JP2008090147A - 接続端子基板及びこれを用いた電子装置 - Google Patents

接続端子基板及びこれを用いた電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 素子を駆動する駆動回路と電気的に接続される接続端子を有する接続端子基板において、駆動回路の正常動作を阻害せず、また、導通の信頼性の高い接続端子基板及びこれを用いた液晶表示装置等の電子装置を提供する。
【解決手段】 駆動IC62と電気的に接続されるガラス基板1上に形成されたFPC用接続端子36の列において、各FPC用接続端子36に印加される電圧、電流に応じて、FPC用接続端子36の表面に露出する上層膜5の材料が異なる第1のFPC用接続端子36aまたは第2のFPC用接続端子36bとする。第1のFPC用接続端子36aは第2のFPC用接続端子36bよりも耐腐食性に優れており、第2のFPC用接続端子36bは第1のFPC用接続端子36aよりも低抵抗である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、基板上に素子と実装部材が実装される接続端子とを有する接続端子基板及びこれを用いた電子装置に関するものである。例えば、液晶表示装置に好適に利用できるものである。
近年、液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力であり、代表的な表示装置として使用されている。中型、小型の液晶表示装置では、接続端子が形成されたガラス基板上に、表示素子である画素を駆動する駆動ICを実装するCOG(Chip On Glass)実装が多く用いられている。COG実装は、接続端子と駆動ICとの導通を、異方性導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film)を介して行うことが多い。ACFは絶縁性の熱硬化樹脂中に、樹脂製ボールにAuやNiをコーティングした導電粒子が分散されたものである。駆動IC側の接続端子にはAu等の突起電極(バンプ)が形成されている。COG実装は、このバンプとガラス基板上の接続端子を位置合わせして、熱圧着することにより導電粒子を介して導通がなされる。
また、駆動ICをガラス基板上に実装するのではなく、低温ポリシリコンからなる薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)によって、ガラス基板上に画素と駆動回路を同時形成したものもある。
これらのガラス基板の端辺には、駆動回路に外部回路からデータ信号、ロジック信号及び電源等を入力するための接続端子が列をなして設けられ、実装部材であるFPC(Flexible Printed Circuit Film)を、ACFを介してFPC実装する。
また、大型の液晶表示装置では、駆動ICを搭載したTCP(Tape Carrier Package)またはCOF(Chip On Film)を、ガラス基板の端辺に形成された列をなす接続端子と、ACFを介してTAB(Tape Automated Bonding)実装することが多い。
上記のように、いずれの場合も、実装部材を実装するための接続端子がガラス基板上に列をなして設けられている。
一般に、実装部材と接続して電圧及び電流が印加される接続端子には、電気腐食という問題があることが知られている。これは、異なる電位がかかる接続端子間において、大気中の湿気によって水分を含んだACFの熱硬化樹脂を介して、微小な漏洩電流によって接続端子の一部が溶解するものである。
この問題を解決するための技術が、例えば、特許文献1、2に開示されている。特許文献1では、薄膜トランジスタ基板に設けられたゲート端子電極及びドレイン端子電極として、大気中において耐腐食性を示すITO(Indium Tin Oxide)等の材料で端子開口部の全体を覆っている。また、特許文献2では、絶縁膜の穴開けによって露出させた接続端子の中央を除く端子周辺を、導電性酸化膜の積層とする構成にしている。
特開2004−354798号公報(図1、図2) WO2002/025365号公報(図1、図5)
