JP2008089935A - 基板露光装置および照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 インテグレータ13からの出射光を2次元空間変調器21に導く第2の光学系15のx方向の焦点距離fxとy方向の焦点距離fyを異なる値、例えばfx/fyを1.6とする。このようにすると、ロッドレンズ131の横縦比dx:dyを1に近い1.6:1にして、インテグレータ13の数を横縦同じ、かつ、Hx/Hyの値を2.5にすることができる。また、実用上、2次元空間変調器の照射領域の横縦比Hx/Hyの値を3.5以上にすることもできる。
【選択図】 図1
Description
DMDには、正方形の表示絵素(マイクロミラー。以下、「ミラー」という。)が横方向(x方向)にNx個、縦方向(y方向)にNy個、配列されている。なお、通常、NxとNyの比率はNx:Ny=4:3程度である。
従来は光変調面(隣接するミラーの間隔を無視し、ミラーの単位長さを1とするとNx×Nyの領域。以下、光変調面もDMDという。)の全域に光を当てておき、描画しようとするパターンに応じてミラーを動作(オンオフ)させていた。
先ず、全体構成を説明する。
光源部100から、主光線が中心軸Oに平行なN本のレーザ光が出力される。ここでは、光源100を1つの光源と仮定したときに、光源100から出力される光の中心軸を中心軸Oという。中心軸O上には、光学系12、インテグレータ13、第2の光学系15、ミラー16、2次元光空間変調器2および投影系3が配置されている。投影系3の出射側には、ステージ4に搭載された露光基板5が配置されている。
次に、各部について順に説明する。
図2は、光源部100の斜視図である。光源部100は、半導体レーザアレー111と、ビーム成形手段11と、から構成されている。半導体レーザアレー111には、波長が407nm(或いは375nm)の半導体レーザ(以下、「LD」という。)1111がxy方向に等ピッチで複数配列されている。LD出射光の発散角は、図2の垂直方向は22°水平方向は8°である。ビーム形成手段11は、シリンドリカルレンズアレー112とシリンドリカルレンズアレー113とから構成されている。シリンドリカルレンズアレー112はシリンドリカルレンズ1121を垂直方向に配列したものである。シリンドリカルレンズ1121は焦点距離が短く(7mm)、22°の発散角のビームを垂直方向にほぼ平行なビームにする。また、シリンドリカルレンズアレー113はシリンドリカルレンズ1131を水平方向に配列したものである。シリンドリカルレンズ1131は焦点距離が長く(23mm)、8°の発散角のビームを水平方向にほぼ平行なビームにする。以上の構成であるから、多数のLD1111から出射されたレーザ光は、主光線がほぼ互いに平行な平行ビーム(すなわち、指向性が高い)に形成される。
図3は、インテグレータ13の入射面の平面図である。
インテグレータ13はロッドレンズ131がx方向にJ個、y方向にK個、配列したものである。各ロッドレンズ131のx方向の寸法はdx、y方向の寸法はdyである。従ってインテグレータのx及びy方向の外形寸法Dx及びDyはそれぞれJdx及びKdyである。
ロッドレンズ131の長さをL、屈折率をnとするとロッドレンズ131の入射及び出射側の曲率Rは(n―1)L/nである。このようなロッドレンズ131から構成されるインテグレータ13の出射面13Aを出射する光はどのロッドレンズ131から出た光もその主光線は中心軸Oに平行になる。ロッドレンズ131から出た光のxy方向の広がり角度(発散角)θx、θyは式1,2で表される。
θx=ndx/2L ・・・式1
θy=ndy/2L ・・・式2
式1,2に示されているように、ロッドレンズ131出射光のxy方向の発散角はロッドレンズ131の入出射端面の横と縦の長さに比例する。
図1に示すように、第2の光学系15は、球面レンズ151、156とシリンドリカルレンズ152〜155とから構成されてる。そして、球面レンズ151とx方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ153と球面レンズ156により、x方向の焦点距離はfxである。また、球面レンズ151とy方向にパワーのあるシリンドリカルレンズ152,154と155と球面レンズ156により、y方向の焦点距離はfyである。
同図(a)に示すように、x方向の前側焦点にはインテグレータ13の出射面13Aが、後ろ側焦点には2次元光空間変調器2の光変調面21Bが配置される。また、同図(b)に示すように、y方向の前側焦点にはインテグレータ13の出射面13Aが、後ろ側焦点には2次元光空間変調器2の光変調面21Bが配置される。なお、図中のPfは前側主点の位置、Pbは後ろ側主点の位置である。また、WDは第2の光学系15から2次元空間変調器2までの距離WDである。同図に示されているように、焦点距離fxは焦点距離fyよりも長い。
Wx=fx・θx=fx・ndx/2L ・・・式3
Wy=fy・θy=fy・ndy/2L ・・・式4
この照明領域Wx×Wyを2次元空間変調器の表示領域Hx×Hyにできるだけ近付けることにより光の利用効率を大きくすることができる。
