JP2008086713A - 血圧計用カフおよび血圧計 - Google Patents

血圧計用カフおよび血圧計 Download PDF

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Abstract

【課題】血圧計測定時に発生するおそれのある被測定部位の内出血を確実に防止する。
【解決手段】血圧計用カフ150Aは、上腕200に巻き付けられて用いられるものであって、空気袋151とカバー体161とクッション材171とを備える。空気袋151は、流体が出入りすることによって膨縮するものであり、当該血圧計用カフ150Aが上腕200に巻き付けられた状態において上腕200側に位置する圧迫作用面152aを含んでいる。カバー体161は、空気袋を内包するものであり、当該血圧計用カフ150Aが上腕200に巻き付けられた状態において上腕200側に位置する内周側シート部162を含んでいる。クッション材171は、圧迫作用面152aよりも内周側シート部162側に位置し、内周側シート部162の厚み方向と平行な方向において圧縮可能である。
【選択図】図7

Description

本発明は、血圧測定時において手首や上腕等の生体の被測定部位に対して巻き付けられて用いられる血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計に関する。
通常、血圧値の測定に際しては、生体内部に位置する動脈を圧迫するための流体袋を内包するカフを生体の体表面に巻き付け、巻き付けた流体袋を膨張・収縮させることによって動脈内に生じる動脈圧脈波の検出を行ない、これによって血圧値の測定が行なわれる。ここで、カフとは、内腔を有する帯状の構造物であって生体の一部に巻き付けが可能なものを意味し、気体や液体等の流体を内腔に注入することによって上下肢の動脈圧測定に利用されるもののことを指す。したがって、カフは、流体袋とこの流体袋を生体に巻き付けるための巻付手段とを含めた概念を示す言葉であり、特に、腕や手首に巻き付けられて装着されるカフは、腕帯あるいはマンシェットとも呼ばれる。
通常、流体袋としては、樹脂製等のシート状部材を少なくとも2枚以上重ね合わせ、その周縁を接合することによって袋状に構成したものが利用される。上述の巻付手段としては、面ファスナ等の固定手段を備えた布製等のカバー体が利用される。そして、このカバー体の内部に上述の流体袋が収容されることにより、これら流体袋およびカバー体等によって血圧計用カフが構成される。このように構成された血圧計用カフにあっては、当該血圧計用カフが生体に巻き付けられた状態において生体側に位置することとなる流体袋の内周側の主面が、生体を圧迫するための圧迫作用面として機能する。
上述の血圧計用カフにおいては、血圧測定時において流体袋の圧迫作用面に皺が発生する問題がある。流体袋の圧迫作用面に皺が発生した場合には、被測定部位の一部がこの皺の谷間部分に挟み込まれることがあり、そのため被測定部位に軽度の内出血を生じさせる不具合が生じるおそれがある。以下においては、この点について図を参照して詳細に説明する。
図29は、従来の血圧計用カフを被測定部位である上腕に巻き付けた状態を示す図である。図29に示すように、血圧測定のために上腕200に血圧計用カフ150Xを巻き付け、その状態を維持しつつ流体袋である空気袋151を膨張させると、空気袋151の膨張に伴い、空気袋151の内側シート152が上腕200側に向けて移動し、その上腕200側の主面である圧迫作用面152aがカバー体161の内周側シート部162に密着する。これにより、カバー体161の内周側シート部162も上腕200側に向けて移動することとなり、上腕200に密着するようになる。このとき、空気袋151の内側シート152自体が縮径することにより、内側シート152に余剰部分が生じ、この余剰部分が行き場を失って外側に移動することによって圧迫作用面152aに皺Sが発生する。この皺Sは、もっぱら上腕200の延びる方向と平行な方向に生じる。
この皺Sが発生した部分(図29に示す領域XXX)を拡大した断面図を図30に示す。カバー体161の内周側シート部162は、空気袋151が膨張する過程において空気袋151の圧迫作用面152aに密着しているため、これらの間の摩擦により、空気袋151の内側シート151の皺Sが発生した部分に追従してカバー体161の内周側シート部162も引っ張られる。そのため、空気袋151の圧迫作用面152aに発生した皺Sの谷間部分にカバー体161の内周側シート部162の一部が入り込むことにより、この内周側シート部162にも皺が発生する。上記摩擦力が弱く、空気袋151の内側シート152の皺Sが発生した部分にカバー体161の内周側シート部162が追従しなかった場合にも、空気袋151の膨張に伴ってカバー体161の内周側シート部162も縮径することになるため、このカバー体161の内周側シート部162に余剰部分が発生する。そのため、この余剰部分が上述の空気袋151の圧迫作用面152aに発生した皺Sの谷間部分に入り込むことになり、内周側シート部162にも皺が発生することになる。
空気袋151が膨張する過程においては、上述のように内周側シート部162が上腕200に密着しているため、これらの間の摩擦により、内周側シート部162の皺が発生した部分に追従して上腕200の皮膚の一部も引っ張られる。そのため、上腕200の皮膚の一部が上記皺の谷間部分に入り込み、皺に巻き込まれることとなってしまう。その結果、血圧測定時において当該部分に軽度の内出血を生じさせてしまうこともある。
このように、空気袋の圧迫作用面に生じる皺は、被験者の被測定部位に軽度の内出血を生じさせてしまう原因となる。したがって、血圧測定時において空気袋の圧迫作用面に皺が生じること自体を防止する技術や、たとえ空気袋の圧迫作用面に皺が発生したとしてもその皺の谷間部分に皮膚の一部が巻き込まれないようする技術が、従来より種々検討されている。その代表的なものに、特開2000−51158号公報(特許文献1)に開示の技術や、特開2006−81668号公報(特許文献2)、特開2006−218178号公報(特許文献3)に開示の技術等がある。
上記特許文献1に開示の技術は、カバー体の内周側シート部を2層構造とし、これら2枚のシートを互いに滑り易い2枚の布で構成することにより、2枚のシートのうちの生体側に位置するシートが空気袋側に位置するシートに追従して移動しないようにし、たとえ空気袋の圧迫作用面に皺が発生したとしてもその皺の谷間部分に皮膚の一部が巻き込まれないようにする技術である。
また、上記特許文献2に開示の技術は、空気袋の内部にスポンジ部材を配設することにより、内周側シート部に皺が生じた場合にもこの皺がスポンジ部材に当接してそれ以上大きく皺が成長することを防止し、これによって血圧測定時において空気袋の圧迫作用面に生じる皺を浅く分散させる技術である。
また、上記特許文献3に開示の技術は、空気袋を構成する樹脂製のシート状部材を0.15mm以下の厚みとすることにより、被測定部位にカフを巻き付けた際に生じる空気袋の外側シートと内側シートとの間の周長の差を小さくし、これによって血圧測定時において空気袋の圧迫作用面に皺が生じること自体を防止する技術である。
