JP2008090145A - 撮影装置、合成画像作成方法及びプログラム - Google Patents

撮影装置、合成画像作成方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の画像を合成して作成されるワイド画像の品質を向上させる。
【解決手段】CPU113は、ワイド画像を複数の領域に分ける。一般に、撮影する場合、人物等の重要な撮影対象はワイド画像の中央付近にセットされる。従って、CPU113は、ワイド画像の中央付近の領域を最初の撮影領域に設定する。それに続いて、CPU113は、周辺部に向かって、順次、渦巻き状に撮影領域を設定する。CPU113は、このように撮影順序を設定すると、撮像部11は、この撮影順序に従って、複数回、撮影を行う。そして、画像合成処理部15は、得られた複数枚の画像を合成して、ワイド画像を作成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮影装置、合成画像作成方法及びプログラムに関するものである。
撮影装置として、従来、複数枚の画像を撮影し、画像合成処理によりパノラマ写真や、ワイドな写真を生成するカメラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来のカメラは、例えば、光学系にレンズの光軸の制御可能な光学部材を備え、光軸を変更して被写体を撮影して異なる2枚の画像を取得する。そして、このカメラは、取得した2枚の画像を合成することによりパノラマ画像を作成している。
また、近年、撮影領域を9、16領域に増やし、複数の画像を合成してワイドな合成画像を作成するようなカメラも存在する。
特開平5−181214号公報(第1−2頁、図1)
しかし、このように、撮影領域が増えると、複数回に渡って撮影を行わなければならず、すべて撮影するのに時間を要する。この複数回の撮影の間に、被写体が動いてしまうと、合成画像に不鮮明な部分が生じ、合成画像の品質が低下する。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、合成画像の品質を向上させることが可能な撮影装置、合成画像作成方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る撮影装置は、
連続する複数の撮影領域の撮影対象を撮影することにより、各撮影対象の画像を取得する撮像部と、
前記撮像部が各撮影領域の撮影対象を撮影する撮影順序を設定する撮影順序設定部と、
前記撮影順序設定部が設定した撮影順序に従って各撮影領域の撮影対象を撮影するように前記撮像部の撮影方向を制御する撮影方向制御部と、
前記撮像部が撮影により取得した複数の画像を合成し、合成画像を作成する合成画像作成部と、を備えたことを特徴とする。
前記撮影順序設定部は、予め設定された順序パターンに従って、前記撮影順序を設定するようにしてもよい。
前記撮影順序設定部は、前記順序パターンとして、前記合成画像の中央領域を最初の撮影領域に設定するようにしてもよい。
前記合成画像の合焦精度を評価する合焦精度評価部を備え、
前記撮影順序設定部は、予め設定された順序パターンとして、前記合焦領域評価部の評価が最も高い領域を最初の撮影領域に設定するようにしてもよい。
前記予め設定された順序パターンを記憶する記憶部を備え、
前記撮影順序設定部は、前記記憶部に記憶された前記順序パターンを参照し、参照した順序パターンに従って、前記撮影順序を設定するようにしてもよい。
前記記憶部は、最初に撮影領域として設定した前記中央領域と、前記最初に設定した撮影領域を周回するように順次、設定する撮影領域とを示す順序パターンを記憶するようにしてもよい。
前記記憶部は、最初に撮影領域として設定した最も合焦制御評価の高い撮影領域と、前記最初に設定した撮影領域を周回するように順次、設定する撮影領域とを示す順序パターンを記憶するようにしてもよい。
前記撮影方向制御部は、
前記撮像部を支持する雲台に備えられ、前記撮像部の撮影方向を制御する方向制御機構部と、
前記方向制御機構部の動作を制御する動作制御部と、
前記撮影順序設定部が設定した撮影順序に従って前記撮像部の撮影方向を制御するように、前記駆動制御部にコマンドを発行するコマンド発行部と、を備えたものであってもよい。
前記撮像部は、連続する複数の撮影領域の撮影対象を撮影するように撮影方向が可変の光学系を備えたものであり、
前記撮影方向制御部は、前記撮影順序設定部が設定した撮影順序に従って前記光学系を制御することにより、前記撮像部の撮影方向を制御するようにしてもよい。
解像度優先撮影モード又は速度優先撮影モードの指定を受け付けるモード受付部と、
前記モード受付部が前記解像度優先撮影モードの指定を受け付けたときは、前記撮像部の画像の画素データをそのまま読み出し、前記速度優先撮影モードの指定を受け付けたときは、前記撮像部の画像の画素データを間引いて読み出す画素読み出し部と、を備えてもよい。
手ぶれ補正を行う手ぶれ補正部を備え、
前記合成画像作成部は、前記手ぶれ補正部が手ぶれ補正を行った時に生じた位置の誤差を調整した上で画像合成を行うようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係る合成画像作成方法は、
連続する複数の撮影領域の撮影対象を撮影することにより、各撮影対象の画像を取得するステップと、
前記各撮影領域の撮影対象を撮影する撮影順序を設定するステップと、
設定した撮影順序に従って各撮影領域の撮影対象を撮影するように撮影方向を制御するステップと、
