JP2008089172A - 緩衝器のバルブ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても車両における乗り心地を向上することができる緩衝器のバルブ構造を提供することである。
【解決手段】緩衝器内に一方室41と他方室42とを隔成し上記一方室41と他方室42とを連通するポート2を備えたバルブディスク1と、バルブディスク1の他方室42側の端面に積層されてポート2の下流を閉塞するリーフバルブ10とを備えた緩衝器のバルブ構造において、一方室41とポート2の上流とを連通する流路20と、流路20の途中に設けた絞り弁16とを備え、当該絞り弁16は、一方室41の圧力が絞り弁16より下流の流路20内の圧力を所定量上回ると上記流路20における流路面積を減じる。
【選択図】図1

Description

本発明は、緩衝器のバルブ構造の改良に関する。
従来、この種緩衝器のバルブ構造にあっては、たとえば、車両用の緩衝器のピストン部等に具現化され、ピストン部に設けたポートの出口端に環状のリーフバルブを積層し、このリーフバルブでポートを開閉するものが知られている。
そして、特に、リーフバルブの内周を固定支持し外周側を撓ませることによりポートをリーフバルブで開閉する上記緩衝器のバルブ構造では、ピストン速度が中高速領域における減衰力が大きくなりすぎ車両における乗り心地を損なう場合があり、これを解消するため、図5に示すように、リーフバルブLの内周側を固定的に支持せずに、リーフバルブLの内周をピストンロッドRもしくはピストンPをピストンロッドRに固定する筒状のピストンナットNの外周に摺接させ、スプリングSでメインバルブMを介してリーフバルブLの背面を附勢した緩衝器のバルブ構造が提案されるに至っており、図示したところでは、緩衝器の伸側減衰バルブに具現化されている(たとえば、特許文献1参照)。
このバルブ構造を適用した緩衝器にあっては、図示するところではピストンPが上方へ移動する際のピストン速度が低速領域にあるときにはリーフバルブLの外周側がリーフバルブLに積層したメインバルブMの当接部位を支点として撓むので、図6に示すように、内周が固定的に支持されるバルブ構造と略同様の減衰特性を発揮し、ピストン速度が中高速領域に達すると、ポートPoを通過する作動油の圧力がリーフバルブLに作用し、スプリングSの附勢力に抗してリーフバルブLがメインバルブMとともにピストンPから軸方向にリフトして後退するので、内周が固定的に支持される緩衝器のバルブ構造に比較して流路面積が大きくなり、減衰力が過大となることを抑制して、車両における乗り心地を向上することができる。
特開平9−291961号公報(図1)
しかしながら、上述のような提案のバルブ構造にあっては、車両における乗り心地を向上できる点で有用な技術ではあるが、以下の不具合があると指摘される可能性がある。
というのは、たとえば、上記ピストンPが上方に移動するときのピストン速度が高速領域に達すると、従来の緩衝器のバルブ構造では、ピストン速度に応じてリーフバルブLがピストンPから軸方向に後退してリフトするのみで、減衰係数は大きくならない。
したがって、ピストン速度が高速領域に達する場合の減衰力が不足気味となり、振動抑制が充分に行われず、車両における乗り心地を悪化させてしまうことになる。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても車両における乗り心地を向上することができる緩衝器のバルブ構造を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、緩衝器内に一方室と他方室とを隔成し上記一方室と他方室とを連通するポートを備えたバルブディスクと、バルブディスクの他方室側の端面に積層されてポートの下流を閉塞するリーフバルブとを備えた緩衝器のバルブ構造において、一方室とポートの上流とを連通する流路と、流路の途中に設けた絞り弁とを備え、当該絞り弁は、一方室の圧力が絞り弁より下流の流路内の圧力を所定量上回ると上記流路における流路面積を減じることを特徴とする。
本発明の緩衝器のバルブ構造によれば、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
また、緩衝器が最伸長するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長時の衝撃を緩和することができる。
以下、本発明のバルブ構造および緩衝器を図に基づいて説明する。図1は、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。図2は、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。図3は、減衰力の時間変化を示した図である。図4は、他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。
