JP2004120226A - パノラマ画像撮像装置及びパノラマ画像撮像方法 - Google Patents
パノラマ画像撮像装置及びパノラマ画像撮像方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】撮像された画像の内容に応じて境界線を斜線にすることにより、つなぎ合わせ処理を容易且つ正確に行なうことができるパノラマ画像撮像技術を提供する。
【解決手段】本発明は、画像を取り込む取込手段と、取り込んだ画像を記憶する記憶手段と、画像を表示する表示画面と、既に撮像された画面と後につなぎ合わされた画面との境界線部分のズレを補正する補正手段とを備えたパノラマ撮像画像装置を対象とする。本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、既に撮像された画像を表示画面に固定して表示し、当該画像の境界線に現在撮像中の画像を同時に表示してつなぎ合わせる際、撮像される画像に応じて上記画像の境界線を表示画面上において斜線とすることができる。
【選択図】 図6
【解決手段】本発明は、画像を取り込む取込手段と、取り込んだ画像を記憶する記憶手段と、画像を表示する表示画面と、既に撮像された画面と後につなぎ合わされた画面との境界線部分のズレを補正する補正手段とを備えたパノラマ撮像画像装置を対象とする。本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、既に撮像された画像を表示画面に固定して表示し、当該画像の境界線に現在撮像中の画像を同時に表示してつなぎ合わせる際、撮像される画像に応じて上記画像の境界線を表示画面上において斜線とすることができる。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の画像をつなぎ合わせてパノラマ画像を撮像することが可能なデジタルカメラなどのパノラマ画像撮像技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の銀塩フィルムを使ったカメラでパノラマ撮影を行う場合、操作者はカメラを三脚、雲台などに固定し、まずフレーム内に目印となる地点を記憶しておき、最初のフレームを撮影する。次に操作者は、フレーム内にその目印が入るようにカメラの撮影角度を変えて次のフレームを撮影する。操作者は、このように撮影された複数枚のフレームを、各目印を合致させるように貼り合わせるなどしてパノラマ写真を作成していた。
【0003】
最近、デジタルカメラが急速に普及し、それらの中には、パノラマ撮影機能を持つ機種も増えてきた。デジタルカメラを用いてパノラマ写真を作成する場合、操作者は、複数枚の連続する画像を撮像して、後にパソコンによるソフト処理を行い画像を結合する方法もある。
【0004】
また、デジタルカメラに装備された液晶画面上に、以前に撮像した画像と現在の撮像中の画像を表示させて結合し、パノラマ画像を作成する方法もある。
【0005】
デジタル撮像された複数枚の画像を結合させる方法においては、結合させる画像間の境界部を如何に高精度に、且つ容易に合致させられるかが問題となる。この点に付き様々な技術が開示されている。
【0006】
例えば、既に撮影された画像とこれから撮影しようとする画像とを、境界部表示を介してつながり状態がわかるように同時に表示する技術が開示されている(特許文献1参照。)。
【0007】
また、既に撮影された画像とこれから撮影しようとする画像とを同時に表示する撮影用装置において、これから撮影しようとする画像が既に撮影された画像の左側であるか又は右側であるかに応じて、これから撮影しようとする画像を既に撮影された画像の右側又は左側を指定して表示させる技術が開示されている(特許文献2参照。)。
【0008】
また、既に撮影された画像とこれから撮影される画像とを表示画面に並べて表示し、両画像の重なる領域のうち一方の領域を透過表示として、ズレのない画像のつなぎ合わせを実現する技術が開示されている(特許文献3参照。)。
【0009】
更に、電子的に撮像された複数枚の画像をつなぎ合わせる表示装置において、それぞれの画像の輝度を調整して境界領域を目立たせることにより、画像のつなぎ合わせを正確に行なう技術も開示されている(特許文献4参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開平2−178646号公報
【特許文献2】
特開2000−50136号公報
【特許文献3】
特開2000−299804号公報
【特許文献4】
特開平9−289598号公報(請求項9)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の方法では、複数枚の画像をつなぎ合わせるために設定される境界線、又は境界領域が全て表示画面上の垂直方向であった。
【0012】
従って、撮像された画像の内容によっては、画像の正確なつなぎ合わせが極めて困難な場合があった。例えば、高層ビル群のパノラマ画像を撮像するときについて説明する。
【0013】
図8は、高層ビル群を撮像した2つの画像をつなぎ合わせる場合において、対象物である高層ビルと画像の境界線との位置関係を示す図である。
【0014】
図8のaの位置に境界線が位置する場合、境界線は、ビルとビルの間の空間部に位置し、境界線と交差する画像のエッジが存在しない。そのため、操作者は、垂直方向のズレ量も、水平方向の重ね合わせ量も正確な見当を付けることができない。その結果、つなぎ合わされた画像は、現実の風景と異なる場合がある。すなわち、垂直方向のズレが生じることによって、境界線の左側に表示されたビルと境界線の右側に表示されたビルの高さの差が不正確になることがある。また、水平方向の重ね合わせ量が不適切となる場合、境界線の左側に表示されたビルと境界線の右側に表示されたビルとの間隔が、実際の間隔と異なる場合が生じる場合がある。
【0015】
図8のbの位置に境界線が位置する場合、境界線と交差する画像のエッジは、ビルの屋根の稜線である。屋根の稜線部は、境界線と直交している。そのため、垂直方向のズレは容易に修正できるが、水平方向の重ね合わせ量を正確に修正することが困難となる。そのため、境界線に跨るビルの幅が実際のビルの幅より狭くなったりするおそれがある。
【0016】
図8のcの位置に境界線が位置する場合、境界線は、ビルの側壁部の稜線と一致している。そのため、操作者は、垂直方向のズレ量も、水平方向の重ね合わせ量も正確な見当を付けることができない。すなわち、垂直方向のズレが生じることによって、境界線の左側に表示されたビルと境界線の右側に表示されたビルの高さの差が不正確になることがある。また、水平方向の重ね合わせ量が不適切となる場合、境界線の左側に表示されたビルと境界線の右側に表示されたビルとの間隔が、実際の間隔と異なる場合が生じる場合がある。更に、つなぎ合わせた境界線部分をデジタル画像処理による合成処理などを施すと、上記稜線部の色と背景色は混合されて、稜線部が不鮮明になってしまうといった問題も生じる。