前記撮影により取得した複数の画像を合成し、合成画像を作成するステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
連続する複数の撮影領域の撮影対象を撮影することにより、各撮影対象の画像を取得する手順、
前記各撮影領域の撮影対象を撮影する撮影順序を設定する手順、
設定した撮影順序に従って各撮影領域の撮影対象を撮影するように撮影方向を制御する手順、
前記撮影により取得した複数の画像を合成し、合成画像を作成する手順、
を実行させるためのものである。
本発明によれば、合成画像の品質を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る合成画像作成装置を図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態では、合成画像作成装置を、合成画像を作成するカメラシステムとして、このカメラシステムについて説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係るカメラシステムの構成を図1に示す。
実施形態1に係るカメラシステム1は、カメラ10と雲台20と三脚30とを備える。雲台20は、三脚30の上部に設置される。カメラ10は、雲台20上に取り付けられる。
本実施形態1に係るカメラシステム1は、複数枚の画像を合成してワイド画像を生成するようにしたものであり、また、予め設定された順序パターンに従って撮影順序を設定するように構成されている。
このカメラシステム1は、この順序パターンとして、初めに中央領域の画像を撮影し、それに続き、最初の撮影領域を中心に周回するように渦巻き状に複数の撮影領域を設定する順序パターンに従って撮影領域を設定し、この撮影順序で撮影を順次行うように構成されている。
例えば、一般的なユーザが景色を背景に人物の記念撮影を行う場合、図2(a)に示すような景色Aを撮影範囲として撮影する場合、人物がこの撮影範囲の中央領域に配置されるように構図が設定されることが多い。
また、図2(b)に示すように景色Bを撮影範囲として、この景色Bだけを撮影する場合であっても、ユーザが最も注目している被写体は、撮影範囲の中央寄りに位置することが多い。このように、撮影範囲の中央領域は、撮影するユーザにとって最も重要は領域であることが多い。
また、撮影によって得られた写真を鑑賞する場合でも、画像が不鮮明であったり不自然に歪んでいたりする位置が写真の中央付近であると目立つものである。しかし、このような位置が写真の周辺部であれば許容できるものである。
本実施形態1に係るカメラシステム1は、この点に着目し、複数枚の写真を撮影する際の撮影順序を前述の通り設定することにより、失敗の少ないワイド画像を得るようにしたものである。
図1に戻り、雲台20は、カメラ10を支持するものであり、ワイドに撮影を行えるようカメラ10の撮影方向を変えるように構成されたものである。
雲台20は、図3に示すように、パンチルト機構部21と雲台制御部22とを備える。このパンチルト機構部21と雲台制御部は、設定した撮影順序に従って各撮影領域の撮影対象を撮影するように撮像部11の撮影方向を制御するものである。
パンチルト機構部21は、カメラ10をパン、チルトすることによりカメラ10(撮像部11)の撮影方向を制御するためのものである。パン(pan)は、図1に示すように、カメラ10を水平方向Hに回転させる動作である。チルト(tilt)は、カメラ10を垂直方向Vに回転させる動作である。
雲台制御部22は、パンチルト機構部21のパン、チルト動作を制御するためのものである。雲台制御部22は、カメラ10から発行された位置決めコマンドに従ってパンチルト機構部21の動作を制御する。雲台制御部22は、パンチルト機構部21の動作が完了すると、カメラ10に完了通知を行う。
図1に示すように、カメラ10は、レンズ101とシャッタ102とを備える。レンズ101は、撮影対象の像を焦点に結像させるためのものである。
シャッタ102は、AF(Auto Focus)制御、AE(Automatic Exposure;自動露出)制御を指示するとともに、撮影処理の実行を指示するためのものである。シャッタ102は、2段階のストロークでこのような指示を取得する。第1のストローク位置は、AF制御、AE制御を指示するいわゆるハーフシャッタと呼ばれる位置である。
第2のストローク位置は、第1のストローク位置からさらに押下されて撮影処理を指示するいわゆる全押しと呼ばれる位置である。
カメラ10は、図3に示すように、撮像部11と、カメラ機構部12と、ユーザI/F13と、メモリ14と、画像合成処理部15と、記録メディアI/F16と、中央制御部17と、を備える。
撮像部11は、連続する複数の撮影領域の撮影対象を撮影することにより、各撮影対象の画像を取得するものであり、撮像素子やドライバ回路(いずれも図示せず)等を備える。
撮像素子は、撮影対象の画像を生成するためのものであり、例えば、CCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)、CMOSセンサによって形成される。撮像部11は、中央制御部17から駆動信号が供給されて動作する。レンズ101は、この撮像部11の撮像素子上に撮影対象の画像を結像させる。
カメラ機構部12は、図1に示すレンズ101、シャッタ102、アイリス(図示せず)、モータ(図示せず)、モータドライバ(図示せず)等を備えたものである。カメラ機構部12は、中央制御部17から駆動信号が供給されて動作する。
