JP2008090773A - 操作装置及び操作装置を備える移動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 移動体の進行方向も好適に制御することができるジョイスティック型の操作装置は実現されていなかった。
【解決手段】 第1軸線に沿って可動に構成されるレバー部2と、前記第1軸線に実質的に直角に交差する第2軸線に沿って可動に構成されるハンドル部3と、を備え、レバー部2は、第2軸線に沿って延びるガイド部2gを有し、ハンドル部3は、ガイド部2gに沿って、レバー部2に対して相対的に移動可能に取り付けられている。操作者は、ハンドル部3を用いて、レバー部2を操作する。レバー部2は、第1軸線に沿って動かされる。これにより、操作される移動体の運動力(例えば、アクセル量又はブレーキ量)を制御できる。また、ハンドル部3は、第2軸線に沿って動かされる。これにより、操作される移動体の進行方向を制御できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1軸線に沿って可動に構成されるレバー部2と、前記第1軸線に実質的に直角に交差する第2軸線に沿って可動に構成されるハンドル部3と、を備え、レバー部2は、第2軸線に沿って延びるガイド部2gを有し、ハンドル部3は、ガイド部2gに沿って、レバー部2に対して相対的に移動可能に取り付けられている。操作者は、ハンドル部3を用いて、レバー部2を操作する。レバー部2は、第1軸線に沿って動かされる。これにより、操作される移動体の運動力(例えば、アクセル量又はブレーキ量)を制御できる。また、ハンドル部3は、第2軸線に沿って動かされる。これにより、操作される移動体の進行方向を制御できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、操作装置及び操作装置を備える移動体に関する。
従来から、車両の運動に関する制御に用いられる操作装置としては、様々なタイプのものが開発されている。特許文献1には、いわゆるジョイスティック型の操作装置(レバー部を備える操作装置)が開示されている。
一般的なジョイスティック型の操作装置では、操作者がジョイスティックを前方に傾ける(ジョイスティックを操作者から遠くへ押し出す)ことで、車両のアクセル量を増加させることができる。そして、操作者がジョイスティックを後方に傾ける(ジョイスティックを操作者に向けて引き込む)ことで、車両のアクセル量を減少させたり、同時に、車両のブレーキ量を増加させたりすることができる。
特許文献1記載の操作装置は、上述の基本的な機能に加えて、2つの操作レバーの相対的な位置関係に基づいて、車両の進行方向を制御することができる。
特開2006−160123号公報
しかしながら、特許文献1記載の操作装置では、車両の進行方向を好適に制御することはできない。それは、円運動のハンドル操作によって車両の進行方向を制御するほうが、一般の操作者の操作感覚に合致するからである。また、円運動のハンドル操作によって車両の進行方向を制御するほうが、操作者の意図を車両の動作系に比較的容易に伝達することができるからである。つまり、従来、移動体の進行方向も好適に制御することができるジョイスティック型の操作装置(レバー部を備える操作装置)は実現されていなかった。
本発明は、上述のした点を解消するためになされたものであり、移動体の進行方向を好適に制御することができるレバー部を備える操作装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述のした点を解消するためになされたものであり、移動体の進行方向を好適に制御することができるレバー部を備える操作装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる操作装置は、第1軸線に沿って可動に構成されるレバー部と、前記第1軸線に実質的に直角に交差する第2軸線に沿って可動に構成されるハンドル部と、を備え、前記レバー部は、前記第2軸線に沿って延びるガイド部を有し、前記ハンドル部は、前記ガイド部に沿って、前記レバー部に対して相対的に移動可能に取り付けられている。操作者は、ハンドル部を用いて、レバー部を操作する。レバー部は、第1軸線に沿って動かされる。これにより、操作される移動体の運動力(例えば、アクセル量又はブレーキ量)を制御できる。また、ハンドル部は、第2軸線に沿って動かされる。これにより、操作される移動体の進行方向を制御できる。
また、前記ガイド部は、前記第2軸線に沿って円弧状に延びる棒状部材で構成される、と良い。これにより、操作者は、円弧状の軌道に沿って、ハンドル部を動かすことができる。よって、通常のハンドル感覚で、無理なく操作装置を操作できる。
また、前記ガイド部は、前記レバー部の把持部分を含む領域に設けられており、前記ハンドル部を把持することで、前記レバー部をも把持可能に構成されている、と良い。ガイド部は、レバー部の把持部分を含む領域に設けられているため、操作者は、ハンドル部を把持することで、レバー部をも把持することができる。
また、前記第1軸線に沿って動かされる前記レバー部の移動方向及び/又は移動量を検出する第1検出手段と、前記第2軸線に沿って動かされる前記ハンドル部の移動方向及び/又は移動量を検出する第2検出手段と、をさらに備える、と良い。これにより、この操作装置を用いて、移動体を好適に制御することができる。
また、前記第1検出手段は、2個以上のギアを含んで構成される第1リンク機構に基づいて伝達される前記レバー部の移動方向及び/又は移動量を電気信号として出力し、前記第2検出手段は、ピニオンとラックとから構成される第2リンク機構に基づいて伝達される前記ハンドル部の移動方向及び/又は移動量を電気信号として出力する、と良い。これにより、簡素な構成で、操作装置を構成することができる。
