JPH11352568A - カメラ及びその制御方法 - Google Patents

カメラ及びその制御方法

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JPH11352568A
JPH11352568A JP10179598A JP17959898A JPH11352568A JP H11352568 A JPH11352568 A JP H11352568A JP 10179598 A JP10179598 A JP 10179598A JP 17959898 A JP17959898 A JP 17959898A JP H11352568 A JPH11352568 A JP H11352568A
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image
camera
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JP10179598A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Arai
俊明 荒井
Hidetoshi Sumi
秀敏 隅
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影者に構図の傾きを意識させることによ
り、正しい構図への修正を促し、以ってつなぎ目に不自
然さのないパノラマ写真の生成を可能にする。 【解決手段】 被写体を撮影し、記憶メディアに記録す
るカメラにおいて、前記カメラの姿勢情報を検出する情
報検出手段と、該情報検出手段の検出情報を表示手段に
に表示させる表示制御手段とを備える。表示手段に表示
されたカメラの姿勢情報を参照しながら手動で構図の傾
きを修正でき、つなぎ目に不自然さのないパノラマ写真
を生成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ及びその制
御方法に関し、特に、パノラマ撮影機能を有するカメラ
及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラの一種であるディジタルカメラ
は、その場で画像を再生できる、遠隔地に画像を転送で
きるなどの特長に加え、画像の加工や編集も容易である
という従来型カメラ(銀塩カメラ)にない優れた特長を
持っており、例えば、いくつかの写真(画像)をつなぎ
あわせた「パノラマ撮影」を簡単に行うことができる。
【0003】図7は、便宜的に示すパノラマ撮影の対象
風景である。この風景は、いくつかの頂100〜104
を有する山脈を遠くに望み、近景に数本の道路105〜
111、交差点112、113、立ち木114及び家屋
115などで構成されているものとする。なお、116
は雲、117〜122は畑である。かかる風景のパノラ
マ写真を撮影する場合、撮影者は、ファインダを覗きな
がら横長の大まかな構図123を決め、その構図123
の長手方向を適当なサイズに区切って、区切りごとに画
像を撮影(記録)することになる。上記の「適当なサイ
ズ」は、ファインダの横幅、すなわち、記録画像の横サ
イズを考慮して決められる。例えば、図7の構図123
の範囲を2枚の画像で記録できるとすると、最終的なパ
ノラマ写真(の画像)は、図8(b)のようになる。図
8(b)において、左半分は1回目の撮影画像、右半分
は2回目の撮影画像であり(但し、構図123を左から
右へとパンした場合)、1回目の構図は同図(a)に破
線で、また、2回目の構図は同図(a)に一点鎖線で示
してある。ここで、二つの画像の一部はオーバラップし
ており、このオーバラップ部分がパノラマ写真の「接続
しろ」になる。
【0004】こうしたパノラマ撮影の手順は、従来型カ
メラにおいても同様であるが、従来型カメラではオーバ
ラップ部分の設定が面倒であり、ある程度手慣れた人で
なければ簡単に行うことができなかった。その理由は、
1枚目の写真の右端部に写っている目標物(特徴的景観
部分)を覚えておき、その目標物を2枚目の写真の左端
部に入れるように微妙な構図調整が求められるからであ
る。
【0005】そこで、容易にパノラマ撮影を行うことの
できるディジタルカメラが実用化されている。図9は、
その概念図である。200は、図8における1回目の撮
影画像に相当する画像、201はパノラマ撮影モードの
ときの「表示画像」である。ここで、表示画像とはカメ
ラ本体に設けられた平面表示装置(一般に液晶ディスプ
レイ)に映し出された画像であり、この画像は、記憶メ