一実施の形態における緩衝器のバルブ構造は、図1に示すように、緩衝器のピストン部の伸側減衰バルブとして具現化されており、ピストンロッド5の先端に連結されて緩衝器内に一方室たる上室41と他方室たる下室42とを隔成し上記上室41と下室42とを連通するポート2を備えたバルブディスクたるピストン1と、ピストン1の下室42側の端面に積層されてポート2の下流を閉塞する環状のリーフバルブ10と、リーフバルブ10に積層される環状のバルブ抑え部材11と、バルブ抑え部材11を介してポート2を閉塞する方向にリーフバルブ10を附勢する附勢手段たるコイルスプリング15と、上室41とポート2の上流とを連通する流路20と、流路20の途中に設けた絞り弁16とを備えて構成され、当該絞り弁16は、上室41の圧力が絞り弁16より下流の流路20内の圧力を所定量上回ると上記流路20における流路面積を減じるようになっている。
他方、バルブ構造が具現化される緩衝器は、周知であるので詳細には図示して説明しないが、具体的にたとえば、シリンダ40と、シリンダ40の上端を封止するヘッド部材(図示せず)と、ヘッド部材(図示せず)を摺動自在に貫通するピストンロッド5と、ピストンロッド5の端部に設けた上記ピストン1と、シリンダ40内にピストン1で隔成される2つの圧力室たる上室41と下室42と、シリンダ40の下端を封止する封止部材(図示せず)と、シリンダ40から出没するピストンロッド5の体積分のシリンダ内容積変化を補償する図示しないリザーバあるいはエア室とを備えて構成され、シリンダ40内には流体、具体的には作動油が充填されている。
そして、上記バルブ構造にあっては、シリンダ40に対してピストン1が図1中上方に移動するときに、上室41内の圧力が上昇して上室41から下室42へポート2を介して作動油が移動するときに、その作動油の移動にリーフバルブ10で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめて、緩衝器に所定の減衰力を発生させる減衰力発生要素として機能する。
以下、このバルブ構造について詳しく説明すると、バルブディスクたるピストン1は、有底筒状に形成され、底部1aの軸心部に設けられ緩衝器のピストンロッド5が挿通される挿通孔1bと、ポート2と、ポート2に連通する窓3と、ポート2の出口端となる窓3の外周側に形成されピストン1の底部1aよりリーフバルブ10側に突出する環状の弁座1cと、外周側に延設される筒部1fを備えて構成されている。
なお、このピストン1には、緩衝器が収縮するときに下室42から上室41へと向かう作動油の流れを許容する圧側のポート1dが底部1aの伸側のポート2より外周側に設けられている。
このピストン1の挿通孔1b内には上述のようにピストンロッド5が挿通され、ピストンロッド5の先端部はピストン1の図1中下方側に突出させてある。なお、ピストンロッド5の先端5aの外径は、先端5aより図1中上方側の外径より小径に設定され、上方側と先端部との外径が異なる部分に段部5bが形成されている。
つづいて、ピストンロッド5の先端5aにはピストンナット4が螺着され、このピストンナット4は、筒部4aと、図1中下端外周から延設される鍔4bとを備えて構成され、筒部4aの上端外周は小径とされて小径部4cが形成されている。
そして、上記ピストンロッド5の先端5aを、外周側にスプール17が摺動自在に装着される環状の封止部材22、スペーサ23、ピストン1より上室41側に配置されポート2と上室41とを遮断する環状の隔壁体24、間座101、圧側のリーフバルブ100およびピストン1の順に、これらの内周に挿入し、ピストン1の図1中下方からピストンナット4をピストンロッド5の先端に設けた螺子部5cに螺着することによって、上記各部材はピストンロッド5の段部5bとピストンナット4の上端とで挟持されてピストンロッド5に固定される。
なお、ピストン1の底部1aに設けた挿通孔1bにおける下端開口部が拡径されて拡径部1eが設けられて段部が形成され、この段部に筒部4aにおける小径部4cの図1中上端の挿入が可能なようになっている。
そして、ピストン1の底部1aには、上記ピストンナット4の筒部4aにおける小径部4cの外周に摺接するリーフバルブ10より小径であって環状の間座7が複数積層され、この間座7の下方から小径部4cの外周に摺接するリーフバルブ10が積層され、さらに、このリーフバルブ10の下方からリーフバルブ10より小径であって小径部4cの外周に摺接する環状の間座8が複数積層されるとともに、またさらに、この間座8の下方から同じく小径部4cの外周に摺接するバルブ抑え部材11が積層されている。