また、前記レバー部は、基部から頂部にまで延在し、少なくとも一つ以上の曲部を有する棒状部材で構成され、前記基部付近を回転中心として前記第1軸線に沿って傾けられる、と良い。レバー部が曲げられることのみで、ガイド部を構成できる。また、操作者は、いわゆるジョイスティックを操作する感覚で、操作装置を操作することができる。
また、前記基部に独立して回転することができない状態で付設された第1ギアと、前記第1ギアにリンクされた第1回転検出器と、をさらに備え、当該第1ギアの回転方向及び/又は回転量に基づいて、前記レバー部の傾斜方向及び/又は傾斜量が前記第1回転検出器に伝達される、と良い。これにより、簡素な構成で、レバー部の傾斜を第1回転検出器に伝達することができる。
また、前記レバー部又は前記ハンドル部の一方がラックを有し、前記レバー部又は前記ハンドル部の他方が前記ラック上に回転可能に配置されたピニオンを有し、当該ピニオンの回転方向及び/又は回転量に基づいて、前記ハンドル部の移動方向及び/又は移動量が伝達される、と良い。これにより、簡素な構成で、かつ一定以上の精度をもって、ハンドル部の移動を検出できる。
また、前記ハンドル部は、前記ピニオンにリンクされた第2回転検出器を内部に収納する、と良い。これにより、ピニオンの回転を、好適に第2回転検出器に伝達することができる。また、操作装置を小型なものとすることができる。
また、前記ガイド部は、筒体として構成され、前記第2軸線に沿って、前記ハンドル部を案内する遊動部材と、前記第2軸線に沿って、一方から他方に前記遊動部材を付勢する第1付勢部材と、前記第2軸線に沿って、他方から一方に前記遊動部材を付勢する第2付勢部材と、を内部に収納する、と良い。これにより、ハンドル部は、第2軸線に沿って一方に動かされても、元の場所に戻ることができる。車両を直線的に運動させる場合にも、操作者に与える負担は少ない。
また、前記ガイド部は、前記第2軸線に沿う開口幅が前記第1軸線に沿う開口幅よりも広い第1開口部を有し、前記ハンドル部と前記遊動部材とは、当該第1開口部を通じて前記ガイド部の内部から外部へ突出する第1連結部材により連結される、と良い。これにより、ハンドル部と遊動部材とを、強固に連結することができる。
また、前記ガイド部は、前記第1開口部に対向する位置に、前記第2軸線に沿う開口幅が前記第1軸線に沿う開口幅よりも広い第2開口部を有し、前記ハンドル部と前記遊動部材とは、当該第2開口部を通じて前記ガイド部の内部から外部へ突出する第2連結部材により連結される、と良い。第2連絡部材は、第2軸線に沿って、第2開口部の開口内を移動できる。これにより、ハンドル部と遊動部材とを、強固に連結することができる。
本発明にかかる移動体は、請求項1記載の操作装置を備えるものであって、前記第1軸線の一方に前記レバー部が動かされ、前記第1軸線の一方に向けて移動体が進むように構成され、前記第1軸線の他方に前記レバー部が動かされ、前記第1軸線の一方に向けて進む移動体の運動力が低減される又は前記第1軸線の他方に向けて移動体が進むように構成され、前記第2軸線の一方に前記ハンドル部が動かされ、前記第2軸線の一方側に向けて移動体が進むように構成され、前記第2軸線の他方に前記ハンドル部が動かされ、前記第2軸線の他方側に向けて移動体が進むように構成される。これにより、操作者は、通常のハンドル感覚で、移動体の進行方向を好適に制御することができる。
前記操作装置は、前記移動体に取り付けられる、と良い。これにより、操作者は移動体に実際に乗りながら、操作装置を用いて移動体に指示を与えることができる。
レバー部を備える操作装置においても、移動体の進行方向を好適に制御することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。また、図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。
〔第1の実施の形態〕
図1に第1の実施の形態にかかるジョイスティック型の操作装置(レバー部を備える操作装置)の斜視図を示す。図1に示すように、操作装置1は、レバー部2、ハンドル部3、カバー部4、ベース部5、を備える。なお、図1のA点とB点とを結ぶ軸線を第1軸線とし、図1のC点とD点とを結ぶ軸線を第2軸線とする(他の図面においても同様とする)。なお、第1軸線と第2軸線とは、実質的に直角に交差する。
図1に第1の実施の形態にかかるジョイスティック型の操作装置(レバー部を備える操作装置)の斜視図を示す。図1に示すように、操作装置1は、レバー部2、ハンドル部3、カバー部4、ベース部5、を備える。なお、図1のA点とB点とを結ぶ軸線を第1軸線とし、図1のC点とD点とを結ぶ軸線を第2軸線とする(他の図面においても同様とする)。なお、第1軸線と第2軸線とは、実質的に直角に交差する。
レバー部2は、棒状の部材であり、第1曲部2a、第2曲部2b、頂部2cを有する。また、レバー部2は、カバー部4の内部に、基部2d(図2、図3参照)を有する。レバー部2は、一端としての基部2dから他端としての頂部2cにまで延在する棒状の部材であり、第1曲部2aにて所定方向に曲げられ、第2曲部2bにて所定方向に曲げられる。尚、レバー部2の断面形状は、略円状である。
レバー部2は、カバー部4内において、ベース部5に固定されたL字型の支持部材29(図2、図3参照)に取り付けられる。レバー部2は、後述するように、カバー部4の内部にある第1回転軸(P−P間の軸線)を回転中心として、第1軸線に沿って傾けられる。