特許文献1の接続端子の構造においては、端子電極上の全体に導電性酸化膜であるITO膜が形成されている。しかし、ITOの比抵抗は約250μΩcmと、ゲート配線やソース配線等の配線に用いる金属膜の比抵抗に比較して1〜2桁程度高いという課題があった。また、低抵抗であるが酸化しやすいAl等の金属膜を端子電極として使用してITOを積層すると、ITOが酸化膜であるために金属膜との界面で他の酸化物を形成して、ITO膜と金属膜との接続抵抗が無視できないほど高くなるという課題があった。このような端子抵抗が大きい(例えば、10Ω以上)接続端子を、駆動ICの入力側に接続される接続端子に適用した場合、電源の電流供給能力不足、または電圧降下等が引き起こされ、表示品質が劣化する等の駆動回路の正常動作を阻害する要因となっていた。
また、特許文献2の接続端子の構造においては、接続端子の低抵抗化と腐食対策の両立を図っている。しかし、接続端子の中央のみが低抵抗な金属膜であるので、接続端子の微細化に対して、低抵抗な中央の面積が十分確保できないという課題があった。また、表面に露出する接続端子は、金属膜と導電性酸化膜の2種類が積層または近接して配置されているので、異種金属(導電体)間の電気陰性度の相異によって起きる電池作用によって、接続端子に電圧が印加されていなくても、金属膜の電気腐食が進む可能性があるという課題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、外部回路から駆動回路を制御するために入力される各種信号や電源用の接続端子を有する接続端子基板において、駆動回路の正常動作を阻害せず、耐腐食性にも優れた接続端子を有する接続端子基板及びこれを用いた電子装置を提供することを目的とする。
本発明の接続端子基板は、基板上に、素子と、実装部材が実装される接続端子と、これらの間を接続する配線とを備えており、素子を駆動する駆動回路と電気的に接続される接続端子は、少なくとも1つの列を構成しており、かつ、この列は、接続端子に印加される電圧及び電流に応じて、接続端子の基板上に露出する上層膜が異なる第1の接続端子と第2の接続端子とを有しており、第1の接続端子は第2の接続端子よりも耐腐食性に優れており、第2の接続端子は第1の接続端子よりも低抵抗としたものである。
本発明によれば、駆動回路が安定に正常動作すると共に、導通の信頼性にも優れた接続端子を有する接続端子基板及びこれを用いた電子装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、液晶表示装置を例として図に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一符号は、同一または相当部分を示しており、原則として、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における液晶表示装置の接続端子基板を示す平面図である。図2は、図1におけるソース駆動IC62側の接続端子を示す平面図である。図3は、図2のA−A切断面における断面図である。図4は、図2のB−B切断面における断面図である。
図1において、液晶表示装置の主要部である表示素子が形成された接続端子基板100には、ガラス基板1上に複数の直交するゲート配線2とソース配線3が形成され、その各交点に配置される表示素子である画素40(1画素のみ図示)には、TFT42及び画素電極44等が形成される。そして、マトリクス状に配置された複数の画素40から表示領域50が構成される。接続端子基板100は、全面に透明電極が形成された対向基板200と貼り合わせ、この間に液晶を封入して、液晶に電圧を印加することで表示を行う。
また、図示していないが、接続端子基板100と対向基板200には、偏光板が貼付され、接続端子基板100の背面にはバックライトが配置されて、液晶表示装置となる。
次に、接続端子基板100に形成される接続端子について説明する。表示領域50の左側の額縁領域10において、ゲート配線2に接続されたゲート引き出し配線20が設けられ、駆動IC出力用接続端子22に接続される。そして、複数の駆動IC出力用接続端子22及び駆動IC入力用接続端子24がそれぞれ列をなしている。
ゲート駆動回路である駆動IC60は、これに形成されたバンプと、駆動IC出力用接続端子22及び駆動IC入力用接続端子24とを位置合わせをして、ACFを介してCOG実装する。
接続端子基板100の左端辺付近には、ゲート用外部回路からロジック信号や電源等を駆動IC60に供給するためのFPC用接続端子26が列をなして設けられ、FPC64がACFを介してFPC実装される。FPC用接続端子26と駆動IC入力用接続端子24は、内部配線28によって接続される。
