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1におけるリード線の製造工程に新たな工程を追加した以外は、実施の形態1と同様であるため、同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
実施の形態2におけるリード線の製造方法は、金属キャップ3をアルミ線丸棒2の端部に嵌め込む嵌込み工程の後、金属キャップ3とアルミ線丸棒2とを加熱処理により接合する接合工程を含む製造方法である。
金属キャップ3の端部3aと外部端子4とを溶接する溶接工程は、接合工程の前または後で行うことができる。
接合工程は、金属キャップ3を、ガスバーナにより金属キャップ3の外面から加熱処理する。加熱処理は、抵抗加熱、レーザ、電磁誘導による方法を用いてもよい。
この加熱処理により、アルミ線丸棒2と金属キャップ3間に合金拡散層が形成され、接合強度が向上する。加熱処理によって接合するため、金属キャップ3の厚みを調整することによって、金属キャップ3が過剰に溶融することで発生する形状不良を防止しながら接合強度を向上することができる。
また、金属キャップ3が、アルミ線丸棒2の端部を被覆する範囲を調整することによって、アルミ線丸棒2と金属キャップ3との接合部で溶融した金属を金属キャップ3に収納することが容易にでき、金属キャップ3と外部端子4との接合部においてバリ等の突起状の形状不良の発生を防止できる。
また、金属キャップ3は、アルミニウムより融点の高い金属の基材から構成されることが好ましく、この金属キャップ3は、合金拡散層が加熱処理によってアルミ線丸棒2に比較し過剰に溶融されて形状不良となることを防ぐ効果を奏するものである。
また、アルミニウムより融点の高い金属としては、銅、ニッケル、鉄の金属単体、銅、ニッケル、鉄を含有する合金等から構成されることが好ましく、これらの金属はアルミニウムの融点以下で液相状態の合金を生成することができるため、加熱処理によってアルミ線丸棒2と金属キャップ3間に合金拡散層が形成され易く、更に接合強度を向上する効果を奏するものである。またこれらの金属は、合金拡散層を形成され易くするために、金属キャップ3の内側に設けられることが好ましく、金属キャップ3の基材、またはめっき層を設けたものとしてもよい。
以上のリード線の製造方法によって、アルミ線丸棒2と外部端子4との接合強度を確保しながら、アルミ線丸棒2と外部端子4との接合部の形状不良の発生を抑制でき、接合状態を安定にすることができるという効果を奏するものである。
(実施の形態3)
次に、本発明のリード線を用いた電解コンデンサの構成について説明する。
図1は、本発明のリード線を用いた電解コンデンサの構成を示した断面図、図2は、同リード線が接合されたコンデンサ素子の展開斜視図である。
本発明の電解コンデンサは、一対のリード線1を陽極箔、陰極箔にそれぞれ接続したコンデンサ素子6と、コンデンサ素子6を収納した有底筒状の外装ケース10と、リード線1を挿通する貫通孔12を備えるとともに前記外装ケース10の開放端を封止する封口体11とからなるものである。
図2において、リード線1は、実施の形態1または実施の形態2の製造方法により、形成されたもので、アルミ線丸棒2が金属キャップ3に嵌め込まれ、外部端子4が金属キャップ3の端部の外面と接合されている。さらにアルミ線丸棒2の他方の端側には扁平に加工された平面部5を設けている。
リード線1の平面部5は、アルミニウム等の弁作用金属からなる陽極箔7、陰極箔8と超音波溶接あるいは圧接によって夫々接合される。さらに陽極箔7と陰極箔8とを、セパレータ9を介在させて巻回し、一対のリード線1が導出したコンデンサ素子6としたものである。
外装ケース10は、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属から構成され、外装ケース10には、コンデンサ素子6と、駆動用電解液、導電性高分子からなる固体電解質等の電解質(図示せず)とが収納されている。
外装ケース10の開放端は、弾性体からなる封口体11により封止され、封口体11の貫通孔12には、リード線1が挿通され、金属キャップ3は貫通孔12内面に当接し、外部端子4は、貫通孔12より突出し封口体11より露呈している。
なお、貫通孔12は、貫通孔12の径をアルミ線丸棒2の径と同じ、又は少し小さくすることによって、密閉されている。