ユーザI/F13は、シャッタ102の押下を検出するものである。ユーザI/F13は、シャッタ102が、第1のストローク位置、第2のストローク位置まで押下されると、この操作情報を中央制御部17に供給する。
メモリ14は、撮像部11の撮像素子が撮影により取得した撮像データを格納し、画像合成処理部15が生成したワイド画像のデータを格納するためのものである。
画像合成処理部15は、撮像部11が撮影により取得した複数の画像を合成し、合成画像としてのワイド画像を作成するものである。画像合成処理部15は、中央制御部17から指示されて、メモリ14に格納された画像データを用いて複数の領域の画像を合成してワイド画像を作成する画像合成を実行する。画像合成処理部15は、生成したワイド画像を再びメモリ14に格納する。
記録メディアI/F16は画像データ等を記録するためのものであり、記録メディアI/F16は、中央制御部17から供給されたワイド画像を記録メディア40に記録するものである。
中央制御部17は、カメラシステム1全体を制御するものである。中央制御部17は、ROM(Read Only Memory)111と、RAM(Random Access Memory)112と、CPU(Central Processing Unit)113と、を備える。
ROM111は、データ、CPU113が実行するプログラムデータ等を記憶するものである。ROM111は、このプログラムデータとしてワイド画像を作成するワイド画像作成処理(1)のプログラムデータを記憶する。RAM112は、CPU113が処理に必要なデータを記憶するためのものである。
CPU113は、カメラ10と雲台20とを制御するものである。具体的に、CPU113は、ユーザI/F13から操作情報が供給されると、この操作情報に基づいて、各部を制御する。
CPU113は、ユーザI/F13から、第1のストローク位置まで押下された旨の操作情報が供給されると、この操作を判別し、撮像部11、カメラ機構部12に駆動信号を供給する。
また、CPU113は、ROM111からプログラムデータを読み出し、このプログラムに従って各処理を実行する。
CPU113は、まず、AF制御を行う。即ち、撮像部11は、例えば、山登りサーボ方式により、撮影対象の合焦を行う。この山登りサーボ方式は、撮像部11から得られる信号から特定の高周波成分を取得し、この高周波成分の振幅が最大となるようにレンズ101を前後に移動させる方式である。
撮像部11の撮像面上に撮影対象からの光による画像が結像すると、この高周波成分の振幅は最大となる。CPU113は、カメラ機構部12に撮像部11上に撮影対象の像を結像させる駆動信号を供給し、この高周波成分の振幅が最大となったとき、この駆動信号の供給を停止して、この合焦状態をロックする。次に、CPU113は、AE制御を行う。
次に、CPU113は、撮影範囲を設定し、この撮影範囲内において撮影を行う複数の領域の撮影順序を設定する。尚、この撮影範囲は、ユーザが作成対象のワイド画像を含むような広角撮影を行うか、あるいは撮影を行わずに構図を決めて予め設定される。
CPU113は、撮影順序として、設定された撮影範囲において、中央領域を最初の撮影領域に設定する。このように中央領域を最初の撮影領域に設定するのは、前述のように、中央領域が、撮影するユーザにとって最も重要な領域であるとみなすことができるためである。
そして、CPU113は、この中央領域を中心に渦巻き状に撮影する領域を設定する。中央領域を中心に渦巻き状に撮影順序を設定するのは、中央領域に隣接する領域は、ユーザにとって中央領域に続く重要な領域とみなすことができ、周辺領域になるに従って、その重要度は低下すると考えられるからである。
また、渦巻き状に撮影順序に設定するのは、カメラ10を水平方向H又は垂直方向Vに移動させる移動量をより少なくして、全体の撮影時間を短縮できるからである。CPU113は、このように撮影順序を設定して撮影を行うことにより、撮影対象のブレによる影響は抑えられる。
このように撮影領域の順序を設定すると、CPU113は、この撮影順序に従って、カメラ10の撮影方向を制御する。
CPU113は、雲台20の雲台制御部22との間で通信を行う。CPU113は、雲台制御部22にコマンド発行して雲台制御部22からの完了通知を受け取ることにより雲台制御部22との間で通信を行う。
まず、CPU113は、複数の画像が切れ目なくつながるように、パンチルト機構部21にカメラ10をパンチルトさせる位置決めコマンドを雲台制御部22に発行する。
CPU113は、雲台制御部22から、応答として完了通知を受信すると、それぞれの撮影範囲におけるパラメータ測定を行う。
CPU113は、ワイド画像における撮影範囲全体について測距や測光等、各種測定を行って撮影対象までの距離、輝度等を評価した上でAF制御、AE制御に用いる制御パラメータを決定する。CPU113は、決定した制御パラメータに従って、カメラ機構部12に駆動信号を供給する。
CPU113は、ユーザI/F13から、このまま第2のストローク位置まで押下された旨の操作情報が供給されると、この操作を判別し、図4(a)又は(b)に示す順序で、すべての画像の撮影を行う。
すべての撮影を行うため、CPU113は、撮影枚数をカウントするカウンタを備え、そのカウンタのカウント値iに初期値0をセットする。そして、全撮影枚数をimaxとして、カウント値iがこの全撮影枚数imax以上となるまで撮影処理を行う。
撮影が完了すると、CPU113は、画像合成処理部15を起動して、画像合成処理部15に対し、メモリ14に格納した画像データを用いて画像合成の指示を行う。