特開2000−51158号公報 特開2006−81668号公報 特開2006−218178号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術を採用した場合にも、大きい皺が空気袋の圧迫作用面に生じた場合には、カバー体の2枚のシート間に生じる摩擦力の大きさとは関係なく2枚のシートのいずれにも上記余剰部分が発生し、この余剰部分が空気袋の圧迫作用面に生じた皺の谷間部分に入り込むことによってカバー体の内周側シート部に皺が発生することとなってしまう。そのため、皮膚の一部も上記皺の谷間部分に入り込むことになり、軽度の内出血が生じるおそれがある。また、繰り返しの使用や経年劣化あるいは温湿度環境によって2枚のシート間の摩擦係数が増大し、生じる摩擦力が増大して2枚のシート間の滑りが悪くなり、上記内出血の防止効果が低下することも考えられる。
また、上記特許文献2および3に開示の技術を採用した場合にも、生じる皺の大きさを比較的小さく抑制できるものの、皺を完全に消失させることは困難であり、依然として軽度の内出血が生じるおそれがある。
したがって、本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、血圧計測定時に発生するおそれのある被測定部位の内出血をより確実に防止することを目的とする。
本発明に基づく血圧計用カフは、生体に巻き付けられて用いられるものであって、流体袋とカバー体とクッション材とを備える。上記流体袋は、流体が出入りすることによって膨縮するものであり、血圧計用カフが生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する圧迫作用面を含んでいる。上記カバー体は、上記流体袋を内包するものであり、血圧計用カフが生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する内周側シート部を含んでいる。上記クッション材は、上記圧迫作用面よりも上記内周側シート部側に位置し、上記内周側シート部の厚み方向と平行な方向において圧縮可能である。
このように構成することにより、血圧測定時において流体袋の圧迫作用面に皺が生じた場合にも、この皺の谷間部分に主としてクッション材が入り込むことになり、皺の谷間部分に皮膚が巻き込まれる余地がなくなる。したがって、内出血を起こすおそれが大幅に減少した血圧計用カフとすることができる。
また、副次的な効果として、血圧測定中または血圧測定後の流体袋内からの流体の排出時に、クッション材の復元力によって流体袋が外部から圧迫されることになるため、流体袋内の流体を早く押し出すことが可能となり、血圧測定の迅速化の効果も期待できる。また、血圧計用カフの装着時において被測定部位と流体袋との間にクッション材が配置されることとなるため、流体袋による被測定部位の圧迫時における圧迫感を滑らかにすることが可能となり、急激な圧迫による苦痛を被験者に与えることもなくなる。さらには、流体袋の圧迫作用面側がクッション材によって覆われることにもなるため、流体袋の保護にもつながることになる。
上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記クッション材が、上記内周側シート部の厚み方向の圧縮率よりも高い圧縮率を内周側シート部の厚み方向と平行な方向において有していることが好ましい。
このように、カバー体の内周側シート部の厚み方向の圧縮率よりも高い圧縮率を有するクッション材を用いることにより、血圧測定時において確実に皺の谷間部分にクッション材が入り込むように構成することが可能になる。したがって、内出血を起こすおそれがより確実に減少した血圧計用カフとすることができる。
上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記クッション材が、独立発泡あるいは連立発泡させたゴム製または合成樹脂製のスポンジ部材からなることが好ましい。
このように、クッション材として独立発泡あるいは連立発泡させたゴム製または合成樹脂製のスポンジ部材を用いれば、内出血をより確実に防止することが可能になる。
上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記クッション材が、上記圧迫作用面と上記内周側シート部との間に位置していてもよいし、上記内周側シート部の上記圧迫作用面側とは反対側に位置していてもよい。また、上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記クッション材が、内部に空間を有する2層構造の内周側シート部の上記空間内に収容されていてもよい。
このように構成することにより、いずれの場合にも血圧計用カフの装着状態において流体袋と被測定部位との間にクッション材が位置するようになるため、内出血を起こすおそれが大幅に減少した血圧計用カフとすることができる。
上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記クッション材が上記内周側シート部に取付けられていてもよく、その場合には、上記クッション材の上記内周側シート部への取付けが、縫合、貼着および溶着のいずれかあるいはそれらの組合わせによって行なわれていることが好ましい。また、上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記クッション材が上記圧迫作用面に取付けられていてもよく、その場合には、上記クッション材の上記圧迫作用面への取付けが、貼着および溶着のいずれかあるいはそれらの組合わせによって行なわれていることが好ましい。
このように構成することにより、クッション材が位置ずれを起こすことがなくなるため、内出血を起こすおそれがより確実に減少した血圧計用カフとすることができる。
上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記クッション材が、厚みが均一なシート状の部材からなっていてもよいし、血圧計用カフの軸方向または周方向の少なくともいずれか一方向において厚みに変化が施された部材からなっていてもよい。また、上記本発明に基づく血圧計用カフにあっては、上記クッション材が、上記圧迫作用面の全面を覆うように位置していてもよいし、それぞれが上記圧迫作用面の一部に面するように分断されて配置された複数の分割体からなっていてもよい。
このように、クッション材の形状は特に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
本発明に基づく血圧計は、上述のいずれかの血圧計用カフと、上記流体袋を膨縮させる膨縮機構と、上記流体袋内の圧力を検知する圧力検知部と、上記圧力検知部によって検知された圧力情報に基づいて血圧値を算出する血圧値算出部とを備える。
このように構成することにより、測定に際して被測定部位に内出血が生じない血圧計とすることができる。
本発明によれば、血圧計測定時に発生するおそれのある内出血をより確実に防止することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、上腕が被測定部位として採用されることが企図されたオシロメトリック式の上腕式血圧計に搭載される血圧計およびそのカフを例示して説明を行なう。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における血圧計の外観を示す斜視図である。まず、図1を参照して、本実施の形態における血圧計の外観構造について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における血圧計100Aは、装置本体110とカフ150Aとを主に備えている。装置本体110は、表示部114および操作部115を有している。表示部114は、血圧値の測定結果や脈拍数の測定結果等を数値やグラフなどを用いて視認可能に表示する。この表示部114としては、たとえば液晶パネル等が利用される。操作部115には、たとえば電源ボタンや測定開始ボタン等が配設されている。