図1に示すように、レバー部2は、第1曲部2aまで、ベース部5に対して実質的に垂直に延びる。カバー部4は、第1曲部2aで、ベース部5の平面に沿うように(第2軸線に沿うように)曲がる。そして、レバー部2は、第1曲部2aから、ベース部5の平面(第2軸線)に沿うように延びる。レバー部2は、第2曲部2bで、折り返すように曲がる。すなわち、レバー部2は、第2曲部2bで、第1曲部2aから延びてきた方向とは逆方向に曲げられる。そして、レバー部2は、第2曲部2bから、ベース部5の平面(第2軸線)に沿うように延びる。そして、レバー部2は、その頂部2cまで延びる。レバー部2は、耐久性のある硬い材料で構成すると良い。例えば、耐熱性のプラスチック又はアルミニウム等の金属を用いると良い。
以下の説明では、レバー部2における第2曲部2bと頂部2cとの間の部分を、「ガイド部2g」と呼ぶ。図1に示すように、ガイド部2gは、第2軸線に沿って、第2曲部2bから頂部2cに向けて円弧を描くように延在する。換言すると、ガイド部2gは、第2曲部2bから頂部2cに向けて直線的に延びない。そして、ガイド部2gは、第2軸線に沿って動かされるハンドル部3を案内する。
図1に示すように、ハンドル部3は、レバー部2のガイド部2gに取り付けられる。ハンドル部3は、ガイド部2gを把持するように構成される。換言すると、ハンドル部3は、遊びを持って、ガイド部2gの周りを囲むように構成される。そして、ハンドル部3は、ガイド部2gをレールとして、第2軸線に沿って摺動する。ハンドル部3は、ガイド部2gに接触した状態で、第2軸線に沿ってすり動く。
また、ハンドル部3は、ガイド部2gに沿って、レバー部2に対して相対的に移動可能に取り付けられている。操作者は、ハンドル部3を把持し、ガイド部2gに沿ってハンドル部3を一方に動かす。また、操作者は、ハンドル部3を把持し、ガイド部2gに沿ってハンドル部3を他方に動かす。このように、ハンドル部3は、レバー部2に対して相対的に移動される。
また、ガイド部2gは、レバー部2の把持部分を含む領域に設けられており、ハンドル部3を把持することで、レバー部2をも把持可能に構成されている。ガイド部2gは、レバー部2の把持部分を含む領域に設けられているため、操作者がハンドル部3を把持することで、操作者はレバー部2をも把持することができる。なお、レバー部2の把持部分を含む領域とは、ハンドル部3が第2軸線に沿って移動可能な範囲に対応する。後述の機構により、ハンドル部3は、レバー部2に取り付けられている。そして、操作者はハンドル部3を把持することで、操作者はレバー部2をも把持することができる。操作者の操作により、ハンドル部3が第1軸線に沿って動かされれば、レバー部2も第1軸線に沿って動かされる。
また、ハンドル部3は、ガイド部2gに沿って、レバー部2に対して相対的に移動可能に取り付けられている。操作者は、ハンドル部3を把持し、ガイド部2gに沿ってハンドル部3を一方に動かす。また、操作者は、ハンドル部3を把持し、ガイド部2gに沿ってハンドル部3を他方に動かす。このように、ハンドル部3は、レバー部2に対して相対的に移動される。
また、ガイド部2gは、レバー部2の把持部分を含む領域に設けられており、ハンドル部3を把持することで、レバー部2をも把持可能に構成されている。ガイド部2gは、レバー部2の把持部分を含む領域に設けられているため、操作者がハンドル部3を把持することで、操作者はレバー部2をも把持することができる。なお、レバー部2の把持部分を含む領域とは、ハンドル部3が第2軸線に沿って移動可能な範囲に対応する。後述の機構により、ハンドル部3は、レバー部2に取り付けられている。そして、操作者はハンドル部3を把持することで、操作者はレバー部2をも把持することができる。操作者の操作により、ハンドル部3が第1軸線に沿って動かされれば、レバー部2も第1軸線に沿って動かされる。
なお、ハンドル部3は、凸状の第1端部3a、凸状の第2端部3cを有する。これにより、ハンドル部3を把持する操作者の手がハンドル部3から滑り落ちない。また、ハンドル部3は、第1端部3a、第2端部3cとの間に、緩やかな稜線状のリッジ部3bを有する。これにより、操作者がハンドル部3をより好適に把持することができる。ハンドル部3の表面は、操作者の手がすべりにくいような摩擦力の高い材料(例えば、樹脂系の材料)で構成すると良い。
カバー部4は、上面4aと側面4bとを有する箱状の部材であり、通常の固定技術(ネジ、接着等)により、ベース部5に取り付けられる。上面4aには、レバー部2を通すための開口部が設けられる。カバー部4は、レバー部2の一部を収納する。カバー部4は、カバー部4の内部にある構造を外部から保護する。
ベース部5は、板状の部材である。ベース部5は、レバー部2、ハンドル部3の動作を機械的に安定なものとする。ベース部5は、移動体に取り付けられたり、移動体を操作するためのコントロール装置に取り付けられたりする。従って、ベース部5は、必ずしも独立した部材である必要ではない。
本実施形態にかかる操作装置1では、操作者は、ハンドル部3を握ることのみで、操作装置1を操作し、移動体を操縦する。これにより、移動体を意図したように好適に操縦できる。すなわち、操作者は、ハンドル部3をA点又はB点に向けて傾けること(第1軸線に沿って動かすこと)で、移動体に前進又は後進の指示を与えることができる。また、ハンドル部3をC点又はD点に向けて動かすこと(第2軸線に沿って動かすこと)で、移動体に進行方向の指示を与えることができる。
上述のように、ガイド部2gは、第2軸線に沿って円弧を描くように延在する。よって、ハンドル部3を把持して移動体を操作しようとする操作者は、通常のハンドル感覚で、ハンドル部3を第2軸線に沿って動かすことができる。つまり、ハンドル部3の操作は、一般的なハンドルの操作に近い。従って、操作者は、ハンドル部3を操作することに違和感を覚えない。また、人間工学に基づく設計により、身体に与える疲労度も低減される。また、レバー部2のガイド部2が第2軸線に沿って延びるように構成されているから、操作者に対する安全性も確保される。ハンドル部3がレバー部2のグリップ部分も兼ねることにより、操作装置1の小型化も図られている。