なお、リーフバルブ10は、環状に形成されたリーフを複数枚積層して積層リーフバルブとして構成されており、この図1中上面を弁座1cに当接させて、ピストン1のポート2を閉塞することができるようになっている。なお、詳しくは図示しないが、弁座1cに着座するリーフの外周に設けた切欠あるいは弁座1cに打刻されて形成される周知のオリフィスが設けられている。また、この実施の形態においては、リーフバルブ10は、積層リーフバルブとして構成されているが、上記リーフの枚数は、本バルブ構造で実現する減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)によって任意とされてよく、緩衝器に発生させる減衰特性によって複数枚とされても一枚のみでも差し支えなく、また、緩衝器に発生させ減衰特性によって各リーフの外径を異なるように設定することができる。
ちなみに、拡径部1eを設けることによって、ピストンナット4をピストン1に対して半径方向に位置決めることができ、上記したリーフバルブ10、間座7、8、バルブ抑え部材11をピストンナット4に組み付けた後にこれら部材をピストン1とともにいっぺんにピストンロッド5の先端5aに取付けることが可能となって製造上便利であるが、拡径部1eを省略するとしても差し支えない。
また、上述のように、ピストン1を有底筒状の形状とすることによって、リーフバルブ等のバルブ構造を構成する部材をピストン1内に収納することが可能となって、ピストン1の図1中上端からピストンナット4の図1中下端までの長さを短くすることができ、ピストン部を小型化することができる。
さらに、図1中一番最下方に積層されるバルブ抑え部材11は、内周側が上記したピストンナット4の小径部4cの外周に摺接し、外径がリーフバルブ10の外径と略同径に設定される環状本体11aと、環状本体11aの図1中下端から下方に垂下され同じく内周側が小径部4cの外周に摺接する筒部11bとを備えて構成されている。
また、上記環状本体11aとピストンナット4の鍔4bとの間には、附勢手段たるコイルスプリング15が介装され、このコイルスプリング15でバルブ抑え部材11を介して上記リーフバルブ10を弁座1c側に押し付けている。
なお、筒部11bを省略することも可能であるが、上記筒部11bは、コイルスプリング15をセンタリングする機能を発揮し、このセンタリング機能によってコイルスプリング15の附勢力をバルブ抑え部材11に偏りなく作用させることができるので、設けておくことが望ましい。
そして、上記構成によって、コイルスプリング15の附勢力を上記バルブ抑え部材11を介してリーフバルブ10の内周側に作用させて、コイルスプリング15でポート2を閉塞する方向にリーフバルブ10を附勢している。
したがって、リーフバルブ10およびバルブ抑え部材11は、ピストン1が図1中上方に移動して、上室41内の圧力と下室42内の圧力との差が大きくなると、上記附勢力に抗してコイルスプリング15を圧縮してリーフバルブ10の全体がピストン1から軸方向に後退、つまり、図1中下方にリフトするようになっている。
なお、ピストン1の底部1aから弁座1cの先端までの軸方向長さよりも、間座7全体の軸方向の厚みを短く設定してあり、内周側に附勢力が作用しているリーフバルブ10に初期撓みを与えている。
この初期撓みの撓み量の設定によって、リーフバルブ10が弁座1cから離れてポート2を開放する時の開弁圧を調節することができ、この初期撓みの撓み量は、間座7の全体の厚みで変更可能であるとともに、緩衝器が適用される車両に最適となるように設定されている。なお、ピストン1の底部1aから弁座1cの下端までの軸方向長さによっては、間座7を省略することも可能である。
さらに、上記したところでは、附勢手段をコイルスプリング15としているが、リーフバルブ10に所定の附勢力を作用させればよいので、これを例えば、皿バネやリーフスプリングとしたり、ゴム等の弾性体としたりしてもよい。
つづき、ピストン1より図1中上方に配置される各部材について詳しく説明すると、上述のようにピストン1の上方には、間座101およびリーフバルブ100を介してピストン1に対向する隔壁体24が積層されており、この隔壁体24は、有底筒状に形成されて、その底部24aは、ピストンロッド5の先端5aが挿通される挿通孔24bが設けられ、また、筒部24cの図1中下端がピストン1の上室41側の端部外周に当接して、ピストン1の図1中上面を覆っており、この隔壁体24で、上室41とポート2とを遮断してピストン1と隔壁体24との間に空間を仕切っている。
さらに、底部24aには、底部24aの内周側に配置され図1中上下を貫通して上室41とポート2との連通を許容する内周孔21aと、底部24aの外周側に配置され図1中上下を貫通して上室41とポート2との連通を許容する外周孔21bとが設けられており、上記内周孔21aおよび外周孔21bのみを介して一方室41とポート2を連通するようになっている。また、この外周孔21bは、固定絞りとして機能するようになっている。