【0017】
本発明は、上記これらの問題を解決するためになされたもので、図3に示すように、撮像された画像の内容に応じて境界線を斜線にすることにより、つなぎ合わせ処理を容易且つ正確に行なうことができるパノラマ画像撮像技術の提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、画像を取り込む取込手段と、取り込んだ画像を記憶する記憶手段と、画像を表示する表示画面と、既に撮像された画面と後につなぎ合わされた画面との境界線部分のズレを補正する補正手段とを備え、既に撮像された画像を表示画面に固定して表示し、当該画像の境界線に現在撮像中の画像を同時に表示してつなぎ合わせるパノラマ画像撮像装置であって、上記画像の境界線が表示画面上において斜線であるパノラマ画像撮像装置である。
【0019】
上記取込手段は、光学レンズ、絞り機構、シャッタ機構、各種操作ボタン及び、CCD(光電変換素子)とCCDドライバ等を備えるカメラや、パソコンに接続されるスキャナやフィルムスキャナなどである。上記記憶手段は、撮像された画像データを一時的に格納する。上記補正手段は、表示画面上でつなぎ合わされた画像の境界部分のズレなどをデジタル画像処理によって補正する。
【0020】
本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、既に撮影された画像を記憶手段から読み出して、表示画面に表示させる。それと同時にこれから撮像しようとする画像を表示画面上に同時に表示する。パノラマ画像撮像装置は、上記画像の境界線が斜線となるように画像処理を行なう。操作者は、カメラのレンズ方向等を調整して、上記斜線の境界線上で上記両画像を一致させる。本発明においては、境界線が斜線に形成されるため、撮像される対象物が垂直方向のエッジを有するものであっても、また、水平方向のエッジを有するものであっても、容易に且つ正確に両画像をつなぎ合わせることができる。
【0021】
パノラマ画像撮像装置は、つなぎ合わされた画像の境界線部分のズレを検出すると、上記補正手段であるデジタル画像処理によってズレを修正する。
【0022】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のパノラマ画像撮像装置であって、上記画像の境界線が、垂直線又は水平線に切り換え可能なパノラマ画像撮像装置である。
【0023】
従って、本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、撮像される画像に応じて境界線の形態を斜線から垂直線又は水平線のいずれかに切り換えることができる。
【0024】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載されたパノラマ画像撮像装置であって、画像をつなぎ合わせる際に上記画像の境界線を含む一部の領域を拡大表示に切り換え可能なパノラマ画像撮像装置である。
【0025】
従って、本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、境界線を含む一部の領域を拡大して表示することができるため、上記両画像のつなぎ合わせの作業が更に容易に且つ正確に行なうことができる。
【0026】
本発明に係る拡大する領域は、例えば、上記境界線が斜線の場合、該斜線を対角線とする矩形領域であって、上記表示画面よりも小さい領域をいう。
【0027】
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のパノラマ画像撮像装置であって、境界線が合致したことを報知する手段を備えたパノラマ画像撮像装置である。
【0028】
従って、操作者は、上記境界線が合致したことを知らせる報知に従って、シャッタを切るなどすることにより、より容易且つ正確に画像のつなぎ合わせを行なうことができる。
【0029】
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載のパノラマ画像撮像装置であって、境界線を所定の色彩に着色するパノラマ画像撮像装置である。
【0030】
従って、本発明によれば、操作者は視認しやすい色彩に着色された境界線を目視しながら画像のつなぎ合わせを行なうことができる。
【0031】
請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載のパノラマ画像撮像装置であって、表示画面上に境界線を形成する画素の輝度を向上させるパノラマ画像撮像装置である。
【0032】
従って、本発明によれば操作者は、つなぎ合わせる画面ごとに明るく輝度の向上した境界線を目視しながら画像のつなぎ合わせを行なうことができる。
【0033】
請求項7に係る発明は、画像を取り込むステップと、取り込んだ画像を記憶するステップと、既に撮像された画像及び現在撮像中の画像に斜線の境界線を形成にするステップと、既に撮像された画像及び現在撮像中の画像の境界線を目視で合致させるステップと、境界線上のズレを補正するステップとを備えたパノラマ画像撮像方法である。
【0034】
本発明に係るパノラマ画像撮像方法では、パノラマ画像撮像装置が既に撮像された画像及び現在撮像中の画像に斜線の境界線を形成にするステップを備える。
【0035】
従って、本発明に係るパノラマ画像撮像方法によれば、表示画面上に表わされる画像が垂直方向のエッジを有するものであっても、また、水平方向のエッジを有するものであっても、操作者は上記斜線の境界線を目視で合致させるステップを経ることにより、容易且つ正確に画像をつなぎ合わせることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0037】
本実施の形態は、本発明に係るパノラマ画像撮像装置をデジタルカメラに適用した場合について説明する。
【0038】
<デジタルカメラの構成>
図1は、本発明を適用したデジタルカメラの外観図である。図2は、本実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。本発明に係るデジタルカメラは、カメラ本体1、レンズ部2、絞り機構(図示せず。)、撮像素子であるCCD(電荷結合素子)3、シャッタボタン5、操作ボタン6、バッテリ9を備えたカメラ部、表示画面である液晶ディスプレイ7及びカメラ本体1に内蔵された回路部8等を備える。本実施形態においては、上記カメラ部が取込手段に該当する。