本発明のリード線1は、外部端子4からアルミ線丸棒2の順に、封口体11の貫通孔12に挿入する。この挿入の際に、アルミ線丸棒2と外部端子4との接合部に形状不良がないために、貫通孔12に擦り傷を生じにくくなり、リード線1と貫通孔12の隙間の発生を抑制することができる。これによって、駆動用電解液の漏れ等が発生しにくくなり、電解コンデンサの信頼性を向上することができる。
また金属キャップ3の形状は、図1、図3に示すように、金属キャップ3の端部3a側から開口部3b側へ向かう方向に沿って、外径が拡大する曲面を金属キャップの外周全体または一部に有することが好ましく、例えばドーム状、円錐状、円錐台形状等であって、金属キャップ3は、リード線1が貫通孔12に挿入される際に、少なくとも貫通孔12内面と接触する部分が前記曲面を有するものであればよく、端部3aの外面の先端は、平坦状であってもよい。
このような曲面を有することによって、リード線1を封口体11の貫通孔12に挿入する際にリード線1に作用する負荷を低減することができる。これによって、リード線1が変形し、または一対のリード線1の挿入が相互にずれて、コンデンサ素子6の陽極箔7、陰極箔8が変形することを防止でき、電解コンデンサの漏れ電流特性が向上するという効果を奏するものである。
また、リード線1は、図1に示すように、金属キャップ3の開口部3bが、封口体11の貫通孔12に挿入される部分のアルミ線丸棒2の線径より大きくなるように段差部13を設けたものでもよく、図1に示すように、段差部13は、金属キャップの材料厚みによって構成されている。また、この段差部13は、金属キャップ3の開口部3b側の外径をアルミ線丸棒2の径より大きくして前記開口部3b側の金属キャップ3端面に設けることもでき、その段差部は、例えば、階段状に複数の段差を有する段差部(図示せず)にしてもよい。
段差部13を設けることによって、金属キャップ3とアルミ線丸棒2との段差部13が貫通孔12に強固に係合することができ、リード線1が外装ケース10内方向にずれてコンデンサ素子6の陽極箔7、陰極箔8が変形することを防止でき、電解コンデンサの漏れ電流特性が向上するという効果を奏するものである。
(実施の形態4)
次に、本発明の他のリード線を用いた電解コンデンサについて説明する。
図4は、本発明の実施の形態4の電解コンデンサの構成を示した断面図、図5は、同下面斜視図、図6は、同コンデンサ素子の展開斜視図、図8は、本発明の他のリード線の接合方法を示す工程斜視図である。
本発明のリード線は、アルミ線丸棒の端部に断面凹形の金属キャップが嵌合されたものである。
まず、本発明のリード線21の製造方法について、図8を用いて説明する。
図8(a)において、金属キャップ23は、金属板をプレス加工することによって、一方の端部に開口部23bと、他方の端部に平坦状に閉じた端部23aとを備えた円柱空洞の筒形状とし、開口部23bと端部23aとを結ぶ軸方向に沿った断面を凹形としたものである。
次に、図8(b)に示すように、金属キャップ23をアルミ線丸棒22の端部に嵌め込んで、リード線21とした。
また、アルミ線丸棒22の端部は、金属キャップ23の内周に係合するようにプレス加工、またはガラ掛け研磨等によりトリミングした後、金属キャップ23を嵌合させてもよい。
さらに、アルミ線丸棒22と金属キャップ23との嵌合部を加熱処理することにより、アルミ線丸棒22と金属キャップ23とを接合してもよい。
この加熱処理は、金属キャップ23を、ガスバーナにより金属キャップ23の外面から加熱することにより行うことができ、加熱処理により、アルミ線丸棒22と金属キャップ23間に合金拡散層が形成され、接合強度が向上するという効果を奏するものである。また加熱処理は、抵抗加熱、レーザ、電磁誘導による方法を用いてもよい。
また、金属キャップ23は、アルミ線丸棒22の端部を被覆する範囲を調整することによって、アルミ線丸棒22と金属キャップ23との接合部で溶融した金属を金属キャップ23に収納することが容易にでき、バリ等の突起状の形状不良の発生を抑制できる。
また、金属キャップ23は、金属キャップ23の厚みを調整することで、金属キャップ23の外面を過剰に溶融することなく接合部を溶融することができ、バリ等の突起状の形状不良の発生を防止できる。
また、金属キャップ23の加熱処理される円柱側面、または端部23aの厚みは、接合部を均一に溶融させるために、均一であることが好ましい。
また、金属キャップ23は、アルミニウムより融点の高い金属の基材から構成されることが好ましく、この金属キャップ23は、合金拡散層が前記加熱処理によってアルミ線丸棒22の端部に比較し過剰に溶融されて形状不良となることを防ぐ効果を奏するものである。
