JP2008041490A - アルカリ電池 - Google Patents

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裕士 高橋
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繁之 國谷
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Abstract

【課題】高負荷放電性能を確保しつつ、過放電での耐漏液性および未放電での耐漏液性を備えたアルカリ電池を提供する。
【解決手段】正極活物質として二酸化マンガンを用いた正極合剤21、負極活物質として合金亜鉛粉を用いた負極合剤23、およびアルカリ電解液が含浸されるセパレータ22からなる発電要素が電池缶11に密閉収容されたアルカリ電池において、上記合金亜鉛粉は粒度が75μm以下のものを10wt%〜50wt%含み、正極合剤21とセパレータ22が吸収し得る電解液量に対して90%以上のアルカリ電解液が注液され、かつ正極合剤の電解液に対する重量比が7以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、正極活物質に二酸化マンガン、負極活物質に合金亜鉛粉を用いた発電要素が電池缶に密閉収容されたアルカリ電池に関する。
LR型アルカリ乾電池に代表される典型的なアルカリ電池は、正極活物質として二酸化マンガンを用いた正極合剤、負極活物質として合金亜鉛粉を用いた負極合剤、およびアルカリ電解液が含浸されるセパレータからなる発電要素が電池缶に密閉収容されている。この種のアルカリ電池では、近年、とくにデジタルカメラなどの重負荷機器の普及により、高負荷特性すなわち大電流放電特性に対する要求が強くなっている。
そのため、アルカリ電池の電解液を増量したり、負極活物質として用いる亜鉛粉の粒度を細かくしたりすることが行われている(たとえば特許文献1,2参照)。
特許第3450884号 特開2002−270164号公報
粒度の細かい亜鉛粉の使用は、負極活物質の表面積が大きくなって反応性が高まることにより、とくに大電流放電性能の向上には有効である。その反面、反応性が高まることにより、水素ガス発生が多くなって、耐漏液性が低下するという背反が生じる。
電解液の増量も放電性能の向上に有効であるが、電解液を増量すると、電池缶内の空気室容積すなわちガス圧力緩衝空間容積が減少することにより、耐漏液性が低下する。ガス圧力緩衝空間容積が減少すると、少量のガス発生でも漏液が生じやすくなって、過放電の場合のみならず、未放電の場合でも漏液が発生するようになる。このため、機器に電池を入れたままの状態で放置すると、放電の有無にかかわらず、漏液が発生してしまうことがあった。
本発明は以上のような問題を解決するものであって、高負荷放電性能を確保しつつ、過放電での耐漏液性および未放電での耐漏液性を備えたアルカリ電池を提供することにある。
本発明の上記以外の目的および構成については、本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであろう。
本発明は次のような解決手段を提供する。
(1)正極活物質として二酸化マンガンを用いた正極合剤、負極活物質として合金亜鉛粉を用いた負極合剤、およびアルカリ電解液が含浸されるセパレータからなる発電要素が電池缶に密閉収容されたアルカリ電池であって、上記合金亜鉛粉は粒度が75μm以下のものを10wt%〜50wt%含むとともに、正極合剤とセパレータが吸収し得る電解液量に対して90%以上のアルカリ電解液が注液され、かつ正極合剤の電解液に対する重量比が7以上であることを特徴とするアルカリ電池。
(2)上記手段(1)において、上記合金亜鉛粉は粒度が75μm以下のものを20wt%〜50wt%含むことを特徴とするアルカリ電池。
高負荷放電性能を確保しつつ、過放電での耐漏液性および未放電での耐漏液性を備えたアルカリ電池を提供することができる。
上記以外の作用/効果については、本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであろう。
図1は、本発明の技術が適用されたLR型アルカリ乾電池の一実施形態を示す。同図に示す電池はアルカリ一次電池であって、有底筒状の金属製正極缶11内に、正極合剤21、セパレータ22、ゲル状負極合剤23からなる発電要素20がアルカリ電解液と共に収容されている。
正極缶11にはニッケルメッキ鋼板を深絞り加工したものが使用されている。この正極缶11は正極集電体および正極端子を兼ねる電池缶として使用され、その底部には凸状の正極端子部12が一体形成されている。
正極缶11の開口部は負極端子板32と樹脂製ガスケット35を用いて封止されている。負極端子板32の内側には棒状の負極集電子31が固設され、この集電子31がゲル状負極合剤23中に挿入されている。
正極合剤21は、正極活物質に黒鉛等の導電助剤を添加したものを所定の合剤形状(筒状)に成形したものであって、その正極活物質には二酸化マンガン(EMD)が使用されている。負極合剤23には、合金亜鉛粉末を用いたゲル状亜鉛が使用されている。
上記電池の構造的構成は従来のものと基本的に同じである。この発明の電池が従来のものと異なる特徴事項は、負極合剤23に使用する合金亜鉛粉の粒度と注液電解液の量をそれぞれ、下記(a)(b)(c)のように定めたことにある。
(a)負極合剤23の合金亜鉛粉は、粒度が75μm以下のものを10wt%〜50wt%含む。
(b)正極合剤21とセパレータ22が吸収し得る電解液量に対して、90%以上のアルカリ電解液が注液される。