以下、図2、図3を参照して、操作装置1の具体的な構成について説明する。まず、図2、図3を参照して、カバー部4の内部構造について説明する。図2は、カバー部4の内部を拡大した斜視図である。図3(a)は、図2のP−Pラインに沿う端面図である。図3(b)は、図2のQ−Qラインに沿う端面図である。
図2に示すように、カバー部4の内部には、レバー部2の基部2d、第1ギア21a、第2ギア21b、ボルト20、回転検出器(第1回転検出器)22、支持部材29が収納される。第1ギア21aは、図2に示されたP−P間の軸線を回転軸(第1回転軸)として回転する。第2ギア21bは、図2に示されたQ−Q間の軸線を回転軸(第2回転軸)として回転する。
図2に示すように、支持部材29は、L字型に構成され、板部29aと壁部29bとを有する。板部29aは、図1に示されたベース部5に、通常の固定手段により強固に固定される。壁部29bは、ベース部5に対して垂直に、板部29aから延在する。壁部29bは、第1回転軸(P−P間の軸線)に対応する箇所及び第2回転軸(Q−Q間の軸線)に対応する箇所に貫通孔を有する。
第1ギア21aは、円状のギアであり、レバー部2に対応して回転するように構成される。第1ギア21aは、レバー部2の傾きに応じて回転する。第2ギア21bも、同様の円状のギアであり、第1ギア21aの回転に応じて回転する。
図2に概略的に示すように、第2ギア21bの歯は、第1ギア21aの歯に噛み合うように配置される。よって、第1ギア21aの回転に対応して、第2ギア21bは回転する。また、第2ギア21bは、回転検出器22の入力部を構成する。従って、レバー部2の傾斜方向及び傾斜量は、第1ギア21aと第2ギア21bとを経由して回転検出器22に伝達される。第1ギア21a及び第2ギア21bは、レバー部2の傾斜方向及び傾斜量を回転検出器22に伝達するリンク機構(第1リンク機構)を構成する。
ここで、図3を用いて、図2に示された構成について説明する。図3(a)に示すように、第1回転軸(P−P間の軸線)に沿って、紙面を正面視して左から、第1ギア21a、レバー部2(基部2d)、支持部材29(壁部29b)、緩衝部材27、ナットN1、ナットN2が設けられる。これらは、いずれもボルト20により連結されている。
図3(a)に示すように、レバー部2の基部2dは、板状の部材で構成され、扁平な第1面2e、第2面2fを有する。基部2dは、第1回転軸に対応する箇所に、内壁が凸凹面の貫通孔を有する。この貫通孔には、ボルト20が、互いに凸凹面が噛み合うように挿入される。
第1ギア21aは、ボルト20に嵌め込まれることにより、基部2dの第1面2eに付設される。かかる構成により、レバー部2と第1ギア21aとは、共通のボルト20に固定される。換言すると、第1ギア21aは、レバー部2に対して独立して回転しないように付設される。なお、基部2dの第1面2eには第1ギア21aが当接され、基部2dの第2面fには支持部材29の壁部29bが当接される。
図3(a)の紙面を正面視すると、支持部材29の壁部29bから右側に突出したボルト20には、緩衝部材27、ナットN1、ナットN2が嵌め込まれる。これにより、レバー部2が支持部材29の壁部29bに取り付けられる。レバー部2は、第1回転軸に沿って延びるボルト20を回転軸として回転する。なお、緩衝部材27により、操作者がハンドル部3から手を離しても、レバー部2が自由に揺動しないように構成される。
次に図3(b)を用いて説明する。図3(b)に示すように、紙面を正面視して左から、第2回転軸に沿って、第2ギア21b、ナットN3、リングR、支持部材29(壁部29b)、回転検出器22が設けられる。
回転検出器22は、ナットN3、リングRにより、支持部材29の壁部29bに取り付けられる。回転検出器22の回転軸22aには、第2ギア21bが固着される。換言すると、第2ギア21bは、回転検出器22の回転軸22aに対して、独立して回転しないように固定された状態で装着される。
上述した構成から明らかなように、第1ギア21aは、レバー部2が第1回転軸を中心として第1軸線の一方に傾くことに応じて、第1軸線の一方に回転する。第1ギア21aは、レバー部2が第1回転軸を中心として第1軸線の他方に傾くことに応じて、第1軸線の他方に回転する。つまり、第1ギア21aの回転方向は、レバー部2の傾斜方向を反映している。また、第1ギア21aの回転量(単位時間あたりの回転量)は、レバー部2の傾斜量(単位時間あたりの傾斜量)を反映している。
また、第2ギア21bは、第1ギア21aの回転に応じて回転する。よって、第2ギア21bの回転方向は、レバー部2の傾斜方向に応じたものとなる。また、第2ギア21bの回転量は、レバー部2の傾斜量に応じたものとなる。回転検出器22は、第2ギア21bの回転方向及び回転量を検出して、これらに応じた電気信号を出力する。
このように、第1ギア21a、第2ギア21b、回転検出器22は、レバー部2の傾斜方向(移動方向)及び傾斜量(移動量)を検出する検出手段(第1検出手段)を構成する。そして、回転検出器22は、このリンク機構により伝達されたレバー部2の傾斜方向及び傾斜量に応じた電気信号を出力する。なお、回転検出器22としては、いわゆるポテンションメータ(可変抵抗器)を用いればよい。
ここで、図4、図5を用いて、レバー部2、ハンドル部3の内部構造について説明する。なお、図5は、図4を部分的に拡大した斜視図である。
図4、図5に示すように、レバー部2のガイド部2gは、内部に空間を有する棒状の部材(筒体)である。ガイド部2gは、第1開口部2p、第2開口部2qを有する。また、ガイド部2gは、第1コイル30aの一端を保持する第1収納部32a、第2コイル30bの一端を保持する第2収納部32b、を有する。また、ガイド部2g(レバー部2)は、配線を通すための導線路38を有する。