カフ150Aは、被験者の左腕の上腕あるいは右腕の上腕に巻き付けられることが企図されたものであり、帯状の外形を有している。カフ150Aは、上腕を圧迫するための流体袋としての空気袋151(図2、図4ないし図7等参照)と、この空気袋151を上腕に巻き付けて固定するための外装部材としてのカバー体161(図4ないし図7等参照)とを有している。空気袋151は、カバー体161の内部に設けられた空間に収容されている。なお、カフ150Aの詳細な構造については後述することとする。
カフ150Aと装置本体110とは、接続管としてのエア管140によって接続されている。エア管140は可撓性のチューブからなり、一端が後述する装置本体110に設けられた血圧測定用エア系コンポーネント131(図2参照)に接続され、他端が前述したカフ150Aの空気袋151に接続されている。
図2は、本実施の形態における血圧計の構成を示す機能ブロック図である。次に、この図2を参照して、本実施の形態における血圧計の主要な機能ブロックの構成について説明する。
図2に示すように、血圧計100Aの装置本体110の内部には、カフ150Aに内包された空気袋151にエア管140を介して空気を供給または排出するための血圧測定用エア系コンポーネント131が設けられている。血圧測定用エア系コンポーネント131には、空気袋151内の圧力を検出する圧力検出部である圧力センサ132と、空気袋151を膨縮させるための膨縮機構133であるポンプ134および弁135が含まれる。また、装置本体110の内部には、血圧測定用エア系コンポーネント131に関連して発振回路125、ポンプ駆動回路126および弁駆動回路127が設けられる。
さらに、装置本体110には、各部を集中的に制御および監視するためのCPU(Central Processing Unit)122と、CPU122に所定の動作をさせるプログラムや測定された血圧値などの各種情報を記憶するためのメモリ部123と、血圧測定結果を含む各種情報を表示するための表示部114と、測定のための各種指示を入力するために操作される操作部115と、CPU122および各機能ブロックに電力を供給するための電源部124とが設置される。CPU122は、血圧値を算出するための血圧値算出部としても機能する。
圧力センサ132は、空気袋151内の圧力(以下、「カフ圧」という)を検出し、検出した圧力に応じた信号を発振回路125に出力する。ポンプ134は、空気袋151に空気を供給する。弁135は、空気袋151内の圧力を維持したり、空気袋151内の空気を排出したりする際に開閉する。発振回路125は、圧力センサ132の出力値に応じた発振周波数の信号をCPU122に出力する。ポンプ駆動回路126は、ポンプ134の駆動をCPU122から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路127は、弁135の開閉制御をCPU122から与えられる制御信号に基づいて行なう。
図3は、本実施の形態における血圧計の血圧測定処理の流れを示すフローチャートである。次に、この図3を参照して、本実施の形態における血圧計における血圧測定処理の流れについて説明する。このフローチャートに従うプログラムは、図2において示したメモリ部123に予め記憶されており、CPU122がメモリ部123からこのプログラムを読出して実行することにより、血圧測定処理が実施される。
図3に示すように、被験者が血圧計100Aの操作部115の操作ボタンを操作して電源をオンにすると血圧計100Aの初期化がなされる(ステップS1)。次に、測定可能状態になると、CPU122はポンプ134の駆動を開始し、空気袋151のカフ圧を徐々に上昇させる(ステップS2)。カフ圧を徐々に加圧する過程において、カフ圧が血圧測定のために必要な所定のレベルにまで達すると、CPU122はポンプ134を停止し、次いで閉じていた弁135を徐々に開いて空気袋151の空気を徐々に排気し、カフ圧を徐々に減圧させ(ステップS3)、このカフ圧の微速減圧過程においてカフ圧の検出が行なわれる。
次に、CPU122は公知の手順で血圧値(収縮期血圧値、拡張期血圧値)を算出する(ステップS4)。具体的には、カフ圧が徐々に減圧する過程において、CPU122は発振回路125から得られる発振周波数に基づき脈波情報を抽出する。そして、抽出された脈波情報により血圧値を算出する。ステップS4において血圧値が算出されると、算出された血圧値を表示部114に表示する(ステップS5)。なお、以上において説明した測定方式は、空気袋の減圧時に脈波を検出して血圧値を算出するいわゆる減圧測定方式に基づいたものであるが、空気袋の加圧時に脈波を検出して血圧値を算出するいわゆる加圧測定方式を採用することも当然に可能である。
図4は、本実施の形態における血圧計用カフを展開させた状態を示す図である。また、図5および図6は、本実施の形態における血圧計用カフの内部構造を説明するための断面図であり、図5は、図4中に示すV−V線に沿った断面図、図6は、図4中に示すVI−VI線に沿った断面図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施の形態における血圧計用カフについてより詳細に説明する。
図4ないし図6に示すように、本実施の形態における血圧計用カフ150Aは、空気袋151と、この空気袋151を内包するカバー体161と、クッション材171とを主に有している。
空気袋151は、図4に示すように、展開した状態において略矩形状の外形を有しており、好適には樹脂シートを用いて形成された袋状の部材からなる。図5および図6に示すように、空気袋151は、カフ150Aを上腕に巻き付けた状態において上腕側に位置することとなる内側シート152と、カフ150Aを上腕に巻き付けた状態において内側シート152よりも外側に位置することとなる外側シート153とを重ね合わせ、その周縁を溶着することにより袋状に形成されており、内部に膨縮空間を有している。この膨縮空間は、上述のエア管140に接続されており、上述の膨縮機構133によって加減圧される。血圧計用カフ150Aが上腕に巻き付けられた状態において上腕側に位置することとなる空気袋151の内側シート152の主面は、加圧状態において上腕を圧迫するための圧迫作用面152aとして機能する。
空気袋151を構成する樹脂シートの材質としては、伸縮性に富んでおり溶着後において膨縮空間からの漏気がないものであればどのようなものでも利用可能である。このような観点から、樹脂シートの好適な材質としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、軟質塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリアミド(PA)、生ゴム等が挙げられる。
カバー体161は、図5および図6に示すように、上腕への装着状態において上腕側に位置することとなる内周側シート部162と、上腕への装着状態において空気袋151を挟んで上腕とは反対側に位置することとなる外周側シート部163とによって構成されており、これら内周側シート部162と外周側シート部163とを重ね合わせてその周縁を結合することによって袋状に形成されている。
カバー体161は、好適にはポリアミド(PA)、ポリエステル等の合成繊維からなる布地によって形成され、内周側シート部162と外側カバー部材163との結合には、溶着や縫合等が利用される。なお、カバー体161の内周側シート部162は、好適には伸縮性に優れた部材にて構成され、カバー体161の外側カバー部材163は、好適には内周側シート部162よりも伸縮性に乏しい部材にて構成される。