ここでは、駆動IC出力用接続端子22及び駆動IC入力用接続端子24は、それぞれ一列に並んだ例を示しているが、ゲート引き出し配線20または内部配線28が狭ピッチな場合は、駆動IC出力用接続端子22または駆動IC入力用接続端子24は、千鳥配置としてもよい。
また、上記と同様に、表示領域50の下側の額縁領域10において、ソース配線3に接続されたソース引き出し配線30が設けられ、駆動IC出力用接続端子32に接続される。そして、複数の駆動IC出力用接続端子32及び駆動IC入力用接続端子34がそれぞれ列をなしている。
ソース駆動回路である駆動IC62は、これに形成されたバンプと、駆動IC出力用接続端子32及び駆動IC入力用接続端子34とを位置合わせをして、ACFを介してCOG実装する。
接続端子基板100の下端辺付近には、ソース用外部回路からデータ信号、ロジック信号や電源等を駆動IC62へ供給するためのFPC用接続端子36が列をなして設けられ、FPC66がACFを介してFPC実装される。FPC用接続端子36と駆動IC入力用接続端子34は、内部配線38によって接続される。
ここでは、駆動IC出力用接続端子32及び駆動IC入力用接続端子34は、それぞれ一列に並んだ例を示しているが、ソース引き出し配線30または内部配線38が狭ピッチな場合は、駆動IC出力用接続端子32または駆動IC入力用接続端子34は、千鳥配置としてもよい。
なお、図1では、表示領域50の左側の額縁領域10にゲート駆動IC60を、表示領域50の下側の額縁領域10にソース駆動IC62を配置した構成としているが、ゲート駆動IC60及びソース駆動IC62を同じ側の額縁領域10の一辺に並べた配置にしてもよい。このような構成にすると、表示領域50の左右または上下の狭額縁化が可能となる。また、ゲート駆動IC60とソース駆動IC62が一体化した駆動ICを使用することができる。
以下に、ソース駆動IC62側の接続端子を例として、詳細について説明する。ここでは、特にFPC用接続端子36の列について説明するが、駆動IC入力用接続端子34、または駆動IC出力用接続端子32の列についても、基本的に同じ考え方で、同様な構成とすることができる。
図2において、ガラス基板1上に内部配線38が、ゲート配線2及びゲート引き出し配線20と同一層で形成されている。ソース引き出し配線30及び内部配線38は、絶縁膜4で覆われている。FPC用接続端子36及び他の接続端子には、開口部となるコンタクトホール7が設けられている。ここでは、FPC用接続端子36毎にコンタクトホール7を設けているが、FPC用接続端子36の列全体で一つの開口部とすることもできる。
ここで、FPC用接続端子36の列は、表面に露出する上層膜5の構成が異なる第1のFPC用接続端子36aと第2のFPC用接続端子36bから構成されている。そして、第1のFPC用接続端子36aの上層膜5aは、第2のFPC用接続端子36bの上層膜5bよりも耐腐食性に優れており、第2のFPC用接続端子36bの上層膜5bは、第1のFPC用接続端子36aの上層膜5aよりも低抵抗である。なお、「上層膜」とは、接続端子の最上層にある導電膜で、接続端子の表面が1種類の膜(単一膜)であるものを意味する。
次に、各FPC用接続端子36は、第1のFPC用接続端子36aまたは第2のFPC用接続端子36bのどちらを選択するかの基本的な考え方と、その作用、効果について説明する。
FPC用接続端子36に流れる電流量が1〜2mA程度以下であり、抵抗による電圧降下の影響が小さい場合は、耐腐食性を優先して、第1のFPC用接続端子36aとする。具体的には、データ(映像)信号系やロジック系のFPC用接続端子36が該当する。例えば、小型の液晶表示装置では、データ(映像)信号の電流量は数μA程度であり、ロジック系の一つであるロジック電源(Vcc)は1〜2mA程度であるので、これらは第1のFPC用接続端子36aとする。これによって、耐腐食性に優れたFPC用接続端子36を得ることができる。