第1開口部2pと第2開口部2qとは、ガイド部2gにおいて、互いに対向する箇所に設けられる。第1開口部2pは、ガイド部2が延在する方向を長手方向とするスリット状の開口である。すなわち、第2軸線に沿う第1開口部2pの開口幅は、第1軸線に沿う第1開口部2pの開口幅よりも長い。
第2開口部2qには、ラック34が2つのネジSにより固定される。第2開口部2qは、第1開口部2pと実質的に同じ形状の開口であるが、ラック34が固定される分、第1軸線に沿う幅が第1開口部2pのものよりも広い。また、第2開口部2qでは、その内壁とラック34の側壁により、後述する第2連結部36bを挟む構成となっている。
ガイド部2gは、第1コイル30a(第1付勢部材30a)、第2コイル30b(第2付勢部材30b)、ピストン31(遊動部材31)、ラック34(ライン状ギア34)、を内部に収納する。
ガイド部2gに収納されるピストン31は円柱状の部材であり、第1コイル30a側の一面、第2コイル30b側の他面、一面と他面との間を延在する胴部、を有する。ピストン31は、第1コイル30aと第2コイル30bとによって挟持される。つまり、一端が第1収納部32aに保持される第1コイル30aの他端は、ピストン31の一面に連結される。一端が第2収納部32bに保持される第2コイル30bの他端は、ピストン31の他面に連結される。第1コイル30aの長さと第2コイル30bとの長さとは実質的に等しく設定される。従って、ピストン31は、ガイド部2gの実質的に中央の位置(所定の位置)に保持される。
ピストン31の胴部には、第1連結部36a、第2連結部36bが連結される。第1連結部36aは、第2軸線に沿う幅が第1軸線に沿う幅よりも広い板状の部材である。同様に、第2連絡部36bも、第2軸線に沿う幅が第1軸線に沿う幅よりも広い板状の部材である。
第1連絡部36aは、第1開口部2pを通じて、ガイド部2gの内部から外部に突出する。第1連結部36aの一端は、ピストン31に連結され、その他端は、ハンドル部3に固定される。第2連絡部36bは、第2開口部2qを通じて、ガイド部2gの内部から外部に突出する。第2連絡部36bの一端は、ピストン31に連結され、その他端は、ハンドル部3に固定される。かかる構成により、ハンドル部3とピストン31とは、構造的に連結される。
上述のように、第1開口部2pは、ガイド部2が延在する方向(第2軸線に沿う方向)に長い「スリット状の開口」である。つまり、第2軸線に沿う第1開口部2pの開口幅は、第1軸線に沿う第1開口部2pの開口幅よりも十分に長い。また、上述のように、第1連絡部36aは、「板状部材」として構成される。つまり、第2軸線に沿う第1連絡部36aの幅は、第1軸線に沿う第1連絡部36aの幅よりも広い。そして、第2軸線に沿う第1連絡部36aの幅は、第2軸線に沿う第1開口部2pの開口幅よりも十分に狭い。
かかる構成により、板状の第1連絡部36aは、第1開口部2pにより規定される経路内で、第2軸線に沿う方向にスムーズに移動できる。換言すると、第1開口部2pにより規定される経路により、第1連絡部36aは、第2軸線に沿ってぶらつくことなく移動できる。これにより、ハンドル部3は、第2軸線に沿って安定して動かされる。
また、第1軸線に沿う第1開口部2pの開口幅は、第2軸線に沿う第1開口部2pの開口幅よりも十分に狭い。また、板状部材として構成される第1連絡部36aの第1連絡部36aの第1軸線に沿う幅は、第2軸線に沿う幅よりも十分に狭い。そして、第1軸線に沿う第1連絡部36aの幅は、第1軸線に沿う第1開口部2pの開口幅よりも若干狭い。
従って、第1連絡部36aは、第1開口部2pの開口内で第1軸線方向にぶらつくことがない。ハンドル部3を第1軸線に沿って動かせば、ハンドル部3に連結された第1連絡部36aも第1軸線に沿って動かされる。このとき、第1連絡部36aの側面は、第1開口部2pの内壁に当接される。そして、ハンドル部3に加えられ力は、レバー部2に伝達される。よって、ハンドル部3に加えられた力を効率的にレバー部2に伝達させることができる。すなわち、ハンドル部3を第1軸線に沿って動かすことにより、操作者の意図したように、基部2d付近を回転中心としてレバー部2を傾かせることができる。
なお、上述の説明は、第2連絡部36と第2開口部2qの説明にも当てはまる。ただし、第2連絡部36は、ラック34と第2開口部2qから規定される経路により、第2軸線に沿って一方に及び他方に動かされる。また、ハンドル部3を第1軸線のA点側に動かすと、第1連絡部36aの側面は、ラック34の側壁に当接される。そして、ハンドル部3に加えられ力は、レバー部2に伝達される。
なお、図4、図5に示すように、第1コイル30aと第2コイル30bとは、保護膜33によって囲まれている。かかる構成により、第1コイル30a又は第2コイル30b自体が劣化することが抑制される。また、第1収納部32aの開口部には、ワッシャーW、リングRが設けられる。第2収納部32bの開口部にも、同様に、ワッシャーW、リングRが設けられる。ワッシャーWとリングRにより、第1コイル30aと第2コイル30bとに保持されることにより、第1コイル30aと第2コイル30bとが安定して、ガイド部2gの内部に保持される。
また、図4、図5に示すように、ハンドル部3は、ピニオン(円状ギア)35、回転検出器(第2回転検出器)37、スイッチ式検出器41、を収納する。
ピニオン35は、回転検出器37(図5参照)の入力部を構成する。ピニオン35は、回転検出器37から延びる回転軸37aに固定した状態で装着される。ラック34は、上述のように、ガイド部2gの第2開口部2qに、2つのネジSにより固定される。
ピニオン35の歯列は、ラック34の歯列と噛み合うように配置され、ラック34に沿って移動可能に配置される。ラック34の歯列は、円弧状のガイド部2gに対応して、円弧状に構成される。換言すると、ラック34の一端から多端に向けて、ラック34の歯列は、第2軸線に沿って直線的に配列されず、第2軸線に沿って円弧を描くように配列される。従って、ピニオン35も、ラック34の歯列に対応して円弧を描くように、ラック34の歯列を第2軸線に沿って移動する。