クッション材171は、図4に示すように、展開した状態において略矩形状の外形を有する均一な厚みの圧縮可能な部材からなる。クッション材171は、図4ないし図6に示すように、カバー体161の内部に形成された空間に空気袋151とともに収容されており、空気袋151の圧迫作用面152aの全面を覆うように空気袋151の圧迫作用面152aとカバー体161の内周側シート部162との間に介装されている。
クッション材171は、その厚み方向において高い圧縮率を有していることが好ましく、その圧縮率が内周側シート部162の厚み方向における圧縮率よりも高ければさらに好適である。このクッション材171の硬度は、血圧測定の精度低下の原因にもつながる可能性があるため、スポンジ硬度20(アスカーC型(SRIS−0101))以下相当が望ましい。このような観点から、クッション材171としては、独立発泡または連立発泡させたゴム製または合成樹脂製のスポンジ部材が利用可能であり、好適には発泡ウレタンやゴムスポンジ等が特に好適に利用される。なお、クッション材171の厚みは特に限定されるものではないが、1mm以上15mm以下程度が特に好適である。
図4に示すように、カバー体161の長手方向の一方端の外周面には、面ファスナ164が設けられており、この面ファスナ164は、カバー体161の長手方向の他方端の内周面と係合する。面ファスナ164は、カフ150Aを被測定部位である上腕に装着した状態において、カフ150Aを上腕に巻き付け固定するための係止部である。
図4に示すように、カバー体161の周縁には、内周側シート部162と外側カバー部材163とを結合することによって形成された結合部166aが全周囲にわたって位置している。また、カバー体161の長手方向の所定位置には、カバー体161の幅方向(すなわち、長手方向と直交する方向)に延びる結合部166bが設けられている。カバー体161の内部の空間のうち、この結合部166bによって区切られた一方の空間に空気袋151およびクッション材171が収容されている。
図7は、本実施の形態における血圧計用カフを上腕に装着した状態を示す断面図であり、図8は、図7中に示す領域VIIIの拡大断面図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施の形態における血圧計用カフにおいて、内出血の発生が防止される理由について詳細に説明する。
図7に示すように、本実施の形態における血圧計用カフ150Aを上腕200に装着した状態においては、空気袋151の圧迫作用面152aが上腕200側に位置することとなる。ここで、空気袋151の圧迫作用面152aと上腕200との間には、上腕200側から順に、カバー体161の内周側シート部162、クッション材171が配置されることになる。
血圧測定のために空気袋151を膨張させると、空気袋151の膨張に伴い、空気袋151の内側シート152が上腕200側に向けて移動し、その上腕200側の主面である圧迫作用面152aがクッション材171に密着する。その際、クッション材171は、空気袋151とカバー体161の内周側シート部162によって挟み込まれることとなり、その厚み方向に圧縮される。クッション材171が十分に圧縮されると、カバー体161の内周側シート部162も上腕200側に向けて移動することとなり、上腕200に密着するようになる。
このとき、図8に示すように、空気袋151の内側シート152自体が縮径することにより、内側シート152に余剰部分が生じ、この余剰部分が行き場を失って外側に移動することによって圧迫作用面152aに皺Sが発生する。その際、空気袋151の内側シート152の圧迫作用面152aはクッション材171に密着しているため、これらの間の摩擦により、空気袋151の内側シート151の皺Sの谷間部分にクッション材171が引き込まれ、皺Sの谷間部分に入り込むことになる。
ここで、クッション材171は、上述のように圧縮性に富む材料にて形成されているため、クッション材171の一部が弾性変形することによって上記摩擦力は緩和されることになり、カバー体161の内周側シート部162には皺が生じない。そのため、内周側シート部162と上腕200との密着性が損なわれることはなく、血圧測定時において上腕200の皮膚の一部が皺に挟み込まれることも当然になく、上腕200に内出血を生じることがなくなる。
なお、上述の皺Sが発生していない部分においては、空気袋151と上腕200とによってクッション材171が十分に圧縮されているため、空気袋151を膨張させることによる圧迫力が十分に上腕200に伝わることになり、クッション材171を配置することによる上腕200の圧迫力不足が生じるおそれもない。
以上において説明したように、本実施の形態における血圧計用カフ150Aとすることにより、血圧測定時において空気袋151の圧迫作用面152aに皺Sが生じた場合にも、この皺Sの谷間部分に主としてクッション材171が入り込むことになり、皺Sの谷間部分に皮膚が巻き込まれる余地がなくなる。したがって、内出血を起こすおそれが大幅に減少した血圧計用カフとすることができる。また、このような血圧計用カフを備えた血圧計とすることにより、測定に際して被測定部位に内出血が生じない血圧計とすることができる。
また、副次的な効果として、血圧測定中または血圧測定後の空気袋151内からの空気の排出時に、クッション材171の復元力によって空気袋151が外部から圧迫されることになるため、空気袋151内の空気を早く押し出すことが可能となり、血圧測定の迅速化の効果も期待できる。また、血圧計用カフ150Aの装着時において上腕200と空気袋151との間にクッション材171が配置されることとなるため、空気袋151による上腕200の圧迫時における圧迫感を滑らかにすることが可能となり、急激な圧迫による苦痛を被験者に与えることもなくなる。さらには、空気袋151の圧迫作用面152a側がクッション材171によって覆われることにもなるため、空気袋151の保護にもつながることになる。
なお、上述の実施の形態1における血圧計用カフ150Aにおいては、クッション材171を特に固定しない場合を例示して説明を行なったが、クッション材171が位置ずれを起こしたり折れ曲がったりすることを防止するためにクッション材をカバー体161の内周側シート部162または空気袋151の内側シート152に固定する構成を採用してもよい。その場合の固定方法としては、クッション材171をカバー体161の内周側シート部162に固定する場合には、溶着や貼着等のいずれの方法を採用してもよいし、それらを組合わせて行なってもよい。また、クッション材171を空気袋151の内側シート152に固定する場合には、縫合や溶着、貼着等のいずれの方法を採用してもよいし、それらを組合わせて行なってもよい。なお、縫合を採用する場合には、後述する本実施の形態の第2変形例において説明する千鳥縫いを採用することが好ましい。
上述の本実施の形態における血圧計用カフ150Aにあっては、クッション材171が空気袋151の圧迫作用面152aとカバー体161の内周側シート部162との間に配置された場合を例示して説明を行なった。しかしながら、クッション材171は、血圧計用カフの装着状態において空気袋151の圧迫作用面152aよりも内周側シート部162側に位置していれば上記内出血の防止機能が発揮される。以下においては、クッション材171の配置位置を変更した場合の変形例について説明する。