ディアから読み出された画像と、写真レンズを通して映
し出された現在の生の画像との二種類がある。以下、前
者を「記録画像」、後者を「スルー画像」と言うことに
する。
【0006】さて、図9の表示画像201は、実際の景
観202に対応したスルー画像202a(表示画像20
1のうちの破線で示す画像)と、所定のオーバラップ画
像200a(同ハッチングで示す部分の画像)とからな
っており、スルー画像202aはカメラの動き(構図2
03の動き)に追随する動的な画像であるが、オーバラ
ップ画像200aは全く動かない静的な画像である。
【0007】このオーバラップ画像200aは、記録済
みの画像200の部分画像であり、詳細に言えば、同画
像200の右端----但し、カメラを右方向にパンさせな
がらパノラマ撮影を行う場合;左方向にパンさせる場合
は左端になる。----を所定の長さLだけ切り出した画像
である。したがって、撮影者は、スルー画像202aの
左端とオーバラップ画像200aとをぴったり重ね合わ
せるように構図203を微調整し、重なったときにシャ
ッターボタンを押せば、目標物を覚えなくても、図9の
右下に示す画像204を記録でき、この画像204の左
端と同図左上の画像200の右端とは所定長Lのオーバ
ラップ部分で正確に重なり合っているから、つなぎ目に
段差や途切れ等のない良好なパノラマ写真(画像200
と画像204をつなげたもの)を再生できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術にあっては、いちいち目標物を覚えなくてもパノラマ
写真用の画像を撮影(記録)できる点で有益なものの、
構図の傾きに対する対策がまったくとられていなかった
ため、撮影の仕方によっては、パノラマ写真全体が水平
軸に対して傾いてしまったり、パノラマ写真のつなぎ目
に不自然さが目立ったりするという問題点があった。
【0009】例えば、図10(a)は、右肩上がりの構
図の例であり、撮影者は、1枚目の構図と2枚目の構図
のハッチング部分を重ねた後、シャッターを切ることに
なるが、このような構図で撮影された画像は、同図
(b)に示すように、そのオーバラップ部分で上下のず
れを生じることになるから、結局、これらの画像を合成
したパノラマ写真のつなぎ目の画像も不連続となって、
不自然さが目立つことになるのである。
【0010】そこで本発明は、撮影者に構図の傾きを意
識させることにより、正しい構図への修正を促し、以っ
てつなぎ目に不自然さのないパノラマ写真の生成を可能
にすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るカメラは、被写体を撮影し、記憶メディアに記録する
カメラにおいて、前記カメラの姿勢情報を検出する情報
検出手段と、該情報検出手段の検出情報を表示手段にに
表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。請求項2記載の発明に係るカメラは、請求項1に係
る発明において、前記カメラは、直前に撮影された記録
画像又は任意に選択された過去の記録画像の一部を切り
出して平面表示装置に固定的に表示したまま、該表示画
面上に、写真レンズを介して取り込んだスルー画像を重
ねて表示し、シャッターキーの操作に応答して該表示画
面上の画像と同じ画像を信号処理して記憶メディアに記
録するカメラであって、該カメラの姿勢情報を検出する
情報検出手段と、該情報検出手段の検出情報を前記表示
画面又はファインダに表示させる表示制御手段と、を備
えたことを特徴とする。請求項3記載の発明に係るカメ
ラの制御方法は、被写体を撮影し、記憶メディアに記録
するカメラの制御方法において、前記記憶メディアへの
記録の際に、そのときのカメラの姿勢情報を記録するこ
とを特徴とする。請求項4記載の発明に係るカメラの制
御方法は、被写体を撮影し、記憶メディアに記録するカ
メラの制御方法において、前記撮影の際にカメラの姿勢
情報を検出し、前記撮影された画像を複数つなぎ合わせ
る際に、前記カメラの姿勢情報を考慮して各画像の回転
量や上下のシフト量を調節することを特徴とする。請求
項5記載の発明に係るカメラの制御方法は、直前に撮影
された記録画像又は任意に選択された過去の記録画像の
一部を切り出して平面表示装置に固定的に表示したま
ま、該表示画面上に、写真レンズを介して取り込んだス
ルー画像を重ねて表示し、シャッターキーの操作に応答
して該表示画面上の画像と同じ画像を信号処理して記憶
メディアに記録するカメラの制御方法において、前記記