CPU113は、画像合成処理部15が生成したワイド画像をメモリ14に格納すると、メモリ14から、このワイド画像を読み出して、記録メディアI/F16を介して、記録メディア40に記録する。
次に実施形態1に係るカメラシステム1の動作を説明する。
シャッタ102が第1のストローク位置まで押下されると、CPU113は、ユーザI/F13から供給された操作情報に基づいて撮像部11、カメラ機構部12に駆動信号を供給する。
CPU113は、ROM111から、ワイド画像作成処理(1)のプログラムデータを読み出し、図5に示すフローチャートに従って、この処理を実行する。
CPU113は、シャッタ102が第1のストローク位置まで押下された撮影領域においてAF処理を実行する(ステップS11)。
CPU113は、シャッタ102が第1のストローク位置まで押下された撮影領域においてAE処理を実行する(ステップS12)。
CPU113は、シャッタ102が第1のストローク位置まで押下された撮影領域を撮影範囲における中央領域として最初の撮影領域に設定する(ステップS13)。
CPU113は、ユーザI/F13から供給された操作情報に基づいて、シャッタ102が全押し状態になったか否かを判定する(ステップS14)。
シャッタ102が全押しの状態になってはいないと判定した場合(ステップS14においてNo)、CPU113は、一定時間経過したか否かを判定する(ステップS15)。
一定時間経過したと判定した場合(ステップS15においてYes)、CPU113は、このワイド画像作成処理を終了させる。
一方、一定時間経過していないと判定した場合(ステップS15においてNo)、CPU113は、再度、シャッタ102が全押しの状態になったか否かを判定する(ステップS14)。
シャッタ102が全押しの状態になったと判定した場合(ステップS14においてYes)、CPU113は、撮影枚数のカウント値iに、初期値として0をセットする(ステップS16)。
CPU113は、雲台制御部22に位置決めコマンドを発行する(ステップS17)。
CPU113は、雲台制御部22から完了通知を受信したか否かを判定する(ステップS18)。
雲台制御部22から完了通知を受信していないと判定した場合(ステップS18においてNo)、CPU113は、雲台制御部22から完了通知を受信するまで待機する。
雲台制御部22から完了通知を受信したと判定した場合(ステップS18においてYes)、CPU113は、撮影処理を実行する(ステップS19)。
CPU113は、カウント値iをインクリメントする(ステップS20)。
CPU113は、カウント値iが全撮影枚数imax以上になったか否かを判定する(ステップS21)。
カウント値iが全撮影枚数imax未満と判定した場合(ステップS21においてNo)、CPU113は、次の撮影領域を設定し(ステップS22)、ステップS17に戻る。
カウント値iが全撮影枚数imax以上と判定した場合(ステップS21においてYes)、CPU113は、画像合成処理部15を起動する(ステップS23)。
CPU113は、画像合成処理部15がメモリ14にワイド画像を格納すると、記録メディア40に、このワイド画像を記録する(ステップS24)。そして、CPU113は、このワイド画像作成処理(1)を終了させる。
以上説明したように、本実施形態1によれば、CPU113は、中央付近の領域を最初の撮影領域に設定し、周辺部に向かって、順次、渦巻き状に撮影領域の撮影順序を設定する。そして、CPU113は、設定した撮影順序に従って、撮影を行い、得られた複数枚の画像を合成して、ワイド画像を作成するようにした。
従って、重要な部分の撮影対象のブレ(ゆれ動く)は少なくなり、ワイド画像の品質を向上させることができる。また、シャッターチャンスを逃さずに撮影することが可能となり、撮影者の意図した通りのワイド画像を得ることができる。
(実施形態2)
実施形態2に係るカメラシステムは、ワイド画像の撮影領域において、最も合焦した領域を最初の撮影領域に設定し、この領域を中心に、順次、渦巻き状に撮影領域を設定するようにしたものである。
写真を鑑賞する場合、写真の中央付近とともに合焦位置にも視線が向けられることがある。このような場合でも、不鮮明さが目立たないワイド画像を作成するため、CPU113は、このように最も合焦した領域を最初に撮影する撮影領域に設定し、この領域を中心に、順次、渦巻き状に撮影順序を設定する。
特に、図6(a)に示すように、領域が横方向、縦方向に偶数に設定された場合、ワイド画像の中心点を中心とする領域はないことになる。しかし、このような場合でも、最も合焦した領域を最初の撮影領域に設定することにより、撮影対象のブレによる影響は抑えられる。
まず、CPU113は、AF制御を行った結果、最も精度良く合焦している領域をワイド画像全体としての合焦領域と判別し、この領域を最初の撮影領域に設定する。
図6(a)に示す例では、CPU113は、作成対象のワイド画像の各領域をそれぞれ、I〜IVとして、AF制御を行う。CPU113は、AF制御に山登りサーボ制御方式を用いた場合、各領域I〜IVの高周波成分の振幅に基づいて合焦精度を評価する。
この場合、合焦精度評価をA,B,Cの3段階に設定し、合焦精度評価の順序を、Aが最も高く、A>B>Cとする。そして、図6(b)に示すように、CPU113がAF制御を行った結果、領域I〜IVの合焦距離は、それぞれ、∞,3m,∞,3mであり、合焦精度評価は、それぞれ、C,A,C,Bと評価されるものとする。
この場合、最も合焦精度評価が高い領域は、領域IIであり、CPU113は、領域IIを最初に撮影する撮影領域に設定する。そして、CPU113は、領域IIを中心に、渦巻き状に撮影領域を設定する。即ち、図6(a)に示す例では、撮影順序はII→IV→III→Iとなる。