図9および図10は、本実施の形態における血圧計用カフの第1変形例を示す断面図である。図9および図10に示す血圧計用カフ150Bにあっては、カバー体161の内周側シート部162を第1シート層162aおよび第2シート層162bを含む2層構造とし、これら第1シート層162aと第2シート層162bとの間に収容空間162cを設けている。そして、この収容空間162c内に、クッション材171を配置する構成を採用している。
このように構成した場合にも、血圧測定時において空気袋151の圧迫作用面152aに皺が生じた場合にこの皺の谷間部分に主としてクッション材171および内周側シート部162の第2シート層162bが入り込むことになり、皺の谷間部分に皮膚が巻き込まれる余地がなくなる。したがって、内出血を起こすおそれが大幅に減少した血圧計用カフとすることができる。
なお、上述の第1変形例に係る血圧計用カフ150Bにおいては、クッション材171を特に固定しない場合を例示して説明を行なったが、クッション材171が位置ずれを起こしたり折れ曲がったりすることを防止するためにクッション材を内周側シート部162に固定する構成を採用してもよい。その場合には、クッション材171を内周側シート部162の第1シート層162aまたは/および第2シート層162bに取付けることが可能である。その場合の固定方法は、縫合や溶着、貼着等のいずれの方法を採用してもよいし、それらを組合わせて行なってもよい。なお、縫合を採用する場合には、後述する第2変形例において説明する千鳥縫いを採用することが好ましい。また、縫合を採用する場合にクッション材171を第2シート層162bに縫合すれば、縫い目が血圧計用カフ150Bの表面に露出しない効果も得られる。
図11および図12は、本実施の形態における血圧計用カフの第2変形例を示す断面図である。図11および図12に示す血圧計用カフ150Cにあっては、カバー体161の内周側シート部162の圧迫作用面152a側とは反対側の主面(すなわち血圧計用カフ150Cの装着状態において上腕側に対面することとなるカバー体161の露出表面)を覆うようにクッション材171を配置する構成を採用している。
このように構成した場合には、クッション材171をカバー体161に固定する必要がある。図13は、本変形例においてクッション材をカバー体に固定する一例を示す図である。図13に示すように、本変形例に係る血圧計用カフ150Cにおいては、当該血圧計用カフ150Cの長手方向(図中に示す矢印A方向)に沿って、クッション材171がカバー体161の内周側シート部162に縫合により取付けられている。ここで、その縫合方法は、図中において符号167で示す如くのいわゆる千鳥縫いが採用されている。このように千鳥縫いを採用すれば、カバー体161の上記長手方向の伸縮に伴ってクッション材171も追従して動くようになるため、カバー体161の伸縮をクッション材171が阻害しないようになる。
このように構成した場合にも、血圧測定時において空気袋151の圧迫作用面152aに皺が生じた場合にこの皺の谷間部分に主としてクッション材171および内周側シート部162が入り込むことになり、皺の谷間部分に皮膚が巻き込まれる余地がなくなる。したがって、内出血を起こすおそれが大幅に減少した血圧計用カフとすることができる。
なお、上述の第2変形例に係る血圧計用カフ150Cにおいては、クッション材171を内周側シート部162に縫合によって取付けた場合を例示して説明を行なったが、溶着や貼着によってクッション材171を内周側シート部162に取付けるようにしてもよい。
上述した本実施の形態、その第1変形例および第2変形例においては、空気袋151の圧迫作用面152aの全面を覆うようにクッション材171を配置した場合を例示して説明を行なったが、クッション材171が空気袋151の圧迫作用面152aの一部のみを覆うように構成することも可能であり、その場合にクッション材171を複数の分割体から構成することも可能である。なお、その場合には、空気袋151の皺が生じ易い部分を覆うようにクッション材またはその分割体を配置することが好ましい。次に、このように構成した場合の一例の変形例について説明する。
図14は、本実施の形態における血圧計用カフの第3変形例を示す展開図である。図14に示すように、本変形例に係る血圧計用カフ150Dにおいては、クッション材を複数の分割体171A〜171Cにて構成し、当該分割体171A〜171Cのそれぞれが空気袋151の圧迫作用面152aの所定位置をそれぞれ覆うように配置されている。具体的には、たとえば図14に示すように、分割体171Aは、矩形状の空気袋151の長手方向の一方端近傍を覆うように配置され、分割体171Bは、空気袋の151のエア管140が接続されるニップル部近傍を覆うように配置され、分割体171Cは、矩形状の空気袋151の長手方向の他方端近傍を覆うように配置される。
このように構成すれば、特に皺が発生し易い部分である空気袋の長手方向の両端およびニップル部近傍において上腕と空気袋151との間にクッション材の分割体171が配置されることとなるため、この皺の谷間部分に主としてクッション材171および内周側シート部162が入り込むことになり、皺の谷間部分に皮膚が巻き込まれる余地がなくなる。したがって、内出血を起こすおそれが大幅に減少した血圧計用カフとすることができる。
また、上述した本実施の形態、その第1変形例ないし第3変形例においては、カバー体161の内部に空気袋151とクッション材171のみが収容されてなる血圧計用カフを例示して説明を行なったが、他の内部構造物を備える構成としてもよい。以下にその一例を示す。
図15は、本実施の形態における血圧計用カフの第4変形例を示す断面図である。図15に示すように、本変形例に係る血圧計用カフ150Eにおいては、空気袋151を内側に向けて付勢する付勢部としてのカーラ(湾曲弾性板)181を有している。カーラ181は、上腕にフィットするように円筒形状に形成されており、環状に巻き回されることによって径方向に弾性変形可能に構成された可撓性の部材からなる。このカーラ181は、カバー体161の内部でかつ空気袋151の外側に配置されている。
カーラ181は、たとえば空気袋151の外周面に図示しない両面テープ等の接着部材によって接着・固定されている。このカーラ181は、自身の環状形態を維持することによって上腕に沿うように構成されており、被験者自身によってカフ150Eを上腕に装着し易くするためのものであるとともに、カフ150Eの上腕への装着状態において空気袋151を上腕側に向けて付勢する。このカーラ181は、十分な弾性力を発現するように、たとえばポリプロピレン(PP)等の樹脂部材にて形成される。
このように構成した場合にも、血圧測定時において空気袋151の圧迫作用面152aに皺が生じた場合にこの皺の谷間部分に主としてクッション材171が入り込むことになり、皺の谷間部分に皮膚が巻き込まれる余地がなくなる。したがって、内出血を起こすおそれが大幅に減少した血圧計用カフとすることができる。
(実施の形態2)
図16および図17は、本発明の実施の形態2における血圧計の外観構造を示す斜視図である。また、図18および図19は、本実施の形態における血圧計用カフの断面図である。ここで、図19に示す血圧計用カフの断面は、図18に示すXIX−XIX線に沿った断面図である。なお、本実施の形態における血圧計100Bの機能ブロックや測定フローは、上述の実施の形態1における血圧計100Aのそれに準ずるものであるため、ここではその説明は繰り返さないこととする。
まず、図16および図17を参照して、本実施の形態における血圧計の外観構造について説明する。図16および図17に示すように、本実施の形態における血圧計100Bは、机等の載置面に載置される装置本体110と、被験者の上腕が挿入される中空部を有する上腕挿入部としてのカフ150Fとを主に備えている。