一方、FPC用接続端子36を低抵抗で形成しなければ、電源の電流供給能力不足もしくは電圧降下等が引き起こされ、ソース駆動IC62の正常動作を阻害する可能性がある場合は、低抵抗を優先して、第2のFPC用接続端子36bとする。具体的には、GND(Ground)やアナログ電源のような、ロジック電源(Vcc)以外の電源系が該当する。例えば、小型の液晶表示装置では、アナログ電源系は、ソース駆動IC62を安定動作させるために、電圧降下を0.2V程度以下に抑える必要があるが、40mA程度の電流が流れるので、外部の電源からソース駆動IC62までの全抵抗は5Ω以下の低抵抗に抑える必要がある。したがって、アナログ電源系は第2のFPC用接続端子36bとする。これによって、低抵抗なFPC用接続端子36を得ることができる。
次に、FPC用接続端子36の断面構造の詳細について、図3及び図4を用いて説明する。図3は第1のFPC用接続端子36aの断面図である。ガラス基板1上に形成された低抵抗なAl、Cr、Mo、Ta、Ti、W、Zr、Ag等、またはこれらを主成分とする合金(例えば、AlNdN、AlNd)やこれらの積層膜からなる内部配線38は、そのまま延長され、第1のFPC用接続端子36aの下層膜6aにもなっている。
絶縁膜4は、ゲート絶縁膜4aとTFT保護膜4bの2層からなり、内部配線38を覆っている。第1のFPC用接続端子36a部分では、絶縁膜4に開口部となるコンタクトホール7が設けられている。
コンタクトホール7部には、耐腐食性に優れたITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)等の導電性酸化膜からなる上層膜5aが画素電極44と同一層で形成され、コンタクトホール7の全体を覆っている。したがって、第1のFPC用接続端子36aは、表面に露出する導電膜が耐腐食性に優れた上層膜5aだけであるので、耐腐食性に優れたFPC用接続端子36とすることができる。そして、上層膜5aは、表面に異なる金属膜(導電膜)が近接して並んで露出していないので電池作用も起き難い。
また、上層膜5aは耐腐食性に優れた導電性酸化膜が望ましいが、低抵抗な第2のFPC用接続端子36bの上層膜5bよりも耐腐食性に優れるものであれば、Cr、Mo、Ta、Ti、W、Zr、Nb、V、Hf等の高融点金属や、これらの導電性窒化物等とすることもできる。
図4(a)は、第2のFPC用接続端子36bの断面図である。ガラス基板1上に形成された内部配線38は、そのまま延長され、第2のFPC用接続端子36bの下層膜6bにもなっている。絶縁膜4は、ゲート絶縁膜4aとTFT保護膜4bの2層からなり、内部配線38を覆っている。第2のFPC用接続端子36b部分では、絶縁膜4に開口部となるコンタクトホール7が設けられている。コンタクトホール7部には、導電性酸化膜は形成されず、コンタクトホール7部に露出した下層膜6bの表面部分が上層膜5bにもなる。第2のFPC用接続端子36bは、上層膜5bが内部配線38と同一で低抵抗な金属膜だけであるので、低抵抗なFPC用接続端子36とすることができる。
または、図4(b)に示すように、第1のFPC用接続端子36aと同じ断面構造になるように、低抵抗なAl、Cr、Mo、Ta、Ti、W、Zr、Ag等、またはこれらを主成分とする合金(例えば、AlNdN、AlNd)からなる上層膜5bをコンタクトホール7の全体を覆うように形成してもよい。
なお、電池作用を抑制する観点から、図3及び図4に示すように、コンタクトホール7を覆うFPC用接続端子36の導電膜は、上層膜5だけの単一膜が望ましいが、上層膜5がコンタクトホール7を覆う他の導電膜上に形成される積層の構成としてもよい。
また、内部配線38は、低抵抗な金属膜で構成され、絶縁膜4に覆われる構成としているので、配線抵抗や配線腐食の問題は殆どない。
次に、FPC用接続端子36の製造方法を簡単に説明する。まず、ガラス基板1上に、Al、Cr、Mo、Ta、Ti、W、Zr、Ag等、またはこれらを主成分とする合金(例えば、AlNdN、AlNd)やこれらの積層膜で、TFTのゲート電極に接続されるゲート配線2、ゲート引き出し配線20及び内部配線38を同一工程で形成する。
次に、SiNx、SiOx等からなるゲート絶縁膜4aを全面に形成する。TFT42を構成する半導体層をパターニングして形成した後、Al、Cr、Mo、Ta、Ti、W、Zr、Ag等、またはこれらを主成分とする合金(例えば、AlNdN、AlNd)やこれらの積層膜で、ソース電極、ドレイン電極、ソース配線、及び共通電極用配線等を形成する。
次に、SiNx、SiOx等からなるTFT保護膜4bを全面に形成した後、絶縁膜4をドライエッチングにより、ドレイン電極及び各接続端子等の部分にコンタクトホール7を形成する。この時点で、図4(a)の第2のFPC用接続端子36bは完成する。