さらに、この隔壁体24の図1中上方には、隔壁体24の内周孔21aを閉塞しない外径に設定されたスペーサ23が積層されるとともに、このスペーサ23には、環状の封止部材22が積層されて、ピストンロッド5に固定され隔壁体24およびピストン1に対して軸方向に不動とされている。
さらに、この封止部材22の上方には、スプール17が配置されて設けられている。このスプール17は、外周がシリンダ内周に対向する円盤部17aと、円盤部17aから垂下される円盤部17aより小径な外径を持つ筒部17bと、円盤部17aの中心部に開口される挿通孔17cを備えて構成されており、この挿通孔17c内にはピストンロッド5が挿通されている。
したがって、このスプール17は、隔壁体24より上室41側に配置され、ピストンロッド5に対して図1中上下方向となる軸方向に移動自在とされて隔壁体24に対し遠近可能とされ、ピストンロッド5の外周に装着されたストップリング18によって上方への移動限界が設定されている。
さらに、このスプール17が図1中下方へ移動すると、その筒部17bが隔壁体24の図1中上面に接近して、筒部17bは、少なくとも、隔壁体24の内周孔21aと外周孔21bとの間の隙間を狭めることができるようになっている。なお、スプール17が図1中下方へ移動すると、最終的にスプール17の筒部17bが隔壁体24の図1中上面に当接するように設定されてもよい。
そして、また、筒部17b内には、上述の封止部材22が収容され、筒部17bの内径がピストンロッド5の外径より大径とされて、筒部17bと封止部材22との間に圧力室26が形成されるようになっており、この圧力室26は、封止部材22の上下を貫通するオリフィス通路22aで絞り弁16より下流側の流路20となる内周孔21aへ連通されている。上記圧力室26はオリフィス通路22aを介して内周孔21aに接続されているので、圧力室26内には内周孔21a内の圧力が導かれるようになっている。
上述のように封止部材22は、ピストンロッド5に固定されピストン1に対して軸方向に不動とされているので、スプール17が軸方向に上下動すると、圧力室26の容積は増減することになる。
さらに、この円盤部17aには、図1中上下を貫通する孔17dが設けられており、この孔17dを介して抵抗無く内周孔21aおよび外周孔21bへ作動油が移動することが許容されている。
つづき、このスプール17の円盤部17aの図1中下端外周と隔壁体24との間には、バネたるコイルスプリング25が介装されており、このコイルスプリング25によってスプール17は、上室41側となる図1中上方側へ附勢されて、何ら他に力が作用しない状態ではストップリング18で規制する位置に配置される。
なお、コイルスプリング25の上端内周は、円盤部17aの下端に設けた段部17eの外周に嵌め込まれ、また、下端外周は、隔壁体24の図1中上端外周に設けた段部24dの内周に嵌め込まれ、このようにすることでコイルスプリング25の軸ぶれが防止されている。
なお、リーフバルブ100には、孔100aが設けられており、この孔100a、内周孔21aおよび外周孔21bを介して作動油は上室41から下室42へ移動することができるようになっている。
そして、上記したスプール17の外周とシリンダ40との間の隙間および隔壁体24の内周孔21aおよび外周孔21bとで流路20が形成され、つまり、流路20は、途中で隔壁体24に設けた内周孔21aと外周孔21bに分岐されている。また、リーフバルブ100には、孔100aが設けられており、したがって、作動油は、順に流路20およびリーフバルブ100に設けた孔100aおよびポート2を介して上室41から下室42へ移動することができるようになっている。
戻って、シリンダ40に対してピストン1が図1中上方に移動する緩衝器の伸長行程時には、上記スプール17が上室41と圧力室26の差圧に応じて図1中下方へ移動し、スプール17が隔壁体24に接近すると、筒部17bと隔壁体24との間の内周孔21aへ通じる隙間を狭めることができ、この隙間が狭められると流路20の流路面積が減じられることになる。
すなわち、スプール17は、コイルスプリング25および圧力室26内の圧力を受けて図1中上方へ附勢され、逆に、上室41内の圧力を受けて図1中下方へ附勢されることになり、スプール17の筒部17bと隔壁体24の底部24aとの間の内周孔21aへ通じる隙間を狭めることで流路20の流路面積を減じて作動油の流れに抵抗を与える絞り弁16として機能し、この絞り弁16で絞り弁16より下流の流路20内の圧力と上室41内の圧力とに差圧を生じせしめ、上室41内の圧力が当該下流側の流路20内の圧力を所定量上回ると、スプール17がピストン1側に移動して隔壁体24に接近し、最終的には、流路20の流路面積を最小となるまで減じることになる。つまり、この絞り弁16は、スプール17に作用する上室41と絞り弁16より下流側の流路20の差圧によって流路20の流路面積を減じることになる。