アルミニウムより融点の高い金属としては、銅、ニッケル、鉄の金属単体、銅、ニッケル、鉄を含有する合金等から構成されることが好ましく、これらの金属はアルミニウムの融点以下で液相状態の合金を生成することができるため、加熱処理によってアルミ線丸棒22と金属キャップ23間に合金拡散層が形成され易く、更に接合強度を向上させる効果を奏するものである。またこれらの金属は、合金拡散層を形成され易くするために、金属キャップ23の内側に設けられることが好ましく、金属キャップ23の基材、またはめっき層として設けたものとしてもよい。
次に、本発明のリード線を用いた実施の形態4の電解コンデンサについて説明する。
図6において、リード線21には、金属キャップ23を嵌め込んだアルミ線丸棒22の端部に対し他方の端側には扁平に加工された平面部25を設けている。
リード線21の平面部25は、アルミニウム等の弁作用金属からなる陽極箔27、陰極箔28と超音波溶接あるいは圧接によって夫々接合される。さらに陽極箔27と陰極箔28とを、セパレータ29を介在させて巻回し、一対のリード線21が導出したコンデンサ素子36としたものである。
図4に示すように、外装ケース30は、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属から構成され、外装ケース30には、コンデンサ素子36と、駆動用電解液、または導電性高分子からなる固体電解質等の電解質(図示せず)とが収納されている。
外装ケース30の開放端は、封口体31により封止され、封口体31の貫通孔32には、リード線21が挿通され、金属キャップ23は、外装ケース30の開放端側の貫通孔32内面に当接しかつ貫通孔32より突出して封口体31より露呈している。
なお、貫通孔32は、貫通孔32の径をアルミ線丸棒22の径と同じ、又は少し小さくすることによって、密閉されている。
さらに、外装ケース30の開放端には、当接した絶縁体34を備え、この絶縁体34の平坦状の底面37に沿って配置された一対の平板状の外部端子24が、絶縁体34に備えた貫通孔26を挿通して、露呈した金属キャップ23の端部の外面に接合されている。
図5に示すように、絶縁体34の底面37に設けた溝37aに沿って収納された外部端子24は、絶縁体34の貫通孔26に挿通する方向に屈曲し、さらに絶縁体34の底面37と平行に屈曲して、金属キャップ23の端部23aに接合されたものである。
また、外部端子24は、鉄、ニッケル、銅の単体、鉄合金、ニッケル合金、銅合金などからなるアルミニウムとは異なる金属基材からなる板または線である。また、外部端子24は、めっき層が形成されてもよく、めっき層として、例えば回路基板との接続のためにSn単体、あるいはSnにAg、Bi、In、Pbなどが添加された錫合金からなる錫系めっきを用いることができる。
また、絶縁体34は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂、またはフェノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性からなるものである。
絶縁体34の貫通孔26は、図5に示すように、一対の外部端子24を一つの貫通孔26に挿通したものであるが、夫々の外部端子24を挿通する複数の貫通孔を設けてもよい。
次に、実施の形態4の電解コンデンサの製造方法について説明する。
まず、コンデンサ素子36に接続したリード線21を、金属キャップ23からアルミ線丸棒22の順に封口体31の貫通孔32に挿入し、金属キャップ23を封口体31から露呈させた後、外装ケース30にコンデンサ素子36と駆動用電解液を収納させ、外装ケース30と封口体31をカシメ加工することにより外装ケース30の開放端を密閉する。
次に、外装ケース30の開放端に絶縁体34を当接し、外部端子24を金属キャップ23の露呈部の頂部に接続させながら絶縁体34の底面37に配置する。
さらに、絶縁体34の底面37に対し垂直方向又は斜め方向からレーザ光を、貫通孔26を通じて外部端子24の接合部38に照射し、外部端子24と金属キャップ23をレーザ溶接により接合する。
以上のように、外部端子24が金属キャップ23を介してアルミ線丸棒22と接続することにより、金属キャップ23と外部端子24との溶接が容易な金属材料とすることができる。例えば、レーザ溶接により、外部端子24と金属キャップ23とを接合する場合、金属キャップ23を構成する材料の融点、または熱伝導率等の点を考慮して選択することにより、接合部38が過剰に溶融して接合面積が小さくなる等の形状不良の発生を防止し、リード線21との接合強度を安定にすることができ、耐振動性に優れた電解コンデンサとすることができる。