操作者がハンドル部3を第1軸線に沿って動かすと、ハンドル部3に設けられたピニオン35が、レバー部2のガイド部2gに設けられたラック34の歯列に従って回転される。ピニオン35の回転方向及び回転量は、ハンドル部3の動きに対応する。つまり、ピニオン35の回転方向は、ハンドル部3の移動方向を反映する。ピニオン35の回転量(単位時間当たりの回転量)は、ハンドル部3の移動量(単位時間当たりの回転量)を反映する。ピニオン35の回転方向及び回転量は、回転検出器35に伝達される。そして、回転検出器37は、検出したピニオン35の回転方向、回転量を電気信号として出力する。
このように、ラック34とピニオン35とは、ハンドル部3の移動方向及び移動量を伝達するリンク機構(第2リンク機構)を構成する。また、ラック34、ピニオン35、回転検出器37は、ハンドル部3の移動方向及び移動量を検出する検出手段(第2検出手段)を構成する。回転検出器37は、このリンク機構により伝達されたハンドル部3の移動方向及び移動量に応じた電気信号を出力する。なお、回転検出器37としては、いわゆるポテンションメータ(可変抵抗器)を用いればよい。
なお、ピニオン35と回転検出器37との間には、第2連結部36bが挟まれている。上述のとおり、第2連結部は、ピストン31と連結されている。かかる構成により、ハンドル部3、ピストン31、ピニオン35、回転検出器37は、機械的に安定なものとして構成される。つまり、ピニオン35は、安定してラック34上を移動することができる。なお、回転検出器37の回転軸37aには、第2連結部36bに設けられた貫通孔が挿し込まれた上で、ピニオン35が嵌め込まれる。
なお、図4、図5に示すように、ハンドル部3は、スイッチ式検出器41を有する。スイッチ式検出器41は、押しボタン式のスイッチであり、ハンドル部3の第1端部3aに取り付けられる。スイッチ式検出器41が設けられる箇所は、操作者がどちらの手でハンドル部3を把持するかにより異なる。ここでは、操作者が右の手でハンドル部3を把持することを想定している。
操作者がスイッチ式検出器41を押すことにより、スイッチ式検出器41は「オン」される。操作者がスイッチ式検出器41を再度押すことにより、スイッチ式検出器41は「オフ」される。例えば、スイッチ式検出器41が「オフ」されたとき、操作装置1による操作を無効状態としてもよい。
ハンドル部3内に収納された配線(不図示)は、レバー部2の内部に設けられた導線路38を通じて取り出される。
以下、図6、図7を用いて、操作者が、操作装置1を操作する方法について具体的に説明する。なお、図6は、図1に示された操作装置1を、図1のD点からC点を見た側面図である。図7は、図1に示された操作装置1を、図1のB点からA点を見た側面図である。
まず、図6を参照して、レバー部2の動作について説明する。図6に示すように、通常状態のとき、レバー部2は直立状態であって、第1軸線に沿って一方に又は他方に傾けられていない。操作者が、ハンドル部3を把持し、A点側(前方)にハンドル部3を押し出すと、矢印Daに従ってレバー部2は傾けられる。すなわち、レバー部2は、カバー部4の内部にある基部2dを基点としてA点側に傾けられる。換言すると、レバー部2は、カバー部4の内部にある第1回転軸を回転中心としてA点側に傾けられる。つまり、第1軸線に沿って一方にハンドル部3を動かすことにより、レバー部2も第1軸線に沿って一方に動かされる。
操作者が、ハンドル部3を把持し、B点側(後方)にハンドル部3を引き込むと、矢印Dbに従ってレバー部2は傾けられる。すなわち、レバー部2は、カバー部4の内部にある基部2dを基点としてB点側に傾けられる。換言すると、レバー部2は、カバー部4の内部にある第1回転軸を回転中心としてB点側に傾けられる。つまり、第1軸線に沿って他方にハンドル部3を動かすことにより、レバー部2も第1軸線に沿って他方に動かされる。なお、レバー部2の傾斜方向(移動方向)及び傾斜量(移動量)は、上述した構成により、上述の回転検出器22に伝達される。回転検出器22は、検出したレバー部2の傾斜方向及び傾斜量に応じた電気信号を出力する。
つぎに、図7を参照して、ハンドル部3の動作について説明する。図7に示すように、通常状態のとき、ハンドル部3は、ガイド部2gの中央部分(所定位置)にある。操作者が、ハンドル部3を把持し、C点側(左)にハンドル部3を動かすと、矢印Dcに従ってハンドル部3は動かされる。換言すると、ハンドル部3は、第2軸線に沿って、C点側に動かされる。操作者が、ハンドル部3を把持し、D点側(右)にハンドル部3を動かすと、矢印Ddに従ってハンドル部3は動かされる。換言すると、ハンドル部3は、第2軸線に沿って、D点側に動かされる。なお、ハンドル部3の移動方向及び移動量は、上述した構成により、上述の回転検出器37に伝達される。回転検出器37は、検出したハンドル部3の移動方向及び移動量に応じた電気信号を出力する。
第2軸線に沿ってハンドル部3が動かされる場合には、第1連結部36aと第2連結部36bとによって連結されたピストン31も動かされる。何ら操作されていない時には、ピストン31は、第1コイル30aと第2コイル30bとにより付勢され、ガイド部2gの中央の位置に保持されている。操作者により第2軸線に沿ってハンドル部3が動かされたとしても、付勢されるピストン31の動きに対応して、ハンドル部3はガイド部2gの実質的に中央の位置に戻るように構成される。従って、操作者は、何の負担もなく、ハンドル部3を操作することができる。
なお、図7に示すように、ハンドル部3は、ネジSにより、2つの部材が結合されて構成される。また、レバー部2は、ネジBSにより、2つの部材が結合されて構成される。
