JP2008091056A - 鉛蓄電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉛蓄電池内部に滞留した水素ガスの引火による、電池破損を抑制するために、電池内部に中空球体等の充填体を配置した場合、電解液量の減少によって、放電容量が低下する。本発明は、放電容量の低下を抑制し、かつ、滞留ガスの燃焼によっても、破損しない、鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】セル室の極板群上方の空間に、貫通孔を有した充填体を充填する。充填体の外寸は、極板群側部と電槽内壁との間隙寸法よりも大とし、この部分に充填体が入り込まないようにすることが好ましい。充填体に設けた貫通孔によって、充填体間の電解液流動が促進されるため、電解液量の減少による放電容量の低下が抑制され、また、充填体による燃焼火炎の伝播抑制によって、燃焼エネルギーが減少するため。電池の破損を抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】セル室の極板群上方の空間に、貫通孔を有した充填体を充填する。充填体の外寸は、極板群側部と電槽内壁との間隙寸法よりも大とし、この部分に充填体が入り込まないようにすることが好ましい。充填体に設けた貫通孔によって、充填体間の電解液流動が促進されるため、電解液量の減少による放電容量の低下が抑制され、また、充填体による燃焼火炎の伝播抑制によって、燃焼エネルギーが減少するため。電池の破損を抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、鉛蓄電池に関するものである。
正極板、負極板およびセパレータで構成された極板群が、電解液中に浸漬された、いわゆる液式の鉛蓄電池は、その充電末期において、負極板および正極板から、水素ガス及び酸素ガスがそれぞれ発生し、電槽化成直後や、充電直後に電池セル内は、これらの水素ガスや酸素ガスで充満している。
このような状況下で、セル室内での内部短絡、静電気、あるいはその他の要因によって、セル室内部にスパーク等の発火源が生じると、セル室内部で、水素ガスの急激な燃焼が起こり、場合によっては電池が破損することもある。電池破損の程度は電池セル内の水素ガスと酸素ガスの量に大きく左右される。
液式の鉛蓄電池では、発生した水素ガスと酸素ガスの一部は、液口栓より電池外に放出され、空気の主成分である窒素と置換される。しかしながら、水素ガスや酸素ガスが発生している充電末期では、電池内圧が、大気圧よりも若干高くなるため、このような空気(窒素)と水素ガスの置換は起こり難い。また、電池を放置している間、密度の低い水素ガスは、拡散によって、液口栓をとおして電池外に放出されるものの、このような水素ガスの放出も、自然拡散によるので短時間では起こり難く、結果として長時間鉛蓄電池の内部に水素ガスが滞留することになる。
液式の鉛蓄電池内で発生する、水素ガスの滞留と、この滞留水素ガスの燃焼による、電池の破損といった課題を解決するために、特許文献1では、極板群の一部である接続棚上に弾力性の高い材質からなるスペーサを配置した鉛蓄電池が提案されている。弾力性の高いスペーサを接続棚上に設けることによって、セル室内の接続棚よりも上方の空間体積を減少させ、滞留水素ガスの体積を減少させることによって、滞留水素ガスの燃焼によって発生するエネルギーを低下させ、電池の破損を抑制する。
また、このスペーサとして、弾力性の高い材質のものを用いることにより、水素ガスの急激な燃焼によって発生する、急激な電池内圧上昇を緩衝でき、電池の破損抑制をさらに得ることができる。
また、特許文献2では、セル室内に接続棚上の空間に、中空の小球を充填した鉛蓄電池が提案されている。接続棚上に充填された中空の小球は、水素ガスの燃焼時に圧壊することによって、燃焼時に電池本体に加わる衝撃を吸収・緩和して、電池の破損を抑制することができる。
しかしながら、これらの構成では接続棚上の空間体積が減少するため、この減少分だけ、電解液量を少なくする必要が生じる。鉛蓄電池は正・負極活物質とともに電解液中の硫酸も活物質になるため、スペーサや中空の小球を充填して電解液を減らすことは、鉛蓄電池の容量を低下させることになる。
特開昭61−250974号公報
特開平7−235325号公報
本発明は、前記したような電池内に滞留する水素ガスへの引火による電池破損を抑制しつつ、電池容量の低下を抑制することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、正極板と負極板及びセパレータで構成された極板群がセル室に収納され、前記セル室内において、前記極板群の上方空間には、貫通孔を有する充填体を配置したことを特徴とする鉛蓄電池を示すものである。
また、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1の構成を有した鉛蓄電池において、前記充填体の外寸を、少なくとも、前記極板群の側部と、前記セル室の内壁との間隙寸法を越える寸法とする。
さらに、本発明の請求項3に係る発明は、請求項2の構成を有した鉛蓄電池において、 前記充填体は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂からなるものである。
前記した本発明の構成によれば、極板群の上方の空間に充填体を均一に充填でき、電池内部に滞留する水素ガス及び酸素ガスの量を削減することによって、水素ガスへの引火による燃焼エネルギーを低減させて電池破損を抑制することができる。また、充填体の貫通孔内部に電解液を保持することができる。また、貫通孔が電解液流動に寄与するため、電池容量低下を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本実施形態では、本発明を公称電圧12Vの、始動用鉛蓄電池に適用した例について述べる。
本発明の実施形態による鉛蓄電池1は、電槽3内に設けたセル室2に、正極板7a、負極板7bおよびセパレータ7cで構成された極板群7が収納されるとともに、セル室2は蓋4で閉じられる。蓋4には電解液注液のための注液口5が設けられ、この注液口5には液口栓6が装着されている。電解液12は、正極板7aおよび負極板7bの全面を浸漬する量を有している。液口栓6内には、電解液飛沫の漏出抑制のための防沫体6aや、電池外部スパークの電池内への引き込みを抑制する、防爆フィルタ6bを配置することが好ましい。
本発明の鉛蓄電池1では、セル室2において、極板群7の上方の空間8に貫通孔10を有した充填体9が配置される。図1は、充填体9として、貫通孔10を有した球状ビーズを用いた例を示している。
貫通孔10を有した充填体9を空間8に充填することにより、空間8の容積の減少を抑制しつつ、空間8を小空間8aに分割できる。また、小空間8a同士は、貫通孔10や充填体9間の隙間で連続する場合があるものの、貫通孔10や隙間によって、滞留した水素ガスが燃焼した場合においても、その燃焼の空間8全体への伝播が抑制される。したがって、燃焼エネルギーが低下するため、電槽3や蓋4の破損を抑制することができる。
また、充填体9に設けた貫通孔10が電解液12を保持するため、充填体9による電解液量の減少を抑制することができる。また、貫通孔10をとおした電解液の流動によって、放電反応が促進されるため、充填体による電池容量の低下を抑制できる。
空間8に充填される充填体9は、図1に示した球状のほか、図2(a)および図2(b)に示したような形状のものを用いることができる。他の主な充填体の形状としては、樽形充填体9a、筒形充填体9cであり、それぞれ電解液を保持し、かつ拡散することが可能な貫通孔10を有する。
空間8に充填体9(樽形充填体9a、筒形充填体9b)を効率良く充填するために、これらの充填体9(樽形充填体9a、筒形充填体9b)の外寸は、共に5〜20mm程度とする。また、さらに好ましくは、充填体9(樽形充填体9a、筒形充填体9b)の外寸を、極板群7と電槽3の内壁3aの間の隙間15寸法を越える寸法とし、隙間15に充填体9(樽形充填体9a、筒形充填体9b)が入り込まないようにする。
極板面は、電解液12で浸漬されるため、極板面間で短絡したとしても、スパークの発生確率は極めて低い。また、極板面に近接した部位の電解液12は、極板群7の上方に位置する電解液12よりも、放電反応に寄与する。したがって、極板群7の側部に充填体9を配置することは、電池容量の確保の面で好ましくない。したがって、隙間15に充填体9が入り込まないよう、充填体9の外寸を決定することが、より好ましい。
充填体9(樽形充填体9a、筒形充填体9b)の材質としては、安価で耐酸性を有した、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂材料とすることが好ましい。
また、本発明の電池は、充填体を用いない電池に比較して、電解液体積が減少するため、電池の使用中における電解液の減液による液面低下が進行しやすい。したがって、このような減液を抑制するために、正極板7aおよび負極板7bに用いる格子や、これらの極板を、それぞれ同極性極板毎に集合溶接する正極ストラップ11aおよび負極ストラップ11bとして、ともにアンチモンを含まない、鉛−錫合金、鉛−カルシウム合金等の鉛合金を用いることが好ましい。
さらに、電解液中の水分が蒸発し、液口栓6に配置された排気口6cをとおして、電池外へ散逸することによっても、電解液の減液は進行する。このような水分蒸発による減液を抑制するために、排気口6cに対向するよう、ポリプロピレン樹脂等の耐酸性を有したシート13を粘着剤14等によって蓋4に貼り付けることが極めて有効である。
以下、実施例により、本発明の効果を説明する。
(実施例1)
本実施例では、始動用鉛蓄電池(JIS D5301における80D26形始動用鉛蓄電池)において、各セル室内にポリエチレン樹脂製の充填体を充填した電池を作成し、各電池の5時間率容量と、充電後のセル室内に電気スパークを発生させたときの、電池破損の有無を確認した。
本実施例では、始動用鉛蓄電池(JIS D5301における80D26形始動用鉛蓄電池)において、各セル室内にポリエチレン樹脂製の充填体を充填した電池を作成し、各電池の5時間率容量と、充電後のセル室内に電気スパークを発生させたときの、電池破損の有無を確認した。
(本発明例の電池A)
本発明例の電池Aは、充填体として、直径3.0mmの球状のものであり、内径1.2mmの貫通孔を有したものをセル室内に充填したものである。なお、この充填体は、極板群と電槽内壁との隙間の寸法よりも外寸が小さく、この隙間に充填体が入り込んだ状態となる。