ここで、上室41と絞り弁16より下流側の流路20の差圧は、絞り弁16を通過する作動油の圧力損失よって生じ、この差圧は、上室41から下室42へ移動するために絞り弁16を通過する作動油の流量によって決せられる。
また、スプール17が隔壁体24に近付くことによってスプール17の筒部17bと隔壁体24との間の隙間が狭める絞り弁として機能するので、絞り弁16より下流側の流路20内の圧力は、筒部17bと隔壁体24との間の隙間の大きさに依存して変化することになる。すなわち、筒部17bと隔壁体24との間の隙間が小さくなると絞り弁16より下流側の流路20内の圧力は減少することになる。なお、外周孔21bは、固定絞りとして機能するので絞り弁16より下流側の流路20内の圧力が絞り弁16の前後で同圧となってしまうような事態が回避されている。
なお、圧力室26はオリフィス通路22aを介して絞り弁16より下流側の流路20である内周孔21aに接続されているので、スプール17の動きは緩慢となり、急激に流路20の流路面積がスプール17によって減じられてしまうことが無いようになっている。
また、ピストン1がシリンダ40に対して図1中下方に移動する緩衝器が圧縮行程時には、ポート1dを介して作動油が下室42から上室41へ移動するが圧側のリーフバルブ100は隔壁体24の底部24aによって最大撓み量が規制されるが、リーフバルブ100が隔壁体24の底部24aの外周側に設けられる外周孔21bを閉塞してしまうことがないようになっている。
つづいて、上記したように構成される一実施の形態における緩衝器のバルブ構造の作用について説明する。上述したように、ピストン1がシリンダ40に対して図1中上方側に移動すると、上室41内の圧力が高まり、上室41内の作動油はポート2を通過して下室42内に移動しようとする。
そして、緩衝器の伸縮速度となるピストン速度が低速領域にある場合、絞り弁16における圧力損失は小さいため、上室41内の圧力と絞り弁16より下流側の流路20内の圧力との差が小さく、スプール17をコイルスプリング25の附勢力に抗して隔壁体24側へ移動させることができないので、当該絞り弁16は流路20の流路面積を減じることがない。
また、流路20を通過した作動油はポート2を介して下室42へ移動するが、リーフバルブ10をコイルスプリング15の附勢力に抗してピストン1から後退させてリフトさせることができず、リーフバルブ10はコイルスプリング15によって附勢されてポート2を閉塞するように押し付けられており、間座8の外周縁を支点として撓むリーフバルブ10の撓み量も僅かで、作動油は、主として上述のリーフバルブ10の弁座1cに着座するリーフの外周に設けた切欠あるいは弁座1cに打刻によって形成されるオリフィスを通過する。
上述のように、リーフバルブ10と弁座1cとの間に生じる環状隙間は非常に僅かで作動油は、上記オリフィスを通過するので、このときの減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)は、図2中実線で示すが如くとなり、この低速領域では、減衰係数は比較的大きいものとなる。
他方、ピストン1の速度が中速領域に達すると、上室41内の圧力と絞り弁16より下流側の流路20内の圧力との差が大きくなるので、ピストン1の速度が低速領域にあった場合に比較すると、スプール17に作用するピストン1側へ移動させる推力は大きくなるが、このピストン速度が中速領域にある場合にあっても、スプール17は筒部17bと隔壁体24との間の隙間を狭めないように設定されており、流路面積を減じない。
さらに、ピストン1の速度が中速領域に達した状態では、上室41内の圧力と下室42内の圧力との差が大きくなり、作動油のリーフバルブ10を図1中下方へ押し下げる力が大きくなるので、該力がコイルスプリング15の附勢力に打ち勝って、リーフバルブ10の全体をピストン1から軸方向に後退させる、すなわち、図1中下方へ移動させてリーフバルブ10をリフトさせることになり、弁座1cとリーフバルブ10との間の隙間は、ピストン速度の上昇とともに大きくなる。
すなわち、ピストン速度が中速領域にあるときの減衰特性は、図2中実線で示すように、ピストン1より図1下方に配置される部材のみで構成されるバルブ構造におけるリーフバルブ10の全体がピストン1の底部1aから離れる場合の図2中破線で示す減衰特性に、ピストン1より上方側に配置される流路20の途中に設けた絞り弁16および固定絞りとしての外周孔21bによる圧力損失分が重畳される。
さらに、ピストン速度が高速領域に達すると、作動油のリーフバルブ10を図1中下方へ押し下げる力はさらに大きくなって、リーフバルブ10のピストン1から図1中下方へ後退する後退量は大きくなり、リーフバルブ10と弁座1cとの間の隙間はピストン速度が中速領域にあるときよりも大きくなる。