【0039】
デジタルカメラの本体1の正面には、レンズ部2が設置されている。背面には、液晶ディスプレイ7を使用した表示画面が設置されている。本実施形態では、1画面の液晶ディスプレイ7が使用されている。表示画面は、1画面に限られず、2画面を併設して使用されるものであっても良い。なお、2画面を用いる場合、両画面が同じ大きさである必要はない。
【0040】
デジタルカメラは、制御手段としてのCPU10、記憶手段としてROM11やRAM12といった各種メモリ、メモリカード13とそのカードインターフェース14、表示画面として液晶ディスプレイ7、液晶ディスプレイ7のための表示用メモリVRAM15等を備える。
【0041】
上記CCD3は、レンズ部2より入射した二次元画像光を電気信号に変換する。CCDドライバ4は、同期のとられたパルス信号をCCD3に印加してCCD3を駆動する。
【0042】
CPU10は、演算処理装置である。CPU10は、CCDドライバ4、VRAM15、各ROM11、RAM12等からの信号を処理し、これら各素子の駆動を制御する。
【0043】
ROM11には、画像処理、補正処理、カードインターフェース制御等のプログラムが内蔵されている。ROM11に内蔵される画像処理プログラムは、撮像された画像を処理して、画像のつなぎ合わせのための境界線を形成する。ROM11に内蔵された画像補正プログラムは、つなぎ合わされた画像の境界線部分にズレが生じている場合に、そのズレを補正する。
【0044】
RAM12は、上記プログラムを作動させる作業エリア及び画像の一時格納エリアを提供する。
【0045】
VRAM15は、画像を液晶ディスプレイ7に表示させるためのメモリである。VRAM15は、既に撮像され上記RAM12に記憶されている画像を液晶ディスプレイ7に表示させる。また、VRAM15は、CCD3が現在撮像中の画像を液晶ディスプレイ7に表示させる。本実施形態では、独立したVRAM15を使用するが、上記RAM12の一部をVRAM15として使用することも可能である。
【0046】
本実施形態において、表示画面として液晶ディスプレイ7が使用される。液晶ディスプレイ7は、既に撮像された画像と現在撮像中の画像を同時に表示する。
【0047】
カードインターフェース14は、画像を格納するメモリカード13とデジタルカメラ本体1とのインターフェース部分である。
【0048】
メモリカード13は、不揮発性メモリを備えており、デジタルカメラ1で撮像された画像を格納する。メモリカード13の種類は、特に限定されるのもではなく、実用に付されているメモリカードが使われる。
【0049】
<撮像方法>
本実施形態に係るデジタルカメラの撮像方法について、図4のフローチャート図を用いて説明する。
【0050】
デジタルカメラ本体1に画像記憶用の不揮発性メモリを内蔵する機種もあるが、本実施形態では、上記メモリカード13に画像データを記憶する方式のものについて説明する。
【0051】
本実施形態に係るデジタルカメラ1は、通常撮像モードとパノラマ撮像モードとを上記操作ボタン6によって、切り換えて選択することができる。以下、パノラマ撮像を行う場合について説明する。
【0052】
操作者は、カメラ本体1の操作ボタン6によりパノラマ撮像モードを選択する(S1)。操作者は、撮像しようとする対象物の大まかな構図とパノラマ撮像しようとする範囲とを決める。操作者は、右回りでパノラマ撮像するか、左回りでパノラマ撮像するかを操作ボタン6により指定する(S2)。なお、省略値(例えば、右回り)を設定しておくことにより、この指定作業は省略することも可能である。次に、対象物の構図により画像をつなぎ合わせるための境界線のタイプを指定する(S3)。
【0053】
境界線は、撮像しようとする対象物に応じて、画像のつなぎ合わせが容易に行なえるように決定される。例えば、対象物が水平線や地平線といった水平方向のエッジを多く含む場合には、境界線として垂直線を選択することにより、画像のつなぎ合わせが容易に行なえる。対象物が建物など垂直方向のエッジを多く含む場合には、境界線として斜線を選択することにより、画像のつなぎ合わせが容易に行なえる。また、対象物が山の稜線のように画面に対して斜め方向である場合、境界線として水平線を選択することにより、画像のつなぎ合わせが容易な場合もある。
【0054】
本実施形態において境界線の選択は、操作者が液晶ディスプレイ7を目視しながら、操作ボタン6により手動で選択するものであるが、画像解析プログラムなどを用いて、デジタルカメラが自動的に選択できるようにすることも可能である。
【0055】
操作者は、境界線の選択が完了すると、最初の画像の構図を決定してシャッタボタン5を押す。レンズ部2から入射した対象物の2次元画像の光束は、CCD3の受光部で結像し、画像信号として取り出される。取り出された画像信号は、液晶ディスプレイ7の中心を原点とする座標に対応するアドレスを付与されてVRAM15に一時格納される(S4)。
【0056】
アドレスの割り当てについて、画像表示規格QVGA(160×120ドット)の液晶ディスプレイ7を例に説明する。表示画面上のドットには、例えば、画面左上から画面右上までに(0,0)(1,0)(2,0)〜(159,0)の160のアドレスが割り当てられる。また、画面左上から画面左下までに(0,0)(0,1)(0,2)〜(0,119)の120のアドレスが割り当てられる。従って、全画面上には、160×120=19200のアドレスが割り当てられることになる。フルカラー表示の場合、R色、G色、B色の各成分を8ビットで表現するため、1画素当たり24ビット(3バイト)を必要とする。この場合、VRAM上の実際のアドレスは、19200×3=57600となる。これらアドレスを割り当てられた画面上の各ドットに対応してオフセット0〜57599が付与され、VRAMに格納される。
【0057】
画面に表示される斜線の境界線は、以下のように形成される。上記表示画面上の中心点(79,59)を原点(0,0)とする座標を画面上に想定する。予め境界線は、原点を通る斜線、y=nx(n>0)に設定されている。この斜線上に乗る座標を順次算出し、上記ドットに対応させる。この場合、x座標が整数にならない場合、関数[x]でx座標を整数値に変換し、斜線上に乗る座標を決定する。
【0058】
また、境界線として垂直線が選択された場合、x=0を満たす座標の集合が境界線を形成することになる。
【0059】
最初に撮像された画像は、画像処理プログラムにより境界線が形成された後、VRAM15を経由して液晶ディスプレイ7に表示されるとともに、メモリカード13に格納される。液晶ディスプレイ7に表示される画像は、最初に撮像された画像のうち境界線を含む一部分である。
【0060】
操作者は、次の画像の撮像を開始する(S5)。