憶メディアへの記録の際に、同時にそのときの画像の明
るさの情報を記録しておき、該記憶メディアに記録され
た画像を合成する際に、該明るさの情報を考慮して明る
さの変化を滑らかにするような修正を行うことを特徴と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、ズ
ームレンズ付きのディジタルカメラを例にして、図面を
参照しながら説明する。図1において、10はディジタ
ルカメラであり、ディジタルカメラ10は、特に限定し
ないが、本体部11と、この本体部11に回動可能に取
り付けられたカメラ部12とに分かれており、カメラ部
12の前面(図面の裏面側)には写真レンズとしてのズ
ームレンズ30が装着されている。ズームレンズ30の
後ろには、図示を略したCCD(電荷結合素子)が取り
付けられており、後述の撮影モードの際に、ズームレン
ズ30から取り込まれた被写体の像を電気信号に変換し
て所定周期のフレーム画像を生成できるようになってい
る。なお、構図を確認するためのファインダをカメラ部
11に設けてもよい。
【0013】一方、本体部11には、画像(前述の記録
画像やスルー画像)を確認するための平面表示装置、例
えば、液晶ディスプレイ13が取り付けられているほ
か、シャッターキー14を始めとする各種の操作キー類
が適宜の位置に取り付けられている。ちなみに、操作キ
ーは、例えば、プラスキー15、マイナスキー16、デ
リートキー17、電源スイッチ18、モードキー19、
ディスプレイキー20、ズームキー21、セルフタイマ
ーキー22、ファンクションスイッチ23などであり、
これら各キーの機能は、以下のとおりである。
【0014】(1)シャッターキー14:通常の撮影や
パノラマ撮影などの撮影モードではその名前通りの役目
を果たすが、撮影済みの画像を再生する再生モードでは
選択された機能の「実行」キーの役割を果たす。 (2)プラスキー15:再生画像をプラス方向(最新画
像の方向)に向かって選択したり、カーソルを下や右方
向に移動するために用いられるキーであるが、特に、本
実施の形態では、パノラマ撮影モードにおけるオーバー
ラップ画像の切り出し位置を表示画面の「右端」にする
か「下端」にするかを指定するためのキーとしても用い
られる。 (3)マイナスキー16:方向が逆向きである以外、プ
ラスキーと同じ機能であり、特に、本実施の形態では、
パノラマ撮影モードにおけるオーバーラップ画像の切り
出し位置を表示画面の「左端」にするか「上端」にする
かを指定するためのキーとしても用いられる。 (4)デリートキー17:選択画像の削除キーである。 (5)電源スイッチ18:電源のオンオフキーである。 (6)モードキー19:様々な機能選択を行うキーであ
り、特に、本実施の形態では、撮影モードにおいて、通
常の撮影モードとパノラマ撮影モードとを切り換えるた
めに用いられるキーである。 (7)ズームキー21:ズームレンズ30の倍率を変え
るためのキーである。 (8)ファンクションスイッチ23:撮影モードと再生
モードを切り替えるスライドスイッチである。上にスラ
イドすると撮影モード、下にスライドすると再生モード
になる。
【0015】図2は、本実施の形態におけるディジタル
カメラのブロック図である。30はズームレンズ、31
はCCD、32は垂直ドライバ、33はタイミング発生
器(TG:Timing Generator)、34はサンプルホール
ド回路、35はアナログディジタル変換器、36はカラ
ープロセス回路、37はDMAコントローラ、38はD
RAMインターフェース、39はDRAM、40はフラ
ッシュメモリ、41はCPU、42はJPEG(Joint
Photographic Coding Experts Group)回路、43はV
RAM、44はVRAMコントローラ、45はディジタ
ルビデオエンコーダ、46は液晶ディスプレイ(図1の
符号13と同じもの)、47は横傾きセンサ、48は縦
傾きセンサ、49はキー入力部、50はバスである。
【0016】上記構成要素のうち、本実施の形態に特有
のものは二つの傾きセンサ、すなわち、横傾きセンサ4
7と縦傾きセンサ48であり、これらのセンサは、ディ
ジタルカメラ10の左右方向の傾き(図3(a)の符号
R参照)と、前後方向の傾き(図3(b)の符号P参
照)とを定量的に検出するものである。以下、これらの
傾きの方向を便宜的に船の動きになぞらえて、それぞれ
「ローリング」、「ピッチング」と呼ぶことにする。す
なわち、ローリングは船首と船尾を結ぶ軸(主軸と言
う)の周りの旋回運動、ピッチングは主軸に直交する水