最後に、図8を参照しつつ、操作装置1を備える車両について説明する。操作者によって操作装置1が操作されることにより、車両の動力系統が制御される。そして、車両は操作者の意図したように動かされる。なお、操作装置1は、車両以外の様々な移動体に用いることが可能である。当然ながら、移動体の種類により、ブロック図の構成は異なる。
図8に示すように、車両60は、操作装置1、アクセル/ブレーキ制御部51、ステアリング制御部52、アクセル/ブレーキ動作系53、ステアリング動作系54を備える。
操作装置1は、第1回転軸を中心として第1軸線に沿って傾けられるレバー部2の傾斜方向及び傾斜量を検出する回転検出器22、第2軸線に沿って動かされるハンドル部3の移動方向及び移動量を検出する回転検出器37、を備える。
回転検出器22は、レバー部2の傾斜方向及び傾斜量を検出し、それに応じた電気信号をアクセル/ブレーキ制御部51に与える。
アクセル/ブレーキ制御部51は、回転検出器22から与えられる電気信号に基づいてアクセル/ブレーキ動作系53を制御する。レバー部2が第1軸線に沿ってA点側(前方)に傾けられた場合、アクセル/ブレーキ制御部51は、アクセル量(エンジン出力)を増加させるようにアクセル/ブレーキ動作系53を制御する。具体的には、アクセル/ブレーキ動作系53に含まれる弁駆動モータ53aを動作させ、スロットルの開度を増加させる。レバー部2がB点側(後方)に傾けられた場合、アクセル/ブレーキ制御部51は、アクセル量(エンジン出力)を減少させるようにアクセル/ブレーキ動作系53を制御する。具体的には、アクセル/ブレーキ動作系53に含まれる弁駆動モータ53aを動作させ、スロットルの開度を減少させる。また、レバー部2が後方に傾けられた程度に応じて、アクセル/ブレーキ制御部51は、アクセル/ブレーキ動作系53に含まれるブレーキ装置53bを動作させる。
回転検出器37は、ハンドル部3の移動方向及び移動量を検出し、それに応じた電気信号をステアリング制御部52に与える。
ステアリング制御部52は、回転検出器37から与えられる電気信号に基づいてステアリング動作系54を制御する。ハンドル部3が第2軸線に沿ってC点側(左方)に動かされた場合、ステアリング制御部52は、ステアリング動作系54に含まれる回転モータ54aを動作させ、車両60が左側(第2軸線の一方側)に進むように前輪又は後輪を回転させる。ハンドル部3が第2軸線に沿ってD点側(右方)に動かされた場合、ステアリング制御部52は、ステアリング動作系54に含まれる回転モータ54aを動作させ、車両60が右側(第2軸線の他方側)に進むように前輪又は後輪を回転させる。
操作者は、上述のように操作装置1を操作することにより、車両60を制御する。なお、車両60のタイヤ(不図示)にセンサ(不図示)を配置し、ハンドル部3にモータ(不図示)を配置することにより、いわゆる「フォースフィールドバック」を実現することも可能である。これにより、タイヤと道路との接触状態が、ハンドル部3を通じて運転手(操作者)に伝達されることができる。これにより、車両操作の安全性を高めることができる。
本発明の技術的範囲は、上述の実施の形態に限定されない。第1軸線と第2軸線とが交差する角度は、直角に交差するといっても、厳密に直角である必要はなく、ある程度の幅があっても良いことは言うまでもない。レバー部2は、第1軸線に沿って可動すればよく、必ずしも傾けられる構成である必要はない。ハンドル部3は、ガイド部2gを把持するように取り付けられるが、ガイド部2gの外周面に部分的に取り付ければ足りる。ハンドル部3を付勢する手段は、コイルに限られない。レバー部やハンドル部の動きを検出する手段は、機械的な検出機構に限られない。つまり、光学式に検出しても良いし、磁気的に検出しても良い。
また、操作装置1により操作される移動体は、車両のほか、航空機、電気的に制御される車椅子、工事現場にて使用される重機、にも使用されることができる。なお、車両としては、一般的な自動車に限らず、シニアカー、ゴルフカート等も含まれる。また、操作装置1は、ロボット等を遠隔操作することにも使用される。また、いわゆるゲーム機器の操作装置としても使用される。「フォースフィールドバック」を応用すれば、仮想的空間で操作装置1による移動体の操作をシュミレーションすることもできる。
1 操作装置
2 レバー部
2g ガイド部
3 ハンドル部
4 カバー部
5 ベース部
22、37 回転検出器
29 支持部材
30a コイル
30b コイル
31 ピストン
34 ラック
35 ピニオン
2 レバー部
2g ガイド部
3 ハンドル部
4 カバー部
5 ベース部
22、37 回転検出器
29 支持部材
30a コイル
30b コイル
31 ピストン
34 ラック
35 ピニオン
Claims (14)
- 第1軸線に沿って可動に構成されるレバー部と、
前記第1軸線に実質的に直角に交差する第2軸線に沿って可動に構成されるハンドル部と、を備え、
前記レバー部は、前記第2軸線に沿って延びるガイド部を有し、
前記ハンドル部は、前記ガイド部に沿って、前記レバー部に対して相対的に移動可能に取り付けられている、操作装置。 - 前記ガイド部は、前記第2軸線に沿って円弧状に延びる棒状部材で構成されることを特徴とする請求項1記載の操作装置。
- 前記ガイド部は、前記レバー部の把持部分を含む領域に設けられており、前記ハンドル部を把持することで、前記レバー部をも把持可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の操作装置。
- 前記第1軸線に沿って動かされる前記レバー部の移動方向及び/又は移動量を検出する第1検出手段と、