【0061】
最初に撮像された画像を液晶ディスプレイ7に表示する際、上記境界線を際立たせて画像をつなぎやすくするため、境界線を無色にしたり、補色を使用したり、あるいは赤色など所定の色彩に着色することもできる。
【0062】
図5に示すように、パノラマ画像を構成する各画像は、実際にパノラマ画像に使用される領域の上下左右に画像のつなぎ合わせのための余裕部分αを持って撮像されている。このように余裕部分αを持って撮像されることにより、斜線の境界線が選択された場合においても、余裕部分内で境界線を形成することにより、つなぎ合わせようとする最初の画像に欠損部分が生じない。
【0063】
次に操作者は、最初の画像につなぎ合わせる画像を撮像するために、デジタルカメラ1を右方向へ回転させる。液晶ディスプレイ7には、既に撮像されて境界線の形成された画像が画面の左側に固定されて表示されている。液晶ディスプレイ7の右側には、現在撮像中の画像がデジタルカメラ1の向きに応じて変化しながら表示されている(S7)。デジタルカメラ1の回転方向が左回り設定である場合、現在撮像中の画像は、液晶ディスプレイ7の左側に表示されることになる(S8)。
【0064】
操作者は、液晶ディスプレイ7に表示された2つの画像が境界線で合致するようにデジタルカメラ1の向きを調整する(S9)。液晶ディスプレイ7に表示される画像は、上記境界線をy=f(x)の関数で表わした場合、y>f(x)の領域に既に撮像された画像が表示され、y<f(x)の領域に現在撮像中の画像が表示される。なお、左回りでパノラマ画像をつなぎ合わせる場合は、y<f(x)の領域に既に撮像された画像が表示され、y>f(x)の領域に現在撮像中の画像が表示される。
【0065】
当初設定した境界線によって画像がつなぎ合わせにくい場合は、境界線のタイプを切り換えることも可能である。
【0066】
2つの画像の境界線が略合致した状態で操作者は、シャッタボタン5を半押し状態にする。シャッタボタン5が半押し状態になると、デジタルカメラ1は、組み込まれたプログラムに従い、境界線上の画像の合致状態を照合する。
【0067】
合致状態の照合は以下のように行なわれる。図6に示すように、既に撮像した画像の境界線dと撮像された対象物のエッジが交差する点Pを走査して選択する。この交差する点Pを含む所定の領域S内に、上記交差する点と同じ色相、明度を有する点P′を走査して照合し、位相差を求める。この作業を所定回数繰り返し位相差の集合を求める。求められた位相差の集合と境界線上の上記各交差する点の座標から判断して水平方向、垂直方向、及び傾きのズレを算出する。
【0068】
その結果、ズレが検出された場合、デジタルカメラ1は、そのズレが上記画像補正プログラムによって補正可能かどうかを判断する。すなわち、図7に示すように、上記位相差のうち最も位相差の大きい座標Qを抽出し、その座標点と予め設定された座標軸上の直線k:y=nx+m(m<0)との関係を検証する。
【0069】
最も位相差の大きい点Qがy>nx+mの範囲にあるとき、デジタルカメラ1は、補正可能である旨の通報を発するとともに、ズレを補正する。一方、最も位相差の大きい点Qがy<nx+mの範囲にあるとき、デジタルカメラ1は、補正不可能である旨の通報を発する。補正不可能の通報を受けた場合、操作者は再びデジタルカメラの向きを調節して上記境界線を合致させる。
【0070】
更に、座標上の直線j:y=nx+L(L<m)を設定し、上記最も位相差の大きい点Qがy>nx+m、nx+m<y<nx+L、あるいはy<nx+Lのいずれの範囲に含まれるかによって、2段階の通報を発するようにすることも可能である。
【0071】
補正が完了すると、デジタルカメラ1は、LED、ブザー、液晶ディスプレイ7上への画面表示等の手段により、操作者に補正の完了を通報する。デジタルカメラ1は、補正がが完了した画像をメモリカード13に格納する(S10)。
【0072】
本実施形態において、操作者が目視により画像のつなぎ合わせを行なう際に、液晶ディスプレイ7上の所定領域を拡大して表示することも可能である。拡大される所定領域は、上記境界線を含む領域であって、既に撮像した画像に形成された境界線と撮像された対象物のエッジが交差する点を含む領域が望ましい。このように拡大される領域は、予め表示画面の中央部に固定的に設定されており、操作ボタン6等により倍率を切り換える方式をとることができる。あるいは、タッチパネル機構を用いて境界線上の所望位置に操作者が触れることにより、その接触点を含む領域を拡大表示する方式をとることも可能である。
【0073】
操作者は、拡大表示された画面により、更に正確な画像のつなぎ合わせが可能となる。
【0074】
更に画像をつなぎ合わせるときには、S4から同様の作業を繰り返す(S11)。
【0075】
<他の実施の形態>
本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、カメラ付きのパソコン、PDA等にも適用できるし、カメラを持たないパソコンに適用することも可能である。操作者は、スキャナやフィルムスキャナ等の画像取込手段を用いて取り込まれた画像、あるいはデジタルカメラの通常モードで撮像された画像をパソコンの画面上で上記実施例と同様の方法によりパノラマ画像に処理することができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によると、複数の画像をつなぎ合わせてパノラマ画像を作成する際、画像のつなぎ合わせを容易且つ正確に行なうことができる。
【0077】
特に、画像の境界線を斜線に設定できるため、従来、境界線として用いられていた垂直線や水平線ではつなぎ合わせが困難な画像であっても、容易且つ正確につなぎ合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラの外観図である。
【図2】本発明を適用したデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る斜線の境界線による画像のつなぎ合わせを示す図である。
【図4】本発明に係るデジタルカメラの撮像方法を示すフローチャート図である。
【図5】撮像された画像の余裕部分を示す図である。
【図6】本発明に係る補正手段による照合範囲を示す図である。
【図7】本発明に係る補正手段による照合領域を示す図である。
【図8】従来のパノラマ画像のつなぎ合わせ処理を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体
2 レンズ部
3 CCD
7 液晶ディスプレイ(表示画面)
8 回路部
10 CPU
11 ROM
12 RAM
15 VRAM