平軸周りの旋回運動であり、これをディジタルカメラ1
0に置き換えると、ローリングはズームレンズ30の光
軸周りの旋回運動、ピッチングは光軸に直交する水平軸
周りの旋回運動となるから、横傾きセンサ47はディジ
タルカメラ10のローリング運動の角度を検出し、縦傾
きセンサ48はディジタルカメラ10のピッチング運動
の角度を検出するものである。
【0017】ここで、横傾きセンサ47や縦傾きセンサ
48に公知の傾斜角センサを使用できる。傾斜角センサ
には、例えば、振り子の動きをポテンションメータに
伝えて、その分割電圧を角度電圧として取り出すポテン
ションメータ式、振り子の先端に遮蔽版を取り付け、
ブリッジ回路の不平衡電圧を回転トルクとしてフィード
バックするトルクバランス式、チェンバー内の液面の
変化を静電容量の変化として取り出す静電容量式などい
ろいろあるが、組み込みの容易性や角度検出の精度、コ
ストなどを総合的に勘案して適切なものを選定すればよ
い。例えば、の静電容量式は、振り子のような可動部
分がなく、一段に小型軽量で±70度の角度検出範囲、
0.2度の精度を持つものもあり、しかも、X−Y2軸
出力が可能、したがって、一つの傾斜角センサで横傾き
センサ47と縦傾きセンサ48を兼用できるので、採用
が望ましいものである。
【0018】図4は、パノラマ撮影時における液晶ディ
スプレイ46(図1にあっては符号13)の表示例であ
り、上記の横傾きセンサ47と縦傾きセンサ48の検出
情報を、適切なレイアウトの下に視認性良く表示したも
のである。なお、図4の表示例を、ファインダを覗いた
ときの絵と読み替えても構わない。
【0019】図4において、水平方向の目盛はローリン
グ目盛51であり、このローリング目盛51の三角形マ
ークは横傾きセンサ47で検出された現在のローリング
角52を表している。また、垂直方向の目盛はピッチン
グ目盛53であり、このピッチング目盛53の三角形マ
ークは縦傾きセンサ48で検出された現在のピッチング
角54を表している。図示のローリング角52及びピッ
チング角54はいずれも目盛の「0」を指しており、こ
のことから、ディジタルカメラ10の姿勢が正しく水平
になっていることが分かるようになっている。
【0020】以上の構成において、記録モードでは、ま
ず、ズームレンズ30の後方に配置されたCCD31が
垂直ドライバ32やタイミング発生器33からの信号で
駆動され、ズームレンズ30で集められた映像が一定周
期毎に光電変換されて1画面分の画像信号が出力され
る。そして、この画像信号がサンプリングホールド回路
34でサンプリングされ、アナログディジタル変換器3
5でディジタル信号に変換された後、カラープロセス回
路36でディジタルの輝度・色差マルチプレクス信号
(YUV信号)が生成される。このYUV信号は、DM
Aコントローラ37及びDRAMインターフェイス38
を介してDRAM39に転送され、DRAM39への転
送完了後に、CPU41によって読み出され、VRAM
コントローラ44及びディジタルビデオエンコーダ45
を介して液晶ディスプレイ46に送られ、スルー画像と
して表示される。
【0021】この状態でカメラの向きを変えると、DR
AM39に保存されているYUV信号が書き換えられ、
同時に液晶ディスプレイ46に表示されているスルー画
像も変化するが、適宜の時点(所望の構図が得られた時
点)で、シャッターキー14を押し下げると、DRAM
39に保存されているYUV信号がその時点のYUV信
号で固定され、かつ液晶ディスプレイ46に表示されて
いるスルー画像も同時点の画像に固定される。
【0022】そして、その時点でDRAM39に保存さ
れているYUV信号は、DRAMインターフェイス38
を介してJPEG回路42に送られ、Y、Cb、Crの
各コンポーネント毎に8×8画素の基本ブロックと呼ば
れる単位でJPEG符号化された後、フラッシュメモリ
40に書き込まれ、1画面分の記録画像として保存され
る。
【0023】以上の流れが、通常の撮影モードである
が、パノラマ撮影モードでは、直前に撮影された記録画
像(又は任意に選択された過去の記録画像;以下、単に
記録画像と言う)の一部を液晶ディスプレイ46に固定
的に表示したまま、その上にスルー画像を重ねて表示す
る点、及び、液晶ディスプレイ46(又はファインダ)
に横傾きセンサ47と縦傾きセンサ48の検出情報を表
示する点で通常の撮影モードと相違する。
【0024】パノラマ撮影モードにおいては、まず、パ
ノラマ撮影の方向(パン方向)に応じたオーバーラップ
画像の切り出し位置を、プラスキー15やマイナスキー