また、ワイド画像を図4に示すように9分割した場合でも、ワイド画像の中心点を中心とする領域はあるものの、この場合でも、CPU113は、最も合焦精度評価が高い領域を最初に撮影する撮影領域に設定する。
この場合、図7(a)に示すように、領域VIIの合焦精度評価が最も高いとしてCPU113がこの領域VIIを最初の撮影領域に設定すると、撮影順序の渦巻きは途切れてしまう。
この場合、CPU113は、領域VIIを最初の撮影領域に設定するものの、図7(b)に示すように、領域VIIの周囲を途切れなく、連続して撮影領域を設定する。この場合、CPU113は、撮影順序を、VII→IV→V→VIII→IX→VI→III→II→Iに設定する。
どの領域を最初の撮影領域に設定した場合でも容易に撮影順序を設定可能とするため、実施形態2では、ROM111に、図8に示すようなテーブルが予め記憶される。
このテーブルは、撮影領域が9領域である場合、最初に撮影する領域を設定した場合の撮影順序を設定するためのものである。CPU113は、このテーブルを参照して、撮影順序を設定する。
次に実施形態2に係るカメラシステム1の動作を説明する。
シャッタ102が第1のストローク位置まで押下されると、CPU113は、ユーザI/F13から供給された操作情報に基づいて撮像部11、カメラ機構部12に駆動信号を供給する。
CPU113は、ROM111から、ワイド画像作成処理(2)のプログラムデータを読み出し、図9に示すフローチャートに従って、この処理を実行する。
CPU113は、まず第1のストローク位置まで押下された撮影領域を中央領域として、実施形態1の撮影順番と同じ順番で雲台を動かしながら全ての撮影領域についてAF制御、AE制御を実行して、各撮影領域の合焦精度評価値をRAM112に記憶する(ステップS31,S32)。
CPU113は、RAM112に記憶した各合焦精度評価値により合焦精度評価を行う(ステップS33)。
CPU113は、最も合焦精度評価の高い領域を最初の撮影領域に設定する(ステップS34)。
CPU113は、シャッタ102が全押し状態になったか否かを判定する(ステップS35)。
シャッタ102が全押し状態になったと判定した場合(ステップS35においてYes)、CPU113は、ROM111のテーブルを参照し、設定された最初の撮影領域に対応する撮影順序のデータを読み出す(ステップS37)。
そして、CPU113は、雲台制御部22に位置決めコマンドを発行し、雲台制御部22から完了通知を受信した場合、撮影処理を行い、すべての領域の撮影対象の撮影が終了すると、すべての画像を合成する(ステップS37〜S45)。そして、CPU113は、合成したワイド画像を記録メディア40に記録する(ステップS46)。
以上説明したように、本実施形態2によれば、ワイド画像の撮影領域において、最も合焦した領域を最初に撮影する撮影領域に設定し、この領域を中心に、順次、渦巻き状に撮影領域を設定するようにした。
従って、重要撮影対象体がワイド画像の中心近辺に配置されなくても、撮影対象のブレの影響を抑えることができ、このような場合でも、ワイド画像の品質を向上させることができる。
(実施形態3)
実施形態3に係るカメラシステムは、解像度を優先するか速度を優先するかを選択できるようにしたものである。
動きが速い撮影対象の撮影では、撮影対象のブレによる影響を完全に抑制することは難しい。動きの速い撮影対象を撮影する場合、複数枚の撮影に要する合計時間をできる限り短くすれば、撮影対象のブレによる影響を抑えることができる。このためには、1枚の画像の撮影に要する時間を短縮し、パンチルト動作を高速に行えばよい。
パンチルト動作の高速化は、パンチルト機構を工夫して可動範囲を小さくできれば可能である。一方、撮影に要する時間は、撮像素子の画素読み出し性能に依存する。
実施形態3では、「解像度優先撮影モード」と「速度優先撮影モード」の2つのモードを選択できるようにする。
解像度優先撮影モードとは、撮像部11の撮像素子の画素データを間引かないでそのまま読み出す通常の状態で行うモードである。この解像度優先撮影モードでは、高精細なワイド画像が得られる。
速度優先撮影モードとは、撮像部11の撮像素子の画素データを間引いて読み出すことにより、画素データを高速に読み出すモードである。この速度優先撮影モードでは、不鮮明さが目立たないワイド画像が得られる。
実施形態3のカメラ10は、撮影モード切替ダイヤルを備える。この撮影モード切替ダイヤルは、一般的なカメラに搭載されているものである。
ユーザI/F13は、この撮影モード切替ダイヤルが操作されると、解像度優先撮影モード又は速度優先撮影モードの指定を受け付けて、この操作情報をCPU113に供給する。
CPU113は、ユーザI/F13から供給された操作情報に基づいて、この操作を判別し、全画素の読み出しを指示する全画素読み出しモード又は画素の間引きを指示する画素読み出しモードの情報を撮像部11に供給する。
撮像部11は、CPU113から全画素読み出しモードが指示されると、撮像素子の全画素を読み出す。一方、撮像部11は、CPU113から全画素読み出しモードが指示されると、撮像素子の画素を間引いて読み出す。
次に実施形態3に係るカメラシステム1の動作を説明する。
シャッタ102が第1のストローク位置まで押下されると、CPU113は、ユーザI/F13から供給された操作情報に基づいて撮像部11、カメラ機構部12に駆動信号を供給する。
CPU113は、ROM111から、撮影モード設定処理のプログラムデータを読み出し、図10に示すフローチャートに従って、この処理を実行する。