これに対し、上室41内の圧力と絞り弁16より下流側の流路20内の圧力との差がますます大きくなるので、スプール17はコイルスプリング25および絞り弁16より下流側の流路20内の圧力による附勢力に打ち勝ってピストン1側に移動して隔壁体24に最接近して、絞り弁16は、流路20の流路面積を最小とする。なお、絞り弁16におけるスプール17が隔壁体24に最接近した場合に、スプール17が隔壁体24に当接する場合には、内周孔21aが完全に塞がれることになる。
すなわち、ピストン速度が高速領域にある場合、上室41内の圧力が流路20内の圧力より所定量上回るように、その所定量が設定されており、ピストン速度が高速領域にある場合では、絞り弁16が流路20の流路面積を最小とするように設定されている。
したがって、ピストン1の速度が高速領域にある場合、上室41内の作動油は流路面積が最小の流路20とおよびポート2のみを介して下室42へ移動するようになり、流路面積が制限されるので、ピストン1の速度の増加に伴って圧力損失も比例的に増加することになる。
つまり、ピストン速度が高速領域にあるときの減衰特性は、図2に示すように、流路面積が制限されるので、中速領域にあるときよりも傾きが大きくなり、ピストン1の速度の増加に伴って減衰力も増加するようになる。
なお、図2の減衰特性はピストン速度に対する定常的な減衰力を示しているので、ピストン速度が高速領域となると、急激に減衰力が大きくなるように見えるが、圧力室26はオリフィス通路22aを介して絞り弁16より下流側の流路20に連通されているので、スプール17が流路20の流路面積を最小とするには、ある程度の時間を要することになる。
したがって、時間を横軸にとり、減衰力およびピストン速度を縦軸にとると、図3に示すように、一点差線で示すピストン速度が中速領域から高速領域に変化すると、実線で示す減衰特性は、時間経過とともに減衰力が増大することになり、実際には、急激に減衰力が変化してしまうことがなく、車両搭乗者に急激な減衰力変化による違和感を抱かせたり、ショックを感じさせたりすることが無い。なお、オリフィス通路22aを設けず、単に圧力室26を下室42に連通する場合には、その減衰特性は図3中破線で示すように、ピストン速度が中速領域から高速領域に変化すると減衰力が急激に変化することになる。
このように、本実施の形態の緩衝器のバルブ構造にあっては、ピストン速度が中速領域にある場合には、減衰力を低く抑えつつ、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
また、緩衝器が最伸長するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長時の衝撃を緩和することができる。
なお、上述したところでは、隔壁体24をキャップ状に形成してピストン1の図1中上面を覆うようにしてポート2と一方室たる上室41とを遮断するようにしているが、隔壁体24を円盤状に形成してその外周をシリンダ40の内周に摺接させてポート2と一方室たる上室41とを遮断するようにしてもよい。
つぎに、他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造について説明する。この他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造は、図4に示すように、ピストン1から図4中上方の構成が上述した一実施の形態におけるバルブ構造と異なる。
なお、説明が重複するので、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造と同様の部材については、同様の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略することとする。
すなわち、図4に示すように、ピストン1の図4中上方には、圧側のリーフバルブ100と、バルブディスクたるピストン1の一方室たる上室41側に積層され上室41側の端部外周に筒部30aを備えた第一円盤部材30と、第一円盤部材30にスペーサ31を介して積層されピストン1側の端部外周に第一円盤部材30の筒部30aに対向する筒部32aを備えた第二円盤部材32と、第一円盤部材30にポート2に対向するように設けた通孔30bと、第二円盤部材32の上室41側端部とピストン1側端部とを連通する開口32bと、第二円盤部材32とスペーサ31との間に介装されて第二円盤部材32の筒部32aの端部に当接するリーフバルブ33とを備えて構成されている。
また、この実施の形態の場合、流路は第一円盤部材30とリーフバルブ33との間の隙間およびリーフバルブ33を貫通する貫通孔33aで形成され、絞り弁はリーフバルブ33と第一円盤部材30の筒部30aとで構成されてリーフバルブ33が第一円盤部材30の筒部30aに当接して流路における流路面積を減じるようになっている。