16を押して決定する。例えば、図7の風景を右方向に
パンしながら撮影する場合は、プラスキー15を押して
現在の表示画面の「右端」をオーバラップ画像の切り出
し位置に設定する。
【0025】次に、記録画像の「右端」を所定量だけ切
り出し、オーバラップ画像として液晶ディスプレイ46
の逆端(切り出し端と逆側の端:ここでは左端)に表示
する。そして、この状態で液晶ディスプレイ46にスル
ー画像を表示し、構図を調整(オーバラップ画像とスル
ー画像の一致調整)した後、シャッターキー14を押し
下げ、液晶ディスプレイ46に表示されている画像と同
じ画像をDRAM39より読み出してJPEG圧縮処理
を施してからフラッシュメモリ40に記録する。
【0026】次に、必要であれば、記録した画像を液晶
ディスプレイ46に再生して確認し、まだ、パノラマ撮
影が完了していなければ、以上の動作を繰り返す。ここ
で、本実施の形態においては、パノラマ撮影中の構図調
整の際に、液晶ディスプレイ46(又はファインダ)に
表示されたローリング目盛51とピッチング目盛53を
参照することにより、ディジタルカメラ10の姿勢をパ
ノラマ写真に適したように正しく保つことができる。す
なわち、図5の上段に示すように、もし、ローリング目
盛51の三角形マーク53が右方向にずれていた場合、
構図は水平でなく、例えば、右肩上がりの構図55にな
るが、かかる右肩上がりの構図55でパノラマ写真を撮
影すると、図10でも説明したように、オーバーラップ
部分にずれを生じて、つなぎ目に不自然さのある写真に
なってしまうものの、本実施の形態によれば、図5の下
段に示すように、ローリング目盛51の三角形マーク5
3を「0」に合わせることにより、正しい構図56へと
修正することができ、オーバーラップ部分のずれをなく
して、つなぎ目に不自然さのないパノラマ写真を得るこ
とができるという格別な効果が得られる。
【0027】<他の実施の形態>上記実施の形態では、
ディジタルカメラ10のローリング角やピッチング角の
情報を撮影者に与え、撮影者の手動操作によってディジ
タルカメラ10の姿勢を変えているが、これに限らな
い。例えば、画像処理によって構図調整をすることも可
能である。すなわち、パノラマ写真を構成する各画像の
記録の際に、同時にそのときのローリング角やピッチン
グ角も記録しておき、画像合成の際に、これらのローリ
ング角やピッチング角の情報を考慮して各画像の回転量
や上下のシフト量を調節してもよい。
【0028】図6は、そのフローチャートであり、同図
(a)はパノラマ写真の撮影フロー、同図(b)は同写
真の再生フローである。このフローでは、パノラマ写真
の各構成画像を撮影・記録する(S10)際に、同時に
そのときのディジタルカメラのローリング角とピッチン
グ角を記録し(S11、S12)、そして、パノラマ画
像を再生する際に、各構成画像を読み出し(S20)た
後、その画像のローリング角とピッチング角に基づいて
当該読み出し画像の回転量や上下のシフト量を修正する
(S21、S22)という処理を行い、画像を合成して
所望のパノラマ写真を再生する(S24)。ここで、任
意の記録画像の、例えば、ローリング角がα度(α<>
0)であったとすると、その画像は、水平軸に対してα
度だけ傾いた(回転した)画像であり、他の画像との合
成に支障のある画像であるが、再生時にαを0に修正
(この場合は回転修正)すれば、水平線に対してずれの
ない画像とすることができ、良好なパノラマ写真を得る
ことができる。しかも、かかる修正処理を自動で実行で
きるので、撮影者の操作負担を軽減でき、使い勝手のよ
いものとすることができるという格別の効果が得られ
る。
【0029】また、以上の説明では、パノラマ写真の
「つなぎ目の不自然さ」について位置ずれのみを問題に
していたが、これ以外にも明るさの急激な変化も「不自
然さ」の原因の一つになるので、例えば、パノラマ写真
を構成する各画像の記録の際に、同時にそのときの明る
さ(絞り値又は平均輝度)も記録しておき、画像合成の
際に、明るさの変化を滑らかにするような修正を行って
もよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1又は請求項2に係る発明によれ
ば、表示手段に表示されたカメラの姿勢情報を参照しな
がら、手動で構図の傾きを修正でき、つなぎ目に不自然
さのないパノラマ写真を生成できる。請求項3に係る発
明によれば、記憶メディアにカメラの姿勢情報と画像情
報とを同時に記録するので、その画像情報を再生する際