装置本体110は、表示部114および操作部115を有している。表示部114は、血圧値の測定結果や脈拍数の測定結果等を数値やグラフなどを用いて視認可能に表示する。この表示部114としては、たとえば液晶パネル等が利用される。操作部115には、たとえば電源ボタンや測定開始ボタン等が配設されている。操作部115および表示部114に隣接する装置本体110の上面の所定位置には、図17に示すように、被験者が測定姿勢をとった際に肘を載置するための肘置き119が設けられている。この肘置き119は、たとえば装置本体110の上面に凹部を設けることによって構成される。
上腕挿入部としてのカフ150Fは、略円筒状の外形を有するシェル168を有している。シェル168の外周面の所定位置には、被験者が上腕挿入部としてのカフ150Fを回動移動させるために把持する把手168aが設けられている。この把手168aの近傍には、装置本体110上に収納されたカフ150Fを回動移動させるために使用する開錠ボタン168bが設けられている。なお、カフ150Fの詳細な構造(特に内部構造)については後述することとする。
カフ150Fは、回動軸を含む回動連結機構によって装置本体110に対して上下方向に回動自在に連結されている。具体的には、被験者側に位置する前方端寄りの装置本体110内に配置された回動軸によって、装置本体110とカフ150Fとが図中矢印B方向に回動自在に連結されている。
次に、図18および図19を参照して、本実施の形態における血圧計用カフの内部構造について説明する。図18および図19に示すように、本実施の形態におけるカフ150Fは、流体袋としての空気袋151と、この空気袋151を内包するカバー体としてのシェル168および内周側シート部162と、クッション材171とを主に有している。
空気袋151は、展開した状態において略矩形状の外形を有しており、好適には樹脂シートを用いて形成された袋状の部材からなる。空気袋151は、カフ150Fの中空部に上腕を挿入した状態において上腕側に位置することとなる内側シート152と、この内側シート152よりも外側に位置することとなる外側シート153とを重ね合わせ、その周縁を溶着することにより袋状に形成されており、内部に膨縮空間を有している。この膨縮空間は、図示しないエア管に接続されており、装置本体110に設けられた図示しない膨縮機構によって加減圧される。カフ150Fの中空部に上腕を挿入した状態において上腕側に位置することとなる空気袋151の内側シート152の主面は、加圧状態において上腕を圧迫するための圧迫作用面152aとして機能する。
カバー体161は、上腕への装着状態において上腕側に位置することとなる内布である内周側シート部162と、上腕挿入部としてのカフ150Fの機枠を構成するシェル168とによって構成されており、その内部に上述の空気袋151が収容されている。
クッション材171は、展開した状態において略矩形状の外形を有する均一な厚みの圧縮可能な部材からなる。クッション材171は、カバー体161の内部に形成された空間に空気袋151とともに収容されており、空気袋151の圧迫作用面152aの全面を覆うように空気袋151の圧迫作用面152aとカバー体161の内周側シート部162との間に介装されている。なお、クッション材171は、空気袋151の圧迫作用面152aの全面を覆うように配置されている。
上述の空気袋151、内周側シート部161およびクッション材171としては、上述の実施の形態1において説明した材質や形状と同様のものが利用可能である。
シェル168および内周側シート部162からなるカバー体161の内部には、上述した空気袋151およびクッション材171の他に、空気袋151の外側に位置し、剛性の小さい空気袋151の形状を維持するための形状維持部材である比較的剛性の大きい樹脂プレート182と、この樹脂プレート182の外側に位置し、シェル168の内周面側に接触する低摩擦部材である布地183が配置されている。
このように血圧計および血圧計用カフを構成した場合にも、上述の実施の形態1と同様の効果を得ることが可能である。すなわち、血圧測定時において空気袋151の圧迫作用面152aに皺が生じた場合にも、この皺の谷間部分に主としてクッション材171が入り込むことになり、皺の谷間部分に皮膚が巻き込まれる余地がなくなる。したがって、内出血を起こすおそれが大幅に減少した血圧計用カフおよびそれを備えた血圧計とすることができる。
上述の本実施の形態における血圧計用カフ150Fにあっては、クッション材171が空気袋151の圧迫作用面152aとカバー体161の内周側シート部162との間に配置された場合を例示して説明を行なった。しかしながら、クッション材171は、血圧計用カフの装着状態において空気袋151の圧迫作用面152aよりも内周側シート部162側に位置していれば上記内出血の防止機能が発揮される。以下においては、クッション材171の配置位置を変更した場合の変形例について説明する。
図20は、本実施の形態における血圧計用カフの第1変形例を示す断面図である。図20に示す血圧計用カフ150Gにあっては、カバー体161の内周側シート部162を第1シート層162aおよび第2シート層162bを含む2層構造とし、これら第1シート層162aと第2シート層162bとの間に収容空間162cを設けている。そして、この収容空間162c内に、クッション材171を配置する構成を採用している。
このように構成した場合にも、血圧測定時において空気袋151の圧迫作用面152aに皺が生じた場合にこの皺の谷間部分に主としてクッション材171および内周側シート部162の第2シート層162bが入り込むことになり、皺の谷間部分に皮膚が巻き込まれる余地がなくなる。したがって、内出血を起こすおそれが大幅に減少した血圧計用カフとすることができる。
なお、図示することは省略するが、上述の実施の形態1における第3変形例と同様に、クッション材171をカバー体161の内周側シート部162の露出表面に取付けることも当然に可能であり、その場合にも内出血を防止することが可能となる。
上述した本実施の形態およびその第1変形例においては、厚みが均一なシート状のクッション材を使用した場合を例示して説明を行なったが、厚みや形状を種々変更することが可能である。以下においては、クッション材の厚みや形状等を種々変更した場合を変形例として例示する。
図21は、本実施の形態における血圧計用カフの第2変形例を示す断面図である。本変形例は、クッション材の厚みをカフの軸方向に変化させた場合の一例である。図21に示すように、本変形例に係る血圧計用カフ150Hにあっては、上腕が挿入される中空部の両開口部近傍に対応する部分のクッション材171の形状をテーパ形状としている。すなわち、被験者側に位置することとなる中空部の入口側開口部においては、入口側から出口側に向けてクッション材の厚みが徐々に厚くなるように構成し、奥側に位置することとなる中空負の出口側開口部においては、入口側から出口側に向けてクッション材の厚みが徐々に薄くなるように構成している。このように構成すれば、血圧測定時に上腕に内出血が生じないばかりでなく、上腕の挿抜時に上腕がスムーズに開口部から出し入れできるようになる。
図22は、本実施の形態における血圧計用カフの第3変形例を示す断面図である。本変形例は、クッション材の厚みをカフの軸方向および周方向に変化させた場合の一例である。図22に示すように、本変形例に係る血圧計用カフ150Iにあっては、カフ150Iの中空部に上腕を挿入した状態において上腕側に位置することとなるクッション材171の主面に複数の凹凸が設けられている。このように構成すれば、血圧測定時に上腕に内出血が生じないばかりでなく、上腕の挿抜時における摩擦の低減が実現され、上腕がスムーズに開口部から出し入れできるようになる。