また、金属キャップ23がアルミ線丸棒22の端部を被覆する範囲を調整することや、金属キャップ23の融点等の材料物性を考慮して選択することによって、外部端子24をリード線21に溶接する際に、アルミ線丸棒22と金属キャップ23との接合部で溶融した金属を金属キャップ23に収納することが容易にでき、バリ等の突起状の形状不良の発生を防止できる。これによって、溶接時にリード線21がずれることを防止し、絶縁体34の底面37に沿う一対の外部端子24を同一面に配置することができ、実装性に優れた電解コンデンサとすることができる。
また金属キャップ23の形状は、金属キャップ23の端部23a側から開口部23b側へ向かう方向に沿って、外径が拡大する曲面を金属キャップ23の外周全体または一部に有することが好ましく、金属キャップ23は、リード線21が貫通孔32に挿入される際に、少なくとも貫通孔32内面と接触する部分が前記曲面を有するものであればよい。
前記曲面は、図8に示すように、金属キャップ23の円柱側面から端部23aに連結する角部をR加工等により曲面を設けたものでもよく、または、金属キャップ23を、例えばドーム状、円錐状、円錐台形状とすることによって設けられたものでもよい。
このような曲面を有することによって、リード線21を封口体31の貫通孔32に挿入する際にリード線21に作用する負荷を低減することができる。これによって、リード線21が変形し、または一対のリード線21の挿入が相互にずれて、コンデンサ素子36の陽極箔27、陰極箔28が変形することを防止でき、電解コンデンサの漏れ電流特性が向上するという効果を奏するものである。
また、リード線21は、図4に示すように、金属キャップ23の開口部23bが、封口体31の貫通孔32に挿入される部分のアルミ線丸棒22の線径より大きくなるように段差部33を設けたものでもよく、段差部33は、金属キャップ23の材料厚みによって構成するこができる。また、この段差部33は、金属キャップ23の開口部23b側の外径をアルミ線丸棒22の径より大きくして前記開口部23b側の金属キャップ23端面に設けることもでき、その段差部は、例えば、階段状に複数の段差を有する段差部(図示せず)にしてもよい。
段差部33を設けることによって、金属キャップ23が貫通孔32に強固に係合でき、リード線21と外部端子24との接合部38が封口体31により強く連結される。これによって、この接合部38の変形が低減され、更に耐振動性に優れた電解コンデンサとすることができる。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態4における外部端子と金属キャップとの接合が異なるものであり、これ以外は、実施の形態4と同様であるため、同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図7は、本発明の実施の形態5の電解コンデンサの構成を示す断面図である。
図7に示すように、リード線21に接合する外部端子24aの端部は、絶縁体34の底面37に対し斜め又は垂直に屈曲したもので、露呈した金属キャップ23の側面又は曲面の接合部38aで接合されたものである。
これによって、金属キャップ23の封口体31からの突出高さにばらつきが生じても、外部端子24aと金属キャップ23との接合を確実に行いながら、絶縁体34の底面37に沿う一対の外部端子24aを同一面に配置することができ、耐振動性及び実装性に優れた電解コンデンサとすることができる。
(実施の形態6)
実施の形態6は、本発明のリード線を用いたフィルムコンデンサである。
図9は、本発明のリード線を用いたフィルムコンデンサの構成を示した断面図、図10は、同コンデンサ素子の展開斜視図である。
図9に示すように、リード線61は、断面凹形の金属キャップを介して外部端子64とアルミ線丸棒62を接続したものである。
リード線61の構成、すなわち、アルミ線丸棒62、金属キャップ63、外部端子64と、それらの製造方法は、図3に示す実施の形態1のリード線1の構成、すなわち、アルミ線丸棒2、金属キャップ3、外部端子4と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