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の画像をつなぎ合わせてパノラマ画像を撮像することが可能なデジタルカメラなどのパノラマ画像撮像技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の銀塩フィルムを使ったカメラでパノラマ撮影を行う場合、操作者はカメラを三脚、雲台などに固定し、まずフレーム内に目印となる地点を記憶しておき、最初のフレームを撮影する。次に操作者は、フレーム内にその目印が入るようにカメラの撮影角度を変えて次のフレームを撮影する。操作者は、このように撮影された複数枚のフレームを、各目印を合致させるように貼り合わせるなどしてパノラマ写真を作成していた。
【0003】
最近、デジタルカメラが急速に普及し、それらの中には、パノラマ撮影機能を持つ機種も増えてきた。デジタルカメラを用いてパノラマ写真を作成する場合、操作者は、複数枚の連続する画像を撮像して、後にパソコンによるソフト処理を行い画像を結合する方法もある。
【0004】
また、デジタルカメラに装備された液晶画面上に、以前に撮像した画像と現在の撮像中の画像を表示させて結合し、パノラマ画像を作成する方法もある。
【0005】
デジタル撮像された複数枚の画像を結合させる方法においては、結合させる画像間の境界部を如何に高精度に、且つ容易に合致させられるかが問題となる。この点に付き様々な技術が開示されている。
【0006】
例えば、既に撮影された画像とこれから撮影しようとする画像とを、境界部表示を介してつながり状態がわかるように同時に表示する技術が開示されている(特許文献1参照。)。
【0007】
また、既に撮影された画像とこれから撮影しようとする画像とを同時に表示する撮影用装置において、これから撮影しようとする画像が既に撮影された画像の左側であるか又は右側であるかに応じて、これから撮影しようとする画像を既に撮影された画像の右側又は左側を指定して表示させる技術が開示されている(特許文献2参照。)。
【0008】
また、既に撮影された画像とこれから撮影される画像とを表示画面に並べて表示し、両画像の重なる領域のうち一方の領域を透過表示として、ズレのない画像のつなぎ合わせを実現する技術が開示されている(特許文献3参照。)。
【0009】
更に、電子的に撮像された複数枚の画像をつなぎ合わせる表示装置において、それぞれの画像の輝度を調整して境界領域を目立たせることにより、画像のつなぎ合わせを正確に行なう技術も開示されている(特許文献4参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開平2−178646号公報
【特許文献2】
特開2000−50136号公報
【特許文献3】
特開2000−299804号公報
【特許文献4】
特開平9−289598号公報(請求項9)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の方法では、複数枚の画像をつなぎ合わせるために設定される境界線、又は境界領域が全て表示画面上の垂直方向であった。
【0012】
従って、撮像された画像の内容によっては、画像の正確なつなぎ合わせが極めて困難な場合があった。例えば、高層ビル群のパノラマ画像を撮像するときについて説明する。
【0013】
図8は、高層ビル群を撮像した2つの画像をつなぎ合わせる場合において、対象物である高層ビルと画像の境界線との位置関係を示す図である。
【0014】
図8のaの位置に境界線が位置する場合、境界線は、ビルとビルの間の空間部に位置し、境界線と交差する画像のエッジが存在しない。そのため、操作者は、垂直方向のズレ量も、水平方向の重ね合わせ量も正確な見当を付けることができない。その結果、つなぎ合わされた画像は、現実の風景と異なる場合がある。すなわち、垂直方向のズレが生じることによって、境界線の左側に表示されたビルと境界線の右側に表示されたビルの高さの差が不正確になることがある。また、水平方向の重ね合わせ量が不適切となる場合、境界線の左側に表示されたビルと境界線の右側に表示されたビルとの間隔が、実際の間隔と異なる場合が生じる場合がある。
【0015】
図8のbの位置に境界線が位置する場合、境界線と交差する画像のエッジは、ビルの屋根の稜線である。屋根の稜線部は、境界線と直交している。そのため、垂直方向のズレは容易に修正できるが、水平方向の重ね合わせ量を正確に修正することが困難となる。そのため、境界線に跨るビルの幅が実際のビルの幅より狭くなったりするおそれがある。
【0016】
図8のcの位置に境界線が位置する場合、境界線は、ビルの側壁部の稜線と一致している。そのため、操作者は、垂直方向のズレ量も、水平方向の重ね合わせ量も正確な見当を付けることができない。すなわち、垂直方向のズレが生じることによって、境界線の左側に表示されたビルと境界線の右側に表示されたビルの高さの差が不正確になることがある。また、水平方向の重ね合わせ量が不適切となる場合、境界線の左側に表示されたビルと境界線の右側に表示されたビルとの間隔が、実際の間隔と異なる場合が生じる場合がある。更に、つなぎ合わせた境界線部分をデジタル画像処理による合成処理などを施すと、上記稜線部の色と背景色は混合されて、稜線部が不鮮明になってしまうといった問題も生じる。
【0017】
本発明は、上記これらの問題を解決するためになされたもので、図3に示すように、撮像された画像の内容に応じて境界線を斜線にすることにより、つなぎ合わせ処理を容易且つ正確に行なうことができるパノラマ画像撮像技術の提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、画像を取り込む取込手段と、取り込んだ画像を記憶する記憶手段と、画像を表示する表示画面と、既に撮像された画面と後につなぎ合わされた画面との境界線部分のズレを補正する補正手段とを備え、既に撮像された画像を表示画面に固定して表示し、当該画像の境界線に現在撮像中の画像を同時に表示してつなぎ合わせるパノラマ画像撮像装置であって、上記画像の境界線が表示画面上において斜線であるパノラマ画像撮像装置である。
【0019】
上記取込手段は、光学レンズ、絞り機構、シャッタ機構、各種操作ボタン及び、CCD(光電変換素子)とCCDドライバ等を備えるカメラや、パソコンに接続されるスキャナやフィルムスキャナなどである。上記記憶手段は、撮像された画像データを一時的に格納する。上記補正手段は、表示画面上でつなぎ合わされた画像の境界部分のズレなどをデジタル画像処理によって補正する。
【0020】