前記第2軸線に沿って動かされる前記ハンドル部の移動方向及び/又は移動量を検出する第2検出手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の操作装置。 - 前記第1検出手段は、2個以上のギアを含んで構成される第1リンク機構に基づいて伝達される前記レバー部の移動方向及び/又は移動量を電気信号として出力し、
前記第2検出手段は、ピニオンとラックとを含んで構成される第2リンク機構に基づいて伝達される前記ハンドル部の移動方向及び/又は移動量を電気信号として出力することを特徴とする請求項4記載の操作装置。 - 前記レバー部は、基部から頂部にまで延在し、少なくとも一つ以上の曲部を有する棒状部材で構成され、前記基部付近を回転中心として前記第1軸線に沿って傾けられることを特徴とする請求項1記載の操作装置。
- 前記基部に独立して回転することができない状態で付設された第1ギアと、
前記第1ギアにリンクされた第1回転検出器と、
をさらに備え、
当該第1ギアの回転方向及び/又は回転量に基づいて、前記レバー部の傾斜方向及び/又は傾斜量が前記第1回転検出器に伝達されることを特徴とする請求項6記載の操作装置。 - 前記レバー部又は前記ハンドル部の一方がラックを有し、
前記レバー部又は前記ハンドル部の他方が前記ラック上に回転可能に配置されたピニオンを有し、
当該ピニオンの回転方向及び/又は回転量に基づいて、前記ハンドル部の移動方向及び/又は移動量が伝達されることを特徴とする請求項1記載の操作装置。 - 前記ハンドル部は、前記ピニオンにリンクされた第2回転検出器を内部に収納することを特徴とする請求項8記載の操作装置。
- 前記ガイド部は、
筒体として構成され、
前記第2軸線に沿って、前記ハンドル部を案内する遊動部材と、
前記第2軸線に沿って、一方から他方に前記遊動部材を付勢する第1付勢部材と、
前記第2軸線に沿って、他方から一方に前記遊動部材を付勢する第2付勢部材と、
を内部に収納することを特徴とする請求項1記載の操作装置。 - 前記ガイド部は、前記第2軸線に沿う開口幅が前記第1軸線に沿う開口幅よりも広い第1開口部を有し、
前記ハンドル部と前記遊動部材とは、当該第1開口部を通じて前記ガイド部の内部から外部へ突出する第1連結部材により連結されることを特徴とする請求項10記載の操作装置。 - 前記ガイド部は、前記第1開口部に対向する位置に、前記第2軸線に沿う開口幅が前記第1軸線に沿う開口幅よりも広い第2開口部を有し、
前記ハンドル部と前記遊動部材とは、当該第2開口部を通じて前記ガイド部の内部から外部へ突出する第2連結部材により連結されることを特徴とする請求項11記載の操作装置。 - 前記第1軸線の一方に前記レバー部が動かされ、前記第1軸線の一方に向けて移動体が進むように構成され、
前記第1軸線の他方に前記レバー部が動かされ、前記第1軸線の一方に向けて進む移動体の運動力が低減される又は前記第1軸線の他方に向けて移動体が進むように構成され、
前記第2軸線の一方に前記ハンドル部が動かされ、前記第2軸線の一方側に向けて移動体が進むように構成され、
前記第2軸線の他方に前記ハンドル部が動かされ、前記第2軸線の他方側に向けて移動体が進むように構成されることを特徴とする請求項1記載の操作装置を備える移動体。 - 前記操作装置は、前記移動体に取り付けられることを特徴とする請求項13記載の移動体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006273632A JP2008090773A (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 操作装置及び操作装置を備える移動体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006273632A JP2008090773A (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 操作装置及び操作装置を備える移動体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008090773A true JP2008090773A (ja) | 2008-04-17 |
Family
ID=39374823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006273632A Pending JP2008090773A (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 操作装置及び操作装置を備える移動体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008090773A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113135218A (zh) * | 2020-01-17 | 2021-07-20 | 现代自动车株式会社 | 用于车辆的手柄式集成控制装置 |
US11794578B2 (en) | 2021-03-23 | 2023-10-24 | Hyundai Motor Company | Integrated control apparatus for driving vehicle |
-
2006
- 2006-10-05 JP JP2006273632A patent/JP2008090773A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113135218A (zh) * | 2020-01-17 | 2021-07-20 | 现代自动车株式会社 | 用于车辆的手柄式集成控制装置 |
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