CPU113は、ユーザI/F13から供給された操作情報に基づいて、撮影モードとして解像度優先撮影モードが指定されたか否かを判定する(ステップS51)。
解像度優先撮影モードが指定されたと判定した(ステップS51においてYes)、CPU113は、撮像部11を全画素読み出しモードに設定する(ステップS52)。
一方、解像度優先撮影モードではなく、速度優先撮影モードが指定されたと判定した場合(ステップS51においてNo)、CPU113は、撮像部11を、画素間引きモードに設定する(ステップS53)。そして、CPU113は、この撮影モード設定処理を終了させる。
CPU113は、このように撮影モード設定処理を実行すると、ワイド画像作成処理(2)のプログラムデータをROM111から読み出し、この処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態3によれば、カメラシステム1は、撮影モードとして、速度優先撮影モードが指定された場合には、画素を間引くように撮像部11を制御する。
従って、撮影対象の動きが速く、撮影モードとして解像度優先撮影モードが指定された場合には、撮影対象のブレによる影響を抑えることができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、カメラ10の撮影方向を制御するため、雲台20にパンチルト機構部21と雲台制御部22とを備え、カメラ10のCPU113が雲台20の雲台制御部22にコマンドを発行するようにした。
しかし、カメラ10の撮影方向を制御する撮影方向制御部としては、このものに限られるものではない。例えば、撮影方向制御部は、カメラ10内のカメラ機構部12に撮影方向が可変の光学系を備え、CPU113が、この光学系を制御して、撮影方向を制御するように構成されることにより、カメラシステム1は、この光学系を雲台の代わりに用いることもできるし、あるいは雲台と光学系と共用することもできる。
上記実施形態では、最初に設定した撮影領域から、右回りに、順次、撮影領域を設定するようにした。しかし、これに限られるものではなく、左回りに、順次、撮影領域を設定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、カメラシステム1は、ワイド画像作成処理をカメラ10の内部で行うようにした。しかし、これに限られるものではなく、カメラシステム1は、カメラ10の他にコンピュータを備え、このワイド画像作成処理をこのコンピュータのソフトウェア処理として実行することもできる。
上記実施形態では、カメラ10をデジタルカメラとして説明した。しかし、カメラ10は、デジタルカメラに限られるものではなく、静止画機能や静止画生成機能を有するビデオカメラ、遠隔地監視カメラ、放送業務用機器等であってもよく、本実施形態を様々なものに適用することができる。
上記実施形態2では、CPU113は、ROM111に記憶されたテーブルを参照して、撮影領域の順序を設定するようにした。しかし、この撮影順序をユーザが指定できるようにカメラ10に撮影領域選択ボタンを備え、ユーザがこの撮影順序を選択できるようにこのカメラシステム1が構成されることもできる。
あるいは、カメラシステム1は、中央の領域を最初の撮影領域として設定し、合焦精度評価が高い領域を2番目の撮影領域として設定し、この合焦精度評価が高い領域を中心に、順次、渦巻き状に撮影領域を設定するようにしてもよい。
また、AF制御の情報を利用せずに、スポット測光におけるスポットを含む領域を最初の撮影領域に設定することもできる。また、AF制御とスポット測光位置等の複数の情報を組み合わせて、最初の撮影領域を設定することもできる。
上記実施形態では、カメラシステム1が、予め設定された順序パターンに従って撮影順序を設定するようにした。しかし、これに限られるものではなく、撮影を行なうたびに、次の撮影領域を決定するようにカメラシステム1が構成されてもよい。例えば、カメラシステム1は、撮影した画像を解析して、その解析結果を考慮して、撮影順を決定しても良い。
上記実施形態では、渦巻き状に順番に撮影を行なうようにした。しかし、これに限られるものではなく、例えば、カメラシステム1は、最初に撮影する領域(実施形態1では中央領域)に近接した領域を優先的な順番にすると共に、縦方向に近接しているよりも横方向に近接している領域を優先するように撮影順番を自動又は手動で調整しても良い。
また、このようなワイド画像の撮影を行なう場合は、特定の被写体を撮影するよりも風景などを撮影することが多いと考えられると共に、そのような場合には、画像の重心を下げて安定感のある画像とするために、カメラシステム1は、中央領域ではなく、中央領域より少し下の領域をより重要であると考えて最初に撮影するようにしても良い。
また、実施形態1のステップS13において、CPU113は、シャッタ102が第1のストローク位置まで押下された撮影領域を中央領域として最初の撮影領域に設定するようにした。
しかし、これに限られるものではなく、CPU113は、第1のストローク位置まで押下されたら、ズームを変更して画角を変更し、この合成撮影を行なう合成画像の全画角が入るまでズームダウンを行い、その撮影領域におけるAF処理とAE処理を実行して、その後ズームを戻した撮影領域を中央領域として最初の撮影領域に設定するようにしても良い。