本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、既に撮影された画像を記憶手段から読み出して、表示画面に表示させる。それと同時にこれから撮像しようとする画像を表示画面上に同時に表示する。パノラマ画像撮像装置は、上記画像の境界線が斜線となるように画像処理を行なう。操作者は、カメラのレンズ方向等を調整して、上記斜線の境界線上で上記両画像を一致させる。本発明においては、境界線が斜線に形成されるため、撮像される対象物が垂直方向のエッジを有するものであっても、また、水平方向のエッジを有するものであっても、容易に且つ正確に両画像をつなぎ合わせることができる。
【0021】
パノラマ画像撮像装置は、つなぎ合わされた画像の境界線部分のズレを検出すると、上記補正手段であるデジタル画像処理によってズレを修正する。
【0022】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のパノラマ画像撮像装置であって、上記画像の境界線が、垂直線又は水平線に切り換え可能なパノラマ画像撮像装置である。
【0023】
従って、本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、撮像される画像に応じて境界線の形態を斜線から垂直線又は水平線のいずれかに切り換えることができる。
【0024】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載されたパノラマ画像撮像装置であって、画像をつなぎ合わせる際に上記画像の境界線を含む一部の領域を拡大表示に切り換え可能なパノラマ画像撮像装置である。
【0025】
従って、本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、境界線を含む一部の領域を拡大して表示することができるため、上記両画像のつなぎ合わせの作業が更に容易に且つ正確に行なうことができる。
【0026】
本発明に係る拡大する領域は、例えば、上記境界線が斜線の場合、該斜線を対角線とする矩形領域であって、上記表示画面よりも小さい領域をいう。
【0027】
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のパノラマ画像撮像装置であって、境界線が合致したことを報知する手段を備えたパノラマ画像撮像装置である。
【0028】
従って、操作者は、上記境界線が合致したことを知らせる報知に従って、シャッタを切るなどすることにより、より容易且つ正確に画像のつなぎ合わせを行なうことができる。
【0029】
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載のパノラマ画像撮像装置であって、境界線を所定の色彩に着色するパノラマ画像撮像装置である。
【0030】
従って、本発明によれば、操作者は視認しやすい色彩に着色された境界線を目視しながら画像のつなぎ合わせを行なうことができる。
【0031】
請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載のパノラマ画像撮像装置であって、表示画面上に境界線を形成する画素の輝度を向上させるパノラマ画像撮像装置である。
【0032】
従って、本発明によれば操作者は、つなぎ合わせる画面ごとに明るく輝度の向上した境界線を目視しながら画像のつなぎ合わせを行なうことができる。
【0033】
請求項7に係る発明は、画像を取り込むステップと、取り込んだ画像を記憶するステップと、既に撮像された画像及び現在撮像中の画像に斜線の境界線を形成にするステップと、既に撮像された画像及び現在撮像中の画像の境界線を目視で合致させるステップと、境界線上のズレを補正するステップとを備えたパノラマ画像撮像方法である。
【0034】
本発明に係るパノラマ画像撮像方法では、パノラマ画像撮像装置が既に撮像された画像及び現在撮像中の画像に斜線の境界線を形成にするステップを備える。
【0035】
従って、本発明に係るパノラマ画像撮像方法によれば、表示画面上に表わされる画像が垂直方向のエッジを有するものであっても、また、水平方向のエッジを有するものであっても、操作者は上記斜線の境界線を目視で合致させるステップを経ることにより、容易且つ正確に画像をつなぎ合わせることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0037】
本実施の形態は、本発明に係るパノラマ画像撮像装置をデジタルカメラに適用した場合について説明する。
【0038】
<デジタルカメラの構成>
図1は、本発明を適用したデジタルカメラの外観図である。図2は、本実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。本発明に係るデジタルカメラは、カメラ本体1、レンズ部2、絞り機構(図示せず。)、撮像素子であるCCD(電荷結合素子)3、シャッタボタン5、操作ボタン6、バッテリ9を備えたカメラ部、表示画面である液晶ディスプレイ7及びカメラ本体1に内蔵された回路部8等を備える。本実施形態においては、上記カメラ部が取込手段に該当する。
【0039】
デジタルカメラの本体1の正面には、レンズ部2が設置されている。背面には、液晶ディスプレイ7を使用した表示画面が設置されている。本実施形態では、1画面の液晶ディスプレイ7が使用されている。表示画面は、1画面に限られず、2画面を併設して使用されるものであっても良い。なお、2画面を用いる場合、両画面が同じ大きさである必要はない。
【0040】
デジタルカメラは、制御手段としてのCPU10、記憶手段としてROM11やRAM12といった各種メモリ、メモリカード13とそのカードインターフェース14、表示画面として液晶ディスプレイ7、液晶ディスプレイ7のための表示用メモリVRAM15等を備える。
【0041】
上記CCD3は、レンズ部2より入射した二次元画像光を電気信号に変換する。CCDドライバ4は、同期のとられたパルス信号をCCD3に印加してCCD3を駆動する。
【0042】
CPU10は、演算処理装置である。CPU10は、CCDドライバ4、VRAM15、各ROM11、RAM12等からの信号を処理し、これら各素子の駆動を制御する。
【0043】
ROM11には、画像処理、補正処理、カードインターフェース制御等のプログラムが内蔵されている。ROM11に内蔵される画像処理プログラムは、撮像された画像を処理して、画像のつなぎ合わせのための境界線を形成する。ROM11に内蔵された画像補正プログラムは、つなぎ合わされた画像の境界線部分にズレが生じている場合に、そのズレを補正する。
【0044】
RAM12は、上記プログラムを作動させる作業エリア及び画像の一時格納エリアを提供する。
【0045】