本発明例の電池Aは、充填体として、直径3.0mmの球状のものであり、内径1.2mmの貫通孔を有したものをセル室内に充填したものである。なお、この充填体は、極板群と電槽内壁との隙間の寸法よりも外寸が小さく、この隙間に充填体が入り込んだ状態となる。
(本発明例の電池B)
本発明例の電池Bは、充填体として、直径7.0mmの球状のものとし、この充填体に内径3.0mmの貫通孔を設けたものである。なお、この充填体は、極板群と電槽内壁との隙間の寸法よりも外寸が大きく、この隙間に充填体は入り込まない。
本発明例の電池Bは、充填体として、直径7.0mmの球状のものとし、この充填体に内径3.0mmの貫通孔を設けたものである。なお、この充填体は、極板群と電槽内壁との隙間の寸法よりも外寸が大きく、この隙間に充填体は入り込まない。
(本発明例の電池C)
本発明例の電池Cは、充填体として、直径20.0mmの球状のものとし、この充填体に内径3.0mmの貫通孔を設けたものである。電池Bと同様、この充填体は、極板群と電槽内壁との隙間の寸法よりも外寸が大きく、この隙間に充填体は入り込まない。
本発明例の電池Cは、充填体として、直径20.0mmの球状のものとし、この充填体に内径3.0mmの貫通孔を設けたものである。電池Bと同様、この充填体は、極板群と電槽内壁との隙間の寸法よりも外寸が大きく、この隙間に充填体は入り込まない。
(本発明例の電池D)
本発明例の電池Dは、充填体として、高さ13.0mm、最大外径12.0mm、最小外径8.0mmの樽形としたものであり、図2(a)に示した樽形充填体9aと同様の形状を有している。また、内径6.0mmの貫通孔を有している。
本発明例の電池Dは、充填体として、高さ13.0mm、最大外径12.0mm、最小外径8.0mmの樽形としたものであり、図2(a)に示した樽形充填体9aと同様の形状を有している。また、内径6.0mmの貫通孔を有している。
(本発明例の電池E)
本発明例の電池Eは、充填体として、高さ13.0mm、外径12.0mmの筒形としたものであり、図2(b)に示した筒形充填体9bと同様の形状を有している。また、内径6.0mmの貫通孔を有している。
本発明例の電池Eは、充填体として、高さ13.0mm、外径12.0mmの筒形としたものであり、図2(b)に示した筒形充填体9bと同様の形状を有している。また、内径6.0mmの貫通孔を有している。
(比較例の電池F)
比較例の電池Fは、本発明例の電池Aにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
比較例の電池Fは、本発明例の電池Aにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
(比較例の電池G)
比較例の電池Gは、本発明例の電池Bにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
比較例の電池Gは、本発明例の電池Bにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
(比較例の電池H)
比較例の電池Hは、本発明例の電池Cにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
比較例の電池Hは、本発明例の電池Cにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
(比較例の電池I)
比較例の電池Iは、本発明例の電池Dにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
比較例の電池Iは、本発明例の電池Dにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
(比較例の電池J)
比較例の電池Jは、本発明例の電池Eにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
比較例の電池Jは、本発明例の電池Eにおいて、充填体に貫通孔を有さないものである。
(比較例の電池K)
比較例の電池Kは、充填体として、直径20.0mmの中空の球体を充填したものである。充填体内部に内径19.0mmの空間が内包されている。
比較例の電池Kは、充填体として、直径20.0mmの中空の球体を充填したものである。充填体内部に内径19.0mmの空間が内包されている。
(比較例の電池L)
比較例の電池Lは、セル室内に極板群および電解液を収納したのみであって、前記したような、充填体を有さない。
比較例の電池Lは、セル室内に極板群および電解液を収納したのみであって、前記したような、充填体を有さない。
前記した各電池A〜Lについて、電解液量に大きく影響される5時間率容量を測定した。また、5時間率容量を測定後、各電池を満充電状態とし、満充電状態からさらに3Aで定電流充電し、充電開始10分後、充電によって発生た酸素・水素ガスがセル室内に滞留した状態で、電気スパークによって、水素ガスを燃焼させたときの、各電池の破損状態を評価した。表1に各電池の構成を、表2にこれら各電池の評価結果を示す。
表1に示した結果から、本発明例の電池A〜Eは、充填体を全く用いない比較例の電池Lと遜色のない、5時間率容量が得られる。ただし、本発明例の電池Aに関しては、比較例の電池G〜Kよりもはるかに優れた容量を有するものの、比較例の電池L、および本発明例の電池A〜Eに比較して、容量に若干の低下が見られた。