そして、上記流路は、第一円盤部材30の通孔30bとリーフバルブ100の孔100aを介してポート2に連通され、他方、流路たる貫通孔33aも第一円盤部材30の通孔30bとリーフバルブ100の孔100aを介してポート2に連通されている。
以下、各部について詳しく説明すると、上記した第一円盤部材30、スペーサ31、第二円盤部材32およびリーフバルブ33は、いずれも環状とされて内周にはピストンロッド5の先端5aが挿入され、一実施の形態と同様に、ピストンナット4でピストン1とともにピストンロッド5の先端5aに固定されている。
そして、第一円盤部材30の筒部30aと第二円盤部材32の筒部32aとは、所定の隙間を介して対向させてある。また、リーフバルブ33は、内周側がスペーサ31と第二円盤部材32とで挟持されて固定されており、リーフバルブ33の外周が、上記隙間内に突出して第二円盤部材32の筒部32aの内周縁に撓んで当接するようになっている。
したがって、リーフバルブ33に何ら力が作用しない状態では、リーフバルブ33の外周が第二円盤部材32の筒部32aに当接し、このリーフバルブ33と第一円盤部材30の筒部30aとの間に隙間ができるようになっており、この状態では流路面積は最大となり、上室41とポート2とが流路を介して連通状態にされている。また、この状態では、リーフバルブ33に設けた貫通孔33aおよび第二円盤部材32の開口32bを介して上室41がポート2に連通されることになる。
他方、リーフバルブ33が第二円盤部材32の開口32bを介して上室41から流入する作動油の圧力を受けてその外周が図4中下方へ撓んで第一円盤部材30の筒部30aの図4中上端に当接するようになると、流路面積が減じられて最小となり、この実施の形態の場合、貫通孔33aのみを介して上室41がポート2に連通されるようになる。
なお、絞り弁の弁体となるリーフバルブ33の図4中上面には上室41内の圧力が作用し、リーフバルブ33の図4中下面には当該絞り弁より下流側の流路内の圧力を受けることになるので、本実施の形態における絞り弁もまた、一実施の形態における絞り弁16と同様に、上室41内の圧力が当該絞り弁より下流側の流路内の圧力を所定量上回ると流路における流路面積を減じることになる。
このように構成される緩衝器のバルブ構造にあっては、ピストン1がシリンダ40に対して図4中上方へ移動する際のピストン速度が低中速領域にある場合には、上室41との圧力と当該絞り弁より下流側の流路内の圧力との差は大きくないので、リーフバルブ33は、流路面積を減じることが無く、ピストン速度が高速領域に達すると、リーフバルブ33が大きく撓んで流路面積を最小とするようになる。これに対して、リーフバルブ10の動作は一実施の形態と同様となる。
したがって、この他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造は、一実施の形態における緩衝器のバルブ構造と同様に、ピストン速度が中速領域にある場合には、減衰力を低く抑えつつ、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
また、緩衝器が最伸長するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、減衰係数を大きくして緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長時の衝撃を緩和することができる。
なお、この実施の形態の場合には、第一円盤部材30にはある程度の弾性を持たせており、緩衝器の収縮時には、下室42からポート1dを介して上室41へ移動する作動油の圧力によって、外周が図4中上方へリーフバルブ100とともに撓むことができるようになっているので、緩衝器の収縮時にポート1dを閉塞してしまう事態が防止されている。
また、本発明のバルブ構造は、リーフバルブ10が附勢手段たるコイルスプリング15によって附勢されると共にバルブディスクたるピストン1に遠近可能に積層されており、ピストン速度が中速領域において、リーフバルブ10をピストン1からリフトさせて減衰力を低く抑えて車両における乗心地を向上する事が可能なバルブに適用されているが、附勢手段によって附勢されるか否かに限らずリーフバルブ10の内周がピストンロッド5の先端5aに固定されて外周側が撓んで弁座1cから離座してポート2を開放するバルブに適用されてもよく、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、本発明の効果は失われない。
以上で緩衝器のバルブ構造の各実施の形態についての説明を終えるが、本発明のバルブ構造が緩衝器のピストン部の圧側減衰バルブに具現化することも、また、ベースバルブ部に具現化することも可能であり、およそ減衰力を発生する減衰力発生要素として機能する緩衝器のバルブに適用することが可能なことは勿論である。