VRAM15は、画像を液晶ディスプレイ7に表示させるためのメモリである。VRAM15は、既に撮像され上記RAM12に記憶されている画像を液晶ディスプレイ7に表示させる。また、VRAM15は、CCD3が現在撮像中の画像を液晶ディスプレイ7に表示させる。本実施形態では、独立したVRAM15を使用するが、上記RAM12の一部をVRAM15として使用することも可能である。
【0046】
本実施形態において、表示画面として液晶ディスプレイ7が使用される。液晶ディスプレイ7は、既に撮像された画像と現在撮像中の画像を同時に表示する。
【0047】
カードインターフェース14は、画像を格納するメモリカード13とデジタルカメラ本体1とのインターフェース部分である。
【0048】
メモリカード13は、不揮発性メモリを備えており、デジタルカメラ1で撮像された画像を格納する。メモリカード13の種類は、特に限定されるのもではなく、実用に付されているメモリカードが使われる。
【0049】
<撮像方法>
本実施形態に係るデジタルカメラの撮像方法について、図4のフローチャート図を用いて説明する。
【0050】
デジタルカメラ本体1に画像記憶用の不揮発性メモリを内蔵する機種もあるが、本実施形態では、上記メモリカード13に画像データを記憶する方式のものについて説明する。
【0051】
本実施形態に係るデジタルカメラ1は、通常撮像モードとパノラマ撮像モードとを上記操作ボタン6によって、切り換えて選択することができる。以下、パノラマ撮像を行う場合について説明する。
【0052】
操作者は、カメラ本体1の操作ボタン6によりパノラマ撮像モードを選択する(S1)。操作者は、撮像しようとする対象物の大まかな構図とパノラマ撮像しようとする範囲とを決める。操作者は、右回りでパノラマ撮像するか、左回りでパノラマ撮像するかを操作ボタン6により指定する(S2)。なお、省略値(例えば、右回り)を設定しておくことにより、この指定作業は省略することも可能である。次に、対象物の構図により画像をつなぎ合わせるための境界線のタイプを指定する(S3)。
【0053】
境界線は、撮像しようとする対象物に応じて、画像のつなぎ合わせが容易に行なえるように決定される。例えば、対象物が水平線や地平線といった水平方向のエッジを多く含む場合には、境界線として垂直線を選択することにより、画像のつなぎ合わせが容易に行なえる。対象物が建物など垂直方向のエッジを多く含む場合には、境界線として斜線を選択することにより、画像のつなぎ合わせが容易に行なえる。また、対象物が山の稜線のように画面に対して斜め方向である場合、境界線として水平線を選択することにより、画像のつなぎ合わせが容易な場合もある。
【0054】
本実施形態において境界線の選択は、操作者が液晶ディスプレイ7を目視しながら、操作ボタン6により手動で選択するものであるが、画像解析プログラムなどを用いて、デジタルカメラが自動的に選択できるようにすることも可能である。
【0055】
操作者は、境界線の選択が完了すると、最初の画像の構図を決定してシャッタボタン5を押す。レンズ部2から入射した対象物の2次元画像の光束は、CCD3の受光部で結像し、画像信号として取り出される。取り出された画像信号は、液晶ディスプレイ7の中心を原点とする座標に対応するアドレスを付与されてVRAM15に一時格納される(S4)。
【0056】
アドレスの割り当てについて、画像表示規格QVGA(160×120ドット)の液晶ディスプレイ7を例に説明する。表示画面上のドットには、例えば、画面左上から画面右上までに(0,0)(1,0)(2,0)〜(159,0)の160のアドレスが割り当てられる。また、画面左上から画面左下までに(0,0)(0,1)(0,2)〜(0,119)の120のアドレスが割り当てられる。従って、全画面上には、160×120=19200のアドレスが割り当てられることになる。フルカラー表示の場合、R色、G色、B色の各成分を8ビットで表現するため、1画素当たり24ビット(3バイト)を必要とする。この場合、VRAM上の実際のアドレスは、19200×3=57600となる。これらアドレスを割り当てられた画面上の各ドットに対応してオフセット0〜57599が付与され、VRAMに格納される。
【0057】
画面に表示される斜線の境界線は、以下のように形成される。上記表示画面上の中心点(79,59)を原点(0,0)とする座標を画面上に想定する。予め境界線は、原点を通る斜線、y=nx(n>0)に設定されている。この斜線上に乗る座標を順次算出し、上記ドットに対応させる。この場合、x座標が整数にならない場合、関数[x]でx座標を整数値に変換し、斜線上に乗る座標を決定する。
【0058】
また、境界線として垂直線が選択された場合、x=0を満たす座標の集合が境界線を形成することになる。
【0059】
最初に撮像された画像は、画像処理プログラムにより境界線が形成された後、VRAM15を経由して液晶ディスプレイ7に表示されるとともに、メモリカード13に格納される。液晶ディスプレイ7に表示される画像は、最初に撮像された画像のうち境界線を含む一部分である。
【0060】
操作者は、次の画像の撮像を開始する(S5)。
【0061】
最初に撮像された画像を液晶ディスプレイ7に表示する際、上記境界線を際立たせて画像をつなぎやすくするため、境界線を無色にしたり、補色を使用したり、あるいは赤色など所定の色彩に着色することもできる。
【0062】
図5に示すように、パノラマ画像を構成する各画像は、実際にパノラマ画像に使用される領域の上下左右に画像のつなぎ合わせのための余裕部分αを持って撮像されている。このように余裕部分αを持って撮像されることにより、斜線の境界線が選択された場合においても、余裕部分内で境界線を形成することにより、つなぎ合わせようとする最初の画像に欠損部分が生じない。
【0063】
次に操作者は、最初の画像につなぎ合わせる画像を撮像するために、デジタルカメラ1を右方向へ回転させる。液晶ディスプレイ7には、既に撮像されて境界線の形成された画像が画面の左側に固定されて表示されている。液晶ディスプレイ7の右側には、現在撮像中の画像がデジタルカメラ1の向きに応じて変化しながら表示されている(S7)。デジタルカメラ1の回転方向が左回り設定である場合、現在撮像中の画像は、液晶ディスプレイ7の左側に表示されることになる(S8)。
【0064】
操作者は、液晶ディスプレイ7に表示された2つの画像が境界線で合致するようにデジタルカメラ1の向きを調整する(S9)。液晶ディスプレイ7に表示される画像は、上記境界線をy=f(x)の関数で表わした場合、y>f(x)の領域に既に撮像された画像が表示され、y<f(x)の領域に現在撮像中の画像が表示される。なお、左回りでパノラマ画像をつなぎ合わせる場合は、y<f(x)の領域に既に撮像された画像が表示され、y>f(x)の領域に現在撮像中の画像が表示される。
【0065】
当初設定した境界線によって画像がつなぎ合わせにくい場合は、境界線のタイプを切り換えることも可能である。