さらに、実施の形態2と同様に、金属キャップ63を、ガスバーナ、抵抗加熱、レーザ、電磁誘導により加熱処理することにより、アルミ線丸棒62と金属キャップ63との嵌合部を接合してもよく、この加熱処理により、アルミ線丸棒62と金属キャップ63間に合金拡散層が形成され、接合強度が向上するという効果を奏するものである。
また、金属キャップ63は、実施の形態2と同様に、アルミニウムより融点の高い金属の基材から構成されることが好ましく、この金属キャップ23は、合金拡散層が前記加熱処理によってアルミ線丸棒22の端部に比較し過剰に溶融されて形状不良となることを防ぐ効果を奏するものである。
次に、実施の形態6のフィルムコンデンサについて説明する。
図10に示すように、コンデンサ素子66は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンナフタレート、またはポリフェニレンサルファイド等のいずれかからなる誘電体フィルムの表面に、非蒸着部分であるマージン部分66a、66bと、アルミニウムなどの金属を蒸着した蒸着電極66c、66dと、を形成した一対の金属化フィルムからなるものである。
一方の金属化フィルムの蒸着電極66c、66dには、異常電流が流れた際には蒸着した部分が飛散することによって電気的に切断されるという自己保安機能を有したヒューズ66e、66fを備えている。
さらに、蒸着電極66c、66dが誘電体フィルムを介し、かつ一方の金属化フィルムのマージン部分66aは、他方の金属化フィルムのマージン部分66bと対向配置されて、一対の金属化フィルムを柱状形状に巻回し、コンデンサ素子66としたものである。
また、一対の金属化フィルムを積層し、積層体のコンデンサ素子としてもよい。
図9に示すように、コンデンサ素子66の巻回体の両端面には、アルミニウム、錫、銅などの金属を溶融して吹き付ける溶射によって形成した一対の集電極68を設けている。
リード線61は、アルミ線丸棒62側は屈曲して、コンデンサ素子66の両端面の集電極68にスポット溶接により接合し、金属キャップ23側は、コンデンサ素子66の一方の端面側に対に導出されたものである。
外装ケース70は、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属から構成され、外装ケース70には、コンデンサ素子66の外表面と外装ケースの内表面との間に隙間を設けて、コンデンサ素子66の両端面を外装ケース70の開放端と底端に配置して収納されている。
外装ケース70の開放端は、弾性体からなる封口体71により封止され、封口体71の貫通孔72には、リード線61が挿通され、金属キャップ63は、開放端側の貫通孔72内面に当接し、封口体71より露呈している。
外装ケース70の貫通孔72の内面には、金属キャップ63の材料厚みを用いて、アルミ線丸棒62の線径より大きくなるように金属キャップ63の開口部3bに設けた段差部73が係合している。
なお、貫通孔72は、貫通孔72の径をアルミ線丸棒62の径と同じ、又は少し小さくすることによって、密閉されたものある。
さらに、外装ケース70の開放端には、開放端に当接した絶縁体65を備え、この絶縁体65の平坦状の底面77に沿って配置された一対の外部端子64が、絶縁体65に備えた貫通孔76を挿通するように屈曲させ、露呈した金属キャップ63の端部3aの外面に接合されている。
また、外部端子64は、鉄、ニッケル、銅の単体、鉄合金、ニッケル合金、銅合金などからなる金属基材の線または板であり、回路基板との接続するためのめっき層が形成されてもよい。
また、絶縁体65は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂、またはフェノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性からなるものである。
実施の形態6のフィルムコンデンサの製造方法は、コンデンサ素子66に形成した集電極68にリード線61を、外部端子64からアルミ線丸棒62の順に封口体71の貫通孔72に挿入して、金属キャップ63を封口体71から露呈させた後、外装ケース70にコンデンサ素子66を収納させ、外装ケース70と封口体71をカシメ加工することにより外装ケース70の開放端を密閉する。
次に、封口体71より突出した外部端子64の先端を平坦状に加工した後、外部端子64の先端を絶縁体65の貫通孔76に挿通させながら、外装ケース70の開放端に絶縁体65を当接する。さらに外部端子64の先端を折り曲げて、絶縁体65の底面77に沿って配置した。