次に、画素電極44の形成と同一工程で、ITO等の導電性酸化膜からなる上層膜5aを形成し、コンタクトホール7の全体を覆うことにより、図3の第1のFPC用接続端子36aは完成する。
また、図4(b)の構造の第2のFPC用接続端子36bは、さらに工程を追加して、低抵抗なAl、Cr、Mo、Ta、Ti、W、Zr、Ag等、またはこれらを主成分とする合金(例えば、AlNdN、AlNd)からなる上層膜5bを形成し、コンタクトホール7を覆うことにより完成する。透過電極と反射電極の両方を有する反射透過型液晶表示装置では、Al、Ag等からなる反射電極の形成と同一工程で上層膜5bを形成することが可能である。
なお、図3及び図4では、内部配線38はゲート配線2と同一の工程で形成したが、ソース配線3と同一の工程で形成しても良い。この場合、内部配線38はゲート絶縁膜4a上に形成される。また、TFT保護膜4bを全面に形成した後、このTFT保護膜4bをドライエッチングにより、コンタクトホール7を形成する。コンタクトホール7の深さはTFT保護膜4bだけなので、接続端子36の段差が小さくなる長所がある。一方、内部配線38を覆う絶縁膜4は、TFT保護膜4bだけになるので、ピンホール等の欠陥によって内部配線38が腐食する可能性が生じる短所もある。
駆動IC入力用接続端子34の列についても、上記のFPC用接続端子36と同じ考え方が適用できるので、同様な構成にすることが望ましい。すなわち、駆動IC入力用接続端子34の列も、表面に露出する上層膜5の構成が異なる第1の駆動IC入力用接続端子34aと第2の駆動IC入力用接続端子34bから構成されている。その構造はFPC用接続端子36と同等であり、第1の駆動IC入力用接続端子34aの上層膜5aは、第2の駆動IC入力用接続端子34bの上層膜5bよりも耐腐食性に優れており、第2の駆動IC入力用接続端子34bの上層膜5bは、第1の駆動IC入力用接続端子34aの上層膜5aよりも低抵抗である。ここでは、駆動IC入力用接続端子34は、これと内部配線38を介して接続されるFPC用接続端子36と同じ構成の上層膜5の選択としている。
駆動IC出力用接続端子32の列については、ここでは、全て同一構成としている。これは、ソース駆動IC62の出力側はデータ(映像)信号だけであり、各画素40にデータ(映像)信号を供給するソース配線3には電流は殆ど流れないので、耐腐食性を優先して、駆動IC出力用接続端子32の上層膜5は全て導電性酸化膜としている。
ただし、駆動IC出力用接続端子32の列についても、GNDまたは電源系の駆動IC出力用接続端子32がある場合は、低抵抗な第2の駆動IC出力用接続端子を設けて、表面に露出する上層膜5の構成が異なる第1の駆動IC出力用接続端子と第2の駆動IC出力用接続端子の構成とすることが望ましい。
以上のように、実施の形態1においては、基板上に設けられた少なくとも1つの列をなす接続端子において、この列の全部の接続端子を同一構造としないで、各接続端子に印加される電圧及び電流に応じて、表面に露出する上層膜が異なる第1の接続端子と第2の接続端子とを設け、第2の接続端子よりも耐腐食性に優れた第1の接続端子と、第1の接続端子よりも低抵抗な第2の接続端子とを選択して構成したので、駆動ICの正常動作を阻害せず、また、接続端子の信頼性が向上する。
特に、接続端子の中でも、サイズが大きいFPC用接続端子36の列に電気腐食が発生し易いことが判明しているので、FPC用接続端子36の列に、本構成を適用することが望ましい。
ゲート駆動IC60側についても、各接続端子の列に印加される電圧、電流の用途、仕様が異なるが、基本的に同じ考え方で、ソース駆動IC62側と同様な構成としている。なお、詳細な説明は重複するので省略する。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2におけるソース駆動IC62側の接続端子を示す平面図である。実施の形態2は、GNDや電源系(ロジック電源以外)の同一用途の内部配線38に接続される第2のFPC用接続端子36bを複数個の構成としたものである。第2のFPC用接続端子36bは、低抵抗ではあるが第1のFPC用接続端子36aより耐腐食性が劣るので、複数個の構成とすることで一部に腐食が生じても、全部が腐食して断線する可能性は低くできる。同様に、第1の接続端子36aも複数個の構成としてもよい。したがって、実施の形態1よりもFPC用接続端子36の信頼性が向上する。