【0066】
2つの画像の境界線が略合致した状態で操作者は、シャッタボタン5を半押し状態にする。シャッタボタン5が半押し状態になると、デジタルカメラ1は、組み込まれたプログラムに従い、境界線上の画像の合致状態を照合する。
【0067】
合致状態の照合は以下のように行なわれる。図6に示すように、既に撮像した画像の境界線dと撮像された対象物のエッジが交差する点Pを走査して選択する。この交差する点Pを含む所定の領域S内に、上記交差する点と同じ色相、明度を有する点P′を走査して照合し、位相差を求める。この作業を所定回数繰り返し位相差の集合を求める。求められた位相差の集合と境界線上の上記各交差する点の座標から判断して水平方向、垂直方向、及び傾きのズレを算出する。
【0068】
その結果、ズレが検出された場合、デジタルカメラ1は、そのズレが上記画像補正プログラムによって補正可能かどうかを判断する。すなわち、図7に示すように、上記位相差のうち最も位相差の大きい座標Qを抽出し、その座標点と予め設定された座標軸上の直線k:y=nx+m(m<0)との関係を検証する。
【0069】
最も位相差の大きい点Qがy>nx+mの範囲にあるとき、デジタルカメラ1は、補正可能である旨の通報を発するとともに、ズレを補正する。一方、最も位相差の大きい点Qがy<nx+mの範囲にあるとき、デジタルカメラ1は、補正不可能である旨の通報を発する。補正不可能の通報を受けた場合、操作者は再びデジタルカメラの向きを調節して上記境界線を合致させる。
【0070】
更に、座標上の直線j:y=nx+L(L<m)を設定し、上記最も位相差の大きい点Qがy>nx+m、nx+m<y<nx+L、あるいはy<nx+Lのいずれの範囲に含まれるかによって、2段階の通報を発するようにすることも可能である。
【0071】
補正が完了すると、デジタルカメラ1は、LED、ブザー、液晶ディスプレイ7上への画面表示等の手段により、操作者に補正の完了を通報する。デジタルカメラ1は、補正がが完了した画像をメモリカード13に格納する(S10)。
【0072】
本実施形態において、操作者が目視により画像のつなぎ合わせを行なう際に、液晶ディスプレイ7上の所定領域を拡大して表示することも可能である。拡大される所定領域は、上記境界線を含む領域であって、既に撮像した画像に形成された境界線と撮像された対象物のエッジが交差する点を含む領域が望ましい。このように拡大される領域は、予め表示画面の中央部に固定的に設定されており、操作ボタン6等により倍率を切り換える方式をとることができる。あるいは、タッチパネル機構を用いて境界線上の所望位置に操作者が触れることにより、その接触点を含む領域を拡大表示する方式をとることも可能である。
【0073】
操作者は、拡大表示された画面により、更に正確な画像のつなぎ合わせが可能となる。
【0074】
更に画像をつなぎ合わせるときには、S4から同様の作業を繰り返す(S11)。
【0075】
<他の実施の形態>
本発明に係るパノラマ画像撮像装置は、カメラ付きのパソコン、PDA等にも適用できるし、カメラを持たないパソコンに適用することも可能である。操作者は、スキャナやフィルムスキャナ等の画像取込手段を用いて取り込まれた画像、あるいはデジタルカメラの通常モードで撮像された画像をパソコンの画面上で上記実施例と同様の方法によりパノラマ画像に処理することができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によると、複数の画像をつなぎ合わせてパノラマ画像を作成する際、画像のつなぎ合わせを容易且つ正確に行なうことができる。
【0077】
特に、画像の境界線を斜線に設定できるため、従来、境界線として用いられていた垂直線や水平線ではつなぎ合わせが困難な画像であっても、容易且つ正確につなぎ合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラの外観図である。
【図2】本発明を適用したデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る斜線の境界線による画像のつなぎ合わせを示す図である。
【図4】本発明に係るデジタルカメラの撮像方法を示すフローチャート図である。
【図5】撮像された画像の余裕部分を示す図である。
【図6】本発明に係る補正手段による照合範囲を示す図である。
【図7】本発明に係る補正手段による照合領域を示す図である。
【図8】従来のパノラマ画像のつなぎ合わせ処理を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体
2 レンズ部
3 CCD
7 液晶ディスプレイ(表示画面)
8 回路部
10 CPU
11 ROM
12 RAM
15 VRAM
Claims (7)
- 画像を取り込む取込手段と、取り込んだ画像を記憶する記憶手段と、画像を表示する表示画面と、既に撮像された画面と後につなぎ合わされた画面との境界線部分のズレを補正する補正手段とを備え、
既に撮像された画像を表示画面に固定して表示し、当該画像の境界線に現在撮像中の画像を同時に表示してつなぎ合わせるパノラマ画像撮像装置であって、
上記画像の境界線が表示画面上において斜線であるパノラマ画像撮像装置。 - 請求項1に記載のパノラマ画像撮像装置であって、上記画像の境界線は、垂直線又は水平線に切り換え可能なパノラマ画像撮像装置。
- 請求項1又は2に記載のパノラマ画像撮像装置であって、画像をつなぎ合わせる際に上記画像の境界線を含む一部の領域を拡大表示に切り換え可能なパノラマ画像撮像装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のパノラマ画像撮像装置であって、境界線が合致したことを報知する手段を備えたパノラマ画像撮像装置。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載のパノラマ画像撮像装置であって、境界線を所定の色彩に着色するパノラマ画像撮像装置。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載のパノラマ画像撮像装置であって、表示画面上に境界線を形成する画素の輝度を向上させるパノラマ画像撮像装置。
- 画像を取り込むステップと、取り込んだ画像を記憶するステップと、既に撮像された画像及び現在撮像中の画像に斜線の境界線を形成にするステップと、既に撮像された画像及び現在撮像中の画像の境界線を目視で合致させるステップと、境界線上のズレを補正するステップとを備えたパノラマ画像撮像方法。
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