また、実施形態1のステップS18において、CPU113が雲台制御部22から完了通知を受信したと判定し、ステップS19において、撮影処理を実行する場合、CPU113は、各領域での撮影におけるAFとAEの設定を、初めに中央領域を測定した際の設定と共用しても良いし、各領域での撮影の度に、AFとAEを行なって撮影をするようにしても良いし、各領域での撮影の度にAFとAEを行なうと共に、初めに中央領域を測定した際の設定を考慮して、AFとAEを編集した上で撮影を行なうようにしても良い。
また、実施形態1のステップS31,S32において、CPU113は、まず第1のストローク位置まで押下された撮影領域を中央領域として、実施形態1の撮影順番と同じ順番で雲台を動かしながら全ての撮影領域についてAF制御、AE制御を実行して、各撮影領域の合焦精度評価値をRAM112に記憶するようにした。
しかし、これに限られるものではなく、CPU113は、合焦精度評価だけでなく、例えば撮影領域の平均輝度を示すAE評価値を併せて記録するようにしても良い。
また、CPU113は、実施形態1の撮影順番と同じ順番で合焦精度評価値を検出しなくとも、実施形態1のとは別の撮影順番で合焦精度評価値を検出しても良い。
また、CPU113は、シャッタ102が第1のストローク位置まで押下されたら上記のように雲台を動かしながらAF処理やAE処理を行なうようにしなくともよく、ズームを変更して画角を変更し、この合成撮影を行なう合成画像の全画角が入るまでズームダウンを行い、そのズームダウンしたときの撮影領域を細分化して、この合成撮影を構成する各撮影領域に対応した各小領域毎を設定して、各小領域ごとにAF処理とAE処理を実行し、その評価値をRAM112に記憶するように構成しても良い。
また、ステップS34において、CPU113は、最も合焦精度評価の高い領域を最初の撮影領域に設定するようにした。しかし、これに限られるものではなく、CPU113は、前記したAE評価値をも考慮して評価を行い、最初の撮影領域を総合的に考慮した上で設定しても良い。
また、ステップS37〜S45において、CPU113は、雲台制御部22に位置決めコマンドを発行し、雲台制御部22から完了通知を受信した場合、撮影処理を行い、すべての領域の撮影対象の撮影が終了すると、すべての画像を合成するようにした。
しかし、CPU113は、各領域での撮影におけるAFとAEの設定は、初めに最も合焦精度評価が高い領域を測定した際の設定と共用しても良いし、各領域での撮影の度に、AFとAEを行なって撮影をするようにしても良いし、各領域での撮影の度にAFとAEを行なうと共に、初めに最も合焦精度評価が高い領域を測定した際の設定を考慮して、AFとAEを編集した上で撮影を行なうようにしても良い。
また、カメラシステム1は、手ぶれ補正を行う手ぶれ補正部を備えて、手ぶれ補正を行なうことによる各撮影画像の画角のずれを、各撮影画像を解析した上で、各撮影画像の画角のずれを調整した上で画像合成を行なうようにしてもよい。
また、実施形態1、2を組み合わせることもできる。即ち、図11に示すように、合焦精度評価が高い領域を最初の撮影領域として設定する。そして、次に、中央の領域を2番目の撮影領域として設定し、この中央の領域を中心に、順次、渦巻き状に撮影領域を設定するようにしてもよい。
また、カメラシステム1は、実施形態1に係る撮影方法と、実施形態2に係る撮影方法と、選択可能に構成されても良い。これにより、撮影状況に合わせたワイド画像の撮影を行なうことが出来る。
また、上記実施形態1,2では、カメラシステム1は、撮影の順番を自動で設定した上で自動で撮影から合成まで行なう構成とされたが、これに限らず、撮影は手動で行なうと共に、特開2005-223905号公報に記載された技術のように手動で各撮影画像を撮影する為のガイドを、実施形態1,2に記載したような順番で自動ガイド表示するように構成されても良い。
具体的に例示すると、9コマの画像を撮影して合成する場合に、カメラシステム1は、実施形態1のように、初めの撮影領域でAFとAEを行い、初めに撮影した画像から渦巻き状に(たとえば右回りに)撮影を行なうようにガイドを表示して、撮影を撮影者に指示して、全ての撮影が完了したら、この9コマの画像を合成して合成画像を生成するように構成されても良い。
また、上記実施形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、カメラシステム1を、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
本発明の実施形態1に係るカメラシステムの外観を示す図である。 実施形態1に係るカメラシステムの動作の概要を説明するための図である。 図1のカメラシステムの構成を示すブロック図である。 ワイド画像を複数の撮影領域を示す図であり、(a)は、9つの領域を示し、(b)は、16の領域を示す。 図3に示すCPUが実行するワイド画像作成処理(1)を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るカメラシステムの動作の概要を説明するための図であり、(a)は、ワイド画像が4つの領域からなる場合を示す図であり、(b)は、各領域の合焦距離、合焦精度評価を示す図である。 本発明の実施形態2に係るカメラシステムの動作として、周辺の領域が最も合焦精度評価が高い領域である場合の撮影順序を示す図であり、(a)は、撮影順序の渦巻きが途切れる例を示し、(b)は、この渦巻きが途切れないように撮影順序を設定する方法を示す。 撮影順序を指定するテーブル例を示す図である。 本発明の実施形態2に係るカメラシステムのCPUが実行するワイド画像作成処理(2)を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係るカメラシステムの動作として、CPUが実行する撮影モード設定処理を示すフローチャートである。 撮影順序を設定するテーブルの応用例を示す図である。