特に、同一用途の内部配線38に接続される複数個からなるFPC用接続端子36群は、FPC用接続端子36を3個以上並べる構成とすることが望ましい。これは、単純に数を多くして断線の確率を下げる以上の効果がある。異なる電位の接続端子間では、電気腐食は起き易いが、同じ電位の接続端子間では、電気腐食は起き難いためである。図5に示すように、同一用途の内部配線38に接続される第2のFPC接続端子36bを3個以上並べる群構成にすることにより、群の端の第2のFPC用接続端子36bは、異なる電位が隣接するので電気腐食の可能性があるが、群の内側の第2のFPC用接続端子36bは、同じ電位が隣接するので電気腐食が起き難くなる。したがって、FPC用接続端子36の信頼性がさらに向上する。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3におけるソース駆動IC62側の接続端子を示す平面図である。実施の形態3は、GNDや電源系(ロジック電源以外)の同一用途の内部配線38に接続されるFPC用接続端子36を3個以上並べる群構成とし、群の内側に低抵抗な第2のFPC用接続端子36bを有し、かつ、群の端は耐腐食性に優れた第1のFPC用接続端子36aとするものである。すなわち、群の端のFPC用接続端子36は異なる電位が隣接するので、これを耐腐食性に優れた第1のFPC用接続端子36aとすることで、群の端にあるFPC用接続端子36の電気腐食を抑制できる。
そして、群の内側の第2のFPC用接続端子36bは、同じ電位が隣接するので、電気腐食は起き難くなる。したがって、FPC用接続端子36の信頼性が、実施の形態1、2よりもさらに向上する。
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4におけるソース駆動IC62側の接続端子を示す平面図である。実施の形態4は、第1のFPC用接続端子36aの下層膜6aをなくして、上層膜5aだけの導電性酸化膜の単層構造としたものである。この理由は、ITO等の導電性酸化膜だけからなる単層構造の第1のFPC用接続端子36aは、積層される金属膜がないので化学腐食や電気腐食が起き難いからである。一般に、金属膜上に導電性酸化膜を積層した構造では、導電性酸化膜にピンホール等の欠陥が一般に存在するため、この欠陥を通じて下層の金属膜が化学腐食や、異なる金属膜(導電膜)間で電池作用が起きることがあるためである。単層構造ではこのような心配はない。ただし、低抵抗化のために、なるべくFPC用接続端子36に近い位置で内部配線38に接続する必要がある。
図8は、図7のC−C切断面における断面図である。内部配線38は、第1のFPC用接続端子36aの手前で切れている。第1のFPC用接続端子36aはITO等の導電性酸化膜からなる上層膜5aだけであり、内部配線38とは絶縁膜4に空けられたコンタクトホール8を介して接続されている。また、接続端子36aの位置にも、接続端子高さをなるべく揃えるために、第2のFPC用接続端子36bと同様にコンタクトホール7を開けているが、必ずしも設ける必要はない。
ここで、コンタクトホール8の位置は、ACF80に覆われない領域に形成されることが望ましい。この理由は、ACF80を構成する熱硬化樹脂中に未硬化の部分があると、これに含まれる不純物の塩素化合物と大気中の湿気の影響によって、ACF80がないよりも化学腐食や電気腐食が、さらに起き易くなるためである。これにより、コンタクトホール8部の内部配線38の腐食を抑制できる。
なお、コンタクトホール8部分の上層膜5aがそのまま大気に露出していると、内部配線38との積層構造になっているので、上述のように、大気中の湿気によって内部配線38に化学腐食や電気腐食が起こる可能性がある。コンタクトホール8部分やACF80を含む周囲は、防湿用樹脂(例えば、製品名「タッフィー」、日立化成製)を塗布して保護することが望ましい。
上記の各実施の形態では、ソース駆動IC62側のFPC用接続端子36の列について述べたが、ゲート駆動IC60側のFPC用接続端子26の列についても、同様な構成とすることができる。また、駆動IC入力用接続端子24、34の列についても、同様な構成とすることができる。駆動IC出力用接続端子22、32の列についても、低抵抗を必要とする接続端子があれば、同様な構成とすることができる。