(c)正極合剤21重量の電解液に対する重量比が7以上である。
負極合剤23に使用する合金亜鉛粉については、粒度75μm以下の含有率が10wt%未満だと大電流放電性能が確保できなくなる一方、50wt%を越えると、負極の反応性が高くなって水素ガス発生量が増大し、耐漏液性が確保できなくなる。
しかし、上記(a)のように、粒度75μm以下の含有率を10wt%〜50wt%の範囲にしただけでは、水素ガス発生は完全抑制されず、機器に電池を入れたままの状態で放置されたときに生じる過放電漏液を抑制することはできない。
この過放電漏液の抑制は、上記(a)の構成に加えて、上記(b)および(c)の構成を備えることにより、はじめて可能になることが本発明者らにより知得された。すなわち、上記(b)および(c)の構成により、正極缶11内に未放電での漏液を阻止するのに必要な容積のガス圧力緩衝空間を確保するとともに、過放電状態で電池内部の電解液が消費されてしまうように電解液量と放電作用物質(電池活物質)量がバランスする最適化状態を得ることができる。
このように、上記構成(a)(b)(c)をすべて同時に備えることで、高負荷放電性能を確保しつつ、過放電での耐漏液性および未放電での耐漏液性を備えたアルカリ電池を構成することができる。
また、上記構成(a)において、合金亜鉛粉は、粒度が75μm以下のものを20wt%〜50wt%含むようにすれば、過放電での耐漏液性および未放電での耐漏液性を備えつつ、高負荷放電性能をさらに向上させることができる。
以下、本発明の典型的な実施例を示す。
〈実施例〉
表1に示すように、合金亜鉛粉末の粒度状態(75μm以下の微粒割合)、注液電解液量(従来例1を100とする相対比)、注液電解液量に対する正極重量比率(正極合剤重量/注液電解液重量)をそれぞれ異ならせて、従来例1〜3、比較例1〜6、および本発明の実施例1〜6の試験電池を作製した。試験電池はいずれもLR6型のアルカリ電池であって、基本的な構造は同じである。
各試験電池についてそれぞれ、放電特性と過放電耐漏液性の試験を行った。放電特性は、1分ごとに1000mA10秒間の放電を1日1時間行い、終止電圧が0.9Vになるまでの時間(h)により評価した。この評価結果は、従来例1に対する3段階の相対評価「◎」「○」「×」(◎良、○可、×不可)で表1に示した。過放電耐漏液性の試験は、JIS−C8514に基づいて行い、漏液無しを「○」、漏液有りを「×」として表1に示した。
Figure 2008041490
表1において、注液電解液量は、正極合剤とセパレータが装填された半電池の重量を計測後、35〜40%濃度のKOH水溶液を1.8g注液し、15分後に過剰な電解液を除いて再度重量測定することにより算出し、この重量を100とした。
上記(a)の電解液注液量はセパレータの保液率に依存するが、通常用いられるセパレータの保液率は300〜500%であって、このセパレータを使用する場合、正極重量比率が7.5以下で、上記(b)の電解液注液量を90%以上とすることができる。
表1に示した試験結果は、本発明者が行った多くの試験結果の典型例(一部)であるが、この表1からも明らかなように、本発明では、上記(a)(b)(c)の構成をすべて備えることにより、放電特性と過放電耐漏液性を同時に確保することができる。また、過放電耐漏液性が確保されることにより、未放電での耐漏液性も確保されることが確認された。
高負荷放電性能を確保しつつ、過放電での耐漏液性および未放電での耐漏液性を備えたアルカリ電池を提供することができる。
本発明による技術が適用されたアルカリ乾電池の一実施形態を示す断面図である。
符号の説明
11 正極缶(電池缶)
12 正極端子部
20 発電要素
21 正極合剤
22 セパレータ
23 負極合剤(合金亜鉛粉末を使用)
31 負極集電子
32 負極端子板
35 ガスケット

Claims (2)

  1. 正極活物質として二酸化マンガンを用いた正極合剤、負極活物質として合金亜鉛粉を用いた負極合剤、およびアルカリ電解液が含浸されるセパレータからなる発電要素が電池缶に密閉収容されたアルカリ電池であって、上記合金亜鉛粉は粒度が75μm以下のものを10wt%〜50wt%含むとともに、正極合剤とセパレータが吸収し得る電解液量に対して90%以上のアルカリ電解液が注液され、かつ正極合剤の電解液に対する重量比が7以上であることを特徴とするアルカリ電池。
  2. 請求項1において、上記合金亜鉛粉は粒度が75μm以下のものを20wt%〜50wt%含むことを特徴とするアルカリ電池。

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010086703A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Fdk Energy Co Ltd アルカリ電池
JP2015138668A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 Fdkエナジー株式会社 アルカリ電池
JP2015141889A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 Fdkエナジー株式会社 アルカリ電池
US11387496B2 (en) 2015-01-23 2022-07-12 Fdk Corporation Method of making alkaline battery with gap between pellets

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