図5は、投影系3の中心軸O方向の構成図である。また、図6は、マイクロレンズアレーの構成図、図7はピンホールアレーの構成図であり、それぞれ、(a)は側面図、(b)は平面図である。また、図8は、マイクロレンズアレー331とピンホールアレー332の関係を示す図である。
この実施形態における投影結像レンズ3は光軸方向に配置された第1の投影結像レンズ31と、マイクロレンズユニット33と、第2の投影結像レンズ32と、から構成されている。マイクロレンズユニット33は、スペーサ333を挟んで対向して配置されたマイクロレンズアレー331と、開口径がwのピンホール3321が形成されたピンホールアレー332と、から構成されている。
次に、xy方向の照明指向性NAσx及びNAσyをほぼ等しくする必要があることを説明する。
上述したように、インテグレータ13を出射した照明光はxy方向の指向性NAσx及びNAσyで2次元空間変調器を照明する。いま、第1の投影結像レンズ31の結像倍率をM1とすると、図9に示すマイクロレンズ3311に入射する主光線Lcに対し、マイクロレンズに入射する光線の最外周の光線Ldは主光線からΔθ傾いており、Δθのxy方向の値Δθx、Δθyは式5,6で与えられる。
Δθx=NAσx/M1 ・・・式5
Δθy=NAσy/M1 ・・・式6
この最外周の光線束はマイクロレンズ3311を通過後ピンホール3321の中心からΔw離れた位置に集光する。いま、Δwのx成分をΔwx、Δwのy成分をΔwyとすると、マイクロレンズの焦点距離fMLに対して、Δwx、Δwyは式7,8で表される。
Δwx=fMLΔθx=fMLNAσx/M1 ・・・式7
Δwy=fMLΔθy=fMLNAσy/M1 ・・・式8
この集光位置がピンホールの開口外に外れると、ピンホールから外れた光は露光に寄与しないため、光利用効率を低下させることになる。ピンホール3321は円であるので、最外周光束成分であるΔθx、Δθy傾いた光束がピンホール3321に入るためにはNAσx及びNAσyが等しくなることが望ましい。
上記したように、インテグレータのx、y方向の寸法はDx及びDyである。また、ロッドレンズ131のx、y方向の寸法はdx及びdy、ロッドレンズ131から出た光のxy方向の広がり角度(発散角)はθx、θyである。また、第2の光学系の焦点距離はfx、fyであり、2次元空間変調器の光変調面のx、y方向の寸法はHx及びHyである。
NAσx=Dx/2fx ・・・式9
NAσy=Dy/2fy ・・・式10
ここで、x、y方向の指向性を同一(NAσx=NAσy)にするためには、式9,10から式11を満足させる必要がある。
Dx/Dy=fx/fy ・・・式11
また、ロッドレンズ131の発散角がθx、θyである場合、2次元空間変調器2の光変調面21Bに照射する照明光の広がりWx及びWyは式12,13で与えられる。
Wx=fx・θx=fx・ndx/2L ・・・式12
Wy=fy・θy=fy・ndy/2L ・・・式13
以上から、Wx=Hx、Wy=Hyとし、Hx/Hyを決め、
(1)θx、θyを決めると、式12、13からfy、fxが定まり、
(2)fy、fxが定まると、式11からDx,DYを定めることができる。
いま、θx:θy=1.6:1とすると、式12,13から、fx/fy=1.6となる。fx/fy=1.6を式11に代入すると、Dx/Dy=1.6になる。
Dx/Dy=θx:θy=1.6であるから、ロッドレンズ131x、y方向に同数積み重ねたインテグレータにすればよい。
すなわち、fx:fy=1.6:1の第2の光学系15であれば、Dx:Dy=1.6:1のインテグレータ13であっても、2次元光空間変調器の光変調面21Bを2.5:1にすることができる。また、1個のロッドレンズのdx:dyを1.6:1という1に近い形状にすることができる。
換言すると、第2の光学系のxy方向の焦点距離をfx:fy=1.6:1にすることにより、ロッドレンズ131の開口比Krが1.6:1であっても、光変調面21Bの開口比Khを2.5:1にすることができる。
15 第2の光学系
21 2次元空間変調器
13 インテグレータ
131 ロッドレンズ
fx 第2の光学系15のx方向の焦点距離
fy 第2の光学系15のy方向の焦点距離
Hx 2次元空間変調器の照射領域のx方向の幅
Hy 2次元空間変調器の照射領域のy方向の幅
Claims (2)
- 露光光源と該露光光源より出射した光を指向性の高い光ビームに形成するビーム形成手段と、上記指向性の高いビームをインテグレータに導く第1の光学系と、インテグレータと、該インテグレータ出射光を2次元光空間変調器に照射せしめる第2の光学系と、2次元光空間変調器と、該2次元光空間変調器を反射もしくは透過した光を投影光学系により露光基板上に投影露光する投影光学系と、露光基板を搭載し、少なくとも1方向に走査するステージとからなる基板露光装置であって、上記第2の光学系は光軸に直交するxy2方向の焦点距離が異なる光学系であることを特徴とする基板露光装置。
- 光源と該光源より出射した光を指向性の高い光ビームに形成するビーム形成手段と、上記指向性の高いビームをインテグレータに導く第1の光学系と、インテグレータと、該インテグレータ出射光を被照射物に照射せしめる第2の光学系とからなる照明装置であって、上記第2の光学系は光軸に直交するxy2方向の焦点距離が異なる光学系であることを特徴とする照明装置。
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