また、上記の各実施の形態では、接続端子の列は2種類の接続端子からなる構成としたが、接続端子に印加される電圧及び電流に応じてさらに上層膜5を最適化して、3種類以上の接続端子の構成とすることもできる。
また、上記の各実施の形態では、COG実装またはFPC実装で実装される接続端子の列について述べたが、TAB実装等の他の実装方式で実装される接続端子を有する接続端子基板にも本発明は適用できる。
また、上記の各実施の形態では、液晶表示装置について述べたが、エレクトロルミネッセンス表示装置、エレクトロクロミック表示装置、微粒子や油滴を用いた電子ペーパー等の表示装置にも、表示素子や表示媒体は異なるが、接続端子としては液晶表示装置と同等な構成であるので、本発明は適用できる。さらに、素子は表示素子に限らず、受光素子や他の機能素子を有する接続端子基板及びこれを用いた電子装置にも本発明は適用できる。
本発明の実施の形態1における液晶表示装置の接続端子基板を示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるソース駆動IC62側の接続端子を示す平面図である。 図2のA−A切断面における断面図である。 図2のB―B切断面における断面図である。 本発明の実施の形態2におけるソース駆動IC62側の接続端子を示す平面図である。 本発明の実施の形態3におけるソース駆動IC62側の接続端子を示す平面図である。 本発明の実施の形態4におけるソース駆動IC62側の接続端子を示す平面図である。 図7のC―C切断面における断面図である。
符号の説明
1 ガラス基板
4 絶縁膜
5、5a、5b 上層膜
7、8 コンタクトホール
30 ソース引き出し配線
32 駆動IC出力用接続端子
34 駆動IC入力用接続端子
36 FPC用接続端子
36a 第1のFPC用接続端子
36b 第2のFPC用接続端子
38 内部配線
40 画素
62 駆動IC
66 FPC
80 ACF
100 接続端子基板
200 対向基板

Claims (10)

  1. 基板上に、素子と、実装部材が実装される接続端子と、
    これらの間を接続する配線とを備えており、
    前記素子を駆動する駆動回路と電気的に接続される前記接続端子は、少なくとも1つの列を構成し、かつ、該列は、前記接続端子の表面に露出する上層膜が異なる第1の接続端子と第2の接続端子とを有しており、
    前記第1の接続端子は、前記第2の接続端子よりも耐腐食性に優れており、
    前記第2の接続端子は、前記第1の接続端子よりも低抵抗であることを特徴とする接続端子基板。
  2. 第1の接続端子の上層膜は、導電性酸化膜であることを特徴とする請求項1に記載の接続端子基板。
  3. 第1の接続端子は、駆動回路のデータ信号系またはロジック系に接続されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の接続端子基板。
  4. 第2の接続端子は、駆動回路のGNDまたはロジック電源以外の電源系に接続されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の接続端子基板。
  5. 同一の配線に接続される複数個からなる接続端子群は、第2の接続端子を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の接続端子基板。
  6. 接続端子群の端は、第1の接続端子であることを特徴とする請求項5に記載の接続端子基板。
  7. 第1の接続端子は単層構造であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の接続端子基板。
  8. 第1の接続端子と配線との接続部は、異方性導電膜で覆われない領域に形成されることを特徴とする請求項7に記載の接続端子基板。
  9. 素子は表示素子であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の接続端子基板。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の接続端子基板を用いた電子装置。
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