に、その姿勢情報を利用して画像の回転調整等を行うこ
とが可能となり、例えば、つなぎ目に不自然さのないパ
ノラマ写真を得ることができる。請求項4に係る発明に
よれば、自動で構図の傾きを修正でき、つなぎ目に不自
然さのないパノラマ写真を特別な操作を行うことなく生
成できる。請求項5に係る発明によれば、パノラマ写真
のつなぎ目の明るさの変化を抑えることができ、請求項
1や請求項2記載の発明と併用することにより、より一
層不自然さのない良好なパノラマ写真を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の外観図である。
【図2】ブロック図である。
【図3】傾きの説明図である。
【図4】姿勢情報の表示状態図である。
【図5】傾き修正の説明図である。
【図6】パノラマ写真の撮影時と再生時のフローチャー
トである。
【図7】パノラマ撮影の風景図である。
【図8】パノラマ撮影の不自然さのない画像図である。
【図9】従来のパノラマ撮影の概念図である。
【図10】パノラマ撮影の不自然さのある画像図であ
る。
【符号の説明】
10 ディジタルカメラ 14 シャッターキー 30 写真レンズ(ズームレンズ) 40 フラッシュメモリ(記憶メディア) 41 CPU(表示制御手段) 43 VRAM(表示手段) 44 VRAMコントローラ(表示手段) 45 ディジタルビデオエンコーダ(表示手段) 46 液晶ディスプレイ(表示手段) 47 横傾きセンサ(情報検出手段) 48 縦傾きセンサ(情報検出手段) 200 記録画像 202a スルー画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/781 H04N 5/781 510L 5/907 5/91 J 5/91

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影し、記憶メディアに記録す
    るカメラにおいて、 前記カメラの姿勢情報を検出する情報検出手段と、 該情報検出手段の検出情報を表示手段にに表示させる表
    示制御手段と、を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記カメラは、直前に撮影された記録画
    像又は任意に選択された過去の記録画像の一部を切り出
    して平面表示装置に固定的に表示したまま、該表示画面
    上に、写真レンズを介して取り込んだスルー画像を重ね
    て表示し、シャッターキーの操作に応答して該表示画面
    上の画像と同じ画像を信号処理して記憶メディアに記録
    するカメラであって、該カメラの姿勢情報を検出する情
    報検出手段と、該情報検出手段の検出情報を前記表示画
    面又はファインダに表示させる表示制御手段と、を備え
    たことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 被写体を撮影し、記憶メディアに記録す
    るカメラの制御方法において、前記記憶メディアへの記
    録の際に、そのときのカメラの姿勢情報を記録すること
    を特徴とするカメラの制御方法。
  4. 【請求項4】 被写体を撮影し、記憶メディアに記録す
    るカメラの制御方法において、前記撮影の際にカメラの
    姿勢情報を検出し、前記撮影された画像を複数つなぎ合
    わせる際に、前記カメラの姿勢情報を考慮して各画像の
    回転量や上下のシフト量を調節することを特徴とするカ
    メラの制御方法。
  5. 【請求項5】 直前に撮影された記録画像又は任意に選
    択された過去の記録画像の一部を切り出して平面表示装
    置に固定的に表示したまま、該表示画面上に、写真レン
    ズを介して取り込んだスルー画像を重ねて表示し、シャ
    ッターキーの操作に応答して該表示画面上の画像と同じ
    画像を信号処理して記憶メディアに記録するカメラの制
    御方法において、前記記憶メディアへの記録の際に、同
    時にそのときの画像の明るさの情報を記録しておき、該
    記憶メディアに記録された画像を合成する際に、該明る
    さの情報を考慮して明るさの変化を滑らかにするような
    修正を行うことを特徴とするカメラの制御方法。
JP10179598A 1998-06-11 1998-06-11 カメラ及びその制御方法 Pending JPH11352568A (ja)

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