図23は、本実施の形態における血圧計用カフの第4変形例を示す断面図である。本変形例は、クッション材の厚みをカフの軸方向に変化させた場合の一例である。図23に示すように、本変形例に係る血圧計用カフ150Jにあっては、上腕が挿入される中空部全体にわたってクッション材171の形状をテーパ形状としている。すなわち、被験者側に位置することとなる中空部の入口側開口部から出口側開口部に向けてクッション材の厚みが徐々に薄くなるように構成している。このように構成すれば、血圧測定時に上腕に内出血が生じないばかりでなく、中空部に挿入した上腕にカフ150Jがフィットするようになり、その意味でも皺の発生を防止することが可能になる。
図24は、本実施の形態における血圧計用カフの第5変形例を示す断面図である。本変形例は、クッション材を分割して配置した場合の一例である。上述の実施の形態1の第3変形例と同様に、本変形例に係る血圧計用カフ150Kにあっては、図24に示すように、クッション材を複数の分割体171A〜171Dにて構成し、当該分割体171A〜171Dのそれぞれが空気袋151の圧迫作用面152aの所定位置をそれぞれ覆うように配置している。ここで、空気袋151の皺が生じ易い部分を覆うようにクッション材の分割体171A〜171Dを配置すれば、少ない材料で効果的に内出血を防止することが可能になる。
図25は、本実施の形態における血圧計用カフの第6変形例を示す断面図である。本変形例は、クッション材の厚みをカフの周方向に変化させた場合の一例である。図25に示すように、本変形例に係る血圧計用カフ150Lにあっては、当該カフ150Lの周方向における空気袋151の皺が生じ易い部分のクッション材171の厚みを厚くして厚肉部171a〜171dとし、当該カフ150Lの周方向における空気袋151の皺が生じ難い部分のクッション材171の厚みを薄くして薄肉部としている。このように構成すれば、上述の本実施の形態における第5変形例と同様に、少ない材料で効果的に内出血を防止することが可能になる。
上述の実施の形態1および2ならびにその変形例においては、いずれも血圧計用カフの装着状態において空気袋の圧迫作用面と生体の被測定部位との間にクッション材が位置するように構成している。そして、血圧測定時において、クッション材が十分にその厚み方向に圧縮され、空気袋による被測定部位への圧迫力が低下しないように構成している。しかしながら、クッション材が十分に柔らかい場合でもカフ圧が著しく低い状態やクッション材が比較的硬い場合等においては、動脈圧が空気袋に伝わる過程においてクッション材によってその圧力が減衰してしまうおそれがある。以下においては、この問題が生じる理由について図を参照して説明する。
図26および図27は、十分に柔らかいクッション材を用いた血圧計用カフを生体の被測定部位に装着した状態を模式的に示す断面図であり、図26は、カフ圧が十分に高い場合を示す図、図27は、カフ圧が著しく低い場合を示す図である。なお、これら断面図は、いずれも動脈の延びる方向に沿った断面図であり、本来空気袋と生体との間に位置することとなるカバー体の内周側シート部の図示を省略したものである。
図26に示すように、血圧値の測定に際してクッション材を圧縮するのにカフ圧が十分に高い場合には、クッション材171は十分にその厚み方向に圧縮され、動脈210の内圧(動脈圧)が、動脈壁、生体組織、クッション材171を介してがロスすることなく空気袋151に伝わる。しかしながら、図27に示すように、血圧値の測定に際してカフ圧が著しく低い場合には、動脈圧が空気袋に伝わる過程においてクッション材171によってその一部が吸収され、減衰されて空気袋151に伝わることとなってしまう。血圧計においては、一般にカフ圧が高圧時において収縮期血圧値(SYS)が測定され、低圧時において拡張期血圧値(DIA)が測定される。したがって、装着時においてカフが十分に強く被測定部位に巻き付けられていない場合や著しく最低血圧値が低い被験者が使用した場合には、上述のクッション材による圧力伝播ロスが生じ、測定される拡張期血圧値が実際の拡張期血圧値よりも高く検出されてしまうおそれがある。また、クッション材の硬さが比較的硬い場合にも同様の問題が生じ得る。
以下においては、この圧力伝播ロスによる測定精度の低下を防止する一方策について説明する。図28は、上述の圧力伝播ロスによる測定精度の低下を防止する一方策を説明するための図であり、血圧測定時においてカフ圧と圧脈波の振幅との関係を示す脈波包絡線のグラフである。ここで、図28においては、横軸にカフ圧を、縦軸に圧脈波の振幅をとっている。なお、図28に示すΔPが、拡張期血圧値の算出の原因となる動脈圧の圧力伝播ロスに相当する圧力差である。
本一方策は、十分にクッション材が圧縮され、クッション材による圧力伝播ロスが無視できる程度に小さいと推定される状態におけるカフ圧を参照し、これを予め定めた値と比較すること等によって拡張期血圧値を補正することにより、測定精度の低下を防止するものである。
具体的には、たとえば、拡張期血圧値ADIAの決定条件が最大脈波振幅値AMAXから算出される場合には、これらの関係は以下の式(1)の如くとなる。
DIA = α×AMAX ・・・(1)
ここで、αは、多数のデータから導き出される係数である。
仮に、最大脈波振幅値AMAXが80mmHg未満の場合に補正を行なうとすると、補正を行なう場合の拡張期血圧値ADIAの算出式は、以下の式(2)の如くとする。
DIA = α×AMAX×(1−(80−P)/80) ・・・(2)
ここで、Pは、最大脈波振幅値が観測された時点のカフ圧値である。
本方策を採用した場合には、圧力伝播ロスに伴って生じ得る拡張期血圧値の誤差を補正によって是正することが可能となり、より正確な血圧値測定が可能になる。なお、上述の具体例においては、最大脈波振幅値AMAXによって拡張期血圧値ADIAが決定される場合の一例を示したが、収縮期血圧値ASYSによって拡張期血圧値ADIAが決定される場合にも、同様の手法によって補正をかけることが可能である。
以上において説明した実施の形態1および2ならびにその変形例においては、いずれも上腕に装着されることが企図された血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計を例示して説明を行なったが、手首に装着されることが企図された血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計に本発明を適用することも可能である。
また、上述の実施の形態1および2ならびにその変形例において示したそれぞれの特徴的な構成は、当然に相互に組合わせて実施することが可能である。
また、上述の実施の形態1および2ならびにその変形例においては、オシロメトリック式の血圧計のカフに本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、当然にコロトコフ式の血圧計のカフに本発明を適用することも可能である。