以上のように、金属キャップ63を介して、アルミ線丸棒62と外部端子64が接合したリード線61を用いることにより、アルミ線丸棒62と外部端子64との接合強度を安定にすることができ、耐振動性に優れたフィルムコンデンサとすることができる。
また、外装ケース70の開放端の密閉時に、外装ケース70内を常圧より低い圧力にしてもよく、これによってコンデンサの実装時のリフローなどの高温の熱が伝わり難くなりコンデンサ素子66が過剰に加熱され静電容量が減少することを防止でき、信頼性に優れたフィルムコンデンサとすることができる。
また、リード線61を封口体71に挿入の際に、アルミ線丸棒62と外部端子64との接合部に形状不良がないために、貫通孔72に擦り傷を生じることがなく、リード線61と貫通孔72の隙間の発生を防止することができるため、低圧にした外装ケース70内の圧力の変化を低減でき、信頼性に優れたフィルムコンデンサとする効果を奏するものである。
以下、具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
図1を用いて説明すると、アルミ線丸棒2は、直径φ1.3mm、純度99.99%のアルミニウム線を用いた。
金属キャップ3は、鉄の板状基材をプレス加工することにより、最大外径φ1.6mm、内径φ1.30mm、長さ0.8〜1.0mmの寸法で、開口部3b側は、円柱形状とし、金属キャップ3の端部3a側は、外周が半径0.4〜1.0mm程度の曲面を有したドーム形状の頂点に直径φ0.3〜1.0mm程度の円形平坦部を設けたものである。また金属キャップ3の表面には、厚み2〜10μmのニッケルめっき層が形成されている。
まずアルミ線丸棒2の端部をトリミングし、金属キャップ3を嵌め込んだ後、ガスバーナを用いて、金属キャップ3の外周全体を加熱し、金属キャップ3をアルミニウムの融点付近まで昇温させ、アルミ線丸棒2に金属キャップ3を接合させた。
次に冷却させた後、直径φ0.6mmの銅下地錫めっき鉄線の外部端子4を金属キャップ3の端部3aに押し当て、抵抗溶接を用いて接合し、金属キャップ3の厚みを用い、アルミ線丸棒2の外周の外方に立ち上がる高さ約0.15mmの段差部13を設けたリード線1を作製した。
(比較例1)
比較例1は、アルミ線丸棒と外部端子は、実施例1と同じものを用いて、アルミ線丸棒と外部端子とをアーク溶接を用いて直接接合し、リード線を作製したものである。
実施例1と比較例1のリード線について、夫々1000本の試料を抜き取り、アルミ線丸棒と外部端子との接合部の外観不良と、リード線の引張り強度不良を調査した比較データを(表1)に示す。
Figure 2008091846
この(表1)から明らかなように、実施例1は、比較例1と比較すると、リード線のアルミ線丸棒と外部端子との接合強度を確保しながら接合部に形状不良の発生を防止できる。
(実施例2)
実施例1のリード線1を用いて、電解コンデンサを作製した。
図1、図2を用いて説明すると、まず、アルミニウム箔にエッチング処理を施し、ホウ酸アンモニウム水溶液中で化成処理をして酸化皮膜を形成して陽極箔7とし、一方、アルミニウム箔にエッチング処理をして陰極箔8とした。
次に実施例1のリード線1のアルミ線丸棒2の端部を扁平に加工して設けた平面部5を、陽極箔7、陰極箔8に圧接して接合し、さらにマニラ紙からなるセパレータ9を介在させて陽極箔7と陰極箔8を巻回して、コンデンサ素子6を形成した。
次に、ブチルゴムを主成分とした封口体11に設けた貫通孔12に、コンデンサ素子6から対になって導出したリード線1を挿通して、金属キャップ3の端部3aを貫通孔12より突出させないように金属キャップ3の開口部3bを貫通孔12に納めた。
コンデンサ素子6に駆動用電解液を含浸した後、アルミニウムからなる有底筒状の外装ケース10に収納し、外装ケース10の開放部に封口体11を装着し、金属ケース10と封口体11を一体に絞り加工することによって、外装ケース10の開放部を密閉し、一対の外部端子4が突出した6.3V1500μFの電解コンデンサを作製した。
(比較例2)
比較例2は、実施例2に用いた実施例1のリード線の代わりに比較例1のリード線を用い、これ以外は、実施例2と同様に6.3V1500μFの電解コンデンサを作製した。
実施例2と比較例2の電解コンデンサについて、夫々100個の試料を用いピーク温度240℃以上、10秒間のリフロー試験、及び125℃の高温無負荷試験を3000時間行った試験結果を夫々(表2)、(表3)に示す。(表2)、(表3)の測定特性は、初期を基準とした周波数120Hzでの静電容量変化率、及び定格電圧6.3Vを1分間印加での漏れ電流値の平均値、最大値、最小値を示している。