この電池Aでは、その外形寸法上、充填体が電槽の内壁と、極板群側部との間の隙間に充填されていた。極板群側部の電解液も、極板間の電解液と同様、5時間率放電容量に大きく寄与するため、5時間率容量の低下を最小限に抑制するために、充填体の外寸を、極板群の側部と電槽内壁との間隙寸法未満とし、この間隙に充填体が入り込むことを抑制することが、より好ましい。
貫通孔を有さない充填体をセル室内に配置した、比較例の電池F〜電池Kについては、本発明例の電池A〜E、および比較例の電池Lに対して5時間率容量の低下が著しく、実用的ではない。これは、充填体間の隙間に存在する電解液の量が、本発明例の電池に比較して少なくなるとともに、充填体間の隙間に存在する電解液の流動が充填体によって妨げられるために、この隙間の電解液が放電反応に殆ど寄与できなかったことによると考えられる。
一方、本発明例によるものは、比較例の電池Lに比較して、電解液量が減少するために、その5時間率容量は若干低下するものの、充填体に設けた貫通孔によって、充填体間に電解液の流動経路が形成されるため、5時間率容量の低下が、比較例の電池F〜Kほど顕著にあらわれなかったと推測される。
一方、電池の破損については、比較例の電池Lのみで破損が見られ、他の充填体をセル室内に配置した、本発明例の電池A〜E、および比較例の電池F〜Kについては、スパークによる、内部着火によっても破損は生じなかった。
これらのことから、充填体に設けた貫通孔は、電解液流動を促進し、5時間率容量の低下を抑制する一方で、充填体による、電池破損抑制の効果を低下させることがない。貫通孔が存在した場合においても、引火炎の伝播が、貫通孔を有さないものと同様に抑制されることとがわかる。
以上、説明してきたように、本発明の構成によれば、電池内に滞留した水素ガスが、静電気等に起因する電気スパーク等の着火源によって急激に燃焼した場合によっても、電池の破損が抑制される。また、充填体をセル室内に配置することによる、放電容量の低下も顕著に抑制することができる。
本発明の構成によれば、放電容量を低下させることなく、滞留ガスへの引火による、電池破損を抑制できることから、始動用鉛蓄電池をはじめとする、様々な用途の鉛蓄電池に好適である。
1 鉛蓄電池
2 セル室
3 電槽
3a 内壁
4 蓋
5 注液口
6 液口栓
6a 防沫体
6b 防爆フィルタ
6c 排気口
7 極板群
7a 正極板
7b 負極板
7c セパレータ
8 空間
8a 小空間
9 充填体
9a 樽形充填体
9b 筒形充填体
10 貫通孔
11a 正極ストラップ
11b 負極ストラップ
12 電解液
13 シート
14 粘着剤
15 隙間
2 セル室
3 電槽
3a 内壁
4 蓋
5 注液口
6 液口栓
6a 防沫体
6b 防爆フィルタ
6c 排気口
7 極板群
7a 正極板
7b 負極板
7c セパレータ
8 空間
8a 小空間
9 充填体
9a 樽形充填体
9b 筒形充填体
10 貫通孔
11a 正極ストラップ
11b 負極ストラップ
12 電解液
13 シート
14 粘着剤
15 隙間
Claims (3)
- 正極板と負極板及びセパレータで構成された極板群がセル室に収納され、前記セル室内において、前記極板群の上方空間には、貫通孔を有する充填体を配置したことを特徴とする鉛蓄電池。
- 前記充填体の外寸を、少なくとも、前記極板群の側部と、前記セル室の内壁との間隙寸法を越える寸法とした請求項1に記載の鉛蓄電池。
- 前記充填体は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂からなる、請求項2に記載の鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006267633A JP2008091056A (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | 鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008117724A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 鉛蓄電池 |
JP2012501053A (ja) * | 2008-08-30 | 2012-01-12 | フレーテク フェルメーゲンスファーバルトゥンク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | スタータ・バッテリの爆発防止方法 |
CN112038586A (zh) * | 2020-09-09 | 2020-12-04 | 超威电源集团有限公司 | 一种铅酸动力电池极板叠片固化的固化室 |
-
2006
- 2006-09-29 JP JP2006267633A patent/JP2008091056A/ja active Pending
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CN112038586B (zh) * | 2020-09-09 | 2021-07-20 | 超威电源集团有限公司 | 一种铅酸动力电池极板叠片固化的固化室 |
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