このように、今回開示した上記各実施の形態ならびに変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1における血圧計の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における血圧計の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1における血圧計の血圧測定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフを展開させた状態を示す図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフの内部構造を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフの内部構造を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフを上腕に装着した状態を示す断面図である。 図7中に示す領域VIIIの拡大断面図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフの第1変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフの第1変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフの第2変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフの第2変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフの第2変形例における展開図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフの第3変形例を示す展開図である。 本発明の実施の形態1における血圧計用カフの第4変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における血圧計の外観構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2における血圧計の外観構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2における血圧計用カフの断面図である。 本発明の実施の形態2における血圧計用カフの断面図である。 本発明の実施の形態2における血圧計用カフの第1変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における血圧計用カフの第2変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における血圧計用カフの第3変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における血圧計用カフの第4変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における血圧計用カフの第5変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における血圧計用カフの第6変形例を示す断面図である。 カフ圧が十分に高い場合の血圧計用カフおよび被測定部位の模式断面図である。 カフ圧が著しく低い場合の血圧計用カフおよび被測定部位の模式断面図である。 圧力伝播ロスによる測定精度の低下を防止する一方策を説明するための脈波包絡線のグラフである。 従来の血圧計用カフを被測定部位である上腕に巻き付けた状態を示す図である。 図29中に示す領域XXXの拡大断面図である。
符号の説明
100A,100B 血圧計、110 装置本体、114 表示部、115 操作部、123 メモリ部、124 電源部、125 発振回路、126 ポンプ駆動回路、127 弁駆動回路、131 血圧測定用エア系コンポーネント、132 圧力センサ、133 膨縮機構、134 ポンプ、135 弁、140 エア管、150A〜K,150X 血圧計用カフ、151 空気袋、152 内側シート、152a 圧迫作用面、153 外側シート、161 カバー体、162 内周側シート部、162a 第1シート層、162b 第2シート層、162c 収容空間、163 外周側シート部、164 面ファスナ、166a 結合部、166b 結合部、167 縫合部(千鳥縫い)、168 シェル、168a 把手、168b 開錠ボタン、171 クッション材、171A〜171D 分割体、171a〜171d 厚肉部、181 カーラ、182 樹脂プレート、183 布地、200 上腕、210 動脈。

Claims (15)

  1. 生体に巻き付けられて用いられる血圧計用カフであって、
    当該血圧計用カフが生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する圧迫作用面を含み、流体が出入りすることによって膨縮する流体袋と、
    当該血圧計用カフが生体に巻き付けられた状態において生体側に位置する内周側シート部を含み、前記流体袋を内包するカバー体と、
    前記圧迫作用面よりも前記内周側シート部側に位置し、前記内周側シート部の厚み方向と平行な方向において圧縮可能なクッション材とを備えた、血圧計用カフ。
  2. 前記クッション材は、前記内周側シート部の厚み方向における圧縮率よりも高い圧縮率を当該内周側シート部の厚み方向と平行な方向において有する、請求項1に記載の血圧計用カフ。
  3. 前記クッション材は、独立発泡あるいは連立発泡させたゴム製または合成樹脂製のスポンジ部材からなる、請求項1または2に記載の血圧計用カフ。
  4. 前記クッション材は、前記圧迫作用面と前記内周側シート部との間に位置している、請求項1から3のいずれかに記載の血圧計用カフ。
  5. 前記内周側シート部は、内部に空間を有する2層構造を有しており、
    当該空間に前記クッション材が位置している、請求項1から3のいずれかに記載の血圧計用カフ。
  6. 前記クッション材は、前記内周側シート部の前記圧迫作用面側とは反対側に位置している、請求項1から3のいずれかに記載の血圧計用カフ。
  7. 前記クッション材は、前記内周側シート部に取付けられている、請求項4から6のいずれかに記載の血圧計用カフ。
  8. 前記クッション材の前記内周側シート部への取付けは、縫合、貼着および溶着のいずれかあるいはそれらの組合わせによって行なわれている、請求項7に記載の血圧計用カフ。
  9. 前記クッション材は、前記圧迫作用面に取付けられている、請求項4に記載の血圧計用カフ。
  10. 前記クッション材の前記圧迫作用面への取付けは、貼着および溶着のいずれかあるいはそれらの組合わせによって行なわれている、請求項9に記載の血圧計用カフ。
  11. 前記クッション材は、厚みが均一なシート状の部材からなる、請求項1から10のいずれかに記載の血圧計用カフ。
  12. 前記クッション材は、当該血圧計用カフの軸方向または周方向の少なくともいずれか一方向において厚みに変化が施された部材からなる、請求項1から10のいずれかに記載の血圧計用カフ。
  13. 前記クッション材は、前記圧迫作用面の全面を覆うように位置している、請求項1から12のいずれかに記載の血圧計用カフ。
  14. 前記クッション材は、それぞれが前記圧迫作用面の一部に面するように分断されて配置された複数の分割体からなる、請求項1から12のいずれかに記載の血圧計用カフ。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載の血圧計用カフと、
    前記流体袋を膨縮させる膨縮機構と、
    前記流体袋内の圧力を検知する圧力検知部と、
    前記圧力検知部によって検知された圧力情報に基づいて血圧値を算出する血圧値算出部とを備えた、血圧計。
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