Figure 2008091846
Figure 2008091846
実施例2は、比較例2と比較すると、(表2)に示すように、リフロー後の漏れ電流の変化が極めて小さく、また(表3)に示すように、高温無負荷試験後の静電容量の変化率を小さくすることができ、電解コンデンサの信頼性を向上させることができる。
本発明によるコンデンサ用リード線及びその製造方法、並びにこのリード線を用いたコンデンサは、アルミ線丸棒の端部に嵌合させた金属キャップを設けたという特徴を有し、特に、信頼性の要求されるコンデンサに適用することができる。
本発明の一実施形態のリード線を用いた電解コンデンサの構成を示す断面図 本発明の一実施形態のリード線が接合されたコンデンサ素子の展開斜視図 本発明の一実施形態のリード線の接合方法を示す工程斜視図 本発明の一実施形態の電解コンデンサの構成を示す断面図 本発明の一実施形態の電解コンデンサの下面斜視図 本発明の一実施形態のコンデンサ素子の展開斜視図 本発明の一実施形態の電解コンデンサの構成を示す断面図 本発明の他の一実施形態のリード線の接合方法を示す工程斜視図 本発明の一実施形態のフィルムコンデンサの構成を示す断面図 本発明の一実施形態のフィルムコンデンサのコンデンサ素子の展開斜視図 従来の電解コンデンサの構成を示す断面図
符号の説明
1、21、61 リード線
2、22、62 アルミ線丸棒
3、23、63 金属キャップ
3a、23a 端部
3b、23b 開口部
4、24、24a、64 外部端子
5、25 平面部
6、36、66 コンデンサ素子
7、27 陽極箔
8、28 陰極箔
9、29 セパレータ
10、30、70 外装ケース
11、31、71 封口体
12、26、32、72、76 貫通孔
13、33、73 段差部
34、65 絶縁体
37、77 底面
37a 溝
38、38a 接合部
66a、66b マージン部分
66c、66d 蒸着電極
66e、66f ヒューズ
68 集電極

Claims (10)

  1. アルミ線丸棒の端部に、外部端子と接合するための断面凹形の金属キャップが嵌合されたコンデンサ用リード線。
  2. 前記金属キャップが、この金属キャップの開口部と対向する端部側から前記開口部側へ向かう方向に沿って外径が拡大する曲面を有する請求項1に記載のコンデンサ用リード線。
  3. 前記金属キャップの開口部側の外径をアルミ線丸棒の径より大きくして前記開口部側の金属キャップ端面に段差部を設けた請求項1に記載のコンデンサ用リード線。
  4. 前記アルミ線丸棒と前記金属キャップとを加熱処理により接合してなる請求項1に記載のコンデンサ用リード線。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のコンデンサ用リード線のアルミ線丸棒部と接続されたコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を収納した有底筒状の外装ケースと、前記コンデンサ用リード線を挿通する貫通孔を備えて前記外装ケースの開放端を封止する封口体と、この封口体の前記貫通孔から露呈した前記コンデンサ用リード線の金属キャップと接合した外部端子と、を備えたコンデンサ。
  6. 断面凹形の金属キャップをアルミ線丸棒の端部に嵌め込む嵌込み工程と、
    前記金属キャップの開口部に対向する端部の外面と外部端子とを溶接する溶接工程と、からなるコンデンサ用リード線の製造方法。
  7. 前記金属キャップとアルミ線丸棒とを加熱処理により接合する接合工程を含む請求項6に記載のコンデンサ用リード線の製造方法。
  8. 前記金属キャップが、アルミニウムより高融点である金属からなる請求項6又は請求項7に記載のコンデンサ用リード線の製造方法。
  9. 前記金属キャップとして端部側から開口部側へ向かう方向に沿って外径が拡大する曲面を有する金属キャップを用いる請求項6又は請求項7に記載のコンデンサ用リード線の製造方法。
  10. 前記金属キャップとして開口部側の外径をアルミ線丸棒の径より大きくして前記開口部側の金属キャップ端面に段差部を設けた金属キャップを用いる請求項6又は請求項7に記載のコンデンサ用リード線の製造方法。
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