なお、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
一実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。 一実施の形態の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。 減衰力の時間変化を示した図である。 他の実施の形態における緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部における縦断面図である。 従来の緩衝器のバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の縦断面図である。 従来の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。
符号の説明
1 バルブディスクたるピストン
1a 底部
1b,17c,24b 挿通孔
1c 弁座
1d,2 ポート
1e 拡径部
1f,4a,11b,17b,24c,30a,32a 筒部
3 窓
4 ピストンナット
4b 鍔
4c 小径部
5 ピストンロッド
5a ピストンロッドの先端
5b,17e,24d 段部
5c 螺子部
7,8,101 間座
10,33 リーフバルブ
11 バルブ抑え部材
11a 環状本体
15 附勢手段たるコイルスプリング
16 絞り弁
17 スプール
17a 円盤部
17d,100a 孔
18 ストップリング
20 流路
21a 内周孔
21b 外周孔
22 封止部材
22a オリフィス通路
23,31 スペーサ
24 隔壁体
24a 底部
25 バネたるコイルスプリング
26 圧力室
30 第一円盤部材
30b 通孔
32 第二円盤部材
32b 開口
33a 貫通孔
40 シリンダ
41 一方室たる上室
42 他方室たる下室
100 圧側のリーフバルブ

Claims (5)

  1. 緩衝器内に一方室と他方室とを隔成し上記一方室と他方室とを連通するポートを備えたバルブディスクと、バルブディスクの他方室側の端面に積層されてポートの下流を閉塞するリーフバルブとを備えた緩衝器のバルブ構造において、一方室とポートの上流とを連通する流路と、流路の途中に設けた絞り弁とを備え、当該絞り弁は、一方室の圧力が絞り弁より下流の流路内の圧力を所定量上回ると上記流路における流路面積を減じることを特徴とする緩衝器のバルブ構造。
  2. バルブディスクより一方室側に配置されポートと一方室とを遮断する隔壁体を設け、流路は、隔壁体の内周側に設けた一方室とポートとを連通する内周孔と、隔壁体の外周側に設けた一方室とポートとを連通する外周孔とに分岐され、絞り弁は、隔壁体より一方室側に配置され隔壁体に対し遠近可能に設けられるスプールと、隔壁体とスプールとの間に介装されるバネとを備え、スプールを隔壁体へ接近させることで内周孔へ通じる流路の流路面積を減じることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器のバルブ構造。
  3. スプールは、外周がシリンダ内周に対向する円盤部と円盤部から垂下される筒部とを備え、筒部内に隔壁体に対して軸方向に不動の封止部材を摺動自在に挿入して筒部と封止部材とで圧力室を画成し、当該圧力室を封止部材に設けたオリフィス通路を介して流路の絞り弁より下流に連通したことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器のバルブ構造。
  4. バルブディスクの一方室側に積層され一方室側の端部外周に筒部を備えた第一円盤部材と、第一円盤部材にスペーサを介して積層されバルブディスク側の端部外周に第一円盤部材の筒部に対向する筒部を備えた第二円盤部材と、第一円盤部材にポートに対向するように設けた通孔と、第二円盤部材の一方室側端部とバルブディスク側端部とを連通する開口と、第二円盤部材とスペーサとの間に介装されて第二円盤部材の筒部の端部に当接するリーフバルブとを備え、流路は第一円盤部材の筒部とリーフバルブとの間の隙間とリーフバルブを貫通する貫通孔とで形成され、絞り弁はリーフバルブと第一円盤部材の筒部とで構成されてリーフバルブが第一円盤部材の筒部に接近して流路面積を減じることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器のバルブ構造。
  5. リーフバルブはバルブディスクに遠近可能に積層されると共に、ポートを閉塞する方向にリーフバルブを附勢する附勢手段を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の緩衝器のバルブ構造。
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