符号の説明
1・・・カメラシステム、10・・・カメラ、15・・・画像合成処理部、20・・・雲台、21・・・パンチルト機構部、22・・・雲台制御部、113・・・CPU

Claims (13)

  1. 連続する複数の撮影領域の撮影対象を撮影することにより、各撮影対象の画像を取得する撮像部と、
    前記撮像部が各撮影領域の撮影対象を撮影する撮影順序を設定する撮影順序設定部と、
    前記撮影順序設定部が設定した撮影順序に従って各撮影領域の撮影対象を撮影するように前記撮像部の撮影方向を制御する撮影方向制御部と、
    前記撮像部が撮影により取得した複数の画像を合成し、合成画像を作成する合成画像作成部と、を備えた、
    ことを特徴とする撮影装置。
  2. 前記撮影順序設定部は、予め設定された順序パターンに従って、前記撮影順序を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記撮影順序設定部は、前記順序パターンとして、前記合成画像の中央領域を最初の撮影領域に設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記合成画像の合焦精度を評価する合焦精度評価部を備え、
    前記撮影順序設定部は、予め設定された順序パターンとして、前記合焦領域評価部の評価が最も高い領域を最初の撮影領域に設定する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の撮影装置。
  5. 前記予め設定された順序パターンを記憶する記憶部を備え、
    前記撮影順序設定部は、前記記憶部に記憶された前記順序パターンを参照し、参照した順序パターンに従って、前記撮影順序を設定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮影装置。
  6. 前記記憶部は、最初に撮影領域として設定した前記中央領域と、前記最初に設定した撮影領域を周回するように順次、設定する撮影領域とを示す順序パターンを記憶する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮影装置。
  7. 前記記憶部は、最初に撮影領域として設定した最も合焦制御評価の高い撮影領域と、前記最初に設定した撮影領域を周回するように順次、設定する撮影領域とを示す順序パターンを記憶する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮影装置。
  8. 前記撮影方向制御部は、
    前記撮像部を支持する雲台に備えられ、前記撮像部の撮影方向を制御する方向制御機構部と、
    前記方向制御機構部の動作を制御する動作制御部と、
    前記撮影順序設定部が設定した撮影順序に従って前記撮像部の撮影方向を制御するように、前記駆動制御部にコマンドを発行するコマンド発行部と、を備えた、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮影装置。
  9. 前記撮像部は、連続する複数の撮影領域の撮影対象を撮影するように撮影方向が可変の光学系を備えたものであり、
    前記撮影方向制御部は、前記撮影順序設定部が設定した撮影順序に従って前記光学系を制御することにより、前記撮像部の撮影方向を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮影装置。
  10. 解像度優先撮影モード又は速度優先撮影モードの指定を受け付けるモード受付部と、
    前記モード受付部が前記解像度優先撮影モードの指定を受け付けたときは、前記撮像部の画像の画素データをそのまま読み出し、前記速度優先撮影モードの指定を受け付けたときは、前記撮像部の画像の画素データを間引いて読み出す画素読み出し部と、を備えた、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮影装置。
  11. 手ぶれ補正を行う手ぶれ補正部を備え、
    前記合成画像作成部は、前記手ぶれ補正部が手ぶれ補正を行った時に生じた位置の誤差を調整した上で画像合成を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮影装置。
  12. 連続する複数の撮影領域の撮影対象を撮影することにより、各撮影対象の画像を取得するステップと、
    前記各撮影領域の撮影対象を撮影する撮影順序を設定するステップと、
    設定した撮影順序に従って各撮影領域の撮影対象を撮影するように撮影方向を制御するステップと、
    前記撮影により取得した複数の画像を合成し、合成画像を作成するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする合成画像作成方法。
  13. コンピュータに、
    連続する複数の撮影領域の撮影対象を撮影することにより、各撮影対象の画像を取得する手順、
    前記各撮影領域の撮影対象を撮影する撮影順序を設定する手順、
    設定した撮影順序に従って各撮影領域の撮影対象を撮影するように撮影方向を制御する手順、
    前記撮影により取得した複数の画像を合成し、合成画像を作成する手順、
    を実行させるためのプログラム。
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